JP3187742B2 - 配線基板の製造方法、液晶素子の製造方法、及び配線基板の製造装置 - Google Patents
配線基板の製造方法、液晶素子の製造方法、及び配線基板の製造装置Info
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Description
線とを併設した配線基板の製造方法、該配線基板を用い
た液晶素子の製造方法、及び前記配線基板の製造装置に
関する。
液晶表示素子は種々の分野において使用されているが、
近年の高精細化及び大面積化の要求に伴い、その構造も
次の(1) 乃至(4) のように変遷を重ねている。 (1) 初期の液晶表示素子は、図1(a) に示すように、略
平行に配置された一対のガラス基板1,1を備えてお
り、これらのガラス基板1,1はシーリング部材2によ
って貼り合わされて、その内部間隙には液晶3が保持さ
れていた。また、各基板1,1の表面には、図1(b) に
示すようなストライプ状のITO(インジウム錫酸化
物)等からなる透明電極6,…が多数形成されており、
これらの透明電極6,…の表面には絶縁膜7や配向制御
膜9が形成されていた。そして、これらの透明電極6,
…に所定のパルス信号を印加することにより、液晶表示
素子P1を駆動していた。
が大きいため、表示面積の大型化、高精細化、並びに液
晶駆動の高速化に伴い電圧波形の遅延が問題となってい
た。
によって抵抗を下げることも考えられるが、透明電極
6,…の成膜に時間やコストがかかったり、ガラス基板
1への密着性が悪くなるという問題があった。 (2) このような問題を解決すべく、低抵抗の金属配線を
透明電極の裏面(ガラス基板の側の面)に配置したもの
が、特開平6−347810号公報等に開示されてい
る。
ように、平行に配置された一対の配線基板10,10を
備えている。この配線基板10は、同図(b) に詳示する
ように、透明なガラス基板11を備えており、このガラ
ス基板11の表面には、ストライプ状の金属配線12,
…が多数形成されている。これらの金属配線12,…は
所定間隙を置いて配置されているが、該間隙には、絶縁
層、具体的には紫外線硬化樹脂(UV硬化樹脂)13,
…が充填されている。そして、この樹脂13,…は金属
配線12,…と共にほぼ平滑な面を形成しており、該ほ
ぼ平滑な面上には透明電極6,…が多数形成されてい
る。
について、図3(a) 〜(h) を参照して簡単に説明する。 (金属配線形成工程)まず、ガラス基板11の表面には
スパッタ法等によって厚さ1μm程度のメタル層を形成
し、該メタル層をフォトリソグラフィ法等によってパタ
ーン化して、ストライプ状の金属配線12,…を多数形
成する。これにより、図3(b) に符号A1 で示す構造体
(以下、“金属配線基板A1 ”とし、該金属配線基板A
1 における金属配線12,…の形成された側の面を“配
線面15”とする)。 (樹脂供給工程)次に、平滑な板状部材16(以下、
“型基板16”とする)の表面に、液状のUV硬化樹脂
13Lをディスペンサー17を用いて所定量滴下し(同
図(a) 参照)、この型基板16と金属配線基板A1 とを
重ね合わせる(同図(b) 参照。以下、硬化される前の液
状のUV硬化樹脂を符号13Lで表し、硬化後のUV硬
化樹脂を符号13Sで表し、特に区別を要しない場合は
単に“UV硬化樹脂13”とする)。これにより、金属
配線相互の間隙にUV硬化樹脂13Lが供給されること
となる(以下、UV硬化樹脂13Lを型基板16及び金
属配線基板A1 にて挟み込んだ構造体A2 を“被加圧体
A2 ”とする)。 (樹脂成形工程)次に、被加圧体A2 をプレス機19に
セットし(同図(c) 及び(d) 参照)、プレス圧力F1 を
加えて、型基板16を金属配線12,…に密着させる。
これにより、UV硬化樹脂13Lは、金属配線12,…
の表面から完全に、或は、金属配線12の表面にごく薄
く残る程度に除去される。なお、符号19a,19b
は、プレス機のプレス板である。 (樹脂硬化工程)その後、被加圧体A2 をプレス機19
より取り出し、その状態で紫外線L(以下、“UV光
L”とする)を照射する(同図(e) 参照)。このUV光
照射により、UV硬化樹脂13が硬化される。 (剥離工程)そして、UV硬化樹脂13の硬化が終了し
た後、不図示の離型装置によって図示F2 の方向に力を
加えて型基板16を剥離する(同図(f) 及び(g) 参
照)。 (透明電極形成工程)その後、硬化されたUV硬化樹脂
13S及び金属配線12,…の表面に透明電極6,…
を、スパッタ法などの方法によって形成した後、フォト
リソグラフィー法などによってパターニングする(同図
(h) 参照)。 (その他の工程)次に、透明電極6,…の表面に絶縁膜
7や配向制御膜9を形成し、配向制御膜9の表面にはラ
ビング処理を施す。さらに、2枚の配線基板10,10
を貼り合わせ、その間隙に液晶3を注入して液晶表示素
子を作成する。
ては、当然のことながら、隣り合う電極相互の絶縁を確
保する必要があり、そのためには、透明電極6と、該透
明電極6に隣り合う金属配線12との間に間隙Wを設け
る必要があった(同図(h) 参照)。そのため、作製した
液晶表示素子を駆動しても、該間隙Wの部分の液晶3に
は電圧が印加されないこととなり、この部分は画像表示
に寄与しないばかりか、光が常に透過する状態にあり、
その分画質が低下してしまうという問題があった。 (3) 一方、このような問題を解決するものとして、図4
に示すような配線基板20が提案されている。
11上の間隙Wに相当する領域に、例えば金属製の遮光
層21,…が配置されており、その領域における光の透
過を防止するように構成されている。
属配線幅よりも大きな幅の領域が遮光されてしまう。そ
のため、液晶表示素子を透過する光の量が減少して、い
わゆる開口率の低下を招いてしまい、画像が暗くなると
いう問題があった。また、遮光層21,…を形成する必
要がある分、製造工程が複雑となり、製造コストも上昇
するという問題もあった。 (4) このような問題を解決すべく、絶縁層の形状を特殊
な形状とした配線基板、並びにその製造方法が特開平2
−63019号公報等にて提案されている。
面図であるが、この配線基板30はガラス基板11を有
している。そして、ガラス基板11の表面には所定間隙
を開けて金属配線12A,12B,…が形成されてお
り、金属配線相互の間隙には、感光性ポリイミド等から
なる絶縁層33,…が配置されている。
りも厚い厚肉部33aを有しており、幅方向端部33b
は、厚さが次第に減少するように傾斜して形成されてい
る。また、金属配線12の幅方向中央部分は、絶縁層3
3によって被覆されてはおらず、露出している。
12,…の表面には、ITO等からなる透明電極36,
…が形成されている。そして、各透明電極36は、金属
配線12に沿って紙面に垂直方向に延設されている。こ
の透明電極36は、その幅方向の一縁部36aが、1本
の金属配線12Aに接触し、他縁部36bが、該金属配
線12Aに隣り合う他の金属配線12Bの端縁Eにほぼ
一致するように配置されている。
について、図6(a) 〜(d) に沿って説明する。
2,…を形成し、金属配線基板A1を作製する(図6(a)
参照)。
樹脂33Lをスピンコート等により塗布する(同図(b)
参照)。なお、塗布する厚さは、金属配線12,…より
も厚いものとする。
遮光部37a,…を有するフォトマスク37を用い、光
を照射して(同図(c) 参照)、感光性樹脂33Lを硬化
させる。その後、このガラス基板11を現像液等に浸
し、感光性樹脂33Lの形状を所定のものにする(同図
(d) 参照)。
6,…は、隣り合う他の金属配線12Bの端縁Eにほぼ
一致するように延設されているため、開口率が高くな
り、明るい画像を得ることができる。
光性樹脂33は、パターニング性並びに耐久性に優れて
いる必要があり、かつ厚肉部33aは平坦である必要が
あるが、そのような理想的な感光性樹脂はなかなか見当
たらず、かかる製造方法の現実の実施は困難であった。
また、現像工程の条件のみによって感光性樹脂33を所
定形状に成形することも簡単ではなく、特に、幅方向端
部33bの傾斜角度の確保が困難で、該端部が、図7に
示すような垂直なものとなり易かった。そして、その場
合には、透明電極36が断線され易く、画像欠陥が発生
し易いという問題があった。
延の問題が解消されて大面積化及び高精細化に対応可能
な配線基板の製造方法を提供することを目的とするもの
である。
た配線基板の製造方法を提供することを目的とするもの
である。
度を小さくでき、高輝度で消費電力の少ない配線基板の
製造方法を提供することを目的とするものである。
トも低減される配線基板の製造方法を提供することを目
的とするものである。
できる配線基板の製造方法を提供することを目的とする
ものである。
有するカラー表示用の配線基板の製造方法を提供するこ
とを目的とするものである。
変色しない配線基板の製造方法を提供することを目的と
するものである。
の製造方法を用いた液晶素子の製造方法を提供すること
を目的とするものである。
する配線基板の製造装置を提供することを目的とするも
のである。
表面に複数の金属配線を形成する金属配線形成工程、該
複数の金属配線相互の間隙に樹脂を供給する樹脂供給工
程、該樹脂を硬化する樹脂硬化工程、及び該硬化された
樹脂の表面に透明電極を形成する透明電極形成工程、を
有する配線基板の製造方法において、 ベース板と該ベー
ス板上に設けられた突条部とを有する型基板であって、
前記金属配線よりも幅狭で前記金属配線に対応した位置
に形成されるとともに少なくとも一側面が前記ベース板
の表面に垂直ではない突条部を有する型基板を、該突条
部の位置が該金属配線の位置に対応するように前記樹脂
に押圧し、前記樹脂を成形する樹脂成形工程を、前記樹
脂硬化工程の前に実施する、ことを特徴とする配線基板
の製造方法を提供する。
挟持した液晶素子の製造方法であつて、透光性基板の表
面に複数の金属配線を形成する金属配線形成工程、該複
数の金属配線相互の間隙に樹脂を供給する樹脂供給工
程、該樹脂を硬化する樹脂硬化工程、及び該硬化された
樹脂の表面に透明電極を形成する透明電極形成工程、と
を有し、ベース板と該ベース板上に設けられた突条部と
を有する型基板であって、前記金属配線よりも幅狭で前
記金属配線に対応した位置に形成されるとともに少なく
とも一側面が前記ベース板の表面に垂直ではない突条部
を有する型基板を、該突条部の位置が該金属配線の位置
に対応するように前記樹脂に押圧し、前記樹脂を成形す
る樹脂成形工程を、前記樹脂硬化工程の前に実施するこ
とを特徴とする液晶素子の製造方法を提供する。
板の表面、又は該金属配線よりも幅狭で該金属配線に対
応した位置に形成されるとともに少なくとも一側面が前
記ベース板の表面に垂直ではない突条部を有する型基板
の表面に樹脂を供給する樹脂供給ユニットと、前記突条
部の位置と前記金属配線の位置とが対応するように前記
型基板を前記樹脂に押圧して該樹脂を成形する樹脂成形
ユニットと、前記成形された樹脂を硬化させる樹脂硬化
ユニットと、前記型基板を前記硬化した樹脂から離形す
る離形ユニットと、を有する配線基板の製造装置を提供
する。
実施の形態について説明する。なお、図1乃至図7に示
すものと同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
て、図8乃至図13を参照して説明する。
示すように、略平行に配置された一対の配線基板30,
30を備えている。
ように、透光性のガラス基板11を有しており、ガラス
基板11の表面には、ストライプ状の金属配線12A,
12B,…が相互に離間するように多数配置されてい
る。
の間隙には、UV光を照射することにより硬化するUV
硬化樹脂(絶縁層)33,…が夫々配置されている。各
UV硬化樹脂33は、金属配線12よりも突出して略平
坦な表面を有する厚肉部(平坦部)33aを有してお
り、この厚肉部33aに隣接する幅方向端部(傾斜部)
33bは、傾斜した平面を形成し、金属配線12表面か
ら厚肉部33a表面にかけて緩やかな面を形成してい
る。そして、金属配線12の幅方向中央部は樹脂で被覆
されずに露出されており、かかる金属配線12の露出部
分(表面)と、該露出部分を挟んで隣り合う樹脂端部3
3b,33bとによって、図9(g) に示すように、等脚
台形の断面形状の空隙部S0 を形成している。
は15°以上60°以下であることが好ましい。傾斜角
が15°未満では傾斜部分の幅が広がりすぎて、傾斜し
た平面が配線幅内に収まらない恐れがある。傾斜した平
面が配線幅内に収まらないと、液晶素子の画素内で透明
電極の平坦性が失われることになり、閾値ムラ、配向欠
陥などを生ずる原因となり得るため好ましくない。一
方、傾斜角が60°を超えると、端部33bで透明電極
36の断線が生ずるおそれがある。特に、配向制御膜形
成工程などの後工程での透明電極の熱膨張、収縮による
透明電極の割れが懸念される。
は、金属配線12よりも0.1〜5μm厚く形成するこ
とが好ましく、0.5〜3μm厚く形成することが好ま
しい。厚肉部33aが上記範囲より薄くなると金属配線
12の凹凸やUV硬化樹脂33のピンホールによって隣
り合う電極間の絶縁が確保できなくなるおそれがある。
一方、厚肉部33aが上記範囲より厚くなると前述の傾
斜角が15°未満となったときと同様の問題がある。
線12の表面には、ITOからなる透明電極36,…が
多数形成されている。そして、各透明電極36は、各金
属配線12に沿ってストライプ状に形成されており、そ
の幅方向の一縁部36aが1本の金属配線12Aのみに
電気的に接続し、他縁部36bが、該金属配線12Aに
隣り合う他の金属配線12Bの端縁Eを覆うように延設
された状態に形成されている。なお、この場合、透明電
極36の他縁部36bが、隣り合う金属配線12Bの端
縁Eにほぼ一致するように延設されていても良い。
研磨されて平行度の良好なもので、かつ厚さが1mm程度
であれば良く、液晶基板用として一般的に用いられるも
の、例えば、ソーダガラス(青板ガラス)で良い。
が小さく、厚さ1μm程度に真空蒸着法やスパッタリン
グ法等によって成膜することが容易で、さらにガラス基
板11への密着性が良好であることが好ましく、例え
ば、アルミニウム、クロム、モリブデン、タングステ
ン、金、銀、銅等が好ましく、アルミニウム、銅がさら
に好ましい。なお、この金属配線12,…の表面にシラ
ンカップリング処理等の密着処理を行ない、UV硬化樹
脂33が良好に密着するようにしても良い。
Oの代わりに、インジウムオキサイド、ティンオキサイ
ド等を使用しても良い。なお、透明電極の厚みは、10
0〜5000Å程度が好ましい。
抵抗率が大きくなる恐れがあると共に断線の危険が増
す。一方、透明電極の厚さが5000Åを超えると透過
率が低下し、素子に用いたときの品位の低下を招く恐れ
がある。
V硬化型樹脂モノマー、オリゴマー及び光開始剤の混合
組成物であり、アクリル系、エポキシ系、エン・チオー
ル系等いかなる重合方式のものでも良いが、製造工程
(例えば、ITOスパッタ成膜工程や配向膜焼成工程)
に耐え得るよう、耐熱性、耐薬品性、耐洗浄性を具備し
ている必要がある。したがって、例えば、主成分である
反応性オリゴマーに耐熱性のある分子構造を導入したも
のや、多感応モノマーにより架橋密度を高めたものが好
ましい。
製造方法について、図9(a) 〜(h)を参照して説明す
る。 (金属配線形成工程)ガラス基板11の表面に、スパッ
タリング法やフォトリソ法によって多数の金属配線1
2,…を形成し、金属配線基板A1 を作製する。 (樹脂供給工程)本工程においては、図9(a) に示すよ
うな型基板50を使用する。
有しており、各突条部51は、金属配線12よりも幅の
狭い平坦部51aと、平坦部51aにほぼ連続して傾斜
面を形成する側面部51bと、を有している。そして、
これらの平坦部51aと側面部51bとは、共に、平面
を形成しており、特に、平坦部51aを平面として、後
述する樹脂成形工程にて該平坦部51aを金属配線12
に密着させ、該金属配線12のほぼ中央部がある程度の
面積だけ露出されるようになっている。なお、この突条
部51は、図から明らかなように、断面形状が略等脚台
形を呈しており、この突条部51の転写により同形状の
空隙部S0 が形成されることとなる。また、これらの突
条部51,…は、金属配線12,…のピッチと同じピッ
チで、金属配線12,…に対応した位置に形成されてお
り、好ましくは0.1〜5μm、より好ましくは0.2
〜3μm程度の高さに設定されている。側面部51aの
傾き角は15°以上60°以下であることが好ましい。
るものであれば、金属やガラス或はセラミックス等のい
かなる材質のものでも良いが、突条部51を精密切削加
工によって形成する場合には、被削性に富む材質(例え
ば、銅、リン青銅、真鋳、アルミニウム、ニッケル等)
のものや、少なくともこのような被削性に富む材質のも
のを、ベースとなる基板上の突条部51の形成する部分
にメッキ等の方法によって積層させたものが好ましい。
例を述べる。型基板50の表面をまず研磨等により平滑
にする。次に、平滑にした型基板50を、図10に示す
ように加工テーブル60に固定し、切削バイト61を用
いて切削する。そして、加工テーブル60を、突条部5
1の長手方向に直交する方向(図示C方向)に所定の距
離pだけ移動し、同様の切削を繰り返す。これにより、
多数の突条部51,…が形成されることとなる。
の高さに相当し、切削バイト61の移動距離pは、突条
部51,…のピッチ並びに幅を規定することとなる。こ
こで、型基板50は、突条部51以外の部分の平面度が
高いものが好ましい。また、型基板50の精度として
は、表面粗さを±100nm以内に、好ましくは20n
m以内にする。なお、表面粗さの測定は、ヘテロダイン
干渉法により行うことができる。
硬化樹脂33Lをディスペンサー17を用いて所定量滴
下する(図9(a) 参照。以下、硬化される前の液状のU
V硬化樹脂を符号33Lで表し、硬化後のUV硬化樹脂
を符号33Sで表し、特に区別を要しない場合は単に
“UV硬化樹脂33”とする)。
5がUV硬化樹脂33Lに接触するように、型基板50
に気泡を巻き込まないようにゆっくりと重ね合わせ、金
属配線相互の間隙にUV硬化樹脂33Lを供給する(同
図(b) 参照。以下、金属配線基板A1 と型基板50とを
重ね合わせたものを“被加圧体B2 ”とする)。
属配線12の中心線位置とが一致するように、金属配線
基板A1 並びに型基板50の位置合わせを行なう。この
位置合わせは、金属配線基板A1 や型基板50に付した
位置合わせマーク(不図示)を顕微鏡等の手段を使って
検出することにより行なえば良く、その他、フォトリソ
グラフィ法等に用いられる通常の位置合わせ方法により
行なえば良い。 (樹脂成形工程)次に、上述の方法で作成された被加圧
体B2 を、プレス機19の上下のプレス板19a,19
bの間にセットし、加圧する(同図(c) 及び(d) 参
照)。
3Lを押圧し、型基板50の各突条部51,…は各金属
配線12,…に密着され、UV硬化樹脂33Lが型基板
50等によって規定される形状に成形されることとな
る。また、UV硬化樹脂33Lは、金属配線12,…の
表面から完全に、或は金属配線12の表面の一部にごく
薄く残る程度に除去される。
加圧体B2 に圧力を加え、UV硬化樹脂33Lをガラス
基板全体に押し広げることができるものであればどのよ
うなものでも良く、例えば、油圧シリンダーやエアーシ
リンダーによるプレス機、液体圧プレス機等を用いても
良く、ロールプレス機を用いてもよい。また、その圧力
は、5〜50kg/cm2の範囲の範囲が望ましい。
等に電熱ヒータを組み込んだり加熱流体を流したりし
て、被加圧体B2 を加熱するようにしても良い。また、
プレス機19にセットする前の被加圧体B2 を、ホット
プレートやオーブン等の加熱装置によって加熱するよう
にしてもよい。このように被加圧体B2 を加熱すること
により、UV硬化樹脂33Lの粘度が低下し、加圧によ
ってUV硬化樹脂33Lが円滑に押し広げられる。 (樹脂硬化工程)その後、この被加圧体B2 をプレス機
19から取り出し、不図示のUVランプを使用して、U
V硬化樹脂33Lにガラス基板11の側からUV光Lを
照射し(同図(e) 参照)、該UV硬化樹脂33を完全に
硬化させる。
や、低圧水銀灯や、キセノンランプ等を用いても良く、
その他、照射しようとするUV硬化樹脂33Lを硬化さ
せるものであればどのようなものであっても良い。
過した上でUV硬化樹脂33Lに到達するため、ガラス
基板11等を透過する分、光の到達量にロスが生じる。
したがって、UVランプの照度は、このようなロスにも
かかわらずUV硬化樹脂33Lを硬化させるに十分な照
度であることが望ましい。
い、UV光Lを照射することによりUV硬化樹脂33L
を硬化させたが、もちろんこれに限る必要はなく、UV
光以外の光、例えば、可視光や赤外線等の他の手段によ
り硬化する樹脂を用いてもよい。 (剥離工程)そして、UV硬化樹脂33の硬化が終了す
れば、不図示の離型装置によって図示F2 の方向に力を
加えて型基板50を剥離する(同図(f) 及び(g) 参
照)。
化が完全に終了した後に行なうようにしたが、もちろん
これに限る必要はなく、UV硬化樹脂33の硬化が完全
に終了していない状態で剥離工程を実施し、型基板50
を剥離した後にUV光Lを再度照射してUV硬化樹脂3
3の硬化を終了するようにしてもよい。かかる場合に
は、UVランプの照度は、UV硬化樹脂33が完全に硬
化するに足る照度より多少低くても、同様にUV硬化樹
脂33を硬化させることができる。 (透明電極形成工程)そして、ITOからなる透明電極
36,…を、金属配線12,…に沿うように形成する
(同図(h) 参照)。 (その他の工程)その後、これらの透明電極36,…等
を覆うように絶縁膜7や配向制御膜9を形成し、配線基
板30を作成する。
合わせ、基板間隙に液晶3を注入して、液晶素子P3 を
作成する。なお、液晶素子P3 の基板のうち片側のみを
配線基板30としても良い。また、両基板の配向制御膜
9は互いに異なる材料からなるものであっても良い。
いて、図11を参照して説明する。
成を示す図であるが、この装置70は、樹脂設置ユニッ
ト71、樹脂供給ユニット72、位置決めユニット7
3、樹脂成形ユニット74、樹脂硬化ユニット75、離
型ユニット76等を備えている。そして、型基板ストッ
カ77には多数の型基板50,…がストックされてい
る。
ニット71に型基板50が1枚供給されると、この型基
板50の表面には、樹脂タンク78からディスペンサー
17を介してUV硬化樹脂33Lが供給される。
ト72に移動され、金属配線基板ストッカ79から供給
された金属配線基板A1 が重ね合わされる。これによ
り、ガラス基板11に設けられた複数の金属配線12,
…相互の間隙にはUV硬化樹脂33Lが供給される。必
要に応じて、UV硬化樹脂33Lがある程度広がるよう
に短時間放置してもよい。
板A1 は、位置決めユニット73に移動され、精密位置
決めテーブル73a及び顕微鏡73bを用いて位置合わ
せが行なわれる。これにより、突条部51の中心線位置
と金属配線12の中心線位置とが一致するように位置決
めが行なわれる。なお、必要に応じてそれぞれの中心線
位置をずらしても良い。
板A1 からなる被加圧体B2 は、樹脂成形ユニット74
に移動され、プレス機19により樹脂成形工程が実施さ
れる。これにより、型基板50がUV硬化樹脂33Lを
押圧して、これを成形する。
5に移動され、UVランプ75aからのUV光の照射に
よるUV硬化樹脂33Lの硬化が行なわれる。さらに、
被加圧体B2 は、離型ユニット76に移動される。ここ
で、離型ユニット76は、上下に移動自在の真空チャッ
ク76aを有しており、この真空チャック76aの下面
には真空通路76bが開口されている。そして、この真
空通路76bは真空ポンプ76cに連通されており、真
空引きすると共に前記真空チャック76aを上方へ移動
することにより、型基板50を剥離するようになってい
る。その後、UV硬化樹脂33の付着・成形が行なわれ
た状態の金属配線基板A1 は、オートハンドロボット等
のローディング装置によって製品ストッカ80内に収納
される。
等を経た後、再度型基板ストッカ77に収納され、再利
用される。なお、被加圧体B2 は、コンベア等によって
各ユニット間を移動するようになっており、各ユニット
71,72,73,74,75,76はシーケンスコン
トローラにより制御されるようになっている。
なわれた状態の金属配線基板A1 は、透明電極形成ユニ
ット(不図示)に移動され、成形されたUV硬化樹脂3
3及び金属配線12の表面には透明電極36が形成され
る。
る。
に金属配線12,…が併設されているため、低抵抗で電
圧波形の遅延の問題の無い基板を得ることができる。な
お、本発明者が実測したところによると、これらの電極
36,…,12,…の抵抗値は、240mm長当たりで5
00Ω以下であった。そして、このような配線基板30
を用いて作製された液晶素子P3 は、大面積化並びに高
精細化に対応可能なものとなる。
は平面を形成するのでは無く、段差を有している。した
がって、透明電極36と該電極に隣り合う金属配線12
との接触を回避するために、図3(h) にて示したような
間隙Wをそれらの間に設ける必要も無く、透明電極36
を、隣り合う金属配線12の端部位置Eまで延設できる
(図8(b) 参照)。その結果、図4に示したような遮光
層21,…を設ける必要がなく、透過光量も減少せず、
画像が暗くなることも無い。そのため、バックライト装
置の輝度を小さくでき、結果的に、液晶素子の高輝度化
や、消費電力の削減を達成できる。また、遮光層21,
…を形成するための工程も不要となり、製造工程が簡素
化され、製造コストも低減される。さらに、液晶がスイ
ッチングされる領域が広くなり、画質が向上される。
によってUV硬化樹脂33を正確な断面形状に成形で
き、製造が簡単になると共に、透明電極36,…の断線
等を防止できる。
3を成形するため、厚肉部33aの平坦性がスピンコー
ト法を用いた場合よりも良好になる。したがって、この
UV硬化樹脂33の表面に形成する透明電極36,…
や、絶縁膜7や、配向制御膜9の平坦性を向上でき、セ
ルギャップの均一化を達成できると共に液晶の配向性も
向上する。このため、液晶素子の製造歩留りを向上で
き、パネルの設計のし易さにおいてメリットがある。
脂33Lを型基板50に滴下すると共に、該UV硬化樹
脂33Lを滴下した型基板50を金属配線基板A1 に重
ね合わせることにより、UV硬化樹脂33Lを金属配線
12,…相互の間隙に供給することとしたが、もちろん
これに限る必要はなく、図12(a) 〜(c) に示すよう
に、配線面15(すなわち、金属配線相互の間隙)にU
V硬化樹脂33Lを滴下し、その後、金属配線基板A1
に型基板50を重ね合わせるようにしても良い。
部33bによって、傾斜した平面を形成し、金属配線1
2の露出部分(表面)と、該露出部分を挟んで隣り合う
樹脂端部33b,33bとによって形成される空隙部S
0 の断面形状を等脚台形としたが、これに限る必要はな
く、図13(a) 〜(c) に示す他の形状としても良い。す
なわち、例えば、図13(a) に示すように、UV硬化樹
脂52の相対向する幅方向端部52b,52bによって
断面が半円状の空隙部S1 を形成するようにしても良
く、同図(b) に示すように、UV硬化樹脂53の幅方向
端部53bが同図(a) とは反対側に湾曲するようにして
もよい。さらに、同図(c) に示すように、UV硬化樹脂
54の一方の幅方向端部54baを傾斜させると共に、
他方の幅方向端部54bbを垂直に形成し、これらによ
って不等脚台形断面の空隙部S3 を形成するようにして
もよい。
て、図14乃至図17を参照して説明する。
示す配線基板100を備えている。この配線基板100
はガラス基板11を有しており、ガラス基板11の表面
には、ストライプ状の金属配線12,…が所定間隙を開
けた状態に多数配置されている。そして、金属配線1
2,…の間隙で、かつガラス基板11の表面には、3原
色のカラーフィルタ101,…が配置されている。金属
配線12間にはUV硬化樹脂(絶縁層)33が設けられ
ている。
形成工程が実施されてガラス基板11の表面に金属配線
12,…が形成され、その後カラーフィルタ形成工程が
実施されてカラーフィルタ101,…が形成される(図
15(a) 参照)。さらに、上述第1実施の形態と同様
に、樹脂供給工程、樹脂成形工程、樹脂硬化工程、及び
剥離工程が実施され、図15(b) に示すような構造体が
作成される。またさらに、透明電極形成工程が実施さ
れ、UV硬化樹脂33,…や金属配線12,…の表面に
透明電極36,…が形成される(同図(c) 参照)。
る。
形態と同様の効果を有するカラー液晶素子を得ることが
できる。
形成工程との実施する相対的な順序はいずれが先でも良
く、金属配線形成工程をカラーフィルタ形成工程の後に
実施しても良く、金属配線形成工程をカラーフィルタ形
成工程の前に実施するようにしてもよい。
基板11の表面に形成されていなくても良く、図16に
示す配線基板110のように、ガラス基板11の全面に
カラーフィルタ111,…が形成され、該カラーフィル
タ111,…の表面に金属配線12,…が形成されるよ
うにしても良い。
程を実施してカラーフィルタ111,…をガラス基板1
1の表面に形成し、その後金属配線形成工程を実施して
金属配線12,…を形成する(図17(a) 参照)。そし
て、樹脂供給工程、樹脂成形工程、樹脂硬化工程、及び
剥離工程を実施し(同図(b) 参照)、その後透明電極形
成工程を実施する(同図(c) 参照)。
法としては、フォトリソ法、印刷法、昇華転写法、イン
クジェット法等が用いられる。このうち、インクジェッ
ト法を用いる場合には、ガラス基板11の全面に受容層
をスピンコート法等の方法によってコーティングし、そ
の後、染料インキを精度良く飛ばして、受容層に染み込
ませるようにしてもよい。
て、図18及び図19を参照して説明する。
示すような配線基板120を備えている。この配線基板
120はガラス基板11を有しており、このガラス基板
11の表面全面にはカラーフィルタ111,…が形成さ
れている。さらに、該カラーフィルタ111,…を覆う
ようにして保護層121が形成されており、この保護層
121の表面に、金属配線12,…やUV硬化樹脂3
3,…が形成されている。
は、まず、カラーフィルタ形成工程を実施して、ガラス
基板11の表面にカラーフィルタ111,…を形成し、
その後、保護層形成工程を実施して、カラーフィルタ1
11,…を覆うように保護層121を形成する。その
後、金属配線形成工程を実施して、図19(a) に示す構
造体を作製する。次に、樹脂供給工程、樹脂成形工程、
樹脂硬化工程、並びに剥離工程を実施して、図19(b)
に示す構造体を作製し、さらには透明電極形成工程を実
施して、同図(c) に示す構造体を作製する。
る。
属配線形成工程を実施した場合には、金属配線12,…
をパターニングするためのエッチング液によってカラー
フィルタ111,…が変色してしまうおそれがある。し
かし、本実施の形態によれば、カラーフィルタ111,
…は保護層121によって被覆されているため、そのよ
うな変色が防止される。
第1の実施の形態と同様の効果を奏するカラー液晶素子
を得ることができる。
テンレス板に厚さ約50μmの無電界ニッケルメッキを
施し、かつ、該メッキ部分に突条部51,…を形成した
ものを用いた。なお、本実施例においては、突条部51
の断面を、高さ2μm、上辺幅10μm、底辺幅20μ
m、端部勾配2/5の略等脚台形とし、ピッチを320
μmとし、長さを250mmとした。また、型基板50の
寸法は200×250×5mmとし、その表面を研磨し
た。
300μm、端部勾配2/5の先端形状を有する切削用
バイト61と、超精密切削加工機とを用い、メッキ部分
を超精密加工することにより、形成した。
0×1.1mmの両面研磨された青板ガラスを用いた。
リスリトールトリアクリレート50重量部、ネオペンチ
ルグリコールジアクリレート50重量部、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン2重量部からなるUV
硬化樹脂組成物を用い、液状のUV硬化樹脂33Lを、
樹脂供給工程において、型基板50の中央部にディスペ
ンサー17により滴下することとした。
2μmとし、ピッチを320μmとし、電極幅を30μ
mとし、長さを240mmとした。つまり、型基板50の
突条部51,…のピッチと、金属配線12,…とのピッ
チとは等しくした。また、金属配線12,…の材質は、
アルミニウムとした。
て形成するものとし、ピッチを320μmとし、電極幅
を312μm、厚さを700Åとした。
造方法について説明する。 (金属配線形成工程)本工程においては、スパッタリン
グ法及びフォトリソ・エッチング法を使用して、ガラス
基板11の表面に、長さ240mmの金属配線12,…を
形成した。スパッタリング時にはターゲットとしてAl
を用い、基板温度120°、雰囲気はAr/O2 (O2
添加濃度2000ppm)、ガス流量200SCCM、
入力パワーは2.8kWとした。
カップリング処理剤をスピンコートし、100℃の温度
で20分間熱処理して密着処理を施した。なお、カップ
リング処理剤としては、日本ユニカー社のシランカップ
リング剤A−174が1重量部、エチルアルコール40
重量部からなるものを用いた。 (樹脂供給工程)本工程においては、上述した型基板5
0を使用し、この型基板50に、上述の液状のUV硬化
樹脂組成物33Lをディスペンサー17を用いて800
mg滴下した。そして、金属配線基板A1 の配線面15
を、UV硬化樹脂33Lの滴下された型基板50に、気
泡が巻き込まれないようにゆっくりと重ね合わせた。
うに200×250mmであり、ガラス基板11の寸法は
210×240mmであり、各辺の長さは、ガラス基板1
1の方が型基板50よりも10mmずつ長いが、ガラス基
板11が、型基板50の端縁から5mmずつ突出し、か
つ、型基板50の突条部51,…の中心線と金属配線1
2,…の中心線とが一致するように、顕微鏡観察(倍率
400倍)を併用した位置合わせを行なった。 (樹脂成形工程)本工程においては、5トン油圧プレス
機を使用し、上下のプレス板19a,19bのサイズを
300mm×300mm角とした。本工程においては、プレ
ス板19a,19bのほぼ中央に被加圧体B2 をセット
して加圧を行なうが、加圧開始から約1分で加圧力を3
トンまで高め、その加圧力を10分間保持し、その後、
加圧を解除して、被加圧体B2 をプレス機19から取り
出した。 (樹脂硬化工程)本工程においては、100Wの高圧水
銀ランプ4本で構成されたUVランプを使用し、被加圧
体B2 に2分間のUV光(照度;15W/cm2 )の照
射を行なった。 (剥離工程)そして、UV硬化樹脂33の硬化が終了し
た後に、離型装置によって型基板50を剥離した。な
お、この剥離は、ガラス基板11の端部(型基板50よ
りも5mmだけ突出している端部)を固定すると共に、型
基板50の端部(ガラス基板11よりも5mmだけ突出し
ている端部)を押圧することにより行った。 (透明電極形成工程)そして、ITOからなる透明電極
36,…を、金属配線12,…に沿うように形成した。
成膜条件は、基板温度を室温に設定し(但し、成膜に伴
って基板温度は50〜60℃に上昇)、雰囲気ガスをA
r/O2 (O2 の濃度は0.5%)とし、Arガス圧力
を7mTorrとし、ターゲットをITOとした。 (その他の工程)その後、これらの透明電極36,…等
を覆うようにSiO2 からなる絶縁膜7、ポリイミドか
らなる配向制御膜9を形成し、配線基板30を作成し
た。
合わせ、基板間隙にカイラルスメクチック液晶3を注入
して、液晶素子を作成した。
形態と同様の効果が得られた。 (実施例2)本実施例においては、UV硬化樹脂33を
金属配線基板A1 に滴下し、その後型基板50を重ね合
わせた。それ以外の構造及び製造方法は、上述実施例1
と同様とした。
形態と同様の効果が得られた。 (実施例3)本実施例においては、図14に示したよう
に、金属配線12,…の間隙にカラーフィルタ101,
…を配置した。このカラーフィルタ101,…には、顔
料系カラーフィルタ(宇部興産社製)を用い、その厚さ
を1μmとした。また、カラーフィルタ101,…の形
成にはフォトリソ・エッチング法を用いた。さらに、離
型後、UV硬化樹脂33の面側をさらにUV光で2分間
照射した。これは、上述実施例1においてした樹脂硬化
工程のみでは、UV光がカラーフィルタ101,…によ
って多少遮断されてUV硬化樹脂33の硬化が完全に終
了していないと考えられるためである。それ以外の構造
及び製造方法は、上述実施例1と同様とした。
同様の効果を奏するカラー液晶素子が得られた。 (実施例4)本実施例においては、ガラス基板11の表
面に金属配線12,…を形成する前に、カラーフィルタ
111,…を形成した。すなわち、親水性アクリル系の
インキ受容層をスピンコートにより厚み0.8μmに形
成し、カラーフィルタ用インクジェットプリンタ(キヤ
ノン社製)により水性のカラーフィルタ用染料インキ
(キヤノン社製)をピッチ230μmで打ち込み、受容
層に染み込ませ、さらに200℃の温度で30分間加熱
硬化させた。それ以外の構造及び製造方法は、上述した
実施例1と同様である。
様の効果を奏するカラー液晶素子が得られた。 (実施例5)本実施例においては、ガラス基板11の表
面に金属配線12,…を形成する前に、実施例4と同様
の方法でインクジェットカラーフィルタ層111,…を
形成し、さらにその表面に保護層121としてポリアミ
ド系透明コーティング材(宇部興産製)をスピンコート
し、その後ベーキングした。なお、ベーキング後の保護
層121の厚みは約0.5μmであった。それ以外の構
造及び製造方法は、上述した実施例1と同様である。
属配線形成工程を実施した場合には、金属配線12,…
をパターニングするためのエッチング液によってカラー
フィルタ111,…が変色されてしまうおそれがある。
しかし、本実施例によれば、カラーフィルタ111,…
は保護層121によって被覆されているため、そのよう
な変色が防止された。
例3と同様の効果を奏するカラー液晶素子が得られた。
金属配線と透明電極とが併設されているため、いわゆる
電圧波形の遅延の問題が解消され、大面積及び高精細の
液晶素子を得ることができる。
金属配線の端縁にほぼ一致するように、或は該他縁部が
隣り合う他の金属配線の端縁を覆うように延設された状
態に形成されるため、液晶のスイッチングされる領域を
広く確保でき、その分画質が向上される。
他の金属配線の端縁にほぼ一致するように(或は該端縁
を覆うように)延設された状態に、形成されるため、遮
光層を設ける必要が無く、開口率を高くして画像を明る
くできる。このため、バックライト装置の輝度を小さく
でき、結果的に、液晶素子の高輝度化や、消費電力の削
減を達成できる。また、製造工程が簡素化され、製造コ
ストも低減される。
によって樹脂の断面形状を確実に成形でき、製造が簡単
になると共に、透明電極の断線等を防止できる。
形するため、平坦性がスピンコート法よりも良好にでき
る。したがって、この樹脂の表面に形成する透明電極等
の平坦性を向上でき、セルギャップの均一化を達成でき
る。このため、液晶素子の製造歩留りを向上でき、パネ
ルの設計のし易さにおいてメリットがある。
ラーフィルタを形成した場合には、上述した種々の効果
を有すると共に、カラー画像表示が可能な配線基板を製
造できる。
成した場合には、透明電極を形成する際におけるカラー
フィルタの変色が防止される。
(a) は断面図、(b) は透明電極の形状を示す図。
(a) は断面図、(b) は配線基板の構造を示す詳細断面
図。
めの図。
詳細断面図。
断面図。
するための図。
図。
造される液晶素子の構造を示す図であり、(a) は液晶素
子の全体構造を示す断面図、(b) は配線基板の構造を示
す詳細断面図。
態を説明するための図。
ための図。
するための図。
状の他の例を説明するための図。
より製造される配線基板の構造の例を示す断面図。
製造方法を説明するための図。
より製造される配線基板の構造の他の例を示す断面図。
製造方法の他の例を説明するための図。
より製造される配線基板の構造の他の例を示す断面図。
製造方法を説明するための図。
Claims (15)
- 【請求項1】 透光性基板の表面に複数の金属配線を形
成する金属配線形成工程、該複数の金属配線相互の間隙
に樹脂を供給する樹脂供給工程、該樹脂を硬化する樹脂
硬化工程、及び該硬化された樹脂の表面に透明電極を形
成する透明電極形成工程、を有する配線基板の製造方法
において、 ベース板と該ベース板上に設けられた突条部とを有する
型基板であって、前記金属配線よりも幅狭で前記金属配
線に対応した位置に形成されるとともに少なくとも一側
面が前記ベース板の表面に垂直ではない突条部を有する
型基板を、該突条部の位置が該金属配線の位置に対応す
るように前記樹脂に押圧し、前記樹脂を成形する樹脂成
形工程を、前記樹脂硬化工程の前に実施する、 ことを特徴とする配線基板の製造方法。 - 【請求項2】 前記突条部の一側面と前記ベース板の表
面とのなす角が15〜60°である、 ことを特徴とする請求項1記載の配線基板の製造方法。 - 【請求項3】 前記透明電極形成工程において、該透明
電極の端部が前記金属配線のうちの一つと電気的に接続
し、該透明電極の反対側の端部が該金属配線と隣りあう
もう一つの金属配線の一側面を含む平面上に至るととも
に該もう一つの金属配線と電気的に接続しないように透
明電極を形成する、 ことを特徴とする請求項1記載の配線基板の製造方法。 - 【請求項4】 前記透明電極形成工程において、該透明
電極の端部が前記金属配線のうちの一つと電気的に接続
し、該透明電極の反対側の端部が該金属配線と隣りあう
もう一つの金属配線の一部を覆うとともに該もう一つの
金属配線と電気的に接続しないように透明電極を形成す
る、 ことを特徴とする請求項1記載の配線基板の製造方法。 - 【請求項5】 前記突条部の長手方向と垂直な断面の形
状が略等脚台形である、請求項1記載の配線基板の製造
方法。 - 【請求項6】 前記樹脂供給工程前にカラーフィルター
形成工程を有する、請求項1記載の配線基板の製造方
法。 - 【請求項7】 前記カラーフィルター形成工程後に保護
層形成工程を有し、該カラーフィルターと前記絶縁層と
の間に保護層を形成する、 ことを特徴とする請求項1記載の配線基板の製造方法。 - 【請求項8】 一対の基板間に液晶を挟持した液晶素子
の製造方法であつて、透光性基板の表面に複数の金属配
線を形成する金属配線形成工程、該複数の金属配線相互
の間隙に樹脂を供給する樹脂供給工程、該樹脂を硬化す
る樹脂硬化工程、及び該硬化された樹脂の表面に透明電
極を形成する透明電極形成工程、とを有し、 ベース板と該ベース板上に設けられた突条部とを有する
型基板であって、前記金属配線よりも幅狭で前記金属配
線に対応した位置に形成されるとともに少なくとも一側
面が前記ベース板の表面に垂直ではない突条部を有する
型基板を、該突条部の位置が該金属配線の位置に対応す
るように前記樹脂に押圧し、前記樹脂を成形する樹脂成
形工程を、前記樹脂硬化工程の前に実施することを特徴
とする液晶素子の製造方法。 - 【請求項9】 前記突条部の一側面と前記ベース板の表
面とのなす角が15〜60°であることを特徴とする請
求項8記載の液晶素子の製造方法。 - 【請求項10】 前記透明電極形成工程において、該透
明電極の端部が前記金属配線のうちの一つと電気的に接
続し、該透明電極の反対側の端部が該金属配線と隣りあ
うもう一つの金属配線の一側面を含む平面上に至るとと
もに該もう一つの金属配線と電気的に接統しないように
透明電極を形成することを特徴とする請求項8記載の液
晶素子の製造方法。 - 【請求項11】 前記透明電極形成工程において、該透
明電極の端部が前記金属配線のうちの一つと電気的に接
続し、該透明電極の反対側の端部が該金属配線と隣りあ
うもう一つの金属配線の一部を覆うとともに該もう一つ
の金属配線と電気的に接続しないように透明電極を形成
することを特徴とする請求項8記載の液晶素子の製造方
法。 - 【請求項12】 前記突条部の長手方向と垂直な断面の
形状が脚台形である請求項8記載の液晶素子の製造方
法。 - 【請求項13】 前記樹脂供給工程前にカラーフィルタ
ー形成工程を有する請求項8記載の液晶素子の製造方
法。 - 【請求項14】 前記カラーフィルター形成工程後に保
護層形成工程を有し、該カラーフィルターと前記絶縁層
との間に保護層を形成することを特徴とする請求項8記
載の液晶素子の製造方法。 - 【請求項15】 金属配線が形成された基板の表面、又
は該金属配線よりも幅狭で該金属配線に対応した位置に
形成されるとともに少なくとも一側面が前記ベース板の
表面に垂直ではない突条部を有する型基板の表面に樹脂
を供給する樹脂供給ユニットと、前記突条部の位置と前
記金属配線の位置とが対応するように前記型基板を前記
樹脂に押圧して該樹脂を成形する樹脂成形ユニットと、
前記成形された樹脂を硬化させる樹脂硬化ユニットと、
前記型基板を前記硬化した樹脂から離形する離形ユニッ
トと、を有する配線基板の製造装置。
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