JP3186218B2 - 末端ビニルエチレン−プロピレン共重合体およびその製造方法 - Google Patents
末端ビニルエチレン−プロピレン共重合体およびその製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マクロモノマーとして
の利用が可能な末端ビニルエチレン−プロピレン共重合
体及びその製造方法に関する。また、そのポリ(α−オ
レフィン)の相溶性を改質した末端ビニルエチレン−プ
ロピレン共重合体とα−オレフィンとの共重合体および
その製造方法に関する。
の利用が可能な末端ビニルエチレン−プロピレン共重合
体及びその製造方法に関する。また、そのポリ(α−オ
レフィン)の相溶性を改質した末端ビニルエチレン−プ
ロピレン共重合体とα−オレフィンとの共重合体および
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、末端重合性基をもつ重合体(マ
クロモノマー)は、スチレン類,ジエン類を低温アニオ
ン重合等、特殊な条件のもとで合成することが必要であ
り、エチレン,プロピレン等のα−オレフィン類のマク
ロモノマーはこのような手法では合成できなかった。
クロモノマー)は、スチレン類,ジエン類を低温アニオ
ン重合等、特殊な条件のもとで合成することが必要であ
り、エチレン,プロピレン等のα−オレフィン類のマク
ロモノマーはこのような手法では合成できなかった。
【0003】分子末端がビニル型であればその重合性が
高まり、マクロモノマーとしての利用価値が向上する。
このような観点から種々の末端ビニル型共重合体の製造
方法が提案されている。すなわち、触媒としてアルミノ
キサン系化合物を使用した末端ビニルオリゴマーの製造
方法が、特開平1−207248号公報にまた、エチレ
ンとα−オレフィンを共重合し、オリゴマーを製造する
方法が特開平1−203410号公報に提案されてい
る。
高まり、マクロモノマーとしての利用価値が向上する。
このような観点から種々の末端ビニル型共重合体の製造
方法が提案されている。すなわち、触媒としてアルミノ
キサン系化合物を使用した末端ビニルオリゴマーの製造
方法が、特開平1−207248号公報にまた、エチレ
ンとα−オレフィンを共重合し、オリゴマーを製造する
方法が特開平1−203410号公報に提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術のう
ち前者の場合は、得られるオリゴマーの重合度が数量体
程度と低いため、マクロモノマーとして必ずしも満足の
いくものではなく、また、後者の場合も得られるオリゴ
マーの末端がビニリデン基またはその水添体であり、重
合性が限られるため実用的でないという問題点を有して
いた。
ち前者の場合は、得られるオリゴマーの重合度が数量体
程度と低いため、マクロモノマーとして必ずしも満足の
いくものではなく、また、後者の場合も得られるオリゴ
マーの末端がビニリデン基またはその水添体であり、重
合性が限られるため実用的でないという問題点を有して
いた。
【0005】本発明は上述の問題点を解決すべくなされ
たものであり、分子末端のビニル基の組成割合が大でマ
クロモノマーとしての機能を十分に発揮しうるエチレン
−プロピレン共重合体およびその製造方法を提供するこ
とを目的とする。また、ポリ(α−オレフィン)の相溶
性を改善し、ポリ(α−オレフィン)組成物の相溶化剤
として有用な末端ビニルエチレン−プロピレン共重合体
とα−オレフィンとの共重合体およびその製造方法を提
供することを他の目的とする。
たものであり、分子末端のビニル基の組成割合が大でマ
クロモノマーとしての機能を十分に発揮しうるエチレン
−プロピレン共重合体およびその製造方法を提供するこ
とを目的とする。また、ポリ(α−オレフィン)の相溶
性を改善し、ポリ(α−オレフィン)組成物の相溶化剤
として有用な末端ビニルエチレン−プロピレン共重合体
とα−オレフィンとの共重合体およびその製造方法を提
供することを他の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、分子末端にビニル基を有するエチレン−プロ
ピレン共重合体であって、その分子末端に存在する、ビ
ニル基とビニリデン基との組成割合が6:1以上であ
り、好ましくは9:1以上であり、数平均分子量(M
n)が500以上である末端ビニルエチレン−プロピレ
ン共重合体を、また、次の一般式(I):
するため、分子末端にビニル基を有するエチレン−プロ
ピレン共重合体であって、その分子末端に存在する、ビ
ニル基とビニリデン基との組成割合が6:1以上であ
り、好ましくは9:1以上であり、数平均分子量(M
n)が500以上である末端ビニルエチレン−プロピレ
ン共重合体を、また、次の一般式(I):
【化2】 (式中mとnは2以上の整数を示す。)で表わされる末
端ビニルエチレン−プロピレン共重合体を、また、繰り
返し単位であるmとnの割合が、m+n=100%とし
て、次式(II)及び(III): 0.1≦n≦50 …(II) 50≦m≦99.9 …(III) の範囲内にある末端ビニルエチレン−プロピレン共重合
体を提供する。また、この末端ビニルエチレン−プロピ
レン共重合体は、好ましくは、重量平均分子量(Mw)
/数平均分子量(Mn)が7以下、さらに好ましくは、
3以下である。
端ビニルエチレン−プロピレン共重合体を、また、繰り
返し単位であるmとnの割合が、m+n=100%とし
て、次式(II)及び(III): 0.1≦n≦50 …(II) 50≦m≦99.9 …(III) の範囲内にある末端ビニルエチレン−プロピレン共重合
体を提供する。また、この末端ビニルエチレン−プロピ
レン共重合体は、好ましくは、重量平均分子量(Mw)
/数平均分子量(Mn)が7以下、さらに好ましくは、
3以下である。
【0007】また、下記化合物(A),(B)および
(C)を主成分として含有する触媒を用いて、エチレン
およびプロピレンを共重合する、分子末端にビニル基を
有するエチレン−プロピレン共重合体であって、その分
子末端に存在する、ビニル基とビニリデン基との組成割
合が6:1以上であり、数平均分子量(Mn)が500
以上である末端ビニルエチレン−プロピレン共重合体の
製造方法を提供する。(A)次の一般式(IV): (R5C5)2・M・X2 …(IV) (式中R5C5は炭化水素基置換シクロペンタジエニル
基、Rは炭素数1〜20のアルキル基,アリール基,ア
ルキルアリール基、又はアリールアルキル基、Mはジル
コニウム原子又は、ハフニウム原子、Xは水素原子、ハ
ロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基,アリール
基,アルキルアリール基、もしくはアリールアルキル
基、または、炭素1〜20のアルコキシ基、アリールオ
キシ基、アルキルアリールオキシ基、もしくはアリール
アルコキシ基を示す。5個のRは同一でも異なっていて
もよい。2個のR5C5は同一でも異なっていてもよ
い。2個のXは同一でも異なっていてもよく、架橋構造
であってもよい。)で表わされる遷移金属化合物。 (B)遷移金属化合物と反応してイオン性の錯体を形成
する化合物および/またはアルミノキサン。 (C)有機アルミニウム化合物。 また、前記エチレンとプロピレンとの使用割合が、0.
5:1〜5:1、好ましくは1:1〜3:1の範囲内に
ある末端ビニルエチレン−プロピレン共重合体の製造方
法を提供する。ここでエチレンとプロピレンとの使用割
合を上述の範囲内とするのは、5:1以上とするとエチ
レン含有量が多すぎて高分子量化してしまい、また0.
5:1以下とすると、プロピレン含有量が多くなりすぎ
て、低分子量化してしまい、マクロモノマーとしては適
さなくなるからである。また、前記化合物(B)が、カ
チオンと、複数の基が元素に結合したアニオンとを有す
る化合物である末端ビニルエチレン−プロピレン共重合
体の製造方法を提供する。
(C)を主成分として含有する触媒を用いて、エチレン
およびプロピレンを共重合する、分子末端にビニル基を
有するエチレン−プロピレン共重合体であって、その分
子末端に存在する、ビニル基とビニリデン基との組成割
合が6:1以上であり、数平均分子量(Mn)が500
以上である末端ビニルエチレン−プロピレン共重合体の
製造方法を提供する。(A)次の一般式(IV): (R5C5)2・M・X2 …(IV) (式中R5C5は炭化水素基置換シクロペンタジエニル
基、Rは炭素数1〜20のアルキル基,アリール基,ア
ルキルアリール基、又はアリールアルキル基、Mはジル
コニウム原子又は、ハフニウム原子、Xは水素原子、ハ
ロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基,アリール
基,アルキルアリール基、もしくはアリールアルキル
基、または、炭素1〜20のアルコキシ基、アリールオ
キシ基、アルキルアリールオキシ基、もしくはアリール
アルコキシ基を示す。5個のRは同一でも異なっていて
もよい。2個のR5C5は同一でも異なっていてもよ
い。2個のXは同一でも異なっていてもよく、架橋構造
であってもよい。)で表わされる遷移金属化合物。 (B)遷移金属化合物と反応してイオン性の錯体を形成
する化合物および/またはアルミノキサン。 (C)有機アルミニウム化合物。 また、前記エチレンとプロピレンとの使用割合が、0.
5:1〜5:1、好ましくは1:1〜3:1の範囲内に
ある末端ビニルエチレン−プロピレン共重合体の製造方
法を提供する。ここでエチレンとプロピレンとの使用割
合を上述の範囲内とするのは、5:1以上とするとエチ
レン含有量が多すぎて高分子量化してしまい、また0.
5:1以下とすると、プロピレン含有量が多くなりすぎ
て、低分子量化してしまい、マクロモノマーとしては適
さなくなるからである。また、前記化合物(B)が、カ
チオンと、複数の基が元素に結合したアニオンとを有す
る化合物である末端ビニルエチレン−プロピレン共重合
体の製造方法を提供する。
【0008】また、上記の末端ビニルエチレン−プロピ
レン共重合体と、次の一般式(V): R−CH=CH2 …(V) (式中Rは水素原子、炭素数1〜20のアルキル基,ア
リール基,アルキルアリール基,もしくは、アリールア
ルキル基、又は、炭素数1〜20のアルキル基,アリー
ル基,アルキルアリール基,もしくはアリールアルキル
基を含有するケイ素含有置換基)で表わされるα−オレ
フィンとの共重合体を、さらに、上記の製造方法で得ら
れた末端ビニル含有エチレン−プロピレン共重合体を単
離した後、または、単離せずに反応液中で、一段階でそ
の共重合体と前記α−オレフィンとを共重合させる末端
ビニル含有エチレン−プロピレン共重合体とα−オレフ
ィンとの共重合体の製造方法を提供する。
レン共重合体と、次の一般式(V): R−CH=CH2 …(V) (式中Rは水素原子、炭素数1〜20のアルキル基,ア
リール基,アルキルアリール基,もしくは、アリールア
ルキル基、又は、炭素数1〜20のアルキル基,アリー
ル基,アルキルアリール基,もしくはアリールアルキル
基を含有するケイ素含有置換基)で表わされるα−オレ
フィンとの共重合体を、さらに、上記の製造方法で得ら
れた末端ビニル含有エチレン−プロピレン共重合体を単
離した後、または、単離せずに反応液中で、一段階でそ
の共重合体と前記α−オレフィンとを共重合させる末端
ビニル含有エチレン−プロピレン共重合体とα−オレフ
ィンとの共重合体の製造方法を提供する。
【0009】
【発明の具体的な説明】以下、本発明につき更に具体的
に説明する。本発明で用いる(A)の化合物において、
上記(IV)式中Rは、炭素数1〜20のアルキル基、アリ
ール基、アルキルアリール基、又はアリールアルキル
基、Mはジルコニウム原子又はハフニウム原子、Xは水
素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、
アリール基、アルキルアリール基、もしくはアリールア
ルキル基又は、炭素数1〜20のアルコキシ基、アリー
ルオキシ基、アルキルアリールオキシ基もしくはアリー
ルアルコキシ基を示す。ここで、炭素数1〜20のアル
キル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブ
チル基、アミル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、カプリル基、ウンデシル基、ラウリル
基、トリデシル基、ミリスチル基、ペンタデシル基、セ
チル基、ヘプタデシル基、ステアリル基、ノナデシル
基、エイコシル基等を挙げることができる。炭素数1〜
20のアリール基、アリールアルキル基としては、例え
ばフェニル基,ベンジル基、フェネチル基等を挙げるこ
とができる。炭素数1〜20のアルキルアリール基とし
ては、例えばp−トリル基,p−n−ブチルフェニル基
等を挙げることができる。炭素数1〜20のアルコキシ
基、アリールオキシ基、アルキルアリールオキシ基、ア
リールアルコキシ基としては、たとえばメトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基、フェノキシ基、p−トリルオ
キシ基、ベンジルオキシ基、等を挙げることができる。
に説明する。本発明で用いる(A)の化合物において、
上記(IV)式中Rは、炭素数1〜20のアルキル基、アリ
ール基、アルキルアリール基、又はアリールアルキル
基、Mはジルコニウム原子又はハフニウム原子、Xは水
素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、
アリール基、アルキルアリール基、もしくはアリールア
ルキル基又は、炭素数1〜20のアルコキシ基、アリー
ルオキシ基、アルキルアリールオキシ基もしくはアリー
ルアルコキシ基を示す。ここで、炭素数1〜20のアル
キル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブ
チル基、アミル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、カプリル基、ウンデシル基、ラウリル
基、トリデシル基、ミリスチル基、ペンタデシル基、セ
チル基、ヘプタデシル基、ステアリル基、ノナデシル
基、エイコシル基等を挙げることができる。炭素数1〜
20のアリール基、アリールアルキル基としては、例え
ばフェニル基,ベンジル基、フェネチル基等を挙げるこ
とができる。炭素数1〜20のアルキルアリール基とし
ては、例えばp−トリル基,p−n−ブチルフェニル基
等を挙げることができる。炭素数1〜20のアルコキシ
基、アリールオキシ基、アルキルアリールオキシ基、ア
リールアルコキシ基としては、たとえばメトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基、フェノキシ基、p−トリルオ
キシ基、ベンジルオキシ基、等を挙げることができる。
【0010】(IV)式の化合物として、具体的には、例え
ば、[(CH3)5C5]2Hf(CH2Ph)2、[(CH
3)5C5]2Zr(CH2Ph)2、[(CH3)5C5]H
fPh3、[(CH3)5C5]ZrPh3、[(CH3)5
C5]2Hf(C6H4−p−CH3)2、[(CH3)
5C5]2Zr(C6H4−p−CH3)2、[(CH3)
5C5]2Hf(CH3)2、[(CH3)5C5]2Zr(C
H3)2、[(C2H5)5C5]2Hf(CH3)2、[(C2
H5)5C5]2Zr(CH3)2、[(nC3H7)5C5]2
Hf(CH3)2、[(nC3H7)5C5]2Zr(CH3)
2、[(CH3)5C5]2HfH(CH3)、[(CH3)5
C5]2ZrH(CH3)、[(C2H5)5C5]2HfH
(CH3)、[(C2H5)5C5]2ZrH(CH3)、
[(C3H7)5C5]2HfH(CH3)、[(C3H7)5
C5]2ZrH(CH3)、[(CH3)5C5]2Hf
(H)2、[(CH3)5C5]2Zr(H)2、[(C
2H5)(CH3)4C5]2Hf(CH3)2、[(C2H5)
(CH3)4C5]2Zr(CH3)2、[(nC3H7)(C
H3)4C5]2Hf(CH3)2、[(nC3H7)(C
H3)4C5]2Zr(CH3)2、[(nC4H9)(C
H3)4C5]2Hf(CH3)2、[(nC4H9)(C
H3)4C5]2Zr(CH3)2、[(CH3)5C5]2Hf
Cl2、[(CH3)5C5]2ZrCl2、[(CH3)5C
5]2HfH(Cl)、[(CH3)5C5]2ZrH(C
l)、[(CH3)5C5]2Hf(OCH3)2、[(CH
3)5C5]2Zr(OCH3)2、[(CH3)5C5]2Hf
(OCH2Ph)2、[(CH3)5C5]2Zr(OCH2
Ph)2、などを好適に使用することができるが、中で
も、
ば、[(CH3)5C5]2Hf(CH2Ph)2、[(CH
3)5C5]2Zr(CH2Ph)2、[(CH3)5C5]H
fPh3、[(CH3)5C5]ZrPh3、[(CH3)5
C5]2Hf(C6H4−p−CH3)2、[(CH3)
5C5]2Zr(C6H4−p−CH3)2、[(CH3)
5C5]2Hf(CH3)2、[(CH3)5C5]2Zr(C
H3)2、[(C2H5)5C5]2Hf(CH3)2、[(C2
H5)5C5]2Zr(CH3)2、[(nC3H7)5C5]2
Hf(CH3)2、[(nC3H7)5C5]2Zr(CH3)
2、[(CH3)5C5]2HfH(CH3)、[(CH3)5
C5]2ZrH(CH3)、[(C2H5)5C5]2HfH
(CH3)、[(C2H5)5C5]2ZrH(CH3)、
[(C3H7)5C5]2HfH(CH3)、[(C3H7)5
C5]2ZrH(CH3)、[(CH3)5C5]2Hf
(H)2、[(CH3)5C5]2Zr(H)2、[(C
2H5)(CH3)4C5]2Hf(CH3)2、[(C2H5)
(CH3)4C5]2Zr(CH3)2、[(nC3H7)(C
H3)4C5]2Hf(CH3)2、[(nC3H7)(C
H3)4C5]2Zr(CH3)2、[(nC4H9)(C
H3)4C5]2Hf(CH3)2、[(nC4H9)(C
H3)4C5]2Zr(CH3)2、[(CH3)5C5]2Hf
Cl2、[(CH3)5C5]2ZrCl2、[(CH3)5C
5]2HfH(Cl)、[(CH3)5C5]2ZrH(C
l)、[(CH3)5C5]2Hf(OCH3)2、[(CH
3)5C5]2Zr(OCH3)2、[(CH3)5C5]2Hf
(OCH2Ph)2、[(CH3)5C5]2Zr(OCH2
Ph)2、などを好適に使用することができるが、中で
も、
【0011】[(CH3)5C5]2Hf(CH2Ph)2、
[(CH3)5C5]2Zr(CH2Ph)2、[(CH3)5
C5]2Hf(CH3)2、[(CH3)5C5]2Zr(CH
3)2、[(CH3)5C5]2HfH(CH3)、[(C
H3)5C5]2ZrH(CH3)、[(CH3)5C5]2H
f(H)2、[(CH3)5C5]2Zr(H)2、[(C2
H5)(CH3)4C5]2Hf(CH3)2、[(C2H5)
(CH3)4C5]2Zr(CH3)2、[(nC3H7)(C
H3)4C5]2Hf(CH3)2、[(nC3H7)(C
H3)4C5]2Zr(CH3)2、[(nC4H9)(C
H3)4C5]2Hf(CH3)2、[(nC4H9)(C
H3)4C5]2Zr(CH3)2、などのペンタアルキルシ
クロペンタジエニル化合物が好ましく、特にハフニウム
化合物が好ましい。なお、(IV) 式の化合物は一種を単
独で用いることもできるし、二種以上を組合せて用いる
こともできる。
[(CH3)5C5]2Zr(CH2Ph)2、[(CH3)5
C5]2Hf(CH3)2、[(CH3)5C5]2Zr(CH
3)2、[(CH3)5C5]2HfH(CH3)、[(C
H3)5C5]2ZrH(CH3)、[(CH3)5C5]2H
f(H)2、[(CH3)5C5]2Zr(H)2、[(C2
H5)(CH3)4C5]2Hf(CH3)2、[(C2H5)
(CH3)4C5]2Zr(CH3)2、[(nC3H7)(C
H3)4C5]2Hf(CH3)2、[(nC3H7)(C
H3)4C5]2Zr(CH3)2、[(nC4H9)(C
H3)4C5]2Hf(CH3)2、[(nC4H9)(C
H3)4C5]2Zr(CH3)2、などのペンタアルキルシ
クロペンタジエニル化合物が好ましく、特にハフニウム
化合物が好ましい。なお、(IV) 式の化合物は一種を単
独で用いることもできるし、二種以上を組合せて用いる
こともできる。
【0012】本発明において用いる化合物(B)として
は、遷移金属化合物と反応してイオン性の錯体を形成す
る化合物であればいずれのものでも使用することができ
る。このような化合物としては、例えば、カチオンと複
数の基が元素に結合したアニオンとからなる化合物、す
なわち化合物(B)が周期律表のIIIB族,IVB族,VB
族,VIB族,VIIB族,VIII族,IA族,IB族,IIA族,IIB
族,IVA族及びVIIA族から選ばれる元素を含むカチオン
と複数の基が周期律表のVB族,VIB族,VIIB族,VIII
族,IB族,IIB族,IIIA族,IVA族及びVA族から選ばれる
元素に結合したアニオンとからなる化合物、特に配位錯
化合物を好ましく挙げることができる。
は、遷移金属化合物と反応してイオン性の錯体を形成す
る化合物であればいずれのものでも使用することができ
る。このような化合物としては、例えば、カチオンと複
数の基が元素に結合したアニオンとからなる化合物、す
なわち化合物(B)が周期律表のIIIB族,IVB族,VB
族,VIB族,VIIB族,VIII族,IA族,IB族,IIA族,IIB
族,IVA族及びVIIA族から選ばれる元素を含むカチオン
と複数の基が周期律表のVB族,VIB族,VIIB族,VIII
族,IB族,IIB族,IIIA族,IVA族及びVA族から選ばれる
元素に結合したアニオンとからなる化合物、特に配位錯
化合物を好ましく挙げることができる。
【0013】化合物(B)としては、下記式(VI)、(VI
I)又は(VIII)で示される化合物を好適に使用することが
できる。 ([L1−H]g+)h([M2X1X2…Xn](n-m)-)i ・・・(VI) ([L2]g+)h([M3X1X2…Xn](n-m)-)i ・・・(VII) (但し、L2はM4,R2R3M5又はR4 3Cである) ([L1−Z]g+)h([M2X1X2…Xn](n-m)-)i ・・・(VIII) [(VI),(VII)及び(VIII)式中、L1はルイス塩基、Zは
アルキル基,アリール基,アリールアルキル基,アルキ
ルアリール基等の炭化水素基、M2及びM3はそれぞれ周
期律表のVB族,VIB族,VIIB族,VIII族,IB族,IIB族,
IIIA族,IVA族及びVA族から選ばれる元素、M4は遷移金
属、好ましくは周期律表のIB族,IIB族,VIII族から選
ばれる金属、M5は周期律表のVIII族から選ばれる金
属、X1〜Xnはそれぞれ水素原子,ジアルキルアミノ
基,アルコキシ基,アリール基,置換アリール基,アリ
ールオキシ基,アルキル基,置換アルキル基,有機メタ
ロイド基又はハロゲン原子を示し、R2及びR3はそれぞ
れシクロペンタジエニル基,置換シクロペンタジエニル
基,インデニル基又はフルオレニル基、R4はアルキル
基,置換アルキル基,アリール基,置換アリール基,ア
リールアルキル基,置換アリールアルキル基,アルキル
アリール基又は置換アルキルアリール基を示し、各R4
は同じでも異なっていてもよい。mはM2,M3の原子価
で1〜7の整数、nは2〜8の整数、gは L1−H,
L2のイオン価数で1〜7の整数,hは1以上の整数,
i=(h×g)/(n−m)である。]
I)又は(VIII)で示される化合物を好適に使用することが
できる。 ([L1−H]g+)h([M2X1X2…Xn](n-m)-)i ・・・(VI) ([L2]g+)h([M3X1X2…Xn](n-m)-)i ・・・(VII) (但し、L2はM4,R2R3M5又はR4 3Cである) ([L1−Z]g+)h([M2X1X2…Xn](n-m)-)i ・・・(VIII) [(VI),(VII)及び(VIII)式中、L1はルイス塩基、Zは
アルキル基,アリール基,アリールアルキル基,アルキ
ルアリール基等の炭化水素基、M2及びM3はそれぞれ周
期律表のVB族,VIB族,VIIB族,VIII族,IB族,IIB族,
IIIA族,IVA族及びVA族から選ばれる元素、M4は遷移金
属、好ましくは周期律表のIB族,IIB族,VIII族から選
ばれる金属、M5は周期律表のVIII族から選ばれる金
属、X1〜Xnはそれぞれ水素原子,ジアルキルアミノ
基,アルコキシ基,アリール基,置換アリール基,アリ
ールオキシ基,アルキル基,置換アルキル基,有機メタ
ロイド基又はハロゲン原子を示し、R2及びR3はそれぞ
れシクロペンタジエニル基,置換シクロペンタジエニル
基,インデニル基又はフルオレニル基、R4はアルキル
基,置換アルキル基,アリール基,置換アリール基,ア
リールアルキル基,置換アリールアルキル基,アルキル
アリール基又は置換アルキルアリール基を示し、各R4
は同じでも異なっていてもよい。mはM2,M3の原子価
で1〜7の整数、nは2〜8の整数、gは L1−H,
L2のイオン価数で1〜7の整数,hは1以上の整数,
i=(h×g)/(n−m)である。]
【0014】上記ルイス塩基の具体例としては、ジメチ
ルエーテル,ジエチルエーテル,テトラヒドロフラン等
のエーテル類、テトラヒドロチオフェン等のチオエーテ
ル類、エチルベンゾエート等のエステル類、アセトニト
リル,ベンゾニトリル等のニトリル類、ジメチルアニリ
ン,ピリジン,2−シアノピリジン,3−シアノピリジ
ン,4−シアノピリジン,トリエチルアミン,2,2−
ビピリジン,フェナントロリン等のアミン類、トリエチ
ルホスフィン,トリフェニルホスフィン等のホスフィン
類などが挙げられる。Zの具体例としては、メチル基,
エチル基,ベンジル基,トリチル基等が挙げられる。M
2及びM3の具体例としては、B,Al,Si,P,A
s,Sb等,M4の具体例としては、Ag,Cu等,M
5の具体例としてはFe,Co,Ni等が挙げ られ
る。X1〜Xnの具体例としては、例えば、ジアルキル
アミノ基としてジメチルアミノ基,ジエチルアミノ基;
アルコシキ基としてメトキシ基,エトキシ基,n−ブト
キシ基;アリール基,置換アリール基としてフェニル
基,4−トリル基,3,5−キシリル基,ベンジル基,
ペンタフルオロフェニル基,3,5−ビス(トリフルオ
ロメチル)フェニル基,4−ターシャリ−ブチルフェニ
ル基等の炭素数6〜20のもの;アリールオキシ基とし
てフェノキシ基,2,6−ジメチルフェノキシ基,ナフ
チルオキシ基;アルキル基としてメチル基,エチル基,
n−プロピル基,iso−プロピル基,n−ブチル基,
n−オクチル基,2−エチルヘキシル基等の炭素数1〜
20のもの;有機メタロイド基としてペンタメチルアン
チモン基,トリメチルシリル基,トリメチルスタンニル
基;ハロゲンとしてF,Cl,Br,I等が挙げられ
る。R2及びR3の置換シクロペンタジエニル基の具体
例としては、メチルシクロペンタジエニル基,ブチルシ
クロペンタジエニル基,ペンタメチルシクロペンタジエ
ニル基,トリフルオロメチルテトラメチルシクロペンタ
ジエニル基,ニトロシクロペンタジエニル基,エトキシ
カルボニルシクロペンタジエニル基,シアノシクロペン
タジエニル基等が挙げられる。R4の具体例としては、
メチル基,エチル基,フェニル基,p−トリル基,p−
メトキシフェニル基,p−ジメチルアミノフェニル基等
が挙げられる。
ルエーテル,ジエチルエーテル,テトラヒドロフラン等
のエーテル類、テトラヒドロチオフェン等のチオエーテ
ル類、エチルベンゾエート等のエステル類、アセトニト
リル,ベンゾニトリル等のニトリル類、ジメチルアニリ
ン,ピリジン,2−シアノピリジン,3−シアノピリジ
ン,4−シアノピリジン,トリエチルアミン,2,2−
ビピリジン,フェナントロリン等のアミン類、トリエチ
ルホスフィン,トリフェニルホスフィン等のホスフィン
類などが挙げられる。Zの具体例としては、メチル基,
エチル基,ベンジル基,トリチル基等が挙げられる。M
2及びM3の具体例としては、B,Al,Si,P,A
s,Sb等,M4の具体例としては、Ag,Cu等,M
5の具体例としてはFe,Co,Ni等が挙げ られ
る。X1〜Xnの具体例としては、例えば、ジアルキル
アミノ基としてジメチルアミノ基,ジエチルアミノ基;
アルコシキ基としてメトキシ基,エトキシ基,n−ブト
キシ基;アリール基,置換アリール基としてフェニル
基,4−トリル基,3,5−キシリル基,ベンジル基,
ペンタフルオロフェニル基,3,5−ビス(トリフルオ
ロメチル)フェニル基,4−ターシャリ−ブチルフェニ
ル基等の炭素数6〜20のもの;アリールオキシ基とし
てフェノキシ基,2,6−ジメチルフェノキシ基,ナフ
チルオキシ基;アルキル基としてメチル基,エチル基,
n−プロピル基,iso−プロピル基,n−ブチル基,
n−オクチル基,2−エチルヘキシル基等の炭素数1〜
20のもの;有機メタロイド基としてペンタメチルアン
チモン基,トリメチルシリル基,トリメチルスタンニル
基;ハロゲンとしてF,Cl,Br,I等が挙げられ
る。R2及びR3の置換シクロペンタジエニル基の具体
例としては、メチルシクロペンタジエニル基,ブチルシ
クロペンタジエニル基,ペンタメチルシクロペンタジエ
ニル基,トリフルオロメチルテトラメチルシクロペンタ
ジエニル基,ニトロシクロペンタジエニル基,エトキシ
カルボニルシクロペンタジエニル基,シアノシクロペン
タジエニル基等が挙げられる。R4の具体例としては、
メチル基,エチル基,フェニル基,p−トリル基,p−
メトキシフェニル基,p−ジメチルアミノフェニル基等
が挙げられる。
【0015】上記(VI),(VII),(VIII)式の化合物の中
で、具体的には、下記のものを特に好適に使用できる。 (VI)式の化合物 テトラフェニル硼酸トリメチルアンモニウム, テトラフェニル硼酸トリエチルアンモニウム, テトラフェニル硼酸トリ(n−ブチル)アンモニウム, テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸ジメチルア
ニリニウム, テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸トリエチル
アンモニウム, テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸トリ(n−
ブチル)アンモニウム, ヘキサフルオロ砒素酸トリエチルアンモニウム,
で、具体的には、下記のものを特に好適に使用できる。 (VI)式の化合物 テトラフェニル硼酸トリメチルアンモニウム, テトラフェニル硼酸トリエチルアンモニウム, テトラフェニル硼酸トリ(n−ブチル)アンモニウム, テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸ジメチルア
ニリニウム, テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸トリエチル
アンモニウム, テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸トリ(n−
ブチル)アンモニウム, ヘキサフルオロ砒素酸トリエチルアンモニウム,
【0016】(VII)式の化合物 テトラフェニル硼酸フェロセニウム, テトラフェニル硼酸トリチル, テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸フェロセニ
ウム, テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸メチルフェ
ロセニウム, テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸デカメチル
フェロセニウム, テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸銀, テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸トリチル, テトラフルオロ硼酸銀, ヘキサフルオロ砒素酸銀, ヘキサフルオロアンチモン酸銀,
ウム, テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸メチルフェ
ロセニウム, テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸デカメチル
フェロセニウム, テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸銀, テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸トリチル, テトラフルオロ硼酸銀, ヘキサフルオロ砒素酸銀, ヘキサフルオロアンチモン酸銀,
【0017】(VIII)式の化合物 テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸(N−ベン
ジル−2−シアノピリジニウム), テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸(N−ベン
ジル−3−シアノピリジニウム), テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸(N−ベン
ジル−4−シアノピリジニウム), テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸(N−メチ
ル−2−シアノピリジニウム), テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸(N−メチ
ル−3−シアノピリジニウム), テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸(N−メチ
ル−4−シアノピリジニウム), テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸トリメチル
アニリニウム, テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸トリメチル
(m−トリフルオロメチルフェニル)アンモニウム, テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸ベンジルピ
リジニウム,
ジル−2−シアノピリジニウム), テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸(N−ベン
ジル−3−シアノピリジニウム), テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸(N−ベン
ジル−4−シアノピリジニウム), テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸(N−メチ
ル−2−シアノピリジニウム), テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸(N−メチ
ル−3−シアノピリジニウム), テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸(N−メチ
ル−4−シアノピリジニウム), テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸トリメチル
アニリニウム, テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸トリメチル
(m−トリフルオロメチルフェニル)アンモニウム, テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸ベンジルピ
リジニウム,
【0018】本発明において触媒の(B)成分として用
いるアルミノキサンとしては特に制限はなく有機アルミ
ニウムと含水塩化合物等の縮合剤との接触反応後、固体
残渣を濾別し、濾液を常圧下あるいは減圧下で30〜2
00℃の温度、好ましくは40〜150℃の温度で、2
0分〜8時間、好ましくは30分〜5時間の範囲で溶媒
を留去しつつ熱処理したものが好ましい。この熱処理に
あたっては、温度は各種の状況によって適宜定めればよ
いが、通常は、上記範囲で行なう。一般に、30℃未満
の温度では、効果が発現せず、また、200℃を超える
とアルキルアルミノキサン自体の熱分解が起こり、いず
れも好ましくない。熱処理の処理条件により反応生成物
は、無色の固体または溶液状態で得られる。このように
して得られた生成物を、必要に応じて炭化水素溶媒で溶
解あるいは希釈して触媒溶液として使用することができ
る。このような触媒(B)成分として用いる有機アルミ
ニウムと縮合剤との接触生成物、特に、アルキルアルミ
ノキサンの好適な例は、プロトン核磁気共鳴スペクトル
(1H−NMR)で観測されるアルミニウム−メチル基
(Al−CH3)結合に基づくメチルプロトンシグナル
領域における高磁場成分が50%以下のものである。つ
まり、上記の接触生成物を室温下、トルエン溶媒中でそ
のプロトン核磁気共鳴(1H−NMR)スペクトルを観
測すると、Al−CH3に基づくメチルプロトンシグナ
ルはテトラメチルシラン(TMS)基準において1.0
〜−0.5ppmの範囲に見られる。TMSのプロトン
シグナル(0ppm)がAl−CH3に基づくメチルプ
ロトン観測領域にあるため、このAl−CH3に基づく
メチルプロトンシグナルを、TMS基準におけるトルエ
ンのメチルプロトンシグナル2.35ppmを基準に測
定し高磁場成分(即ち、−0.1〜−0.5ppm)と
他の磁場成分(即ち、1.0〜−0.1ppm)とに分
けたときに、該高磁場成分が全体の50%以下、好まし
くは45〜5%のものが好適に使用できる。(C)成分
である有機アルミニウム化合物としては、特に限定され
ないが、例えば下記式(IX)で表わされるものが挙げられ
る。 AlR5 3 ・・・(IX) (式中、R5は水素原子,ハロゲン原子又は炭素数1〜
8のアルキル基を示す。) 具体的には、トリイソブチ
ルアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、ト
リメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、ジエ
チルアルミニウムクロリド等を特に好適に使用すること
ができる。
いるアルミノキサンとしては特に制限はなく有機アルミ
ニウムと含水塩化合物等の縮合剤との接触反応後、固体
残渣を濾別し、濾液を常圧下あるいは減圧下で30〜2
00℃の温度、好ましくは40〜150℃の温度で、2
0分〜8時間、好ましくは30分〜5時間の範囲で溶媒
を留去しつつ熱処理したものが好ましい。この熱処理に
あたっては、温度は各種の状況によって適宜定めればよ
いが、通常は、上記範囲で行なう。一般に、30℃未満
の温度では、効果が発現せず、また、200℃を超える
とアルキルアルミノキサン自体の熱分解が起こり、いず
れも好ましくない。熱処理の処理条件により反応生成物
は、無色の固体または溶液状態で得られる。このように
して得られた生成物を、必要に応じて炭化水素溶媒で溶
解あるいは希釈して触媒溶液として使用することができ
る。このような触媒(B)成分として用いる有機アルミ
ニウムと縮合剤との接触生成物、特に、アルキルアルミ
ノキサンの好適な例は、プロトン核磁気共鳴スペクトル
(1H−NMR)で観測されるアルミニウム−メチル基
(Al−CH3)結合に基づくメチルプロトンシグナル
領域における高磁場成分が50%以下のものである。つ
まり、上記の接触生成物を室温下、トルエン溶媒中でそ
のプロトン核磁気共鳴(1H−NMR)スペクトルを観
測すると、Al−CH3に基づくメチルプロトンシグナ
ルはテトラメチルシラン(TMS)基準において1.0
〜−0.5ppmの範囲に見られる。TMSのプロトン
シグナル(0ppm)がAl−CH3に基づくメチルプ
ロトン観測領域にあるため、このAl−CH3に基づく
メチルプロトンシグナルを、TMS基準におけるトルエ
ンのメチルプロトンシグナル2.35ppmを基準に測
定し高磁場成分(即ち、−0.1〜−0.5ppm)と
他の磁場成分(即ち、1.0〜−0.1ppm)とに分
けたときに、該高磁場成分が全体の50%以下、好まし
くは45〜5%のものが好適に使用できる。(C)成分
である有機アルミニウム化合物としては、特に限定され
ないが、例えば下記式(IX)で表わされるものが挙げられ
る。 AlR5 3 ・・・(IX) (式中、R5は水素原子,ハロゲン原子又は炭素数1〜
8のアルキル基を示す。) 具体的には、トリイソブチ
ルアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、ト
リメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、ジエ
チルアルミニウムクロリド等を特に好適に使用すること
ができる。
【0019】本発明で用いる触媒は、上記成分(A),
(B)及び(C)からなるものである。この場合、これ
ら成分の使用条件は特に限定されないが、(B)成分が
遷移金属化合物と反応してイオン生の錯体を形成する化
合物の場合は、(A)成分:(B)成分の使用比(モル
比)は1:0.1〜1:100、特に1:0.5〜1:
10、中でも1:0.8〜1:5とすることが好まし
い。また、(B)成分がアルミノキサンの場合は(A)
成分:(B)成分の使用比(アルミニウム原子として計
算)は、1:1〜1:106、特に1:10〜1:103
とすることが好ましい。(A)成分及び(B)成分の使
用態様は制限されない。例えば、(A)成分及び(B)
成分を予め接触させ、反応物を分離,洗浄して使用して
もよく、(A)成分及び(B)成分を同時又は別々に重
合系に添加してもよい。
(B)及び(C)からなるものである。この場合、これ
ら成分の使用条件は特に限定されないが、(B)成分が
遷移金属化合物と反応してイオン生の錯体を形成する化
合物の場合は、(A)成分:(B)成分の使用比(モル
比)は1:0.1〜1:100、特に1:0.5〜1:
10、中でも1:0.8〜1:5とすることが好まし
い。また、(B)成分がアルミノキサンの場合は(A)
成分:(B)成分の使用比(アルミニウム原子として計
算)は、1:1〜1:106、特に1:10〜1:103
とすることが好ましい。(A)成分及び(B)成分の使
用態様は制限されない。例えば、(A)成分及び(B)
成分を予め接触させ、反応物を分離,洗浄して使用して
もよく、(A)成分及び(B)成分を同時又は別々に重
合系に添加してもよい。
【0020】また、(C)成分の使用量は、(C)成分
/(A)成分のモル比として1〜1000、特に10〜
700、中でも20〜500とすることが好ましい。
(C)成分の使用態様は制限されない。例えば、(A)
成分と(B)成分との接触生成物及び(C)成分を重合
系に添加したり、(A)成分と(C)成分との接触生成
物及び(B)成分を重合系に添加したり、(A)成分、
(B)成分及び(C)成分を同時又は別々に重合系に添
加したりすることができる。
/(A)成分のモル比として1〜1000、特に10〜
700、中でも20〜500とすることが好ましい。
(C)成分の使用態様は制限されない。例えば、(A)
成分と(B)成分との接触生成物及び(C)成分を重合
系に添加したり、(A)成分と(C)成分との接触生成
物及び(B)成分を重合系に添加したり、(A)成分、
(B)成分及び(C)成分を同時又は別々に重合系に添
加したりすることができる。
【0021】エチレンとプロピレンの共重合反応におい
て、反応温度は特に制限されないが、通常、0〜100
℃、好ましくは20〜80℃である。圧力は任意に設定
することができ、例えば10Kg/cm2G以下の低圧で、あ
るいは所望により常圧下で前記低重合反応を行なうこと
ができる。反応温度に関しさらに説明すると、反応温度
が低いと重合度の高いものが生成し易く、逆に反応温度
が高い場合には低重合度のものが得られるので、所望す
る生成物に応じて反応温度を適宜に決定すれば良い。但
し、0〜100℃の範囲を逸脱すると触媒の活性が低下
することがある。
て、反応温度は特に制限されないが、通常、0〜100
℃、好ましくは20〜80℃である。圧力は任意に設定
することができ、例えば10Kg/cm2G以下の低圧で、あ
るいは所望により常圧下で前記低重合反応を行なうこと
ができる。反応温度に関しさらに説明すると、反応温度
が低いと重合度の高いものが生成し易く、逆に反応温度
が高い場合には低重合度のものが得られるので、所望す
る生成物に応じて反応温度を適宜に決定すれば良い。但
し、0〜100℃の範囲を逸脱すると触媒の活性が低下
することがある。
【0022】またエチレンとプロピレンの共重合反応に
おいては、溶媒を使用することができる。上記溶媒とし
ては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベ
ンゼン、クメン、メシチレン、ナフタレン、テトラリ
ン、ブチルベンゼン、p−シメン、シクロヘキシルベン
ゼン、ジエチルベンゼン、ペンチルベンゼン、ジペンチ
ルベゼン、ドデシルベンゼン、ビフェニル等の芳香族炭
化水素;2−メチルブタン、ヘキサン、2−メチルペン
タン、2,2−ジメチルブタン、2,3−ジメチルブタ
ン、ヘプタン、オクタン、2,2,3−トリメチルペン
タン、イソオクタン、ノナン、2,2,5−トリメチル
ヘキサン、デカン、ドデカン等の脂肪族炭化水素;その
他シクロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキ
サン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、
デカリン等の脂環族炭化水素;石油エーテル、石油ベン
ジン、石油ナフサ、リグロイン、工業ガソリン、ケロシ
ン;クロロベンゼン、フェニルメチルエーテル、ジメチ
ルアニリン、フェニルメチルチオエーテル等の極性基含
有溶媒等を挙げることができる。
おいては、溶媒を使用することができる。上記溶媒とし
ては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベ
ンゼン、クメン、メシチレン、ナフタレン、テトラリ
ン、ブチルベンゼン、p−シメン、シクロヘキシルベン
ゼン、ジエチルベンゼン、ペンチルベンゼン、ジペンチ
ルベゼン、ドデシルベンゼン、ビフェニル等の芳香族炭
化水素;2−メチルブタン、ヘキサン、2−メチルペン
タン、2,2−ジメチルブタン、2,3−ジメチルブタ
ン、ヘプタン、オクタン、2,2,3−トリメチルペン
タン、イソオクタン、ノナン、2,2,5−トリメチル
ヘキサン、デカン、ドデカン等の脂肪族炭化水素;その
他シクロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキ
サン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、
デカリン等の脂環族炭化水素;石油エーテル、石油ベン
ジン、石油ナフサ、リグロイン、工業ガソリン、ケロシ
ン;クロロベンゼン、フェニルメチルエーテル、ジメチ
ルアニリン、フェニルメチルチオエーテル等の極性基含
有溶媒等を挙げることができる。
【0023】重合形式としては、溶液重合法、塊状重合
法、気相重合法などのいずれであってもよいが、触媒活
性の観点からは溶液重合法が好ましい。
法、気相重合法などのいずれであってもよいが、触媒活
性の観点からは溶液重合法が好ましい。
【0024】本発明のエチレンとプロピレンとの共重合
体の製造方法によると、主として次の一般式(X)
体の製造方法によると、主として次の一般式(X)
【化3】 (式中mとnは2以上の整数を示す。)表わされる分子
末端にビニル基を有するエチレン・プロピレンの共重合
体を、簡易かつ温和な条件下に、高い選択率で得ること
ができる。
末端にビニル基を有するエチレン・プロピレンの共重合
体を、簡易かつ温和な条件下に、高い選択率で得ること
ができる。
【0025】本発明者がさらに検討したところによる
と、エチレンとプロピレンとを共重合させるに際し、前
記反応条件において水素を存在させることもできる。水
素の使用量は任意であるが、通常、原料プロピレンに対
して1〜100モル%であり、特に5〜20モル%の範
囲内で用いるのが好ましい。
と、エチレンとプロピレンとを共重合させるに際し、前
記反応条件において水素を存在させることもできる。水
素の使用量は任意であるが、通常、原料プロピレンに対
して1〜100モル%であり、特に5〜20モル%の範
囲内で用いるのが好ましい。
【0026】この発明の方法により得られるエチレン・
プロピレン共重合体の組成比は、用いるエチレンとプロ
ピレンの使用割合、反応条件などによって様々に調節す
ることができる。
プロピレン共重合体の組成比は、用いるエチレンとプロ
ピレンの使用割合、反応条件などによって様々に調節す
ることができる。
【0027】また、本発明に用いるα−オレフィンは、
具体的には、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−
ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−
1−ペンテン、スチレン、ビニルトリメチルシラン、ア
リルトリメチルシラン、アリルトリフェニルシラン等を
挙げることができる。
具体的には、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−
ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−
1−ペンテン、スチレン、ビニルトリメチルシラン、ア
リルトリメチルシラン、アリルトリフェニルシラン等を
挙げることができる。
【0028】また、末端ビニルエチレン−プロピレン共
重合体とα−オレフィンとの共重合については、反応温
度は、特に制限はないが、通常0℃〜200℃であり、
20℃〜150℃が好ましい。反応圧力は任意のものを
選ぶことができる。
重合体とα−オレフィンとの共重合については、反応温
度は、特に制限はないが、通常0℃〜200℃であり、
20℃〜150℃が好ましい。反応圧力は任意のものを
選ぶことができる。
【0029】溶媒としては、ベンゼン、キシレン、トル
エン、エチルベンゼン、クメン、メシチレン、ナフタレ
ン、テトラリン、ブチルベンゼン、p−シメン、シクロ
ヘキシルベンゼン、ジエチルベンゼン、ペンチルベンゼ
ン、ジペンチルベンゼン、ドデシルベンゼン、ビフェニ
ル等の芳香族炭化水素;2−メチルブタン、ヘキサン、
2−メチルペンタン、2,2−ジメチルブタン、2,3
−ジメチルブタン、ヘプタン、オクタン、2,2,3−
トリメチルペンタン、イソオクタン、ノナン、2,2,
5−トリメチルヘキサン、デカン、ドデカン等の脂肪族
炭化水素;その他シクロペンタン、メチルシクロペンタ
ン、シタロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシ
クロヘキサン、デカリン等の脂環族炭化水素;石油エー
テル、石油ベンジン、石油ナフサ、リグロイン、工業ガ
ソリン、ケロシン;クロロベンゼン、フェニルメチルエ
ーテル、ジメチルアニリン、フェニルメチルチオエーテ
ル等の極性基含有溶媒等を挙げることができる。
エン、エチルベンゼン、クメン、メシチレン、ナフタレ
ン、テトラリン、ブチルベンゼン、p−シメン、シクロ
ヘキシルベンゼン、ジエチルベンゼン、ペンチルベンゼ
ン、ジペンチルベンゼン、ドデシルベンゼン、ビフェニ
ル等の芳香族炭化水素;2−メチルブタン、ヘキサン、
2−メチルペンタン、2,2−ジメチルブタン、2,3
−ジメチルブタン、ヘプタン、オクタン、2,2,3−
トリメチルペンタン、イソオクタン、ノナン、2,2,
5−トリメチルヘキサン、デカン、ドデカン等の脂肪族
炭化水素;その他シクロペンタン、メチルシクロペンタ
ン、シタロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシ
クロヘキサン、デカリン等の脂環族炭化水素;石油エー
テル、石油ベンジン、石油ナフサ、リグロイン、工業ガ
ソリン、ケロシン;クロロベンゼン、フェニルメチルエ
ーテル、ジメチルアニリン、フェニルメチルチオエーテ
ル等の極性基含有溶媒等を挙げることができる。
【0030】重合形式としては、溶液重合法、塊状重合
法、気相重合法などのいずれであってもよいが、触媒活
性の観点からは溶液重合法が好ましい。
法、気相重合法などのいずれであってもよいが、触媒活
性の観点からは溶液重合法が好ましい。
【0031】末端ビニルエチレン−プロピレン共重合体
とα−オレフィンとの組成割合(モル比)としては、通
常は1:50〜1:5000,1:100〜1:100
0が好ましい。1:50以上だとポリ(α−オレフィ
ン)本来の性質が損なわれ、1:5000以下だと、グ
ラフト効率が低いため、相溶性改質にならないからであ
る。
とα−オレフィンとの組成割合(モル比)としては、通
常は1:50〜1:5000,1:100〜1:100
0が好ましい。1:50以上だとポリ(α−オレフィ
ン)本来の性質が損なわれ、1:5000以下だと、グ
ラフト効率が低いため、相溶性改質にならないからであ
る。
【0032】さらに、末端ビニルエチレン−プロピレン
共重合体およびα−オレフィンとの共重合体の合成につ
いては、末端ビニルエチレン−プロピレン共重合体を
単離してからα−オレフィンと共重合させる方法、また
は単離せずに反応液中で、一段で、エチレン−プロピ
レン共重合体とα−オレフィンを共重合させる方法(2
段重合法)のいずれの方法を用いてもよい。
共重合体およびα−オレフィンとの共重合体の合成につ
いては、末端ビニルエチレン−プロピレン共重合体を
単離してからα−オレフィンと共重合させる方法、また
は単離せずに反応液中で、一段で、エチレン−プロピ
レン共重合体とα−オレフィンを共重合させる方法(2
段重合法)のいずれの方法を用いてもよい。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に
説明する。1.末端ビニルエチレン−プロピレン共重合体の合成 実施例1 内容積1リットルのオートクレーブにアルゴン気流化に
おて、溶媒トルエン400ml,トリイソブチルアルミ
ニウム2ミリモルを加えて50℃に昇温した。つづい
て、プロピレン3Kg/cm2 ,エチレン6Kg/cm
2 を順次仕込み、予め調製しておいたメチルアルミノキ
サン2ミリモルおよびビスペンタメチルシクロペンタジ
エニルハフニウムジクロリド0.01ミリモルのトルエ
ン溶液(10ml)を混入させた。反応圧が9Kg/c
m2 一定となるように、エチレンを供給しつづけ、30
分反応をさせた。159gのエチレン−プロピレン共重
合体が得られた。
説明する。1.末端ビニルエチレン−プロピレン共重合体の合成 実施例1 内容積1リットルのオートクレーブにアルゴン気流化に
おて、溶媒トルエン400ml,トリイソブチルアルミ
ニウム2ミリモルを加えて50℃に昇温した。つづい
て、プロピレン3Kg/cm2 ,エチレン6Kg/cm
2 を順次仕込み、予め調製しておいたメチルアルミノキ
サン2ミリモルおよびビスペンタメチルシクロペンタジ
エニルハフニウムジクロリド0.01ミリモルのトルエ
ン溶液(10ml)を混入させた。反応圧が9Kg/c
m2 一定となるように、エチレンを供給しつづけ、30
分反応をさせた。159gのエチレン−プロピレン共重
合体が得られた。
【0034】得られた共重合体の90MHz−1H−N
MRを測定した結果(重クロロホルム溶媒,テトラメチ
ルシラン0.00ppm基準)、δ4.60−4.75
付近に、末端ビニリデンに基づくピークが、またδ4.
80〜5.15およびδ5.50〜6.10付近に末端
ビニルに基づくピークが観測され、その比(モル比)は
ビニル/ビニリデン=95/5であった。また、赤外吸
収スペクトル(IR)にて、1640,984,904
cm-1に、末端ビニルの吸収ピークが顕著に観測され
た。また、GPCより、数平均分子量(Mn)=90
0、重量平均分子量(Mw)=13,200であった。
なおGPCの測定は、装置:ウォーターズ ALC/G
PC 150C,カラム:東ソー(製) TSK HM
+GMH6×2,溶媒:1,2,4−トリクロロベンゼ
ン,温度:135℃,流量:1ml/min,ポリエチ
レン換算で行なった。また、プロピレン含量(モル比)
は、NMRより、22モル%であった。
MRを測定した結果(重クロロホルム溶媒,テトラメチ
ルシラン0.00ppm基準)、δ4.60−4.75
付近に、末端ビニリデンに基づくピークが、またδ4.
80〜5.15およびδ5.50〜6.10付近に末端
ビニルに基づくピークが観測され、その比(モル比)は
ビニル/ビニリデン=95/5であった。また、赤外吸
収スペクトル(IR)にて、1640,984,904
cm-1に、末端ビニルの吸収ピークが顕著に観測され
た。また、GPCより、数平均分子量(Mn)=90
0、重量平均分子量(Mw)=13,200であった。
なおGPCの測定は、装置:ウォーターズ ALC/G
PC 150C,カラム:東ソー(製) TSK HM
+GMH6×2,溶媒:1,2,4−トリクロロベンゼ
ン,温度:135℃,流量:1ml/min,ポリエチ
レン換算で行なった。また、プロピレン含量(モル比)
は、NMRより、22モル%であった。
【0035】実施例2 内容積1リットルのオートクレーブにアルゴン気流下に
おいて溶媒トルエン400ml,トリイソブチルアルミ
ニウム2ミリモル,メチルアルミノキサン2ミリモルお
よびビスペンタメチルシクロペンタジエニルハフニウム
ジクロリド0.01ミリモルを仕込み50℃に昇温し
た。つづいて、プロピレン分圧3Kg/cm2 ,エチレ
ン分圧6Kg/cm2 (全圧9Kg/cm2 )として、
エチレンを全圧が9Kg/cm2と一定となるように連
続供給を30分行ない反応させた。132gのエチレン
−プロピレン共重合体が得られた。末端ビニル/末端ビ
ニリデン=96/4,Mn=4,200、Mw=8,6
00、プロピレン含量29モル%であった。
おいて溶媒トルエン400ml,トリイソブチルアルミ
ニウム2ミリモル,メチルアルミノキサン2ミリモルお
よびビスペンタメチルシクロペンタジエニルハフニウム
ジクロリド0.01ミリモルを仕込み50℃に昇温し
た。つづいて、プロピレン分圧3Kg/cm2 ,エチレ
ン分圧6Kg/cm2 (全圧9Kg/cm2 )として、
エチレンを全圧が9Kg/cm2と一定となるように連
続供給を30分行ない反応させた。132gのエチレン
−プロピレン共重合体が得られた。末端ビニル/末端ビ
ニリデン=96/4,Mn=4,200、Mw=8,6
00、プロピレン含量29モル%であった。
【0036】実施例3 主触媒を、ビスペンタメチルシクロペンタジエニルジル
コニウムジクロリドに代えた以外は、実施例1と同様に
行なった。84gのエチレン−プロピレン共重合体が得
られた。末端ビニル/末端ビニリデン=90/10、M
n=2,400、Mw=27,200、プロピレン含量
11モル%であった。
コニウムジクロリドに代えた以外は、実施例1と同様に
行なった。84gのエチレン−プロピレン共重合体が得
られた。末端ビニル/末端ビニリデン=90/10、M
n=2,400、Mw=27,200、プロピレン含量
11モル%であった。
【0037】実施例4 実施例1において、メチルアルミノキサンの代わりにテ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸ジメチルアニ
リニウム0.01ミリモルを用いたこと以外は、同様に
行なった。165gのエチレン−プロピレン共重合体が
得られた。末端ビニル/末端ビニリデン=95/5、M
n=1,200、Mw=16,400、プロピレン含量
21モル%であった。
トラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸ジメチルアニ
リニウム0.01ミリモルを用いたこと以外は、同様に
行なった。165gのエチレン−プロピレン共重合体が
得られた。末端ビニル/末端ビニリデン=95/5、M
n=1,200、Mw=16,400、プロピレン含量
21モル%であった。
【0038】実施例5 実施例2において、メチルアルミノキサンの代わりにテ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸ジメチルアニ
リニウム0.01ミリモルを用いたこと以外は、同様に
行なった。151gのエチレン−プロピレン共重合体が
得られた。末端ビニル/末端ビニリデン=96/4、M
n=4,400、Mw=8,900、プロピレン含量2
8モル%であった。
トラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸ジメチルアニ
リニウム0.01ミリモルを用いたこと以外は、同様に
行なった。151gのエチレン−プロピレン共重合体が
得られた。末端ビニル/末端ビニリデン=96/4、M
n=4,400、Mw=8,900、プロピレン含量2
8モル%であった。
【0039】実施例6 実施例3において、メチルアルミノキサンの代わりにテ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸ジメチルアニ
リニウム0.01ミリモルを用いたこと以外は、同様に
行なった。93gのエチレン−プロピレン共重合体が得
られた。末端ビニル/末端ビニリデン=90/10、M
n=2,600、Mw=25,100、プロピレン含量
11モル%であった。
トラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸ジメチルアニ
リニウム0.01ミリモルを用いたこと以外は、同様に
行なった。93gのエチレン−プロピレン共重合体が得
られた。末端ビニル/末端ビニリデン=90/10、M
n=2,600、Mw=25,100、プロピレン含量
11モル%であった。
【0040】2.末端ビニルエチレン−プロピレン共重
合体とα−オレフィンとのグラフト共重合体の合成 実施例7 内容積1リットルのオートクレーブに、アルゴン気流下
において、溶媒トルエン/400ml,トリイソブチル
アルミニウム2ミリモル,テトラキス(ペンタフルオロ
フェニル)硼酸ジメチルアニリニウム0.003ミリモ
ル,ビスペンタメチルシクロペンタジエニルハフニウム
ジクロリド0.003ミリモルを仕込み、50℃に昇温
した。つづいて、プロピレン分圧3Kg/cm2 ,エチ
レン分圧6Kg/cm2 (全圧9Kg/cm2 )とし
て、エチレンを全圧が9Kg/cm2と一定になるよう
に連続供給を10分行ない反応させた。反応液から未反
応のエチレン,プロピレンを充分除き、ここで、一部を
抜き出し、分子量を測定した結果、Mn=5,100、
Mw=10,200であり、またプロピレン含量は26
モル%であった。つづいて、プロピレンを9Kg/cm
2 として、連続供給を行ないテトラキス(ペンタフルオ
ロフェニル)硼酸ジメチルアニリニウム0.01ミリモ
ル,(エチレンビスインデニル)ジルコニウムジクロリ
ド0.01ミリモル混合溶液(トルエン10ml中)を
重合系に添加し、1時間反応させた。アイソタクチック
(プロピレン−末端ビニルエチレン・プロピレン共重合
体)共重合体が、120g得られた。これをヘプタン溶
媒にて、ソックスレー抽出を1時間行ない、未反応の末
端ビニルエチレン−プロピレン共重合体を除いた結果、
104gが抽出残として残った。これのIRを測定した
ところ、末端ビニルに基づく1640,984,904
cm-1の吸収は消えており、また、720cm-1のポリ
エチレン主鎖のメチレンの横ゆれに基づく吸収が確認さ
れた。またDSCより、融点は138℃であり、GPC
より求めたMn=20,000、Mw=64,000で
あった。以上のことから、得られた共重合体は、アイソ
タクチック(プロピレン−末端ビニルエチレン・プロピ
レン共重合体)グラフト共重合体であることがわかる。
合体とα−オレフィンとのグラフト共重合体の合成 実施例7 内容積1リットルのオートクレーブに、アルゴン気流下
において、溶媒トルエン/400ml,トリイソブチル
アルミニウム2ミリモル,テトラキス(ペンタフルオロ
フェニル)硼酸ジメチルアニリニウム0.003ミリモ
ル,ビスペンタメチルシクロペンタジエニルハフニウム
ジクロリド0.003ミリモルを仕込み、50℃に昇温
した。つづいて、プロピレン分圧3Kg/cm2 ,エチ
レン分圧6Kg/cm2 (全圧9Kg/cm2 )とし
て、エチレンを全圧が9Kg/cm2と一定になるよう
に連続供給を10分行ない反応させた。反応液から未反
応のエチレン,プロピレンを充分除き、ここで、一部を
抜き出し、分子量を測定した結果、Mn=5,100、
Mw=10,200であり、またプロピレン含量は26
モル%であった。つづいて、プロピレンを9Kg/cm
2 として、連続供給を行ないテトラキス(ペンタフルオ
ロフェニル)硼酸ジメチルアニリニウム0.01ミリモ
ル,(エチレンビスインデニル)ジルコニウムジクロリ
ド0.01ミリモル混合溶液(トルエン10ml中)を
重合系に添加し、1時間反応させた。アイソタクチック
(プロピレン−末端ビニルエチレン・プロピレン共重合
体)共重合体が、120g得られた。これをヘプタン溶
媒にて、ソックスレー抽出を1時間行ない、未反応の末
端ビニルエチレン−プロピレン共重合体を除いた結果、
104gが抽出残として残った。これのIRを測定した
ところ、末端ビニルに基づく1640,984,904
cm-1の吸収は消えており、また、720cm-1のポリ
エチレン主鎖のメチレンの横ゆれに基づく吸収が確認さ
れた。またDSCより、融点は138℃であり、GPC
より求めたMn=20,000、Mw=64,000で
あった。以上のことから、得られた共重合体は、アイソ
タクチック(プロピレン−末端ビニルエチレン・プロピ
レン共重合体)グラフト共重合体であることがわかる。
【0041】また、13C−NMR(溶媒トリクロロベン
ゼン80%,重ベンゼン20%,130℃)における2
1.3ppmのアイソタクチックポリエチレンの側鎖メ
チル基のピークと、19.4〜20.2ppmのエチレ
ン・プロピレン共重合体の側鎖メチル基のピークとの強
度比から計算した、エチレン・プロピレン共重合体のモ
ル比は2%であった。
ゼン80%,重ベンゼン20%,130℃)における2
1.3ppmのアイソタクチックポリエチレンの側鎖メ
チル基のピークと、19.4〜20.2ppmのエチレ
ン・プロピレン共重合体の側鎖メチル基のピークとの強
度比から計算した、エチレン・プロピレン共重合体のモ
ル比は2%であった。
【0042】3.相溶性評価 このアイソタクチック(プロピレン−エチレン・プロピ
レン共重合体)共重合体(75重量%)と酢酸ビニル含
有量8%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(25重量
%)を添加混合し、その分散状態を透過電子顕微鏡によ
り観察した結果、良好な相溶性を示すことがわかった。
レン共重合体)共重合体(75重量%)と酢酸ビニル含
有量8%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(25重量
%)を添加混合し、その分散状態を透過電子顕微鏡によ
り観察した結果、良好な相溶性を示すことがわかった。
【0043】比較例1 内容積1リットルのオートクレーブにアルゴン気流下に
おいて、溶媒トルエン400ml,トリイソブチルアル
ミニウム2ミリモルを仕込み、プロピレンを9Kg/c
m2 として、連続供給を行ないながらテトラキス(ペン
タフルオロフェニル)硼酸ジメチルアニリニウム0.0
1ミリモル,(エチレンビスインデニル)ジルコニウム
ジクロリド0.01ミリモル混合溶液(トルエン10m
l中)を重合系に添加し、1時間反応させた。アイソタ
クチックポリプロピレンが141g得られた。実施例7
と同様に相溶性を観察したところ、分散性が悪かった。
おいて、溶媒トルエン400ml,トリイソブチルアル
ミニウム2ミリモルを仕込み、プロピレンを9Kg/c
m2 として、連続供給を行ないながらテトラキス(ペン
タフルオロフェニル)硼酸ジメチルアニリニウム0.0
1ミリモル,(エチレンビスインデニル)ジルコニウム
ジクロリド0.01ミリモル混合溶液(トルエン10m
l中)を重合系に添加し、1時間反応させた。アイソタ
クチックポリプロピレンが141g得られた。実施例7
と同様に相溶性を観察したところ、分散性が悪かった。
【0044】
【発明の効果】本発明に係る末端ビニルエチレン−プロ
ピレン共重合体は、その分子末端に、ビニル基をビニリ
デン基との割合で6:1以上含有するのでマクロモノマ
ーとしての機能を十分に発揮できる。また、その製造方
法は、ビニル基の割合が高く重合特性にすぐれたマクロ
モノマーを効率よく得ることができる。また、その共重
合体とα−オレフィンとの共重合体はポリ(α−オレフ
ィン)の相溶性が改質されるのでポリ(α−オレフィ
ン)と相溶性を有しえない他の樹脂との混合において相
溶化剤として作用する効果を発揮する。
ピレン共重合体は、その分子末端に、ビニル基をビニリ
デン基との割合で6:1以上含有するのでマクロモノマ
ーとしての機能を十分に発揮できる。また、その製造方
法は、ビニル基の割合が高く重合特性にすぐれたマクロ
モノマーを効率よく得ることができる。また、その共重
合体とα−オレフィンとの共重合体はポリ(α−オレフ
ィン)の相溶性が改質されるのでポリ(α−オレフィ
ン)と相溶性を有しえない他の樹脂との混合において相
溶化剤として作用する効果を発揮する。
【図1】図1は、本発明の末端ビニルエチレン−プロピ
レン共重合体の製造方法を示すフロー図である。
レン共重合体の製造方法を示すフロー図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 4/60 - 4/70 C08F 10/00 - 10/14
Claims (8)
- 【請求項1】 分子末端にビニル基を有するエチレン−
プロピレン共重合体であって、その分子末端に存在す
る、ビニル基とビニリデン基との組成割合が6:1以上
であり、数平均分子量(Mn)が500以上であること
を特徴とする末端ビニルエチレン−プロピレン共重合
体。 - 【請求項2】 次の一般式(I): 【化1】 (式中mとnは2以上の整数を示す。)で表わされる請
求項1記載の末端ビニルエチレン−プロピレン共重合
体。 - 【請求項3】 繰り返し単位であるmとnの割合が、m
+n=100%として、次式(II)及び(III): 0.1≦n≦50 …(II) 50≦m≦99.9 …(III) の範囲内にある請求項2に記載の末端ビニルエチレン−
プロピレン共重合体。 - 【請求項4】 下記化合物(A),(B)および(C)
を主成分として含有する触媒を用いて、エチレンおよび
プロピレンを共重合することを特徴とする、分子末端に
ビニル基を有するエチレン−プロピレン共重合体であっ
て、その分子末端に存在する、ビニル基とビニリデン基
との組成割合が6:1以上であり、数平均分子量(M
n)が500以上である末端ビニルエチレン−プロピレ
ン共重合体の製造方法。 (A)次の一般式(IV): (R5 C5 )2 ・M・X2 …(IV) (式中R5 C5 は炭化水素基置換シクロペンタジエニル
基、Rは炭素数1〜20のアルキル基,アリール基,ア
ルキルアリール基、又はアリールアルキル基、Mはジル
コニウム原子又は、ハフニウム原子、Xは水素原子、ハ
ロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基,アリール
基、アルキルアリール基、もしくはアリールアルキル
基、または炭素1〜20のアルコキシ基、アリールオキ
シ基、アルキルアリールオキシ基、もしくはアリールア
ルコキシ基を示す。5個のRは同一でも異なっていても
よい。2個のR5 C5 は同一でも異なっていてもよい。
2個のXは同一でも異なっていてもよく、架橋構造であ
ってもよい。)で表わされる遷移金属化合物。 (B)遷移金属化合物と反応してイオン性の錯体を形成
する化合物および/またはアルミノキサン。 (C)有機アルミニウム化合物。 - 【請求項5】 前記エチレンとプロピレンとの使用割合
が、0.5:1〜5:1の範囲内にある請求項4記載の
末端ビニルエチレン−プロピレン共重合体の製造方法。 - 【請求項6】 前記化合物(B)が、カチオンと、複数
の基が元素に結合したアニオンとを有する化合物である
請求項4または5記載の末端ビニルエチレン−プロピレ
ン共重合体の製造方法。 - 【請求項7】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の末
端ビニルエチレン−プロピレン共重合体と、次の一般式
(V) : R−CH=CH2 …(V) (式中Rは水素原子、炭素数1〜20のアルキル基,ア
リール基,アルキルアリール基,もしくは、アリールア
ルキル基、又は、炭素数1〜20のアルキル基,アリー
ル基,アルキルアリール基,もしくはアリールアルキル
基を含有するケイ素含有置換基)で表わされるα−オレ
フィンとの共重合体。 - 【請求項8】 請求項4〜6のいずれか1項に記載の製
造方法によって得られた末端ビニル含有エチレン−プロ
ピレン共重合体を単離した後、または、単離せずに反応
液中で、一段階でその共重合体と前記α−オレフィンと
を共重合させる末端ビニル含有エチレン−プロピレン共
重合体とα−オレフィンとの共重合体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15118792A JP3186218B2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 末端ビニルエチレン−プロピレン共重合体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15118792A JP3186218B2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 末端ビニルエチレン−プロピレン共重合体およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05320260A JPH05320260A (ja) | 1993-12-03 |
JP3186218B2 true JP3186218B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=15513186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15118792A Expired - Fee Related JP3186218B2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 末端ビニルエチレン−プロピレン共重合体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3186218B2 (ja) |
Families Citing this family (27)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5955557A (en) * | 1993-10-26 | 1999-09-21 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Branched ethylenic macromonomer and its polymer |
ES2116188B1 (es) | 1994-12-30 | 1999-04-01 | Repsol Quimica Sa | Proceso de obtencion de poliolefinas con distribuciones de pesos moleculares anchas, bimodales o multimodales. |
JP3346090B2 (ja) * | 1995-03-31 | 2002-11-18 | ダイキン工業株式会社 | ポリテトラフルオロエチレン水性分散液組成物及びその用途 |
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