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JP3186250B2 - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比制御装置

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JP3186250B2
JP3186250B2 JP26753192A JP26753192A JP3186250B2 JP 3186250 B2 JP3186250 B2 JP 3186250B2 JP 26753192 A JP26753192 A JP 26753192A JP 26753192 A JP26753192 A JP 26753192A JP 3186250 B2 JP3186250 B2 JP 3186250B2
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combustion engine
misfire
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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の空燃比制御
装置に関するものであり、特に、内燃機関が所定の運転
領域にあるときに、空燃比を理論空燃比よりリーン側に
制御して運転させる空燃比制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、燃費向上やエミッション低減を目
的として、内燃機関の空燃比を理論空燃比よりリーン側
に制御する所謂リーン制御を採用した空燃比制御装置が
実施されている。このような空燃比制御では、燃費やエ
ミッションに関する効果を最大限に得るために、失火領
域に至る直前の失火限界に空燃比を制御することが要求
されている。そこで、失火限界を判定する種々の方法が
実用化されており、その一例として、特開昭60−12
2234号公報に記載の空燃比制御装置を挙げることが
できる。
【0003】この空燃比制御装置では、内燃機関の燃焼
状態が正常領域から失火限界に移行すると、機関の回転
変動が増加することに着目し、その回転変動に基づいて
失火限界を判定している。即ち、クランク角センサにて
検出された機関の回転速度から、所定クランク角のとき
の回転変動を順次算出し、その回転変動から算出した標
準偏差を、予め失火限界として設定された閾値と比較す
る。そして、標準偏差が閾値未満のときには、未だ正常
燃焼領域にあるとして、空燃比補正量をリーン側に補正
し、また、標準偏差が閾値以上のときには、失火限界に
至ったとして、空燃比補正量をリッチ側に補正する。以
上の制御により内燃機関の空燃比を失火限界に制御す
る。なお、失火限界の空燃比は、内燃機関の運転領域、
例えば、回転数や吸入空気量に応じて異なることから、
この空燃比制御装置では、運転領域毎に閾値を設定して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の空燃比制御装置
は、上記のように運転領域毎に閾値を設定して、運転領
域に応じた適切な失火限界に基づいて空燃比制御を実行
するように配慮されている。しかしながら、この空燃比
制御装置では、内燃機関の個体差によって生じる回転変
動の誤差については何ら配慮されておらず、その誤差に
よって失火限界を的確に判定できない場合があった。
【0005】即ち、内燃機関には、理論空燃比のような
正常燃焼領域においても回転変動が発生し、その回転変
動は、機関自体の燃焼状態、クランク角センサの検出誤
差、CPUクロックの誤差等により発生したものであ
り、内燃機関の個体差に応じた固有の値となる。従来の
空燃比制御装置では、これらの要因で発生した回転変動
に、失火により発生した回転変動を加えた値が標準偏差
として算出されるため、その算出された値は内燃機関の
個体差の影響を含むことになる。そして、正常燃焼状態
から失火限界に至ったときの回転変動の増加は、完全な
失火領域まで至った場合に比較してごく僅かであるた
め、前記した内燃機関の個体差の影響により、失火限界
の判定が的確に実施できなかった。よって、空燃比がリ
ーン側に乱れて、失火によりドライバビリティを悪化さ
せたり、逆にリッチ側に乱れて、燃費向上やエミッショ
ン低減を十分に達成できなかったりする可能性があっ
た。
【0006】そこで、本発明は、内燃機関の個体差の影
響を受けることなく、的確に失火限界を判定して、高精
度のリーン制御を実現することができる内燃機関の空燃
比制御装置の提供を課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる内燃機関
の空燃比制御装置は、図1に示すように、内燃機関M1
の運転領域に応じて、理論空燃比から失火限界付近のリ
ーン側の空燃比にわたって内燃機関M1の空燃比を制御
する内燃機関の空燃比制御装置において、前記内燃機関
M1の回転に同期して周期的に発生する変動量を検出す
る変動量検出手段M2と、前記内燃機関M1の空燃比が
理論空燃比に制御されているときに、前記変動量検出手
段M2にて検出された変動量を学習する変動量学習手段
M3と、前記内燃機関M1の空燃比が失火限界付近の空
燃比に制御されているときに、前記変動量検出手段M2
にて検出された現在の変動量と、前記変動量学習手段M
3にて学習された変動量とに基づいて、内燃機関M1の
空燃比を補正するリーン空燃比補正手段M4とを具備す
るものである。
【0008】
【作用】本発明においては、内燃機関M1が理論空燃比
に制御されているときには、変動量検出手段M2にて検
出された内燃機関M1の変動量が変動量学習手段M3に
より学習される。このときの変動量は、失火以外の内燃
機関M1が本来有する要因によって発生したものであ
り、内燃機関M1の個体差に応じた値となる。
【0009】また、内燃機関M1が失火限界付近に制御
されている所謂リーン制御時には、変動量検出手段M2
にて検出された現在の変動量と、変動量学習手段M3に
て学習された変動量とに基づいて、リーン空燃比補正手
段M4により内燃機関M1の空燃比が補正される。この
リーン制御時の変動量は、前記した理論空燃比のときの
変動量に、失火に起因して発生した変動量が加算された
ものである。したがって、例えば、リーン制御時の変動
量から変動量学習手段M3にて学習された変動量を減算
すれば、失火に起因して発生した変動量に基づいて内燃
機関M1の空燃比を補正することができ、内燃機関M1
の個体差の影響を受けることなく、的確な失火限界の判
定が可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の内燃機関の空燃比制御装置を
具体化した一実施例を説明する。図2は本発明の一実施
例である内燃機関の空燃比制御装置の概略構成図であ
る。
【0011】図に示すように、本実施例の空燃比制御装
置が適用される内燃機関1は、車両に搭載される4サイ
クル4気筒の火花点火式内燃機関である。内燃機関1の
吸気通路2の上流側にはエアクリーナ3が設置され、エ
アクリーナ3を経た吸入空気は、吸気通路2及び吸気バ
ルブ4を介して各気筒の燃焼室5内に供給される。吸気
通路2のエアクリーナ3の下流側には吸入空気量を検出
するエアフローメータ6が設置され、その下流側には運
転者のアクセル操作に応じて吸入空気量を調整するスロ
ットルバルブ7が設けられている。吸気通路2の最下流
側には各気筒毎に燃料噴射弁8が設置され、図示しない
クランク軸の回転に同期して燃料噴射弁8から噴射され
た燃料は、吸気通路2内を通過する吸入空気と混合さ
れ、混合気として燃焼室5内に導入される。
【0012】各気筒の燃焼室5には点火プラグ9が設け
られ、これらの点火プラグ9には、点火コイル10から
の点火電流がクランク軸の回転に同期してディストリビ
ュータ11により分配供給される。燃焼室5内に導入さ
れた混合気は点火プラグ11にて点火されて、燃焼しな
がらピストン12を押し下げてクランク軸にトルクを付
与し、その後、排気バルブ13及び排気通路14を介し
て外部に排出される。排気通路14にはA/Fセンサ1
5が設置され、このA/Fセンサ15は、排気ガスの空
燃比に応じたリニアな空燃比信号を出力する。また、デ
ィストリビュータ11にはクランク角センサ16が設け
られ、クランク軸の回転に同期して30度毎にパルス信
号を出力する。
【0013】内燃機関1の電子制御装置21は、CPU
22、ROM23、RAM24を中心に論理演算回路を
構成し、コモンバス25を介して入出力部26と接続さ
れている。入出力部26には前記エアフローメータ6、
燃料噴射弁8、点火コイル10、A/Fセンサ15及び
クランク角センサ16がそれぞれ接続され、CPU22
はこの入出力部26を介して外部との入出力を行なう。
また、ROM23には内燃機関1の運転状態を制御する
ための各種プログラム、例えば、燃料噴射弁8の噴射量
制御や点火プラグ9の点火時期制御等のプログラムが記
憶され、CPU22はそれらのプログラムに従って処理
を実行する。また、RAM24はCPU22が実行する
処理データを一時的に記憶する。
【0014】そして、CPU22は内燃機関1の運転状
態に応じて、通常の空燃比制御とリーン制御とを選択的
に実行する。周知のように、通常の空燃比制御時には、
燃料噴射弁8の噴射量を内燃機関1の運転状態に応じて
設定するとともに、A/Fセンサ15にて検出された排
気ガスの空燃比に基づき、目標空燃比を理論空燃比λ=1
として燃料噴射量をフィードバック制御する。また、リ
ーン制御時には、燃料噴射弁8の噴射量に、内燃機関1
の運転領域毎にマップ化された空燃比補正係数f(<
1.0)を乗算してリーン側に補正するとともに、内燃
機関1に発生する回転変動に基づいて燃料噴射量をフィ
ードバック制御し、実際の空燃比を理論空燃比λ=1より
リーン側の失火限界付近に保持する。
【0015】以下、このリーン制御時に内燃機関1の回
転変動に基づいて実行されるフィードバック制御の概要
を説明する。
【0016】図3は本発明の一実施例である内燃機関の
空燃比制御装置の空燃比と角速度差の平均偏差との関係
を示す説明図である。
【0017】本実施例の空燃比制御装置では、内燃機関
1の失火限界を機関回転数Ne の角速度差(つまり回転
変動を表す)の平均偏差に基づいて判定している。即
ち、内燃機関1の回転が安定している場合、各気筒にお
ける点火から所定クランク角(例えば、30度CA)後
の角速度はほぼ一定値を維持し、前後して点火した気筒
の角速度の差は0に近い。ところが、内燃機関1の回転
が不安定になると、前記した角速度が変動するため、前
回と今回の角速度の差はある大きさを有することにな
る。したがって、角速度差から算出した平均偏差は、内
燃機関1の回転変動の度合いを表すことになる。
【0018】そして、図3に示すように、角速度差の平
均偏差M.Dは、理論空燃比λ=1付近の領域では低い値
に抑制され、リーン側への移行に伴って次第に増加し
て、失火限界を越えると急激に増加する。ここで、理論
空燃比λ=1付近の領域では、失火に起因する回転変動が
発生していないため、角速度差の平均偏差M.Dは、失
火以外の内燃機関1が本来有する要因によって発生した
ものと見做すことができる。この要因としては、例え
ば、機関自体の燃焼状態(気筒毎の燃焼状態のばらつき
等)、角速度の演算の基礎データであるクランク角を検
出するクランク角センサ16の検出誤差(センサ自体の
誤差や取付の誤差等)、角速度を演算に用いられるCP
Uクロックの誤差等を挙げることができる。そして、こ
れらの要因は個々の内燃機関1で異なるため、前記した
角速度差の平均偏差M.Dは、内燃機関1の個体差に応
じた固有の値となり、かつ、失火が発生しない限り、空
燃比の変化に拘わらずほぼ一定の値に保持される特性を
有する。なお、本実施例では、この理論空燃比λ=1時の
平均偏差を、平均偏差M.Dλ=1として表示している。
【0019】また、前記のように角速度差の平均偏差
M.Dは、リーン側への移行に伴って増加するが、その
増加分は、内燃機関1の失火に起因して発生したものと
見做すことができる。本実施例では、この増加分を失火
増加分ΔM.Dとして表示し、また、失火増加分ΔM.
Dを含む全体の平均偏差、つまり、失火限界付近におけ
る角速度差の平均偏差を、平均偏差M.DL として表示
している。
【0020】そして、リーン制御時の空燃比は、例え
ば、図3に示すλx に保持されるが、本実施例では、こ
のときの角速度差の平均偏差M.DL から理論空燃比λ
=1時の平均偏差M.Dλ=1を減算した失火増加分ΔM.
Dに基づいて、燃料噴射量をフィードバック制御してい
る。つまり、内燃機関1の個体差に応じて変動する理論
空燃比λ=1時の平均偏差M.Dλ=1を排除して、失火に
起因して発生した失火増加分ΔM.Dのみに基づいて空
燃比を制御するため、前記した各種要因によって生じる
個体差の影響を受けることなく、的確な失火限界の判定
が可能となる。
【0021】次に、以上のように内燃機関の角速度差に
基づいてフィードバック制御を実行するときの具体的な
CPUの制御内容を説明する。
【0022】図4は本発明の一実施例である内燃機関の
空燃比制御装置のCPUが実行する空燃比制御処理を示
すフローチャートである。
【0023】図4に示すルーチンは、内燃機関1のクラ
ンク角で180度毎に実行される。まず、CPU22は
ステップS1で現在リーン制御中であるか否かを判定
し、目標空燃比を理論空燃比λ=1とした通常の空燃比制
御中のときにはステップS2に移行する。次いで、ステ
ップS2で通常の空燃比制御を開始してからの経過時間
を示すカウンタmを「+1」インクリメントし、ステッ
プS3でカウンタmが所定値Km以上であるか否かを判
定する。カウンタmが所定値Km未満(m<Km)のと
きには、未だ実際の空燃比が理論空燃比λ=1付近に収束
していないと見做して、このルーチンを終了する。ま
た、ステップS3でカウンタmが所定値Km以上(m≧
Km)のときには、空燃比制御の継続により実際の空燃
比が理論空燃比λ=1付近に収束していると見做し、ステ
ップS4で角速度差Δωの平均偏差M.Dを演算する。
【0024】この平均偏差M.Dの演算手順を説明する
と、まず、クランク角センサ16からのパルス信号に基
づいて、各気筒における点火から所定のクランク角後の
角速度を演算し、得られた角速度を、先行して点火した
気筒の角速度から減算して角速度差Δωを求める。つま
り、この角速度差Δωは、前後して点火した気筒の角速
度の差を示す。そして、全気筒の点火が一巡した後(ク
ランク角で720度CA後)、得られた4回分の角速度
差Δωの平均値xを次式に従って演算する。
【0025】
【数1】
【0026】次いで、これら角速度差Δω及び平均値x
から、次式に従って角速度差Δωの平均偏差M.Dを演
算する。
【0027】
【数2】
【0028】そして、この演算結果を、理論空燃比λ=1
時における角速度差Δωの平均偏差M.Dλ=1としてR
AM24に格納し、このルーチンを終了する。
【0029】以上のように、通常の空燃比制御時には、
実際の空燃比が理論空燃比λ=1付近に収束したと推測さ
れると、ステップS4の処理が繰り返し実行されて、最
新の角速度差Δωの平均偏差M.Dが学習される。
【0030】一方、前記ステップS1でリーン制御中で
あると判定したときには、ステップS5に移行して、前
記カウンタmをリセットする。したがって、このリーン
制御から再び通常の空燃比制御に復帰したときには、カ
ウンタmが所定値Km以上となるまでステップS4の処
理の実行が抑制されることになる。次いで、CPU22
はステップS6で、前記ステップS4と同様の演算手順
で、このリーン制御時の角速度差Δωの平均偏差M.D
L を演算し、ステップS7で次式に従って失火増加分Δ
M.Dを演算する。
【0031】
【数3】
【0032】更に、ステップS8で予めROM23に格
納されたマップ(図示略)に従って、クランク角センサ
16のパルス信号から算出した機関回転速度Ne と、エ
アフローメータ6にて検出された吸入空気量Qa とか
ら、その時点の内燃機関1の運転領域に応じた閾値Ks
を決定する。次いで、ステップS9で失火増加分ΔM.
Dが閾値Ks 未満であるか否かを判定し、閾値Ks 未満
(ΔM.D<Ks )のときには、未だ正常燃焼領域であ
り、空燃比を更にリーン側に補正する余地があるとし
て、ステップS10に移行する。そして、ステップS1
0で前記のように燃料噴射量に乗算される空燃比補正係
数f(<1.0)から所定値αを減算して、このルーチ
ンを終了する。したがって、燃料噴射量が減量されて、
実際の空燃比はリーン側に補正される。
【0033】また、失火増加分ΔM.Dが閾値Ks 以上
(ΔM.D≧Ks )のときには、失火限界に至ってお
り、空燃比をリッチ側に補正する必要があるとして、ス
テップS11に移行する。そして、ステップS11で燃
料噴射量に乗算される空燃比補正係数fに所定値βを加
算して、このルーチンを終了する。したがって、燃料噴
射量が増量されて、実際の空燃比はリッチ側に補正され
る。このようにリーン制御時には、失火増加分ΔM.D
に基づいて燃料噴射量がフィードバック制御されて、実
際の空燃比が失火限界付近に保持される。
【0034】以上のよう本実施例では、内燃機関M1と
して内燃機関1が、変動量検出手段M2としてクランク
角センサ16が機能し、変動量学習手段M3としてステ
ップS4の処理を実行するときのCPU22が、リーン
空燃比補正手段M4としてステップS6乃至ステップS
11の処理を実行するときのCPU22がそれぞれ機能
する。
【0035】このように上記実施例の内燃機関の空燃比
制御装置は、内燃機関1のクランク軸の回転に同期して
パルス信号を出力するクランク角センサ16と、目標空
燃比を理論空燃比λ=1とした通常の空燃比制御時に、前
記クランク角センサ16のパルス信号に基づいて角速度
差Δωの平均偏差M.Dλ=1を学習するとともに、内燃
機関1の空燃比を失火限界付近に保持するリーン制御時
に、前記クランク角センサ16のパルス信号に基づいて
演算した現在の角速度差Δωの平均偏差M.DL から、
理論空燃比λ=1の角速度差Δωの平均偏差M.Dλ=1を
減算して失火増加分ΔM.Dを演算し、この失火増加分
ΔM.Dに基づいて燃料噴射量を補正するCPU22と
を具備している。
【0036】したがって、リーン制御時には、内燃機関
1の個体差に応じて変動する理論空燃比λ=1時の平均偏
差M.Dλ=1が排除されて、失火に起因して発生した失
火増加分ΔM.Dのみに基づいて空燃比が制御される。
よって、内燃機関1の個体差の影響を受けることなく、
的確に失火限界を判定して、高精度のリーン制御を実現
することができ、失火によるドライバビリティの悪化を
回避した上で、リーン制御による燃費向上やエミッショ
ン低減の恩恵を十分に得ることができる。
【0037】ところで、上記実施例では、リーン制御時
の平均偏差M.DL から理論空燃比λ=1時の平均偏差
M.Dλ=1を減算して、失火に起因する失火増加分Δ
M.Dを求め、その失火増加分ΔM.Dと閾値Ks とを
比較して空燃比を制御したが、本発明を実施する場合に
は、これに限定されるものではなく、内燃機関1の個体
差の影響を排除可能なものであればよい。したがって、
例えば、閾値Ks に理論空燃比λ=1時の平均偏差M.D
λ=1を加算して、その値をリーン制御時の平均偏差M.
DL と比較してもよい。
【0038】また、上記実施例では、理論空燃比λ=1を
目標空燃比とした通常の空燃比制御時に平均偏差M.D
を学習したが、本発明を実施する場合には、これに限定
されるものではなく、内燃機関1に失火が発生しない空
燃比であれば、それ以外の空燃比のときに平均偏差M.
Dの学習を実行してもよい。したがって、例えば、車両
の減速等に伴う燃料カット時に、平均偏差M.Dを学習
してもよい。なお、この場合には内燃機関1がそのサイ
クルを実行しない状態で平均偏差M.Dの学習を行なう
ため、内燃機関1の燃焼状態に関する影響は排除されな
いが、他の要因であるクランク角センサ16の検出誤差
やCPUクロックの誤差等の影響は排除することができ
る。
【0039】更に、上記実施例では、内燃機関1の失火
限界を回転変動(機関回転数Ne の角速度差Δωの平均
偏差M.D)に基づいて判定したが、本発明を実施する
場合には、これに限定されるものではなく、内燃機関1
の回転に同期して周期的に発生し、かつ、失火の発生に
伴って増大する性質の変動量であれば、他の変動量を利
用してもよい。したがって、例えば、内燃機関1の出力
トルクの変動量や筒内圧の変動量等に基づいて、失火限
界を判定することも可能である。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明の内燃機関の空燃
比制御装置によれば、リーン制御時の内燃機関の空燃比
を、現在の変動量と理論空燃比のときの変動量とに基づ
いて補正するため、内燃機関の個体差に応じて変動する
変動量を排除して、失火に起因して発生した変動量に基
づいて内燃機関の空燃比を補正することができる。よっ
て、内燃機関の個体差の影響を受けることなく、的確に
失火限界を判定して、高精度のリーン制御を実現するこ
とができ、失火によるドライバビリティの悪化を回避し
た上で、リーン制御による燃費向上やエミッション低減
の恩恵を十分に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例の内容を概念的に示し
たクレーム対応図である。
【図2】図2は本発明の一実施例である内燃機関の空燃
比制御装置の概略構成図である。
【図3】図3は本発明の一実施例である内燃機関の空燃
比制御装置の空燃比と角速度差の平均偏差との関係を示
す説明図である。
【図4】図4は本発明の一実施例である内燃機関の空燃
比制御装置のCPUが実行する空燃比制御処理を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
M1 内燃機関 M2 変動量検出手段 M3 変動量学習手段 M4 リーン空燃比補正手段 1 内燃機関 16 クランク角センサ 22 CPU
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−217732(JP,A) 特開 平1−227833(JP,A) 特開 昭61−58946(JP,A) 実開 平2−67049(JP,U) 実開 昭63−51139(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/04 F02D 41/14 310 F02D 45/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の運転領域に応じて、理論空燃
    から失火限界付近のリーン側の空燃比にわたって内燃
    機関の空燃比を制御する内燃機関の空燃比制御装置にお
    いて、 前記内燃機関の回転に同期して周期的に発生する変動量
    を検出する変動量検出手段と、 前記内燃機関の空燃比が理論空燃比に制御されていると
    きに、前記変動量検出手段にて検出された変動量を学習
    する変動量学習手段と、 前記内燃機関の空燃比が失火限界付近の空燃比に制御さ
    れているときに、前記変動量検出手段にて検出された現
    在の変動量と、前記変動量学習手段にて学習された変動
    量とに基づいて、内燃機関の空燃比を補正するリーン空
    燃比補正手段とを具備することを特徴とする内燃機関の
    空燃比制御装置。
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