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JP3183995B2 - 液晶表示装置およびその駆動方法 - Google Patents

液晶表示装置およびその駆動方法

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JP3183995B2
JP3183995B2 JP08345293A JP8345293A JP3183995B2 JP 3183995 B2 JP3183995 B2 JP 3183995B2 JP 08345293 A JP08345293 A JP 08345293A JP 8345293 A JP8345293 A JP 8345293A JP 3183995 B2 JP3183995 B2 JP 3183995B2
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peak
amplitude
video signal
signal
counter electrode
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浩二 熊田
守孝 中村
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Sharp Corp
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Publication date
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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、明るさ調整機能が付加
されている液晶テレビや液晶ディスプレイ等の液晶表示
装置およびその駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スイッチング素子としてTFT(Thin F
ilm Transistor)を用いたアクティブマトリクス駆動方
式の液晶表示装置(以下、TFT−LCDと称する)
を、従来例として以下に説明する。
【0003】上記TFT−LCDは、図11に示すよう
に、直交配置された信号電極52…およびゲート電極5
3…、信号電極52…とゲート電極53…との各交差部
付近にマトリクス状に配置されたTFT55…、TFT
55…の各ドレインに接続された絵素電極54…、液晶
層を介して絵素電極54…と対向配置された対向電極5
6等を有する液晶パネル51を有している。上記TFT
55…のソースは信号電極52…に、また、ゲートはゲ
ート電極53…にそれぞれ接続されている。この液晶パ
ネル51は、信号電極52…に接続されているソース駆
動回路57と、ゲート電極53…に接続されているゲー
ト駆動回路58とによって駆動される。
【0004】上記ソース駆動回路57には、後述の映像
信号と共に、図示しない駆動制御回路からの制御信号が
入力されるようになっており、水平同期信号に同期した
制御信号のサンプリングパルスに基づいて、1水平走査
期間の映像信号が、シフトレジスタ59を介してサンプ
ルホールド回路60に与えられ、出力バッファ61を介
して各信号電極52…に出力される。
【0005】一方、ゲート駆動回路58には上記駆動制
御回路からの制御信号が入力されるようになっており、
この水平同期信号に同期した制御信号に基づいて、ゲー
トON信号がシフトレジスタ62内を順次シフトしなが
らレベルシフタ63に与えられ、該レベルシフタ63に
おいてゲートON信号のレベルがTFT55をONにす
るレベルに変換されて、出力バッファ64を介して各ゲ
ート電極53…に出力される。
【0006】このように、ゲート電極53…が順次走査
されることによって、各ゲート電極53毎にゲート電極
53上のTFT55…が導通状態に励起し、上記映像信
号の信号電圧VS が絵素電極54…に印加される。
【0007】また、液晶層を介して絵素電極54…と対
向配置されている対向電極56には、対向電極信号生成
回路で生成された対向電極信号の対向電圧VCOM が印加
されるようになっている。
【0008】これにより、信号電圧VS が印加されてい
る絵素電極54と対向電圧VCOM が印加されている対向
電極56との間には電位差が生じ、電界により液晶が駆
動される。例えば、通常時は光を透過する一方、電圧の
印加によって光を遮断するノーマリーホワイトのTFT
−LCDにおいて用いられる液晶の光透過率特性は、図
6に示す通りであり、対向電圧VCOM と信号電圧VS
の差(以下、駆動電圧Vと称する)に応じて光透過率が
変化し、これによって映像信号に応じた表示が行われる
ようになっている。
【0009】尚、液晶に一定の電圧が常に印加されると
電気分解による液晶の劣化が生じると共に、フリッカが
目立つことになるため、駆動電圧Vの極性は所定周期で
反転する必要がある。そこで、通常、図15に示すよう
に、対向電極信号の対向電圧VCOM を一定レベルとし、
映像信号を1水平走査期間毎に切り替えるようになって
いる。尚、ここでは、説明の都合上、階調パターンを表
示する映像信号を示している。
【0010】但し、上記の場合、映像信号全体のピーク
ピーク振幅が大きくなるため、ソース駆動回路57の信
号電極52…への供給電圧が高くなり、装置の消費電力
が大きくなると共に、ソース駆動回路57に用いられる
ドライバICも耐圧の高いものが必要となる。
【0011】そこで、従来より、図13に示すように、
対向電極信号を交流化することにより、液晶駆動電圧V
となる対向電圧VCOM と信号電圧VS との差を保持した
まま映像信号全体のピークピーク振幅を小さくすること
ができる対向電極信号の交流駆動方式が用いられてい
る。
【0012】上記のような交流化された対向電極信号を
生成する従来の対向電極信号生成回路は、図12に示す
ように、駆動制御回路で生成されたパルス幅が1水平走
査期間の極性反転用信号(図5中の(b)参照)を、電
気抵抗器R1 ・R2 およびアンプ70からなる帰還増幅
回路で増幅して、上記図13に示すような対向電極信号
を生成するようになっている。
【0013】ところで、液晶の光透過特性には視角によ
る依存性があるため、液晶パネル51を下から見上げる
のと上から見下ろすのとでは表示画面の明るさが異なる
ことになる。そこで、液晶テレビや液晶ディスプレイ等
の液晶表示装置には、上記のような視角特性の補正を行
うために、通常、明るさ調整機能が付加されており、液
晶表示装置の使用状態に応じて明るさ調整が可能となっ
ている。
【0014】この明るさ調整は、従来、例えば図14中
の(a)、(b)に示すように、1水平走査期間中にお
ける映像信号のDCレベルを変化させることにより行わ
れている。即ち、上記のように映像信号のDCレベルを
変化させることにより、映像信号と対向電極信号との電
圧差(即ち、液晶に印加される駆動電圧V)が全体的に
変化し、結果的に、表示画面の明るさが変化するのであ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、映像信号のDCレベルを変化させることにより
表示画面の明るさ調整を行う構成のTFT−LCDの場
合、ソース駆動回路57に用いられるドライバICとし
て耐圧の高いものが必要となる。
【0016】即ち、表示画面の明るさ調整機能を持たな
いTFT−LCDの場合、上述の対向電極信号の交流駆
動方式を採用すれば、ソース駆動回路57のダイナミッ
クレンジとしては、図6に示す液晶の光透過率特性にお
いて光透過率が最大から最小まで変化する4V程度で充
分であり、通常、ソース駆動回路57には5V電源で動
作するドライバICが用いられている。これに対して、
上記のように、映像信号のDCレベルを変化させること
により表示画面の明るさ調整を行う機能を有するTFT
−LCDの場合、映像信号のDCレベルを変化させるこ
とにより、必然的に、映像信号全体のピークピーク振幅
が変化することになるため、映像信号のDCレベルを最
大にシフトさせた場合(即ち、映像信号全体のピークピ
ーク振幅を最大にした場合)にも、その信号を出力でき
るドライバICが必要となる。
【0017】上記従来の明るさ調整機能を有するTFT
−LCDの場合、一般には、10VPPの出力が得られる
ドライバICがソース駆動回路57に使用されている。
このような出力を得るドライバICは、いわゆる中耐圧
ドライバと呼ばれ、チップサイズやコスト面で5V電源
で動作するドライバICに比べて不利であり、ひいて
は、TFT−LCDモジュールの小型化および薄型化を
阻害すると共に、TFT−LCDのコスト高をも招来す
る。
【0018】本発明は、上記に鑑みなされたものであ
り、その目的は、小型化、薄型化およびコストダウンを
実現することができる表示画面の明るさ調整機能を有す
る液晶表示装置およびその駆動方法を提供することにあ
る。
【0019】また、本発明の他の目的は、小型化、薄型
化およびコストダウンを実現することができると共に、
明るさ調整に応じた最適な表示が可能な液晶表示装置
よびその駆動方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】発明に係る液晶表示装
置は、表示電極と、液晶層を介して上記表示電極と対向
配置される対向電極と、所定周期で極性が反転する映像
信号を生成する映像信号生成手段と、上記映像信号に応
じた映像信号電圧を上記表示電極に印加する映像信号電
圧印加手段と、上記映像信号と同期して極性が反転する
対向電極信号を生成し、上記対向電極に供給する対向電
極信号生成手段と、表示画面の明るさ設定を行う明るさ
設定部とを備え、上記明るさ設定部における設定に応じ
た表示画面の明るさが調整が可能なものであって、上記
の課題を解決するために、以下の手段を講じたことを特
徴としている。
【0021】即ち、上記対向電極信号のピークピーク振
幅を検出する振幅検出手段を備え、上記対向電極信号生
成手段が、上記明るさ設定部における設定に基づいて、
上記対向電極信号のピークピーク振幅を調整する振幅調
整手段を有している。
【0022】また、上記映像信号生成手段は、上記振幅
調整手段により上記対向電極信号のピークピーク振幅が
調整されることで上記対向電極信号のピークピーク振幅
が上記映像信号のピークピーク振幅よりも小さくなるこ
とにより、上記液晶層に印加される液晶駆動電圧の極性
が、上記対向電極信号のピークピーク振幅が調整されな
い場合に対して上記映像信号のレベルによっては逆にな
り得るような場合に、上記振幅検出手段の振幅検出出力
に応じて、1周期期間内の映像信号のピークピーク振幅
を小さくする映像信号振幅調整手段を有している
た、本発明に係る液晶表示装置は、上記の発明の構成に
おいて、さらに、上記映像信号振幅調整手段は、映像信
号の振幅を制限する振幅制限回路、あるいは、映像信号
の振幅を縮小する振幅調整用アンプであることが好まし
い。 また、本発明に係る液晶表示装置の駆動方法は、表
示電極と、液晶層を介して上記表示電極と対向配置され
る対向電極とを有し、表示画面の明るさ設定を行うこと
でその設定に応じた表示画面の明るさが調整可能な液晶
表示装置の駆動方法において、所定周期で極性が反転す
る映像信号を生成し、上記映像信号に応じた映像信号電
圧を上記表示電極に印加し、上記映像信号と同期して極
性が反転する対向電極信号を生成し、上記対向電極に供
給するとともに、上記明るさ設定に基づいて、上記対向
電極信号のピークピーク振幅を調整し、上記対向電極信
号のピークピーク振幅が調整されることで上記対向電極
信号のピークピーク振幅が上記映像信号のピークピーク
振幅よりも小さくなることにより、上記液晶層に印加さ
れる液晶駆動電圧の極性が、上記対向電極信号のピーク
ピーク振幅が調整されない場合に対して上記映像信号の
レベルによっては逆になり得るような場合に、上記対向
電極信号のピークピーク振幅に応じて、1周期期間内の
映像信号のピークピーク振幅を小さくすることを特徴と
している。 また、本発明に係る液晶表示装置の駆動方法
は、上記の方法において、さらに、1周期期間内の映像
信号のピークピーク振幅を小さくする際には、映像信号
の振幅を制限する、あるいは、映像信号の振幅を縮小す
ることが好ましい。 なお、上記映像信号電圧のピークピ
ーク振幅は、上記液晶層に印加された電圧が上記液晶層
の光透過率を最大から最小まで変化させるときの該電圧
の変化幅に ほぼ相当していてもよい。 また、上記映像信
号電圧のDCレベルは固定されていてもよい。 また、上
記振幅調整手段は、帰還増幅回路からなっており、上記
明るさ設定部が使用者によって操作され上記帰還増幅回
路のゲインが変化されることにより上記対向電極信号の
ピークピーク振幅が調整されるようになっていてもよ
い。
【0023】
【作用】液晶層に印加される液晶駆動電圧は、表示電極
に印加される映像信号電圧と、対向電極に印加される対
向電極信号電圧との間の電圧差である。ここで、表示画
面の明るさ調整とは、液晶層に印加される液晶駆動電圧
を画面全体で高める、或いは低下させることである。
【0024】上記の構成によれば、映像信号と同期して
極性が反転する対向電極信号を生成する対向電極信号生
成手段が、振幅調整手段を有しており、明るさ設定部に
おける設定に基づいて、上記対向電極信号のピークピー
ク振幅が調整可能となっている。このように、対向電極
信号のピークピーク振幅が変化すると、映像信号のDC
レベル(ペデスタルレベル)は一定でも、映像信号と対
向電極信号との電圧差である液晶駆動電圧が全体的に変
化し、表示画面の明るさ調整が可能となる。
【0025】即ち、上記液晶表示装置では、映像信号の
DCレベルを一定にすることが可能であるため、映像信
号に応じた映像信号電圧を上記表示電極に印加する映像
信号電圧印加手段のダイナミックレンジとしては、例え
ば、図6に示す液晶の光透過率特性において光透過率が
最大から最小まで変化する4V程度で充分であり、した
がって、映像信号電圧印加手段には、例えば5V電源で
動作するような低電圧駆動のドライバICを用いること
ができる。
【0026】このように、上記液晶表示装置は、表示画
面の明るさ調整機能を有するにも関わらず、従来使用さ
れている中耐圧ドライバICに比べてチップサイズが小
さく、且つ、低コストである低電圧駆動のドライバIC
を使用して作成できるので、小型化、薄型化およびコス
トダウンを実現することができる。
【0027】ところで、対向電極信号の振幅を変化させ
ることにより、例えば図1中の(c)に示すように、対
向電極信号のピークピーク振幅が映像信号のピークピー
ク振幅よりも小さくなった場合、映像信号と対向電極信
号との電圧差である液晶駆動電圧の極性の反転が生じ、
明部であるはずの画像部分が、暗くなってしまうことに
なる。
【0028】ここで、上記の構成によれば、上記対向電
極信号生成手段で生成された対向電極信号のピークピー
ク振幅が振幅検出手段によって検出され、対向電極信号
のピークピーク振幅が、映像信号のピークピーク振幅よ
りも小さくなることにより、液晶駆動電圧の極性が逆に
なり得るような場合に、映像信号振幅調整手段により、
上記振幅検出手段の振幅検出出力に応じて、1周期期間
内の映像信号のピークピーク振幅が小さくされるように
なっているので、液晶駆動電圧の極性の反転を回避で
き、明部であるはずの画像部分が、暗くなってしまうと
いった問題を解消できる。
【0029】
【実施例】本発明の一実施例における基本構成について
図1ないし図6に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0030】本液晶表示装置は、図2に示すように、ス
イッチング素子としてTFT5を用いたアクティブマト
リクス駆動方式の液晶表示装置(以下、TFT−LCD
と称する)である。ここでは、通常時は光を透過する一
方、電圧の印加によって光を遮断するノーマリーホワイ
ト型(ポジティブ表示型)のTFT−LCDについて説
明する。
【0031】上記TFT−LCDは、複数のTFT5…
がマトリクス状に形成されたTFT基板、このTFT基
板と対向配置される対向基板、これらTFT基板と対向
基板との間に設けられる液晶層および2枚の偏向板等か
らなる液晶パネル1を備えている。この液晶パネル1の
TFT基板には、透明導電膜からなる帯状の信号電極2
…とゲート電極3…とが直交配置されている。また、T
FT基板における信号電極2…とゲート電極3…との各
交差部には、上記TFT5…および透明導電膜からなる
絵素電極(表示電極)4…が配置されており、TFT5
のソースは信号電極2に、そのドレインは絵素電極4
に、そして、そのゲートはゲート電極3にそれぞれ接続
されている。また、上記対向基板には、透明導電膜から
なる対向電極6が形成されている。
【0032】上記液晶パネル1は、信号電極2…に接続
されているソース駆動回路7と、ゲート電極3…に接続
されているゲート駆動回路8とによって駆動されるよう
になっいてる。
【0033】上記ソース駆動回路7は、基本的にはシフ
トレジスタ9、サンプルホールド回路10および出力バ
ッファ11から構成されている。このソース駆動回路7
には、図示しない電源装置より電力が供給されていると
共に、後述のビデオインターフェイス(以下、ビデオI
/Fと略記する)19からの映像信号、および、駆動制
御回路20からの制御信号が入力されるようになってい
る。
【0034】上記ゲート駆動回路8は、基本的にはシフ
トレジスタ12、レベルシフタ13および出力バッファ
14から構成されている。このゲート駆動回路8には、
上記電源装置より電力が供給されていると共に、上記駆
動制御回路20からの制御信号が入力されるようになっ
ている。
【0035】また、液晶層を介して上記絵素電極4…と
対向配置されている対向電極6には、図3に示す対向電
極信号生成回路(対向電極信号生成手段)21で生成さ
れた対向電極信号の対向電圧VCOM が印加されるように
なっている。
【0036】この対向電極信号生成回路21は、上記駆
動制御回路20で生成されたパルス幅が1水平走査期間
の極性反転用信号(図5中の(b)参照)を、電気抵抗
器R3 ・R4 、可変電気抵抗器VRおよびアンプ22か
らなる帰還増幅回路(振幅調整手段)21aで増幅し
て、例えば図5中の(c)に示すような対向電極信号を
生成する。上記アンプ22のプラス側入力端子には直流
電圧が印加され、そのマイナス側入力端子には電気抵抗
器R3 を介して極性反転用信号が入力される。そして、
このアンプ2の出力は、直列接続された電気抵抗器R
4 と可変電気抵抗器VRとを介してそのマイナス側入力
端子に帰還される。したがって、上記可変電気抵抗器V
Rの設定を変化させれば、アンプ22の出力、即ち、対
向電極信号のピークピーク振幅を、例えば、図5中の
(c)〜(e)のように変化させることが可能である。
上記可変電気抵抗器VRの設定は、装置外面部に設けら
れた明るさ調整部23(図3参照)を操作することによ
り可能となっている。
【0037】上記TFT−LCDは、テレビ信号等から
分離された入力映像信号を処理して液晶の駆動に適する
波形の映像信号を生成するビデオI/F(映像信号生成
手段)19を備えている。このビデオI/F19は、図
3に示すように、映像信号のペデスタルレベルを一定に
するためのペデスタルクランプ回路16と、所定周期
(1周期=1水平走査期間)で映像信号の極性を反転す
る反転増幅回路17とを備えており、このビデオI/F
19で生成された映像信号は、上記ソース駆動回路7に
供給されるようになっている。
【0038】また、上記TFT−LCDは、入力映像信
号から同期信号を分離する同期分離回路24と、上記同
期分離回路24からの同期信号に基づいて、上記ソース
駆動回路7やゲート駆動回路8の動作を制御するための
制御信号、上記対向電極信号生成回路21に供給する極
性反転用信号、映像信号中のペデスタルレベルの部分を
クランプするためのゲートパルス等の各種の信号を生成
する駆動制御回路20とを備えている。
【0039】上記の構成において、TFT−LCDの動
作を以下に説明する。
【0040】図3に示すように、先ず、テレビ信号等か
ら分離されたもとの映像信号は、ビデオI/F19およ
び同期分離回路24に入力されることになる。ここで、
上記同期分離回路24は、もとの映像信号から水平およ
び垂直同期信号を分離し、これらの同期信号を駆動制御
回路20に出力する。上記駆動制御回路20は、同期分
離回路24からの水平同期信号を図示しない遅延回路で
所定時間だけ遅らせることによって、映像信号中のペデ
スタルレベルの部分をクランプするためのゲートパルス
を形成し、このゲートパルスをビデオI/F19のペデ
スタルクランプ回路16に出力する。
【0041】上記ビデオI/F19に入力された映像信
号は、上記ペデスタルクランプ回路16において映像信
号中のペデスタルレベルの部分が常に一定に保持され、
また、反転増幅回路17において一定周期で極性が反転
されることにより、例えば図5中の(a)のような波形
となる。ここで、上記ビデオI/F19から出力される
映像信号の黒レベルと白レベルとのレベル差(即ち、映
像信号全体のピークピーク振幅)は、図6中に示す液晶
の光透過率特性において光透過率が最大から最小まで変
化する4V程度に設定される。上記ビデオI/F19で
形成された映像信号は、ソース駆動回路7に供給される
ことになる。
【0042】上記ソース駆動回路7には、上記映像信号
と共に上記駆動制御回路20からの制御信号が入力され
ており、水平同期信号に同期した制御信号のサンプリン
グパルスに基づいて、1水平走査期間の映像信号が、図
2に示すように、シフトレジスタ9を介してサンプルホ
ールド回路10に与えられ、出力バッファ11を介して
各信号電極2…に出力される。
【0043】また、ゲート駆動回路8には、上記駆動制
御回路20からの制御信号が入力されており、該制御信
号に基づいて、ゲートON信号がシフトレジスタ12内
を順次シフトしながらレベルシフタ13に与えられ、該
レベルシフタ13においてゲートON信号のレベルがT
FT5をONにするレベルに変換されて、出力バッファ
14を介して各ゲート電極3…に出力される。
【0044】このように、ゲート電極3…が順次走査さ
れることによって、各ゲート電極3毎にゲート電極3上
のTFT5…が導通状態に励起し、上記映像信号の信号
電圧VS が絵素電極4…に印加される。
【0045】また、上記駆動制御回路20では、上記同
期分離回路24からの同期信号に基づいて、図5中の
(b)に示すように、パルス幅が1水平走査期間の極性
反転用信号生成し、これを対向電極信号生成回路21に
出力する。上記対向電極信号生成回路21は、図4に示
す帰還増幅回路で上記極性反転用信号を可変電気抵抗器
VRの設定に応じて増幅し、例えば図5中の(c)に示
すような交流化された対向電極信号を生成する。そし
て、上記の対向電極信号は、液晶層を介して上記絵素電
極4…と対向配置された対向電極6に供給される。
【0046】これにより、映像信号の信号電圧VS が印
加されている絵素電極4と、対向電極信号の対向電圧V
COM が印加されている対向電極6との間に電位差が生
じ、電界により液晶が駆動されて、映像信号に応じた表
示が行われるようになっている。
【0047】ここで、上記TFT−LCDにおける表示
画面の明るさ調整について、以下に説明する。
【0048】表示画面の明るさ調整操作は、装置外面部
に設けられた明るさ調整部23(図3参照)を用いてな
される。即ち、使用者によって上記明るさ調整部23が
操作されると、それに連動して、図4に示す対向電極信
号生成回路21の可変電気抵抗器VRの設定が変化す
る。これにより、帰還増幅回路のゲインが変化し、例え
ば、図5中の(c)〜(e)に示されるように、ピーク
ピーク振幅が異なる対向電極信号が得られる。
【0049】本TFT−LCDでは、ソース駆動回路7
に供給される映像信号(図5中の(a)参照)のDCレ
ベルは固定されているため、上記のように、対向電極信
号の振幅が変化することにより、映像信号と対向電極信
号との電圧差(即ち、液晶に印加される駆動電圧V)が
全体的に変化し、結果的に、表示画面の明るさが変化す
る。
【0050】尚、上記図5中の(a)〜(e)に示され
ている各信号の波形は、ソース駆動回路7に供給される
タイミングでの波形であり、ソース駆動回路7でのサン
プリングホールド動作により、映像信号が絵素電極4…
に供給されるタイミングは、これより1水平走査期間ず
れることになる。図1中の(a)に示される映像信号
と、同図中の(c)〜(e)に示される対向電極信号と
を、信号電圧VS と対向電圧VCOM とが液晶層に印加さ
れるタイミングで重ね合わせて示せば、図1中の(a)
〜(c)のようになる。
【0051】以上のように、本TFT−LCDは、ビデ
オI/F19で生成されてソース駆動回路7に供給され
る映像信号(図5中の(a)参照)のDCレベルが固定
されていると共に、対向電極信号生成回路21で生成さ
れる対向電極信号のピークピーク振幅が、明るさ調整部
23における設定に応じて変化する構成であり、これに
より、明るさ調整部23の設定に基づいた表示画面の明
るさ調整が可能となっている。
【0052】このため、ソース駆動回路7のダイナミッ
クレンジとしては、図6に示す液晶の光透過率特性にお
いて光透過率が最大から最小まで変化する4V程度で充
分であり、したがって、ソース駆動回路7には、例えば
5V電源で動作するような低電圧駆動のドライバICを
用いることができる。このように、本TFT−LCD
は、表示画面の明るさ調整機能を有するにも関わらず、
従来使用されている中耐圧ドライバICに比べてチップ
サイズが小さく、且つ、低コストである低電圧駆動のド
ライバICを使用して作成できるので、小型化、薄型化
およびコストダウンを実現することができ、TFT−L
CDモジュールの使用範囲が広がる。
【0053】ところで、上記TFT−LCDにおいて、
通常の場合は、例えば図1中の(a)および(b)に示
すように、映像信号のピークピーク振幅は、対向電極信
号のピークピーク振幅に収まる。表示画面を暗くする方
向に明るさ調整を行う場合には、同図中の(b)に示す
ように対向電極信号のピークピーク振幅が大きくなるの
で何ら問題は生じないのであるが、表示画面を明るくす
る方向に明るさ調整を行った場合には、同図中の(c)
に示すように、対向電極信号のピークピーク振幅が映像
信号のピークピーク振幅よりも小さくなり、映像信号に
おける白レベルおよび白レベル付近のレベルに対応する
画像(即ち、明部であるはずの画像部分)が、暗くなっ
てしまうという問題が生じる。これは、対向電極信号の
ピークピーク振幅が映像信号のピークピーク振幅よりも
小さくなった場合、通常は対向電極信号のレベルよりも
低いレベルにある映像信号の一部(白レベルおよび白レ
ベル付近のレベル)が、対向電極信号のレベルよりも高
いレベルになってしまうため、白レベルおよび白レベル
付近のレベルの映像信号電圧が印加される絵素電極4…
と対向電極6との間の液晶層に印加される駆動電圧Vの
極性が、通常時とは逆になり、このような部分では、映
像信号のレベルが白レベルに近いほど暗い表示になって
しまうからである。
【0054】そこで、対向電極信号のピークピーク振幅
を調整することにより表示画面の明るさ調整が可能なT
FT−LCDにおいて、明るさ調整時の動作条件の最適
化を図り、明部が暗くなるといった不都合を回避できる
TFT−LCDを、以下の実施例および実施例で説
明する。
【0055】〔実施例〕 本発明の実施例について、主に図7および図8に基づ
いて説明すれば、以下の通りである。尚、上記と同様の
構成を有するものには同一の参照番号を付記し、その説
明を省略する。
【0056】本実施例の液晶表示装置としてのTFT−
LCDは、ビデオI/Fおよび駆動制御回路以外は上記
のTFT−LCDと同様の構成を有する。図7に示すよ
うに、本実施例のビデオI/F(映像信号生成手段)1
9′は、上記のビデオI/F19には無かった振幅制限
回路(映像信号振幅調整手段)25を備えている。ま
た、本実施例では、対向電極信号生成回路21で生成さ
れた対向電極信号が、振幅検出手段としての駆動制御回
路20′に入力され、該駆動制御回路20′において対
向電極信号のピークピーク振幅が検出されるようになっ
ている。この駆動制御回路20′は、対向電極信号のピ
ークピーク振幅が、映像信号のピークピーク振幅である
4VPPよりも小さくなった場合に、対向電極信号のピー
クピーク振幅に応じた振幅制御信号を、上記ビデオI/
F19′の振幅制限回路25に出力するようになってい
る。尚、上記駆動制御回路20′は、対向電極信号のピ
ークピーク振幅を検出して振幅制御信号を出力する以外
は、上記駆動制御回路20と同様の構成である。
【0057】上記振幅制限回路25は、反転増幅回路1
7において映像信号の極性反転処理が行われる前に、上
記駆動制御回路20′からの振幅制御信号に基づいて、
映像信号の振幅を制限(カット)するものである。
【0058】上記の構成において、TFT−LCDの動
作を以下に説明する。
【0059】先ず、テレビ信号等から分離されたもとの
映像信号が、ビデオI/F19′および同期分離回路2
4に入力されることになる。ここで、上記同期分離回路
24で分離された同期信号に基づいて、駆動制御回路2
0′において各種の制御信号が生成され、ソース駆動回
路7、ゲート駆動回路8、対向電極信号生成回路21お
よびビデオI/F19′等に出力される。
【0060】対向電極信号生成回路21は、上記駆動制
御回路20′からの極性反転用信号(図5中の(b)参
照)を、明るさ調整部23の設定に応じて増幅し、例え
ば図5中の(c)〜(e)に示すような交流化された対
向電極信号を生成する。そして、上記の対向電極信号は
対向電極6に供給されると共に、駆動制御回路20′に
入力される。
【0061】上記駆動制御回路20′は、対向電極信号
のピークピーク振幅を検出し、そのピークピーク振幅が
4VPPよりも小さくなった場合に、そのピークピーク振
幅に応じた振幅制御信号を、上記ビデオI/F19′の
振幅制限回路25に出力する。
【0062】一方、上記ビデオI/F19′に入力され
た映像信号は、ペデスタルクランプ回路16においてペ
デスタルレベルが確定された後、振幅制限回路25に出
力される。ここで、対向電極信号のピークピーク振幅が
4VPP以上であった場合は、映像信号の振幅が振幅制限
回路25で制限されることなく、映像信号は、反転増幅
回路17において一定周期(1周期=1水平走査期間)
で極性が反転されることにより、例えば図5中の(a)
に示すように、上記と同様の波形となる。
【0063】これに対して、対向電極信号のピークピー
ク振幅が4VPPよりも小さい場合は、振幅制限回路25
において、映像信号の振幅が、駆動制御回路20′から
の振幅制御信号に応じてカットされる。この場合、対向
電極信号のピークピーク振幅が小さい程、振幅制限回路
25における制限レベルが低く設定され、映像信号の白
レベル側のカットが大きくなる。この後、映像信号は、
反転増幅回路17において1水平走査期間毎に極性が反
転されることにより、例えば図8に示すように、1周期
期間内の映像信号のピークピーク振幅Aが、通常時より
も小さくなった波形となる。
【0064】そして、この映像信号がソース駆動回路7
(図1参照)に供給されることにより、上述した通り、
液晶パネル1(図1参照)には該映像信号に応じた表示
が行われる。
【0065】本実施例のTFT−LCDは、以上のよう
に、ビデオI/F19′で生成されてソース駆動回路7
に供給される映像信号のDCレベルが固定されていると
共に、対向電極信号生成回路21で生成される対向電極
信号のピークピーク振幅が、明るさ調整部23における
設定に応じて変化するものであって、上記対向電極信号
のピークピーク振幅が駆動制御回路20′で検出される
ようになっていると共に、ビデオI/F19′は、上記
駆動制御回路20′からの振幅検出出力(振幅制御信
号)に基づいて、映像信号の振幅をカットすることによ
り1周期期間内の映像信号のピークピーク振幅を小さく
する振幅制限回路25を有しており、対向電極信号のピ
ークピーク振幅が、通常の映像信号のピークピーク振幅
である4VPPよりも小さくなった場合に限り、対向電極
信号のピークピーク振幅に応じて映像信号の振幅がカッ
トされる構成である。
【0066】これにより、上記の効果に加え、表示画面
を明るくする方向に明るさ調整を行った場合でも、液晶
層に印加される駆動電圧Vの極性が、通常時と逆になる
といった事態は回避され、明部であるはずの画像部分
が、暗くなってしまうといった問題を解消できる。
【0067】〔実施例〕 本発明の他の実施例について、主に図9および図10に
基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、前記実施
と同様の構成を有するものには同一の参照番号を付
記し、その説明を省略する。
【0068】本実施例の液晶表示装置としてのTFT−
LCDは、ビデオI/F以外は前記実施例のTFT−
LCDと同様の構成を有する。図9に示すように、本実
施例のビデオI/F(映像信号生成手段)19″は、
振幅制限回路25の代わりに、振幅検出手段としての
駆動制御回路20′からの振幅制御信号に基づいて、映
像信号の振幅を縮小する振幅調整用アンプ(映像信号振
幅調整手段)26を備えている。
【0069】上記の構成において、TFT−LCDの動
作を以下に説明する。
【0070】前記実施例と同様に、明るさ調整部23
の設定に応じて対向電極信号生成回路21で生成された
対向電極信号は、対向電極6に供給されると共に、駆動
制御回路20′に入力される。上記駆動制御回路20′
は、対向電極信号のピークピーク振幅を検出し、そのピ
ークピーク振幅が4VPPよりも小さくなった場合に、そ
のピークピーク振幅に応じた振幅制御信号を、上記ビデ
オI/F19″の振幅調整用アンプ26に出力する。
【0071】ここで、対向電極信号のピークピーク振幅
が4VPP以上であった場合は、映像信号の振幅が振幅調
整用アンプ26で縮小されることなく、映像信号は、反
転増幅回路17において一定周期(1周期=1水平走査
期間)で極性が反転されることにより、例えば図5中の
(a)に示すように、上記と同様の波形となる。
【0072】これに対して、対向電極信号のピークピー
ク振幅が4VPPよりも小さい場合は、振幅調整用アンプ
26において、映像信号の振幅が、駆動制御回路20′
からの振幅制御信号に応じて縮小される。この場合、対
向電極信号のピークピーク振幅が小さい程、振幅調整用
アンプ26において映像信号の縮小率が大きく設定され
る。この後、映像信号は、反転増幅回路17において一
定周期で反転されることにより、例えば図10に示すよ
うに、1周期期間内の映像信号のピークピーク振幅B
が、通常時よりも小さくなった波形となる。
【0073】そして、この映像信号がソース駆動回路7
(図1参照)に供給されることにより、上述した通り、
液晶パネル1(図1参照)には該映像信号に応じた表示
が行われる。
【0074】本実施例のTFT−LCDは、以上のよう
に、ビデオI/F19′で生成されてソース駆動回路7
に供給される映像信号のDCレベルが固定されていると
共に、対向電極信号生成回路21で生成される対向電極
信号のピークピーク振幅が、明るさ調整部23における
設定に応じて変化するものであって、上記対向電極信号
のピークピーク振幅が駆動制御回路20′で検出される
ようになっていると共に、ビデオI/F19″は、上記
駆動制御回路20′からの振幅検出出力(振幅制御信
号)に基づいて、映像信号の振幅を縮小することにより
1水平走査期間内の映像信号の振幅を小さくする振幅調
整用アンプ26を有しており、対向電極信号のピークピ
ーク振幅が、通常の映像信号のピークピーク振幅である
4VPPよりも小さくなった場合に限り、対向電極信号の
ピークピーク振幅に応じて映像信号の振幅が縮小される
構成である。
【0075】これにより、上記の効果に加え、表示画面
を明るくする方向に明るさ調整を行った場合でも、液晶
層に印加される駆動電圧Vの極性が、通常時と逆になる
といった事態は回避され、明部であるはずの画像部分
が、暗くなってしまうといった問題を解消できる。
【0076】尚、前記実施例では、映像信号の一部を
カットする(一定レベルに保持する)ことにより、1水
平走査期間内の映像信号のピークピーク振幅を小さくし
ているので、カットされた部分では、暗くなることはな
いが階調が出なくなってしまう。これに対して、本実施
例では、映像信号全体を縮小することにより、1水平走
査期間内の映像信号のピークピーク振幅を小さくしてい
るので、階調性が損なわれることもない。
【0077】尚、上記各実施例では、ポジティブ表示型
のTFT−LCDについて説明したが、勿論、アクティ
ブ表示型のものにも適用でき、また、TFTのようなス
イッチング素子を用いないダイナミック駆動方式、ある
いはスタティック駆動方式のものにも適用できる。上記
実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにす
るものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義
に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と特許請
求事項の範囲内で、いろいろと変更して実施することが
できるものである。
【0078】
【発明の効果】発明に係る液晶表示装置は、以上のよ
うに、映像信号と同期して極性が反転する対向電極信号
を生成する対向電極信号生成手段が、明るさ設定部にお
ける設定に基づいて対向電極信号のピークピーク振幅を
調整する振幅調整手段を有している構成である。
【0079】それゆえ、映像信号のDCレベルを一定に
したまま表示画面の明るさ調整が可能となるため、表示
電極に映像信号に応じた映像信号電圧を印加する映像信
号電圧印加手段には、低電圧駆動のドライバICを用い
ることができる。このように、本液晶表示装置は、表示
画面の明るさ調整機能を有するにも関わらず、従来使用
されている中耐圧ドライバICに比べてチップサイズが
小さく、且つ、低コストである低電圧駆動のドライバI
Cを使用して作成できるので、小型化、薄型化およびコ
ストダウンを実現することができるという効果を奏す
る。
【0080】また、本発明に係る液晶表示装置は、対向
電極信号のピークピーク振幅を検出する振幅検出手段を
備えると共に、映像信号を生成する映像信号生成手段
は、対向電極信号のピークピーク振幅が、映像信号のピ
ークピーク振幅よりも小さくなることにより、液晶駆動
電圧の極性が逆になり得るような場合に、上記振幅検出
手段の振幅検出出力に応じて、1周期期間内の映像信号
のピークピーク振幅を小さくする映像信号振幅調整手段
を有している構成である。
【0081】それゆえ、表示画面を明るくする方向に明
るさ調整を行った際の液晶駆動電圧の極性の反転を回避
でき、したがって、明るいはずの画像部分が、暗くなっ
てしまうといったことがなく、明るさ調整に応じた最適
な表示が可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における基本的構成を有する
TFT−LCDにおける映像信号および対向電極信号の
波形を示す波形図である。
【図2】上記TFT−LCDにおける液晶パネルおよび
その駆動部の構成を示す説明図である。
【図3】上記TFT−LCDにおける要部の構成を示す
ブロック図である。
【図4】上記TFT−LCDにおける対向電極信号生成
回路を示す電子回路図である。
【図5】上記TFT−LCDにおける映像信号、極性反
転用信号および対向電極信号を示すタイミングチャート
である。
【図6】駆動電圧と液晶の光透過率との関係を示す液晶
の光透過率特性を示すと共に、光透過率特性と映像信号
波形との関係を示す説明図である。
【図7】本発明の実施例を示すものであり、TFT−
LCDの要部の構成を示すブロック図である。
【図8】上記TFT−LCDにおいて、対向電極信号の
ピークピーク振幅が、映像信号のピークピーク振幅より
も小さくなったときの映像信号および対向電極信号の波
形を示す波形図である。
【図9】本発明の別の実施例を示すものであり、TFT
−LCDの要部の構成を示すブロック図である。
【図10】上記TFT−LCDにおいて、対向電極信号
のピークピーク振幅が、映像信号のピークピーク振幅よ
りも小さくなったときの映像信号および対向電極信号の
波形を示す波形図である。
【図11】従来例を示すものであり、TFT−LCDに
おける液晶パネルおよびその駆動部の構成を示す説明図
である。
【図12】上記TFT−LCDにおける対向電極信号生
成回路を示す電子回路図である。
【図13】上記TFT−LCDにおける映像信号および
対向電極信号の波形を示す波形図である。
【図14】上記TFT−LCDにおける映像信号の波形
を示す波形図である。
【図15】対向電圧が一定レベルの通常の駆動方式にお
ける対向電極信号および映像信号の波形を示す波形図で
ある。
【符号の説明】
1 液晶パネル 2 信号電極 3 ゲート電極 4 絵素電極(表示電極) 5 TFT 6 対向電極 7 ソース駆動回路 8 ゲート駆動回路 19 ビデオインターフェイス(映像信号生成手段) 19′ ビデオインターフェイス(映像信号生成手段) 19″ ビデオインターフェイス(映像信号生成手段) 20 駆動制御回路 20′ 駆動制御回路(振幅検出手段) 21 対向電極信号生成回路(対向電極信号生成手
段) 21a 帰還増幅回路(振幅調整手段) 23 明るさ調整部 25 振幅制限回路(映像信号振幅調整手段) 26 振幅調整用アンプ(映像信号振幅調整手段)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/36 G02F 1/133 550 G09G 3/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示電極と、液晶層を介して上記表示電極
    と対向配置される対向電極と、所定周期で極性が反転す
    る映像信号を生成する映像信号生成手段と、上記映像信
    号に応じた映像信号電圧を上記表示電極に印加する映像
    信号電圧印加手段と、上記映像信号と同期して極性が反
    転する対向電極信号を生成し、上記対向電極に供給する
    対向電極信号生成手段と、表示画面の明るさ設定を行う
    明るさ設定部とを備え、上記明るさ設定部における設定
    に応じた表示画面の明るさが調整可能な液晶表示装置に
    おいて、上記対向電極信号のピークピーク振幅を検出す
    る振幅検出手段を備え、上記対向電極信号生成手段は、
    上記明るさ設定部における設定に基づいて、上記対向電
    極信号のピークピーク振幅を調整する振幅調整手段を有
    するとともに、 上記映像信号生成手段は、上記振幅調整
    手段により上記対向電極信号のピークピーク振幅が調整
    されることで上記対向電極信号のピークピーク振幅が上
    記映像信号のピークピーク振幅よりも小さくなることに
    より、上記液晶層に印加される液晶駆動電圧の極性が、
    上記対向電極信号のピークピーク振幅が調整されない場
    合に対して上記映像信号のレベルによっては逆になり得
    るような場合に、上記振幅検出手段の振幅検出出力に応
    じて、1周期期間内の映像信号のピークピーク振幅を小
    さくする映像信号振幅調整手段を有していることを特徴
    とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】上記映像信号振幅調整手段は、映像信号の
    振幅を制限する振幅制限回路であることを特徴とする請
    求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】上記映像信号振幅調整手段は、映像信号の
    振幅を縮小する振幅調整用アンプであることを特徴とす
    る請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】表示電極と、液晶層を介して上記表示電極
    と対向配置される対向電極とを有し、表示画面の明るさ
    設定を行うことでその設定に応じた表示画面の明るさが
    調整可能な液晶表示装置の駆動方法において、 所定周期で極性が反転する映像信号を生成し、 上記映像信号に応じた映像信号電圧を上記表示電極に印
    加し、 上記映像信号と同期して極性が反転する対向電極信号を
    生成し、上記対向電極に供給するとともに、 上記明るさ設定に基づいて、上記対向電極信号のピーク
    ピーク振幅を調整し、 上記対向電極信号のピークピーク振幅が調整されること
    で上記対向電極信号のピークピーク振幅が上記映像信号
    のピークピーク振幅よりも小さくなることにより、上記
    液晶層に印加される液晶駆動電圧の極性が、上記対向電
    極信号のピークピーク振幅が調整されない場合に対して
    上記映像信号のレベルによっては逆になり得るような場
    合に、上記対向電極信号のピークピーク振幅に応じて、
    1周期期間内の映像信号のピークピーク振幅を小さくす
    ることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
  5. 【請求項5】1周期期間内の映像信号のピークピーク振
    幅を小さくする際には、映像信号の振幅を制限すること
    を特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置の駆動方
    法。
  6. 【請求項6】1周期期間内の映像信号のピークピーク振
    幅を小さくする際には、映像信号の振幅を縮小すること
    を特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置の駆動方
    法。
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