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JP3182354B2 - 回路基板及びその評価方法 - Google Patents

回路基板及びその評価方法

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Publication number
JP3182354B2
JP3182354B2 JP29998196A JP29998196A JP3182354B2 JP 3182354 B2 JP3182354 B2 JP 3182354B2 JP 29998196 A JP29998196 A JP 29998196A JP 29998196 A JP29998196 A JP 29998196A JP 3182354 B2 JP3182354 B2 JP 3182354B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
circuit
copper
thickness
ceramic substrate
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP29998196A
Other languages
English (en)
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JPH10145039A (ja
Inventor
好彦 辻村
美幸 中村
康人 伏井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Denki Kagaku Kogyo KK
Priority to JP29998196A priority Critical patent/JP3182354B2/ja
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Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/3457Solder materials or compositions; Methods of application thereof

Landscapes

  • Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品のパワー
モジュール等に使用される回路基板及びその耐ヒートサ
イクル性の評価方法に関するものである。
【0002】近年、ロボットやモーター等の産業機器の
高性能化に伴い、大電力・高能率インバーター等大電力
モジュールの変遷が進んでおり、半導体素子から発生す
る熱も増加の一途をたどっている。この熱を効率よく放
散するため、大電力モジュール基板では従来より様々な
方法が取られてきた。特に最近では、熱伝導性の良好な
セラミックス基板が利用できるようになったため、セラ
ミックス基板上に銅等の金属板を接合し、金属回路を形
成後、そのままあるいはメッキ等の処理を施してから半
導体素子を実装する構造が採用されている。また、この
場合において、金属回路の反対面には、放熱フィンを取
り付けるための金属放熱板を接合する構造もある。
【0003】このような回路基板を作製するには、Ag
とCuを主成分とし、Zr、Ti、Hf等の活性金属成
分を副成分として含有するろう材をセラミックス基板に
回路パターン状に印刷した後、回路パターンと同形状の
金属板を載置し加熱接合する方法、ろう材を回路パター
ン状に印刷後ベタ金属板を加熱接合し、不要な金属をエ
ッチングして金属回路を形成する方法、ろう材を全面に
塗布した後ベタ金属板を加熱接合し、不要な金属とろう
材をエッチング等により除去して金属回路を形成する方
法、等により行われている(例えばWO91/1680
5号公報)。このような作製方法は、いずれも活性金属
を含むろう材を用いる技術であるので活性金属ろう付け
法とも呼ばれている。
【0004】活性金属ろう付け法には、(1)金属板と
セラミックス基板とを接合する温度がDBC法よりも低
いので、セラミックス基板と金属板との熱膨張差によっ
て生じる残留熱応力が小さい、(2)ろう材が延性金属
であるので、ヒートショックやヒートサイクルによる耐
ヒートサイクル性が大である、という利点がある。ここ
で、DBC法とはセラミックス基板と銅板とをろう材を
使用せずに共晶を利用して直接接合する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな活性金属ろう付け法で作製された回路基板において
も、一段と耐ヒートサイクル性を向上させたものが要求
されている。
【0006】本発明の目的は、耐ヒートサイクル性を従
来以上に向上させた回路基板を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、銅
回路とセラミックス基板とが、Ag成分とCu成分と活
性金属成分を含むろう材を用いて接合されてなる回路基
板の評価方法であって、以下の方法で測定される銅回路
中に固体拡散しているAg層の厚みの大きさによって回
路基板の耐ヒートサイクル性を評価することを特徴とす
る回路基板の評価方法である。
【0008】〔測定方法〕回路基板の断面を研磨後、電
子線マイクロアナライザー(EPMA)により、1μm
当たりの電子線照射条件を15.0kV、1.06×1
-7A、30msecとして分析を行い、Ag強度IA
が20≦IA ≦40を示す層の厚みを測定してAg層の
厚みとする。
【0009】また、本発明は、上記評価方法で評価した
ときに、銅回路中に固体拡散しているAg層の厚みが5
〜40μmであることを特徴とする回路基板である。
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】以下、更に詳しく本発明について
説明すると、銅板とセラミックス基板とが接合された回
路基板の耐ヒートサイクル性(信頼性)を向上させるに
は、セラミックス基板自体の強度を向上させることの他
に、銅板の耐疲労特性を低下させないこと、すなわち銅
板の機械的特性を低下させないようにしてセラミックス
基板と接合させることが重要となる。
【0012】高純度の無酸素銅は、加熱処理すると柔ら
かくなり塑性変形しやすいので、熱膨張係数の異なるセ
ラミックス基板と接合させてもセラミックス基板に損傷
を与え難いが、これにわずかな不純物が入ると、硬化し
やすくなり、銅本来の特性である塑性変形しやすい性質
が失われ、残留応力となってセラミックス基板に損傷を
与えるようになる(丸田隆美:伸銅技術研究会誌 2(196
3),89.)。
【0013】したがって、回路基板の銅板としては、無
酸素銅が好ましいが、特に酸素以外の不純物も銅板中に
混入させないようにすることが重要なことである。活性
金属ろう付け法において、銅板中に固体拡散しやすい物
質はAgである。
【0014】本発明において、セラミックス基板と銅板
とがろう材ペーストを介した状態で温度を高めていく
と、まずろう材が銅板と接触している部分から溶融し、
次いでAgリッチの組成から共晶組成に移行するが、更
に温度が高まるとAgの拡散が開始すると考えた。した
がって、この場合において、ワークが受け取るエネルギ
ーEは、銅板とAgのみの反応を考慮した場合、E=E
1 +E2 となる。ここで、E1 はAg(S) +Cu(S) →
AgCu(共晶)によって消費するエネルギーであり、
E2 は銅板中へAgが固体拡散する際の消費エネルギー
である。E1 はろう材中のAg量によって定まるもので
あり、Agリッチの組成ほど大きくなると考えられる。
したがって、ろう材中のAg量が極端に少ないか、又は
共晶組成に近いとE1 が小さくなり、Agの拡散が起こ
りやすくなる。
【0015】Agの固体拡散はわずかなエネルギーによ
っても起こるため、可能な限りAgリッチの組成から共
晶組成に移行する際のエネルギー消費を大きくしてAg
の拡散に与えるエネルギーを少なくすることが重要とな
る。すなわち、E≒E1 (E2 ≒0)とすることであ
り、そのためには接合温度を可能な限り低くすること等
が考えられる。本発明で採用した手段は、ろう材の金属
成分と接合条件の適性化である。すなわち、ろう材の金
属成分の主成分であるAg成分とCu成分の重量比をA
g成分:Cu成分=80〜95:20〜5とすると共
に、接合を真空度10-5〜1×10-6Torrの高真空
中、温度800〜840℃で行い、しかも700℃から
の昇温速度を10℃/分以上と速くして行うことであ
る。
【0016】本発明において、銅回路中に固体拡散して
いるAg層の厚みは、回路基板の断面を研磨後、電子線
マイクロアナライザー(EPMA)、例えば日本電子社
製「JXA−8600M」を用い、1μm当たりの電子
線照射条件を15.0kV、1.06×10-7A、30
msecとして分析を行い、Ag強度IA が20≦I A
≦40を示す層の厚みとして定義される。
【0017】本発明の回路基板は、セラミックス基板、
接合層及び銅回路から構成されていると考えた場合、A
g強度IA が40をこえる領域は、活性金属成分や、I
n、Sn、Zn等の金属間化合物や合金等が多く含まれ
ている接合層であるので、銅回路中に固体拡散している
Ag層の厚みを評価する領域としては適切ではない。ま
た、Ag強度IA が20未満の領域である銅回路の表面
部ないしはセラミックス基板の領域ではAgが固体拡散
しておらず、これまたAg層の厚みを評価する領域とし
ては適切ではない。本発明においては、Ag強度IA
20≦IA ≦40を示す層の厚みを銅回路中に固体拡散
しているAg層の厚みと定義した場合、その値の大きさ
によって回路基板の耐ヒートサイクル性の善し悪しを評
価することができるものである。
【0018】本発明の回路基板においては、銅回路中に
固体拡散しているAg層の厚みは5〜40μmである。
Ag層の厚みが5μm未満では、セラミックス基板と銅
板との接合が不十分となり、また40μmをこえると、
銅板の塑性変形特性が失われセラミックス基板に損傷を
与え、いずれの場合においても回路基板の耐ヒートサイ
クル性を一段と高めることができなくなる。本発明にお
いては、回路基板の任意の5箇所以上の箇所で測定され
たAg層の厚みの平均値が5〜40μmであることが好
ましい。
【0019】次に、本発明の回路基板の製造方法につい
て説明する。
【0020】本発明で使用されるセラミックス基板とし
ては、アルミナ、窒化珪素、窒化アルミニウム等があげ
られるが、熱伝導率の高い窒化アルミニウムが望まし
い。窒化アルミニウム基板を製造する際の焼結助剤とし
ては、希土類酸化物(例えばイットリア)、アルカリ土
類金属酸化物(例えばカルシア)等が好ましいが、特に
イットリアが望ましい。焼結助剤の割合は、窒化アルミ
ニウム粉末と焼結助剤の合計に対し2〜5重量%含有し
ていることが望ましい。また、セラミックス基板の厚み
は、厚すぎると熱抵抗が大きくなり、薄すぎると耐久性
がなくなるため、0.5〜0.8mm程度であることが
好ましい。
【0021】セラミックス基板の表面性状は重要であ
り、微少な欠陥や窪み等は、銅板との接合時の接触面積
に大きな影響を与えるため、平滑であることが望まし
い。したがって、ホーニング処理や機械加工等による研
磨を行うことが望ましい。
【0022】一方、銅回路の厚みとしては、近年、電流
密度が向上していく傾向から0.3mmよりも厚い方が
好ましく、また裏面に放熱銅板を設ける場合はその厚み
を0.2mm以下とすることが好ましい。
【0023】セラミックス基板の一方の面に銅回路、他
方の面には放熱銅板を形成する方法としては、セラミッ
クス基板と銅板との接合体をエッチングする方法、銅板
から打ち抜かれた銅回路及び/又は放熱銅板のパターン
をセラミックス基板に接合する方法等によって行うこと
ができ、これらの際における銅板又は銅パターンとセラ
ミックス基板との接合方法としては、活性金属ろう付け
法が採用される。
【0024】活性金属ろう付け法におけるろう材の金属
成分は、Ag成分とCu成分を主成分とし、溶融時のセ
ラミックス基板との濡れ性を確保するために、活性金属
を副成分とする。この活性金属成分は、セラミックス基
板と反応して酸化物や窒化物を生成させ、それらの生成
物がろう材とセラミックス基板との結合を強固なものに
する。活性金属の具体例をあげれば、Ti、Zr、H
f、Nb、Ta、Vやこれらの化合物である。これらの
比率としては、Ag80〜95重量部とCu20〜5重
量部の合計量100重量部あたり活性金属1〜7重量部
である。
【0025】銅板とセラミックス基板の接合温度は、温
度が高すぎると、銅回路中へのAgの拡散が進み銅回路
の残留応力として残りやすくなり、また温度が低すぎる
と、銅板とセラミックス基板が充分に接合しなくなるた
め、800〜840℃とする。更には、接合温度までの
昇温速度を可能な限り速くすることが好ましく、特に7
00℃からの昇温速度を10℃/分以上とする。接合時
の雰囲気は、真空度1×10-5〜1×10-6Torrの
高真空中である。真空度1×10-5未満では接合が不十
分となり、また真空度1×10-6Torrをこえる高真
空中では却ってろう材の活性が高まり過ぎ、いずれの場
合も耐ヒートサイクル性は向上しない。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例と比較例をあげて具体
的に説明する。
【0027】実施例1〜5 比較例1〜6 窒化アルミニウム粉末96重量部、焼結助剤(イットリ
ア)4重量部の合計100重量部に対し、表面処理剤と
してオレイン酸を2重量部を添加し、振動ミルにて予備
混合を行った。更に、有機結合剤としてエチルセルロー
ス8重量部、可塑剤としてグリセリントリオレート3重
量部及び水12重量部と共にミキサーで混合を行い、そ
の混練物を成型速度1.0m/分、成型圧力55〜70
kg/cm2 で押出成型を行った。
【0028】この押出成型体を遠赤外線で120℃、5
分間乾燥を行った後、480℃で10時間空気中で脱脂
を行い温度1850℃で焼成を行った。得られた窒化ア
ルミニウム焼結体の表面をホーニング処理して十分に清
浄化し、60mm×36mm×0.65mmの大きさに
加工して窒化アルミニウム基板とした。
【0029】Ag粉末とCu粉末の割合を表1に示すよ
うに種々変化させたもの100重量部に、Zr粉末3重
量部、Ti粉末3重量部、テルピネオール15重量部及
び有機結合剤としてポリイソブチルメタアクリレートの
トルエン溶液を固形分で5重量部を加えてよく混練し、
ろう材ペーストを調整した。このろう材ペーストを窒化
アルミニウム基板の表面(回路側)にスクリーン印刷に
よってパターン率0.20のL字型パターンに塗布する
と共に、裏面(放熱側)には全面塗布した。その際の塗
布量(乾燥後)は9mg/cm2 とした。
【0030】次いで、回路側には60mm×36mm×
0.3mmの銅板を、また放熱側には60mm×36m
m×0.15mmの銅板をそれぞれ接触配置してから、
雰囲気の真空度及び温度700℃以上の昇温速度を表1
の条件にして同表に示す接合温度まで昇温し、その温度
で30分保持した後、2℃/分の降温速度で冷却して接
合体を製造した。
【0031】得られた接合体にUV硬化タイプのエッチ
ングレジストをろう材ペーストパターンに合わせてスク
リーン印刷により塗布した後、塩化第2銅溶液を用いて
エッチングして銅板不要部分を溶解除去し、更にエッチ
ングレジストを5%苛性ソーダ溶液で剥離した。このエ
ッチング処理された接合体には、銅回路パターン間には
残留する不要ろう材や活性金属成分と窒化アルミニウム
基板との反応物があるので、それを除去するため、温度
60℃、10%フッ化アンモニウム溶液に10分間浸漬
した。
【0032】これら一連の処理を経て製作された回路基
板について、放熱側から押した場合の3点曲げ強度をス
パン30mm、クロスヘッドスピード0.5mm/分の
条件で測定した。また、耐ヒートサイクイル性を評価す
るため、大気中、−40℃×30分保持後、25℃×1
0分間放置、更に125℃×30分保持後、25℃×1
0分間放置を1サイクルとした耐久性試験を行い、銅回
路又は放熱銅板が剥離開始したサイクル数を測定した。
また、銅回路中にAgが固体拡散したAg層の厚みを上
記に従い任意の5箇所で測定しその値を平均した。それ
らの結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、耐ヒートサイクル性を
一段と高めた回路基板を提供することができる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 3/00 - 3/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅回路とセラミックス基板とが、Ag成
    分とCu成分と活性金属成分を含むろう材を用いて接合
    されてなる回路基板の評価方法であって、以下の方法で
    測定される銅回路中に固体拡散しているAg層の厚みの
    大きさによって回路基板の耐ヒートサイクル性を評価す
    ることを特徴とする回路基板の評価方法。 〔測定方法〕回路基板の断面を研磨後、電子線マイクロ
    アナライザー(EPMA)により、1μm当たりの電子
    線照射条件を15.0kV、1.06×10-7A、30
    msecとして分析を行い、Ag強度IA が20≦IA
    ≦40を示す層の厚みを測定してAg層の厚みとする。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の評価方法で評価したとき
    に、銅回路中に固体拡散しているAg層の厚みが5〜4
    0μmであることを特徴とする回路基板。
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