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JP3179669B2 - 偏平コアレスモータのロータ - Google Patents

偏平コアレスモータのロータ

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Publication number
JP3179669B2
JP3179669B2 JP32384594A JP32384594A JP3179669B2 JP 3179669 B2 JP3179669 B2 JP 3179669B2 JP 32384594 A JP32384594 A JP 32384594A JP 32384594 A JP32384594 A JP 32384594A JP 3179669 B2 JP3179669 B2 JP 3179669B2
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JP
Japan
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air
core coil
coil
printed wiring
rotor
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JP32384594A
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JPH08163846A (ja
Inventor
忠男 山口
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Tokyo Parts Ind Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Parts Ind Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、扁平コアレスモータ
のロータに係り、印刷配線薄板に複数個の空心コイルを
載置して樹脂で一体モールドしたものの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数個の空心コイルを各巻終
わりを一括空中配線して樹脂で一体モールドしてなる扁
平コアレスモータのロータが知られている。最近におい
ては、リフロー技術の進歩により、図7に示すようにこ
れらの空心コイル1‥‥を厚み0.2ミリ程度の印刷配
線薄板2に載置し、各端末1a‥‥、1b‥‥を所定の
パターン2a‥‥、2b‥‥に半田結線したあと、一体
に樹脂モールド3してなるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この図7に
示すような構成であると、各空心コイル1は印刷配線薄
板2に粘着性接着等により接着したものであっても、樹
脂モールド時にゲート3aの反対側に極端な表現である
が想像線で示すようにモールド時の圧力で移動してしま
い、位置がアンバランスになってしまう欠点がある。し
かも、コイルの移動に伴い、結線部が断線しやすく、直
径0.1ミリ以下の細線では対応できえないものであっ
た。このような扁平型ロータに用いるために空心コイル
を樹脂成形する技術としては、特開昭50−10360
1号、特開昭51−58602号に示すように金型に巻
線ガイドピンを立ててこれに巻線した状態のまま熱硬化
性樹脂で一体化するものがある。しかしながら、このよ
うなものは巻線しにくく、また巻線したコイルが外れや
すいので量産性に乏しい。また、金型に配したスライド
する突起をコイル配置ガイドにした特開昭56−949
50号に示すようなものがある。しかしながら、突起が
スライドするため、たとえば印刷配線板に載置した空心
コイルの位置決め時には、印刷配線板に押されて金型内
に潜ってしまい、印刷配線板に載置した空心コイルの位
置決めとしては甚だ不完全である。すなわち、コイルの
水平方向に動きは上下の金型の押さえ込みに頼っている
もので、空心コイルを載置した印刷配線板を成形金型に
装着する際、慎重にスライド突起に合わせないと、印刷
配線板に押されてこのスライド突起は金型に潜ってしま
い、位置決めの機能を果たせなくなってしまう。このた
め、著しくずれた場合は、ピンゲートでコイルを傷つけ
てしまう。しかも、成形時に中空スライド突起、このス
ライド突起に挿入する突起が必要になるなど加工上、ま
た設備的にも問題があるものであった。更に、特開昭6
1−88752号に示すように、空心コイルの内径と外
径部分に該コイルの巻き幅分に位置に端子ピンを立てて
印刷配線板からなるコミュテータに接続したスルーホー
ルにこのピンを差し込むことにより結線したコイルの表
面を覆うように樹脂でモールドしてなるものがある。し
かしながら、このようなピンではコイルの巻き状が崩れ
てコイルのサイズが大の方向に変化した場合は外径に配
したピンは用をなさなくなる。だからといってコイルの
サイズが小になったら、今度は各コイルの位置は定まら
ない。しかもコイルの表面まで樹脂で覆われているの
で、空隙のロスが出る嫌いがある。
【0004】この発明の目的は、上記のような問題点を
簡単な構成で解決しようとするもので、すなわち樹脂モ
ールド時の印刷配線薄板に載置した空心コイルの動きを
防ぐことにより特性の安定化を図ると共に、細線からな
る空心コイルであっても断線の問題が発生することのな
いようにした扁平コアレスモータのロータを提供しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の基本的な課題は、
請求項1に示す発明のように印刷配線薄板に予め巻線し
ておいた複数個の空心コイルを載置し、これらの空心コ
イルの各巻き始め端末を各空心コイルの内方に形成した
第1のパターンに結線すると共に各巻き終わり端末を外
方に形成した第2のパターンに結線し、空心コイル側か
ら樹脂を射出成形することにより該空心コイルの反印刷
配線側が露出するように一体モールドしてなる扁平コア
レスモータのロータであって、前記印刷配線薄板に各空
心コイルあたり少なくとも2個のコイル位置決めガイド
挿入用透孔を前記第1のパターンから避けて空心コイル
の内径のコーナーに設け、この透孔をコイル位置決めガ
イドにはめて前記空心コイルを載置し、モールド時の圧
力で前記空心コイルが印刷配線薄板に対してずれるのを
防止させるために前記透孔を射出成形金型の固定ガイド
に挿入して前記印刷配線薄板と前記空心コイルの位置決
めするようにして達成できる。具体的には、請求項2に
示す発明のように前記印刷配線薄板に空心コイルの内径
から外径に至る連通部を配し、モールド時にこの連通部
を通って樹脂を空心コイルの内径まで流入するようにす
るのが望ましい。
【0006】請求項1に示すような上記課題達成手段に
よれば、ガイドピンによって射出成形時の圧力による空
心コイルの横方向(径方向)の動きが防止できるので、
細線からなるものでも断線が防止でき、内径のコーナー
に設けたので、内径部に結線パターンを設けるものでも
差し障りがない。請求項2に示すような上記課題達成手
段によれば、ロータの厚みを増やさずに空心コイルは内
径と外径が容易に樹脂モールドされるので、空心コイル
の電磁振動が防止できると共にロータ自体の重量が増加
することになる。
【0007】
【第1の実施例】図1に示すものはこの発明の第1の実
施例として振動モータに用いられる偏心した扁平コアレ
スモータのロータの要部断面図であり、図2は同要部平
面図である。すなわち、3個の3角形の空心コイル1‥
‥を厚み0.2ミリ程度の拡開した扇型の印刷配線薄板
2に両面粘着テープTによって接着載置してなるもので
あるが、印刷配線薄板2には各空心コイル1‥‥の内径
のコーナに臨む位置に各々3個のコイル位置決め用透孔
H‥‥が配され、その内側には巻始め結線用パターン2
a‥‥が形成されると共に、外径の肩近傍には、巻終わ
り結線用パターン2b‥‥が形成されている。前記空心
コイル1‥‥の巻始め、巻終わり端末1a‥‥、1b‥
‥はそれぞれ予備半田されている。
【0008】これらの空心コイル1‥‥を印刷配線薄板
2‥‥に載置させるには、図3に示すように前記透孔H
‥‥に合わせた固定ガイドピンP‥‥を有する治具Jに
印刷配線薄板2の透孔H‥‥を固定ガイドピンP‥‥に
はめればよい。ここで各結線パターン2a‥‥、2b‥
‥は半田印刷させておく。その後、3個の3角形の空心
コイル1‥‥を厚み0.2ミリ程度の拡開した扇型の印
刷配線薄板2に両面粘着テープTによって接着載置す
る。
【0009】各空心コイル1‥‥の各端末1a‥‥、1
b‥‥は予備半田されているので、治具Jにセットされ
たままリフローすることにより容易に半田結線される。
その後、図3に示すように各空心コイルが載置された印
刷配線薄板2を、金型に植設させている前記透孔H‥‥
に合わせた固定ガイドポールG‥‥に合わせて同金型に
入れ、上方からピンゲートに高摺動性樹脂3で射出成形
させることにより扁平コアレスモータのロータとして構
成される。図中、鎖線で示すものは、空心コイル1‥‥
の反対面に一体に印刷された整流子パターン2c‥‥で
あり、2dはロータを回転自在に支承させるための軸受
孔で、3aはゲートである。ガイドポールGは金型内を
スライドするものでなく固定型であるので、印刷配線薄
板2をセットするとき、スライドして一が定まらないお
それがないし、ゲート3aから射出成形しても空心コイ
ル1‥‥は射出成形時の圧力で印刷配線板からずれてし
まうことがない。したがって、空心コイルの各端末が引
っ張られて断線してしまうおそれがない。
【0010】
【第2の実施例】図4に示すものは、この発明の第2の
実施例として通常回転型扁平コアレスモータのロータの
平面図で、空心コイル111は、円盤形の印刷配線薄板
22に120゜間隔で等分配置されており、巻軸で決ま
る内径部の両端のコーナーにガイドとなるように透孔H
が設けられている。このようにすると、上記の第1の実
施例と同様な機能が得られ、射出成形時に空心コイル1
11は樹脂の圧力があっても水平方向に移動するおそれ
がなく、したがって細線を巻回したものでも断線などが
でないことになる。その他の構成については、上記の第
1の実施例と同等であるので同一符号を記してその説明
を省略したい。
【0011】
【第3の実施例】図5に示すものは、第1の実施例を変
形させた第3の実施例の平面図であり、その特徴とする
ところは、印刷配線薄板2に各空心コイル1の内径から
外径に至る連通孔2e‥‥を配し、高摺動性で比較的高
密度の樹脂33で一体モールドするとき、図6の断面図
で示すように内径にまで樹脂33が連通孔2e‥‥を通
って充填されるようにしたものである。この場合も金型
の固定ガイドポールGはロータの厚みの半分くらいの高
さであるのがよい。このようにすると、空心コイル1は
内径と外径が樹脂33で押さえこまれるので電磁振動音
がとじこめられ、機械的ノイズが軽減されるし、ロータ
の重量が増加するので、振動モータとして用いると好都
合となる。しかも、印刷配線薄板2に設けた連通孔2e
を利用して内径部に樹脂を充填させたので、ロータの厚
みが犠牲にならない。
【0012】
【発明の効果】この発明は、上記のように各空心コイル
の内径のコーナーに相当する位置で印刷配線薄板にコイ
ル位置決め用透孔を配するという簡単な構成で、組立時
や樹脂成形時に印刷配線薄板と空心コイルとの相対的内
地がずれるのを防止して特性の安定化を図ると共に断線
問題を解決した扁平コアレスモータのロータを提供でき
る。内径にも樹脂を充填させる構成にすれば、空心コイ
ルの電磁ノイズをとじこめるものも可能となるし、重量
の増加ができるので振動モータとして用いると特に効果
的である。具体的には、請求項1に示すような上記課題
達成手段によれば、ガイドピンによって射出成形時の圧
力による空心コイルの横方向(径方向)の動きが防止で
きるので、細線からなるものでも断線が防止でき、内径
のコーナーに設けたので、内径部に結線パターンを設け
るものでも差し障りがない。請求項2に示すような上記
課題達成手段によれば、ロータの厚みを増やさずに空心
コイルは内径と外径が容易に樹脂モールドされるので、
空心コイルの電磁振動が防止できると共にロータ自体の
重量が増加することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の扁平コアレスモータのロータの第1の
実施例として偏心させたロータの要部断面図である。
【図2】同要部平面図である。
【図3】同ロータを生産するための治具の要部斜視図で
ある。
【図4】同第2の実施例として通常回転型扁平コアレス
モータのロータの要部平面図である。
【図5】同第3の実施例として上記第1の実施例の変形
例のロータの要部平面図である。
【図6】図5のロータの要部断面図である。
【図7】従来の扁平コアレスモータのロータの要部平面
図である。
【符号の説明】
1,111 空心コイル 1a 巻始め端末 1b 巻終わり端末 2,22 印刷配線薄板 2a 巻始め結線用パターン 2b 巻終わり結線用パターン 3,33 樹脂 H コイル位置決め用透孔 P ガイドピン J 治具 G ガイドポール 2c 整流子パターン 2d 軸受け孔 3a、33a ゲート

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷配線薄板に予め巻線しておいた複数
    個の空心コイルを載置し、これらの空心コイルの各巻き
    始め端末を各空心コイルの内方に形成した第1のパター
    ンに結線すると共に各巻き終わり端末を各空心コイルの
    外方に形成した第2のパターンに結線し、空心コイル側
    から樹脂を射出成形することにより該空心コイルの反印
    刷配線側が露出するように一体モールドしてなる扁平コ
    アレスモータのロータであって、前記印刷配線薄板に各
    空心コイルあたり少なくとも2個のコイル位置決めガイ
    ド挿入用透孔を前記第1のパターンから避けて空心コイ
    ルの内径鋭角部のコーナーに設け、この透孔をコイル位
    置決めガイドにはめて前記空心コイルを載置し、その
    後、この空心コイルを載置した印刷配線薄板を、モール
    ド時の圧力で前記空心コイルが印刷配線薄板に対してず
    れるのを防止させるために前記透孔を射出成形金型のロ
    ータの厚み内に設定した固定ガイドに挿入し、前記印刷
    配線薄板と前記空心コイルを同時に位置決めしてから射
    出成形してなることを特徴とする扁平コアレスモータの
    ロータ。
  2. 【請求項2】 前記印刷配線薄板に空心コイルの内径か
    ら外径に至る連通部を配し、モールド時にこの連通部を
    通って樹脂を空心コイルの内径まで流入するようにした
    請求項1に記載の扁平コアレスモータのロータ。
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