JP3172868B2 - アクチュエータ制御装置 - Google Patents
アクチュエータ制御装置Info
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- JP3172868B2 JP3172868B2 JP19507997A JP19507997A JP3172868B2 JP 3172868 B2 JP3172868 B2 JP 3172868B2 JP 19507997 A JP19507997 A JP 19507997A JP 19507997 A JP19507997 A JP 19507997A JP 3172868 B2 JP3172868 B2 JP 3172868B2
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- Japan
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- power supply
- supply voltage
- drive
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- driving
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- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
- Control Of Stepping Motors (AREA)
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、車両用空調装置
の各ダンパ、例えばインテークドア、ミックスドア及び
モードドア等を所定の位置に移動させるために使用する
アクチュエータ制御装置に関する。
の各ダンパ、例えばインテークドア、ミックスドア及び
モードドア等を所定の位置に移動させるために使用する
アクチュエータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アクチュエータの制御方法として、特開
昭60−39399号公報に開示されるものは、インダ
クタンスを有するアクチュエータの制御方法において、
供給電圧の変動に比例して駆動速度を変化させるように
したものである。
昭60−39399号公報に開示されるものは、インダ
クタンスを有するアクチュエータの制御方法において、
供給電圧の変動に比例して駆動速度を変化させるように
したものである。
【0003】また、特公平2−31598号公報に開示
されるステッピングモータの駆動装置は、ステッピング
モータに流れる電流を電圧に変換する抵抗と、該変換さ
れた電圧の平均値を形成するローパスフィルタと、前記
電圧の平均値の変動を検出するハイパスフィルタとを設
け、該電圧の平均値の変動に伴ってステッピングモータ
に供給されるパルスの周波数或いは位相を変化させるも
のである。
されるステッピングモータの駆動装置は、ステッピング
モータに流れる電流を電圧に変換する抵抗と、該変換さ
れた電圧の平均値を形成するローパスフィルタと、前記
電圧の平均値の変動を検出するハイパスフィルタとを設
け、該電圧の平均値の変動に伴ってステッピングモータ
に供給されるパルスの周波数或いは位相を変化させるも
のである。
【0004】さらに、特公平2−52108号公報に開
示されるエンジンのスロットル制御方法は、エンジンの
スロットルと連結するステップモータに駆動パルス電流
を通電する電源部の電圧を検出し、該検出電圧に対応し
て前記パルス信号を順次出力するときの出力時間間隔に
対応した前記駆動パルス電流の駆動周波数の上限値を演
算し、該駆動周波数の上限値までの周波数範囲で前記ス
テップモータに前記駆動パルス電流を通電して駆動させ
るものである。
示されるエンジンのスロットル制御方法は、エンジンの
スロットルと連結するステップモータに駆動パルス電流
を通電する電源部の電圧を検出し、該検出電圧に対応し
て前記パルス信号を順次出力するときの出力時間間隔に
対応した前記駆動パルス電流の駆動周波数の上限値を演
算し、該駆動周波数の上限値までの周波数範囲で前記ス
テップモータに前記駆動パルス電流を通電して駆動させ
るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記引
例は共に電源電圧が低下してモータのトルクが不足した
場合には、周波数を小さくして駆動トルクを大きくする
ようにしたものであるが、一般的に周波数の切換電圧
は、負荷の大きさやアクチュエータの作動トルク特性か
ら決定されるものである。上記引例に係るアクチュエー
タを車両用空調装置のダンパの開閉に使用した場合、空
調装置の環境によってアクチュエータの負荷が大きく変
化するため、上記電源電圧の変動による駆動トルクの補
正では対応しきれなくなるという不具合が生じる。この
ような対応不能状態は、車両用空調装置においては空調
フィーリングの低下や、排ガスの侵入等の不快感を招
く。
例は共に電源電圧が低下してモータのトルクが不足した
場合には、周波数を小さくして駆動トルクを大きくする
ようにしたものであるが、一般的に周波数の切換電圧
は、負荷の大きさやアクチュエータの作動トルク特性か
ら決定されるものである。上記引例に係るアクチュエー
タを車両用空調装置のダンパの開閉に使用した場合、空
調装置の環境によってアクチュエータの負荷が大きく変
化するため、上記電源電圧の変動による駆動トルクの補
正では対応しきれなくなるという不具合が生じる。この
ような対応不能状態は、車両用空調装置においては空調
フィーリングの低下や、排ガスの侵入等の不快感を招
く。
【0006】このため、この発明は、その時の環境条件
に最適な駆動トルクを得ることができるアクチュエータ
制御装置を提供することにある。
に最適な駆動トルクを得ることができるアクチュエータ
制御装置を提供することにある。
【0007】よって、この発明は、被駆動部材を所定の
位置に移動させる場合に、該被駆動部材に連結される駆
動軸を一旦原点に戻し、その原点から前記所定の位置ま
で前記駆動軸を所定のステップ回動させる駆動手段を具
備するアクチュエータ駆動装置において、所定の環境条
件から前記駆動軸にかかる駆動負荷の程度を判定する駆
動負荷判定手段と、前記駆動手段に供給される電源電圧
を検出する電源電圧検出手段と、該電源電圧検出手段に
よって検出された電源電圧と第1の設定値とを比較判定
する第1の電源電圧判定手段と、前記電源電圧検出手段
によって検出された電源電圧と前記第1の設定値よりも
所定値大きい第2の設定値とを比較判定する第2の電源
電圧判定手段と、該第1の電源電圧判定手段の判定によ
って前記電源電圧が前記第1の設定値以下であると判定
された場合は前記駆動手段の駆動信号を低周波に設定
し、前記電源電圧が第2の設定値より大きいと判定され
た場合には前記駆動手段への駆動信号を高周波に設定す
ると共に、前記電源電圧検出手段によって検出された電
源電圧が前記第1及び前第2の電源電圧判定手段の判定
によって前記第1の設定値と第2の設定値の間であると
判定された場合、前記駆動手段への駆動信号を高周波に
設定する駆動信号設定手段と、前記電源電圧検出手段に
よって検出された電源電圧が前記第1及び前第2の電源
電圧判定手段の判定によって前記第1の設定値と第2の
設定値の間であると判定され、且つ前記駆動負荷判定手
段の判定によって前駆駆負荷が大きいを判定された場合
には、前記駆動手段への駆動信号を高周波から低周波に
変更する駆動信号変更手段とを具備したことにある(請
求項1)。また、前記駆動手段は、ステッピングモータ
であることが望ましい。
位置に移動させる場合に、該被駆動部材に連結される駆
動軸を一旦原点に戻し、その原点から前記所定の位置ま
で前記駆動軸を所定のステップ回動させる駆動手段を具
備するアクチュエータ駆動装置において、所定の環境条
件から前記駆動軸にかかる駆動負荷の程度を判定する駆
動負荷判定手段と、前記駆動手段に供給される電源電圧
を検出する電源電圧検出手段と、該電源電圧検出手段に
よって検出された電源電圧と第1の設定値とを比較判定
する第1の電源電圧判定手段と、前記電源電圧検出手段
によって検出された電源電圧と前記第1の設定値よりも
所定値大きい第2の設定値とを比較判定する第2の電源
電圧判定手段と、該第1の電源電圧判定手段の判定によ
って前記電源電圧が前記第1の設定値以下であると判定
された場合は前記駆動手段の駆動信号を低周波に設定
し、前記電源電圧が第2の設定値より大きいと判定され
た場合には前記駆動手段への駆動信号を高周波に設定す
ると共に、前記電源電圧検出手段によって検出された電
源電圧が前記第1及び前第2の電源電圧判定手段の判定
によって前記第1の設定値と第2の設定値の間であると
判定された場合、前記駆動手段への駆動信号を高周波に
設定する駆動信号設定手段と、前記電源電圧検出手段に
よって検出された電源電圧が前記第1及び前第2の電源
電圧判定手段の判定によって前記第1の設定値と第2の
設定値の間であると判定され、且つ前記駆動負荷判定手
段の判定によって前駆駆負荷が大きいを判定された場合
には、前記駆動手段への駆動信号を高周波から低周波に
変更する駆動信号変更手段とを具備したことにある(請
求項1)。また、前記駆動手段は、ステッピングモータ
であることが望ましい。
【0008】したがって、この発明によれば、電源電圧
が第1の設定値以下である場合には、駆動手段に供給さ
れる駆動信号の周波数を高周波から低周波に切換えて駆
動トルクを確保すると共に、第1の設定値以上であって
も、該第1の設定値よりも所定値大きい第2の設定値以
下である場合には、環境条件から駆動負荷の大小を判定
し、駆動負荷が大きい場合には、前記第1の設定値より
も大きくても駆動信号の周波数を低周波に設定して駆動
トルクを確保することができるので、上記課題を達成で
きるものである。
が第1の設定値以下である場合には、駆動手段に供給さ
れる駆動信号の周波数を高周波から低周波に切換えて駆
動トルクを確保すると共に、第1の設定値以上であって
も、該第1の設定値よりも所定値大きい第2の設定値以
下である場合には、環境条件から駆動負荷の大小を判定
し、駆動負荷が大きい場合には、前記第1の設定値より
も大きくても駆動信号の周波数を低周波に設定して駆動
トルクを確保することができるので、上記課題を達成で
きるものである。
【0009】また、前記被駆動部材は、車両用空調装置
に設けられたダンパである(請求項2)。前記アクチュ
エータ制御装置は、車両用空調装置のダンパを駆動する
ために用いられることが望ましい。車両用空調装置は環
境条件による駆動トルクの変動が激しいため、本願発明
に係るアクチュエータ制御装置を用いることが望まし
い。
に設けられたダンパである(請求項2)。前記アクチュ
エータ制御装置は、車両用空調装置のダンパを駆動する
ために用いられることが望ましい。車両用空調装置は環
境条件による駆動トルクの変動が激しいため、本願発明
に係るアクチュエータ制御装置を用いることが望まし
い。
【0010】さらに、前記駆動負荷判定手段は、前記車
両用空調装置が搭載される車両の車室内温度が所定温度
以下である場合に駆動負荷が大きいと判定するもの(請
求項3)であり、前記車両用空調装置の吹出風量が所定
量以上である場合に駆動負荷が大きいと判定するもの
(請求項4)であり、前記車両用空調装置が搭載される
車両の速度が所定値以上である場合に駆動負荷が大きい
と判定するもの(請求項5)である。これによって、車
室内温度が所定温度以下の場合には、駆動系の樹脂が収
縮することによる寸法変化、グリスの硬化によって駆動
負荷の増大し、吹出風量が所定値以上である場合にはダ
ンパにかかる風圧が増大するので駆動負荷が増大し、車
速が所定値以上である場合には、吸入口を開閉するダン
パの駆動抵抗が増大するが、この発明によれば、上記条
件下において高周波から低周波に切換えるので、駆動ト
ルクを確保することができる。
両用空調装置が搭載される車両の車室内温度が所定温度
以下である場合に駆動負荷が大きいと判定するもの(請
求項3)であり、前記車両用空調装置の吹出風量が所定
量以上である場合に駆動負荷が大きいと判定するもの
(請求項4)であり、前記車両用空調装置が搭載される
車両の速度が所定値以上である場合に駆動負荷が大きい
と判定するもの(請求項5)である。これによって、車
室内温度が所定温度以下の場合には、駆動系の樹脂が収
縮することによる寸法変化、グリスの硬化によって駆動
負荷の増大し、吹出風量が所定値以上である場合にはダ
ンパにかかる風圧が増大するので駆動負荷が増大し、車
速が所定値以上である場合には、吸入口を開閉するダン
パの駆動抵抗が増大するが、この発明によれば、上記条
件下において高周波から低周波に切換えるので、駆動ト
ルクを確保することができる。
【0011】また、前記第1の設定値及び第2の設定値
によって、前記電源電圧検出手段によって検出された電
源電圧が上昇する場合には、第2の設定値において低周
波から高周波に切換えられ、前記電源電圧検出手段によ
って検出された電源電圧が下降する場合には、第1の設
定値において高周波から低周波に切換えられるヒステリ
シスが構成され、第1の設定値と第2の設定値の間では
高周波が優先的に設定されること(請求項6)が望まし
い。これによって、高周波から低周波へ、また低周波か
ら高周波への安定した切換えを行うことができるもので
ある。
によって、前記電源電圧検出手段によって検出された電
源電圧が上昇する場合には、第2の設定値において低周
波から高周波に切換えられ、前記電源電圧検出手段によ
って検出された電源電圧が下降する場合には、第1の設
定値において高周波から低周波に切換えられるヒステリ
シスが構成され、第1の設定値と第2の設定値の間では
高周波が優先的に設定されること(請求項6)が望まし
い。これによって、高周波から低周波へ、また低周波か
ら高周波への安定した切換えを行うことができるもので
ある。
【0012】さらにまた、前記駆動信号変更手段は、前
記第1及び第2の電源電圧判定手段の判定によって前記
電源電圧が第1の設定値と第2の設定値の間にあると判
定され、且つ該駆動負荷判定手段に判定によって前記駆
動負荷が大きいを判定された場合には、前記第1の設定
値と前記第2の設定値との間の優先順位を低周波優先と
することによって高周波から低周波に変更するもの(請
求項7)であることが望ましい。これによって、第1の
設定値と第2の設定値の間に形成されたヒステリシスの
範囲内において、駆動負荷が大きい場合には低周波を優
先的に設定することができるので、簡単な方法で上記課
題を達成することができるものである。
記第1及び第2の電源電圧判定手段の判定によって前記
電源電圧が第1の設定値と第2の設定値の間にあると判
定され、且つ該駆動負荷判定手段に判定によって前記駆
動負荷が大きいを判定された場合には、前記第1の設定
値と前記第2の設定値との間の優先順位を低周波優先と
することによって高周波から低周波に変更するもの(請
求項7)であることが望ましい。これによって、第1の
設定値と第2の設定値の間に形成されたヒステリシスの
範囲内において、駆動負荷が大きい場合には低周波を優
先的に設定することができるので、簡単な方法で上記課
題を達成することができるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面により説明する。
いて図面により説明する。
【0014】図1は、本願発明のアクチュエータ制御装
置が具備される車両用空調装置1の概略を示したもので
ある。この車両用空調装置1は、例えばワンボックスカ
ーに搭載されるもので、フロント側空調装置2とリア側
空調装置3とによって構成される。
置が具備される車両用空調装置1の概略を示したもので
ある。この車両用空調装置1は、例えばワンボックスカ
ーに搭載されるもので、フロント側空調装置2とリア側
空調装置3とによって構成される。
【0015】前記フロント側空調装置2は、空調ダクト
4と、該空調ダクト4の最上流側に開口する外気導入口
6及び内気導入口8と、この外気導入口6及び内気導入
口8を適宜選択的に開閉するインテークダンパ10と、
このインテークダンパ10の下流側に配されるファン1
2と、このファン12の下流側に配されるエバポレータ
14と、このエバポレータ14の下流側に配され、エン
ジン冷却水を熱源とするヒータコア16と、このヒータ
コア16を通過する空気とバイパスする空気の分流する
ミックスダンパ18と、前記空調ダクト4の最下流側に
開口するデフ吹出口26、ベント吹出口20、及びフッ
ト吹出口22と、該吹出口26,20,22を適宜選択
的に開口するモードダンパ24とを有するものである。
4と、該空調ダクト4の最上流側に開口する外気導入口
6及び内気導入口8と、この外気導入口6及び内気導入
口8を適宜選択的に開閉するインテークダンパ10と、
このインテークダンパ10の下流側に配されるファン1
2と、このファン12の下流側に配されるエバポレータ
14と、このエバポレータ14の下流側に配され、エン
ジン冷却水を熱源とするヒータコア16と、このヒータ
コア16を通過する空気とバイパスする空気の分流する
ミックスダンパ18と、前記空調ダクト4の最下流側に
開口するデフ吹出口26、ベント吹出口20、及びフッ
ト吹出口22と、該吹出口26,20,22を適宜選択
的に開口するモードダンパ24とを有するものである。
【0016】また、前記リア側空調装置3は、空調ダク
ト5と、この空調ダクト5の最上流側に開口する内気導
入口9と、この内気導入口9の下流側に配されるファン
13と、このファン13の下流側に配されるエバポレー
タ15と、このエバポレータ15の下流側に配され、エ
ンジン冷却水を熱源とするヒータコア17と、このヒー
タコア17を通過する空気とバイパスする空気の分流す
るミックスダンパ19と、前記空調ダクト4の最下流側
に開口する上吹出口19及び下吹出口21と、該上吹出
口19及び下吹出口21とを適宜選択的に開口するモー
ドダンパ23とを有するものである。
ト5と、この空調ダクト5の最上流側に開口する内気導
入口9と、この内気導入口9の下流側に配されるファン
13と、このファン13の下流側に配されるエバポレー
タ15と、このエバポレータ15の下流側に配され、エ
ンジン冷却水を熱源とするヒータコア17と、このヒー
タコア17を通過する空気とバイパスする空気の分流す
るミックスダンパ19と、前記空調ダクト4の最下流側
に開口する上吹出口19及び下吹出口21と、該上吹出
口19及び下吹出口21とを適宜選択的に開口するモー
ドダンパ23とを有するものである。
【0017】また、冷房サイクル30は、コンプレッサ
31と、該コンプレッサ31の吐出側に接続されるコン
デンサ32と、このコンデンサ32と前記エバポレータ
(フロント側)14との間に配される膨張弁(フロント
側)34と、前記フロント側エバポレータ14とを具備
し、さらにコンデンサ32の下流側から分岐し、前記コ
ンデンサ32と前記エバポレータ(リア側)15との間
に配される膨張弁(リア側)35と、前記リア側エバポ
レータ15とによって構成され、さらに前記リア側膨張
弁35と前記コンデンサ32の下流側の分岐点の間に
は、リア側への通路を開閉する電磁弁(RR)37が設
けられるものである。尚、36は、コンデンサファンで
あり、45はコンプレッサ31と図示しない走行用エン
ジンとを連結してコンプレッサ31を駆動するための電
磁クラッチである。
31と、該コンプレッサ31の吐出側に接続されるコン
デンサ32と、このコンデンサ32と前記エバポレータ
(フロント側)14との間に配される膨張弁(フロント
側)34と、前記フロント側エバポレータ14とを具備
し、さらにコンデンサ32の下流側から分岐し、前記コ
ンデンサ32と前記エバポレータ(リア側)15との間
に配される膨張弁(リア側)35と、前記リア側エバポ
レータ15とによって構成され、さらに前記リア側膨張
弁35と前記コンデンサ32の下流側の分岐点の間に
は、リア側への通路を開閉する電磁弁(RR)37が設
けられるものである。尚、36は、コンデンサファンで
あり、45はコンプレッサ31と図示しない走行用エン
ジンとを連結してコンプレッサ31を駆動するための電
磁クラッチである。
【0018】また、前記インテークダンパ10、フロン
ト側ミックスダンパ18、モードダンパ24、リア側ミ
ックスダンパ19を駆動するためのアクチュエータ40
〜44が設けられる。本願発明の実施の形態において
は、このアクチュエータ40〜44として、ステッピン
グモータによって駆動されるステッピングアクチュエー
タが使用される。
ト側ミックスダンパ18、モードダンパ24、リア側ミ
ックスダンパ19を駆動するためのアクチュエータ40
〜44が設けられる。本願発明の実施の形態において
は、このアクチュエータ40〜44として、ステッピン
グモータによって駆動されるステッピングアクチュエー
タが使用される。
【0019】また、前記車両用空調装置1は、さらに空
調制御機器、例えば、前記アクチュエータ40〜43、
フロント側ファン12、コンデンサファン36、電磁ク
ラッチ45、RR電磁弁37、リア側ファン13等を制
御するためのコントロールユニット50と、操作パネル
70とを有する。
調制御機器、例えば、前記アクチュエータ40〜43、
フロント側ファン12、コンデンサファン36、電磁ク
ラッチ45、RR電磁弁37、リア側ファン13等を制
御するためのコントロールユニット50と、操作パネル
70とを有する。
【0020】前記コントロールユニット50は、少なく
とも車室内温度を検出する車室内温度センサ58、外気
温度センサ59、日射センサ60、車速センサ61及び
電源電圧検出器62によって検出された各検出信号が入
力されるマルチプレクサ(MPX)51と、このMPX
51によって順次出力されるアナログ信号をデジタル信
号に変換するA/D変換器52と、このA/D変換器5
2、操作パネル70、及び前記空調制御機器への出力信
号を出力する出力回路57との間のデータのやりとりを
行なう入出力ポート(I/O)53A,53Bと、デー
タが往来するデータバス56と、このデータバス56を
介して前記I/Oポート53A,53Bから入力された
データが一時的に格納されたり、プログラムが格納され
るメモリ部(ROM/RAM)54と、前記メモリ部5
4に格納されたプログラム及びデータを呼び出して、該
プログラムにしたがって前記データを処理して制御命令
を演算する中央演算処理装置(CPU)55とによって
構成され、前記中央演算処理装置55で求められた制御
命令は入出力ポート53Bを介して出力回路に出力さ
れ、ここで制御信号に変換されて各制御機器の供給され
るものである。尚、車室内温度センサ58は、フロント
側車室内温度センサとリア側車室内温度センサとによっ
て構成されるものである。
とも車室内温度を検出する車室内温度センサ58、外気
温度センサ59、日射センサ60、車速センサ61及び
電源電圧検出器62によって検出された各検出信号が入
力されるマルチプレクサ(MPX)51と、このMPX
51によって順次出力されるアナログ信号をデジタル信
号に変換するA/D変換器52と、このA/D変換器5
2、操作パネル70、及び前記空調制御機器への出力信
号を出力する出力回路57との間のデータのやりとりを
行なう入出力ポート(I/O)53A,53Bと、デー
タが往来するデータバス56と、このデータバス56を
介して前記I/Oポート53A,53Bから入力された
データが一時的に格納されたり、プログラムが格納され
るメモリ部(ROM/RAM)54と、前記メモリ部5
4に格納されたプログラム及びデータを呼び出して、該
プログラムにしたがって前記データを処理して制御命令
を演算する中央演算処理装置(CPU)55とによって
構成され、前記中央演算処理装置55で求められた制御
命令は入出力ポート53Bを介して出力回路に出力さ
れ、ここで制御信号に変換されて各制御機器の供給され
るものである。尚、車室内温度センサ58は、フロント
側車室内温度センサとリア側車室内温度センサとによっ
て構成されるものである。
【0021】以下、前記コントロールユニット50で実
行される空調制御に関して図2乃至図5により説明す
る。
行される空調制御に関して図2乃至図5により説明す
る。
【0022】図2に示すフローチャートは、空調制御の
最初部分を示したものである。ステップ100からイグ
ニッションスイッチの投入によって開始され、ステップ
102において、各データ及びフラグの初期設定が行な
われる。そして、次にステップ104に進んでアクチュ
エータ40〜44のチェック(ACTチェック)が行な
われる。このアクチュエータチェックは、インテークダ
ンパ10、フロント側ミックスダンパ18、リア側ミッ
クス19、フロント側モードダンパ24、及びリア側モ
ードダンパ23を限定強制リセットして位置ずれを検出
して補正したり、アクチュエータ端子の導通チェックを
行なうものである。
最初部分を示したものである。ステップ100からイグ
ニッションスイッチの投入によって開始され、ステップ
102において、各データ及びフラグの初期設定が行な
われる。そして、次にステップ104に進んでアクチュ
エータ40〜44のチェック(ACTチェック)が行な
われる。このアクチュエータチェックは、インテークダ
ンパ10、フロント側ミックスダンパ18、リア側ミッ
クス19、フロント側モードダンパ24、及びリア側モ
ードダンパ23を限定強制リセットして位置ずれを検出
して補正したり、アクチュエータ端子の導通チェックを
行なうものである。
【0023】そして、ステップ106において自己診断
を行なうか否かの判定を行なう。この自己診断はイグニ
ッションスイッチが投入され、所定の操作、例えばイグ
ニッションスイッチ投入直後の所定時間以内に所定のス
イッチ(例えばOFFスイッチ)を所定時間以上押し続
けた場合に自己診断を行なうと判定されるものである。
この自己診断は各センサ58〜62の入力データのチェ
ック、アクチュエータ40〜44の故障チェック、フロ
ント側(FR)出力信号チェック、リア側(RR)出力
信号チェック等を実行するものであり、ステップ110
でその診断を終了する。そしてステップ112において
イグニッションスイッチ(IG)が投入されて初回であ
るか否かが判定され、初回である場合には、連結子Aを
介してステップ114に進み、初回でない場合には、連
結子Bを介してステップ136に進むものである。
を行なうか否かの判定を行なう。この自己診断はイグニ
ッションスイッチが投入され、所定の操作、例えばイグ
ニッションスイッチ投入直後の所定時間以内に所定のス
イッチ(例えばOFFスイッチ)を所定時間以上押し続
けた場合に自己診断を行なうと判定されるものである。
この自己診断は各センサ58〜62の入力データのチェ
ック、アクチュエータ40〜44の故障チェック、フロ
ント側(FR)出力信号チェック、リア側(RR)出力
信号チェック等を実行するものであり、ステップ110
でその診断を終了する。そしてステップ112において
イグニッションスイッチ(IG)が投入されて初回であ
るか否かが判定され、初回である場合には、連結子Aを
介してステップ114に進み、初回でない場合には、連
結子Bを介してステップ136に進むものである。
【0024】図3に示すステップ114において、フロ
ント側空調装置2の空調制御を停止させる停止スイッチ
(OFFSW)が操作されたか否かの判定が行なわれ
る。この判定において停止スイッチが操作されていると
判定された場合には、連結子Bを介してステップ136
に進み、操作されていないと判定された場合には、ステ
ップ116に進み、このステップ116からステップ1
34で示される通常の制御ルーチンを実行するものであ
る。そして、このステップ116においては、入力信号
の処理演算が実行される。
ント側空調装置2の空調制御を停止させる停止スイッチ
(OFFSW)が操作されたか否かの判定が行なわれ
る。この判定において停止スイッチが操作されていると
判定された場合には、連結子Bを介してステップ136
に進み、操作されていないと判定された場合には、ステ
ップ116に進み、このステップ116からステップ1
34で示される通常の制御ルーチンを実行するものであ
る。そして、このステップ116においては、入力信号
の処理演算が実行される。
【0025】このステップ116においては、操作パネ
ル70の温度設定器によって設定された設定温度TPTC
、外気温度TAM、日射量QSUN 、車室内温度TINC に
より下記する数式1によって目標吹出温度XM を少なく
とも演算するものである。
ル70の温度設定器によって設定された設定温度TPTC
、外気温度TAM、日射量QSUN 、車室内温度TINC に
より下記する数式1によって目標吹出温度XM を少なく
とも演算するものである。
【0026】
【数1】XM =(A+D)(TPTC +ΔTPTC )+BT
AM+CQSUM −DTINC +E
AM+CQSUM −DTINC +E
【0027】ステップ118においては、フロント側ミ
ックスドア(FR A/MIX)18の開度が前記ステ
ップ116において演算された目標吹出温度XM から図
5で示す特性線図F1にしたがって演算され、この演算
結果によりアクチュエータ41が駆動される。同様に、
ステップ120においては、リア側ミックスドア(RR
A/MIX)19の開度が前記ステップ116におい
て演算された目標吹出温度XM から図5で示す特性線図
F1にしたがって演算され、この演算結果によりアクチ
ュエータ43が駆動される。
ックスドア(FR A/MIX)18の開度が前記ステ
ップ116において演算された目標吹出温度XM から図
5で示す特性線図F1にしたがって演算され、この演算
結果によりアクチュエータ41が駆動される。同様に、
ステップ120においては、リア側ミックスドア(RR
A/MIX)19の開度が前記ステップ116におい
て演算された目標吹出温度XM から図5で示す特性線図
F1にしたがって演算され、この演算結果によりアクチ
ュエータ43が駆動される。
【0028】そして、ステップ122において、フロン
ト側(FR)吹出口制御が実行される。これは、前記ス
テップ116において演算された目標吹出温度XM から
図5で示す特性線図F2にしたがって演算された吹出モ
ード、例えばベント吹出口20のみを開口するベント吹
出モード(VENT)、フット吹出口22のみを開口す
るヒートモード(HEAT)、及び所定の割合で前記ベ
ント吹出口20及びフット吹出口22を開口するバイレ
ベルモード(BI/L)のいずれかによって、アクチュ
エータ42によってモードダンパ24が駆動され適宜開
口されるものである。また、このステップ122のフロ
ント側吹出口制御において、操作パネル70に設けられ
た図示しない吹出モード設定スイッチにより吹出モード
が手動により設定された場合、また操作パネル70のデ
フスイッチが操作された場合には、その吹出モードを設
定すべく、前記アクチュエータ42が制御されるもので
ある。
ト側(FR)吹出口制御が実行される。これは、前記ス
テップ116において演算された目標吹出温度XM から
図5で示す特性線図F2にしたがって演算された吹出モ
ード、例えばベント吹出口20のみを開口するベント吹
出モード(VENT)、フット吹出口22のみを開口す
るヒートモード(HEAT)、及び所定の割合で前記ベ
ント吹出口20及びフット吹出口22を開口するバイレ
ベルモード(BI/L)のいずれかによって、アクチュ
エータ42によってモードダンパ24が駆動され適宜開
口されるものである。また、このステップ122のフロ
ント側吹出口制御において、操作パネル70に設けられ
た図示しない吹出モード設定スイッチにより吹出モード
が手動により設定された場合、また操作パネル70のデ
フスイッチが操作された場合には、その吹出モードを設
定すべく、前記アクチュエータ42が制御されるもので
ある。
【0029】また、ステップ124で実行されるリア側
(RR)吹出口制御は、冷房モードの場合には上吹出口
19が開口され、暖房モードの場合には下吹出口21が
開口されるように、アクチュエータ44によってモード
ダンパ23が制御されるものである。同様に、ステップ
124のリア側(RR)吹出口制御において、吹出モー
ドが手動により設定された場合、またデフスイッチが操
作された場合には、その吹出モードを設定すべく、前記
アクチュエータ44が制御されるものである。
(RR)吹出口制御は、冷房モードの場合には上吹出口
19が開口され、暖房モードの場合には下吹出口21が
開口されるように、アクチュエータ44によってモード
ダンパ23が制御されるものである。同様に、ステップ
124のリア側(RR)吹出口制御において、吹出モー
ドが手動により設定された場合、またデフスイッチが操
作された場合には、その吹出モードを設定すべく、前記
アクチュエータ44が制御されるものである。
【0030】そして、ステップ126において、フロン
ト側(FR)風量制御が実行される。この制御は、前記
ステップ116で演算された目標吹出温度XM によっ
て、図5に示す特性線図F3にしたがって前記ファン1
2のモータに印加される電圧が決定されるもので、目標
吹出温度XM が極端に低い場合若しくは目標吹出温度X
M が極端に高い場合には、急速冷房若しくは急速暖房が
要求されているとして最大風量(MAX)が設定される
ようになっている。また、ステップ126のフロント側
風量制御において、操作パネル70内のファンスイッチ
(図示しない)が操作された場合には、ファンスイッチ
の設定結果にしたがってファン12に印加される電圧が
決定されるものである。同様に、ステップ128におい
ては、リア側(RR)風量制御が実行される。
ト側(FR)風量制御が実行される。この制御は、前記
ステップ116で演算された目標吹出温度XM によっ
て、図5に示す特性線図F3にしたがって前記ファン1
2のモータに印加される電圧が決定されるもので、目標
吹出温度XM が極端に低い場合若しくは目標吹出温度X
M が極端に高い場合には、急速冷房若しくは急速暖房が
要求されているとして最大風量(MAX)が設定される
ようになっている。また、ステップ126のフロント側
風量制御において、操作パネル70内のファンスイッチ
(図示しない)が操作された場合には、ファンスイッチ
の設定結果にしたがってファン12に印加される電圧が
決定されるものである。同様に、ステップ128におい
ては、リア側(RR)風量制御が実行される。
【0031】そして、ステップ130においては、前記
ステップ116で演算された目標吹出温度XM によっ
て、図5で示す特性線図F4にしたがって電磁クラッチ
45のON−OFFが制御されることによって、コンプ
レッサ31の制御が行なわれる。さらに、ステップ13
2においては、リア側空調装置3の駆動の有無を判断し
てリア側空調装置3の膨張弁35及びエバポレータ15
に至る冷媒経路を開閉する電磁弁(RR電磁弁)37の
制御が行なわれる。
ステップ116で演算された目標吹出温度XM によっ
て、図5で示す特性線図F4にしたがって電磁クラッチ
45のON−OFFが制御されることによって、コンプ
レッサ31の制御が行なわれる。さらに、ステップ13
2においては、リア側空調装置3の駆動の有無を判断し
てリア側空調装置3の膨張弁35及びエバポレータ15
に至る冷媒経路を開閉する電磁弁(RR電磁弁)37の
制御が行なわれる。
【0032】さらに、ステップ134においては、前記
ステップ116で演算された目標吹出温度XM によっ
て、図5に示す特性線図F5にしたがって吸入モードが
設定され、この設定された吸入モードによってアクチュ
エータ40が駆動され、このアクチュエータ40によっ
て駆動されるインテークダンパ10によって外気導入口
6及び内気導入口8が適宜選択されて開口されるもので
ある。尚、RECは内気循環モード、MIXは混合モー
ド、FREは外気導入モードである。また、ステップ1
34の吸込口制御において、操作パネル70内の内気循
環モード(REC)を手動により設定するRECスイッ
チが操作された場合には、前記アクチュエータ40によ
って駆動されるインテークダンパ10が外気導入口6を
閉鎖するように駆動されるもので、RECスイッチが再
操作されることによって、外気循環モードに移行するよ
うになっているものである。
ステップ116で演算された目標吹出温度XM によっ
て、図5に示す特性線図F5にしたがって吸入モードが
設定され、この設定された吸入モードによってアクチュ
エータ40が駆動され、このアクチュエータ40によっ
て駆動されるインテークダンパ10によって外気導入口
6及び内気導入口8が適宜選択されて開口されるもので
ある。尚、RECは内気循環モード、MIXは混合モー
ド、FREは外気導入モードである。また、ステップ1
34の吸込口制御において、操作パネル70内の内気循
環モード(REC)を手動により設定するRECスイッ
チが操作された場合には、前記アクチュエータ40によ
って駆動されるインテークダンパ10が外気導入口6を
閉鎖するように駆動されるもので、RECスイッチが再
操作されることによって、外気循環モードに移行するよ
うになっているものである。
【0033】そして、前記ステップ134の後、再びス
テップ114に回帰して、ステップ114の判定におい
て空調装置のオフスイッチ(OFFSW)が投入される
まで、前記ステップ116から前記ステップ134まで
の制御が繰り返される。
テップ114に回帰して、ステップ114の判定におい
て空調装置のオフスイッチ(OFFSW)が投入される
まで、前記ステップ116から前記ステップ134まで
の制御が繰り返される。
【0034】また、前記ステップ112の判定におい
て、イグニッションスイッチの投入が初回でない場合、
連結子Bを介して図4に示すステップ136へ進む。ま
た、前記ステップ114の判定において、前記オフスイ
ッチが投入された場合も、連結子Bを介してステップ1
36へ進む。
て、イグニッションスイッチの投入が初回でない場合、
連結子Bを介して図4に示すステップ136へ進む。ま
た、前記ステップ114の判定において、前記オフスイ
ッチが投入された場合も、連結子Bを介してステップ1
36へ進む。
【0035】ステップ136においては、車両用空調装
置1の制御モードを自動運転モード(AUTO)に設定
するオートスイッチ(AUTOSW)が操作されている
か否かの判定が行われ、操作されたと判定された場合に
は、連結子Cを介して前記ステップ114に戻り、操作
されていないと判定された場合にはステップ138に進
んで、車両用空調装置1、特にフロント側(FR)空調
装置2のデフロストモード(DEF)を設定するデフス
イッチ(DEFSW)が操作されたか否かの判定が行わ
れる。このステップ138の判定において、デフスイッ
チが操作されたと判定された場合は、前記連結子Cを介
して前記ステップ114に戻り、デフスイッチが操作さ
れていないと判定された場合にはステップ140に進ん
で、フロント側(FR)空調装置2のファンスイッチ
(FANSW)が操作されたか否かが判定される。この
判定において、ファンスイッチが操作されたと判定され
た場合には、連結子Cを介してステップ114に進み、
ファンスイッチが操作されないと判定された場合にはス
テップ142に進む。以上のステップ136からステッ
プ140の判定において、自動もしくは手動によって空
調装置を稼動させる方向にスイッチ等が操作されていな
いことが判定される(停止モード)ので、このステップ
142からステップ152までのOFF制御ルーチンが
実行される。
置1の制御モードを自動運転モード(AUTO)に設定
するオートスイッチ(AUTOSW)が操作されている
か否かの判定が行われ、操作されたと判定された場合に
は、連結子Cを介して前記ステップ114に戻り、操作
されていないと判定された場合にはステップ138に進
んで、車両用空調装置1、特にフロント側(FR)空調
装置2のデフロストモード(DEF)を設定するデフス
イッチ(DEFSW)が操作されたか否かの判定が行わ
れる。このステップ138の判定において、デフスイッ
チが操作されたと判定された場合は、前記連結子Cを介
して前記ステップ114に戻り、デフスイッチが操作さ
れていないと判定された場合にはステップ140に進ん
で、フロント側(FR)空調装置2のファンスイッチ
(FANSW)が操作されたか否かが判定される。この
判定において、ファンスイッチが操作されたと判定され
た場合には、連結子Cを介してステップ114に進み、
ファンスイッチが操作されないと判定された場合にはス
テップ142に進む。以上のステップ136からステッ
プ140の判定において、自動もしくは手動によって空
調装置を稼動させる方向にスイッチ等が操作されていな
いことが判定される(停止モード)ので、このステップ
142からステップ152までのOFF制御ルーチンが
実行される。
【0036】このステップ142からステップ152ま
でのOFF制御ルーチンは、前記通常制御ルーチン11
6からステップ134の各々と対応する制御と実質的に
同様の制御信号が演算されるが、実質的に制御信号は出
力せず、次に自動もしくは手動により空調制御が稼動す
る方向にスイッチ等が操作された場合に、違和感なく滑
らかな空調制御が実行されるように各種制御信号を連続
して演算するものである。
でのOFF制御ルーチンは、前記通常制御ルーチン11
6からステップ134の各々と対応する制御と実質的に
同様の制御信号が演算されるが、実質的に制御信号は出
力せず、次に自動もしくは手動により空調制御が稼動す
る方向にスイッチ等が操作された場合に、違和感なく滑
らかな空調制御が実行されるように各種制御信号を連続
して演算するものである。
【0037】以上のフローチャートに示すような空調制
御によって、各空調制御機器の制御信号が演算され、各
空調制御機器へ出力されるものであるが、以下は、特に
上記制御信号に基づいて駆動するアクチュエータ40〜
44の駆動制御について説明する。
御によって、各空調制御機器の制御信号が演算され、各
空調制御機器へ出力されるものであるが、以下は、特に
上記制御信号に基づいて駆動するアクチュエータ40〜
44の駆動制御について説明する。
【0038】図6に示すフローチャートは、アクチュエ
ータ(ACT)のリセットモードを示したものである。
ステップ200から開始されるアクチュエータ駆動処理
Rは、アクチュエータのリセットモードで、アクチュエ
ータ40〜44を所定位置に確実に移動させるために基
準位置0ステップへ移動させるための処理である。この
処理は、イグニッションスイッチ投入直後に一度行い、
後は相対的移動ステップを演算することによってアクチ
ュエータ40〜44を駆動するようにしても良いし、環
境変化に対応するために定期的にアクチュエータ駆動処
理Rを実行して位置補正を行うようにしても良いもので
あるが、アクチュエータ40〜44へ駆動信号が出力さ
れる毎に実行することが最善であるといえる。
ータ(ACT)のリセットモードを示したものである。
ステップ200から開始されるアクチュエータ駆動処理
Rは、アクチュエータのリセットモードで、アクチュエ
ータ40〜44を所定位置に確実に移動させるために基
準位置0ステップへ移動させるための処理である。この
処理は、イグニッションスイッチ投入直後に一度行い、
後は相対的移動ステップを演算することによってアクチ
ュエータ40〜44を駆動するようにしても良いし、環
境変化に対応するために定期的にアクチュエータ駆動処
理Rを実行して位置補正を行うようにしても良いもので
あるが、アクチュエータ40〜44へ駆動信号が出力さ
れる毎に実行することが最善であるといえる。
【0039】ステップ210において、電源電圧による
駆動トルクの設定が行われる。ステッピングアクチュエ
ータにおいては、駆動パルスが小さいほど、駆動速度は
遅くなるが駆動トルクは大きく、駆動パルスが大きいほ
ど、駆動速度は速くなるが駆動トルクは小さくなるとい
う特性があることから、駆動トルクを確保するために
は、駆動パルスとして低周波を設定する必要がある。
駆動トルクの設定が行われる。ステッピングアクチュエ
ータにおいては、駆動パルスが小さいほど、駆動速度は
遅くなるが駆動トルクは大きく、駆動パルスが大きいほ
ど、駆動速度は速くなるが駆動トルクは小さくなるとい
う特性があることから、駆動トルクを確保するために
は、駆動パルスとして低周波を設定する必要がある。
【0040】このステップ210の判定において、電源
電圧がV1(この実施の形態では、9V)以下である場
合には停止モードが判定され、V2(9.5V)以上V
3(12.5V)未満の場合には低周波モードP1(1
66PPS)が判定され、V3以上(12.5V)の場
合には高周波モードP2(250PPS)が判定され
る。尚、V1とV2の間、およびV3とV4(13.0
V)の間には、ヒステリシスが形成され、V1とV2の
間では停止モードが、V3とV4の間ではP2がそれぞ
れ優先するように判定されている。
電圧がV1(この実施の形態では、9V)以下である場
合には停止モードが判定され、V2(9.5V)以上V
3(12.5V)未満の場合には低周波モードP1(1
66PPS)が判定され、V3以上(12.5V)の場
合には高周波モードP2(250PPS)が判定され
る。尚、V1とV2の間、およびV3とV4(13.0
V)の間には、ヒステリシスが形成され、V1とV2の
間では停止モードが、V3とV4の間ではP2がそれぞ
れ優先するように判定されている。
【0041】このステップ210の判定において、P1
が判定された場合にはステップ230に進んで、駆動パ
ルスの周波数として低周波モードP1(166PPS)
が設定され、電源電圧の低下による駆動力の不足を駆動
パルスの周波数を低周波モードに設定することによって
補うものである。そしてステップ260に進んで、駆動
パルスが低周波モードで1相励磁により前記アクチュエ
ータが駆動される。尚、1相励磁は、2相励磁に比べて
駆動トルクは小さいが、駆動トルクが小さい分2相励磁
による駆動に比べて駆動騒音が小さいという利点を有す
る。
が判定された場合にはステップ230に進んで、駆動パ
ルスの周波数として低周波モードP1(166PPS)
が設定され、電源電圧の低下による駆動力の不足を駆動
パルスの周波数を低周波モードに設定することによって
補うものである。そしてステップ260に進んで、駆動
パルスが低周波モードで1相励磁により前記アクチュエ
ータが駆動される。尚、1相励磁は、2相励磁に比べて
駆動トルクは小さいが、駆動トルクが小さい分2相励磁
による駆動に比べて駆動騒音が小さいという利点を有す
る。
【0042】また、前記ステップ210の判定におい
て、P2が判定された場合にはステップ240に進ん
で、アクチュエータが駆動されてから所定時間(t1
秒:50ms)経過したか否かが判定され、経過してい
ない場合にはステップ230に進んで低周波モードが設
定され、駆動開始時の駆動トルクを確保するとともに所
定時間経過後はステップ250に進んで高周波モードP
2(250PPS)が設定され、リセット位置まですば
やく移動できるものである。
て、P2が判定された場合にはステップ240に進ん
で、アクチュエータが駆動されてから所定時間(t1
秒:50ms)経過したか否かが判定され、経過してい
ない場合にはステップ230に進んで低周波モードが設
定され、駆動開始時の駆動トルクを確保するとともに所
定時間経過後はステップ250に進んで高周波モードP
2(250PPS)が設定され、リセット位置まですば
やく移動できるものである。
【0043】また、前記ステップ210の判定におい
て、停止モードが設定された場合、ステップ270にお
いてタイマがスタートして停止モードが設定された時間
が計時され、電源電圧が所定値以下(9V若しくは9.
5V以下)であることが所定時間(t2:2秒)以上経
過した場合には、自動的にリセットモードが中断される
ようになっているものである。以上の制御が実行された
後、ステップ300から上述したリセットモードから抜
けて他の制御が実行されるものである。
て、停止モードが設定された場合、ステップ270にお
いてタイマがスタートして停止モードが設定された時間
が計時され、電源電圧が所定値以下(9V若しくは9.
5V以下)であることが所定時間(t2:2秒)以上経
過した場合には、自動的にリセットモードが中断される
ようになっているものである。以上の制御が実行された
後、ステップ300から上述したリセットモードから抜
けて他の制御が実行されるものである。
【0044】図7に示すフローチャートで示されるもの
は、本願発明の第1の実施の形態にかかるアクチュエー
タ制御の通常モードを示したものである。ステップ40
0から開始されるアクチュエータ(ACT)駆動処理N
は、アクチュエータの通常モードで、アクチュエータ4
0〜44を所定位置に確実に移動させるための処理であ
る。
は、本願発明の第1の実施の形態にかかるアクチュエー
タ制御の通常モードを示したものである。ステップ40
0から開始されるアクチュエータ(ACT)駆動処理N
は、アクチュエータの通常モードで、アクチュエータ4
0〜44を所定位置に確実に移動させるための処理であ
る。
【0045】このアクチュエータ駆動処理Nにおいて、
先ずステップ410においてフロント側車室内温度Tin
cfが所定値(T1 :0℃)より低いか否かが判定され
る。この判定において、フロント側車室内温度Tincfが
所定値以上である場合には、ステップ420に進んで、
電源電圧の判定(第1の判定)を行う。この第1の判定
において、V5は9V、V6は9.5V、V7は10.
5V、V8は11.0Vに設定される。これによって、
全体として駆動パルスを高周波モード(P2:250P
PS)に設定しやすくなる。尚、V5(9V)およびV
6(9.5V)は、前記停止モードと低周波モードの切
替え部分に形成されたヒステリシスの下限値および上限
値であり、V5(9V)およびV6(9.5V)の間で
は停止モードが優先されるように設定されているもので
ある。同様に、V7(10.5V)およびV8(11
V)は、低周波モードと高周波モードの切替え部分に形
成されたヒステリシスの下限値および上限値であり、V
7(10.5V)およびV8(11V)の間では高周波
モードが優先されるように設定されているものである。
先ずステップ410においてフロント側車室内温度Tin
cfが所定値(T1 :0℃)より低いか否かが判定され
る。この判定において、フロント側車室内温度Tincfが
所定値以上である場合には、ステップ420に進んで、
電源電圧の判定(第1の判定)を行う。この第1の判定
において、V5は9V、V6は9.5V、V7は10.
5V、V8は11.0Vに設定される。これによって、
全体として駆動パルスを高周波モード(P2:250P
PS)に設定しやすくなる。尚、V5(9V)およびV
6(9.5V)は、前記停止モードと低周波モードの切
替え部分に形成されたヒステリシスの下限値および上限
値であり、V5(9V)およびV6(9.5V)の間で
は停止モードが優先されるように設定されているもので
ある。同様に、V7(10.5V)およびV8(11
V)は、低周波モードと高周波モードの切替え部分に形
成されたヒステリシスの下限値および上限値であり、V
7(10.5V)およびV8(11V)の間では高周波
モードが優先されるように設定されているものである。
【0046】しかしながら、前記ステップ410におい
てフロント側車室内温度Tincfが所定値(0℃)より低
いと判定された場合には、ステップ430に進んで、電
源電圧の判定(第2の判定)が行われる。この第2の判
定において、V9は9V、V10は9.5V、V11は
13V、V12は13.5Vに設定される。これによっ
て、全体として駆動パルスを低周波モード(P1:16
6PPS)に設定しやすくなる。このため、車室内温度
が所定温度以下である場合に生じる駆動系樹脂の寸法の
変化、グリスの固化等による駆動抵抗の上昇に対して駆
動トルクを確保することができるものである。尚、V9
(9V)およびV10(9.5V)は、前記停止モード
と低周波モードの切替え部分に形成されたヒステリシス
の下限値および上限値であり、V9(9V)およびV1
0(9.5V)の間では停止モードが優先されるように
設定されているものである。同様に、V11(13V)
およびV12(13.5V)は、低周波モードと高周波
モードの切替え部分に形成されたヒステリシスの下限値
および上限値であり、V11(13V)およびV12
(13.5V)の間では高周波モードが優先されるよう
に設定されているものである。
てフロント側車室内温度Tincfが所定値(0℃)より低
いと判定された場合には、ステップ430に進んで、電
源電圧の判定(第2の判定)が行われる。この第2の判
定において、V9は9V、V10は9.5V、V11は
13V、V12は13.5Vに設定される。これによっ
て、全体として駆動パルスを低周波モード(P1:16
6PPS)に設定しやすくなる。このため、車室内温度
が所定温度以下である場合に生じる駆動系樹脂の寸法の
変化、グリスの固化等による駆動抵抗の上昇に対して駆
動トルクを確保することができるものである。尚、V9
(9V)およびV10(9.5V)は、前記停止モード
と低周波モードの切替え部分に形成されたヒステリシス
の下限値および上限値であり、V9(9V)およびV1
0(9.5V)の間では停止モードが優先されるように
設定されているものである。同様に、V11(13V)
およびV12(13.5V)は、低周波モードと高周波
モードの切替え部分に形成されたヒステリシスの下限値
および上限値であり、V11(13V)およびV12
(13.5V)の間では高周波モードが優先されるよう
に設定されているものである。
【0047】そして、ステップ440で上記ステップ4
20若しくはステップ430で選択されたモード、停止
モード、低周波モード(P1)若しくは高周波モード
(P2)が判定され、低周波モードが判定された場合に
はステップ450に進んで、駆動パルスを低周波モード
(P1:166PPS)に設定し、ステップ480で2
相励磁で駆動する。通常モードの場合、所定位置にすば
やく確実に移動することが望まれるので、2相励磁によ
って駆動することが望ましい。
20若しくはステップ430で選択されたモード、停止
モード、低周波モード(P1)若しくは高周波モード
(P2)が判定され、低周波モードが判定された場合に
はステップ450に進んで、駆動パルスを低周波モード
(P1:166PPS)に設定し、ステップ480で2
相励磁で駆動する。通常モードの場合、所定位置にすば
やく確実に移動することが望まれるので、2相励磁によ
って駆動することが望ましい。
【0048】また、ステップ440において、P2が選
択されたと判定された場合、ステップ460において、
アクチュエータが駆動してから所定時間(t3秒:50
ms)が経過したか否かが判定される。この判定におい
て、所定時間以内である場合には、ステップ450に進
んで、駆動パルスがP1に設定され、所定時間経過後は
駆動パルスがP2に設定される。これによって、アクチ
ュエータの駆動初期において駆動トルクを確保すること
ができ、所定時間経過後には移動速度の速くすることが
できるので、所定位置にすばやく移動することができる
ものである。
択されたと判定された場合、ステップ460において、
アクチュエータが駆動してから所定時間(t3秒:50
ms)が経過したか否かが判定される。この判定におい
て、所定時間以内である場合には、ステップ450に進
んで、駆動パルスがP1に設定され、所定時間経過後は
駆動パルスがP2に設定される。これによって、アクチ
ュエータの駆動初期において駆動トルクを確保すること
ができ、所定時間経過後には移動速度の速くすることが
できるので、所定位置にすばやく移動することができる
ものである。
【0049】さらに、ステップ440の判定において、
停止モードであると判定された場合には、ステップ49
0に進んでソフトリセットか否かが判定され、ソフトリ
セットモードが設定されている場合には、ステップ50
0に進んで停止時間を計時し、ステップ510において
タイマの計時時間を判定する。このステップ510の判
定においてタイマの計時時間が所定時間(t4:2秒)
以下である場合には、ステップ410に回帰して上記処
理を継続し、所定時間以上継続している場合には、ステ
ップ520に進んで、上記ソフトリセットを中断する。
また、上記ステップ490の判定において、ソフトリセ
ットでないと判定された場合には、即座にステップ53
0から上記通常モードを抜けて他の制御に移行するもの
である。
停止モードであると判定された場合には、ステップ49
0に進んでソフトリセットか否かが判定され、ソフトリ
セットモードが設定されている場合には、ステップ50
0に進んで停止時間を計時し、ステップ510において
タイマの計時時間を判定する。このステップ510の判
定においてタイマの計時時間が所定時間(t4:2秒)
以下である場合には、ステップ410に回帰して上記処
理を継続し、所定時間以上継続している場合には、ステ
ップ520に進んで、上記ソフトリセットを中断する。
また、上記ステップ490の判定において、ソフトリセ
ットでないと判定された場合には、即座にステップ53
0から上記通常モードを抜けて他の制御に移行するもの
である。
【0050】以上のように、従来の電源電圧による駆動
トルクの選択に加えて、環境条件の一つである車室内温
度、この実施の形態ではフロント側車室内温度を条件と
して駆動トルクを選択するようにしたことによって、さ
らにきめの細かいアクチュエータ制御を実施することが
できるようになるものである。特に、通常高周波モード
に設定されていたV7(10.5V)からV11(1
3.0V)までの間を、環境条件によって駆動トルクの
増大が必要な場合に低周波モードに設定できるため、駆
動トルクを確保することができるようになるものであ
る。また、反対に通常の条件下においては、電源電圧が
V7(10.5V)以上で高周波モードに設定できるこ
とから、高周波モードの範囲を大きくとることができる
ことから、必要以上に駆動トルクを高くすることが避け
られ、作動速度が速くなる頻度を高くすることができる
ものである。
トルクの選択に加えて、環境条件の一つである車室内温
度、この実施の形態ではフロント側車室内温度を条件と
して駆動トルクを選択するようにしたことによって、さ
らにきめの細かいアクチュエータ制御を実施することが
できるようになるものである。特に、通常高周波モード
に設定されていたV7(10.5V)からV11(1
3.0V)までの間を、環境条件によって駆動トルクの
増大が必要な場合に低周波モードに設定できるため、駆
動トルクを確保することができるようになるものであ
る。また、反対に通常の条件下においては、電源電圧が
V7(10.5V)以上で高周波モードに設定できるこ
とから、高周波モードの範囲を大きくとることができる
ことから、必要以上に駆動トルクを高くすることが避け
られ、作動速度が速くなる頻度を高くすることができる
ものである。
【0051】以下、この発明の他の実施の形態につい
て、図8から図10に示すが、前記図6で示す第1の発
明の実施の形態と同様の個所及び同様の効果を奏するも
のは、同様の符号を付してその説明を省略する。
て、図8から図10に示すが、前記図6で示す第1の発
明の実施の形態と同様の個所及び同様の効果を奏するも
のは、同様の符号を付してその説明を省略する。
【0052】図8で示す第2の実施の形態は、前記ステ
ップ410のフロント側車室内温度Tincfの判定の代わ
りに風量が所定値以上か否かを判定するもので、その判
定因子としてはフロント側ファン12に印加されるブラ
シレスファンの駆動パルスのデューティ比(FFAN )が
用いられる。そして、前記ステップ410に代わるステ
ップ411において、前記ファン12に印加される駆動
パルスのデューティ比が所定値(R1:60%)以上で
あるか否かが判定され、デューティ比が所定値以上であ
る場合には、風量の増大に伴う駆動負荷の増大に対応し
て駆動トルクを増大させる必要があるために、低周波モ
ードが設定されやすくなっているステップ430に進む
ように判定されるものである。
ップ410のフロント側車室内温度Tincfの判定の代わ
りに風量が所定値以上か否かを判定するもので、その判
定因子としてはフロント側ファン12に印加されるブラ
シレスファンの駆動パルスのデューティ比(FFAN )が
用いられる。そして、前記ステップ410に代わるステ
ップ411において、前記ファン12に印加される駆動
パルスのデューティ比が所定値(R1:60%)以上で
あるか否かが判定され、デューティ比が所定値以上であ
る場合には、風量の増大に伴う駆動負荷の増大に対応し
て駆動トルクを増大させる必要があるために、低周波モ
ードが設定されやすくなっているステップ430に進む
ように判定されるものである。
【0053】図9で示す第3の実施の形態は、前記第1
の実施の形態のステップ430の代わりにステップ43
1を設けたものである。このステップ431は、低周波
モードと高周波モードの切替えヒステリシスの優先順位
を、低周波優先と設定することにより、電源電圧がV7
(10.5V)以上V8(11.0V)以下の範囲で低
周波モードを優先させることができる。したがって、環
境条件、この実施の形態においては、前記ステップ41
0に代わるステップ412において、フロント側車室内
温度Tincfが所定値(T2:0℃)以下の場合には、電
源電圧がV7(10.5V)とV8(11.0V)の範
囲内で低周波モードに設定できるので、車室内温度の低
下に伴う駆動負荷の増大に対応して駆動トルクを増大さ
せることができる。また、前記V8を13.5Vに設定
することによって、前記第1の実施の形態と略等しい結
果を得ることができるものである。尚、前記所定値T2
は、第1の実施の形態の場合と異なる数値としても良い
ものである。
の実施の形態のステップ430の代わりにステップ43
1を設けたものである。このステップ431は、低周波
モードと高周波モードの切替えヒステリシスの優先順位
を、低周波優先と設定することにより、電源電圧がV7
(10.5V)以上V8(11.0V)以下の範囲で低
周波モードを優先させることができる。したがって、環
境条件、この実施の形態においては、前記ステップ41
0に代わるステップ412において、フロント側車室内
温度Tincfが所定値(T2:0℃)以下の場合には、電
源電圧がV7(10.5V)とV8(11.0V)の範
囲内で低周波モードに設定できるので、車室内温度の低
下に伴う駆動負荷の増大に対応して駆動トルクを増大さ
せることができる。また、前記V8を13.5Vに設定
することによって、前記第1の実施の形態と略等しい結
果を得ることができるものである。尚、前記所定値T2
は、第1の実施の形態の場合と異なる数値としても良い
ものである。
【0054】図10で示す第4の実施の形態は、前記第
2の実施の形態のステップ430の代わりにステップ4
31を設けたものである。このステップ431は、低周
波モードと高周波モードの切替えヒステリシスの優先順
位を、低周波優先と設定することにより、電源電圧がV
7(10.5V)以上V8(11.0V)以下の範囲で
低周波モードを優先させることができる。したがって、
環境条件、この実施の形態においては、前記ステップ4
11に代わるステップ413によってファン12に印加
される駆動パルスのデューティ比FFAN が所定値(R
2:60%)以上であると判定された場合には、電源電
圧がV7(10.5V)とV8(11.0V)の範囲内
で低周波モードに設定できるので、風量による駆動負荷
の増大に対応して駆動トルクを増大させることができ
る。また、前記V8を13.5Vに設定することによっ
て、前記第2の実施の形態と略等しい結果を得ることが
できるものである。尚、前記所定値R2を前記第2の実
施の形態と異なる値としても良いものである。
2の実施の形態のステップ430の代わりにステップ4
31を設けたものである。このステップ431は、低周
波モードと高周波モードの切替えヒステリシスの優先順
位を、低周波優先と設定することにより、電源電圧がV
7(10.5V)以上V8(11.0V)以下の範囲で
低周波モードを優先させることができる。したがって、
環境条件、この実施の形態においては、前記ステップ4
11に代わるステップ413によってファン12に印加
される駆動パルスのデューティ比FFAN が所定値(R
2:60%)以上であると判定された場合には、電源電
圧がV7(10.5V)とV8(11.0V)の範囲内
で低周波モードに設定できるので、風量による駆動負荷
の増大に対応して駆動トルクを増大させることができ
る。また、前記V8を13.5Vに設定することによっ
て、前記第2の実施の形態と略等しい結果を得ることが
できるものである。尚、前記所定値R2を前記第2の実
施の形態と異なる値としても良いものである。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、電源電圧の変動に伴ってアクチュエータの駆動トル
クを変化させるとともに、環境条件による駆動負荷の変
動に対しても対応させることができるために、アクチュ
エータの実際の操作力に応じたアクチュエータに印加さ
れる駆動パルスの周波数を切り替えることができるの
で、アクチュエータの駆動を迅速に且つ安定して行うこ
とができるようになるものである。
ば、電源電圧の変動に伴ってアクチュエータの駆動トル
クを変化させるとともに、環境条件による駆動負荷の変
動に対しても対応させることができるために、アクチュ
エータの実際の操作力に応じたアクチュエータに印加さ
れる駆動パルスの周波数を切り替えることができるの
で、アクチュエータの駆動を迅速に且つ安定して行うこ
とができるようになるものである。
【図1】本発明の実施の形態にかかるアクチュエータ制
御装置が搭載される車両用空調装置の構成を説明した説
明図である。
御装置が搭載される車両用空調装置の構成を説明した説
明図である。
【図2】車両用空調装置の空調制御の前段部分を示した
フローチャート図である。
フローチャート図である。
【図3】車両用空調装置の通常制御ルーチンを示したフ
ローチャート図である。
ローチャート図である。
【図4】車両用空調装置のOFF制御ルーチンを示した
フローチャート図である。
フローチャート図である。
【図5】車両用空調装置の目標吹出温度と各制御モード
との関係を示した特性線図である。
との関係を示した特性線図である。
【図6】本願発明の実施の形態に係るアクチュエータ制
御装置のリセットモードを示したフローチャート図であ
る。
御装置のリセットモードを示したフローチャート図であ
る。
【図7】本願発明の第1の実施の形態に係るアクチュエ
ータ制御装置の通常モードを示したフローチャート図で
ある。
ータ制御装置の通常モードを示したフローチャート図で
ある。
【図8】本願発明の第2の実施の形態に係るアクチュエ
ータ制御装置の通常モードを示したフローチャート図で
ある。
ータ制御装置の通常モードを示したフローチャート図で
ある。
【図9】本願発明の第3の実施の形態に係るアクチュエ
ータ制御装置の通常モードを示したフローチャート図で
ある。
ータ制御装置の通常モードを示したフローチャート図で
ある。
【図10】本願発明の第4の実施の形態に係るアクチュ
エータ制御装置の通常モードを示したフローチャート図
である。
エータ制御装置の通常モードを示したフローチャート図
である。
1 車両用空調装置 2 フロント側空調装置 3 リア側空調装置 10 インテークダンパ 18 フロント側ミックスダンパ 19 リア側ミックスダンパ 23 リア側モードダンパ 24 フロント側モードダンパ 40〜44 アクチュエータ 50 コントロールユニット 70 操作パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−39399(JP,A) 特開 平1−99496(JP,A) 特開 平11−18491(JP,A) 実開 昭62−122500(JP,U) 特公 平2−31598(JP,B2) 特公 平2−52108(JP,B2) 特公 平6−106040(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 8/00 B60H 1/00 F24F 13/10
Claims (7)
- 【請求項1】 被駆動部材を所定の位置に移動させる場
合に、該被駆動部材に連結される駆動軸を一旦原点に戻
し、その原点から前記所定の位置まで前記駆動軸を所定
のステップ回動させる駆動手段を具備するアクチュエー
タ駆動装置において、 所定の環境条件から前記駆動軸にかかる駆動負荷の程度
を判定する駆動負荷判定手段と、 前記駆動手段に供給される電源電圧を検出する電源電圧
検出手段と、 該電源電圧検出手段によって検出された電源電圧と第1
の設定値とを比較判定する第1の電源電圧判定手段と、 前記電源電圧検出手段によって検出された電源電圧と前
記第1の設定値よりも所定値大きい第2の設定値とを比
較判定する第2の電源電圧判定手段と、 該第1の電源電圧判定手段の判定によって前記電源電圧
が前記第1の設定値以下であると判定された場合は前記
駆動手段の駆動信号を低周波に設定し、前記電源電圧が
第2の設定値より大きいと判定された場合には前記駆動
手段への駆動信号を高周波に設定すると共に、前記電源
電圧検出手段によって検出された電源電圧が前記第1及
び前第2の電源電圧判定手段の判定によって前記第1の
設定値と第2の設定値の間であると判定された場合、前
記駆動手段への駆動信号を高周波に設定する駆動信号設
定手段と、 前記電源電圧検出手段によって検出された電源電圧が前
記第1及び前第2の電源電圧判定手段の判定によって前
記第1の設定値と第2の設定値の間であると判定され、
且つ 前記駆動負荷判定手段の判定によって前駆駆負荷が
大きいを判定された場合には、前記駆動手段への駆動信
号を高周波から低周波に変更する駆動信号変更手段とを
具備したことを特徴とするアクチュエータ制御装置。 - 【請求項2】 前記被駆動部材は、車両用空調装置に設
けられたダンパであることを特徴とする請求項1記載の
アクチュエータ制御装置。 - 【請求項3】 前記駆動負荷判定手段は、前記車両用空
調装置が搭載される車両の車室内温度が所定温度以下で
ある場合に駆動負荷が大きいと判定することを特徴とす
る請求項2記載の車両用空調装置のアクチュエータ制御
装置。 - 【請求項4】 前記駆動負荷判定手段は、前記車両用空
調装置の吹出風量が所定量以上である場合に駆動負荷が
大きいと判定することを特徴とする請求項2記載の車両
用空調装置のアクチュエータ制御装置。 - 【請求項5】 前記駆動負荷判定手段は、前記車両用空
調装置が搭載される車両の速度が所定値以上である場合
に駆動負荷が大きいと判定することを特徴とする請求項
2記載の車両用空調装置のアクチュエータ制御装置。 - 【請求項6】 前記第1の設定値及び第2の設定値によ
って、前記電源電圧検出手段によって検出された電源電
圧が上昇する場合には、第2の設定値において低周波か
ら高周波に切換えられ、前記電源電圧検出手段によって
検出された電源電圧が下降する場合には、第1の設定値
において高周波から低周波に切換えられるヒステリシス
が構成され、第1の設定値と第2の設定値の間では高周
波が優先的に設定されることを特徴とする請求項1〜5
のいずれか一つに記載のアクチュエータ制御装置。 - 【請求項7】 前記駆動信号変更手段は、前記第1及び
第2の電源電圧判定手段の判定によって前記電源電圧が
第1の設定値と第2の設定値の間にあると判定され、且
つ該駆動負荷判定手段に判定によって前記駆動負荷が大
きいを判定された場合には、前記第1の設定値と前記第
2の設定値との間の優先順位を低周波優先とすることに
よって高周波から低周波に変更することを特徴とする請
求項6記載のアクチュエータ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19507997A JP3172868B2 (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | アクチュエータ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19507997A JP3172868B2 (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | アクチュエータ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1127989A JPH1127989A (ja) | 1999-01-29 |
JP3172868B2 true JP3172868B2 (ja) | 2001-06-04 |
Family
ID=16335209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19507997A Expired - Fee Related JP3172868B2 (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | アクチュエータ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3172868B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2796220B1 (fr) * | 1999-07-08 | 2001-09-28 | Valeo Climatisation | Dispositif de chauffage, ventilation et/ou climatisation dont au moins un organe mobile est commande par un moteur unipolaire |
JP4660833B2 (ja) * | 2001-04-06 | 2011-03-30 | 株式会社ヴァレオサーマルシステムズ | ステッピングモータ制御装置 |
JP2018159305A (ja) * | 2017-03-22 | 2018-10-11 | トヨタ自動車株式会社 | 蒸発燃料処理装置 |
FR3066055B1 (fr) * | 2017-05-04 | 2019-06-07 | Valeo Systemes Thermiques | Dispositif de commande d'un moteur pas-a-pas destine a actionner un organe mobile aeraulique dans un vehicule. |
-
1997
- 1997-07-04 JP JP19507997A patent/JP3172868B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1127989A (ja) | 1999-01-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |