JP3170860B2 - 耐移行性油脂及びナッツフィリング - Google Patents
耐移行性油脂及びナッツフィリングInfo
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Description
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、耐移行性の油脂(migr
ation-resistant fat)、殊に多量のナッツペーストを含
むチョコレートのセンタークリーム、ビスケット、クッ
キーなどのサンドクリームの成分として有用な耐移行性
油脂に関する。
ation-resistant fat)、殊に多量のナッツペーストを含
むチョコレートのセンタークリーム、ビスケット、クッ
キーなどのサンドクリームの成分として有用な耐移行性
油脂に関する。
【0002】
【従来の技術】 発明の背景 チョコレートのセンタークリームやビスケットクッキー
等の焼菓子類のサンドクリームの材料としては、従来か
らナッツペーストが風味材として広く利用されている。
しかし高油分のナッツペーストを多量使用すると、該ペ
ースト中に含有されている低融点油脂成分(例えばアー
モンド油中の95%以上はオレイン酸とリノール酸であ
る。)がチョコレート層又は焼成シリアル層中へ移行(m
igrate) し、製品の変形、変質、食感変化などの品質劣
化を生じる。
等の焼菓子類のサンドクリームの材料としては、従来か
らナッツペーストが風味材として広く利用されている。
しかし高油分のナッツペーストを多量使用すると、該ペ
ースト中に含有されている低融点油脂成分(例えばアー
モンド油中の95%以上はオレイン酸とリノール酸であ
る。)がチョコレート層又は焼成シリアル層中へ移行(m
igrate) し、製品の変形、変質、食感変化などの品質劣
化を生じる。
【0003】 従来技術の問題点 そこで対策として、(イ) ピーナッツバターに水素添加し
ないパーム油の高融点画分を添加する方法(特開昭50−
71865)及び(ロ) 水素添加されたパーム油と落花生
油の混合物を添加する方法(特開昭53−139748)
等が知られているが、ナッツフィリング用としては満足
すべき効果が得られない。しかも(イ) の方法は、クリー
ム組成物等に対し当然落花生の風味を与えるから、その
用途は必然的にピーナッツ風味のもののみに限られる。
ないパーム油の高融点画分を添加する方法(特開昭50−
71865)及び(ロ) 水素添加されたパーム油と落花生
油の混合物を添加する方法(特開昭53−139748)
等が知られているが、ナッツフィリング用としては満足
すべき効果が得られない。しかも(イ) の方法は、クリー
ム組成物等に対し当然落花生の風味を与えるから、その
用途は必然的にピーナッツ風味のもののみに限られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】よって本発明が解決し
ようとする課題は、高油分のナッツペーストをセンター
クリーム又はサンドクリームの主材として使用しても、
油脂移行を抑制し、しかも口溶けの良好な耐移行性油脂
及びこの油脂を使用した耐熱性センター材を提供するこ
とである。
ようとする課題は、高油分のナッツペーストをセンター
クリーム又はサンドクリームの主材として使用しても、
油脂移行を抑制し、しかも口溶けの良好な耐移行性油脂
及びこの油脂を使用した耐熱性センター材を提供するこ
とである。
【0005】本発明は、更に一般的には、油脂移行性の
少ない製菓、製パン用の油脂を提供することである。
少ない製菓、製パン用の油脂を提供することである。
【0006】
(1) 概要 以上の課題を解決するため、本発明は、沃素価35〜60、
トランス酸含量30〜50%、融点40〜55℃、固体脂含量
が、85%以上/20℃、60%以上/30℃、30%以上/40℃
及び3%以下/50℃で、かつトランス酸/飽和脂肪酸の
比が0.5 〜2.0 であることを特徴とする耐移行性油脂、
及び上記耐移行性油脂5〜20%と油脂分40%以上のナッ
ツペースト20%以上(合計100 %以下)とを含むことを
特徴とするナッツフィリングを要旨とする。以下、発明
を構成する諸要素等につき項分けして説明する。
トランス酸含量30〜50%、融点40〜55℃、固体脂含量
が、85%以上/20℃、60%以上/30℃、30%以上/40℃
及び3%以下/50℃で、かつトランス酸/飽和脂肪酸の
比が0.5 〜2.0 であることを特徴とする耐移行性油脂、
及び上記耐移行性油脂5〜20%と油脂分40%以上のナッ
ツペースト20%以上(合計100 %以下)とを含むことを
特徴とするナッツフィリングを要旨とする。以下、発明
を構成する諸要素等につき項分けして説明する。
【0007】(2) 油脂 本発明における油脂は、例えばパーム油、なたね油、大
豆油、とうもろこし胚芽油(コーン油)、綿実油、米糠
油などの液体油脂の単独又は混合油を硫黄被毒ニッケル
触媒又は含硫アミノ酸類(例:メチオニン、S−アデノ
シルメチオニン、システイン、グルタチオン等)、ビオ
チン、含硫ビタミン(例:チアミン)若しくは天然イソ
チオシアネート化合物(例:アリール芥子油)等とニッ
ケル触媒とを併用してエライジン化した後、必要に応じ
分別し又は二種以上の分別油をブレンドすることによ
り、下記の特性を与えたものである。
豆油、とうもろこし胚芽油(コーン油)、綿実油、米糠
油などの液体油脂の単独又は混合油を硫黄被毒ニッケル
触媒又は含硫アミノ酸類(例:メチオニン、S−アデノ
シルメチオニン、システイン、グルタチオン等)、ビオ
チン、含硫ビタミン(例:チアミン)若しくは天然イソ
チオシアネート化合物(例:アリール芥子油)等とニッ
ケル触媒とを併用してエライジン化した後、必要に応じ
分別し又は二種以上の分別油をブレンドすることによ
り、下記の特性を与えたものである。
【0008】上記油脂は、沃素価35〜60、トランス酸含
量30〜50%、融点40〜55℃、固体脂含量(SFC)が、
85%以上/20℃、60%以上/30℃、30%以上/40℃及び
3%以下/50℃で、かつトランス酸/飽和8 脂肪酸の比
が0.5 〜2.0 であり、より好ましくは、該SFCが、90
%以上/20℃、70%以上/30℃、35%以上/40℃及び3
%以下/50℃である。
量30〜50%、融点40〜55℃、固体脂含量(SFC)が、
85%以上/20℃、60%以上/30℃、30%以上/40℃及び
3%以下/50℃で、かつトランス酸/飽和8 脂肪酸の比
が0.5 〜2.0 であり、より好ましくは、該SFCが、90
%以上/20℃、70%以上/30℃、35%以上/40℃及び3
%以下/50℃である。
【0009】以上において、SFCが85%未満/20℃で
あれば、充分な耐移行耐性が得られず、カバリングチョ
コレート又は焼菓子生地への滲み出しが起こり易い。逆
に3%超過/50℃となると、過度に口溶け性が低下する
結果、センター材等に違和感を与えるようになる。これ
に反し、該SFCが90%以上/20℃、70%以上/30℃、
35%以上/40℃及び3%以下/50℃であれば、滲み出し
の抑制と口溶けとの調和の取れた好ましい耐移行性油脂
の性質を示す。
あれば、充分な耐移行耐性が得られず、カバリングチョ
コレート又は焼菓子生地への滲み出しが起こり易い。逆
に3%超過/50℃となると、過度に口溶け性が低下する
結果、センター材等に違和感を与えるようになる。これ
に反し、該SFCが90%以上/20℃、70%以上/30℃、
35%以上/40℃及び3%以下/50℃であれば、滲み出し
の抑制と口溶けとの調和の取れた好ましい耐移行性油脂
の性質を示す。
【0010】またトランス酸の含量が30%未満及び/又
はトランス酸/飽和脂肪酸の比が0.5 未満であれば上記
SFCの場合と同様に口溶け上の欠点を生じる。反対に
トランス酸含量が50%超過又はトランス酸/飽和脂肪酸
の比が2.0 を超えても充分な耐移行性が発現しない。な
お、好ましいトランス酸の含量は33%以上である。
はトランス酸/飽和脂肪酸の比が0.5 未満であれば上記
SFCの場合と同様に口溶け上の欠点を生じる。反対に
トランス酸含量が50%超過又はトランス酸/飽和脂肪酸
の比が2.0 を超えても充分な耐移行性が発現しない。な
お、好ましいトランス酸の含量は33%以上である。
【0011】(3) ナッツペースト及びナッツフィリング 本発明油脂の好適な実施対象となるナッツペーストは、
ピーナッツ、アーモンド、カシューナッツ、ヘーゼルナ
ッツ、ピスタシオ、マカダミア、ペカン、くるみ等の高
含油ナッツを焙煎後、三本ロールなどの公知磨砕手段を
用いて磨砕したペースト状のもので、含油量は平均約50
〜60%、最高75%(ペカン)に達する。
ピーナッツ、アーモンド、カシューナッツ、ヘーゼルナ
ッツ、ピスタシオ、マカダミア、ペカン、くるみ等の高
含油ナッツを焙煎後、三本ロールなどの公知磨砕手段を
用いて磨砕したペースト状のもので、含油量は平均約50
〜60%、最高75%(ペカン)に達する。
【0012】本発明の油脂は、20%以上の上記ペースト
と、糖、粉乳などからなるナッツフィリングに対し5〜
20%の割合で配合される。5%未満では油分の移行を充
分には抑制できず、逆に20%を超えると口溶け、食感が
低下する。
と、糖、粉乳などからなるナッツフィリングに対し5〜
20%の割合で配合される。5%未満では油分の移行を充
分には抑制できず、逆に20%を超えると口溶け、食感が
低下する。
【0013】
【作用】上記特性を持つ高融点油脂は、40〜55℃という
高い融点を持つに拘らず、ステアリン酸の含量が35%以
下で、トランス酸(主としてtrans-9-オクタデセン酸;
融点44〜45℃)の含量が高く、ナタネ極硬油のような多
量のトリ飽和脂肪酸を含まないため、殆ど口溶けを阻害
しない。そして少量の添加で耐熱性及び油脂移行性を抑
制するとができる。
高い融点を持つに拘らず、ステアリン酸の含量が35%以
下で、トランス酸(主としてtrans-9-オクタデセン酸;
融点44〜45℃)の含量が高く、ナタネ極硬油のような多
量のトリ飽和脂肪酸を含まないため、殆ど口溶けを阻害
しない。そして少量の添加で耐熱性及び油脂移行性を抑
制するとができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例により発明実施の態様を説明す
るが、例示は単に説明用のもので、発明思想の制限又は
限定を意味するものではない。
るが、例示は単に説明用のもので、発明思想の制限又は
限定を意味するものではない。
【0015】実施例1 沃素価68.2のパームオレイン(パーム油低融点画分)を
水素圧1kg/cm2、195℃の条件で、被毒触媒0.3 %を使
用してエライジン化を行い、沃素価54.5、融点37.3℃、
トランス酸含量42%の油脂を得た。本油脂のSFC及
びトランス酸:飽和酸の含量比を下表−5(段落26)
に示す(後出油脂〜についても同様)。
水素圧1kg/cm2、195℃の条件で、被毒触媒0.3 %を使
用してエライジン化を行い、沃素価54.5、融点37.3℃、
トランス酸含量42%の油脂を得た。本油脂のSFC及
びトランス酸:飽和酸の含量比を下表−5(段落26)
に示す(後出油脂〜についても同様)。
【0016】上記油脂20重量部(以下同様)にn−ヘキ
サン80部を添加し、加熱、溶解させた後、徐々に冷却し
て析出した結晶部を濾別後、溶剤を除去して沃素価40、
融点46℃の高融点部を15%の収率で得た。この分画の
トランス酸含量は38%であった。
サン80部を添加し、加熱、溶解させた後、徐々に冷却し
て析出した結晶部を濾別後、溶剤を除去して沃素価40、
融点46℃の高融点部を15%の収率で得た。この分画の
トランス酸含量は38%であった。
【0017】上記油脂及びを用い、下表−1の配合
で得たナッツクリームに付き、油脂移行試験を実施し
た。 [配合]
で得たナッツクリームに付き、油脂移行試験を実施し
た。 [配合]
【0018】
【0019】[試験法及び結果]添付図1の如く、下方
に濾紙Fを敷いた金属製リングR内に試料ナッツクリー
ムCの各温度下における濾紙への浸透量を測定した(デ
ータは、放置18時間後の値)。結果を下表−2に示す。
に濾紙Fを敷いた金属製リングR内に試料ナッツクリー
ムCの各温度下における濾紙への浸透量を測定した(デ
ータは、放置18時間後の値)。結果を下表−2に示す。
【0020】(以下余白)
【0021】上表−2の示すように、未分画の発明油脂
でも対照に比しかなり有効であるが、特に発明油脂
は極めて優れた耐油脂移行性を有する事実が窺われる。
でも対照に比しかなり有効であるが、特に発明油脂
は極めて優れた耐油脂移行性を有する事実が窺われる。
【0022】実施例2 沃素価134 の大豆油を実施例1と同様の方法で異性化水
素添加し、トランス酸含量55%、沃素価72、融点37.5℃
のエライジン化油を得た。このエライジン化油を実施例
1と同様に分別し、発明油脂と同を得た。両油脂の
収率及び恒数を下表−3に示す。
素添加し、トランス酸含量55%、沃素価72、融点37.5℃
のエライジン化油を得た。このエライジン化油を実施例
1と同様に分別し、発明油脂と同を得た。両油脂の
収率及び恒数を下表−3に示す。
【0023】(以下余白)
【0024】上記両発明油脂を用いて実施例1と同様に
して試験用ナッツクリームを作り、同例に順じて滲出試
験を行った。結果を下表−4に示す。
して試験用ナッツクリームを作り、同例に順じて滲出試
験を行った。結果を下表−4に示す。
【0025】
【0026】上表の示す通り、発明油脂及び共に良
好な耐移行性を示した。但し発明油脂添加品の方が同
添加品に比しやや堅く、食感的にやや堅かった。これ
は融点及びC18飽和酸の量の違いによるものと推定され
る。
好な耐移行性を示した。但し発明油脂添加品の方が同
添加品に比しやや堅く、食感的にやや堅かった。これ
は融点及びC18飽和酸の量の違いによるものと推定され
る。
【0027】
【0028】実施例3 実施例1及び2に従って試作したナッツクリームをセン
ターとして添付図2のようなチョコレート菓子を試作
し、17℃(11.5時間)⇔28℃(11.5時間)のサイクルで
温度の昇降を繰り返す保存テストを実施した。1週間経
過後の結果を下表−5に示す。
ターとして添付図2のようなチョコレート菓子を試作
し、17℃(11.5時間)⇔28℃(11.5時間)のサイクルで
温度の昇降を繰り返す保存テストを実施した。1週間経
過後の結果を下表−5に示す。
【0029】(以下余白) [判定基準]陥没:− 陥没なし,+ 陥没あり(程度
図3参照) 綜合判定:◎ 優,○ 良,△ やや不良,× 不良
図3参照) 綜合判定:◎ 優,○ 良,△ やや不良,× 不良
【発明の効果】以上説明し、かつ実証した如く、本発明
は、耐移行性の油脂、殊に多量のナッツペーストを含む
チョコレートのセンタークリーム、ビスケット、クッキ
ーなどのサンドクリームの成分として有用な耐移行性油
脂及びこれを利用したナッツフィリングを提供し得たこ
とにより、製菓産業の発展及び消費者の利益に貢献しう
る。
は、耐移行性の油脂、殊に多量のナッツペーストを含む
チョコレートのセンタークリーム、ビスケット、クッキ
ーなどのサンドクリームの成分として有用な耐移行性油
脂及びこれを利用したナッツフィリングを提供し得たこ
とにより、製菓産業の発展及び消費者の利益に貢献しう
る。
【図1】本発明油脂の油脂移行性試験法を示す概略図。
【図2】本発明ナッツクリームの保存テスト用チョコレ
ート菓子の構造を示す図。
ート菓子の構造を示す図。
【図3】保存試験中における図2にチョコレート菓子の
変化状態を示す模型的断面図。
変化状態を示す模型的断面図。
C:ナッツクリーム F:濾紙 R:試験用リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23D 7/00 A23G 3/00 A23L 1/38
Claims (3)
- 【請求項1】 沃素価35〜60、トランス酸含量30〜50
%、融点40〜55℃、固体脂含量が、85%以上/20℃、60
%以上/30℃、30%以上/40℃及び3%以下/50℃で、
かつトランス酸/飽和脂肪酸の比が0.5 〜2.0 であるこ
とを特徴とする耐移行性油脂。 - 【請求項2】 固体脂含量が、90%以上/20℃、70%以
上/30℃、35%以上/40℃及び3%以下/50℃である請
求項1の耐移行性油脂。 - 【請求項3】 請求項1の油脂5〜20%と油脂分40%以
上のナッツペースト20%以上(合計100 %以下)とを含
むことを特徴とするナッツフィリング。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10879692A JP3170860B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 耐移行性油脂及びナッツフィリング |
GB9319035A GB2281743B (en) | 1992-03-31 | 1993-09-14 | Migration-resistant fat composition and nut-flavored filling using said fat composition |
US08/125,209 US5403601A (en) | 1992-03-31 | 1993-09-23 | Migration-resistant fat composition and nut-flavored filling using said fat composition |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10879692A JP3170860B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 耐移行性油脂及びナッツフィリング |
GB9319035A GB2281743B (en) | 1992-03-31 | 1993-09-14 | Migration-resistant fat composition and nut-flavored filling using said fat composition |
US08/125,209 US5403601A (en) | 1992-03-31 | 1993-09-23 | Migration-resistant fat composition and nut-flavored filling using said fat composition |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05276866A JPH05276866A (ja) | 1993-10-26 |
JP3170860B2 true JP3170860B2 (ja) | 2001-05-28 |
Family
ID=27266850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10879692A Expired - Fee Related JP3170860B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 耐移行性油脂及びナッツフィリング |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5403601A (ja) |
JP (1) | JP3170860B2 (ja) |
GB (1) | GB2281743B (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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