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JP3167692B2 - パン類の製造方法 - Google Patents

パン類の製造方法

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JP3167692B2
JP3167692B2 JP07052499A JP7052499A JP3167692B2 JP 3167692 B2 JP3167692 B2 JP 3167692B2 JP 07052499 A JP07052499 A JP 07052499A JP 7052499 A JP7052499 A JP 7052499A JP 3167692 B2 JP3167692 B2 JP 3167692B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パン類の製造方
法に関し、詳しくは、食感に特徴を持ったパン類の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、小麦粉に熱水を加えたものを
種生地(湯種)として、これをもとにパンを製造する方
法は、湯種法あるいはα化法として一般に知られてい
る。この製法を用いた製品は、もっちりとした独特の食
感の製品が得られるとされている。生地に使用する全小
麦粉に対する湯種に使用する小麦粉量が多い程、湯種特
有のもっちりとした食感が得られる。しかしながら、湯
種においては、小麦粉中のグルテンが熱水で変性するこ
とは避けられない。そのため、焼成後にパンが潰れると
いうケービング現象を起こしやすくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明では、
もっちりとした食感を有し、しかも良好な焼成状態を得
ることができるパン類の製造方法を提供することを、そ
の目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
課題を解決するために鋭意検討した結果、以下の発明を
完成するに至った。すなわち、本発明は、小麦粉に対し
て熱水を加えて混捏して中間生地を調製する工程と、こ
の中間生地あるいはこの中間生地を含むパン生地を−5
℃以上15℃以下の範囲で15時間以上72時間以下
存する工程、とを備えるパン類の製造方法を提供する。
また、本発明は、生地の形成に必要な小麦粉100重量
部に対して10重量部以上30重量部以下の小麦粉に熱
水を加えて混捏して中間生地を調製する工程と、この中
間生地あるいはこの中間生地を含むパン生地を−5℃以
上15℃以下の範囲で保存する工程、とを備えるパン類
の製造方法も提供する。さらに、本発明は、小麦粉10
0重量部に対して熱水80〜120重量部を加え混捏し
て中間生地を調製する工程と、この中間生地あるいはこ
の中間生地を含むパン生地を−5℃以上15℃以下の範
囲で保存する工程、とを備えるパン類の製造方法も提供
する。本明細書において、パン類とは、食パン、菓子パ
ン等のパンの他、ドーナッツ、蒸しパン等、小麦粉と水
とを使用して得られる生地を加熱して得られるものを含
む。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。 (中間生地調製工程)本発明では、小麦粉に対して熱水
を加えて混捏して中間生地を調製する。中間生地形成の
ために使用する小麦粉量は、特に限定しない。好ましい
小麦粉の使用量は、最終的なパン生地形成に必要な全小
麦粉100重量部に対して10重量部以上30重量部以
下である。この範囲であると、中間生地をそのまま保存
工程に移行させた際に、湯種の効果を維持しつつグルテ
ンの変性を抑制することが、容易に達成される。30重
量部を越える量の小麦粉を使用すると、グルテンの変性
量が増えるため、良好なパンの焼成状態が得られにくく
なる。また、10重量部未満の小麦粉量では、食感向上
の効果が得られにくくなる。この場合の中間生地のため
の小麦粉量の上限は、好ましくは、30重量部未満であ
り、より好ましくは、25重量部以下であり、さらに好
ましくは、20重量部以下である。また、中間生地のた
めの小麦粉量の下限は、好ましくは、10重量部以上で
あり、より好ましくは、15重量部以上であり、さらに
好ましくは、20重量部以上である。中間生地のための
小麦粉量の好ましい量は、20重量部である。
【0006】(熱水)本中間生地を調製するのには、中
間生地用の小麦粉に対して、熱水を加えて混捏する。熱
水量は、好ましくは、小麦粉100重量部に対して80
〜120重量部であり、より好ましくは、90〜110
重量部である。ここで熱水とは、温度が70℃以上の水
をいう。好ましくは、80℃以上95℃以下であり、よ
り好ましくは、85℃以上90℃以下である。80℃未
満であると、生地の熱変化が小さく、湯種としての効果
が得られにくく、95℃を越えると、生地の熱変化が大
きくなり、湯種調製効果が得られにくくなる。
【0007】中間生地の調製にあたっては、生地温度が
50〜70℃となるようにするのが好ましい。かかる温
度範囲内において、湯種調製効果が高い。生地温度は、
生地の内部の温度である。通常には、生地の中心よりの
部分の温度である。具体的には、捏上げ時の生地温度と
して調整される温度(捏上温度)である。より好ましく
は、55〜68℃である。また、熱水の添加時には、砂
糖、食塩、粉乳などのその他の材料を加えることもでき
る。なお、中間生地の調製による効果は、中間生地をそ
のまま保存する場合により顕著に現れるが、この中間生
地に、さらに小麦粉や、その他のパン生地構成材料を添
加し混合したパン生地を保存することもできる。得られ
た中間生地をそのまま保存するか、あるいは、中間生地
に他の材料を混ぜてパン生地とした後に保存するかは、
必要に応じて選択できる。例えば、中間生地に、さらに
材料を加えて直捏法における本捏工程後の生地とした後
に、保存工程に移行させることもできる。また、中間生
地に、他の材料を加えて中種法における本捏工程後の生
地とした後に、保存工程に移行させることもできる。ま
た、中種法においては、中間生地に他の材料を加えて中
種生地とした後に、保存工程に移行させることもでき
る。
【0008】(保存工程)次に、得られた中間生地の
み、あるいは中間生地を含むパン生地を、−5℃以上1
5℃以下の温度範囲で2時間以上保存する。保存温度が
この範囲内であると、比較的湯種量が少なくても、良好
な食感が得られやすくなる。この保存温度範囲で中間生
地を保存することにより、生地温度が−5℃以上15℃
以下で保存することができる。保存時間は、2時間以上
で焼成後の食感が良好な範囲で調節可能であり、特に限
定しないが、好ましくは、15時間以上72時間以下で
ある。この範囲であると、良好な食感と生地状態が得ら
れやすい。15時間未満であると、食感が得られないこ
とが多くなり、72時間を超えると、離水が生じるから
である。より好ましくは、36時間以上48時間以下で
ある。このような保存工程により、熱水を加えて混捏し
て調製した中間生地は、湯種の特徴とともに良好な水和
・熟成状態を保持した生地となっている。この中間生地
は、次工程で、さらに小麦粉等の材料が添加されること
により、焼成前のパン生地全体に、良好な水和状態と熟
成状態を付与することができる。
【0009】所定の保存後の生地に対して、必要に応じ
て、小麦粉の残量を加えて混捏する。小麦粉の他、水、
イーストが加えられ、その他、イーストフード、砂糖、
バター、マーガリン、ショートニング、食塩等の材料か
ら選択されたものが添加される。混捏は、通常の条件、
すなわち、混合条件および捏上げ温度によって行う。な
お、本方法は、中種法、直捏法等、従来公知の製パン法
やその他の菓子用等の生地調製法に適用することができ
る。中種法に適用する場合には、本中間生地とは別に中
種生地を調製し、保存後の本中間生地に、中種生地と残
量の小麦粉等の材料を加えて本捏することが好ましい。
直捏法に適用する場合には、本中間生地を調製・保存後
に、残量の小麦粉等の材料を加えて本捏する。
【0010】最終的なパン生地を得たら、常法の工程
(発酵(フロア、ベンチ、ホイロ)、分割、丸め等)を
経て加熱(焼成、フライ、蒸し上げ)する。本発明方法
においては、特に、焼成による加熱を用いることが好ま
しい。この製造方法によると、湯種を低温で保存して熟
成させるため、湯種法における欠点が回避され、この中
間生地を用いて得たパン生地を焼成すると、特有の食感
を維持しつつ良好な焼成状態が得られる。特に、生地形
成に必要な小麦粉100重量部のうち10〜30重量部
に対して熱水を加えて中間生地を調製し、そのまま保存
すると、グルテン変性の抑制効果が高く、その後、この
中間生地を、−5℃以上15℃以下で保存するため、十
分な結合水が含まれるパン生地が形成される。この結
果、非常にもっちりとした食感とともに良好な焼成状態
が得られる。
【0011】本法によれば、従来の湯種法と異なって湯
種を低温で保存することを組み合わせることにより、初
めて、湯種法の欠点が補われて独特の食感と良好な焼成
状態を得ることが可能となっている。本法によると、熱
水を利用した混捏と、その後の保存により、良好な水和
状態を保持したパン生地を得ることができる。この結
果、もっちりとした食感を有し、また、保水状態も良好
なパン類を得ることができる。また、本法によれば、中
間生地形成用の小麦粉の割合を使用する全小麦粉のうち
の一定割合に低減することが可能であるので、従来の製
造工程を大幅に変更することなく各種製パン法に適用す
ることができるし、大量生産にも容易に適用することが
できる。さらに、保存工程を備えていることにより、生
産時間も容易に調整することができる。
【0012】なお、上記した本発明の実施形態に基づい
て、以下の形態の実施を採用することができる。 (1)生地の形成に必要な小麦粉100重量部に対して
10重量部以上30重量部以下の小麦粉に熱水を加えて
混捏して中間生地を調製する工程と、この中間生地を−
5℃以上15℃以下の範囲で保存する工程と、保存後の
中間生地に小麦粉を加えて混捏する工程、とを備えるパ
ン類の製造方法。 (2)小麦粉に熱水を加えて混捏して、生地温度が50
℃以上70℃以下の中間生地を調製する工程と、この中
間生地を−5℃以上15℃以下の範囲で2時間以上保存
する工程と、保存後の中間生地に小麦粉を加えて混捏す
る工程、とを備えるパン類の製造方法。 (3)小麦粉に熱水を加えて混捏して中間生地を調製す
る工程と、この中間生地を−5℃以上15℃以下の範囲
で15時間以上72時間以下保存する工程と、保存後の
中間生地に小麦粉を加えて混捏する工程、とを備えるパ
ン類の製造方法。 (4)前記保存は、15時間以上72時間以下である前
記(1)記載のパン類の製造方法。 (5)調製時の前記中間生地の生地温度が、50℃以上
70℃以下である前記(1)または(3)記載のパン類
の製造方法。 (6)小麦粉100重量部に対して熱水80〜120重
量部を加えて混捏して中間生地を調製する工程と、この
中間生地を−5℃以上15℃以下の範囲で保存する工
程、とを備えるパン生地の製造方法。 (7)小麦粉に熱水を加えて混捏して生地温度が50℃
以上70℃以下の中間生地を調製する工程と、この中間
生地を−5℃以上15℃以下の範囲で2時間以上保存す
る、パン生地の製造方法。 (8)小麦粉に熱水を加えて混捏して中間生地を調製す
る工程と、この中間生地を−5℃以上15℃以下の範囲
で15時間以上72時間以下保存するパン生地の製造方
法。 (9)前記保存は、15時間以上72時間以下とする前
記(6)記載のパン生地の製造方法。 (10)調製時の中間生地の生地温度が、50℃以上7
0℃以下である前記(6)または(8)記載のパン生地
の製造方法。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、もっちりとした食感と
良好な焼成状態とを備えたパンを得ることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を、具体例を挙げて説明する。
ただし、本発明は、以下の具体例に限定されるものでは
ない。
【0015】(実施例1)本例は、本発明方法をストレ
ート法に適用して、食パンを製造した例である。中間生
地調製工程、保存工程、本捏工程、発酵工程、焼成工程
を、それぞれ以下のようにして行った。
【0016】(中間生地調製工程)生地配合及び混合
を、常法に基づいて以下に示すとおり行った。なお、混
合において、低速とは90rpm、中速とは180rp
m、高速とは270rpmを意味する。以下の実施例お
よび比較例において同様とする。 生地配合 小麦粉 2000g(生地形成のための小麦粉10
0重量部に対して20重量部) 脱脂粉乳 200g 熱水(95℃) 2000g 混合 低速3分、中速2分 捏上温度65℃ (保存工程)次いで、得られた中間生地を、−5℃の保
冷庫で36時間保存した。
【0017】(本捏工程)保存後の中間生地を用いて、
配合と混合とを、常法に基づいて以下に示すとおり行っ
た。 生地配合 小麦粉 8000g 砂糖 500g イースト 300g イーストフード 10g マーガリン 500g 食塩 200g 水 5000g 中間生地 本実施例で得られた全量 混合 低速4分、中速8分、↓、低速3分、中速5分(↓は、
マーガリンの投入時期である。) 捏上温度27℃ (発酵、焼成工程)次いで、以下の条件で、常法により
発酵、焼成して食パンを得た。 フロアタイム 60分 ベンチタイム 15分 ホイロ 60分 焼成 200℃/200℃(上火温度/下火
温度、45分)
【0018】(比較例1)本例は、従来の湯種法をスト
レート法に適用して、食パンを製造した例である。中間
生地調製工程、保存工程、本捏工程、発酵工程、焼成工
程を、それぞれ以下のようにして行った。
【0019】(中間生地調製工程)生地配合及び混合
を、常法に基づいて以下に示すとおり行った。 生地配合 小麦粉 6000g(生地形成のための小麦粉10
0重量部に対して60重量部) 脱脂粉乳 200g 熱水(95℃) 2000g 混合 低速4分、中速1分 捏上温度65℃ 得られた中間生地を、−5℃の保冷庫で2時間冷却し
た。
【0020】(本捏工程)中間生地を用いて、配合と混
合とを、常法に基づいて以下に示すとおり行った。 生地配合 小麦粉 4000g 砂糖 500g イースト 300g イーストフード 10g マーガリン 500g 食塩 200g 水 5000g 中間生地 本比較例で得られた全量 混合 低速5分、中速9分、↓、低速2分、中速5分(↓は、
マーガリンの投入時期である。) 捏上温度27℃ (発酵、焼成工程)次いで、以下の条件で、常法により
発酵、焼成して食パンを得た。 フロアタイム 60分 ベンチタイム 15分 ホイロ 60分 焼成 200℃/200℃(上火温度/下火
温度、45分)
【0021】(実施例2)本例は、本発明方法を中種法
に適用して、食パンを製造した例である。中間生地調製
工程、保存工程、中種工程、本捏工程、発酵工程、焼成
工程を、それぞれ以下のようにして行った。
【0022】(中間生地調製工程)生地配合及び混合
を、常法に基づいて以下に示すとおり行った。 生地配合 小麦粉 2000g(生地形成のための小麦粉10
0重量部に対して20重量部) 砂糖 200g 脱脂粉乳 200g 熱水(95℃) 2000g 混合 低速3分、中速2分 捏上温度65℃ (保存工程)次いで、得られた中間生地を、−5℃の保
冷庫で24時間保存した。
【0023】(中種工程)中種の配合と混合と中種発酵
とを、常法に基づいて以下に示すとおり行った。 生地配合 小麦粉 7000g イースト 300g イーストフード 10g 水 3500g 混合 低速2、中速2分 捏上温度24℃ 中種発酵27℃、4時間
【0024】(本捏工程)中種と保存後の中間生地を用
いて、配合と混合とを、常法に基づいて以下に示すとお
り行った。 生地配合 小麦粉 1000g 砂糖 300g 食塩 200g マーガリン 500g 水 5000g 中間生地 本実施例で得られた全量 中種 本実施例で得られた全量 混合 低速2分、中速4分、↓、低速2分、中速5分(↓は、
マーガリンの投入時期である。) 捏上温度27℃ (発酵、焼成工程)次いで、以下の条件で、常法により
発酵、焼成して食パンを得た。 フロアタイム 20分 ベンチタイム 15分 ホイロ 60分 焼成 200℃/200℃(上火温度/下火
温度、35分)
【0025】(比較例2)本例は、中種法により食パン
を製造した例である。中種工程、本捏工程、発酵工程、
焼成工程を、それぞれ以下のようにして行った。
【0026】(中種工程)中種の配合と混合と中種発酵
とを、常法に基づいて以下に示すとおり行った。 生地配合 小麦粉 7000g イースト 300g イーストフード 10g 水 4000g 混合 低速2、中速2分 捏上温度24℃ 中種発酵27℃、4時間
【0027】(本捏工程)中種を用いて、配合と混合と
を、常法に基づいて以下に示すとおり行った。 生地配合 小麦粉 3000g 砂糖 500g マーガリン 500g 脱脂粉乳 200g 食塩 200g 水 5000g 中種 本比較例で得られた全量 混合 低速4分、中速2分、↓、低速3分、中速6分(↓は、
マーガリンの投入時期である。) 捏上温度27℃ (発酵、焼成工程)次いで、以下の条件で、常法により
発酵、焼成して食パンを得た。 フロアタイム 20分 ベンチタイム 15分 ホイロ 60分 焼成 200℃/200℃(上火温度/下火
温度、35分)
【0028】(試験例:品質評価)実施例1及び比較例
1により得られた角型食パンの品質及び嗜好性について
試験した結果を表1に示す。内相については、目視によ
り行った。ケービング率は、以下のようにして求めた。 ケービング率(%)=((V1−V2)/V1)×100 ただし、V1:焼成直後の製品の体積 V2:焼成24時間後の製品の体積 また、嗜好性については、熟練したパネラー20名によ
り実施し、味、香り、食感が良好のものをどちらか一方
選択することによって行った。
【0029】
【表1】 この表に示すように、実施例1の食パンは、ケービング
率も小さく、内相の状態も良好で、しかも、良好な嗜好
性を有していた。特に、食感に関しては、全員のパネラ
ーが、もっちりとした食感を得ていた。
【0030】実施例2及び比較例2より得られた角型食
パンの品質及び嗜好性について試験した結果を表2示
す。内相については、目視により行った。また、嗜好性
については、熟練したパネラー20名により実施し、
味、香り、食感が良好のものをどちらか一方選択するこ
とによって行った。
【0031】
【表2】 この表に示すように、実施例2の食パンは、内相の状態
も良好であり、しかも、良好な嗜好性、特に、もっちり
さ、しっとりさ及び香りを有していた。このようなもっ
ちりさやしっとりさは、中間生地中の保水性が、そのま
ま焼成後においても保持されていることを意味する。
【0032】このように本実施例によれば、従来のパン
類の製造方法に比して、焼成後のケービング、外観、食
感につき、優れていることがわかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 平4−24017(JP,B2) 特許3080368(JP,B2) (財)日本パン技術研究所発行、「製 パン技術資料」no471,「湯捏法再考」 平成10年11月発行 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A21D 8/02 A21D 6/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】小麦粉に対して熱水を加えて混捏して中間
    生地を調製する工程と、 この中間生地あるいはこの中間生地を含むパン生地を−
    5℃以上15℃以下の範囲で15時間以上72時間以下
    保存する工程、 とを備えるパン類の製造方法。
  2. 【請求項2】小麦粉に対して熱水を加えて混捏して中間
    生地を調製する工程と、 この中間生地あるいはこの中間生地を含むパン生地を−
    5℃以上15℃以下の範囲で15時間以上72時間以下
    保存する工程と、 保存後の中間生地に小麦粉を加えて混合する工程、 とを備えるパン類の製造方法。
  3. 【請求項3】小麦粉に対して熱水を加えて混捏して中間
    生地を調製する工程と、 この中間生地あるいはこの中間生地を含むパン生地を−
    5℃以上15℃以下の範囲で15時間以上72時間以下
    保存する工程、 とを備えるパン生地の製造方法。
  4. 【請求項4】生地の形成に必要な小麦粉100重量部に
    対して10重量部以上30重量部以下の小麦粉に熱水を
    加えて混捏して中間生地を調製する工程と、 この中間生地あるいはこの中間生地を含むパン生地を−
    5℃以上15℃以下の範囲で保存する工程、 とを備えるパン類の製造方法。
  5. 【請求項5】小麦粉100重量部に対して熱水80〜1
    20重量部を加え混捏して中間生地を調製する工程と、 この中間生地あるいはこの中間生地を含むパン生地を−
    5℃以上15℃以下の範囲で保存する工程、 とを備えるパン類の製造方法。
  6. 【請求項6】生地の形成に必要な小麦粉100重量部に
    対して10重量部以上30重量部以下の小麦粉に、当該
    小麦粉100重量部に対して熱水80〜12 0重量部熱
    水を加えて混捏して中間生地を調製する工程と、 この中間生地あるいはこの中間生地を含むパン生地を−
    5℃以上15℃以下で保存する工程、 とを備えるパン類の製造方法。
  7. 【請求項7】中間生地の捏上温度が50〜70℃となる
    ようにする、請求項1,2、4,5、及び6のいずれか
    に記載のパン類の製造方法。
  8. 【請求項8】前記保存時間は、15時間以上72時間以
    下である、請求項4〜6のいずれかに記載のパン類の製
    造方法
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