JP3165832B2 - 抗男性ホルモン剤 - Google Patents
抗男性ホルモン剤Info
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Description
抗男性ホルモン剤に関する。
ぎ、皮膚のなめらかさを保つために必要であり、さら
に、体内への異物の混入を防ぐという役割をもつ。ま
た、頭皮においても毛髪の美しさを保つために、皮脂が
必要である。
いて汚れやすく、病原菌が繁殖しやすくなる。脂漏、ニ
キビ、頭皮におけるふけやかゆみ、男性型脱毛症の原因
はすべて皮脂分泌亢進によるものである。
により起こると考えられている。この他にも従来から、
男性ホルモンが関与している疾患として、多毛症、男性
型脱毛症、ざ瘡、脂漏、前立腺肥大症、前立腺腫瘍等が
知られており、いずれも男性ホルモンの活性過剰が原因
と考えられている。特に、テストステロンの代謝物であ
る5α−ジヒドロテストステロン(DHT)が疾患の原
因であることが、種々の研究の結果明らかにされてい
る。これらの疾患の治療には種々の抗男性ホルモン剤が
用いられており、その作用は、例えば、標的器官におい
てテストステロンを生物活性の高いDHTに還元させる
5α−リダクターゼの活性を阻害する、或は、生成した
DHTと標的細胞内の受容体との結合を阻害することに
よるものである。
剤、例えばシプロテロンアセテート、オキセンドロン、
酢酸クロルマジノン等はステロイドホルモン誘導体であ
るため効果は認められるが、ホルモン作用等の好ましく
ない副作用を持ち安全性に問題があるために、特に、皮
脂分泌抑制、ニキビの予防と治療、頭皮におけるふけ、
かゆみや脱毛の防止に有効な化粧料などのように長期に
わたって使用するものに配合することは適さない。
作用を持たず、安全性の高い抗男性ホルモン剤を提供す
るものである。
剤は、マメ科ミクロベルリニア属(Microberl
inia spp.、該当する属の和名なし)、イヌエ
ンジュ属(学名:マキア属 Maackia sp
p.)グイボルティア属(Guibourtiasp
p.、該当する属の和名なし)、マメ科植物のタガヤサ
ン(学名:カシア・シアメア;Cassia siam
ea)およびヤマハギ(学名:レスペデザ・ビカラ;L
espedeza bicolor)から選ばれる少な
くとも1種の植物の木部または葉の抽出エキスを有効成
分とすることを特徴とする。
例えば、以下のものを用いることができる。 ゼブラウッド(学名:ミクロベルリニア・ブラザビレン
シス;Microberlinia brazzavi
llensis) ジンガナ(学名:ミクロベルリニア・ビスルカータ;M
icroberlinia bisulcata)
下のものを用いることができる。 シマエンジュ(学名:マキア・タシロイ Maacki
a tashiroi)ハネミイヌエンジュ(学名:マ
キア・フロリバンダ Maackia floribu
nda) カライヌエンジュ(学名:マキア・アムレンシス Ma
ackia amurensis) イヌエンジュ(学名:マキア・アムレンシス バール
ブェルゲリィ Maackia amurensis
var. buergeri) マキア・シネンシス Maackia chinens
is(和名なし) 馬鞍樹(学名:マキア・フペヘンシス Maackia
hupehensis)
以下のものを用いることができる。 ビュバンガ(学名:グイボルティア・テスマニイ Gu
ibourtia tessmannii) ムシ(学名:グイボルティア・コレオスペルマ Gui
bourtia coleosperma) コンゴーコパルノキ(学名:グイボルティア・デメウシ
ィー Guibourtia demeusii) アノキー(学名:グイボルティア・エヘイ Guibo
urtia ehie)
属(Lespedeza spp.)のヤマハギ、マメ
科ワラケツメイ属(Cassia spp.)のタガヤ
サンの抽出物も本発明で用いることができる。
いはそのまま粉砕したものを溶媒抽出することにより得
られ、この抽出液をそのまま用いても、あるいは希釈液
としたり、濃縮エキスとしてもよく、また、凍結乾燥な
どにより乾燥粉末物としたり、ペースト状に調製しても
よい。植物体としては、木部および葉を使用できるが、
ヤマハギでは木部および葉が、他の植物では木部が好適
に用いられる。
タノール等のアルコール、ヘキサン、ヘプタン、シクロ
ヘキサン等の脂肪族炭化水素、酢酸エチル等のエステ
ル、アセトン等のケトンまたは水を単独または混合して
用いることにより実施でき、通常、3〜70℃程度の温
度で抽出処理する。
ンの活性過剰が原因と考えられている種々の疾患、例え
ば、男性型脱毛症、ざ瘡、前立腺肥大症等の治療に安全
かつ効果的に用いることができ、また、にきび予防や頭
髪用等の化粧料として使用することもできる。本発明の
抗男性ホルモン剤の剤型としては錠剤、カプセル剤、散
剤、内服液、細粒剤、顆粒剤等の内服剤になすことがで
き、また、リニメント剤、スプレー剤、ローション剤、
軟膏剤等の外皮用剤になすこともできる。
様作用をもたず、しかも高い抗男性ホルモン活性を有
し、男性ホルモンが関与する種々の疾患の予防および治
療に有用であり、医薬、化粧料など広範な用途に用いら
れる。
ヤサン、カライヌエンジュおよびビュバンガの場合)ま
たは乾燥木部と葉の細断物(ヤマハギの場合)に各々1
0倍量(w/v)の30%(v/v)エタノール水溶液
を加え40℃の水浴中で2時間抽出した。抽出物を濾過
し、エタノールを除去した後、凍結乾燥して表1に示す
抽出エキスをそれぞれ得た。
の結合阻害効果 本試験はTakayasu等の方法(J.Steroi
d Biochem.Vol.19 pll41−11
46,1983)に準拠して行なった。
時間後に前立腺を摘出し、50mMトリス塩酸緩衝液
(pH7.4)、1.5mMエチレンジアミン四酢酸、
1mMジチオスレイトール、10mMモリブデン酸ナト
リウムおよび10%(w/v)グリセロールを含有する
4倍量(w/v)の溶液でホモジナイズした後、700
×g、4℃で10分間遠心して得られた上清を採取し
た。この上清を更に105000×g、4℃で1時間遠
心して上清を得、この上清をアンドロゲン受容体溶液と
した。
の測定 1nM[ 3H]DHT(100Ci/mmol)と40
0nM−DHTと上記(1)項による受容体溶液と種々
の濃度の検体試料との混合溶液(全量250μl)を4
℃で16時間インキュベートした後、5%(w/v)活
性炭および0.5%(w/v)デキストラン(分子量6
0000〜90000)を含有する溶液250μlを添
加して4℃で10分間遠心して上清を得た。この上清2
00μlを取り液体シンチレーションカクテルと混和し
た後、液体シンチレーションカウンターを用いて受容体
への[ 3H]DHTの特異的結合量を測定し、次式数1
より阻害率を求める。
DHTの特異的結合量 B SAMPLE:検体試料を添加した場合の受容体と[3H]
DHTの特異的結合量
v)の濃度に調製した。結果を表2に示す。
2週令)の前立腺を摘出し、50mMトリス塩酸緩衝液
(pH7.4)、1.5mMエチレンジアミン四酢酸、
1mMジチオスレイトール、10mMモリブデン酸ナト
リウムおよび10%(w/v)グリセロールを含有する
5倍量(w/v)の溶液でホモジナイズした後、700
×g、4℃で10分間遠心して得られた上清を酵素液と
した。
定 [ 3H]テストステロン(2μCi)10μl、3.3
mM NADPH(ニコチンアミドアデニンジヌクレオ
チドリン酸還元型)溶液150μl、種々の濃度の検体
試料100μlと(1)項で得た酵素液250μlを加
え37℃で振とうした。ついで、クロロホルム/メタノ
ール(2/1)混液2mlを加えて反応を止め、700
℃×gで10分間遠心して抽出液を分離した。この抽出
液を薄層クロマトスキャナーにてテストステロンおよび
その代謝物(DHT、アンドロスタンジオール)のピー
ク面積を測定し、次式数2より阻害率を求める。
製し用いた。結果を表3に示す。
の処方で調製した。なお、%はすべて重量基準である。
Claims (1)
- 【請求項1】 マメ科ミクロベルリニア属、イヌエンジ
ュ属、グイボルティア属、マメ科植物のタガヤサンおよ
びヤマハギから選ばれる少なくとも一種の植物の木部ま
たは葉の抽出エキスを有効成分として含有することを特
徴とする抗男性ホルモン剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30653992A JP3165832B2 (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 抗男性ホルモン剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30653992A JP3165832B2 (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 抗男性ホルモン剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06128171A JPH06128171A (ja) | 1994-05-10 |
JP3165832B2 true JP3165832B2 (ja) | 2001-05-14 |
Family
ID=17958259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30653992A Expired - Lifetime JP3165832B2 (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 抗男性ホルモン剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3165832B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR3083446A1 (fr) * | 2018-07-03 | 2020-01-10 | Societe La Biochimie Appliquee | Composition cosmetique et/ou dermatologique comprenant un dimere de piceatannol de type maackine a |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4627184B2 (ja) * | 2004-12-27 | 2011-02-09 | ライオン株式会社 | 発毛抑制剤、発毛抑制剤組成物および発毛抑制方法 |
KR100689237B1 (ko) * | 2005-08-17 | 2007-03-02 | 대구한의대학교산학협력단 | 항산화 활성을 갖는 싸리 추출물을 함유하는 약학 및 식품조성물 |
-
1992
- 1992-10-19 JP JP30653992A patent/JP3165832B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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FR3083446A1 (fr) * | 2018-07-03 | 2020-01-10 | Societe La Biochimie Appliquee | Composition cosmetique et/ou dermatologique comprenant un dimere de piceatannol de type maackine a |
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Publication number | Publication date |
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JPH06128171A (ja) | 1994-05-10 |
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