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JP3162992U - 管継手のガスケット - Google Patents

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茂行 松元
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Abstract

【課題】配管工事終了後の空圧または水圧試験の段階で管継手の空気漏れや水漏れが確実に発見でき、試験段階で施工不良の無いことを確認してから、安全な本格稼働に移行できる管継手のガスケットを提供する。【解決手段】管継手の内部に設置し、圧縮密着によってパイプ5からの液体漏出を防止する円環状の弾性ガスケット14を設置する。つば部7の端面またはパイプ外周面などとの接触表面においてガスケットの円周方向に複数の突起30を形成する。各突起30の高さがガスケットのリップ側端部32を越えることにより、管継手を単に取り付けただけの状態であると、前記突起の介在によってガスケットとつば部ないしフランジ端面またはパイプ外周面との間に間隙流路が存在し、一方、管継手を締め付けた状態になると、ガスケットが圧縮されて間隙流路が消滅して密封が成立する。【選択図】図3

Description

本考案は、配管工事終了後の空圧または水圧試験の段階で漏れが確実に発見でき、試験段階で施工不良の無いことを確認してから、安全な本格稼働に移行できる管継手のガスケットに関する。
水道や空調の配管工事において、パイプを直線状に接続するには、連結部分の機械強度および大径管の配管作業性などの点でフランジ式の結合方式を用いることが多く、この際に、フランジのボルト貫通孔を一致させるのが容易なルーズフランジ式管継手を使用すると好ましい。ルーズフランジ式管継手は、パイプ両端のつば部間にシートパッキンを配置し、該シートパッキンをボルトとナットで締め付けて高い密封力を得る。
ルーズフランジ式管継手では、高い密封力を得るためにシートパッキンとともにO−リングを使用する形式もある。例えば、特開平9−14545号は、パッキンの内周面側にO−リングを配置し、該パッキンの外径はルーズフランジの外径とほぼ等しい。一方、実開平4−133430号は、シートパッキンに相当するアウタリングの内周面側にO−リングを配置し、該アウタリングの外径はパイプつば部の外径よりも大きい。特開平9−14545号や実開平4−133430号のように、シートパッキンとO−リングを併用すると、両パイプ間の密封力を比較的高くできるけれども、ボルトの締め過ぎが必要ないほど密封力が高くなく、強い締め付け力を要する点は従来とほぼ同様である。また、このO−リングは、通常、円形断面の弾性素材であるから、パイプ内部が負圧になった際に内方へ変形しやすく、両パイプ間の密封力が低下するという問題も生じる。
本考案者は、従来のルーズフランジ式管継手についてパイプ間の密封力が高くならないという問題を改善するために、既に実用新案登録第3136954号を提案している。このルーズフランジ式管継手1は、図1に示すように、シートパッキンの代わりにガスケット2および補強リング3をパイプ5のつば部7間に配置し、ルーズフランジ8,8で管継手1を組み立てる。
用いるガスケット2は、図2の一点鎖線で示すように、その横断面はほぼ逆V字形のリップ状である。ガスケット2は、その外径は補強リング3の内径にほぼ等しく、補強リング3は矩形断面を有する。ガスケット2は、その横断面が逆V字形であり、該横断面の下方中央部が凹んでいる。ガスケット2の横断面において、リップ部10,10が斜め下方に向いて外向きに延設され、両リップ部の先端間の間隔は補強リング3の厚みよりも大きく、圧縮時にガスケット側面がパイプ5のつば部7の前端面に密着する。
特開平9−14545号公報 実開平4−133430号公報 実用新案登録第3136954号公報
前記のルーズフランジ式管継手1は、比較的圧縮変形しやすいガスケット2を用いて密封するので、各ボルトによる締め付け力は抜管力に耐える程度であればよく、従来のシートパッキンのように強く締め付ける必要がない。管継手1は、管内圧が高くなればなるほど、圧縮変形のガスケット2のリップ部10がつば部端面およびその外周面が補強リング3の方へ圧着され、高い密封力を得ることで漏水の問題が発生しない。この反面、管継手1は、ボルトとナットによる手締めだけでも、多少の管内圧でリップ部10,10がつば部の端面側へ押されることにより、軽いシール状態が頻繁に発生し、空圧試験や水圧試験において空気漏れや水漏れを生じない場合がある。
この種の管継手は、配管工事の終了後において全配管の空圧試験や水圧試験を行い、この試験によって施工不良の無いことを確認してから、安全な本格稼働に移行する。この際に、管継手の取付工事において、ボルトとナットをスパナ工具で締め付けずに軽く手締めまたは仮止めのまま放置したり、ボルトを何本か締め忘れるなどの施工不良があっても、空圧試験や水圧試験において空気漏れや水漏れを生じないと、試験段階で漏洩を発見することができない。漏洩未発見のまま本格稼働に移行すると、竣工完了後において管継手から水漏れなどが生じることになり、本格稼働時に初めて施工不良が発見されて工事の二重手間になるうえに、配管完了後の空圧試験や水圧試験が全く無意味になってしまう。
本考案は、従来の管継手に関する前記の問題点を改善するために提案されたものであり、空圧試験や水圧試験の段階において管継手の締め忘れおよび施工不良を確実に発見できる弾性ガスケットを提供することを目的としている。本考案の他の目的は、試験段階で配管接続の不備を発見し、本格稼働時に完全な配管を達成できるルーズフランジ式管継手のガスケットを提供することである。本考案の別の目的は、試験段階で配管接続の不備を発見し、本格稼働時に完全な配管を達成できるハウジング形管継手のガスケットを提供することである。
本考案に係るガスケットは、管継手の内部に設置し、圧縮密着によってパイプからの液体漏出を防止する円環状の弾性ガスケットである。本考案に係るガスケットは、つば部ないしフランジ端面またはパイプ外周面などとの接触表面においてガスケットの円周方向に1個または複数の突起を形成し、各突起の高さがガスケットの周端部を越えることにより、管継手を単に取り付けただけの状態であると、前記突起の介在によってガスケットとつば部ないしフランジ端面またはパイプ外周面との間に間隙流路が存在し、一方、管継手を締め付けた状態になると、ガスケットが圧縮されて間隙流路が消滅して密封が成立する。この弾性ガスケットにおいて、複数の突起を円周方向に配置する代わりに、1個または複数個の横断溝を設けた環状の突条を形成してもよい。
本考案のガスケットは、両パイプのつば部端面間に密封部材を介在させてから、両フランジまたは嵌合ルーズフランジを結合して締め付け、この際に密封部材として、円環状の弾性ガスケットおよび該ガスケットの外周側に配置する金属製の補強リングを用いる管継手に適用できる。このガスケットは、つば部ないしフランジ端面との接触表面においてガスケットの円周方向に1個または複数の突起を形成し、各突起は軸方向においてガスケットの側端部よりも高く、組み立ての際に、両つば部間に弾性ガスケットおよび補強リングを配置し、ボルトとナットで管継手を単に取り付けただけの状態であると、前記突起の介在によってガスケットとつば部ないしフランジ端面との間に間隙流路が存在し、一方、管継手を締め付けた状態になると、ガスケットが圧縮されて間隙流路が消滅して密封が成立する。好ましくは、このガスケットの両側面において、複数の突起をそれぞれ円周方向に等間隔に形成する。
本考案のガスケットは、両パイプの端部に円環状の弾性ガスケットを嵌め、該ガスケット上にハウジングを被せ、該ハウジングをボルトとナットで締め付ける管継手に適用してもよい。このガスケットは、パイプ外周面との接触表面においてガスケットの内周面に1個または複数の突起を形成し、各突起は直径方向においてガスケットの周端部よりも内方になり、組み立ての際に、ボルトとナットで管継手を単に取り付けただけの状態であると、前記突起の介在によってガスケット内周面とパイプ外周面との間に間隙流路が存在し、一方、管継手を締め付けた状態になると、ガスケットが圧縮されて間隙流路が消滅して密封が成立する。好ましくは、このガスケットの両側部の内周面において、複数の内向き突起をそれぞれ円周方向に等間隔に形成する。
本考案に係るガスケットは、比較的圧縮変形しやすい素材からなり、管継手の内部に設置すると、該ガスケットによって継手全体が密封され、各ボルトとナットによる締め付け力は抜管力に耐える程度である。この締め付けに際して、仮止めのためにボルトとナットを手締めすると、ガスケットのリップ部はパイプのつば部端面やパイプ外周面の方へ押されるけれども、つば部端面やパイプ外周面側に形成した突起によって、ガスケット側面または内周面と間の間隙を保ち、該ガスケットがつば部端面やパイプ外周面と密着することなく、常に間隙流路を形成する。この間隙流路の形成により、ボルトの仮止めや手締めだけであると、水圧試験などで管継手から必ず空気漏れや水漏れが生じる。
本考案のガスケットを設置した管継手は、スパナなどの締め付け工具でボルトを十分に締め付けると、ガスケットの突起が加圧圧縮されてつば部端面やパイプ外周面と密着することによって前記の間隙流路が消滅し、接続部分の完全な気密性が達成されて、空気や水の漏洩を完璧に阻止する。本考案のガスケットを設置した管継手は、ボルト締め付けが完了した配管工事の終了後に、全配管の空圧試験や水圧試験を行うと、万が一のボルト締め忘れ、ボルト何本の差し込み忘れ、締め付け不完全などの施工不良があった場合に、必ず空気漏れや水漏れを生じ、配管接続の不備を確実に発見できる。
本考案のガスケットを設置した管継手は、比較的圧縮変形しやすいので、締め付け工具による各ボルトの締め付けは抜管力に耐える程度であり、従来のシートパッキンのようにきわめて強く締め付ける必要はない。この管継手がルーズフランジ式管継手であると、管内圧が高くなればなるほど、圧縮変形のガスケットのシール側面および外周面が補強リングの方へ圧着され、高い密封力を得ることができる。このルーズフランジ式管継手は、この高い密封力により、締め付け工具による強い締め付け力を必要とせず、締め付け時および使用時にガスケットが破損しないので漏水の問題も発生しない。
ルーズフランジ式管継手の全体断面図である。 従来のガスケットを示す図1の要部の拡大断面図である。 ルーズフランジ式管継手において、本考案に係る締め付け前の弾性ガスケットと補強リングを示す要部断面図である。 図3の管継手における弾性ガスケットおよび補強リングの側面図である。 図3に対して、締め付け後のガスケットを示す要部断面図である。 ハウジング形管継手において、本考案に係る締め付け前のガスケットを示す要部断面図である。 図6に対して、締め付け後のガスケットを示す要部断面図である。 別のハウジング形管継手について、ボルトとナットの締め付け前の状態を示す全体断面図である。
本考案では、円環状の弾性ガスケットを管継手の内部に設置し、つば部端面またはパイプ外周面との接触表面において弾性ガスケットの円周方向に複数の突起を形成し、各突起の高さがガスケットの周端部よりも高いことを要する。本考案が適用可能な管継手には、フランジ式管継手、ルーズフランジ式管継手1(図1参照)、ビクトリック形管継手ないしハウジング形管継手(図8参照)、ドレッサ形管継手、滑り伸縮形管継手などが例示できる。
本考案の弾性ガスケットにおいて、前記の突起は、取付位置のガスケットに対して横向きまたは内向きなどに配列すればよい。この突起は、弾性ガスケットの側面や内周面において1個または複数個設け、複数個の場合には円周方向に等間隔に配置すると好ましい。この突起の数は、一般に、円周方向において等間隔に配置するならば、2〜36個程度形成すればよい。この突起は、図4に示すように、一般に円形であればよい。また、この突起は、通常、半球形程度の形状であり、図3では細長く誇張した図示になっている。
本考案によって、ガスケットとつば部ないしフランジ端面またはパイプ外周面との間に間隙流路が存在すればよいから、弾性ガスケットにおいて、複数の突起を円周方向に配置する代わりに、1個または複数個の横断溝を設けた環状の突条を形成してもよい。この弾性ガスケットを管継手内部に設置すると、ボルトとナットの仮止めや手締めだけであると、該ガスケットにおける突条の横断溝を通って空気漏れや水漏れが生じる。
本考案を図面に基づいて補足説明すると、図1に示すルーズフランジ式管継手1において、接続パイプ5,5は、同一または類似の金属管あるいはプラスチック管であり、異なる内径のパイプまたは金属管とプラスチック管を用いてもよい。パイプ5およびフランジ8には、種々の金属が使用可能であるが、好ましくはパイプ5はステンレス鋼製であり、フランジ8はステンレス鋼、炭素鋼または鋳物製である。炭素鋼または鋳物製の場合は、亜鉛めっきやプラスチックコーティングを施してもよい。
弾性ガスケット14は、弾性に富んだゴムまたはプラスチック製であり、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリアセタールなどを用い、化学プラントなどの配管に用いる場合には、その周面に耐腐食性の薄膜をコーティングすると好ましい。弾性ガスケット14は、その外径を補強リング12の内径にほぼ等しくする。弾性ガスケット14は、通常、補強リング12と別体で嵌め込んで設置するけれども、その外周面に補強リング12をインサートして一体化していてもよい。弾性ガスケット14は、圧縮変形されて厚みが減少し、補強リング12の厚みと一致することになる。
補強リング12は、円環状で薄いステンレス鋼、炭素鋼または鋳物製である。補強リング12には、放射方向の外方へ突出する位置決め用の延長部34(図4)を少なくとも1個形成し、該延長部にボルト貫通孔18を設ける。補強リング12において、延長部34の数は、フランジ8のボルト貫通孔16(図3)の数と位置に応じて任意に定めることができ、例えば、図4のように2個配列したり、120°間隔で3個に配列してもよい。
ルーズフランジ式管継手1は、図1に示すように、パイプ5,5に公知のルーズフランジ8をそれぞれ嵌合し、該パイプの端部をつば出し加工またはスタブエンドを溶接する。このつば出し加工は、例えば、パイプ加工工場や配管現場において、公知のつば出し加工機によってつば部7を直径方向外方へ直角に形成し、ついで該パイプの他方の端部も同様につば出し加工する。この後に、パイプ5のつば部7の端面間に補強リング12および弾性ガスケット14を介在させ、ついでボルト20とナット22で両フランジ8,8を結合して締め付ける。つば出し加工の後に、半割り型のフランジを嵌合して固着することも可能である。
弾性ガスケット14および補強リング12は、図示のようなルーズフランジ式管継手1でなくても、通常のフランジ式管継手にも取付け可能であり、この場合には、弾性ガスケットはつば部端面ではなく、フランジ端面と直接接触する。このフランジ式管継手は、実用新案登録第3152172号で開示するように、フランジがパイプ前端面に溶接されるような構造であってもよい。
次に、本考案を実施例に基づいて説明するが、従来と同様の部材を図1で説明し、本考案に関連する部材は図3から図5に図示する。図1のルーズフランジ式管継手1において、金属製のルーズフランジ8,8は、パイプ5と別個に形成し、その平面形状はほぼドーナツ形である。フランジ8には、円周方向に例えば6個のボルト貫通孔16を等間隔に設け、フランジ内径はパイプ5の外径にほぼ等しい。
フランジ8は、管端部をつば出し加工するかまたは管端部にスタブエンド(図示しない)を溶接する前にパイプ5にそれぞれ嵌合し、半割り型であればつば出し加工後に取り付けてもよい。双方のパイプ5,5は、図3および図4に示すように、補強リング12および弾性ガスケット14を介してつば部7の前端面を突き合わせ、フランジ8の貫通孔16および補強リング12の貫通孔18(図4)にボルト20(図1)を通してナット22で仮止めする。補強リング12は、2個の貫通孔18にボルト20を通すと正確に位置決めでき、その位置決めの後に全ボルト20をナット22で締め付ける。
弾性ガスケット14は、図4のように円環状平面を有する。弾性ガスケット14は、その外径が補強リング12の内径にほぼ等しく、且つその内径は接続パイプ5の内径と同等かまたは該内径よりも多少大きくなるように定める。弾性ガスケット14は、図3に示すようにその横断面はほぼ逆V字形のリップ状であり、リップ部24,24が斜め下方に向いて外向きに延設されている。両リップ部24,24の先端間の間隔は、ガスケット外方の厚みつまり軸方向幅よりも大きい。弾性ガスケット14は、その横断面がほぼ逆V字形であるため、横断面の下方中央部がやや凹んでおり、このリップ谷部28によって、管内圧で弾性ガスケット14の側面26,26がつば部7の側端面へおよび外周面29が補強リング12の方へ圧着される(図5参照)。
弾性ガスケット14には、その両側面において、円周方向に横向き突起30をそれぞれ形成し、図4では突起30の数は円周方向に等間隔で12個である。各横向き突起30は、軸方向においてガスケット14のリップ側端部32よりも高いことを要する(図3参照)。また、横向き突起30は、直径方向においてリップ谷部28よりも外方に位置することが望ましい。
補強リング12は、比較的硬質の金属製である。補強リング12には、直径方向に関して反対向きに外方へ突出する延長部34,34を延設し、該延長部にそれぞれボルト貫通孔18を設ける。補強リング12は、図3に示すように矩形断面を有し、その厚みつまり軸方向幅は弾性ガスケット14の軸方向幅よりも該ガスケットの圧縮分だけ薄い。補強リング12は、その外径がパイプつば部7の外径にほぼ等しく、且つその内径はパイプ5の内径よりも大きい。補強リング12は、管内圧に対する接続パイプ5の強度とほぼ同等またはそれ以上に強度を有することが望ましい。
ルーズフランジ式管継手1では、ボルト締め付けに際して、仮止めのためにボルト20とナット22を手締めすると、弾性ガスケット14のリップ部24が管内圧でパイプつば部7の前端面の方へ押されるけれども、このつば部端面は、横向き突起30の介在によってガスケット側面26との間に間隙を保ち、該ガスケットがつば部端面と密着することなく、常に間隙流路を形成している(図3参照)。この間隙流路の形成により、ボルト20の仮止めや手締めだけであると、管継手1から必ず空気漏れや水漏れが生じる。
ルーズフランジ式管継手1は、スパナなどの締め付け工具でボルトが十分に締め付けられると、図5に示すように、弾性ガスケット14の突起30およびリップ部24が加圧圧縮され、側面26がつば部端面と密着することによって前記の間隙流路が消滅し、管継手1において完全な気密性が達成され、空気や水の漏洩を完璧に阻止する。管継手1は、ボルト締め付けが完了した配管工事の終了後に、全配管の空圧試験や水圧試験を行うと、万が一のボルト締め忘れ、ボルト何本の差し込み忘れ、締め付け不完全などの施工不良があった場合に必ず空気漏れや水漏れを生じ、配管接続の不備を確実に発見できる。
ルーズフランジ式管継手1では、比較的圧縮変形しやすい弾性ガスケット14で図5のように密着させるので、各ボルト20による締め付け力は抜管力に耐える程度であればよい。このため、パイプ5のつば部7,7との密着面の面積は、従来よりも小さくてもよく、つば部7の外径を従来よりも小さくできる。また、6個のボルト貫通孔16を有するフランジ8は、従来のフランジに比べて外径および厚みを小さくできる。
図6および図7にはハウジング形管継手36を示し、接続すべき両パイプ38の前方部外周に環状突起40を溶接やビス止めなどで設ける。管継手36は、両パイプ前端部の周囲を取り囲むゴム製の弾性ガスケット42と、環状突起40,40間において弾性ガスケット42を囲むU字形断面のハウジング44と、ほぼ半円形側面の両ハウジングを締め付けて密に固定する2組のボルトとナット(図示しない)からなる。ハウジング44は、両側部の内周部にそれぞれ環状凹み46を形成し、該環状凹みがパイプ環状突起40と嵌合する。一方、弾性ガスケット42は、円環状側面であって中空状のU字形横断面を有し、その横断面において内方下向きに1対のリップ部48,48を形成する。リップ部48,48の先端部は、直径方向においてガスケット両側部の内周面よりも僅かに内方である。
弾性ガスケット42の両側部の内周面には、複数の内向き突起50をそれぞれ円周方向に等間隔に形成し、該突起の数は例えば円周方向に等間隔で12個である。各突起は直径方向においてガスケット42の内周面よりも内方になることを要する。内向き突起50は、軸方向においてリップ隅部53よりも外方に位置することが望ましい。
ハウジング形管継手36では、仮止めのためにボルトとナットを手締めすると、図6に示すように、弾性ガスケット42のリップ部48が管内圧でパイプ外周面の方へ押されるけれども、このパイプ外周面は、内向き突起50の介在によってガスケット内周面との間に間隙を保ち、該ガスケットがパイプ外周面と密着することなく、常に間隙流路を形成する。この間隙流路の形成により、ボルトの仮止めや手締めだけであると、管継手36から必ず空気漏れや水漏れが生じる。
ハウジング形管継手36は、スパナなどの締め付け工具でボルトが十分に締め付けられると、図7に示すように、弾性ガスケット42の突起50およびリップ部48が加圧圧縮され、該ガスケットの内周面がパイプ外周面と密着することによって前記の間隙流路が消滅し、管継手36において完全な気密性が達成され、空気や水の漏洩を阻止する。管継手36は、ボルト締め付けが完了した配管工事の終了後に、全配管の空圧試験や水圧試験を行うと、万が一のボルト締め忘れ、締め付け不完全などの施工不良があった場合に必ず空気漏れや水漏れを生じ、配管接続の不備を確実に発見できる。
図8に示すハウジング形管継手52は、接続すべきパイプ54の膨出端部56を囲むほぼ半円形側面のハウジング58と、該ハウジングの内部において両膨出端部間の周囲に配置するゴム製の円環状ガスケット60と、両ハウジングの外方延長部62を貫通する2組のボルト64とナットからなる。ハウジング58の両側端はパイプ膨出端部56を越えてパイプ通常径部に達する。ハウジング58には、より大きい中央の環状凹み66と両側凹み68,68とを設ける。環状凹み66には、弾性ガスケット60を嵌め、両側の環状凹み68にパイプ膨出端部56を嵌めると、ハウジング形管継手52によってパイプ54,54を固定接続できる。
弾性ガスケット60の両側部の内周面には、複数の内向き突条70をそれぞれ円周方向に形成し、該突条には横断溝(図示しない)を円周方向に例えば等間隔に6個形成する。両突条70は、直径方向においてそれぞれガスケット60の内周面よりも内方に位置することを要する。
ハウジング形管継手52では、仮止めのためにボルト64とナットを手締めすると、図8に示すように、弾性ガスケット60が管内圧でパイプ外周面の方へ押されるけれども、このパイプ外周面は、内向き突条70,70の介在によってガスケット内周面との間に間隙を保ち、該ガスケットがパイプ外周面と密着することなく、常に間隙流路を形成する。ハウジング形管継手52は、スパナなどの締め付け工具でボルト64,64が十分に締め付けられると、弾性ガスケット60の突条70,70が加圧圧縮され、該ガスケットの内周面がパイプ外周面と密着することによって前記の間隙流路が消滅し、管継手52において完全な気密性が達成され、空気や水の漏洩を阻止する。
1 ルーズフランジ式管継手
5 パイプ
8 ルーズフランジ
12 補強リング
14 弾性ガスケット
24,24 リップ部
28 リップ谷部
30 横向き突起
32 リップ側端部

Claims (6)

  1. 管継手の内部に設置し、圧縮密着によってパイプからの液体漏出を防止する円環状の弾性ガスケットであって、つば部ないしフランジ端面またはパイプ外周面などとの接触表面においてガスケットの円周方向に複数の突起を形成し、各突起の高さがガスケットの周端部を越えることにより、管継手を単に取り付けただけの状態であると、前記突起の介在によってガスケットとつば部ないしフランジ端面またはパイプ外周面との間に間隙流路が存在し、一方、管継手を締め付けた状態になると、ガスケットが圧縮されて間隙流路が消滅して密封が成立する管継手のガスケット。
  2. 両パイプのつば部ないしフランジ端面間に密封部材を介在させてから、両フランジまたは嵌合ルーズフランジを結合して締め付け、この際に密封部材として、円環状の弾性ガスケットおよび該ガスケットの外周側に配置する金属製の補強リングを用いる管継手において、つば部ないしフランジ端面との接触表面においてガスケットの円周方向に1個または複数の横向き突起を形成し、該突起が軸方向においてガスケットの側端部よりも高く、組み立ての際に、両つば部間に弾性ガスケットおよび補強リングを配置し、ボルトとナットで管継手を単に取り付けただけの状態であると、前記突起の介在によってガスケットとつば部ないしフランジ端面との間に間隙流路が存在し、一方、管継手を締め付けた状態になると、ガスケットが圧縮されて間隙流路が消滅して密封が成立するフランジ式管継手のガスケット。
  3. ガスケットの両側面において、複数の横向き突起をそれぞれ円周方向に等間隔に形成する請求項2記載のガスケット。
  4. 両パイプの端部に円環状の弾性ガスケットを嵌め、該ガスケット上にハウジングを被せ、該ハウジングをボルトとナットで締め付ける管継手において、パイプ外周面との接触表面においてガスケット内周面に1個または複数の内向き突起を形成し、各突起は直径方向においてガスケットの周端部よりも内方になり、組み立ての際に、ボルトとナットで管継手を単に取り付けただけの状態であると、前記突起の介在によってガスケット内周面とパイプ外周面との間に間隙流路が存在し、一方、管継手を締め付けた状態になると、ガスケットが圧縮されて間隙流路が消滅して密封が成立するハウジング形管継手のガスケット。
  5. ガスケットの両側部の内周面において、複数の内向き突起をそれぞれ円周方向に等間隔に形成する請求項4記載のガスケット。
  6. 弾性ガスケットにおいて、複数の突起を円周方向に形成する代わりに、1個または複数個の横断溝を設けた環状の突条を形成する請求項1、2または4記載のガスケット。
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