JP3162540B2 - 充電装置 - Google Patents
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Description
カドミウム電池等のための充電装置に関するものであ
る。
に示すように電池電圧が変動する。すなわち最初は比較
的速く電池電圧が上昇し(A1参照)、次にゆるやかに
上昇を続け(A2参照)、満充電状態になる直前に電圧
上昇率が増大し(A3参照)、そして満充電以後も充電
を続けると電池電圧は下降する(A4参照)。すなわち
満充電状態で電池電圧は最大となる。この現象を利用し
て電池電圧が最大となるタイミング、すなわち電池電圧
が上昇から下降に転ずるタイミングを検出して満充電状
態で充電を停止させようとする技術が各種提案されてい
る。
は、電池電圧を所定期間毎に検出し、継続して所定回数
以上電圧が降下していることがわかったときに充電を停
止させる技術が開示されている。これによると、満充電
直後に充電が停止される。しかしながらこの方式による
と、過放電電池に対する充電がうまくゆかない。過放電
された電池を充電すると、図1のA5に示すように電池
電圧は一旦急激に上昇し、次に下降する(ラインA6参
照)。そしてその後正常電池と同一のパターンで電池電
圧が上昇してゆく。電池電圧が上昇から下降に転ずるタ
イミングを検出する技術のみによると、電池電圧がライ
ンA5に従って上昇し、次にラインA6に従って下降す
るときに、電池電圧が最大となるタイミングが検出され
てしまい、充電不足の状態で充電が停止されてしまう。
案されており、例えば特開平4−58471号公報の技
術によると、電池電圧が所定値以下の間は電池電圧が最
大となったか否かの判定を実施しないようにしている。
また特開昭61−288740号公報には電池電圧が安
定的に上昇を始めるまでは電池電圧が最大となったか否
かの判定を実施しない技術が示されている。前記した特
開昭63−234844号公報の技術では、充電開始後
一定時間が経過するまでの間は、電池電圧が上昇から下
降に転じたか否かの判断を行なわないようにしている。
号の方式、すなわち電池電圧が所定値以下の間は電池電
圧が最大となったか否かの判定を禁止する方式による
と、異なる定格電圧をもつ電池を一台の充電装置で充電
することが難しくなる。例えば定格12ボルトの電池と
7.2ボルトの電池のいずれをも充電可能とすると、過
放電された12ボルト電池に充電したときに、充電初期
に生じる最大電圧(図1のV7)よりも高いレベルに所
定値を設定しておかなければならない。ところがそうす
ると今度は定格7.2ボルトの電池の満充電状態で生じ
る最大電圧(図1のV8)の状態で最大となったか否か
の判定が行なわれなくなってしまう。このように、一定
の電圧値を基準として電池電圧が最大となったか否かの
比較を実施したり実施させなかったりする方式では、定
格電池の異なる電池を同一の充電装置で充電することが
できなくなる。
すなわち電池電圧が安定的に上昇を始めるまでは、電池
電圧が最大となったか否かを判定しない方式、あるいは
特開昭63−234844号の方式、すなわち充電開始
後一定時間が経過するまでの間は電池電圧が最大となっ
たか否かを判定しない方式によると、図1のラインA2
に示す状態から最大となったか否かの判定が行なわれ
る。ここでラインA2に示す時期は、ゆるやかといえど
も電池電圧が安定的に上昇している時期であり、最大と
なったか否かの判定をしても誤判定しないはずである。
しかしながら、実際の作業現場では、充電装置の近くで
大型モーターがオン・オフされたりすることがあり、電
源電圧が変動し易い。そのため、ラインA2に示す時期
に電源電圧の変動に起因して、電池電圧が一旦下降する
ようなことが起り易い。電池と充電装置の接触状態が変
動したときにもこのようなことが起る。このようなこと
が起ると、これらの方式によっても満充電前に充電が停
止され、充電不足となってしまう。特開昭63−234
844号の方式による場合、充電済み電池が再充電され
たときに過充電されることを防止する必要があるため
に、一定時間を長くとることができず、図1のラインA
2に示す時期も判定対象期間となってしまう。本発明は
上記問題点を解決するものであり、一つの充電装置で定
格電圧の異なる電池に対する満充電タイミングを検出可
能とし、しかも電源電圧等の変動があっても誤判定し難
くするものである。
は、図1にその概要が模式的に示されている充電装置を
創り出した。なお図1の上半分は、この装置で定格の異
なる2種類の電池を充電した場合を例にとり、その電池
電圧の変動の様子を示している。この充電装置は2種類
以上の電池を充電可能となっているが、以下の説明では
2種類の電池の場合を例として説明を進める。
手段を備えている。 A.この手段は、充電開始後所定時間(T1)経過したと
きの電池電圧(V1)を検出して記憶する。Aの電池に
対してはV1(A)が、Bの電池に対してはV1(B)
で示される電池電圧を検出して記憶する。 B.この手段は、A手段で検出・記憶された電池電圧V1
(A),V1(B)を所定電圧を比較して電池を定格電
圧によって区分する。すなわちV1(A)とV1(B)
の値を所定値と比較することによってAタイプの電池な
のかBタイプの電池なのかを区分する。
転ずるタイミングを検出する。図1の場合T2(A),
T2(B)といったタイミングを検出する。ただしこの
手段は、電池電圧がA手段で検出された電圧すなわち所
定時間(T1)経過時の電池電圧V1(A),V1
(B)に所定電位差ΔVSを加えた値となったとき以後
に作動し、それ以前は作動しない。またここで用いられ
る所定電位差ΔVSは、電池の定格電圧ごとに定められ
ている。そこでこの手段は、Aタイプの電池であればV
1(A)+ΔVS(A)、Bタイプの電池であればV1
(B)+ΔVS(B)よりも高い電池電圧となったとき
以後にタイミングを検出し始めることになる。 D.この手段は、C手段が当該タイミングを検出したとき
に、充電電流の通電を停止させる。なお所定時間(T
1)は、過放電電池を充電したときに生じる初期電圧変
動(すなわちラインA5に示される一時的な増大とライ
ンA6に示される一時的な下降のことをいう)が終了す
る時間にほぼ等しくなっている(以上が請求項1に対
応)。
ミングを検出する手段は、所定期間毎に電池電圧を検出
する手段と、検出された電池電圧のなかの最大電圧を抽
出して記憶する手段と、検出された電池電圧を前記最大
電圧と比較する手段とを備え、前記最大電圧に等しいか
または小さい電池電圧が継続的に検出されたか否かによ
って前記タイミングを検出するものであることが好まし
い(請求項2に対応)。また前記最大電圧に等しい電池
電圧が検出されたときを1回とし、前記最大電圧よりも
小さい電池電圧が検出されたときをn回(ここでnは2
以上の整数)として、前記最大電圧に等しいかまたは小
さい電池電圧が継続的に検出された回数とすることが望
ましい(請求項3に対応)。
図1の上図に示されるV1(A),V1(B)(ここで
C,D…タイプの電池であればV1(C),V1(D)
…等となる)が検出・記憶される。ここで所定時間T1
は過放電電池の充電時に生じる初期電圧変動が終了する
時間にほぼ等しくされている。このためV1(A),V
1(B)…は電池の定格電圧によく対応した値となって
いる。手段Bは、この電圧V1(A),V1(B)…を
用いて比較を実施するために、充電されている電池が正
確に定格電圧ごとに区分される。
とに所定電位差ΔVS(A),ΔVS(B)…が求めら
れ、電池の種類ごとに、すなわちAタイプの電池であれ
ば電池電圧がV1(A)+ΔVS(A)となるまで、ま
たBタイプの電池であれば電池電圧がV1(B)+ΔV
S(B)となるまでの間は、電池電圧が最大となったか
否かの判定が実施されず、Aタイプの電池であれば電池
電圧がV1(A)+ΔVS(A)、Bタイプの電池であ
れば電池電圧がV1(B)+ΔVS(B)となった後に
その判定が実施される。ここでV1(A)+ΔVS
(A)あるいはV1(B)+ΔVS(B)の値は、電池
が満充電状態の直前となって電圧上昇率が増大する期間
の開始時点(ラインA3の開始時点)における電圧値に
ほぼ等しくなっている。
と、電池の定格電圧ごとに、電圧上昇率が増大し始める
タイミング以後、電池電圧が上昇から下降に転ずるタイ
ミングの検出が行なわれる。すなわちAタイプの電池で
あれば、ラインA1,A5,A6に示す時期のみなら
ず、ラインA2に示す期間も、電池電圧が上昇から下降
へ反転する現象の検出処理がなされず、ラインA3にな
った後のみ判定が実行されることになる。
り、大きな電圧変動に基づいて上昇から下降へ反転する
現象が検出される。このため電源変動等によらず正確な
満充電タイミングが検出される。このことを逆にいう
と、電池電圧の検出精度が比較的悪くてもよい条件での
み、満充電タイミングの検出処理が実行されることにな
り、安価な部品で充電装置を構成できることになる。
との比較によって行い、電池電圧が継続的に最大電圧以
下であることから上昇から下降へ反転したタイミングを
みるようにすると、すなわち図2の(A) に示される期間
毎に電池電圧を検出し、それから最大電圧を求め、さら
に図2の(B) の処理によってカウントされるカウンター
を用いて上昇から下降へ反転したタイミングを検出する
と、電源電圧等の変動に抗して、上昇から下降へ反転し
た現象の正確なタイミングが検出される。とくに、最大
電圧と電池電圧が等しいときを1回とし、電池電圧の方
が低くなったときをn回(ここでnは2以上)としてカ
ウントすると、すなわち図2(C)の方式で、継続して下
降した回数をカウントすると、正確かつ迅速に上昇から
下降へ反転したタイミングが検出される。
している。商用電源2から供給される電流は整流平滑回
路4で整流されたあと平滑化され、スイッチング素子6
によってオン・オフ制御される。トランス8は商用電圧
を降圧して2次側に充電電流を流す。この電流は整流平
滑回路9で整流されたあと平滑化され、電池10に供給
される。電池10は定格1.2ボルトのセルを複数個内
蔵しており、セルを6個内蔵する定格7.2ボルトの電
池、8個内蔵する定格9.6ボルトの電池、10個内蔵
する定格12.0ボルトの電池のいずれかが用いられ
る。
電池電圧検出回路14が付設されている。また電池の昇
温に伴ってオン・オフする感温スイッチ(具体的にはサ
ーモスタット)16も付設されている。これらはマイク
ロコンピュータ18に入力される。なおトランス8に補
助電源20が付設されており、マイクロコンピュータ1
8に電源電圧が供給される。マイクロコンピュータ18
は予め定められたプログラムに従って後記の処理を実行
し、その処理結果をフォトカプラ24を介して1次側制
御回路26に送る。1次側制御回路26はマイクロコン
ピュータ18の処理結果に基づいて、スイッチング素子
6のオン・オフを制御する。なお1次側制御回路26に
はトランス8に付設されている補助電源22から駆動電
圧が供給される。
出回路12の信号を入力し、充電電流がほぼ一定の値と
なるようにスイッチング素子6のデューティ比を調整す
る。また図4,図5の処理手順によって、電池10が満
充電状態となったらスイッチング素子6をオフに固定し
てしまう。図4の処理は、マイクロコンピュータ18に
よって実行される処理手順を示しており、ステップS0
に示されているように、充電開始後所定時間(T1)が
経過したときに割込み実行される。
れた時間であり、図1のラインA5,A6に示した初期
電圧変動がほぼ終了する時間とされている。充電開始後
T1時間経過すると、充電開始時の放電の程度の如何を
問わず、電池電圧は電池の定格電圧によく対応した値と
なる。これに対して充電開始時の電池電圧は定格電圧と
関係しないことがあり、例えば定格12ボルトの電池電
圧V00(A)が定格7.2ボルトの電池電圧V0
(B)よりも低い場合があり得るのである。充電開始後
T1時間が経過すると、上記問題は解消し、さらに過放
電電池の充電時に生じる初期電圧変動もおさまってお
り、定格電圧の低い電池の電池電圧の方が高くなるとい
った事態は生じなくなっている。
開始後所定時間(T1)経過したときに実行されるよう
にプログラムされており、まずステップS2でそのとき
の電池電圧を検出してV1として記憶する。ステップS
0とS2の処理によって、充電開始後所定時間経過した
ときの電池電圧を検出して記憶する手段Aが実現されて
いる。
V1と所定電圧との比較が行なわれる。この実施例の充
電装置は、定格7.2ボルトと9.6ボルトと12.0
ボルトの3種の定格電圧をもつ電池に充電することを予
定しており、7.2ボルトと9.6ボルトを区分するた
めの所定電圧としてV9.6L、9.6ボルトと12.
0ボルトを区分するための所定電圧としてV9.6Uが
用いられる。V9.6Lは定格9.6ボルトの電池をT
1時間充電したときに生じる電池電池のうちの最低電圧
より僅かに低い値であり、V9.6Uは最大電圧より僅
かに高い値である。V1≦V9.6Lであれば定格7.
2ボルトの電池が充電されており、V9.6L<V1<
V9.6Uであれば定格9.6ボルトの電池が充電され
ており、V1≧V9.6Uであれば定格12.0ボルト
の電池が充電されていることがわかる。
1)を所定電圧と比較して電池を定格電圧によって区分
する手段Bが構成されている。図4において、定格7.
2ボルトの電池であるときはステップS6が、9.6ボ
ルトの電池であるときはステップS8が、12.0ボル
トの電池であるときはステップS10が実行される。ス
テップS6,S8,S10は所定電位差ΔVSに、電池
の定格電圧ごとに定められている値ΔVS(7.2)、
ΔVS(9.6)、ΔVS(12.0)をそれぞれ記憶
する。
(ステップS12)。次に所定期間経過したときに図5
の処理が割込み実行される。図5の処理はその後所定期
間毎に割込み実行される(S14)。まずステップS1
6で電池電圧を読取りそれをVNとする(ステップS1
6)。次に今回の電池電圧VNを今までの最大電圧VP
EAKと比較し、今回の電池電圧が今までの最大電圧を
越えていればすなわちステップS18がノーならば、今
回の電圧VNを最大電圧VPEAKとする(ステップS
20)。今までの最大電圧VPEAKの方が大きけれ
ば、ステップS20をスキップする。電圧が上昇してい
る間、すなわちVN>VPEAKの間はカウンタの値を
ゼロとする(ステップS22)。電圧の上昇中はステッ
プS24以後を実行せず、一旦処理を終了する(ステッ
プS36)。
VPEAKに等しいか小さいとき、ステップS24を実
行する。ここでは充電開始後所定時間(T1)経過した
ときの電池電圧(V1)に所定電位差(ΔVS)を加え
た値と、電池電圧(VN)とを比較する。ここでV1は
図4のステップS2で記憶されている。またΔVSは電
池の定格電圧によってステップS6,S8,S10のい
ずれかでセットされている。
以後の処理をスキップするか否かを決定するものであ
り、ノーの間はスキップしイエスとなったとき実行す
る。ステップS26以後の処理は電池電圧VNが上昇か
ら下降に転ずるタイミングを検出するものである。その
ために今回の電池電圧VNの方が最大電圧VPEAKよ
りも小さければカウンタの値を2つ進ませ(ステップS
28)、等しい場合は1つ進ませる(ステップS30)
(なおステップS18によって、VN>VPEAKとな
ることはない。)。この結果VN≦VPEAKの関係が
連続して検出された回数がカウンタによってカウントさ
れる。このときVN=VPEAKのときを1回とし、V
N<VPEAKのときを2回としてカウントするのであ
る。確実に下降しているときは重みをつけてカウントす
るのである。
プS32で所定回数と比較される。所定回数以上VN≦
VPEAKが続くと、ステップS34で充電を停止す
る。すなわちスイッチング素子6をオフ状態に保持す
る。なおカウンタの値が所定回数に達しないうちはステ
ップS32がノーとなり、図5の処理が繰返される。そ
してVN>VPEAKとなると、ステップS18がノー
となりカウンタはゼロにクリアされる(ステップS2
2)。すなわちこの処理によってVN≦VPEAKとな
ってもそれが継続しないかぎり、充電を停止せず、継続
したときに充電停止される処理が実行される。
て確実に下降であることがわかるときは重みをつけてカ
ウントすることによって迅速にステップS32がイエス
となるようになっている。なおこの実施例の場合ステッ
プS28でカウンタを2歩進させているが3,4,5…
と歩進してもよい。
S32によって電池電圧が上昇から下降に転ずるタイミ
ングを検出する手段が構成されており、この処理がステ
ップS24がイエスとなったときにのみ実行されるよう
にされているため、電池電圧(VN)が所定時間(T
1)経過時の電池電圧(V1)に所定電位差(ΔVS)
を加えた電圧となったとき以後に、前記タイミング検出
手段が作動するようになっている。またステップS34
は充電電流を停止させる手段であり、これはステップS
26〜32によって上昇から下降への反転現象が検出さ
れたときに実行されることになる。
る。この実施例の場合、満充電状態の直前となって電圧
上昇率が大きくなったところで、上昇から下降への反転
が検出される。すなわち所定期間内の電圧変動が大きい
ところで反転を検出する。このため電圧の検出精度は比
較的ラフでよく、例えば本来は実線の電圧変動を破線の
ものとして検出するようにしてもよい(破線は粗分解能
となっている)。検出分解能が粗いと、電池電圧の微小
な変動によって誤って上昇から下降への反転現象が生じ
たと誤検出することはない。分解能が粗いと検出の遅れ
が懸念されるが、本実施例ではVN<VPEAKのみな
らず、VN=VPEAKもカウントに含める。このため
図6のXのタイミング以後カウンタが進んでゆくため、
上昇から下降への反転したタイミングにごく近いタイミ
ングを検出することができる。
あってもタイミング検出性能が悪化しない。勿論粗分解
能でよいために、電子部品等を安価なもので済せること
ができる。なお上昇から下降へ反転したタイミングを検
出するためには所定期間の電圧変動差をとり、それがプ
ラスからマイナスに変動した後、マイナスの変動が所定
回継続したか否かをみるようにしてもよい。しかしこの
方式では僅かな電源電圧の変動で誤検出することがあ
る。これに対し、本実施例では所定期間内の電圧変動で
なく最大電圧と比較するために誤検出が起り難い。
がイエスとなったあとにステップS18〜S20の最大
電圧の抽出処理を実行してもよい。また図7の処理を付
加してもよい。すなわち電池電圧が所定時間(T1)経
過時の電池電圧(V1)に所定電位差(ΔVS)を加え
た電圧となった以後に作動して、電池電圧が上昇から下
降に転ずるタイミングを検出する手段が複数の手段から
なっていてもよい。
分ΔVが最大変動分ΔVMAXから一定値を減じた値と
なったタイミングを検出する。ここで一定値として電池
の定格電圧ごとに適値としておくと、電池電圧が上昇か
ら下降に転ずるタイミングの直前にステップS72がイ
エスとなるように設定できる。ステップS26〜S32
に代えて、あるいはS26〜S32とともにステップS
72を用いることができる。同様にステップS74で電
池電圧の上昇から下降への反転タイミングを検出でき
る。電池は満充電後、急に昇温する特性があり、この温
度にサーモスタットをセットしておくと、ステップS7
4で満充電タイミングを検出できる。
最大電圧VPEAKから所定値(ΔVC)だけ低くなっ
たタイミングをみるものであり、ここでΔVCの絶対値
を小さな値としておくと、電池が満充電になったことが
わかる。ステップS26〜S32,S72,S74,S
76の一種又は複数をステップS24がイエスとなった
ときにのみ実行するようにしておくことによって、本発
明を具現化することもできる。
動して上昇から下降に転ずるタイミングが検出し易く、
同時に誤検出し難い条件でのみ、満充電の検出を行なう
ために、安定的な検出が可能となる他、検出分解能等が
粗い安価な部品を用いることが可能となる。
憶する手段 B:電池を定格電圧によって区分する手段 C:電池電圧が所定時間経過時の電圧に所定電位差を加
えた電圧となった後、電池電圧が上昇から下降に転ずる
タイミングを検出する手段 D:充電停止手段
Claims (3)
- 【請求項1】 電池に充電電流を通電して電池を充電す
る装置であり、 充電開始後所定時間(T1)経過したときの電池電圧
(V1)を検出して記憶しておく手段と、 前記電池電圧(V1)を所定電圧と比較して電池を定格
電圧によって区分する手段と、 電池電圧が、前記所定時間(T1)経過時の電池電圧
(V1)に所定電位差(ΔVS)を加えた電圧となった
とき以後に作動して、電池電圧が上昇から下降に転ずる
タイミングを検出する手段と、 前記タイミング検出手段が当該タイミングを検出したと
きに充電電流の通電を停止させる手段、 を備えており、 前記所定時間(T1)は、過放電電池の充電時に生じる
初期電圧変動が終了する時間にほぼ等しく、かつ前記所
定電位差(ΔVS)は、電池の定格電圧ごとに定められ
ていることを特徴とする充電装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の充電装置において、前
記タイミング検出手段は、 所定期間毎に電池電圧を検出する手段と、 検出された電池電圧のなかの最大電圧を抽出して記憶す
る手段と、 検出された電池電圧を前記最大電圧と比較する手段とを
備え、 前記最大電圧に等しいかまたは小さい電池電圧が継続的
に検出されたか否かによって前記タイミングを検出する
ものであることを特徴とする充電装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の充電装置において、 前記最大電圧に等しい電池電圧が検出されたときを1回
とし、 前記最大電圧よりも小さい電池電圧が検出されたときを
n回(ここでnは2以上の整数)として、前記最大電圧
に等しいかまたは小さい電池電圧が継続的に検出された
回数とするものであることを特徴とする充電装置。
Priority Applications (3)
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Applications Claiming Priority (1)
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JPH06327167A JPH06327167A (ja) | 1994-11-25 |
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1993
- 1993-05-10 JP JP10829893A patent/JP3162540B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH06327167A (ja) | 1994-11-25 |
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