JP3160757B2 - ガスタービンエンジン排気温度制御装置および制御方法 - Google Patents
ガスタービンエンジン排気温度制御装置および制御方法Info
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Description
のターボファンエンジン、ターボシャフトエンジンや発
電用ガスタービン等のガスタービンエンジン排気温度制
御装置および方法に関する。
とタービンとを組み合わせた原動機であり、航空機用タ
ーボファンエンジンにおいては、タービン通過後あるい
はアフターバーナ燃焼後のガスエネルギを効果的に推力
に変換するための排気ジェットノズル等を、ターボシャ
フトエンジン、発電用ガスタービン等のガスタービンエ
ンジンにおいてはタービン通過後のガスエネルギを効果
的に回転軸出力に変換するための出力タービン等を備え
た熱機関である。
ジンの定常作動時及び負荷変動状態にある過渡作動時に
おいて、エンジンの有する性能(推力、出力等)が操作
員(または上位の装置)の要求通りに発揮されるように
するとともに、エンジン各部の温度、圧力、回転数等が
定められた制限値を満足し(制限制御という。)、エン
ジン作動が常に最適に保たれるよう供給する燃料流量等
を適切に調節することである。
て重要である。なぜなら、第1に、同じ内燃機関でも、
ピストンエンジンにおいて、シリンダが高温燃焼ガスと
冷気を交互に取り扱うので、壁温を燃焼ガス温度に比べ
低く保てるのに対し、ガスタービンエンジンでは、ター
ビン翼は回転による遠心力に加えて常に高温ガスにさら
されるため、タービン翼は強度的及び熱的に材料の限界
付近で使用されることが多く、第2に、負荷変動に強い
というガスタービンの特性を発揮するために、低負荷か
ら高負荷までの急加速性が要求されるのに対し、急加速
時は定常作動時よりも多量の燃料が供給され、燃焼ガス
温度は非常に高温となるため、タービン翼温度及び燃焼
ガス温度に対応する排気温度を制限値内に正確に制御す
ることで、間接的に燃焼ガス温度を最適に制御し、ひい
てはタービン翼の温度制限超過を防ぎ、過温度によるタ
ービン翼破損に起因するエンジン破壊を防止しているか
らである。
ンを例に挙げると、この種のエンジンの系統図の一例は
図3に示すようになり、ガスタービンエンジン1、パワ
ーレバー9、制御装置12、燃料制限装置11、油圧燃
料コントロール2により主に構成される。ここで、前記
ガスタービンエンジン1のエンジン出力が増加すると、
これに伴って流入する空気の量が増加し、吸入空気量に
応じた燃料を供給し続けるように油圧燃料コントロール
2を制御すると、さらにエンジン出力が増加してしま
う。また、ターボファンエンジンでは、排気ノズル3を
噴出する高圧ガスによって発生する推力値を直接正確に
検出することは困難であるため、燃焼ガスの温度(排気
温度)から推力値を算出している。
タービンエンジン1の吸入空気量及び操作員が前記パワ
ーレバー9の位置によって指示する出力(推力)要求に
応じて、前記ガスタービンエンジン1に供給する燃料の
量を適切に設定することにより、排気温度を直接的に制
御し、この作用に基づいて、前記ガスタービンエンジン
1の推力を間接的に制御している。このため、前記燃料
制限装置11は、前記制御装置12からの各種制限制御
信号と加速制御信号とパワーレバー指示に基づく定常制
御信号と減速制御信号と排気温度制限値信号EGTMAX
と、温度センサ10の検出する排気温度信号EGTと
を、排気温度制御回路A及び高・低値選択回路Cによっ
て演算処理し、前記油圧燃料コントロール2へ燃料供給
指令信号fを出力する。
信号EGTと前記排気温度制限値信号EGTMAXの温度
差信号を常時発生する減算器21と、この温度差信号を
受け、固定値の利得をもって前記温度差信号を増幅する
増幅器24を備え、出力信号aを発生する。
12が出力する各種制限制御信号g(例えば、ガスジェ
ネレータ圧力制御信号やファン回転数制限制御信号)と
前記排気温度制御回路Aの出力信号aを常時比較して最
低値を選択出力する第1の低値選択回路27と、遅延器
により保持した回路出力信号dの前回値を前記第1の低
値選択回路27の出力信号bに対して加算器により重畳
させて積分演算を行う積分回路Dを結合する傍ら、この
積分器出力信号cと前記制御装置からの所定加速スケジ
ュールに従った加速制御信号hと前記制御装置からのパ
ワーレバー指示に従った定常制御信号iを常時比較して
最低値を選択出力する第2の低値選択回路29と、この
低値選択回路の出力信号dと前記制御装置12からの所
定減速スケジュールに従った減速制御信号jを常時比較
して高値を選択出力する高値選択回路30を備え、前記
油圧燃料コントロール2へ適切な前記燃料供給指令信号
fを出力することによって前記排気温度信号EGTを制
御する。
下、説明の便宜上、低負荷(例えば、アイドル状態)で
作動するガスタービン1に対し、操作員によるパワーレ
バー操作によって最大定格推力(出力)までの急加速が
要求される場合について説明する。
バー9のアイドル位置に対応する定常制御信号iが低値
選択回路29及び高値選択回路30において選択出力さ
れているが、急加速要求によって、パワーレバー9が最
大定格推力位置に移動すると、定常制御信号iは最大定
格推力相当と高くなる。また、急加速要求開始直後は、
排気温度制限値信号EGTMAXが排気温度信号EGTに
比べて十分余裕があるため、前記排気温度制御回路Aの
出力信号aは十分高く、同様に前記制御装置12の出力
する各種制限制御信号gも高いので、低値選択回路27
の出力信号bも高い(正値)。よって、積分回路Dの出
力信号cも高い。
制御信号hと定常制御信号iと前記出力信号cのうちで
は、加速制御信号hが選択され、出力信号dとして出力
される。さらに、前記出力信号dは、減速制御信号に比
べ十分高く、前記高値選択回路30においても選択出力
されるので、前記加速制御信号hである出力信号dが燃
料供給指令信号fとして、前記油圧燃料コントロール2
へ出力される。
て加速中、すなわち排気温度が上昇傾向にある状況にお
いて、排気温度信号EGTが排気温度制限値信号EGT
MAXに近づくと、前記排気温度制御回路Aの出力信号a
の値は、時点t1において正値から負値へ変化し(排気
温度制御回路による燃料調節の開始)、第1の低値選択
回路27の出力信号bとなる。
少を開始し、この信号cが第2の低値選択回路の出力信
号dとして、高値選択回路30へ出力される。また、通
常の加速においては、信号dが減速制御信号よりも高値
であるから、そのまま油圧燃料コントロール2へ燃料供
給指令信号fとして出力される。図4(a)と(b)の
実線は、それぞれ、前述のパワーレバー操作に対応した
急加速時の排気温度信号EGTと燃料供給指令信号fを
示したものである。
t1までは、加速制御信号hと等しいが、排気温度制御
回路による燃料調節が開始した時点t1以降、減少側に
転じており、これにともない、EGTが制限値内に保持
されていることがわかる。なお、同図において、加速時
間はT1で示されている。
における排気温度制御は、高・低値選択回路Cの低値選
択回路29に結合された積分回路Dを通じて実施してお
り、前記排気温度制御回路Aの増幅器24の増幅器利得
である固定値ゲイン22が、排気温度の積分制御の積分
ゲインに相当するが、この積分ゲインは、前記ガスター
ビンエンジンの最大定格出力において、適切な排気温度
制御特性が得られるように設定している。
の最大定格出力以外のエンジン作動状態において、適切
な排気温度制御特性が得られるとは限らない。特に、高
運動性が要求される航空機等では、迅速なエンジン加速
性が要求され、エンジン加速時間を短縮するために、前
記制御装置の所定加速スケジュールを高めて加速制御信
号を高める手段がとられるが、そうした場合、エンジン
加速中の前記油圧燃料コントロールからの燃料供給量が
増大し、エンジン加速中に排気温度が制限値を超過しや
すい状況となる。しかしながら、前述したように、エン
ジン加速中の排気温度制御特性が適切でないと、排気温
度の制限値超過、ハンティング等の望ましくない現象が
発生するため、前記加速制御信号を高めることはでき
ず、加速時間を短縮するという要求を満足することがで
きない。
合、エンジンの加速特性を向上させるため、前記制御装
置12の出力する加速制御信号を高めていくと、急加速
要求開始後、前記燃料制限装置の出力信号である燃料供
給指令信号fは、図4(b)の破線で示すように加速初
期段階で増加し、排気温度信号EGTの増加も迅速とな
る。この迅速なEGTの上昇に対し、時点t1’以降、
排気温度制御回路の作動により信号fは減少するが、減
少の度合いが緩慢なため、EGTの制限値超過及び変動
が発生する(同図(a)破線)。しかも、EGTの整定
に時間を要するため、加速時間は、T1’であり、加速
スケジュールを高める前の加速時間T1とほとんど変わ
らない。一方、図には示していないが、前記固定値ゲイ
ン22を高めると、同様の急加速要求に対し、EGTが
振動するハンティング現象が発生し、制御特性は悪化す
る。
加速スケジュールを高めて加速制御信号を高めると、過
渡作動時の排気温度制御特性が悪化し、排気温度の制限
値超過等が発生するため、加速時間を短縮することがで
きない。本発明は、上記課題を解決するためになされた
もので、定常作動時、過渡作動時等のガスタービンエン
ジンの運用におけるいかなる作動状態においても、優れ
た制御特性をもって排気温度を運用制限値以下に抑える
ように燃料供給ができ、さらに加速時間を短縮すること
ができるガスタービンエンジン排気温度制御装置および
制御方法を提供することを目的としている。
に、本発明では、ガスタービンエンジン排気温度制御装
置に係わる手段として、ガスタービンエンジンの排気温
度を示す排気温度信号EGTと前記排気温度の制限値を
示す排気温度制限値信号EGTMAXとを比較して増幅
し、排気温度信号EGTが排気温度制限値信号EGT
MAXに近づくと正値から負値に変化する出力信号aを出
力する第1の排気温度制御回路と、前記出力信号aある
いはガスタービンエンジンの動作に係わる各種制御量を
示す各種制限制御信号gのうち最も低い値の信号を出力
信号bとして選択的に出力する第1の低値選択回路と、
第2の低値選択回路の出力信号dの遅延信号を前記出力
信号bに加算し出力信号cとして前記第2の低値選択回
路に出力する積分回路と、前記出力信号cあるいはガス
タービンエンジンの加速時の加速スケジュールを規定す
る加速制御信号h、パワーレバーの指示値を示す定常制
御信号iのうち最も低い値の信号を前記出力信号dとし
て選択的に出力する前記第2の低値選択回路と、前記出
力信号dあるいはガスタービンエンジンの減速時の減速
スケジュールを規定する減速制御信号jのうち何れか高
い値の信号を燃料供給指令信号fとしてガスタービンエ
ンジンへの燃料供給量を制御する油圧燃料コントロール
に選択出力する高値選択回路とからなり、ガスタービン
エンジンの加速時に前記加速制御信号hを選択して燃料
供給指令信号fとすると共に、ガスタービンエンジンの
加速時において前記排気温度信号EGTが排気温度制限
値信号EGTMAXに近づくと、前記出力信号aを選択し
て燃料供給指令信号fとするガスタービンエンジン排気
温度制御装置において、前記排気温度信号EGTと排気
温度制限値信号EGTMAXとを比較して増幅し、排気温
度信号EGTが排気温度制限値信号EGT MAX に近づく
とゼロから負値に変化する出力信号kを出力する第2の
排気温度制御回路と、前記第2の低値選択回路と高値選
択回路との間に介挿され、前記出力信号kを出力信号d
に加算して高値選択回路に出力する加算器とを具備する
手段を採用する。このような手段において、排気温度制
限値信号EGTMAXから排気温度信号EGTを減算する
減算器と、ガスタービンエンジンの回転数を示す回転数
信号Ngの変化分を算出して出力信号Ng2’を出力す
る微分回路と、前記出力信号Ng2’によって制御され
る利得に基づいて前記減算器の出力を増幅し、かつ、排
気温度信号EGTが排気温度制限値信号EGT MAX に近
づくとゼロから負値に変化する出力信号kを出力する増
幅器とから第2の排気温度制御回路を構成するという手
段を採用しても良い。また、本発明では、ガスタービン
エンジン排気温度制御方法に係わる手段として、ガスタ
ービンエンジンの加速時に加速スケジュールを規定する
加速制御信号hを燃料供給指令信号fとしてガスタービ
ンエンジンへの燃料供給量を制御する油圧燃料コントロ
ールに出力すると共に、ガスタービンエンジンの加速時
においてガスタービンエンジンの排気温度を示す排気温
度信号EGTが前記排気温度の制限値を示す排気温度制
限値信号EGTMAXに近づくと正値から負値に変化する
出力信号aを前記燃料供給指令信号fとするガスタービ
ンエンジン排気温度制御方法において、排気温度信号E
GTが排気温度制限値信号EGT MAX に近づくとゼロか
ら負値に変化する出力信号kを生成し、該出力信号kを
前記出力信号dに加算して燃料供給指令信号fとすると
いう手段を採用する。この手段においては、ガスタービ
ンエンジンの回転数変化の激しいときに出力信号kを増
加させるという手段を採用しても良い。
の最大出力での定常作動状態だけでなく、急加速等の過
渡作動状態において、制御装置が出力する排気温度制限
値信号と排気温度信号との差信号に基づいて出力信号を
発生する第1及び第2の排気温度制御回路のうち、積分
回路に接続された前記第1の排気温度制御回路により安
定かつ精密な排気温度制御特性を、前記第2の排気温度
制御回路の出力信号を加算器により第2の低値選択回路
の出力信号へ重畳させることにより、過渡時の迅速な排
気温度制御特性とを得、前記ガスタービンエンジンのい
かなる作動状態においても排気温度が制限値を越えない
ように供給する燃料の量を制御することができる。
面に基づいて説明する。図1は、本発明のガスタービン
エンジン排気温度制御装置および制御方法の一例を示
し、同図において、図3で示す従来例と同一部分には同
一の符号を付して、それらの詳しい説明を省略する。
制限装置において、第2の排気温度制御回路Bを備え、
高・低値選択回路Cの第2の低値選択回路29の出力信
号dには、前記第2の排気温度制御回路Bの出力信号k
を重畳させる加算器26を備えている。
第2の排気温度制御回路Bには、ガスタービンエンジン
のガスジェネレータ回転数を検出する回転センサ8から
の検出信号である回転数信号Ngを印加し、さらに、こ
の回転数信号Ngの変化分を算出する第1の微分回路2
3及び第2の微分回路33を備え、その出力信号Ng
1’及びNg2’によって増幅器24及び34の利得を
制御する。
いては、増幅器24によって減算器21の出力信号と微
分回路23の出力信号Ng1’とが乗算され、出力信号
aが低値選択回路27に印加され、第2の排気温度制御
回路Bにおいては、増幅器34によって減算器31の出
力信号と微分回路33の出力信号Ng2’とが乗算さ
れ、出力信号kが加算器26に印加される。なお、第2
の排気温度制御回路Bは、エンジン加速時に迅速な燃料
制御効果(燃料減少作用)を得るためにあるので、加速
制御信号hに従う通常のエンジン加速中に、加算器26
によって、正値の増幅器34の出力信号kが重畳され
て、低値選択回路29の出力信号dが燃料増加側にバイ
アスすることのないよう、前記出力信号kが正値となら
ないように増幅器34は設定している。
ま、加速時間を短縮するために制御装置12の所定加速
スケジュールを高めているガスタービンエンジン1にお
いて、操作員によるパワーレバー操作によって低負荷か
ら最大定格までの急加速が要求されるとすると、急加速
要求開始後は、排気温度制限値信号EGTMAXが排気温度
信号EGTに比べて十分余裕があるため、前記制御装置
12からの加速制御信号hが低値選択回路29において
選択出力され、増幅器34の上述の設定により、加算器
26の出力信号eは、低値選択回路29の出力信号dと
等しく、高値選択回路30においても本信号が選択さ
れ、燃料供給指令信号fとなって、油圧燃料コントロー
ルに供給される。
限値信号EGTMAXに近づくと、前記排気温度制御回路A
の出力信号aは、正値から負値へ変化し、低値選択回路
29の出力信号dを燃料減少側に調節するが、排気温度
制御回路Aの設定が最大定格作動での安定性を重視して
おり、本回路にもとづく燃料供給指令信号fの変化は緩
やかである。
kの負値側への変化は、図2(b)時点t1における信
号fの減少に示すように、加算器26を通じて迅速に燃
料供給指令信号fの変化となって現れ、排気温度制御回
路Aの燃料制限作用を補い、これを受けた油圧燃料コン
トロールの燃料供給により、同図(a)に示すように排
気温度信号EGTも迅速に排気温度制限値に整定する。
加速時間はTと短い。さらに、エンジンが整定後は、ガ
スジェネレータ回転数信号Ngの変化分はわずかで、排
気温度制御回路Bの作用もわずかであり、排気温度の制
御は、主として排気温度制御回路Aの作用により実施さ
れる。なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変更できる。
ガスタービンエンジンの加速時において排気温度信号E
GTが排気温度制限値信号EGT MAX に近づくと、負値
に変化した出力信号kが出力信号dつまり第2の低値選
択回路の出力(積分回路の後段)に加算されるので、燃
料供給指令信号fが直ちに減少して排気温度が該排気温
度の制限値を超過することを効果的に抑制することがで
きる。また、排気温度が該排気温度の制限値に迅速に整
定されるので、加速時間を短縮することができる。
制御方式の一例を示す概略的な系統図である。
号波形図である。
方式を示す概略的な系統図である。
号波形図である。
数信号 a 第1の排気温度制御回路
の出力信号 b 第1の低値選択回路の出
力信号 c 積分回路の出力信号 d 第2の低値選択回路の出
力信号 e 加算器の出力信号 f 燃料供給指令信号 g 各種制限制御信号 h 加速制御信号 i 定常制御信号 j 減速制御信号 k 第2の排気温度制御回路
の出力信号
Claims (4)
- 【請求項1】 ガスタービンエンジン(1)の排気温度
を示す排気温度信号EGTと前記排気温度の制限値を示
す排気温度制限値信号EGTMAXとを比較して増幅し、
排気温度信号EGTが排気温度制限値信号EGTMAXに
近づくと正値から負値に変化する出力信号aを出力する
第1の排気温度制御回路(A)と、前記出力信号aある
いはガスタービンエンジンの動作に係わる各種制御量を
示す各種制限制御信号gのうち最も低い値の信号を出力
信号bとして選択的に出力する第1の低値選択回路(2
7)と、第2の低値選択回路(29)の出力信号dの遅
延信号を前記出力信号bに加算し出力信号cとして前記
第2の低値選択回路に出力する積分回路(D)と、前記
出力信号cあるいはガスタービンエンジンの加速時の加
速スケジュールを規定する加速制御信号h、パワーレバ
ー(9)の指示値を示す定常制御信号iのうち最も低い
値の信号を前記出力信号dとして選択的に出力する前記
第2の低値選択回路と、前記出力信号dあるいはガスタ
ービンエンジンの減速時の減速スケジュールを規定する
減速制御信号jのうち何れか高い値の信号を燃料供給指
令信号fとしてガスタービンエンジンへの燃料供給量を
制御する油圧燃料コントロール(2)に選択出力する高
値選択回路(30)とからなり、ガスタービンエンジン
の加速時に前記加速制御信号hを選択して燃料供給指令
信号fとすると共に、ガスタービンエンジンの加速時に
おいて前記排気温度信号EGTが排気温度制限値信号E
GTMAXに近づくと、前記出力信号aを選択して燃料供
給指令信号fとするガスタービンエンジン排気温度制御
装置において、 前記排気温度信号EGTと排気温度制限値信号EGT
MAXとを比較して増幅し、排気温度信号EGTが排気温
度制限値信号EGT MAX に近づくとゼロから負値に変化
する出力信号kを出力する第2の排気温度制御回路
(B)と、 前記第2の低値選択回路と高値選択回路との間に介挿さ
れ、前記出力信号kを出力信号dに加算して高値選択回
路に出力する加算器(26)と、 を具備することを特徴とするガスタービンエンジン排気
温度制御装置。 - 【請求項2】 第2の排気温度制御回路は、 排気温度制限値信号EGTMAXから排気温度信号EGT
を減算する減算器(31)と、 ガスタービンエンジンの回転数を示す回転数信号Ngの
変化分を算出して出力信号Ng2’を出力する微分回路
(33)と、 前記出力信号Ng2’によって制御される利得に基づい
て前記減算器の出力を増幅し、かつ、排気温度信号EG
Tが排気温度制限値信号EGT MAX に近づくとゼロから
負値に変化する出力信号kを出力する増幅器(34)
と、 からなることを特徴とする請求項1記載のガスタービン
エンジン排気温度制御装置。 - 【請求項3】 ガスタービンエンジンの加速時に加速ス
ケジュールを規定する加速制御信号hを燃料供給指令信
号fとしてガスタービンエンジンへの燃料供給量を制御
する油圧燃料コントロール(2)に出力すると共に、ガ
スタービンエンジンの加速時においてガスタービンエン
ジンの排気温度を示す排気温度信号EGTが前記排気温
度の制限値を示す排気温度制限値信号EGTMAXに近づ
くと正値から負値に変化する出力信号aを前記燃料供給
指令信号fとするガスタービンエンジン排気温度制御方
法において、排気温度信号EGTが排気温度制限値信号EGT MAX に
近づくとゼロから負値に変化する 出力信号kを生成し、
該出力信号kを前記出力信号dに加算して燃料供給指令
信号fとすることを特徴とするガスタービンエンジン排
気温度制御方法。 - 【請求項4】 ガスタービンエンジンの回転数変化の激
しいときに出力信号kを増加させることを特徴とする請
求項3記載のガスタービンエンジン排気温度制御方法。
Priority Applications (1)
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JP24375096A JP3160757B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | ガスタービンエンジン排気温度制御装置および制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1089089A JPH1089089A (ja) | 1998-04-07 |
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP24375096A Expired - Lifetime JP3160757B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | ガスタービンエンジン排気温度制御装置および制御方法 |
Country Status (1)
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-
1996
- 1996-09-13 JP JP24375096A patent/JP3160757B2/ja not_active Expired - Lifetime
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