JP3156218B2 - 燃料供給装置及び調圧装置 - Google Patents
燃料供給装置及び調圧装置Info
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- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M37/00—Apparatus or systems for feeding liquid fuel from storage containers to carburettors or fuel-injection apparatus; Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
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- F02M37/04—Feeding by means of driven pumps
- F02M37/08—Feeding by means of driven pumps electrically driven
- F02M37/10—Feeding by means of driven pumps electrically driven submerged in fuel, e.g. in reservoir
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- F02M69/54—Arrangement of fuel pressure regulators
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- F02M37/00—Apparatus or systems for feeding liquid fuel from storage containers to carburettors or fuel-injection apparatus; Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
- F02M37/0076—Details of the fuel feeding system related to the fuel tank
- F02M37/0088—Multiple separate fuel tanks or tanks being at least partially partitioned
- F02M37/0094—Saddle tanks; Tanks having partition walls
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は内燃機関へ燃料を供給
する燃料供給装置及び調圧装置に関するものである。
する燃料供給装置及び調圧装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図１０及び図１１は、例えば実開昭６４
−６４７０号公報に示された従来の燃料供給装置のシス
テム図及び調圧装置の断面図である。図１０において、
１０１は調圧装置であり、例えば車両のエンジンルーム
内に設置されている。１０２は燃料タンク、１０３は燃
料ポンプ、１０４は逆止弁で、燃料ポンプ１０３の吐出
口に内設されている。１０５は圧力調整流路であり、こ
れを通って、燃料ポンプ１０３から吐出された燃料が調
圧装置１０１で調圧される。１０６はインジェクター
で、圧力調整流路１０５に配設され、エンジンへ燃料供
給を行う。１０７はリターン流路で、余剰燃料を燃料タ
ンク１０２へ戻す流路である。１０８は燃料である。
−６４７０号公報に示された従来の燃料供給装置のシス
テム図及び調圧装置の断面図である。図１０において、
１０１は調圧装置であり、例えば車両のエンジンルーム
内に設置されている。１０２は燃料タンク、１０３は燃
料ポンプ、１０４は逆止弁で、燃料ポンプ１０３の吐出
口に内設されている。１０５は圧力調整流路であり、こ
れを通って、燃料ポンプ１０３から吐出された燃料が調
圧装置１０１で調圧される。１０６はインジェクター
で、圧力調整流路１０５に配設され、エンジンへ燃料供
給を行う。１０７はリターン流路で、余剰燃料を燃料タ
ンク１０２へ戻す流路である。１０８は燃料である。
【０００３】図１１は調圧装置１０１を示す断面図で、
１はケース、２は燃料入口で、燃料ポンプ１０３から供
給される加圧燃料の入口である。３は余剰燃料流路で、
調圧時の余剰燃料を燃料タンク１０２に戻すための燃料
出口となる。４はカバー、５はカバー４内に配設された
圧力調整バネ、６はダイヤフラム、７はダイヤフラム支
持体、８はバネ受けで、これはダイヤフラム支持体７と
共にダイヤフラム６を挟持する。９は球形をなす基部が
ダイヤフラム支持体７に嵌着されたバルブ部、１０はバ
ルブシートで、調圧時にバルブ部９が当接してバルブ作
用としての周知の動作を行う。
１はケース、２は燃料入口で、燃料ポンプ１０３から供
給される加圧燃料の入口である。３は余剰燃料流路で、
調圧時の余剰燃料を燃料タンク１０２に戻すための燃料
出口となる。４はカバー、５はカバー４内に配設された
圧力調整バネ、６はダイヤフラム、７はダイヤフラム支
持体、８はバネ受けで、これはダイヤフラム支持体７と
共にダイヤフラム６を挟持する。９は球形をなす基部が
ダイヤフラム支持体７に嵌着されたバルブ部、１０はバ
ルブシートで、調圧時にバルブ部９が当接してバルブ作
用としての周知の動作を行う。
【０００４】従来の燃料供給装置及び調圧装置は上記の
ように構成され、燃料ポンプ１０３により吸い込まれて
加圧された燃料１０８は、逆止弁１０４を押し開いて圧
力調整流路１０５を通り、調圧装置１０１の燃料入口２
からケース１内へ供給され、ケース１内の燃料圧力が圧
力調整バネ５で制御され得る圧力に到達すると、ダイヤ
フラム支持体７がダイヤフラム６の可撓性と協働して圧
力調整バネ５に抗して押し上げられる。従って、バルブ
部９がバルブシート１０から離れて余剰燃料流路３を開
口し、余剰燃料を燃料タンク１０２へ還流させ、圧力調
整流路１０５の圧力調整を行う。
ように構成され、燃料ポンプ１０３により吸い込まれて
加圧された燃料１０８は、逆止弁１０４を押し開いて圧
力調整流路１０５を通り、調圧装置１０１の燃料入口２
からケース１内へ供給され、ケース１内の燃料圧力が圧
力調整バネ５で制御され得る圧力に到達すると、ダイヤ
フラム支持体７がダイヤフラム６の可撓性と協働して圧
力調整バネ５に抗して押し上げられる。従って、バルブ
部９がバルブシート１０から離れて余剰燃料流路３を開
口し、余剰燃料を燃料タンク１０２へ還流させ、圧力調
整流路１０５の圧力調整を行う。
【０００５】ところで、この種の調圧装置１０１は、圧
力調整流路１０５のインジェクター１０６下流に配設し
なければならず、圧力保持機能を確保するためにバルブ
部９の流路遮断性能を高める必要があり、バルブ部９の
基部は球で形成され、バルブ部９とバルブシート１０の
締切性能を向上させるようになっている。よって、燃料
ポンプ１０３により加圧された燃料の供給が停止されて
も、調圧装置１０１と逆止弁１０４により通路が遮断さ
れ、圧力調整流路１０５の圧力が保持される。
力調整流路１０５のインジェクター１０６下流に配設し
なければならず、圧力保持機能を確保するためにバルブ
部９の流路遮断性能を高める必要があり、バルブ部９の
基部は球で形成され、バルブ部９とバルブシート１０の
締切性能を向上させるようになっている。よって、燃料
ポンプ１０３により加圧された燃料の供給が停止されて
も、調圧装置１０１と逆止弁１０４により通路が遮断さ
れ、圧力調整流路１０５の圧力が保持される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の燃
料供給装置及び調圧装置では、一般に調圧装置１０１は
エンジンルーム内の高温度となる場所に設置されてお
り、また、調圧装置１０１によって調圧された余剰燃料
も高温部を経由してリターン流路１０７から燃料タンク
１０２へ還流されるため、燃料温度が上昇して気泡の発
生量が多くなり、燃料ポンプの効率が低下するという問
題点があった。
料供給装置及び調圧装置では、一般に調圧装置１０１は
エンジンルーム内の高温度となる場所に設置されてお
り、また、調圧装置１０１によって調圧された余剰燃料
も高温部を経由してリターン流路１０７から燃料タンク
１０２へ還流されるため、燃料温度が上昇して気泡の発
生量が多くなり、燃料ポンプの効率が低下するという問
題点があった。
【０００７】また、調圧装置１０１を、エンジンへ燃料
を供給するインジェクター１０６へ通じる圧力調整流路
１０５のインジェクター１０６の下流に設置しなければ
ならず、余剰燃料を調圧装置１０１から燃料タンク１０
２へ還流させるための長い金属配管が必要であった。
を供給するインジェクター１０６へ通じる圧力調整流路
１０５のインジェクター１０６の下流に設置しなければ
ならず、余剰燃料を調圧装置１０１から燃料タンク１０
２へ還流させるための長い金属配管が必要であった。
【０００８】さらに、エンジンが停止して燃料ポンプか
ら燃料の供給が停止した場合に、圧力保持を行うための
締切性能のよいバルブ部が必要であり、調圧装置１０１
の構造が複雑となり、小形化できないという問題点があ
った。
ら燃料の供給が停止した場合に、圧力保持を行うための
締切性能のよいバルブ部が必要であり、調圧装置１０１
の構造が複雑となり、小形化できないという問題点があ
った。
【０００９】この発明は上述のような問題点を解消する
ためになされたもので、その第１の目的は、調圧装置か
らの余剰燃料を、エンジン等の高温部を経由することな
く燃料タンクへ直接戻すことにより、燃料タンク内の燃
料温度を上昇させることのない燃料供給装置を得ること
である。
ためになされたもので、その第１の目的は、調圧装置か
らの余剰燃料を、エンジン等の高温部を経由することな
く燃料タンクへ直接戻すことにより、燃料タンク内の燃
料温度を上昇させることのない燃料供給装置を得ること
である。
【００１０】この発明の第２の目的は、従来例にある、
エンジンルーム内に設置された調圧装置から燃料タンク
まで余剰燃料を戻すリターン流路の配管を省略した燃料
供給装置を得ることである。
エンジンルーム内に設置された調圧装置から燃料タンク
まで余剰燃料を戻すリターン流路の配管を省略した燃料
供給装置を得ることである。
【００１１】この発明の第３の目的は、車両のトランク
ルームの下面等に取り付けられるような、背が低い薄形
の燃料タンク内への設置が可能な燃料供給装置を得るこ
とである。
ルームの下面等に取り付けられるような、背が低い薄形
の燃料タンク内への設置が可能な燃料供給装置を得るこ
とである。
【００１２】この発明の第４の目的は、エンジンの燃料
消費量が増大し、インジェクターからエンジンへ多量の
燃料を噴射したとき、急激にインジェクター入口の燃料
圧力が低下するのを防止できる燃料供給装置を得ること
である。
消費量が増大し、インジェクターからエンジンへ多量の
燃料を噴射したとき、急激にインジェクター入口の燃料
圧力が低下するのを防止できる燃料供給装置を得ること
である。
【００１３】この発明の第５の目的は、弾性膜に取り付
けられた弁体を軽量にして、弁体の作動速度をアップ
し、調圧性能の優れた調圧装置を得ることである。
けられた弁体を軽量にして、弁体の作動速度をアップ
し、調圧性能の優れた調圧装置を得ることである。
【００１４】この発明の第６の目的は、エンジンの燃料
消費量が少なく、余剰燃料が多いとき、カバーの内筒と
余剰燃料の排出通路の外筒間でベンチュリー効果による
ジェットポンプ作用を発生させ、バネ室を負圧として、
この負圧により、弁体を、圧力調整バネを圧縮する方向
に働かせ、弁体間の隙間を大きくし、燃料ポンプの負担
を軽減する調圧装置を得ることである。
消費量が少なく、余剰燃料が多いとき、カバーの内筒と
余剰燃料の排出通路の外筒間でベンチュリー効果による
ジェットポンプ作用を発生させ、バネ室を負圧として、
この負圧により、弁体を、圧力調整バネを圧縮する方向
に働かせ、弁体間の隙間を大きくし、燃料ポンプの負担
を軽減する調圧装置を得ることである。
【００１５】この発明の第７の目的は、弁体が、燃料ポ
ンプから圧送される燃料の流れによる横方向圧力に対し
て、悪影響を受け難い調圧装置を得ることである。
ンプから圧送される燃料の流れによる横方向圧力に対し
て、悪影響を受け難い調圧装置を得ることである。
【００１６】さらに、この発明の第８の目的は、例えば
四輪駆動車等に搭載されている２槽式の燃料タンクにお
いて、ジェットポンプ作用による負圧を利用して、燃料
ポンプが設置されていない槽から燃料ポンプが設置され
ている槽へ、容易に燃料を移送できる燃料供給装置及び
調圧装置を得ることである。
四輪駆動車等に搭載されている２槽式の燃料タンクにお
いて、ジェットポンプ作用による負圧を利用して、燃料
ポンプが設置されていない槽から燃料ポンプが設置され
ている槽へ、容易に燃料を移送できる燃料供給装置及び
調圧装置を得ることである。
【００１７】
【課題を解決するための手段】この発明に係る燃料供給
装置は、燃料タンク内に配設された燃料ポンプから内然
機関へ燃料を給送する燃料供給装置において、内然機関
と燃料ポンプとの間に燃料の逆流を阻止する逆止弁、こ
の逆止弁と燃料ポンプとの間に設けられ給送燃料の圧力
を調整し余剰燃料を直接燃料タンク内に排出する弁体と
弾性膜とを有する調圧装置を備えるとともに、逆止弁と
調圧装置とを一体ケースに収納してこのケースを燃料ポ
ンプの吐出口に取付けたものである。
装置は、燃料タンク内に配設された燃料ポンプから内然
機関へ燃料を給送する燃料供給装置において、内然機関
と燃料ポンプとの間に燃料の逆流を阻止する逆止弁、こ
の逆止弁と燃料ポンプとの間に設けられ給送燃料の圧力
を調整し余剰燃料を直接燃料タンク内に排出する弁体と
弾性膜とを有する調圧装置を備えるとともに、逆止弁と
調圧装置とを一体ケースに収納してこのケースを燃料ポ
ンプの吐出口に取付けたものである。
【００１８】また、燃料ポンプの側方に配設された吐出
口に調圧装置及び逆止弁が収納されたケースを取り付け
たものである。
口に調圧装置及び逆止弁が収納されたケースを取り付け
たものである。
【００１９】
【００２０】
【００２１】また、この発明に係る調圧装置は、燃料ポ
ンプからの燃料の入口と、内燃機関への燃料の出口と、
開口部とを有するケース、上記開口部を塞ぐ弾性膜に取
り付けられた弁体、この弁体の移動方向に設けられケー
スの内外を連通させる中空の余剰燃料の排出通路、上記
弁体の当接時に上記弁体の上記排出通路を塞ぐように上
記弁体に対向して上記ケースに設けられた弁座、及び上
記弁体を上記弁座に所定圧力で圧接させるバネを備えた
ものである。
ンプからの燃料の入口と、内燃機関への燃料の出口と、
開口部とを有するケース、上記開口部を塞ぐ弾性膜に取
り付けられた弁体、この弁体の移動方向に設けられケー
スの内外を連通させる中空の余剰燃料の排出通路、上記
弁体の当接時に上記弁体の上記排出通路を塞ぐように上
記弁体に対向して上記ケースに設けられた弁座、及び上
記弁体を上記弁座に所定圧力で圧接させるバネを備えた
ものである。
【００２２】また、上記調圧装置の弁体の排出通路に沿
ってケースの外方向に延設された弁体外筒と、ケースの
開口部外側覆うように取り付けられた帽子状をなし、そ
の頂部中央が内側に向かって開口する内筒を形成するカ
バーとを備え、上記弁体外筒を上記カバー内筒内に移動
可能な微小隙間を介して挿入したものである。
ってケースの外方向に延設された弁体外筒と、ケースの
開口部外側覆うように取り付けられた帽子状をなし、そ
の頂部中央が内側に向かって開口する内筒を形成するカ
バーとを備え、上記弁体外筒を上記カバー内筒内に移動
可能な微小隙間を介して挿入したものである。
【００２３】また、弁体と弁座の当接面を、燃料の入口
から燃料の出口に向かう燃料流路に平行に配置したもの
である。
から燃料の出口に向かう燃料流路に平行に配置したもの
である。
【００２４】さらにまた、少なくとも一部が２槽に分か
れた燃料タンクの一方に燃料ポンプが配置し、他方の燃
料タンクとカバー内部とを導管によって連通したもので
ある。
れた燃料タンクの一方に燃料ポンプが配置し、他方の燃
料タンクとカバー内部とを導管によって連通したもので
ある。
【００２５】
【作用】本発明における燃料供給装置は、エンジンが停
止して燃料ポンプから燃料供給が停止した場合に、逆止
弁が調圧装置とエンジン間の圧力調整流路の燃料圧力を
保持する。また、調圧装置を燃料ポンプと一体に設置す
ることができるので、調圧装置から排出される余剰燃料
をリターン流路を用いずに燃料タンクへ直接戻すことが
できる。そして燃料ポンプの吐出口に取り付けたケース
に一体化された調圧装置と逆止弁は装置全体の高さ寸法
を小さくし、燃料タンク内への収納性を向上する。
止して燃料ポンプから燃料供給が停止した場合に、逆止
弁が調圧装置とエンジン間の圧力調整流路の燃料圧力を
保持する。また、調圧装置を燃料ポンプと一体に設置す
ることができるので、調圧装置から排出される余剰燃料
をリターン流路を用いずに燃料タンクへ直接戻すことが
できる。そして燃料ポンプの吐出口に取り付けたケース
に一体化された調圧装置と逆止弁は装置全体の高さ寸法
を小さくし、燃料タンク内への収納性を向上する。
【００２６】本発明における調圧装置は、燃料の入口か
ら燃料の出口へ一定圧力の燃料を供給（調圧動作）し、
燃料圧力が高まれば排出流路から余剰燃料をタンクへ戻
す。また、弁座と対向する弾性膜に取り付けられた弁体
に、その移動方向に中空の排出通路を設けることにより
弁体を計量化できたので、前記調圧動作の調圧応答性を
向上することができる。また、カバー内筒内に微小間隙
を介して挿入された弁体外筒は、余剰燃料の排出時にカ
バー内筒と弁体外筒の間隙にジェットポンプ作用を発生
し、余分な燃料の排出性能を高める。
ら燃料の出口へ一定圧力の燃料を供給（調圧動作）し、
燃料圧力が高まれば排出流路から余剰燃料をタンクへ戻
す。また、弁座と対向する弾性膜に取り付けられた弁体
に、その移動方向に中空の排出通路を設けることにより
弁体を計量化できたので、前記調圧動作の調圧応答性を
向上することができる。また、カバー内筒内に微小間隙
を介して挿入された弁体外筒は、余剰燃料の排出時にカ
バー内筒と弁体外筒の間隙にジェットポンプ作用を発生
し、余分な燃料の排出性能を高める。
【００２７】
実施例１．図１はこの発明の一実施例である燃料供給装
置のシステム図である。図において、１０２乃至１０６
及び１０８は上記図１０の従来装置と同様のものであ
る。１１０は調圧装置で、その詳細を図２に示してい
る。
置のシステム図である。図において、１０２乃至１０６
及び１０８は上記図１０の従来装置と同様のものであ
る。１１０は調圧装置で、その詳細を図２に示してい
る。
【００２８】図２はこの発明の一実施例である調圧装置
を示す断面図であり、図１に示す調圧装置１１０に逆止
弁１０４を一体化している。図において、１１０は調圧
装置、２１は例えば合成樹脂材料またはダイカスト材料
からなるケースであり、被調圧流体である燃料の入口２
１ａ、弁座２１ｂ、吐出通路２１ｃ、逆止弁座２１ｄ、
及び吐出口２１ｅ等で形成され、その一側に開口が形成
されている。２２は上記開口部を覆う帽状のカバー、２
２ａはカバー２２の頂部中央に設けられ、弁座２１ｂに
向けて内側に筒状に延設されたカバーの内筒、２３は余
剰燃料通路、２４は圧力調整バネ、２５は例えば布入り
合成ゴム等の可撓性材料からなる弾性膜（この実施例で
はダイヤフラムと呼ぶ）、２６は弁体であり、ケース２
１に設けられた弁座２１ｂと当接する弁２６ａ、ダイヤ
フラム支持部２６ｂ、中空の貫通穴である余剰燃料の排
出通路２６ｃ、及び余剰燃料通路２３に向けて延設され
た外筒２６ｄ等で形成されている。
を示す断面図であり、図１に示す調圧装置１１０に逆止
弁１０４を一体化している。図において、１１０は調圧
装置、２１は例えば合成樹脂材料またはダイカスト材料
からなるケースであり、被調圧流体である燃料の入口２
１ａ、弁座２１ｂ、吐出通路２１ｃ、逆止弁座２１ｄ、
及び吐出口２１ｅ等で形成され、その一側に開口が形成
されている。２２は上記開口部を覆う帽状のカバー、２
２ａはカバー２２の頂部中央に設けられ、弁座２１ｂに
向けて内側に筒状に延設されたカバーの内筒、２３は余
剰燃料通路、２４は圧力調整バネ、２５は例えば布入り
合成ゴム等の可撓性材料からなる弾性膜（この実施例で
はダイヤフラムと呼ぶ）、２６は弁体であり、ケース２
１に設けられた弁座２１ｂと当接する弁２６ａ、ダイヤ
フラム支持部２６ｂ、中空の貫通穴である余剰燃料の排
出通路２６ｃ、及び余剰燃料通路２３に向けて延設され
た外筒２６ｄ等で形成されている。
【００２９】なお、弁座２１ｂ及び弁体２６に設けられ
た弁２６ａの当接面は、燃料の入口２１ａから流入する
燃料の流れの方向に対して平行に形成されている。２７
はダイヤフラム支持部２６ｂと共にダイヤフラム２５を
挟持するバネ受けである。２８は逆止弁座２１ｄに当接
して、調圧流体の圧力を保持するための逆止弁であり、
例えば合成ゴムまたは合成樹脂材料等の弾性材料で形成
されている。２９はバネ３０のバネガイドである。
た弁２６ａの当接面は、燃料の入口２１ａから流入する
燃料の流れの方向に対して平行に形成されている。２７
はダイヤフラム支持部２６ｂと共にダイヤフラム２５を
挟持するバネ受けである。２８は逆止弁座２１ｄに当接
して、調圧流体の圧力を保持するための逆止弁であり、
例えば合成ゴムまたは合成樹脂材料等の弾性材料で形成
されている。２９はバネ３０のバネガイドである。
【００３０】上記のように構成された燃料供給装置及び
調圧装置においては、燃料ポンプ１０３によって加圧さ
れた燃料は、入口２１ａを通ってケース２１内を満た
し、逆止弁２８を押し開いて吐出口２１ｅを経由し、圧
力調整流路１０５に圧送される。燃料ポンプ１０３から
この調圧装置１１０を経由した被調圧流路内が、圧力調
整バネ２４で設定される所定圧力に達すると、弁体２６
はダイヤフラム２５と協働して圧力調整バネ２４に抗し
て矢印Ａの方向に移動し、弁体２６の弁２６ａがケース
２１の弁座２１ｂから離れることにより、余剰燃料通路
の排出通路２６ｃが開口し、余剰燃料は余剰燃料通路２
３を通って燃料タンク１０２内に排出される。
調圧装置においては、燃料ポンプ１０３によって加圧さ
れた燃料は、入口２１ａを通ってケース２１内を満た
し、逆止弁２８を押し開いて吐出口２１ｅを経由し、圧
力調整流路１０５に圧送される。燃料ポンプ１０３から
この調圧装置１１０を経由した被調圧流路内が、圧力調
整バネ２４で設定される所定圧力に達すると、弁体２６
はダイヤフラム２５と協働して圧力調整バネ２４に抗し
て矢印Ａの方向に移動し、弁体２６の弁２６ａがケース
２１の弁座２１ｂから離れることにより、余剰燃料通路
の排出通路２６ｃが開口し、余剰燃料は余剰燃料通路２
３を通って燃料タンク１０２内に排出される。
【００３１】従って、この実施例によれば、調圧装置か
らの余剰燃料をエンジン等の高温部を経由させる必要が
なくなり、燃料温度を上昇させることがなく、気泡の発
生が少なくなるため、燃料ポンプの効率が向上する。ま
た、燃料ポンプ１０３から圧送される燃料供給が停止し
た場合には、吐出口２１ａ内に設けられた逆止弁２８が
逆止弁座２１ｄに当接して、吐出通路２１ｃを閉塞する
ので、圧力調整流路１０５内の圧力が保持できる。ま
た、弁体２６に余剰燃料の排出通路となる中空の貫通穴
を設けたので、弁体を軽量化することができ、調圧時に
弁体の被調圧燃料の流れに対する応答速度を向上させる
ことができ、精度の高い圧力調整を行うことができる。
さらに、弁座２１ｂと弁体２６に設けられた弁２６ａの
当接面を、燃料流路と平行に形成することにより、弁体
２６が燃料の流れによる横方向の圧力に対して、燃料圧
力変動などの悪影響を受け難くすることができ、調圧精
度を向上させることができる。
らの余剰燃料をエンジン等の高温部を経由させる必要が
なくなり、燃料温度を上昇させることがなく、気泡の発
生が少なくなるため、燃料ポンプの効率が向上する。ま
た、燃料ポンプ１０３から圧送される燃料供給が停止し
た場合には、吐出口２１ａ内に設けられた逆止弁２８が
逆止弁座２１ｄに当接して、吐出通路２１ｃを閉塞する
ので、圧力調整流路１０５内の圧力が保持できる。ま
た、弁体２６に余剰燃料の排出通路となる中空の貫通穴
を設けたので、弁体を軽量化することができ、調圧時に
弁体の被調圧燃料の流れに対する応答速度を向上させる
ことができ、精度の高い圧力調整を行うことができる。
さらに、弁座２１ｂと弁体２６に設けられた弁２６ａの
当接面を、燃料流路と平行に形成することにより、弁体
２６が燃料の流れによる横方向の圧力に対して、燃料圧
力変動などの悪影響を受け難くすることができ、調圧精
度を向上させることができる。
【００３２】実施例２．上記実施例１では、調圧装置と
燃料ポンプを別々に配置するように構成した燃料供給装
置を示したが、本実施例では図３及び図４に示すよう
に、調圧装置と燃料ポンプを一体に構成したものであ
る。図４において、１１０は例えば図２に示したと同様
の調圧装置、２１ａはケース２１に形成された被調圧流
体の入口である。１０３は燃料ポンプ、１０３ａは燃料
ポンプ１０３により加圧された燃料の吐出口であり、調
圧装置１１０のケース２１の入口２１ａに気密性をもた
せて挿入し形成されている。この実施例によれば、調圧
装置１１０からの余剰燃料を直接燃料タンク１０２内へ
排出することができ、図８に示す従来の燃料供給装置に
おける余剰燃料を燃料タンク１０２へ戻すための長い配
管が不要となる。
燃料ポンプを別々に配置するように構成した燃料供給装
置を示したが、本実施例では図３及び図４に示すよう
に、調圧装置と燃料ポンプを一体に構成したものであ
る。図４において、１１０は例えば図２に示したと同様
の調圧装置、２１ａはケース２１に形成された被調圧流
体の入口である。１０３は燃料ポンプ、１０３ａは燃料
ポンプ１０３により加圧された燃料の吐出口であり、調
圧装置１１０のケース２１の入口２１ａに気密性をもた
せて挿入し形成されている。この実施例によれば、調圧
装置１１０からの余剰燃料を直接燃料タンク１０２内へ
排出することができ、図８に示す従来の燃料供給装置に
おける余剰燃料を燃料タンク１０２へ戻すための長い配
管が不要となる。
【００３３】実施例３．実施例２では調圧装置と燃料ポ
ンプを縦方向に直列に一体的に形成したものであるが、
本実施例では図５及び図６に示すように、燃料ポンプの
側面に調圧装置を設けたものである。図６において、１
１０は例えば図２に示したと同様の調圧装置、２１ｆは
調圧装置１１０のケース２１の吸入口であり、燃料ポン
プ１０３の筺体１０３ｂの側面に装着されている。本実
施例によれば、燃料ポンプに調圧装置を一体化しても背
が低く構成できるので、車両のトランクルームの下面に
取り付けられるような、背の低い薄形の燃料タンク内へ
の設置が容易となる。
ンプを縦方向に直列に一体的に形成したものであるが、
本実施例では図５及び図６に示すように、燃料ポンプの
側面に調圧装置を設けたものである。図６において、１
１０は例えば図２に示したと同様の調圧装置、２１ｆは
調圧装置１１０のケース２１の吸入口であり、燃料ポン
プ１０３の筺体１０３ｂの側面に装着されている。本実
施例によれば、燃料ポンプに調圧装置を一体化しても背
が低く構成できるので、車両のトランクルームの下面に
取り付けられるような、背の低い薄形の燃料タンク内へ
の設置が容易となる。
【００３４】実施例４．図７はこの発明の他の実施例で
ある燃料供給装置のシステム図を示すものであり、図に
おいて、１０２乃至１０６、１０８、及び１１０は実施
例１の燃料供給装置と同様のものである。１０９は補圧
装置であり、例えば蛇腹状の金属ベローズまたは合成ゴ
ム製ベローズ等の弾性材料で形成され、燃料給送路であ
る圧力調整流路１０５の内燃機関のインジェクター１０
６の近傍に取り付けられている。なお、補圧装置１０９
は、複数個設けてもよい。本実施例によれば、エンジン
の燃料消費量が増大し、インジェクター１０６からエン
ジンへ多量の燃料を噴射すると、インジェクター１０６
の入口の燃料圧力が急激に低下するので、このとき、補
圧装置に蓄えられた圧力が作用してインジェクター１０
６入口の圧力低下を防止し、エンジンへの正常な燃料供
給を行うものである。
ある燃料供給装置のシステム図を示すものであり、図に
おいて、１０２乃至１０６、１０８、及び１１０は実施
例１の燃料供給装置と同様のものである。１０９は補圧
装置であり、例えば蛇腹状の金属ベローズまたは合成ゴ
ム製ベローズ等の弾性材料で形成され、燃料給送路であ
る圧力調整流路１０５の内燃機関のインジェクター１０
６の近傍に取り付けられている。なお、補圧装置１０９
は、複数個設けてもよい。本実施例によれば、エンジン
の燃料消費量が増大し、インジェクター１０６からエン
ジンへ多量の燃料を噴射すると、インジェクター１０６
の入口の燃料圧力が急激に低下するので、このとき、補
圧装置に蓄えられた圧力が作用してインジェクター１０
６入口の圧力低下を防止し、エンジンへの正常な燃料供
給を行うものである。
【００３５】実施例５．図８に示す実施例５では、ケー
ス２２に設けられた筒状の内筒２２ａの端部２２ｂがラ
ッパ状に形成され、弁２６ａを有する弁体２６に設けら
れた余剰燃料の排出通路２６ｃの外筒２６ｄとの間が、
移動可能な微小隙間Ｃをもって係合している。基本的な
構成及び動作は図２で説明したものとほぼ同じである。
圧力調整バネ２４で所定圧力を調圧する方式では、余剰
燃料が多い場合に弁体２６の余剰燃料の排出通路２６ｃ
の入口部の開口面積を大きくしなければならず、従っ
て、圧力調整バネ２４が押し縮められて開口面積を大き
くすることとなり、調整圧力が高くなってしまう。
ス２２に設けられた筒状の内筒２２ａの端部２２ｂがラ
ッパ状に形成され、弁２６ａを有する弁体２６に設けら
れた余剰燃料の排出通路２６ｃの外筒２６ｄとの間が、
移動可能な微小隙間Ｃをもって係合している。基本的な
構成及び動作は図２で説明したものとほぼ同じである。
圧力調整バネ２４で所定圧力を調圧する方式では、余剰
燃料が多い場合に弁体２６の余剰燃料の排出通路２６ｃ
の入口部の開口面積を大きくしなければならず、従っ
て、圧力調整バネ２４が押し縮められて開口面積を大き
くすることとなり、調整圧力が高くなってしまう。
【００３６】本実施例では、調圧精度の高いものに対応
できるように、カバー２２に設けられた筒状の内筒２２
ａの端部２２ｂをラッパ状に形成し、弁体２６の外筒２
６ｄを内筒２２ａに移動可能な微小隙間Ｃをもって挿入
したことにより、余剰燃料が余剰燃料通路２３を流れる
と、弁体２６の下流端の外筒２６ｄとカバーの内筒２２
ａのラッパ状の端部２２ｂの隙間Ｃにベンチュリー効果
が生じて、カバー２２のバネ室Ｂが気密室になっている
ので、バネ室Ｂに負圧を発生させることができる。上述
の余剰燃料が増大した場合に生じる圧力上昇分に対応す
る負圧を発生させるように、弁体２６の下流側の外筒２
６ｄとカバーの内筒２２ａの係合部の隙間Ｃを調整する
ことにより、余剰燃料の流れにより発生するベンチュリ
ー効果による負圧の発生量を変化させることができ、調
圧量を増幅して調圧精度を向上させることができる。
できるように、カバー２２に設けられた筒状の内筒２２
ａの端部２２ｂをラッパ状に形成し、弁体２６の外筒２
６ｄを内筒２２ａに移動可能な微小隙間Ｃをもって挿入
したことにより、余剰燃料が余剰燃料通路２３を流れる
と、弁体２６の下流端の外筒２６ｄとカバーの内筒２２
ａのラッパ状の端部２２ｂの隙間Ｃにベンチュリー効果
が生じて、カバー２２のバネ室Ｂが気密室になっている
ので、バネ室Ｂに負圧を発生させることができる。上述
の余剰燃料が増大した場合に生じる圧力上昇分に対応す
る負圧を発生させるように、弁体２６の下流側の外筒２
６ｄとカバーの内筒２２ａの係合部の隙間Ｃを調整する
ことにより、余剰燃料の流れにより発生するベンチュリ
ー効果による負圧の発生量を変化させることができ、調
圧量を増幅して調圧精度を向上させることができる。
【００３７】即ち、余剰燃料が増大した場合、調整圧力
が高くならなくてもカバー２２内のバネ室Ｂに負圧が発
生しているために、ダイヤフラム支持体２６の余剰燃料
の排出通路２６ｃの入口部の開口面積を大きくすること
ができ、同じ圧力でも多量の余剰燃料を排出することが
できる。
が高くならなくてもカバー２２内のバネ室Ｂに負圧が発
生しているために、ダイヤフラム支持体２６の余剰燃料
の排出通路２６ｃの入口部の開口面積を大きくすること
ができ、同じ圧力でも多量の余剰燃料を排出することが
できる。
【００３８】実施例６．図９はこの発明の実施例６を示
すもので、図において、２０１は底部に凹所が２つ存在
する２槽に分離された２槽式燃料タンクであり、第１タ
ンク室２０１ａ及び第２タンク室２０１ｂを有し、燃料
タンク内に残留する燃料が小量になったときに、第１タ
ンク室２０１ａと第２タンク室２０１ｂの各々に分かれ
て燃料が残留する構造になっている。１０３は燃料ポン
プ、１１０は例えば図８で示されたと同様の調圧装置で
あり、カバー２２のバネ室Ｂに通じる吸入管２２ｃを有
し、燃料ポンプ１０３と一体に２槽式燃料タンク２０１
内に装着されている。調圧装置１１０は吸入管２２ｃが
形成されている以外は、実施例５で示したものと同様の
ものであり、説明を省略する。２０２は吐出パイプ、２
０３は導管であり、一端は調圧装置１１０の吸入管２２
ｃに接続され、他端は燃料フィルター２０４を介して第
２のタンク室２０１ｂ側の燃料タンク２０１内に沈設さ
れている。
すもので、図において、２０１は底部に凹所が２つ存在
する２槽に分離された２槽式燃料タンクであり、第１タ
ンク室２０１ａ及び第２タンク室２０１ｂを有し、燃料
タンク内に残留する燃料が小量になったときに、第１タ
ンク室２０１ａと第２タンク室２０１ｂの各々に分かれ
て燃料が残留する構造になっている。１０３は燃料ポン
プ、１１０は例えば図８で示されたと同様の調圧装置で
あり、カバー２２のバネ室Ｂに通じる吸入管２２ｃを有
し、燃料ポンプ１０３と一体に２槽式燃料タンク２０１
内に装着されている。調圧装置１１０は吸入管２２ｃが
形成されている以外は、実施例５で示したものと同様の
ものであり、説明を省略する。２０２は吐出パイプ、２
０３は導管であり、一端は調圧装置１１０の吸入管２２
ｃに接続され、他端は燃料フィルター２０４を介して第
２のタンク室２０１ｂ側の燃料タンク２０１内に沈設さ
れている。
【００３９】このように構成された燃料供給装置におい
ては、燃料ポンプ１０３から吐出された燃料は吐出パイ
プ２０２を介して調圧装置１１０に給送されて、一定範
囲の圧力に調圧された後、エンジン（図示せず）に供給
される。また、調圧装置１１０によって調圧された余剰
燃料は、余剰燃料通路２３を通って矢印Ｅ方向に排出さ
れ、第１タンク室２０１ａ側に放出される。
ては、燃料ポンプ１０３から吐出された燃料は吐出パイ
プ２０２を介して調圧装置１１０に給送されて、一定範
囲の圧力に調圧された後、エンジン（図示せず）に供給
される。また、調圧装置１１０によって調圧された余剰
燃料は、余剰燃料通路２３を通って矢印Ｅ方向に排出さ
れ、第１タンク室２０１ａ側に放出される。
【００４０】実施例５において図８に示す調圧装置の構
造及び動作について詳述した通り、カバー２３に設けた
筒状の内筒２２ａの端部２２ｂをラッパ状に形成するこ
とにより、余剰燃料が余剰燃料通路２３を流れると、ベ
ンチュリー効果によりカバー２２のバネ室Ｂに負圧が発
生し、この負圧が大きくなると吸入管２２ｃ及び導管２
０３を介して第２タンク室２０１ｂ側から燃料を吸い上
げ、余剰燃料通路２３から第１タンク室２０１ａ側の燃
料タンク内へ燃料を移送することができる。
造及び動作について詳述した通り、カバー２３に設けた
筒状の内筒２２ａの端部２２ｂをラッパ状に形成するこ
とにより、余剰燃料が余剰燃料通路２３を流れると、ベ
ンチュリー効果によりカバー２２のバネ室Ｂに負圧が発
生し、この負圧が大きくなると吸入管２２ｃ及び導管２
０３を介して第２タンク室２０１ｂ側から燃料を吸い上
げ、余剰燃料通路２３から第１タンク室２０１ａ側の燃
料タンク内へ燃料を移送することができる。
【００４１】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載する効果を奏する。
れているので、以下に記載する効果を奏する。
【００４２】燃料タンク内に配設された燃料ポンプと内
燃機関からの燃料の逆流を阻止する逆止弁との間に調圧
装置を設けることにより、エンジンが停止し燃料ポンプ
からの燃料供給が停止した場合に、調圧装置とインジェ
クター間の燃料圧力を保持することができ、エンジン始
動性が向上する。また、調圧装置からの余剰燃料を、エ
ンジンなどの高温部を経由することなく燃料タンクへ戻
すことができ、燃料タンク内の燃料温度を上昇させるこ
とがなく、気泡の発生が少なくなるため燃料ポンプの効
率を向上させることができる。
燃機関からの燃料の逆流を阻止する逆止弁との間に調圧
装置を設けることにより、エンジンが停止し燃料ポンプ
からの燃料供給が停止した場合に、調圧装置とインジェ
クター間の燃料圧力を保持することができ、エンジン始
動性が向上する。また、調圧装置からの余剰燃料を、エ
ンジンなどの高温部を経由することなく燃料タンクへ戻
すことができ、燃料タンク内の燃料温度を上昇させるこ
とがなく、気泡の発生が少なくなるため燃料ポンプの効
率を向上させることができる。
【００４３】また、調圧装置を燃料タンク内に沈設され
た燃料ポンプと一体的に取り付けることにより、従来例
で必要としたようなエンジンルーム内に設置された調圧
装置から燃料タンクまで余剰燃料を戻すリターンパイプ
を省略することができる。
た燃料ポンプと一体的に取り付けることにより、従来例
で必要としたようなエンジンルーム内に設置された調圧
装置から燃料タンクまで余剰燃料を戻すリターンパイプ
を省略することができる。
【００４４】また、調圧装置を燃料タンク内に配設され
た燃料ポンプの側面に並設することにより、トランクル
ームの下面に取り付けられるような、背が低い薄形の燃
料タンク有する車両への装着が可能となる。
た燃料ポンプの側面に並設することにより、トランクル
ームの下面に取り付けられるような、背が低い薄形の燃
料タンク有する車両への装着が可能となる。
【００４５】また、燃料給送路の内燃機関の近傍に補圧
装置を設けることにより、内燃機関の燃料消費量が増大
し、インジェクターからエンジンへ燃料を多量に噴射し
たときに急激に圧力が低下するのを補うことができる。
装置を設けることにより、内燃機関の燃料消費量が増大
し、インジェクターからエンジンへ燃料を多量に噴射し
たときに急激に圧力が低下するのを補うことができる。
【００４６】また、燃料ポンプからの被調圧燃料を貯留
するケース内部に設けられた弁座、この弁座に対向して
弾性膜に取り付けられた弁体を貫通して設けられた余剰
燃料の排出通路、上記弁体を所定の力で上記弁座に押圧
する圧力調整バネ、上記弾性膜を上記ケースに気密を保
ち保持すると共に、圧力調整バネを受支するカバーを設
けることにより、弁体を軽量化することができ、調圧時
に弁体の被調圧燃料の流れに対する応答速度を向上させ
ることができ、精度の高い圧力調整を行うことができ
る。
するケース内部に設けられた弁座、この弁座に対向して
弾性膜に取り付けられた弁体を貫通して設けられた余剰
燃料の排出通路、上記弁体を所定の力で上記弁座に押圧
する圧力調整バネ、上記弾性膜を上記ケースに気密を保
ち保持すると共に、圧力調整バネを受支するカバーを設
けることにより、弁体を軽量化することができ、調圧時
に弁体の被調圧燃料の流れに対する応答速度を向上させ
ることができ、精度の高い圧力調整を行うことができ
る。
【００４７】また、弾性膜とカバーの間にバネ室を形成
し、弁座に向けて延在するカバーの内筒の周囲で圧力調
整バネを受支し、上記カバーの内筒と弾性膜に取り付け
られた弁体を貫通して形成された余剰燃料の排出通路の
外筒が、移動可能な隙間を持って重なった構成とするこ
とにより、余剰燃料が多くなったときに、カバーの内筒
と余剰燃料の排出通路の外筒間でベンチュリー効果によ
るジェットポンプ作用が発生して、カバーのバネ室が負
圧になり、この負圧が弁体を圧力調整バネを押す方向に
働かせ、弁座と弁体間の隙間を大きくし、余剰燃料の排
出を容易にし、燃料ポンプの負担を軽減する。
し、弁座に向けて延在するカバーの内筒の周囲で圧力調
整バネを受支し、上記カバーの内筒と弾性膜に取り付け
られた弁体を貫通して形成された余剰燃料の排出通路の
外筒が、移動可能な隙間を持って重なった構成とするこ
とにより、余剰燃料が多くなったときに、カバーの内筒
と余剰燃料の排出通路の外筒間でベンチュリー効果によ
るジェットポンプ作用が発生して、カバーのバネ室が負
圧になり、この負圧が弁体を圧力調整バネを押す方向に
働かせ、弁座と弁体間の隙間を大きくし、余剰燃料の排
出を容易にし、燃料ポンプの負担を軽減する。
【００４８】また、燃料ポンプから圧送される燃料流路
内にある弁座と弁体の当接面を、上記燃料流路と平行に
形成することにより、弁体が燃料ポンプから圧送される
燃料の流れによる横方向の圧力に対して悪影響を受け難
くなり、調圧精度を向上させることができる。
内にある弁座と弁体の当接面を、上記燃料流路と平行に
形成することにより、弁体が燃料ポンプから圧送される
燃料の流れによる横方向の圧力に対して悪影響を受け難
くなり、調圧精度を向上させることができる。
【００４９】さらに、２槽に分離された燃料タンクに設
置される調圧装置において、燃料ポンプが設置されてい
ない側の槽にその先端を延在させ、調圧装置のカバーに
より形成されるバネ室に連通する導管を設けることによ
り、余剰燃料の流れによってバネ室に発生する負圧を利
用して、燃料ポンプが設置されていない槽から燃料ポン
プが設置されている槽へ、燃料を移送することができ、
１台の燃料ポンプで両槽の燃料を吸い上げることができ
る。
置される調圧装置において、燃料ポンプが設置されてい
ない側の槽にその先端を延在させ、調圧装置のカバーに
より形成されるバネ室に連通する導管を設けることによ
り、余剰燃料の流れによってバネ室に発生する負圧を利
用して、燃料ポンプが設置されていない槽から燃料ポン
プが設置されている槽へ、燃料を移送することができ、
１台の燃料ポンプで両槽の燃料を吸い上げることができ
る。
【図１】 この発明の実施例１を示す燃料供給装置のシ
ステム図である。
ステム図である。
【図２】 実施例１の調圧装置を示す断面図である。
【図３】 この発明の実施例２を示す燃料供給装置のシ
ステム図である。
ステム図である。
【図４】 実施例２の調圧装置と燃料ポンプを一体に構
成した部分断面図である。
成した部分断面図である。
【図５】 この発明の実施例３を示す燃料供給装置のシ
ステム図である。
ステム図である。
【図６】 実施例３の調圧装置と燃料ポンプを一体に構
成した部分断面図である。
成した部分断面図である。
【図７】 この発明の実施例４を示す燃料供給装置のシ
ステム図である。
ステム図である。
【図８】 この発明の実施例５を示す調圧装置の断面図
である。
である。
【図９】 この発明の実施例６を示す燃料供給装置のシ
ステム図である。
ステム図である。
【図１０】 従来の燃料供給装置を示すシステム図であ
る。
る。
【図１１】 従来の調圧装置を示す断面図である。
２１ ケース、２１ａ 燃料入口、２１ｂ 弁座、２１
ｃ 吐出通路、２２カバー、２２ａ カバー内筒、２２
ｂ ラッパ状端部、２２ｃ 吸入管、２３余剰燃料通
路、２４ バネ、２５ 弾性膜、２６ 弁体、２６ｃ
排出通路、２６ｄ 弁体外筒、１０２ 燃料タンク、１
０３ 燃料ポンプ、１０４ 逆止弁、１０５ 圧力調整
流路、１０６ インジェクター、１０８ 燃料、１０９
補圧装置、１１０ 調圧装置、２０１ ２槽式燃料タ
ンク、２０１ａ、２０１ｂ 燃料、２０３ 導管。
ｃ 吐出通路、２２カバー、２２ａ カバー内筒、２２
ｂ ラッパ状端部、２２ｃ 吸入管、２３余剰燃料通
路、２４ バネ、２５ 弾性膜、２６ 弁体、２６ｃ
排出通路、２６ｄ 弁体外筒、１０２ 燃料タンク、１
０３ 燃料ポンプ、１０４ 逆止弁、１０５ 圧力調整
流路、１０６ インジェクター、１０８ 燃料、１０９
補圧装置、１１０ 調圧装置、２０１ ２槽式燃料タ
ンク、２０１ａ、２０１ｂ 燃料、２０３ 導管。
Claims (6)
- 【請求項１】 燃料タンク内に配設された燃料ポンプか
ら内然機関へ燃料を給送する燃料供給装置において、上
記内然機関と上記燃料ポンプとの間に燃料の逆流を阻止
する逆止弁、この逆止弁と上記燃料ポンプとの間に設け
られ給送燃料の圧力を調整し余剰燃料を直接上記燃料タ
ンク内に排出する弁体と弾性膜とを有する調圧装置を備
えるとともに、上記逆止弁と上記調圧装置とを一体ケー
スに収納してこのケースを上記燃料ポンプの吐出口に取
り付けたことを特徴とする燃料供給装置。 - 【請求項２】 燃料ポンプの側方に配設された吐出口に
調圧装置及び逆止弁が収納されたケースを取り付けたこ
とを特徴とする請求項１記載の燃料供給装置。 - 【請求項３】 燃料ポンプからの燃料の入口と、内燃機
関への燃料の出口と、開口部とを有するケース、上記開
口部を塞ぐ弾性膜に取り付けられた弁体、この弁体の移
動方向に設けられ上記ケースの内外を連通させる中空の
余剰燃料の排出通路、上記弁体の当接時に上記弁体の上
記排出通路を塞ぐように上記弁体に対向して上記ケース
に設けられた弁座、及び上記弁体を上記弁座に所定圧力
で圧接させるバネを備えたことを特徴とする調圧装置。 - 【請求項４】 燃料ポンプからの燃料の入口と、エンジ
ンへの燃料の出口と、開口部とを有するケース、上記開
口部を塞ぐ弾性膜に取り付けられ、中央に上記弾性膜で
仕切られたケースの内外を連通し、余剰燃料を排出させ
る通路が形成された外筒を有する弁体、この弁体の当接
時に弁体の排出通路を塞ぐように上記弁体に対向して上
記ケースに設けられた弁座、上記部体を上記弁座に所定
圧力で圧接させるバネ、及び上記ケースの開口部外側を
覆うように取り付けられた帽子状をなし、その頂部中央
が内側に向かって開口する内筒を形成するカバーを備
え、上記弁体外筒が上記カバー内筒内に移動可能な微小
隙間を介して挿入されていることを特徴とする請求項３
に記載の調圧装置。 - 【請求項５】 弁体と弁座の当接面が、燃料の入口から
燃料の出口に向かう燃料流路に平行に配置されているこ
とを特徴とする請求項３または請求項４記載の調圧装
置。 - 【請求項６】 少なくとも一部が２槽に分かれた燃料タ
ンクの一方に燃料ポンプが配置されると共に、他方の燃
料タンクとカバー内部とが導管によって連通されている
ことを特徴とする請求項４または請求項５記載の調圧装
置。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08426694A JP3156218B2 (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | 燃料供給装置及び調圧装置 |
| TW083105150A TW270161B (ja) | 1994-04-22 | 1994-06-07 | |
| US08/426,652 US5655504A (en) | 1994-04-22 | 1995-04-21 | Fuel supplying apparatus and pressure regulator |
| EP95106014A EP0678664B1 (en) | 1994-04-22 | 1995-04-21 | Fuel supplying apparatus and pressure regulator |
| KR1019950009467A KR100227465B1 (ko) | 1994-04-22 | 1995-04-21 | 연료공급장치 및 압력조정장치 |
| DE69503423T DE69503423T2 (de) | 1994-04-22 | 1995-04-21 | Brennstoffzufuhrvorrichtung und Druckregeler |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08426694A JP3156218B2 (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | 燃料供給装置及び調圧装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07293380A JPH07293380A (ja) | 1995-11-07 |
| JP3156218B2 true JP3156218B2 (ja) | 2001-04-16 |
Family
ID=13825657
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08426694A Expired - Lifetime JP3156218B2 (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | 燃料供給装置及び調圧装置 |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5655504A (ja) |
| EP (1) | EP0678664B1 (ja) |
| JP (1) | JP3156218B2 (ja) |
| KR (1) | KR100227465B1 (ja) |
| DE (1) | DE69503423T2 (ja) |
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