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JP3155226U - ロボットシステム - Google Patents

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JP3155226U
JP3155226U JP2009005152U JP2009005152U JP3155226U JP 3155226 U JP3155226 U JP 3155226U JP 2009005152 U JP2009005152 U JP 2009005152U JP 2009005152 U JP2009005152 U JP 2009005152U JP 3155226 U JP3155226 U JP 3155226U
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勳史 尾崎
勳史 尾崎
伊藤 忠司
忠司 伊藤
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株式会社大一機械
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Abstract

【課題】複数の場所に移動可能、かつ低コストで、作業の安定性に優れた高機能なロボットシステムを提供する。【解決手段】ロボットシステムAは、作業アームを有するロボット本体部Rと、中央部31にロボット本体部Rを搭載した台車Dと、ロボット本体部Rを所定部位に固定する固定部材Sとを備えている。台車Dは、中央部31の両端に設けられた連結部32と、車輪35が取りつけられた引き出し部33とを備えている。固定部材Sは、中央部41の両端に連結部を有し、連結部がアンカーボルトにより床面Eに固定される。位置決めピン27を筒部材47の位置決め穴に嵌合させて台車D(ロボット本体部R)を所定位置に設置する。回動部材44を上方に回動させ、U溝に嵌合させた状態で、台車固定用レバー45を締めて、ロボット本体部Rを所定位置に固定する。【選択図】図1

Description

本考案は、溶接,機械加工,積み卸しなどの作業を行う産業ロボットを備えたロボットシステムに関するものである。
近年、産業ロボット(マニュピレータ)は、人手に変わる自動作業用装置として、多方面で使用されている。そして、最近では、産業ロボットの機能性を向上させるための多くの提案がなされている。
例えば、特許文献1では、2つのハンドをロボットに設け、各ハンドで異なる物品種の積み付けを行うことにより、作業を停止してハンド交換の際のハンドの教示動作を行わなくてもよいようにしている。
特許文献2では、リニアモーター駆動によりガイドに沿って走行する産業ロボット用走行装置を提案している。
特許文献3では、車輪を駆動して移動する自立移動型ロボットに、各種作業を行う複数の機能モジュールを取り付けてなるロボットシステムを提案している。
特開平9−254063号公報 特開平6−197513号公報 特開2007−193736号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、離れた部位にある異なる物品種を1つのロボットで処理することはできないという不具合がある。
その点、特許文献2の技術では、ガイドに沿った複数の場所での作業が可能であるが、反面、ガイドの周辺領域に限定されるという不具合もある。
それに対し、特許文献3の技術では、ほとんど制限なく自由に移動できるという点で、上記2つの文献の技術よりも優れているといえる。
しかるに、特許文献3の技術では、自立走行型ロボット自体が高価であり、それに機能モジュール(マニュピレータ)を取り付けるので、システム全体として非常に高価なものとなり、機械加工などの工場現場には不向きである。
また、機能モジュールが作業を行う上で、ロボット自体の安定性が欠けるので、可能な作業に制限があるという不具合もある。
本考案の目的は、複数の場所に移動可能、かつ低コストで、作業の安定性に優れた高機能なロボットシステムを提供することにある。
本考案のロボットシステムは、作業アームを有するロボット本体部に、直接又は間接に車輪を取り付け、ロボット本体部の位置を固定するための固定部材とロボット本体部とを連結させる連結部材を設けたものである。
このロボットシステムにより、以下の作用効果が得られる。
このロボットシステムでは、車輪で移動することで、任意の場所に移動可能となり、複数の場所での作業を容易にできる。したがって、作業場所に設置するロボット本体部の数を低減することができ、機械設備の費用を削減することができる。
しかも、ロボットシステムは、特許文献2のような大がかりな機構や、特許文献3のような高価な部品を備える必要がなく、簡単な構造なので、低コストでロボットシステムを構築することができる。
また、固定部材により、ロボット本体部の位置を固定するようにしているので、作業の安定化を図ることもできる。
固定部位としては、通常は、床面でよいが、室の側壁,天井や、大きな装置の一部に固定することも可能である。ただし、固定部材を床面に取り付けることにより、作業の安定性が向上する。
上記ロボット本体部を載置する台部材をさらに設けて、車輪を台部材に取り付けるようにしてもよい。こうすることで、他種類のロボットに対して、共通の台部材を用いることができ、台部材の製造コストを削減することができる。
特に、台部材に、上記ロボット本体部の作業アームの移動範囲を区画する区画部材(安全柵)を配設することにより、ロボット本体部を移動して使用する場所自体には、安全柵を設けておく必要がない。よって、工場などの作業場所の設計の自由度が拡大することになる。
また、その場合には、台部材と固定部材との間に連結手段を設けるのが便利であるが、ロボット本体部と固定部材との間に設けることも可能である。
車輪は、台部材から引き出し可能に設けられていることが好ましい。たとえば、ロボット本体部が固定部材に取りつけられる状態で、車輪を外方に引き出しておくことにより、ロボット本体部を使用する際の安定性が向上し、ひいては、作業アームの可動範囲が拡大する。
また、位置決めピンと位置決め穴との組み合わせのように、ロボット本体部の固定場所を一義的に定める位置決め手段をさらに設けることが好ましい。これにより、より高精度でロボットの作業を行うことが可能になる。
本考案によると、複数の場所に移動可能、かつ低コストで、作業の安定性に優れた高機能なロボットシステムを提供することができる。
本考案の実施の形態に係るロボットシステムのI-I線(図2参照)における断面と側面構造とを併せて示す図である。 本考案の実施の形態に係るロボットシステムの平面図である。 (a),(b)は、本考案の実施の形態に係るロボットシステムの固定部材の側面図および平面図である。 ロボットシステムの連結部を上方から見た状態を示す平面図である。 ロボット本体部を固定部材に固定した状態を、一部を断面で示す側面図である。
図1は、本考案の実施の形態に係るロボットシステムAのI-I線(図2参照)における断面と側面構造とを併せて示す図である。図2は、本考案の実施の形態に係るロボットシステムAの平面図である。
図1および図2に示すように、実施の形態1に係るロボットシステムAは、主要部品として、ロボット本体部Rと、ロボット本体部Rを搭載した台部材である台車Dと、ロボット本体部Rを所定部位に固定する固定部材Sとを備えている。
ロボット本体部Rは、基部14と、第1関節部10と、第2関節部11と、先端にハンドを有する第3関節部12とを備えた多関節ロボットである。第1関節部10,第2関節部11,および第3関節部12が、作業アームとして機能する。
台車Dは、ロボット本体部Rを搭載した中央部31と、中央部31の両端に設けられた連結部32と、中央部31の両側、かつ両端に設けられた合計4個の引き出し部33と、各引き出し部33に取りつけられた合計4個の車輪35とを備えている。
図1および図2は、引き出し部33が中央部31に収納されている状態を示している。車輪35は、図1の中央部31の途中を破断して示す状態で引き出し部33に取りつけられ、引き出し部33は、中央部31の両側で摺動することで、外方に引き出し可能となっている。引き出し部33の摺動構造は、周知慣用の構造であるので、図示を省略する。
また、台車Dの上には、主要部材としてコントローラ20と、筐体21と、鎖22でつながれた安全柵23とが配置されている。この鎖22および安全柵23により、ロボットの移動範囲を区画する区画部材が構成されている。筐体21の側面にはロボット本体部Rを操作するための操作ボックス24が取りつけられている。
台車D両端の連結部32には、シリンダ25が載置され、シリンダ25のピストン26の先端に位置決めピン27が取りつけられている。図5に示すように、位置決めピン27は、連結部32に設けられたガイド穴38に沿って、縦方向に摺動する。
固定部材Sは、図3(a),(b)に示すように、ほぼ直線状に延びる中央部41と、中央部41の両端に設けられた連結部42とを備えている。連結部42には、中心軸O回りに回動する1対の回動部材44と、各回動部材44の先端のねじ部46に螺合する台車固定用レバー45と、台車Dの位置決めピン27に係合するピン穴47aが形成された筒部材47とが取り付けられている。
各連結部42の外方には、固定部材Sを床面Eに取りつけるためのアンカーボルト43が取りつけられる。
図4に示すように、台車Dの連結部32には、底部が半円状のU溝37が設けられており、固定部材Sの回動部材44が上方に回動して、U溝37の底部に係合する(図4の破線参照)構造となっている。
また、操作ボックス24には、空気源を供給するためのエアーカプラ28が配置されている。また、図4に示す位置には、相手機械との芯出しをするためのレーザーマーカー29が配置されている。
図5は、台車Dを所定位置に固定するときの連結状態を、部分断面図と共に示す側面図である。
図中破線で示すように、引き出し部33および車輪35は、台車Dの中央部31から側方に引き出されている(図2の破線参照)。
台車Dが所定位置に設置されたことをエアーカプラ28やレーザーマーカー29を用いて確認すると、台車Dのシリンダ25のピストン26を下方に押し出す。このとき、位置決めピン27は、ガイド穴38から下方に移動し、固定部材Sの筒部材47のピン穴47aに嵌合される。台車Dの両側で位置決めピン27とピン穴47aとが嵌合(係合)することで、台車Dが、ロボット本体部Rが作業を行う所定位置に位置決めされる。
そして、固定部材Sの連結部42の回動部材44が上方に回動して、台車Dの連結部32のU溝37に嵌合する。この状態で、台車固定用レバー45を締結させる。台車Dの両側で、台車固定用レバー45が締結されることにより、台車Dが所定位置に固定される。
上記シリンダ25の位置決めピン27および筒部材47のピン穴47aにより、ロボット本体部Rの位置を設定する位置決め手段が構成されている。
ただし、位置決め手段は、上記構成に限定されるものではない。たとえば、床面Eからピンが突出して、台車Dのピン穴に係合する構造であってもよいし、凹部と突部とが係合する構造であってもよい。その他、位置決め手段として、周知慣用の係合方法を用いることができる。
また、台車DのU溝37,固定部材Sの回動部材44,および台車固定用レバー45により、固定部材Sとロボット本体部Rとを,台車Dを介して連結させる連結手段が構成されている。
ただし、連結手段は上記構成に限定されるものではない。2つの部材を連結する方法としては、いろいろな種類の周知慣用の方法があり、いずれを用いてもよいものとする。
図2の破線で示す引き出し部33が側方に引き出された状態で、ロボット本体部Rの作業アームが定められた作業を行う。作業としては、溶接,検査,塗装,および工作機械に対する材料の供給や完成品の取り出しなどの作業を行うことができる。
ここで、可動範囲Reaは、ロボット先端部(ハンド)が機械的に移動可能な範囲を示す。
ただし、ロボットの作業においては、第3関節部12先端のハンドが移動する範囲が、安全柵23および鎖22で区画された範囲からはみ出さないように、ソフトウェアによる教示が行われる。ロボットの行う作業に応じて、教示内容はその都度変更される。
本実施の形態によると、以下の作用効果を発揮することができる。
このロボットシステムAでは、車輪35で移動することで、任意の場所に移動可能となり、複数の場所での作業を容易にできる。
たとえば、昼間はロボット本体部Rをある場所に固定して機械加工を行い、夜間は、ロボット本体部Rを移動させて別の場所に固定し、ロボット本体部Rの作業アームを取り替えて、製品の組立や梱包作業を行うなど、1つのロボット本体部Rだけで、多機能の作業を行うことが可能になる。したがって、作業場所に設置するロボット本体部の数を低減することができ、機械設備の費用を削減することができる。
しかも、特許文献2のような大がかりな機構や、特許文献3のような高価な部品を備える必要がなく、簡単な構造なので、簡単な構造なので、低コストでロボットシステムRを構築することができる。
また、作業時には、固定部材Sにより、ロボット本体部Rを固定するようにしているので、作業の安定化を図ることもできる。
上記実施の形態では、固定部位を床面Eとしたが、これに限定されるものではない。たとえば、作業の場所の状態や作業の種類によっては、室の側壁や大きな装置の一部に固定するようにしてもよい。また、ロボット本体部Rを天井面からつり下げて、床面付近でロボット本体部Rの作業アームを運動させてもよい。
上記実施の形態では、ロボット本体部Rを載置する台部材31を設けているが、台部材31は、必ずしもなくてもよい。ロボット本体部Rの基部14を十分大きくして、それに車輪を取り付けもよい。
ただし、台部材Dに車輪35を取りつけることで、他種類のロボット本体部Rに対して、共通の台部材Dを用いることができ、台部材Sの製造コストを削減することができる。
その場合、上記実施形態のように、台部材Dと固定部材Sとの間に連結手段を設けるのが普通であるが、ロボット本体部Rと固定部材Sとの間に連結手段を設けることも可能である。
上記実施の形態のように、車輪35が引き出し部33に取りつけられ、引き出し部33が台部材Dから水平方向に引き出し可能に設けられて、固定部材Sに台部材Dを固定する状態では、車輪35が外方に引き出されていることにより、ロボット本体部Rを使用する際の安定性が向上し、ひいては、作業アームの可動範囲が拡大する。
ただし、引き出し部33が図2の破線に示すように引き出される構造でなくてもよい。たとえば、引き出し部33が斜め外方に引き出される構造であれば、長手方向に直交する方向における作業アームの運動に対しても安定性が向上する。ひいては、作業アームの可動範囲Reaが拡大する。ただし、ロボットシステムAが占める面積が拡大する不利益も生じるので、メリット,デメリットを勘案して、引き出し方向や引き出し長さを設定すればよい。
上記実施の形態では、位置決めピン27と位置決め穴47aとの組み合わせによる位置決め手段を設けているので、より高精度でロボットの作業を行うことが可能になる。
上記実施の形態のように、台部材Dに、ロボット本体部Rの作業アームの教示範囲を区画する区画部材である安全柵23(および鎖22)を配設することにより、ロボット本体部Rを移動して使用する場所自体には、安全柵を設けておく必要がない。よって、工場などの作業場所の設計の自由度が拡大することになる。
上記開示された本考案の実施の形態の構造は、あくまで例示であって、本考案の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本考案の範囲は、実用新案登録請求の範囲の記載によって示され、さらに実用新案登録請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものである。
本考案は、溶接,検査,塗装,工作機械に対する材料の供給や完成品の取り出し作業,組立,パレタイズ,荷卸しなどの作業を自動的に行う、いわゆる産業ロボットを使用するために利用することができる。
A ロボットシステム
D 台車
E 床面
R ロボット本体部
S 固定部材
10 第1関節部
11 第2関節部
12 第3関節部
14 基部
20 コントローラ
21 筐体
22 鎖(区画部材)
23 安全柵(区画部材)
24 操作ボックス
25 シリンダ
26 ピストン
27 位置決めピン
31 中央部
32 連結部
33 引き出し部
35 車輪
37 U溝
41 中央部
42 連結部
43 アンカーボルト
44 回動部材
45 台車固定用レバー
46 ねじ部
47 筒部材
47a 位置決め穴
Rea 可動範囲

Claims (7)

  1. 作業アームを有するロボット本体部と、
    上記ロボット本体部に直接又は間接に取り付けられた車輪と、
    上記ロボット本体部の位置を固定するための固定部材と、
    上記固定部材と上記ロボット本体部とを連結させる連結手段と、
    を備えているロボットシステム。
  2. 請求項1記載のロボットシステムにおいて、
    上記ロボット本体部を載置する台部材をさらに備え、
    上記車輪は、上記台部材に取り付けられている。
  3. 請求項2記載のロボットシステムにおいて、
    上記台部材には、上記ロボット本体部の作業アームの移動範囲を区画する区画部材が配設されている。
  4. 請求項2または3記載のロボットシステムにおいて、
    上記車輪は、上記台部材から引き出し可能に設けられている。
  5. 請求項2〜4のうちいずれか1つに記載のロボットシステムにおいて、
    上記連結手段は、上記台部材および固定部材に設けられている。
  6. 請求項1〜5のうちいずれか1つに記載のロボットシステムにおいて、
    上記固定部材は、床面に取り付けられている。
  7. 請求項1〜6のうちいずれか1つ記載のロボットシステムにおいて、
    上記ロボット本体部の位置を設定する位置決め手段をさらに備えている。
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JP2019063876A (ja) * 2017-09-28 2019-04-25 ファナック株式会社 ロボット
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