JP3154073B2 - 懸濁重合法トナー - Google Patents
懸濁重合法トナーInfo
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Description
に用いられる懸濁重合法トナーに関する。
91号明細書等に記載されている如く、多数の方法が知
られており、一般には光導電性物質を利用し、種々の手
段で感光体上に電気的潜像を形成し、次いで該潜像をト
ナーを用いて現像し、必要に応じて紙等の転写部材にト
ナー画像を転写した後、加熱、圧力、或いは溶剤蒸気等
により定着し複写物を得る。また、トナーを用いて現像
する方法、或いはトナー画像を定着する方法としては、
従来各種の方法が提案され、それぞれの画像形成プロセ
スに適した方法が採用されている。
て、一般に熱可塑性樹脂中に染・顔料からなる着色剤を
溶融混合し、均一に分散した後、微粉砕装置、分級機に
より所望の粒径を有するトナーを製造してきた。
し得るが、ある種の制限、即ちトナー用材料の選択範囲
に制限がある。例えば樹脂着色剤分散体が充分に脆く、
経済的に可能な製造装置で微粉砕し得るものでなくては
ならない。ところが、こういった要求を満たすために樹
脂着色剤分散体を脆くすると、実際に高速で微粉砕した
場合に形成された粒子の粒径範囲が広くなり易く、特に
比較的大きな割合の微粒子がこれに含まれるという問題
が生ずる。さらに、このように脆性の高い材料は、複写
機等現像用に使用する際、さらなる微粉砕ないしは粉化
を受け易い。また、この方法では、着色剤等の固体微粒
子を樹脂中へ完全に均一に分散することは困難であり、
その分散の度合によっては、カブリの増大、画像濃度の
低下や混色性・透明性の不良の原因となるので、分散に
注意を払わなければならない。また、破断面に着色剤が
露出することにより、現像特性の変動を引き起こす場合
もある。
を克服するため、特公昭36−10231号、同43−
10799号及び同51−14895号公報等により懸
濁重合法によるトナーの製造方法が提案されている。懸
濁重合法においては、重合性単量体、着色剤、重合開始
剤さらに必要に応じて架橋剤、荷電制御剤、その他添加
剤を均一に溶解又は分散せしめて単量体組成物とした
後、この単量体組成物を分散安定剤を含有する連続相、
例えば水相中に適当な撹拌機を用いて分散し、同時に重
合反応を行なわせ、所望の粒径を有するトナー粒子を得
る。
め、トナーに脆性が必要ではなく、軟質の材料を使用す
ることができ、また、分級工程の省略をも可能にするた
めエネルギーの節約,時間の短縮,工程収率の向上等、
コスト削減効果が大きい。また、粒子表面への着色剤の
露出等が生ぜず、均一な摩擦帯電性を有するという利点
がある。
ーの高精細・高画質化の要求が高まっており、当該技術
分野では、トナーの粒径を細かくして高画質化を達成し
ようという試みがなされている。トナーの粒径が細かく
なると、トナーの単位重量当たりの表面積が増え、トナ
ーの単位重量当たりの帯電量が大きくなる傾向にあり、
画像濃度薄や、多数枚耐久劣化がおきやすい。加えて、
トナーの帯電量が大きいために、トナー同士等の付着力
が強く、流動性が低下し、トナー補給の安定性及び補給
トナーへのトリボ付与に問題が生じやすい。また、感光
体への付着力が大きくなり、転写性が低下し、その結
果、画質劣化や、クリーニング不良を生じやすい。
形状が実質的に球形となるため、付着力が強く、転写性
の低下等が顕著になりやすい。転写性を向上させる手段
として、特開平1−113764号公報等に、無機微粒
子と有機樹脂粒子を同時に使用することが提案されてい
る。この方法によれば、確かに転写性の向上は認められ
るが、長期耐久においては、遊離した有機樹脂粒子がキ
ャリアやスリーブを汚染するといった問題が生じる。
のごとき問題を解決した、懸濁重合法トナーを提供する
ことにある。
化に左右されることなく、安定した画像を得られる懸濁
重合法トナーを提供することにある。
し、多数枚耐久安定性に優れた懸濁重合法トナーを提供
することにある。
くとも着色剤、低軟化点物質及び荷電制御剤を含有する
ワーデルの実用球形度が0.90〜1.00の着色懸濁
樹脂粒子と、外添剤との混合物を有する懸濁重合法トナ
ーであって、 a)該着色懸濁樹脂粒子は、重合性単量体、着色剤、低
軟化点物質としてのワックス類及び荷電制御剤を少なく
とも含有する重合性単量体系を水系媒体中で懸濁重合す
ることにより得られたものであり、 b)該着色懸濁樹脂粒子の該低軟化点物質の含有量が、
該懸濁重合法トナーに対して5〜30重量%であり、 c)該外添剤として該着色懸濁樹脂粒子100重量部に
対して、該着色懸濁樹脂粒子に対して逆極性であり、
平均粒径が0.01〜1μmであり、かつ、ワーデルの
実用球形度が0.90〜1.00である樹脂微粒子を
0.1乃至10重量部、及び該樹脂微粒子よりも平均
粒径の小さい無機微粒子を0.1乃至10重量部用いる
ことを特徴とする懸濁重合法トナーである。
決し、帯電性の安定化や転写性の向上を図ることができ
る理由は、必ずしも明確ではないが、以下のように推定
される。
ー粒子(すなわち、着色懸濁樹脂粒子)は、重合性単量
体系を水系媒体中で懸濁重合して得られるため、トナー
表面及び表面近傍には、極性基が局在化する傾向にあ
る。また、樹脂微粒子は、乳化重合法、懸濁重合法等の
各種の重合法により製造されるが、同様の理由により、
極性基が粒子表面及び表面近傍に局在化する傾向にあ
る。
は、極性基同士の静電的な相互作用で引き合うと共に、
両粒子は、共に実質球形であるために、付着力も大き
い。このため、従来トナーから樹脂微粒子が遊離するこ
とで発生していた弊害を抑制することで、トナーの帯電
性を安定化せしめ、かつ、転写性を向上できる。
存在することから、トナーの流動性を損なうことも無
い。
及び樹脂微粒子は、ともにワーデルの実用球形度が0.
90〜1.00である。ワーデルの実用球形度が0.9
0より小さいと、先に述べたトナー粒子と樹脂微粒子の
付着力が弱まり、該樹脂微粒子が遊離しやすくなる。
炭化水素化合物などの、一般に離型剤として用いられる
ワックス類が好ましい。具体的には、パラフィン,ポリ
オレフィン系ワックス及びこれらの変性物、例えば、酸
化物やグラフト処理物の他、高級脂肪酸、及びその金属
塩、アミドワックスなどが挙げられる。
の非極性のものが挙げられる。非極性のワックスを用い
た場合、ワックスはトナー粒子の中心部に局在化すると
ともに、極性基のトナー粒子表面への局在化を促進す
る。含有量としては、トナーに対して、5〜30重量%
であり、5重量%未満の場合、極性基のトナー粒子表面
への局在化促進の効果が減少する。また、30重量%よ
り多い場合は、局在化促進効果はあるものの、トナーの
耐ブロッキング性が劣ってくる。
31)による軟化点(s.p.)が40〜130℃、好
ましくは、50〜100℃を有するものが好ましい。軟
化点が40℃未満ではトナーの耐ブロッキング性及び保
形性が不十分であり、130℃を超える場合では離型性
の効果が不十分となる。
モノマーは、特に限定されるものではないが、トナーの
帯電量を考慮し、選択する必要がある。本発明に用いる
ことのできる付加重合性を有するモノマーの具体例とし
て次のビニル系モノマーを挙げることができる。
チレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エチ
ルスチレン、ジエチルスチレン、トリエチルスチレン、
プロピルスチレン、ブチルスチレン、ヘキシルスチレ
ン、ヘプチルスチレン、オクチルスチレンの如きアルキ
ルスチレン;フロロスチレン、クロロスチレン、ブロモ
スチレン、ジブロモスチレン、ヨードスチレンの如くハ
ロゲン化スチレン;ニトロスチレン、アセチルスチレ
ン、メトキシスチレンが挙げられる。
挙げられる。例えば、アクリル酸、メタクリル酸、α−
エチルアクリル酸、クロトン酸、α−メチルクロトン
酸、α−エチルクロトン酸、イソクロトン酸、チグリン
酸、ウンゲリカ酸の如き付加重合性不飽和脂肪族モノカ
ルボン酸、又はマレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シ
トラコン酸、メサコン酸、グルタコン酸、ジヒドロムコ
ン酸の如き付加重合性不飽和脂肪族ジカルボン酸が挙げ
られる。
用いることができ、この金属塩化は重合終了後に行うこ
とができる。
ルアルコール、ハロゲン化アルキルアルコール、アルコ
キシアルキルアルコール、アラルキルアルコール、アル
ケニルアルコールの如きアルコールとのエステル化物が
挙げられる。
コール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチ
ルアルコール、アミルアルコール、ヘキシルアルコー
ル、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、ノニル
アルコール、ドデシルアルコール、テトラデシルアルコ
ール、ヘキサデシルアルコールの如きアルキルアルコー
ル;これらアルキルアルコールを一部ハロゲン化したハ
ロゲン化アルキルアルコール;メトキシエチルアルコー
ル、エトキシエチルアルコール、エトキシエトキシエチ
ルアルコール、メトキシプロピルアルコール、エトキシ
プロピルアルコールの如きアルコキシアルキルアルコー
ル;ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、
フェニルプロピルアルコールの如きアラルキルアルコー
ル;アリルアルコール、クロトニルアルコールの如きア
ルケニルアルコールが挙げられる。
されるアミド及びニトリル;エチレン、プロピレン、ブ
テン、イソブチレンの如き脂肪族モノオレフィン;塩化
ビニル、臭化ビニル、ヨウ化ビニル、1,2−ジクロル
エチレン、1,2−ジブロムエチレン、1,2−ジヨー
ドエチレン、塩化イソプロペニル、臭化イソプロペニ
ル、塩化アリル、臭化アリル、塩化ビニリデン、弗化ビ
ニル、弗化ビニリデンの如きハロゲン化脂肪族オレフィ
ン;1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2−
メチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,
3−ブタジエン、2,4−ヘキサジエン、3−メチル−
2,4−ヘキサジエンの如き共役ジエン系脂肪族ジオレ
フィンが挙げられる。
ニルカルバゾール、ビニルピリジン、ビニルピロリドン
の如き含窒素ビニル化合物が挙げられる。
モノマー1種又は2種以上を重合したものを用いること
ができる。
ては、懸濁重合法、乳化重合法、ソープフリー重合法、
シード重合法を用いることができる。この中で特に適し
ているものとして、残存乳化剤が皆無であるためトナー
の帯電性を阻害せず、比電気抵抗の環境変動が少ないソ
ープフリー重合法が挙げられる。
mである。0.01μmより小さい場合、樹脂微粒子
は、トナーに強く、付着されすぎたり、埋め込まれやす
く、樹脂微粒子の効果を阻害しやすい。また、1μmよ
り大きい場合は、分散が不均一になりやすく、樹脂微粒
子の遊離が促進されやすい。樹脂微粒子の添加量は、ト
ナー粒子100重量部に対して、0.1〜10重量部で
ある。
微粒子よりも平均粒径が小さいことから好ましい。平均
粒径が大きい場合、トナーの流動性が悪化すると共に、
樹脂微粒子の効果も阻害されてしまう。無機微粒子の添
加量は、トナー粒子100重量部に対して、0.1〜1
0重量部である。具体的な無機微粒子としては、酸化ケ
イ素、酸化アルミニウム、酸化チタンなどの金属酸化物
が挙げられる。それぞれ、疎水化処理を行なったものが
好ましい。
する重合性単量体、及び着色剤等のトナー特性付与剤と
しては、以下のものが挙げられる。
チルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、p−メトキシスチレン、p−エチルスチレン等のス
チレン系単量体;アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、ア
クリル酸n−プロピル、アクリル酸n−オクチル、アク
リル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アク
リル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル、アク
リル酸フェニル等のアクリル酸エステル類;メタクリル
酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロ
ピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチ
ル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ス
テアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチ
ルアミノエチル、メタクリル酸エチルアミノエチル等の
メタクリル酸エステル類;その他アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル、アクリルアミド等の単量体が挙げら
れる。
し得る。上述の単量体の中でも、スチレン又はスチレン
誘導体を単独で、又は他の単量体と混合して使用するこ
とがトナーの現像特性及び耐久性の点から好ましい。
樹脂を添加して重合しても良い。本発明に使用できる極
性樹脂を以下に例示する。 (1)カチオン性重合体としては、メタクリル酸ジメチ
ルアミノエチル,メタクリル酸ジエチルアミノエチルな
どの含窒素単量体の重合体もしくはスチレン,不飽和カ
ルボン酸エステル等との共重合体が挙げられる。 (2)アニオン性重合体としては、アクリロニトリル等
のニトリル系単量体、塩化ビニル等の含ハロゲン系単量
体、アクリル酸・メタクリル酸等の不飽和カルボン酸、
その他不飽和二塩基酸・不飽和二塩基酸無水物、ニトロ
系単量体等の重合体もしくはスチレン系単量体等との共
重合体が挙げられる。これら極性樹脂は、トナーの表面
付近に局在化することで、トナーの耐ブロッキング性を
向上する。
のものが使用でき、例えば、カーボンブラック、鉄黒の
他、C.I.ダイレクトレッド1、C.I.ダイレクト
レッド4、C.I.アシッドレッド1、C.I.ベーシ
ックレッド1、C.I.モーダントレッド30、C.
I.ダイレクトブルー1、C.I.ダイレクトブルー
2、C.I.アシッドブルー9、C.I.アシッドブル
ー15、C.I.ベーシックブルー3、C.I.ベーシ
ックブルー5、C.I.モーダントブルー7、C.I.
ダイレクトグリーン6、C.I.ベーシックグリーン
4、C.I.ベーシックグリーン6等の染料;黄鉛、カ
ドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ネーブ
ルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエロー
G、パーマネントイエローNCG、タートラジンレー
キ、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGT
R、ベンジジンオレンジG、カドミウムレッド、パーマ
ネントレッド4R、ウォッチングレッドカルシウム塩、
ブリリアントカーミン3B、ファストバイオレットB、
メチルバイオレットレーキ、紺青、コバルトブルー、ア
ルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、キナク
リドン、ローダミンレーキ、フタロシアニンブルー、フ
ァーストスカイブルー、ピグメントグリーンB、マラカ
イトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等
の顔料がある。本発明においては重合法を用いてトナー
を得るため、着色剤の持つ重合阻害性や水相移行性に注
意を払う必要があり、好ましくは、表面改質、例えば、
重合阻害のない物質による疎水化処理を施しておいたほ
うが良い。特に、染料系やカーボンブラックは、重合阻
害性を有しているものが多いので使用の際に注意を要す
る。染料系を表面処理する好ましい方法としては、あら
かじめこれら染料の存在下に重合性単量体を重合せしめ
る方法が挙げられ、得られた着色重合体を単量体系に添
加する。また、カーボンブラックについては、上記染料
と同様の処理の他、カーボンブラックの表面官能基と反
応する物質、例えば、ポリオルガノシロキサン等でグラ
フト処理を行っても良い。
これも表面処理を行って用いるのが好ましい。
する目的でトナー材料中に荷電制御剤を添加する。これ
ら荷電制御剤としては、公知のもののうち、重合阻害性
・水相移行性の殆ど無いものが用いられ、例えば正荷電
制御剤としてニグロシン系染料・トリフェニルメタン系
染料・四級アンモニウム塩・アミン系及びポリアミン系
化合物等が挙げられ、負荷電制御剤としては、含金属サ
リチル酸系化合物・含金属モノアゾ系染料化合物・スチ
レン−アクリル酸共重合体・スチレン−メタクリル酸共
重合体等が挙げられる。
開始剤、例えば、2,2’−アゾビス−(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロ
ニトリル、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−
カルボニトリル)、2,2’−アゾビス−4−メトキシ
−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスイソブチ
ロニトリル等のアゾ系又はジアゾ系重合開始剤;ベンゾ
イルペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシド、
ジイソプロピルペルオキシカーボネート、クメンヒドロ
ペルオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオキシ
ド、ラウロイルペルオキシド等の過酸化物系重合開始剤
が挙げられる。これら重合開始剤は、重合性単量体の
0.5〜20重量%の添加量が好ましい。
ましい添加量としては、0.001〜15重量%であ
る。
いずれカ適当な安定化剤を添加する。例えば、無機化合
物として、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、リ
ン酸アルミニウム、リン酸亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、メタケイ酸カルシウム、硫酸
カルシウム、硫酸バリウム、ベントナイト、シリカ、ア
ルミナ等が挙げられる。有機化合物として、ポリビニル
アルコール、ゼラチン、メチルセルロース、メチルヒド
ロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロースのナトリウム塩・ポリアクリル酸
及びその塩・デンプン等を水相に分散させて使用でき
る。この安定化剤は、重合性単量体100重量部に対し
て、0.2〜20重量部を使用することが好ましい。
に、0.001〜0.1重量部の界面活性剤を使用して
もよい。これは上記分散安定剤の所期の作用を促進する
ためのものであり、その具体例としては、ドデシルベン
ゼン硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ペ
ンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウム、
オレイン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ステア
リン酸カリウム、オレイン酸カルシウム等が挙げられ
る。
いる場合、市販のものをそのまま用いても良いがより細
かい粒子を得るために、水系媒体中にて該無機化合物を
生成させても良い。
において、リン酸ナトリウム水溶液と塩化カルシウム水
溶液を混合するとよい。
如き方法にて得られる。即ち、重合性単量体中に離型
剤、着色剤、荷電制御剤、重合開始剤その他の添加剤を
加え、ホモジナイザー・超音波分散機等によって均一に
溶解又は分散せしめた単量体系を、分散安定剤を含有す
る水系媒体中に通常の撹拌機又はホモミキサー・ホモジ
ナイザー等により分散せしめる。好ましくは単量体液滴
が所望のトナー粒子のサイズ、一般に30μm以下の粒
径を有するように撹拌速度・時間を調整し造粒する。そ
の後は分散安定剤の作用により、粒子状態が維持され、
且つ粒子の沈降・浮遊が防止される程度の撹拌を行えば
良い。反応終了後、懸濁液に水系媒体を添加しつつ、水
系媒体を留去して、分散安定剤を除去し、生成したトナ
ー粒子を洗浄・濾過により回収し、乾燥する。懸濁重合
法においては、通常単量体系100重量部に対して水3
00〜3000重量部を分散媒として使用するのが好ま
しい。
上、一般的には50〜90℃の温度に設定して重合を行
う。また、重合反応後半に昇温しても良い。
る。
A−II型(コールター社製)を用い、個数平均分布、
体積平均分布を出力するインターフェイス(日科機製)
及びCX−1パーソナルコンピューター(キヤノン製)
を接続し電解液は1級塩化ナトリウムを用いて1%Na
Cl水溶液を調製する。
50ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアル
キルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5ml加え、さら
に測定試料を0.5〜50mg加える。
1〜3分間分散処理を行い、前記コールターカウンター
TA−II型により、アパチャーとして100μmアパ
チャーを用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定し
て体積平均分布、個数平均分布を求める。これら求めた
体積平均分布,個数平均分布より、重量平均粒径を得
る。
けるトナー粒子の表面観察により求めたその平均径を意
味する。
される値である。
くとも粒子50個、好ましくは100個以上測定した値
から求める。
明する。
451gを投入し60℃に加温した後、TK式ホモミキ
サー(特殊機化工業製)を用いて12,000rpmに
て撹拌した。これに1.0M−CaCl2 水溶液68g
を徐々に添加し、Ca3 (PO4 )2 を含む水系媒体を
得た。
機化工業製)を用いて12,000rpmにて均一に溶
解、分散した。これに、重合開始剤、2,2’−アゾビ
ス(2,4−ジメチルバレロニトリル)10gを溶解
し、重合性単量体系を調製した。前記水系媒体中に上記
重合性単量体系を投入し、60℃、N2 雰囲気下におい
て、TKホモミキサーにて10,000rpmで20分
間撹拌し、重合性単量体系を造粒した。その後、パドル
撹拌翼で撹拌しつつ、60℃で3時間反応させた後、液
温を80℃とし、10時間反応させた。
カルシウムを溶解させた後、濾過,水洗,乾燥をして着
色懸濁樹脂粒子を得た。得られた粒子の粒径は重量平均
径8.3μmでシャープな粒度分布を有していた。ワー
デルの実用球形度は、0.95であった。
T法による比表面積が200m2 /gである疎水性シリ
カ0.8重量部とメタクリル酸メチルからソープフリー
重合により生成した樹脂微粒子(平均径0.05μm,
ワーデルの実用球形度0.98)0.3重量部を外添
し、懸濁重合トナーを得た。このトナー7重量部に対
し、アクリルコートされたフェライトキャリア93重量
部を混合し、現像剤とした。
ノン製フルカラー複写機CLC−500改造機で画出し
評価を行なった。
3℃/65%RH下で画出ししたところ、得られたトナ
ー画像は、画像濃度1.47と高く、カブリがない鮮明
なものであった。更に10,000枚のコピーを行なっ
たが、その間の画像濃度変動は0.15と小さく、カブ
リ及び鮮明さも初期と同等のものが得られた。低温低湿
下(20℃/10%RH)において、現像コントラスト
を320Vに設定し、画出しを行ったところ、画像濃度
は1.48と高く、非常に安定で良好なトナー画像が得
られた。
コントラストを270Vに設定し、画出しを行ったとこ
ろ、画像濃度が1.55であり、非常に安定で良好なト
ナー画像が得られた。
をC.I.ピグメントイエロー17に変更した以外は、
同様の操作を行ない、着色懸濁樹脂粒子を得た。得られ
た粒子の粒径は重量平均径8.5μmでシャープな粒度
分布を有していた。ワーデルの実用球形度は0.97で
あった。
行なった。
3℃/65%RH下で画出ししたところ、得られたトナ
ー画像は、画像濃度1.49と高く、カブリがない鮮明
なものであった。更に10,000枚のコピーを行なっ
たが、その間の画像濃度変動は0.12と小さく、カブ
リ及び鮮明さも初期と同等のものが得られた。低温低湿
下(20℃/10%RH)において、現像コントラスト
を320Vに設定し、画出しを行ったところ、画像濃度
は1.47と高く、非常に安定で良好なトナー画像が得
られた。
コントラストを270Vに設定し、画出しを行ったとこ
ろ、画像濃度が1.60であり、非常に安定で良好なト
ナー画像が得られた。
−メタクリル酸メチルからソープフリー重合により生成
した樹脂微粒子(平均径0.08μm,ワーデルの実用
球形度0.97)に変更した以外は、実施例1と同様に
して画出し評価を行なった。
3℃/65%RH下で画出ししたところ、得られたトナ
ー画像は、画像濃度1.50と高く、カブリがない鮮明
なものであった。更に10,000枚のコピーを行なっ
たが、その間の画像濃度変動は0.18と小さく、カブ
リ及び鮮明さも初期と同等のものが得られた。低温低湿
下(20℃/10%RH)において、現像コントラスト
を320Vに設定し、画出しを行ったところ、画像濃度
は1.51と高く、非常に安定で良好なトナー画像が得
られた。
コントラストを270Vに設定し、画出しを行ったとこ
ろ、画像濃度が1.57であり、非常に安定で良好なト
ナー画像が得られた。
れた ポリエステル樹脂(Mw17,000) 100重量部 C.I.ピグメントブルー15:3 4重量部 ジ−t−ブチルサリチル酸金属化合物 2重量部 上記材料をヘンシェルミキサーにより十分予備混合を行
ない、3本ロールミルで少なくとも2回以上溶融混練
し、冷却後ハンマーミルを用いて約1〜2mm程度に粗
粉砕し、次いでエアージェット方式による微粉砕機で微
粉砕した。得られた微粉砕物を分級して粒径2〜10μ
mの粒子を主に採取し、着色樹脂粒子を得た。重量平均
径は8.2μmであった。ワーデルの実用球形度は0.
57であった。
を行なったところ、低温低湿下において、耐久10,0
00枚後、転写性が低下し、画像濃度淡が発生した。
ものを用いた以外は、実施例1と同様にして、画出し評
価を行なったところ、低温低湿下において耐久10,0
00枚後、転写性が低下し、画像濃度淡が発生した。
mのものを用いた以外は、実施例1と同様にして、画出
し評価を行なったところ、低温低湿下において耐久1
0,000枚後、転写性が低下し、画像濃度淡が発生し
た。
重量%になるように変更した以外は、実施例1と同様に
して画出し評価を行なったところ、高温高湿下において
耐久10,000枚後、転写性が低下し、画質劣化が生
じた。
量%になるように変更した以外は、実施例1と同様にし
て画出し評価を行なったところ、低温低湿下において耐
久10,000枚後、クリーニング不良が発生した。
なく、安定した鮮明な画像特性を有し、耐久性に優れた
懸濁重合法トナーが得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも着色剤、低軟化点物質及び荷
電制御剤を含有するワーデルの実用球形度が0.90〜
1.00の着色懸濁樹脂粒子と、外添剤との混合物を有
する懸濁重合法トナーであって、 a)該着色懸濁樹脂粒子は、重合性単量体、着色剤、低
軟化点物質としてのワックス類及び荷電制御剤を少なく
とも含有する重合性単量体系を水系媒体中で懸濁重合す
ることにより得られたものであり、 b) 該着色懸濁樹脂粒子の該低軟化点物質の含有量が、
該懸濁重合法トナーに対して5〜30重量%であり、c) 該外添剤として該着色懸濁樹脂粒子100重量部に
対して、該着色懸濁樹脂粒子に対して逆極性であり、
平均粒径が0.01〜1μmであり、かつ、ワーデルの
実用球形度が0.90〜1.00である樹脂微粒子を
0.1乃至10重量部、及び該樹脂微粒子よりも平均
粒径の小さい無機微粒子を0.1乃至10重量部用いる
ことを特徴とする懸濁重合法トナー。 - 【請求項2】 該重合性単量体系は、極性基を有する樹
脂をさらに含有していることを特徴とする請求項1に記
載の懸濁重合法トナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13761792A JP3154073B2 (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | 懸濁重合法トナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13761792A JP3154073B2 (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | 懸濁重合法トナー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05313416A JPH05313416A (ja) | 1993-11-26 |
JP3154073B2 true JP3154073B2 (ja) | 2001-04-09 |
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ID=15202867
Family Applications (1)
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JP13761792A Expired - Fee Related JP3154073B2 (ja) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | 懸濁重合法トナー |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3154073B2 (ja) |
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JP4030937B2 (ja) | 2003-05-22 | 2008-01-09 | 株式会社リコー | 静電荷像現像用トナーの製造方法、トナー、及び画像形成装置 |
JP2006267298A (ja) | 2005-03-22 | 2006-10-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電荷現像用トナー、その製造方法、これを用いた静電荷現像用現像剤及び画像形成方法 |
-
1992
- 1992-05-01 JP JP13761792A patent/JP3154073B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH05313416A (ja) | 1993-11-26 |
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