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JP3152727B2 - ノズル型分析装置 - Google Patents

ノズル型分析装置

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JP3152727B2
JP3152727B2 JP07733692A JP7733692A JP3152727B2 JP 3152727 B2 JP3152727 B2 JP 3152727B2 JP 07733692 A JP07733692 A JP 07733692A JP 7733692 A JP7733692 A JP 7733692A JP 3152727 B2 JP3152727 B2 JP 3152727B2
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suction nozzle
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被分析試料に含まれる
特定の化学物質量を自動的に測定する自動化学分析装置
に係り、特に血液検体などの微量な被分析試料を分析対
象とするノズル型分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】血液検体等の被分析試料に含まれる特定
の化学物質の量を自動的に測定する生化学自動分析装置
においては、検査項目の多項目化、必要な試料量の低
減、検査速度の向上が大きな課題となっている。
【0003】この課題に対応するために、1項目当りの
測定に用いられる試料量はμlのオーダと微量化してい
る。従来の生化学自動分析装置は、図10および図11
に示すように構成されており、被分析試料としての血清
試料Sは、試料ディスク1に保持された試料元容器2に
収容される。
【0004】試料元容器2に収容された血清試料Sの自
動分析は、血清試料Sを試料元容器2から試料分注ノズ
ル3を用いて試料容器4に分注されることにより行なわ
れる。試料容器4は反応ディスク5にセットされてお
り、血清試料が分注された各試料容器4毎に必要な試薬
が試薬ディスク6に保持された試薬容器7から試薬分注
ノズル8を介して分注される。
【0005】必要な試薬が分注された後、各試料容器4
に光学測定系9を介して分析光が照射されて吸光分析さ
れる一方、図11に示す電解質測定用試料吸引ノズル1
0でノズル型分析装置としての電解質測定用フロースル
ー型イオンセンサ系11に導かれて電解質分析される。
【0006】図11は電解質分析が行なわれる従来の電
解質測定システムであるフロースルー型イオンセンサ系
11を示したものである。血清試料Sは、反応ディスク
5に保持された試料容器4からイオンセンサ系11のフ
ローセル12に導かれる。このフローセル12への血清
試料Sの導入は、フローセル12に連通する試料吸引ノ
ズル10を試料容器4内に浸漬させることにより行なわ
れる。このフローセル12は各センサおよび血清試料S
の温度を一定に保つための恒温ジャケット13内に収容
され、この恒温ジャケット13内に温度一定の温水が恒
温水循環系14を介して循環せしめられるようになって
いる。フローセル12内の図示しない各センサにて検査
された信号はリード線15を介して外部に取り出され、
電解質分析が行なわれる。
【0007】なお、図10において、符号16は試料容
器などの洗浄系、符号17は試料分注ノズルアーム、1
8は試薬ノズルアームであり、さらに符号19aは光学
測定系9の暗箱、符号19bは光源である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の電解質測定用フ
ロースルー型イオンセンサ系11では、試料吸引ノズル
10が試料容器4の血清試料S内に直接浸漬され、試料
吸引ノズル10を通じてフローセル12に血清試料Sが
導入されるようになっている。この試料吸引ノズル10
では、試料容器4からフローセル12のセンサセルに至
るノズル部の長さが長く、ノズル部の容積だけ、血清試
料Sが余計に必要になる等の問題があった。
【0009】また、この電解質測定では、必要な血清試
料の試料液量が、他の分析項目に比べて桁違いに多いた
め、電解質測定に用いられる試料液量の低減は、全体の
必要試料液量の微量化を達成する上で有効であり、大き
な問題になっていた。
【0010】また、試料容器4は通常反応ディスク5面
下部の図示しない恒温槽によって37度の恒温に保たれ
ているが、吸引ノズルアーム等が昇降する上部空間は恒
温化が困難である。このため、試料吸引ノズル10の上
端に設けられたフローセル11に恒温ジャケット13を
局所的に設ける必要があり、専用の温度制御系や温水循
環系14が必要となって電解質測定システム11が複雑
になり、センサセルの交換が困難になる等の問題があっ
た。
【0011】さらに、被分析試料の微量化を図るため
に、試料流路の内径を小さくすることも考えられるが、
試料流路の内径を小さくすると、試料流路のコンダクタ
ンスが低下し、試料流路沿いに離間して設けられる試料
吸引ポンプ(図示せず)の吸引動作と、実際の試料液の
吸引動作との間に遅れが生じてしまう問題があった。
【0012】また、ポンプ吸引動作と実際の試料液Sの
吸引動作との間の時間遅れの存在により、試料吸引ポン
プの停止後にもいわゆる試料液の後引きが生じ、出力の
安定が遅くなって処理速度が低下する原因となってい
た。さらに、試料液Sの後引き対策のために、試料吸引
ノズル10を試料液Sに浸漬したままにすると、フロー
セルセンサは試料液の液面から雑音を拾い易く、測定精
度が低下するという問題があった。
【0013】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、電解質測定分析に必要な試料液量を低減させ
るとともに、恒温化手段を省略して電解質測定システム
を簡素化したノズル型分析装置を提供することを目的と
する。
【0014】本発明の他の目的は、電解質のフロー分析
に必要な試料液量を低減させるとともに、試料液吸引時
の後引きを確実に防止して被分析試料の精度の高い分析
・測定を可能とするノズル型分析装置を提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係るノズル型分
析装置は、上述した課題を解決するために、請求項1に
記載したように、試料容器内に出入れ可能な試料吸引ノ
ズルを備えたノズル型分析装置において、前記試料吸引
ノズルの少なくとも一部に、マルチFET型イオンセン
サである溶液成分センサが形成され、この溶液成分セン
サは前記試料容器の開口断面より小さな横断面形状に構
成される一方、前記試料吸引ノズルのノズル先端から溶
液成分センサのセンサ形成部を試料容器内に出入れ留置
可能に構成し、上記溶液成分センサのセンサ出力部を耐
水絶縁する耐水絶縁層を施したものである。
【0016】また、本発明に係るノズル型分析装置は、
上述した他の目的を解決するために、請求項2に記載し
たように、試料容器内に出入れ可能な試料吸引ノズルを
備えたノズル型分析装置において、上記試料吸引ノズル
の少なくとも一部に溶液成分センサが形成され、前記試
料吸引ノズルのノズル先端から溶液成分センサのセンサ
形成部を試料容器内に出入れ留置可能に構成し、溶液成
分センサのセンサ出力部を耐水絶縁する耐水絶縁層を施
す一方、前記ノズル先端からセンサ形成部までの試料流
路に流体遮断用バルブを設けたものである。
【0017】さらに、上述した他の目的を解決するため
に、本発明に係るノズル型分析装置は、請求項3に記載
したように、前記試料吸引ノズルは、ノズル先端から溶
液成分センサ内を通る試料流路が長手方向に形成され、
上記試料流路はセンサ形成部に向って横断面が幅広とな
るように形成されたものである。
【0018】
【作用】ノズル型分析装置を上述したように構成するこ
とにより、試料容器から被分析試料を吸引する際のセン
サ形成部であるセンサ感応部迄の無駄容量を減らすこと
ができ、これによって、必要試料液量を大幅に低減する
ことができる。また、センサ感応部への試料導入時間も
短縮されるため、電位応答が速くなり、時間当りの処理
件数をアップすることができる。
【0019】さらに、センサ感応部を試料容器内空間に
留置した状態で測定することにより、フローセルセンサ
に恒温化手段を設けなくても、試料容器の恒温化機構で
被分析試料および溶液成分センサの温度を一定にするこ
とができる。これにより、センサ恒温化系を省略するこ
とができ、分析装置全体のシステムが簡略化できる。ま
た溶液成分センサのセンサセルが試料容器以下のサイズ
となる上、恒温ジャケット等のスペースや温水循環系な
どが不要となるため、これまでに比べ電解質測定フロー
系の必要スペースが著しく小さくなり、ノズル型分析装
置の小型化、コンパクト化に寄与する。
【0020】また、ノズル先端からセンサ形成部に至る
試料流路に流体遮断用バルブを設けることにより、吸引
ポンプを動作させた後に生じる後引き現象、すなわちポ
ンプの吸引動作を停止しても溶液成分センサのノズル部
分では試料液の流れが直ぐには止まらない現象を解消す
ることができる。これによって、試料吸引動作後のセン
サ出力安定までの所要時間を短縮できる。
【0021】さらに、試料吸引ノズルを試料容器内の試
料液に浸漬した状態でも、流体遮断用バルブを閉じるこ
とによって、試料容器内の試料液とセンサ部の試料液の
導通抵抗を上げることができ、雑音レベルを低減させる
ことができる。また、試料吸引ノズルの引上げや移動等
の際にも流体遮断用バルブを閉じることによって、液垂
れや気泡の巻込みのトラブルを生じない効果もある。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係るノズル型分析装置の一実
施例について添付図面を参照して説明する。
【0023】本発明のノズル型分析装置は、血液検体等
の被分析試料に含まれる特定の化学物質の量を測定する
生化学自動分析装置に用いられる。このノズル型分析装
置20は図1に示すように構成され、生化学自動分析装
置の電解質測定分析系に使用される。生化学自動分析装
置の全体的な構成は、図10に示す従来のシステムと異
ならないので、同一符号を付して説明を省略する。
【0024】ノズル型分析装置20は、試料容器ホルダ
としての反応ディスク5に保持された試料容器4内に試
料吸引ノズル21が出入れ装置可能に設けられる。試料
吸引ノズル21の少なくとも一部である先端部に溶液成
分センサとしてのノズル型フローセルセンサ22が一体
あるいは一体的に形成される。このフローセルセンサ2
2は、図1および図2に示すようにマルチFET型イオ
ンセンサを構成して、試料容器4内に出入れ留置可能な
大きさに構成される。このフローセルセンサ22はその
横断面形状が試料容器4の開口断面より小さく形成され
る。フローセルセンサ22を試料吸引ノズル21に組み
込んで一体化することにより、試料容器4の恒温化槽で
恒温に保たれ、独立した恒温ジャケットが不要となる。
【0025】フローセルセンサ22はフローセルボディ
24にプレート状のセンサチップ25を静電接着あるい
は有機接着剤による接着により一体化し、フローセルボ
ディ24の長手方向に形成された流路溝であるV溝26
内に試料流路27を形成している。フローセルボディ2
4のV溝26はシリコン基板に例えば異方性エッチング
を施すことによって形成される。V溝26に代えて四角
形、台形、円形に近い流路溝でもよく、試料流路27
は、図2に明示するようにセンサ形成部であるセンサ感
応部31に向って幅広となるように構成される。フロー
セルボディ24はシリコンに代えてガラス、アクリル樹
脂製としてもよく、また、試料流路27の表面汚染を低
減させるために、疎水性膜等で被覆してもよい。
【0026】一方、センサチップ25は特開昭62−1
23348号等に開示されたシリコン、酸化膜、シリコ
ンの3層構造を有する直接接着シリコン基板(ウエハ)
により形成され、このシリコン基板の一方(第1)の面
にシリコンを島状にパターニングして溶液成分センサの
主な構成要素であるFET28を複数個、例えば4個列
状に形成している。
【0027】これらのFET28はセンサチップ25に
必要な検知成分の数だけダイシングされ、実装される。
図1では、ナトリウム、カリウム、クロルのイオン成分
検出用の3素子と温度モニタ用1素子の合計4個を1列
に並べた状態でダイシングしてある。各FET28を1
列に並べて配置すると、必要なFET28の個数を適宜
増加させても、外径が大きくなることなく有効である。
4つのFET28の集積化時でセンサチップ25の寸法
は例えば長さ5.6mm、幅2.0mm、厚さ0.2m
mである。
【0028】各FET28の形成位置にそれぞれ対応す
るセンサチップ25の他方(第2)の面に異方性エッチ
ング等を用いて開口部30を形成し、この開口部30の
底面に露出するFET28の裏面に酸化シリコンのゲー
ト絶縁膜、シリコンナイトライドなどのゲートパッシベ
ーション膜を形成してセンサ形成部であるセンサ(ゲー
ト)感応部31を構成している。
【0029】そして、センサチップ25のセンサ感応部
31を構成する凹部には、各対象イオンの感応膜が施さ
れる。具体的には、カリウム用としては感応材料に例え
ばバリノマイシン、マトリックス材料として例えばポリ
塩化ビニルが、ナトリウム用には感応材料に例えばビス
クラウンエーテル、マトリックス材料に例えばポリ塩化
ビニルが、また塩素用には感応材料として例えば第4級
アンモニウム塩、マトリックス材料として例えばエポキ
シ樹脂を用いる。これらの感応材料やマトリックス材料
を可塑剤や溶剤とともに調合し、マイクロディスペンサ
で凹部にポッティングすることによりセンサ(ゲート)
感応膜を構成する。溶剤には、シクロヘキサノンを用い
ると微量の原液が急速に乾燥することなく、スムーズに
ポッティングできる。
【0030】また、温度測定用のFET28の凹部には
特に膜を設けなくても温度測定が可能であるが、感応材
料を入れないでベースマトリックス材料だけの膜を形成
するとよい。この膜の形成により、イオン感応膜を形成
した他のセンサとより近い条件でセンサの実表面温度が
モニタできる。
【0031】センサ感応部31に形成されるゲート感応
膜などは、必要な原液をポッティングし、乾燥窒素雰囲
気等の乾燥室中で約1日以上乾燥させ、溶剤を飛ばすこ
とにより、成膜が得られる。
【0032】このようにして、マルチFET型イオンセ
ンサであるノズル型フローセルセンサ22は、センサチ
ップ25の一方の面にFET28を、他方の面にセンサ
感応部31を形成することによって、センサチップ25
の試料流路27側を積極的に試料液Sから絶縁保護する
必要がなくなり、フローセルセンサ22の形成時にセン
サチップ25のセンサ感応部側の面と試料流路27の壁
面をフラットに形成でき、フローセルセンサ22の外形
の小型化や試料液Sの微量化に有効である。このような
構造とすることにより、試料等に直接触れてイオン等を
検知するゲート(センサ)感応部31とイオン等の汚染
に弱いソース・ドレイン等の出力電極(FET28)を
センサチップ25の両面に分離形成したISFETが構
成される。
【0033】また、センサチップ25の各FET28は
ポリイミドフレキ配線基板33とフェイスダウン接続さ
れ、この接続により各FET28からの配線が取り出さ
れる。
【0034】センサチップ25からの配線取出し、円滑
化のために、センサチップ25側の出力電極(FET2
8)は、金/銅/チタンの3層構造あるいは金/ニッケ
ル/銅/チタンの4層構造とし、フレキ配線基板33側
の電極はクリーム半田コート処理により形成される。こ
の際、ノズル型フローセルセンサ22の外径を小さくす
るために、フレキ配線基板33をセンサチップ25に重
ねて配線接続し、接続状態を良好にするために、フレキ
配線基板33の接続電極部以外の表面を絶縁しているカ
バーコート層より電極の半田コート層の表面を高くして
おくことが必要である。フレキ配線基板33に形成され
る配線ラインの引廻しをよりコンパクト化するため、フ
レキ配線基板33を多層化してもよい。このように作成
されたフレキ配線基板33とセンサチップ25は位置合
せされた後、パルスヒート加熱等により加熱半田付けさ
れて一体化される。
【0035】しかして、ノズル型フローセルセンサ22
は先端のノズル部21aを除いてエポキシ樹脂等の熱硬
化性樹脂をコーティングして耐水絶縁層34が施され
る。耐水性の絶縁処理を行なった後、表面を疎水化する
ために、フッ化エチレン等のコートを施す。このコート
処理は、フローセルセンサ22のセル外面の汚染を軽減
し、試料の持込み量を低減する上で有効である。
【0036】このノズル型フローセルセンサ22では、
ノズル部21aのノズル先端からセンサ形成部であるセ
ンサ感応部31までの容積は、流路幅を1.0mm、セ
ンサチップ25のノズル部22aの長さを5mmとした
とき、約2μlと大幅に低減できる。
【0037】次に、ノズル型分析装置に用いられるフロ
ーセルセンサの製造手順を説明する。
【0038】シリコン基板を用意し、このシリコン基板
の一方(第1)の面のシリコンを島状にパターニングし
てFET28を形成する。そして、このFET28の形
成位置に対応する他方(第2)の面に異方性エッチング
等により開口部30を設ける。
【0039】この開口部30の底に露出したFET28
の裏面に酸化シリコンのゲート絶縁膜やシリコンナイト
ライドなどのゲートパッシベーション膜を形成してゲー
ト(センサ)感応部31を構成し、センサチップ25を
完成させる。
【0040】完成したセンサチップ25には必要な検知
成分の数、本実施例ではナトリウム、カリウム、クロル
の3イオン成分を温度モニタ用の4つのFET28を1
列に並べた状態でダイシングされ、実装される。
【0041】このセンサチップ25にはポリイミドフレ
キ配線基板33が位置合せされ、パルスヒート加熱等に
よるフェイスダウン接続で一体化され、センサチップ2
5の各FET28から配線取出しが行なわれる。
【0042】このようにしてセンサチップ25とフレキ
配線基板33とが一体化された後、センサチップ25の
ゲート感応部31の凹部に各対象イオン感応膜を形成す
る。温度測定用FETの凹部にも、イオン感応膜を形成
したセンサとより近い条件でセンサ実表面温度がモニタ
できるように、ベースマトリックス材料だけによる膜を
必要に応じて形成する。
【0043】センサチップ25のゲート感応部31用凹
部や温度測定用凹部に成膜を形成した後、予め流路溝2
6を形成したフローセルボディ24にセンサチップ25
を有機接着剤あるいは静電接着により接着させる。例え
ば静電接着では、センサチップ25の電極側表面にその
反対面側のシリコンと導通をとった電極を形成してお
き、さらに低融点の高鉛ガラスを予めフローセルボディ
24の流路溝26の縁にスパッタ形成しておく。
【0044】このスパッタ形成状態でセンサ感応膜形成
後に、センサチップ25とフローセルボディ24を重ね
合せ、常温から約60℃の温度範囲で両者に電圧を印加
して接着する。この操作により加熱に極めて弱い有機感
応膜(ゲート感応膜)を劣化させることなく、両者を静
電接着することができる。
【0045】フローセルボディ24にセンサチップ25
を接着して一体化した後、それらの接続部を含めた全周
に亘ってエポキシ樹脂等の熱硬化性絶縁樹脂をコートし
て耐水絶縁層34を施し、耐水性の絶縁保護を図ってい
る。そして、このフローセルセンサ22の表面を疎水化
するために、フッ化エチレン等のコートを施す。このコ
ート処理により、ノズルセル外面の汚染を軽減すること
ができる。
【0046】このようにして、ノズル型分析装置20に
備えられるフローセルセンサ22が製造される。このフ
ローセルセンサ22は先端のノズル部21aがフローセ
ルボディ24とセンサチップ25の延長部で一体に形成
され、ノズル部21aの長さを短かくすることができ
る。なお、このフローセルセンサ22ではノズル部21
aを一体に形成し、このノズル部21aが血清試料の試
料液に浸漬される例を示したが、フローセルセンサ22
はゲート感応部31等のセンサ部以外の延長部をより短
かくあるいは無くして、センサ形成部が直接試料液に浸
漬するようにしてもよい。さらに、フローセルセンサ2
2はの流路先端に別のステンレスやテフロン製のノズル
チップを別途接続してノズル部を構成してもよい。
【0047】図3および図4はこのノズル型フローセル
センサ22Aの他の実施例を示すものである。
【0048】この実施例に示されたノズル型フローセル
センサ22Aは試料吸引ノズル21の先端部に形成され
たもので、蓋体を構成するフローセルボディ24Aにノ
ズルチップ35と試料吸引チューブ36を予め接続して
一体化し、ノズルチップ35によりノズル部を構成した
ものである。フローセルボディ24Aにノズルチップ3
5を予め一体的に取り付けることにより、センサチップ
25Aに延長部を形成するのを不要としたものである。
【0049】他の構成は一実施例に示したノズル型フロ
ーセルセンサ22と異ならないので、同じ符号を付して
説明を省略する。なお、符号38はセンサチップ25A
に形成されるセンサ出力電極であり、この出力電極38
にフレキ配線基板33に形成される出力電極39がコン
タクトして接続されるようになっている。
【0050】ノズル型フローセルセンサ22Aが図3お
よび図4に示す構造をとることにより、センサチップ2
5Aのチップ寸法を最小にすることができる一方、チッ
プ表面にノズルチップ部などの特別なパターンが不要な
ため、シリコン基板上にべたでセンサのアレイを形成
し、必要な素子数に応じてフレキシブルにダイシングす
ることができる。
【0051】本実施例ではノズル部を構成するノズルチ
ップ35に内径0.8mm×長さ5mmのパイプを用い
た場合、無駄容積は約3μlであった。センサ部分の容
積は素子数4つ、流路幅1.0mm、深さ0.5mmと
した本実施例の場合、約3μlであった。また、ノズル
チップ35はテフロンチューブを用いたがステンレスで
もよく、ノズルチップ無しでも使用可能である。
【0052】図3および図4のノズル型フローセルセン
サ22Aを用いた測定は大略次のように行なった。ま
ず、試料容器は内寸が4mm×5mm、深さが40mm
のものを用い、この試料容器に血清試料を5μlを分注
した。この血清試料にはトリスほう酸緩衝液を20倍の
希釈度になるよう加えた。
【0053】この後、ノズル型フローセルセンサ22A
を試料容器4に挿入し、容積ポンプで希釈した試料液S
を吸引した。次にノズルチップ35先端を残った希釈試
料液Sの液面より上に引き上げ、出力を記録した。吸引
試料液量を20μlから100μlまで変化させて、カ
リウムイオンセンサの感度と吸引試料液量の関係を調べ
た。その結果を図5に示す。この図5に示したように吸
引量60μlで飽和感度を示し、本実施例のフローセル
センサの必要試料液Sは3μlと微量で充分であること
が分った。
【0054】また、センサの温度とセンサセルの位置の
関係を調べた結果、センサセル部分が試料容器4内にあ
る場合は一定の温度を保つが、試料容器4から外れると
急激に温度は低下した。また、測定は吸引した試料の試
料容器4内だけに限定されるのではなく、同じ試料ディ
スク上の別の試料容器4内に移動していってもよいし、
試料ディスク外の恒温化された領域に移動してそこにフ
ローセルセンサ22Aのセルを留置してもよい。例えば
試料ディスク5の恒温化機構を利用して恒温化された洗
浄液プールに試料吸引ノズルであるフローセルセンサ2
2Aを移動し、そこに留置した状態で測定を行ない、測
定終了後はそのまま、洗浄を行なうようにしてもよい。
【0055】また、ノズル型フローセルセンサ22Aを
試料容器4に挿入した後の温度安定化をより速くするた
めに、フローセルセンサ22Aを試料容器3に挿入する
前に試料温度に近い温度にしておくことも有効である。
この際にはフローセルセンサ22Aを予め試料容器4よ
りもやや高い温度にしておき、移動に伴う温度低下を見
込んでおくこともできる。実際には保温待機スペースを
反応ディスク5の上部に設けるかあるいは反応ディスク
5近傍に反応ディスク5の恒温機構を利用した保温待機
スペースを設けるなどの方法を用いてもよい。
【0056】図6は流路遮断用バルブを備えた本発明の
ノズル型分析装置20Bの第3実施例を示すものであ
る。
【0057】このノズル型分析装置20Bは試料容器4
内に出入れ可能に設けられる試料吸引ノズル21の一部
に溶液成分センサを構成するフローセルセンサ22Bを
一体あるいは一体的に形成し、フローセルセンサ22B
の少なくともセンサ出力部に耐水絶縁層34Bを施して
耐水絶縁している。
【0058】そして、試料吸引ノズル21のノズル先端
からフローセルセンサ22Bのセンサ形成部であるセン
サ感応部31に至る試料流路27に流路遮断用バルブ4
0を設けている。流体遮断用バルブ40は圧電体方式で
あっても、静電方式やエア駆動方式、電磁駆動方式であ
ってもよい。なお、図1に示すノズル型分析装置20と
同じ構成には同じ符号を付して説明を省略する。
【0059】このノズル型分析装置20Bにおいても、
フレキ配線基板33のリード線引廻し部や、試料流路を
含めたフローセルセンサ22Bのセンサ感応部31の断
面形状を試料容器4の開口断面より小さくして試料容器
4内に出入れ留置可能に構成する。
【0060】そして、試料吸引ノズル21のノズル先端
からセンサ形成部であるセンサ感応部31までの試料流
路27の長さを短かくして、無駄な試料容量を減らし、
必要な試料液量を大幅に低減させている。
【0061】また、このノズル型分析装置20Bは試料
吸引ノズル21のノズル先端からセンサ形成部31に至
る試料流路27に流路遮断用バルブ40を設けており、
このバルブ40により、試料流路27内を流れる試料液
Sの流れを調整している。
【0062】具体的には、ノズル型分析装置20Bで被
分析試料である試料液Sを測定するとき、試料吸引ポン
プ41を作動させて試料吸引ノズル21内に試料液Sを
吸引させる。試料吸引ポンプ41で必要な試料液Sを吸
引した後、流体遮断用バルブ40を閉じ、フローセルセ
ンサ22Bのセンサ感応部付近を試料液Sの流れを速か
に止めるようにしている。
【0063】この流体遮断用バルブ40を閉じることに
よって、試料容器4内の試料液Sとセンサ感応部付近の
試料液Sとの導通抵抗を上げることができ、これにより
雑音レベルを低減させることができる。流体遮断用バル
ブ40は、試料吸引ノズル21の引上げ時や移動時にも
閉塞され、液垂れや気泡の巻込み等のトラブルの発生を
防止している。
【0064】また、試料吸引ポンプ41はピストンシリ
ンダ42と組をなすチェックバルブ43を組み合せるこ
とにより構成される。ポンプ用チェックバルブ43、ピ
ストンシリンダ42とともに全体で容積ポンプを形成す
る。シリンダ42を引いて試料液Sを吸引した後に速か
に逆方向に加圧することによってセンサ領域にも正圧が
掛かり、後引きの流れを抑え込むことができる。このよ
うな加圧は容積ポンプであれば容易に可能であり、シス
テムに新しい要素を必要としない。また、この方式では
チェックバルブ43に駆動力を必要としないため、小型
化が容易であるという利点がある。なお、符号44は参
照電極である。
【0065】図7は、流体遮断用バルブにチェックバル
ブ45を設けたノズル型分析装置20Cである。他の構
成は図6に示すものと異ならないので説明を省略する。
【0066】図8はバルブ一体形式のノズル型分析装置
20Dの代表的な構成例を示すものである。
【0067】このノズル型分析装置20Dは溶液成分セ
ンサであるフローセルセンサ22Dにリアゲート型IS
FET28を備えたものであり、フローセルセンサ22
Dは試料吸引ノズル21Dの先端部に形成される。
【0068】このフローセルセンサ22Dはベースシリ
コン基板であるプレート状フローセルボディ46の一側
にセンサプレート47が固着されてセンサチップ48が
構成され、フローセルボディ46の他側に蓋体49がそ
れぞれ固着されて内部に試料流路50が形成される。こ
の試料流路50は試料導入側がフローセルボディ46と
センサプレート47の延長部に形成され、センサ形成部
であるセンサ感応部51側の流路がフローセルボディ4
6と蓋体49との間に形成され、この試料流路50の流
路変更部に流体遮断用バルブ52が設けられる。この流
体遮断用バルブ52は圧電体方式のマイクロバルブであ
り、この圧電体53の作動によりバルブダイヤフラム5
4がバルブシート55側に進退自在とされ、試料流路5
0が開閉自在に閉塞されるようになっている。
【0069】また、シリコンウエハであるセンサプレー
ト47には、ISFET28と圧電体方式の流路遮断用
バルブであるマイクロバルブ52とノズル先端部形成用
流路溝56とを一体に形成し、この流路溝55とマイク
ロバルブ52用のバルブダイヤフラム54の形状加工を
行なったセンサプレート47を酸化膜を介してフローセ
ルボディ46に接着してセンサチップ48を構成する。
【0070】フローセルボディ46とセンサプレート4
7の接着後に、センサチップ52の第1の面のシリコン
を島状にパターニングして、素子アイランド間をSiO
とpoly−Si層で埋め、FET用不純物拡散とバ
ルブダイヤフラム54の表側形状加工を行なう。
【0071】次にFET28およびバルブダイヤフラム
54の位置に対応するフローセルボディ46の第2の面
に異方性エッチング等を用いて開口部58を設け、この
開口部58の底に露出したFET28の裏面に酸化シリ
コンのゲート絶縁膜、シリコンナイトライドなどのゲー
トパッシベーション膜を形成してセンサ形成部であるセ
ンサ(ゲート)感応部51を形成する。マイクロバルブ
52のバルブダイヤフラム54には圧電体プレート53
を接着する。このような構造にすることによって、試料
液Sに直接触れて、イオン等を検知するゲート感応部5
1とイオン等の汚染に弱いソース・ドレイン等の出力電
極28およバルブ駆動部53をセンサチップ48の両面
に分離形成できる。
【0072】完成したセンサチップ48は必要な検知成
分の数のFET28毎にダイシングし、実装した。本実
施例ではナトリウム、カリウムの2イオン成分素子の合
計2FETとマイクロバルブを1列に並べた状態で1チ
ップとした。
【0073】また、このセンサチップ48からの配線取
出しはポリイミドフレキ配線基板33とのフェイスダウ
ン接続で行なわれる。このために、センサチップ48側
の出力電極は金/銅/チタンの3層構造あるいは金/ニ
ッケル/銅/チタンの4層構造とし、フレキ配線基板3
3側の電極はクリーム半田コート処理を行なった、この
際に、ノズル型フローセルセンサ22Dの外形を小さく
するためにフレキ配線基板33をセンサチップ48に重
ねるように配置して接続する。
【0074】このようにして作製したフレキ配線基板3
3はセンサチップ48と位置合せした後、パルスヒート
加熱によって加熱半田付けした。
【0075】次に、フローセルセンサ22Dのセンサ形
成部であるセンサ感応部51に各対象イオンの感応膜を
形成する。感応膜材料には、カリウム用としては感応材
料にバリノマイシン、マトリックス材料としてポリ塩化
ビニル、ナトリウム用としては感応材料にビスクラウン
エーテル、マトリックス材料にポリ塩化ビニルを用い
る。これらの材料を可塑剤、溶剤とともに調合し、マイ
クロディスペンサで開口部58にポッティングする。こ
の際に溶剤としてシクロヘキサノンを用いると微量の原
液が急速に乾燥することなく、スムーズにポッティング
できる。必要な原液をポッティングした後に、約1日以
上乾燥窒素雰囲気中で乾燥させることにより、成膜が得
られた。
【0076】次に、流路溝を形成済みの蓋体48とセン
サチップ47を接着した。蓋体48にはシリコン基板に
V溝等の流路溝を異方性にエッチングによって形成す
る。接着には静電接着あるいは有機接着剤による接着が
適宜用いられる。
【0077】続いて、センサチップ47とフレキ配線基
板33の接続部であるセンサ出力部やこれら全体に耐水
絶縁性のエポキシ樹脂の耐水絶縁層59をコートして、
外部を含めた耐水性の絶縁保護を行なった。そして、表
面を疎水化するために、フッ化エチレン等のコートを施
した。この処理はノズルセル外面の汚染を軽減し、試料
間の持込みを低減する上で有効であった。
【0078】なお、図8ではセンサ感応部51を2つ形
成した例が示されているが、センサ感応部51は3つ以
上であってもよい。センサ感応部51が多数必要な場合
には、各センサ感応部51を複数列状に並べたり、ま
た、蓋体49側をこの蓋体49に代えてセンサチップ4
8を設け、センサチップ48,48間に試料流路50を
形成すればよい。
【0079】上述のようにして構成されるノズル型フロ
ーセルセンサ22Dを用いた測定は大略次のようにして
行なわれる。
【0080】まず、試料容器4は内寸が例えば4mm×
5mm、深さが例えば40mmのものを用い、ここに血
清試料を例えば5μml注入する。この試料液Sにはト
リスほう酸緩衝液を20倍の希釈度になるよう加える。
この後、ノズル型フローセルセンサ22Dを試料容器4
に挿入し、試料吸引ポンプである容積ポンプで試料液S
を吸引した。ポンプの吸引動作時間(約1秒)終了と同
時に、マイクロバルブ電極間に100VのDC電圧を印
加し、圧電体53を撓ませることによって、マイクロバ
ルブ52を閉じる。
【0081】図9にマイクロバルブ52の閉動作有り無
しの場合の応答特性を示した。バルブ閉動作無しの場合
の安定までの到達時間t2は約9秒であったのに対し
て、バルブ閉動作時には安定までの到達時間t1は約7
秒であり、マイクロバルブ52を用いた場合の方が速か
に安定に到達することが判かる。また、マイクロバルブ
52無しでは最長3秒間は吸引動作停止後も試料液S中
にノズル先端を浸漬しておかないと後引きによって試料
吸引ノズル21D内に空気の巻込みを生じたのに対し
て、マイクロバルブ52を閉めることによって吸引直後
に試料液Sからノズルを引き上げることが可能であっ
た。
【0082】
【発明の効果】以上に述べたように本発明に係るノズル
型分析装置においては、上述したように構成することに
より、溶液成分センサの小型・コンパクト化が図れ、恒
温槽である試料容器の開口断面より小さな横断面形状に
構成でき、試料容器から被分析試料を吸引する際のセン
サ形成部であるセンサ感応部までの無駄容量を減らすこ
とができ、これによって、必要試料液量を大幅に低減す
ることができるとともに、試料吸引ノズルに恒温手段を
設ける必要がなく、恒温手段を設けなくても、恒温手段
を設けた例と同様に被分析試料を高精度かつ正確な測定
が可能となる。またセンサ感応部への試料導入時間も短
縮されるため、電位応答が速くなり、時間当りの処理件
数をアップすることができる。
【0083】また、センサ感応部を試料容器内空間に留
置した状態で測定することにより、フローセルに恒温化
手段を設けなくても、試料容器の恒温化機構で被分析試
料および溶液成分センサの温度を一定にすることができ
る。これにより、センサ恒温化系を省略することがで
き、分析装置全体のシステムが簡略化できる。また溶液
成分センサのセンサセルが試料容器以下のサイズとなる
上、恒温ジャケット等のスペースや温水循環系などが不
要となるため、これまでに比べ電解質測定フロー系の必
要スペースが著しく小さくなり、ノズル型分析装置の小
型化、コンパクト化に寄与する。
【0084】さらに、ノズル先端からセンサ形成部に至
る試料流路に流体遮断用バルブを設けることにより、吸
引ポンプを動作させた後に生じる後引き現象、すなわち
ポンプの吸引動作を停止しても溶液成分センサのノズル
部分では試料液の流れが直ぐには止まらない現象を解消
することができる。これによって、試料吸引動作後のセ
ンサ出力安定までの所要時間を短縮できる。
【0085】さらにまた、試料吸引ノズルを試料容器内
の試料液に留置した状態でも、流体遮断用バルブを閉じ
ることによって、試料容器内の試料液とセンサ部の試料
液の導通抵抗を上げることができ、雑音レベルを低減さ
せることができる。また、試料吸引ノズルの引上げや移
動等の際にも流体遮断用バルブを閉じることによって、
液垂れや気泡の巻込みのトラブルを生じない効果もあ
る。
【0086】また、試料吸引ノズル内の試料流路は、溶
液成分センサのセンサ形成部側に向って横断面が幅広と
なるように形成したので、試料流路の流路断面積を小さ
くしても、被測定試料とセンサ形成部との接触面積を充
分に確保することができ、必要な試料量の低減と検査精
度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るノズル型分析装置の一実施例を示
す縦断面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】本発明のノズル型分析装置に備えられる溶液成
分センサの他の実施例を示す縦断面図。
【図4】図3に示す溶液成分センサの分解斜視図。
【図5】試料溶液の吸引量とカリウムイオンセンサのカ
リウムイオンに対する感度の関係を示す図。
【図6】本発明に係るノズル型分析装置の第3実施例を
示す縦断面図。
【図7】本発明に係るノズル型分析装置の第4実施例を
示す縦断面図。
【図8】本発明に係るノズル型分析装置の代表的な実施
例を示す縦断面図。
【図9】図8に示すノズル型分析装置に備えられる流体
遮断用バルブのバルブ動作の有無による応答特性の比較
図。
【図10】従来の生化学自動分析装置の構成を示す概念
図。
【図11】従来の生化学自動分析装置に備えられるフロ
ーセル型電解質測定センサの概念図。
【符号の説明】
4 試料容器 5 反応ディスク(試料容器ホルダ) 20,20B,20C,20D ノズル型分析装置 21,21D 試料吸引ノズル 21A ノズル部 22,22A,22B,22C,22D フローセルセ
ンサ(溶液成分センサ) 24,24A,46 フローセルボディ 25,48 センサチップ 26 流路溝 27,50 試料流路 28 FET 30 開口部 31 センサ感応部(センサ形成部、感応膜) 33 フレキ配線基板 34 耐水絶縁層 40,52 流路遮断用バルブ 41 試料吸引ポンプ 43,45 チェックバルブ S 試料液(被分析試料)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 35/00 - 35/10 G01N 27/00 G01N 27/28 G01N 27/414

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料容器内に出入れ可能な試料吸引ノズ
    ルを備えたノズル型分析装置において、前記試料吸引ノ
    ズルの少なくとも一部に、マルチFET型イオンセンサ
    である溶液成分センサが形成され、この溶液成分センサ
    は前記試料容器の開口断面より小さな横断面形状に構成
    される一方、前記試料吸引ノズルのノズル先端から溶液
    成分センサのセンサ形成部を試料容器内に出入れ留置可
    能に構成し、上記溶液成分センサのセンサ出力部を耐水
    絶縁する耐水絶縁層を施したことを特徴とするノズル型
    分析装置。
  2. 【請求項2】 試料容器内に出入れ可能な試料吸引ノズ
    ルを備えたノズル型分析装置において、上記試料吸引ノ
    ズルの少なくとも一部に溶液成分センサが形成され、前
    記試料吸引ノズルのノズル先端から溶液成分センサのセ
    ンサ形成部を試料容器内に出入れ留置可能に構成し、溶
    液成分センサのセンサ出力部を耐水絶縁する耐水絶縁層
    を施す一方、前記ノズル先端からセンサ形成部までの試
    料流路に流体遮断用バルブを設けたことを特徴とするノ
    ズル型分析装置。
  3. 【請求項3】 前記試料吸引ノズルは、ノズル先端から
    溶液成分センサ内を通る試料流路が長手方向に形成さ
    れ、上記試料流路はセンサ形成部に向って横断面が幅広
    となるように形成された請求項1または2記載のノズル
    型分析装置。
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