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JP3144588B2 - 光磁気情報再生装置 - Google Patents

光磁気情報再生装置

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JP3144588B2
JP3144588B2 JP04779092A JP4779092A JP3144588B2 JP 3144588 B2 JP3144588 B2 JP 3144588B2 JP 04779092 A JP04779092 A JP 04779092A JP 4779092 A JP4779092 A JP 4779092A JP 3144588 B2 JP3144588 B2 JP 3144588B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気記録媒体の記録
情報を再生する光磁気情報再生装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、光磁気ディスクを記録媒体として
用いた光磁気情報記録再生装置は、可搬性があること、
記憶容量が大きいこと、消去書き換えが可能なことなど
より、大きな期待が寄せられている。図7はその従来の
光磁気情報記録再生装置の光学系を示した構成図であ
る。図7において、36は記録再生用光源である半導体
レーザであり、このレーザ36から射出された発散光束
はコリメータレンズ37で平行化され、ビーム整形プリ
ズム38で断面円形状の平行光束に修正される。この平
行光束は、ここでは紙面に平行方向に偏光方向を持つ直
線偏光(以下、P偏光という)の光束とする。このP偏
光の光束は、偏光ビームスプリッタ39に入射する。偏
光ビームスプリッタ39の特性としては、例えばP偏光
の透過率は60%、反射率は40%、P偏光の偏光方向
に垂直な方向の偏光方向を持つ直線偏光(以下、S偏光
という)の光の透過率は0%、反射率は100%であ
る。偏光ビームスプリッタ39を透過したP偏光の光束
は、対物レンズ40により集光され、光磁気ディスク4
1の磁性層上に光スポットが形成される。また、この光
スポット照射部に磁気ヘッド42から外部磁界が印加さ
れ、磁性層上に情報磁区が形成される。
【0003】光磁気ディスク41からの反射光は、対物
レンズ40を介して偏光ビームスプリッタ39に戻さ
れ、ここで反射光の一部が分離されて再生光学系へもた
らされる。再生光学系では分離光束を別に用意した偏光
ビームスプリッタ43で更に分離する。この偏光ビーム
スプリッタ43の特性としては、例えばP偏光の透過率
は20%、反射率は80%、S偏光の透過率は0%、反
射率は100%である。偏光ビームスプリッタ43で分
離された一方の光束は、再生光学系44に導かれ後述す
るように再生信号が生成される。また、他方の光束は集
光レンズ52を介してハーフプリズム53へ導かれ、こ
こで2つに分割されて、一方が光検出器54に、他方が
ナイフエッジ55を介して光検出器56へ導かれる。そ
して、これらの制御光学系により光ビームのオートトラ
ッキング制御やオートフォーカシング制御のためのサー
ボエラー信号が生成される。
【0004】再生光学系44は、光束の偏光方向を45
度回転させるための1/2波長板45、光束を集光する
集光レンズ46、偏光ビームスプリッタ47、偏光ビー
ムスプリッタ47により分離された光束をそれぞれ検出
する光検出器48及び49から構成されている。偏光ビ
ームスプリッタ47の特性としては、P偏光の透過率は
100%、反射率は0%、S偏光の透過率は0%、反射
率は100%である。光検出器48と49で検出された
信号は、差動アンプ50で差動検出され、再生信号51
が生成される。ここで、光磁気記録媒体においては、垂
直磁化の方向の違いにより情報を記録するのであるが、
記録方式には光変調方式、磁界変調方式などがある。光
変調方式は記録媒体に、一定の外部磁界を印加しなが
ら、記録情報に応じて変調されたレーザビームを照射す
る方式である。また、磁界変調方式は記録媒体に一定強
度のレーザビームを照射しながら、記録情報に応じて変
調した外部磁界を印加する方式である。
【0005】ところで、この磁化の方向の違いにより情
報が記録された光磁気媒体に、直線偏光を照射すると、
その反射光の偏光方向は磁化の方向の違いにより右回り
か左回りかに回転する。例えば、光磁気記録媒体に入射
する直線偏光の偏光方向を図8に示すように、座標軸P
方向とし、下向き磁化に対する反射光は+θK 回転した
+ 、下向き磁化に対する反射光は−θK 回転したR-
とする。そこで、図8に示すような方向に検光子を置く
と、検光子を透過してくる光はR+ に対しA、R- に対
しBとなり、これを光検出器で検出すると、光強度の差
として情報を得ることができる。図7の例では、偏光ビ
ームスプリッタ47が検光子の役目をしていて、分離し
た一方の光束に対し、P軸から+45度、他方の光束に
対し、P軸から−45度の方向の検光子となる。つま
り、光検出器48と49で得られる信号成分は逆相とな
るので、個々の信号を差動検出することで、ノイズが軽
減された再生信号を得ることができる。
【0006】ここで、情報をピットで記録する場合、ピ
ットのセンターの位置に情報の意味を持たせるピット位
置記録方式と、ピットのエッジの位置に情報の意味を持
たせるピットエッジ記録方式とがある。図9はこの両者
の記録方式を説明するための図で、同図(a)はピット
位置記録のピット列を示す。ピットの大きさは、近傍の
ピットでおよそ一定である。図9(b)は同図(a)の
ピット列を光学的に再生した検出信号、図9(c)はピ
ットエッジ記録のピット列、図9(d)は同図(c)の
ピット列を光学的に再生した検出信号である。この検出
信号からピットのエッジの位置を知るには、例えば電気
的にスライスレベルを設けて図9(d)の検出信号がス
ライスレベルを横切る位置を求めればよい。図9(e)
はそのエッジ検出信号を示す。
【0007】光磁気記録媒体に光学的手段を用いて情報
を記録する場合、光スポットによる熱に対して、光磁気
記録媒体のピットが書かれる記録感度がなだらかである
ときは、ピットの大きさにばらつきが生じてしまう。し
かし、ピットのセンターの位置は変らない。従来、この
理由により光学的手段を用いる光磁気記録媒体では多く
の場合、ピット位置記録が行なわれている。それに対
し、光スポットによる熱に対して光磁気記録媒体のピッ
トが書かれる記録感度が急峻な場合、ピットの大きさの
ばらつきをある一定量以下にすることができるので、ピ
ットエッジ記録が可能になり、記憶密度を増加させるこ
とができる。そのため、最近ではピットエッジ記録に適
した光磁気記録媒体の開発やピットの記録方式の開発が
行なわれ、ピット位置記録からピットエッジ記録へ移行
しつつある。
【0008】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、以
上のように従来にあっては、記録媒体の改善などにより
ピットエッジ記録が可能となってきたが、更に高密度記
録を行うべく、最小ピットの大きさが光スポットの大き
さと同程度かそれ以下になると、光ヘッドなどの伝達特
性が劣化するという新たな問題が生じる。そのため、図
9(a)に示した検出信号の直流成分に変動が生じ、一
定のスライスレベルで検出信号をスライスしてピットの
エッジを検出しようとすると、検出したエッジの位置が
シフトし、情報を正確に検出できないという問題があっ
た。
【0009】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、その目的は記録密度が高密度化し
ても記録情報を正確に再生できるようにした光磁気情報
再生装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、光磁気
記録媒体に対物レンズを介して光ビームを照射し、その
反射光から記録情報を再生する光磁気情報再生装置にお
いて、前記反射光に含まれる前記光磁気記録媒体の光磁
気効果によって生じた光と前記対物レンズの曲面で回折
して生じた光の入射光の偏光方向と垂直な偏光成分と入
射光の偏光方向と同じ偏光成分と干渉させると共に2
つの光束に分離する偏光ビームスプリッタと、前記分離
された光束のそれぞれを検出する、検出面が少なくとも
2つに分割され、かつその主たる分割線が前記記録媒体
のトラックに対して平行方向に配置された2つの多分割
光検出器と、前記各多分割光検出器の検出面の検出信号
を差動検出、或は加算後得られた和信号を差動検出する
と共に各多分割光検出器から得られた差動検出信号を加
算或は差動検出することにより再生信号を生成する手段
とを有することを特徴とする光磁気情報再生装置によっ
て達成される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して詳細に説明する。図1は本発明の光磁気情報再生装
置の一実施例を示した構成図で、本発明の要部の再生光
学系の構成のみを示している。従って、それ以外の構成
は図7に示した装置と同じであり、図1では同一部分を
省略してある。但し、本実施例では対物レンズ40とし
て、NAが0.5か、それ以上の大きな曲率の曲面をも
つものが使用されている。図1において、43は偏光ビ
ームスプリッタ、45は1/2波長板、46は集光レン
ズ、47は検光子としての偏光ビームスプリッタであ
り、これらはいずれも図7のものと同じである。また、
1及び2は検出面が4つに分割された4分割光検出器で
ある。図1では、これらの4分割光検出器1,2の検出
面を模式的に示し、また光磁気ディスク41に対する配
置関係がわかるように、光磁気ディスク41の情報トラ
ックの方向を矢印で示している。1−1〜1−4は4分
割光検出器1の各検出面、矢印Dは情報トラックの方向
である。また、2−1〜2−4は4分割光検出器2の各
検出面、矢印D´は情報トラックの方向である。4分割
光検出器1と2の各検出面の対応は、検光子としての偏
光ビームスプリッタ47を介して光を入射するために、
左右の位置が逆の対応となる。即ち、検出面1−1と2
−1、検出面1−2と2−2、検出面1−3と2−3、
検出面1−4と2−4がそれぞれ対応する位置関係とな
る。
【0012】3及び4はそれぞれ4分割光検出器1の対
角位置の検出面同志の検出信号を加算するための加算ア
ンプ、6及び7はそれぞれ4分割光検出器1のトラック
方向に隣接する検出面同志の検出信号を加算するための
加算アンプである。5は加算アンプ3及び4で得られた
和信号を差動検出するための差動アンプ、8は加算アン
プ6及び7で得られた和信号を差動検出するための差動
アンプである。また、9及び10はそれぞれ4分割光検
出器2の対角位置の検出面同志の検出信号を加算するた
めの加算アンプ、12及び13はそれぞれ4分割光検出
器2のトラック方向に隣接する検出面同志の検出信号を
加算するための加算アンプである。11は加算アンプ9
及び10で得られた和信号を差動検出するための差動ア
ンプ、14は加算アンプ12及び13で得られた和信号
を差動検出するための差動アンプである。更に、15は
差動アンプ5と11の出力信号を差動検出するための差
動アンプで、差動検出して得られた信号がピット位置記
録に対応した再生信号16となる。17は差動アンプ8
と14の出力信号を加算するための加算アンプで、ここ
で加算された信号がピットエッジ記録に対応した再生信
号18となる。
【0013】次に、本実施例の動作を説明する。まず、
半導体レーザ36から射出される光束を従来同様に紙面
に平行方向に偏光方向のある直線偏光(P偏光)とす
る。この光束が対物レンズ40に入射すると、対物レン
ズ40の曲率が大きく、入射光に垂直の偏光に対する反
射率が著しく異なるので、偏光面が回転し、入射光の偏
光面と垂直な偏光だけをみると、後述するように四つ葉
のクローバのような回折像が得られる。また、4分割光
検出器1及び2に入射する光束は、図8に示したP+
入射光の偏光方向と同じ偏光の光と、それに垂直な方向
の偏光である。この中には、光磁気ディスク41のカー
効果、ファラデー効果によって生じるS+及びS- の光
と、前述したような対物レンズ40の曲面で生じた光が
含まれている。
【0014】図2(a)は検光子としての偏光ビームス
プリッタ47に入射する直前の光の分布のうちP+ の光
を示した図、図2(b)は同図(a)のA−A´線の断
面におけるP+ の光の振幅を示した図である。なお、図
2(a)に示す4つの四角は4分割光検出器の検出面
で、P+ の光を検出面上に投影して示している。図2
(a)では、P+ の光を斜線で示しており、4つの検出
面に均等に分布し、光の位相も4つの検出面でほぼ同じ
である。A−A´線の断面における光の振幅は、図2
(b)のようになる。図3(a)は検光子としての偏光
ビームスプリッタ47に入射する直前の光の分布のうち
対物レンズ40の曲面で生じるS偏光の光を示した図で
ある。なお、ここでも同様に4分割光検出器の検出面に
投影して示してある。図3(a)から明らかなように、
光の分布は四つ葉のクローバーのような形状をしてお
り、それぞれの葉の光が4つの検出面に投影する。ま
た、対角位置同志の葉の光は位相はそれぞれ同じで、隣
り合う葉の光の位相差はπである。この図3(a)にE
として示す葉の光と、図2(a)に示した光の位相は同
位相である。図3(b),(c)は同図(a)のB−B
´線、C−C´線の断面における光の振幅を示した図
で、前述した四つ葉の光の位相関係から図のような振幅
となる。図2、図3に示した光は、光磁気ディスク41
上の磁化方向に関係なく、一定した分布である。本発明
では、これら2つの光と光磁気記録媒体上の磁化の状態
で変化するS+ ,S- の光を検光子としての偏光ビーム
スプリッタ47で分離し、また2つの4分割光検出器で
上記3つの光の干渉結果生じる光量分布の変化を検出す
ることにより、情報を再生するものである。
【0015】図4を用いて更に情報再生の説明をつづけ
る。図4(a)は記録された磁区と再生用の光スポット
を示した図で、19は情報トラック、20はそのトラッ
ク上にドメインである。本実施例では磁界変調方式が採
用され、従ってドメイン20は矢羽根状の形状である。
もちろん、光変調方式でもかまわない。また、光磁気デ
ィスク41の磁化は初期化時に全て下向きに初期化され
ており、従ってドメイン20の磁化は上向きである。光
スポット21は情報トラック19上を22,23,2
4,25として示すように走査する。図中に示す矢印
D,D´は図1に示したD,D´に対応する。図4
(b)は同図(a)の各光スポットの位置で、光磁気効
果によって生じるS偏光の光の偏光ビームスプリッタ4
7に入射する直前での分布を示した図である。なお、こ
こでも4分割光検出器の検出面に投影して示してある。
光スポット21及び25の位置では、光スポット内は全
て下向き磁化であるので、光の回折は生じず、26,3
0として示すように円形状の分布となる。このときの光
の位相は図2(a)の光の位相及び図3(a)にEで示
した光の位相と同位相である。つまり、図2で示した光
を図8で示したP+ の光とすると、26及び30で示す
光の分布はS+ の光となる。
【0016】光スポット22及び24の位置では、光ス
ポット内に上向き磁化と下向き磁化の境界、即ちドメイ
ン20のエッジが位置しているため、情報トラック19
と平行方向に光が回折され、27及び29で示すように
光の分布は左右に分かれる。左右の光の位相差はπであ
るが、27と29では左右の光の位相は逆転する。ま
た、27と29では左右の光を27aと27b、29a
と29bで示しているが、27a及び29bで示す光は
+ 、27b及び29aで示す光はS- の光であり、光
スポット内にドメイン20のエッジが位置した場合は、
光の分布はS+ とS- の光が混在したものとなる。更
に、光スポット23の位置では、光スポット内はほぼ上
向き磁化であるために、光の回折はほとんどなく、28
で示すようにほぼ円形状の分布となる。このときの光
は、26や30に比べπの位相差のあるS- の光であ
る。図4(c)は同図(b)のA−A´線の断面におけ
る光の振幅を光スポットの各位置で示した図で、光スポ
ットの位置に応じて図のように変化する。
【0017】図4(d)及び(e)は、図3で示した対
物レンズ40の曲面で生じるS偏光の光と、図4(b)
に示した光磁気効果により生じるS偏光の光を干渉させ
た結果の光の分布を、図4(b)のB−B´線及びC−
C´線の断面における光の振幅として表わした図であ
る。図4(d)はB−B´線における光の振幅、図4
(e)はC−C´線における光の振幅である。また、図
4(f),(g)は検光子としての偏光ビームスプリッ
タ47の分離面上で、前述の対物レンズ40の曲面で生
じるS偏光の光、光磁気効果によって生じるS偏光の
光、及び図2で示したP+ の光を合わせて2つに分離
し、これらを4分割光検出器1及び2でそれぞれ検出し
たときの各検出面での検出光量差を示した図である。図
4(f)は4分割光検出器1の検出面、図4(g)は4
分割光検出器2の検出面での検出光量差である。図4
(f),(g)では光量の多い順に大大、大小、小大、
小小として示してある。図1で説明したように4分割光
検出器2へ入射する光は偏光ビームスプリッタ47で反
射されるので、その検出面の4分割光検出器1の検出面
に対する対応は左右が逆になる。例えば、図4(f),
(g)の左端に示した光スポット21の位置における4
分割光検出器上の光の分布についてみると、4分割光検
出器1の検出面1−1と4分割光検出器2の検出面2−
1が対応する。これらの検出面に入射する光は、図4
(d)に示したB−B´線断面における光の振幅のFで
示す左側の大きな上向きの振幅(図8に示したS+ 方向
成分)と、図2で示した上向きの振幅(図8に示したP
+ 方向成分)が合わされたもので、+θ側に回転した光
である。そして、偏光ビームスプリッタ47の配置とし
て、+45度の検光子として働く方が図4(f)に示す
4分割光検出器1に入射し、−45度の検光子として働
く方が図4(g)に示す4分割光検出器2に入射するよ
うにしたとすると、検出面1−1に入射する光量は検出
面2−1に入射する光量よりも大きくなり、それを検出
面1−1では大大、検出面2−1では大小として示して
いる(大大>大小)。
【0018】また、検出面1−2は検出面2−2に対応
し、これらの検出面に入射する光は図4(d)に示した
B−B´線断面における光の振幅のGで示す右側の小さ
な下向きの振幅(図8に示したS- 方向成分)と、図2
で示した上向きの振幅(図8に示したP+ 方向成分)が
合わされ、−θ側に回転した光である。この場合、検出
面1−2に入射する光量は検出面2−2に入射する光量
よりも小さくなり、それを検出面1−2では小小、検出
面2−2では小大として示している(小小<小大)。検
出面1−3は検出面2−3に対応し、ここでは図4
(e)に示したC−C´線断面における光の振幅のHで
示す小さな下向きの振幅と、同様に図2に示した上向き
の振幅の光が合わされた光である。検出面1−3の光量
は検出面2−3の光量よりも大きくなり、それを検出面
1−3では大大、検出面2−3では大小として示してい
る。更に、検出面1−4と2−4では、図4(e)のC
−C´線断面における光の振幅のIで示す大きな上向き
の振幅と図2の上向きの振幅の光が合わされた光であ
る。この場合、検出面1−4の光量は検出面2−4の光
量よりも小さくなり、それを検出面1−4では小小、検
出面2−4では小大として示している。同様にして光ス
ポット22〜25の各位置において、4分割光検出器1
及び2の検出面の光量を表わすと、それぞれ図4
(f),(g)に示すとおりとなる。
【0019】4分割光検出器1及び2の各検出面の検出
信号は、図1で説明したように加算アンプや差動アンプ
で構成されたアナログ演算回路に出力される。4分割光
検出器1の対角位置同志の検出面1−1と1−3の検出
信号及び検出面1−2と1−4の信号は、それぞれ加算
アンプ3,4で加算され、得られた和信号は差動アンプ
5で差動検出される。また、トラック方向に隣接する同
志の検出面1−1と1−2及び検出面1−3と1−4の
検出信号は、それぞれ加算アンプ6,7で加算され、得
られた和信号は差動アンプ8で差動検出される。一方、
4分割光検出器2の対角位置同志の検出面2−1と2−
3及び検出面2−2と2−4の検出信号は、それぞれ加
算アンプ9,10で加算され、その和信号は差動アンプ
11で差動検出される。また、トラック方向に隣接する
同志の検出面2−1と2−2及び検出面2−3と2−4
の検出信号は、それぞれ加算アンプ12,13で加算さ
れその和信号は差動アンプ14で差動検出される。
【0020】差動アンプ5と差動アンプ11の出力信号
は更に差動アンプ15で差動検出され、図4(h)に示
すような再生信号16が生成される。得られた再生信号
は、下向き磁化の領域では負の一定レベル、上向き磁化
の領域では正の一定レベル、更に光スポット内にドメイ
ン20のエッジが位置する上向き磁化と下向き磁化の混
在領域では、負から正へあるいは正から負へレベルが変
化する。即ち、ドメイン20の両端に対応して立上り、
あるいは立下るパルス状の信号となり、ドメインのセン
ターの位置に情報の意味をもたせるピット位置記録の情
報の再生信号となる。一方、差動アンプ8と14の出力
信号は更に加算アンプ17で加算され、図4(i)に示
すような再生信号18が生成される。この再生信号は下
向き磁化と上向き磁化の領域では各々0レベル、ドメイ
ン20のエッジでは正または負のピークをもつ再生信号
となる。このピーク位置を検出することにより、ドメイ
ンのエッジを検出でき、ピットエッジ記録で記録された
情報を再生することができる。なお、アナログ演算を行
う場合に、検出面の組合わせを変えることにより、図4
(h),(i)で示した再生信号の極性を反転すること
もできる。
【0021】以上の実施例では、ピット位置記録、ピッ
トエッジ記録のいずれにも対応できる信号再生を示した
が、記録媒体を装置に装着した場合に、記録媒体に応じ
て自動的にピット位置記録の再生か、ピットエッジ記録
の再生かに切換えることが望ましい。そこで、この切換
制御装置の一例について説明する。まず、図5に示すよ
うに、光磁気ディスク41のケース32にピット位置記
録用のディスクであるか、ピットエッジ記録用のディス
クであるかを示すマーク33を付加しておく。マーク3
3は光学的に検出するもので、例えばピット位置記録用
のディスクは高反射率、ピットエッジ記録用のディスク
は低反射率のマークとする。一方、装置側には発光ダイ
オード34と光センサ35を設けておき、ディスクが装
置に装着された際に、発光ダイオード34からマーク3
3に投光し、その反射光を光センサ35で受光するよう
にしておく。従って、光磁気ディスクを装置に装着する
際には、図6に示す手順によって信号再生を切換制御す
ればよい。即ち、光磁気ディスクの装置への装着(ステ
ップ1)、ディスクケース32のマーク33の光センサ
35の検出信号に基づいた調査(ステップ2)、その結
果によるビット位置記録用ディスクであるか、ピットエ
ッジ記録用のディスクであるかの判別(ステップ3)、
判別結果に基づいたピット位置記録対応の再生選択(ス
テップ4)、あるいはピットエッジ記録対応の再生選択
(ステップ5)を行なえばよい。以上により、光磁気デ
ィスクを装置に装着した際に、自動的にディスクの記録
方式に対応した信号再生を選択することができる。
【0022】なお、以上の実施例では、ピット位置記録
とピットエッジ記録の両方の信号再生を行えるようにし
たが、いずれか一方の専用再生装置としてもよい。特
に、ピットエッジ記録の専用再生装置とした場合は、各
4分割光検出器のトラック方向に隣接する検出面同志を
一体化してもよい。即ち、トラック方向に分割線を有す
る2分割光検出器に置き換え、それぞれの2分割光検出
器の検出面の検出信号を加算し、得られた和信号を差動
検出することにより、ピットエッジ記録に対応した再生
信号を得ることができる。また、4分割や2分割以外の
多分割光検出器を用いて以上のような信号再生を行うこ
とも可能である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
録ピットの大きさが光スポット以下になっても記録情報
を正確に検出でき、記録密度が高度化しても信号再生を
正確に行うことができる。特に、ピットエッジ記録にお
いて光ヘッドの伝達特性の劣化によるエッジシフト現象
を解消でき、ピットエッジ記録においても記録情報を正
確に再生することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光磁気情報再生装置の一実施例を示し
た構成図である。
【図2】偏光ビームスプリッタ47に入射する直前のP
+ の光の分布を4分割光検出器の検出面上に投影して示
した図、及びその検出面のA−A´線の断面における光
の振幅を示した図である。
【図3】偏光ビームスプリッタ47に入射する直前の対
物レンズの曲面で生じるS偏光の光の分布を4分割光検
出器の検出面上に投影して示した図、及びその検出面の
B−B´線とC−C´線の断面での光の振幅を示した図
である。
【図4】図1の実施例の情報再生動作を説明するための
図である。
【図5】光磁気ディスクのケースに付加された記録方式
判別用のマーク及びそれを検出するためのセンサを示し
た図である。
【図6】ピット位置記録用ディスクとピットエッジ記録
用ディスクに対応して信号再生を切換制御する手順を示
したフローチャートである。
【図7】従来例の光磁気情報記録再生装置の光学系を示
した構成図である。
【図8】光磁気記録媒体に入射する直線偏光の偏光方向
と、その反射光の媒体上の磁化方向に対応した回転状
態、及びそれの検光子に対する変化の状態を示した図で
ある。
【図9】ピット位置記録とピットエッジ記録の各ピット
列及びそれの検出信号を示した図である。
【符号の説明】
1,2 4分割光検出器 3,4,6,7,9,10,12,13,17 加算ア
ンプ 5,8,11,14,15 差動アンプ 19 情報トラック 20 ドメイン 21〜25 光スポット 36 半導体レーザ 40 対物レンズ 41 光磁気ディスク 47 偏光ビームスプリッタ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光磁気記録媒体に対物レンズを介して
    ビームを照射し、その反射光から記録情報を再生する光
    磁気情報再生装置において、 前記反射光に含まれる前記光磁気記録媒体の光磁気効果
    によって生じた光と前記対物レンズの曲面で回折して生
    じた光の入射光の偏光方向と垂直な偏光成分と入射光の
    偏光方向と同じ偏光成分と干渉させると共に2つの光
    束に分離する偏光ビームスプリッタと、 前記分離された光束のそれぞれを検出する、検出面が少
    なくとも2つに分割され、かつその主たる分割線が前記
    記録媒体のトラックに対して平行方向に配置された2つ
    の多分割光検出器と、 前記各多分割光検出器の検出面の検出信号を差動検出、
    或は加算後得られた和信号を差動検出すると共に各多分
    割光検出器から得られた差動検出信号を加算或は差動検
    出することにより再生信号を生成する手段とを有するこ
    とを特徴とする光磁気情報再生装置。
  2. 【請求項2】 前記各多分割光検出器はトラック方向及
    びトラック直交方向に分割された4分割光検出器であ
    り、前記再生信号生成手段は前記4分割光検出器の対角
    位置の検出面同士の検出信号を加算し、得られた各加算
    信号を差動検出すると共に各多分割光検出器で得られた
    差動検出信号を差動検出することにより、ピット位置記
    録の情報に対応した再生信号を生成することを特徴とす
    る請求項1に記載の光磁気情報再生装置。
  3. 【請求項3】 前記各多分割光検出器はトラック方向及
    びトラック直交方向に分割された4分割光検出器であ
    り、前記再生信号生成手段は前記4分割光検出器のトラ
    ック方向に隣接する検出面同士の検出信号をそれぞれ加
    算し、得られた各加算信号を差動検出すると共に各多分
    割光検出器で得られた差動検出信号を加算することによ
    り、ピットエッジ記録の情報に対応した再生信号を生成
    することを特徴とする請求項1に記載の光磁気情報再生
    装置。
  4. 【請求項4】 前記再生信号生成手段は、光磁気記録媒
    体に付加された媒体識別用の情報を検出してピットエッ
    ジ記録用の記録媒体であるか、ピット位置記録用の記録
    媒体であるかを判別するための手段を有することを特徴
    とする請求項2又は3に記載の光磁気情報再生装置。
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