JP3036564U - 引き戸クローザ - Google Patents
引き戸クローザInfo
- Publication number
- JP3036564U JP3036564U JP1996010849U JP1084996U JP3036564U JP 3036564 U JP3036564 U JP 3036564U JP 1996010849 U JP1996010849 U JP 1996010849U JP 1084996 U JP1084996 U JP 1084996U JP 3036564 U JP3036564 U JP 3036564U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sliding door
- spring
- piston rod
- case
- damper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 引き戸クローザにおいて、大きな開閉ストロ
ークを確保する。引き戸の設置スペースに応じて長さが
調節できる構造とすることにより、製造コストを低減す
る。意匠性を高める。 【構成】 外部ケース10の下面に、中央部から一端に
達するスリット13を設ける。スリット13の他端側に
位置して、外部ケース10内にエアシリンダ式のダンパ
20を収容する。ダンパ20のシリンダ部21を軸方向
に移動可能とする。ピストンロッド部22を第1バネ3
0により基端側へ弾性的に引っ張る。シリンダ部21を
第2バネ40により基端側へ弾性的に引っ張る。第2バ
ネ40の引っ張り力を第1バネ30の引っ張り力より大
きくする。スリット13を介して引き戸をピストンロッ
ド部22に連結する。
ークを確保する。引き戸の設置スペースに応じて長さが
調節できる構造とすることにより、製造コストを低減す
る。意匠性を高める。 【構成】 外部ケース10の下面に、中央部から一端に
達するスリット13を設ける。スリット13の他端側に
位置して、外部ケース10内にエアシリンダ式のダンパ
20を収容する。ダンパ20のシリンダ部21を軸方向
に移動可能とする。ピストンロッド部22を第1バネ3
0により基端側へ弾性的に引っ張る。シリンダ部21を
第2バネ40により基端側へ弾性的に引っ張る。第2バ
ネ40の引っ張り力を第1バネ30の引っ張り力より大
きくする。スリット13を介して引き戸をピストンロッ
ド部22に連結する。
Description
【0001】
本考案は半自動式の引き戸に使用される引き戸クローザに関する。
【0002】
半自動式の引き戸は、周知の通り、手で開けた戸を自動で閉める仕組みになっ ている。その閉止機構である引き戸クローザは重力式とバネ式に大別され、装置 規模等の点からバネ式のものが有利とされている。
【0003】 バネ式の引き戸クローザでは、コイルバネの引っ張り力に抗して戸が開けられ 、手を離すとコイルバネの引っ張り力によりその戸が自動で閉じる。戸が閉じる ときの速度を抑えるために、通常はコイルバネにエアシリンダ式のダンパが組み 合わされる。
【0004】
ところで、最近の傾向として間口が広くなり、これに伴って引き戸クローザに も大きな開閉ストロークが要求されるようになった。しかし、従来のバネ式クロ ーザは、引き戸が設けられるスペースの横幅に対応して長さを調整できないため 、長いものを新しく製作する必要がある。また、既存のものも、1つの機種につ き多数の長さのものを用意する必要があった。そのため、製作コストが嵩むのを 避け得なかった。
【0005】 また、この種のクローザは外部に露出するので、意匠性を要求される。従来の ものはケース内に収納されたダンパがケース外から見えるなど、意匠性が十分と は言えなかった。
【0006】 本考案はかかる事情に鑑みて創案されたものであり、大きい開閉ストロークを 簡単に確保でき、且つ長さ調整を可能にした低コストで、しかも意匠性に優れた 引き戸クローザを提供することを目的とする。
【0007】
本考案にかかる引き戸クローザは、長手方向に向けてスリットが形成された筒 状の外部ケースと、外部ケース内に収納され、シリンダ部が長手方向に移動可能 であると共に、そのシリンダ部からケース一端側へピストンロッド部が突出し、 そのピストンロッド部に前記スリットを通して引き戸が連結されるダンパと、ダ ンパのピストンロッド部をケース他端側へ弾性的に引っ張る第1バネと、ダンパ のシリンダ部をケース他端側へ弾性的に引っ張り、その引っ張り力が第1バネの 引っ張り力より大である第2バネとを具備するものである。
【0008】 第1バネとしては、中空のピストンロッド部内を貫通し、一端部がピストンロ ッド部の先端部に、他端部がシリンダ部の基部にそれぞれ連結された第1コイル バネと、シリンダ部に沿ってその外側に配置され、一端部がピストンロッド部の 先端部に連結され、他端部が外部ケースの外に引き出されてケース長手方向の複 数位置に選択的に連結される第2コイルバネとを組み合わせたものが特に好まし い。
【0009】 本考案に係る引き戸クローザにおいては、外部ケース内のダンパがケース長手 方向に移動し得る。引き戸を開けると、第1バネの引っ張り力に抗してピストン ロッド部がシリンダ部から引き出されて戸の開放方向へ移動する。ピストンロッ ド部がストロークエンドに達すると、第2バネの引き力に抗してシリンダ部が戸 の開放方向へ移動する。これにより、大きい開閉ストロークが確保され、外部ケ ースの延長が可能になる。そして、その長い外部ケースの一端部を切り落とすこ とにより、長さが調整される。外部ケースが短い場合は、第1バネのみが使用さ れる。ダンパは外部ケースに収納されているので、外から見えない。
【0010】 第1バネとして第1コイルバネと第2コイルバネの組み合わせを用いた場合は 、第2コイルバネの初期長さをケース外から変更でき、その変更により引き戸を 引っ張る作動力の調整が可能になる。
【0011】
以下、本考案の実施形態を図示例に基づいて説明する。図1は本考案の好まし い実施形態についてその全体構造を示す引き戸クローザの一部破断斜視図、図2 は同クローザの外観を示す外部ケースの一部破断斜視図、図3は同クローザの主 要部の構成を示すためにその主要部を分解して示すダンパの一部破断斜視図であ る。
【0012】 本引き戸ダンパは、図1に示すように、角筒状の外部ケース10と、外部ケー ス10内に収納されたエアシリンダ式のダンパ20と、引き戸を自動閉止するた めにダンパ20と共に外部ケース10内に収納された第1バネ30及び第2バネ 40とを具備する。なお、ダンパとしてはエアシリンダに必ずしも限定されず、 オイルダンパ等を用いても良い。
【0013】 外部ケース10は、図2に示すように、アルミニウム及び塩ビ押し出し材の角 パイプからなるケース本体11と、ケース本体11の両端部に装着された取付け ブラケット12,12とからなる。ケース本体11の下面には、中央部から一端 にかけてスリット13が設けられている。
【0014】 一方、ケース本体11の上面には、第1バネ30を外部に引き出すための開口 部14が他端部に位置して設けられており、その開口部14の一端側には第1バ ネ30を固定するために複数の小孔15がケース本体11の長手方向に間隔をあ けて設けられている。ケース本体11の長さは、最近の広い間口に対応できるも のになっている。
【0015】 取付けブラケット12,12はケース本体11の両端部内に着脱可能に挿入さ れ、挿入時に回転させることによりネジ止め部16,16を何れの側にも向ける ことができる。また、ネジ止め部16,16を上方に向けることにより天井付け も可能になる。一端側の取付けブラケット12には、ダンパ20に対するストッ パ17が設けられている。
【0016】 ダンパ20のシリンダ部21は、スリット13より他端側のケース本体11内 に長手方向に移動可能に収納されている。ピストンロッド部22は、シリンダ部 21から一端側に突出しており、その先端部には振れ止めのために角板状の位置 決め部材23が取り付けられている。また、ピストンロッド部22の先端側には 可動フック24が連結されている。可動フック24は両側にローラ25,25を 有し、先端部に垂直な連結ピン26を有する。連結ピン26は、下端部がスリッ ト13を通ってケース本体11の下方に突出し、引き戸の側に取付けられるフッ ク50に係合することにより、ピストンロッド部22を引き戸と連結する。
【0017】 なお、28はシリンダ部21のエンドキャップ、281及び282はエンドキ ャップに設けられた通気孔及び速度調整用ネジ、29はピストンである。速度調 整用ネジ282は、エンドキャップ28をシリンダ部21の後端部に装着した状 態で、シリンダ部21の後端部に設けられた開口211の内側に位置する。そし て、開口211を通してドライバー等により速度調整用ネジ282を操作するこ とにより、引き戸が閉まる時の速度が任意に調整される。
【0018】 第1バネ30は、図3に示すように、中空のピストンロッド部22を貫通する 第1コイルバネ31と、シリンダ部21の外側に配置された第2コイルバネ32 とからなる。第1コイルバネ31の一端部は、ピストンロッド部22の一端部に 装着されるキャップ27に連結され、他端部はシリンダ部21のエンドキャップ 28に連結されている。このため、ピストンロッド部22は第1コイルバネ31 によって基端側へ弾性的に引っ張られる。
【0019】 一方、第2コイルバネ32は、一端部が位置決め部材23に連結されている。 第2コイルバネ32の他端部は、ケース本体11の開口部14を通ってケース外 に引き出され、小孔15に挿入されるピン33に連結されている。このため、ピ ストンロッド部22は第2コイルバネ32によっても基端側へ弾性的に引っ張ら れ、その引っ張り力は複数の小孔15にピン33を選択的に挿入することにより 調整される。
【0020】 第2バネ40は、第1バネ30と同様のコイルバネからなり、一端部がシリン ダ部21の先端部(トップキャップ)に連結されている。第2バネ40の他端部 は、ケース本体11の他端部内に固定された当たり板18に連結されている。こ のため、シリンダ部21は第2バネ40によって基端側へ弾性的に引っ張られる 。そして、その引っ張り力は第1バネ30(第1コイルバネ31及び第2コイル バネ32)がピストンロッド部22を引っ張る力より大きく設定されている。
【0021】 次に、本引き戸クローザの使用方法及び機能について説明する。
【0022】 まず、外部ケース10を組み立てる。ケース本体11の長さは、最近の広い間 口に対応できるものになっているので、組み立て前に必要に応じて、引き戸を取 り付けるスペースの横幅に合わせてケース本体11の一端部を切断する。ケース 本体11の両端部に取付けブラケット12,12を装着する。
【0023】 取付けブラケット12,12を回転させることにより、そのネジ止め部16, 16の向きを変更できることは前述した通りである。これらの後、引き戸を取り 付けるスペースの上辺に沿って外部ケース10を取り付け、フック50を介して 引き戸と連結する。
【0024】 引き戸を開けると、第1バネ30(第1コイルバネ31及び第2コイルバネ3 2)の引っ張り力に抗して、ダンパ20のピストンロッド部22がシリンダ部2 1から先端側へ引き出される。ピストンロッド部22のストロークエンドに達し た後も引き戸を開け続けると、シリンダ部21が第2バネ40の引っ張り力に抗 して先端側へ移動する。引き戸から手を離すと、第1バネ30及び第2バネ40 の引っ張り力により引き戸が自動で閉じる。
【0025】 このように、本引き戸クローザでは、ダンパ20のシリンダ部21が長手方向 に移動するので、大きい開閉ストロークが確保される。このため、ケース本体1 1を切らない場合や切り代が小さい場合もスムーズな動作が保証される。ケース 本体11の切り代が大きい場合は、ダンパ20のピストンロッド部22がシリン ダ部21から先端側へ引き出されるだけで、引き戸が開放する。複数の小孔15 にピン33を選択的に挿入することにより、第1コイルバネ31の初期長さが変 わるので、引き戸を開けるときに要する力及び復元力が調整される。
【0026】 また、ダンパ20のシリンダ部21がスリット13より基端側のケース本体1 1内に収納されているので、ケース本体11の外から見えない。そのため、意匠 性に優れる。
【0027】
以上に説明した通り、本考案にかかる引き戸クローザは、外部ケース内のダン パがケース長手方向に移動し得るので、最近の広い間口に適用できるような大き い開閉ストロークも容易に確保することかできる。外部ケースと比べて、引き戸 クローザを取り付けるスペースが狭い場合は、外部ケースの一端部を切り落とす ことにより対応できる。このため、長さの異なるものを製作する必要がなくなり 、製作コストの低減を図ることができる。また、ダンパが外部ケースに収納され 、外から見えないので、意匠性に優れ、見栄えが良い。
【0028】 第1バネが、中空のピストンロッド部内を貫通し、一端部がピストンロッド部 の先端部に、他端部がシリンダ部の基部にそれぞれ連結された第1コイルバネと 、シリンダ部に沿ってその外側に配置され、一端部がピストンロッド部の先端部 に連結され、他端部が外部ケースの外に引き出されてケース長手方向の複数位置 に選択的に連結される第2コイルバネとの組み合わせである場合は、外部ケース の外から作動力を容易に調整することができる。
【図1】本考案の好ましい実施形態についてその全体構
造を示す引き戸クローザの一部破断斜視図である。
造を示す引き戸クローザの一部破断斜視図である。
【図2】図1の引き戸クローザの外観を示す外部ケース
の一部破断斜視図である。
の一部破断斜視図である。
【図3】図1の引き戸クローザの主要部の構成を示すた
めにその主要部を分解して示すダンパの一部破断斜視図
である。
めにその主要部を分解して示すダンパの一部破断斜視図
である。
10 外部ケース 11 ケース本体 12 取付けブラケット 20 ダンパ 21 シリンダ部 22 ピストンロッド部 30 第1バネ 31 第1コイルバネ 32 第2コイルバネ 40 第2バネ 50 フック
Claims (2)
- 【請求項1】 引き戸を自動的に閉める引き戸クローザ
において、長手方向に向けてスリットが形成された筒状
の外部ケースと、外部ケース内に収納され、シリンダ部
が長手方向に移動可能であると共に、そのシリンダ部か
らケース一端側へピストンロッド部が突出し、そのピス
トンロッド部に前記スリットを通して引き戸が連結され
るダンパと、ダンパのピストンロッド部をケース他端側
へ弾性的に引っ張る第1バネと、ダンパのシリンダ部を
ケース他端側へ弾性的に引っ張り、その引っ張り力が第
1バネの引っ張り力より大である第2バネとを具備する
ことを特徴とする引き戸クローザ。 - 【請求項2】 第1バネが、中空のピストンロッド部内
を貫通し、一端部がピストンロッド部の先端部に、他端
部がシリンダ部の基部にそれぞれ連結された第1コイル
バネと、シリンダ部に沿ってその外側に配置され、一端
部がピストンロッド部の先端部に連結され、他端部が外
部ケースの外に引き出されてケース長手方向の複数位置
に選択的に連結される第2コイルバネとからなる請求項
1に記載の引き戸クローザ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996010849U JP3036564U (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 引き戸クローザ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996010849U JP3036564U (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 引き戸クローザ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3036564U true JP3036564U (ja) | 1997-04-22 |
Family
ID=43171322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996010849U Expired - Lifetime JP3036564U (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 引き戸クローザ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3036564U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010112052A (ja) * | 2008-11-06 | 2010-05-20 | Matsuroku Kk | 戸体移動装置 |
-
1996
- 1996-10-04 JP JP1996010849U patent/JP3036564U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010112052A (ja) * | 2008-11-06 | 2010-05-20 | Matsuroku Kk | 戸体移動装置 |
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