JP3036405B2 - 塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents
塩化ビニル系樹脂組成物Info
- Publication number
- JP3036405B2 JP3036405B2 JP7147295A JP14729595A JP3036405B2 JP 3036405 B2 JP3036405 B2 JP 3036405B2 JP 7147295 A JP7147295 A JP 7147295A JP 14729595 A JP14729595 A JP 14729595A JP 3036405 B2 JP3036405 B2 JP 3036405B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- vinyl chloride
- chloride resin
- resin composition
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L27/00—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L27/02—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
- C08L27/04—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment containing chlorine atoms
- C08L27/06—Homopolymers or copolymers of vinyl chloride
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L25/00—Compositions of, homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L25/02—Homopolymers or copolymers of hydrocarbons
- C08L25/04—Homopolymers or copolymers of styrene
- C08L25/08—Copolymers of styrene
- C08L25/14—Copolymers of styrene with unsaturated esters
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L33/00—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides or nitriles thereof; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L33/04—Homopolymers or copolymers of esters
- C08L33/06—Homopolymers or copolymers of esters of esters containing only carbon, hydrogen and oxygen, which oxygen atoms are present only as part of the carboxyl radical
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L9/00—Compositions of homopolymers or copolymers of conjugated diene hydrocarbons
- C08L9/02—Copolymers with acrylonitrile
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Sealing Material Composition (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押し出し成形性に優
れ、且つロングラン押し出し成形時においても熱劣化が
少なく、更に成形品の耐クリープ性、圧縮永久歪み特性
の良好な塩化ビニル系樹脂組成物に関する。
れ、且つロングラン押し出し成形時においても熱劣化が
少なく、更に成形品の耐クリープ性、圧縮永久歪み特性
の良好な塩化ビニル系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】軟質塩化ビニル樹脂組成物は、成形加工
が容易であること、柔軟性があり、弾力性に富むため、
ガスケット用材料等として多用されているが、耐クリー
プ性や圧縮永久歪み特性が劣るために、塩化ビニル樹脂
の重合度を高くするか或いは塩化ビニル樹脂に架橋構造
を導入することによって対処している。しかし、それで
も加硫ゴムに比較すると大幅に劣るため、部分架橋ゴ
ム、特に部分架橋アクリロニトリル−ブタジエンゴムを
混練して圧縮永久歪み特性を改良した組成物が特公昭6
2−54347号公報等に開示されている。更に該組成
物から得られる成形品の外観を改善する目的で、メタク
リル酸メチル50重量%以上を含有し、且つ比粘度の範
囲を特定したメタクリル酸メチル共重合体を加えること
が特公平4−47707号公報に提案されている。
が容易であること、柔軟性があり、弾力性に富むため、
ガスケット用材料等として多用されているが、耐クリー
プ性や圧縮永久歪み特性が劣るために、塩化ビニル樹脂
の重合度を高くするか或いは塩化ビニル樹脂に架橋構造
を導入することによって対処している。しかし、それで
も加硫ゴムに比較すると大幅に劣るため、部分架橋ゴ
ム、特に部分架橋アクリロニトリル−ブタジエンゴムを
混練して圧縮永久歪み特性を改良した組成物が特公昭6
2−54347号公報等に開示されている。更に該組成
物から得られる成形品の外観を改善する目的で、メタク
リル酸メチル50重量%以上を含有し、且つ比粘度の範
囲を特定したメタクリル酸メチル共重合体を加えること
が特公平4−47707号公報に提案されている。
【0003】しかしながら、上述のような組成物は、動
的熱安定性、すなわち、混練時、又は押し出し成形時の
熱安定性が充分でないため、押し出し成形時、押し出し
機のスクリュウーやダイスに溶融した樹脂が粘着して、
またアダプターの継ぎ目等の樹脂が流れ難い箇所に樹脂
が滞留して熱劣化を起こしやすく、押し出し成形のロン
グラン性に欠けるという問題があった。そのため動的な
熱安定性の改良が望まれていた。
的熱安定性、すなわち、混練時、又は押し出し成形時の
熱安定性が充分でないため、押し出し成形時、押し出し
機のスクリュウーやダイスに溶融した樹脂が粘着して、
またアダプターの継ぎ目等の樹脂が流れ難い箇所に樹脂
が滞留して熱劣化を起こしやすく、押し出し成形のロン
グラン性に欠けるという問題があった。そのため動的な
熱安定性の改良が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、これらの
問題に鑑み、動的熱安定性を向上させることについて鋭
意検討した結果、上述のメタクリル酸メチル共重合体に
替えて、メタクリル酸メチルの含有量が比較的少ないア
クリル樹脂を含有せしめることにより、動的熱安定性が
向上し、押し出し成形時のロングラン性を改良すること
が出来、耐クリープ性及び圧縮永久歪み特性も良好であ
ることを見出し、本発明を完成するに到った。すなわ
ち、本発明の目的は、耐クリープ性及び圧縮永久歪み特
性に優れた、ロングラン押し出し成形性の良好な塩化ビ
ニル系樹脂組成物を提供するにある。
問題に鑑み、動的熱安定性を向上させることについて鋭
意検討した結果、上述のメタクリル酸メチル共重合体に
替えて、メタクリル酸メチルの含有量が比較的少ないア
クリル樹脂を含有せしめることにより、動的熱安定性が
向上し、押し出し成形時のロングラン性を改良すること
が出来、耐クリープ性及び圧縮永久歪み特性も良好であ
ることを見出し、本発明を完成するに到った。すなわ
ち、本発明の目的は、耐クリープ性及び圧縮永久歪み特
性に優れた、ロングラン押し出し成形性の良好な塩化ビ
ニル系樹脂組成物を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、塩化ビニル系樹脂100重量部、可塑剤20〜2
00重量部、テトラヒドロフランに不溶なゲル分を20
〜95重量%含有するゴム物質10〜250重量部及び
メタクリル酸メチル20〜50重量%とアクリル酸エス
テル、メタクリル酸エステル(メチルエステルを除く)
及びスチレンから選択される少なくとも一種のモノマー
80〜50重量%とを共重合して得られるアクリル樹脂
0.5〜20重量部を含有してなる塩化ビニル系樹脂組
成物及び該組成物を成形してなるガスケットにある。
ろは、塩化ビニル系樹脂100重量部、可塑剤20〜2
00重量部、テトラヒドロフランに不溶なゲル分を20
〜95重量%含有するゴム物質10〜250重量部及び
メタクリル酸メチル20〜50重量%とアクリル酸エス
テル、メタクリル酸エステル(メチルエステルを除く)
及びスチレンから選択される少なくとも一種のモノマー
80〜50重量%とを共重合して得られるアクリル樹脂
0.5〜20重量部を含有してなる塩化ビニル系樹脂組
成物及び該組成物を成形してなるガスケットにある。
【0006】本発明を詳細に説明するに、本発明組成物
の必須樹脂成分である塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニル
又は塩化ビニルとこれに共重合可能なコモノマーとの混
合物を懸濁重合法、塊状重合法、微細懸濁重合法又は乳
化重合法等通常の方法によって製造されたものすべてが
用いられる。コモノマーとしては、例えば、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、ラウリン酸ビニル等のビニル
エステル類、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート等のアクリル酸エステル類、メ
チルメタクリレート、エチルメタクリレート等のメタク
リル酸エステル類、ジブチルマレエート、ジエチルマレ
エート等のマレイン酸エステル類、ジブチルフマレー
ト、ジエチルフマレート等のフマール酸エステル類、ビ
ニルメチルエーテル、ビニルブチルエーテル、ビニルオ
クチルエーテル等のビニルエーテル類、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル類、エチレ
ン、プロピレン、スチレン等のα−オレフィン類、塩化
ビニリデン、臭化ビニル等の塩化ビニル以外のハロゲン
化ビニリデン又はハロゲン化ビニル類、ジアリルフタレ
ート、エチレングリコールジメタクリレート等の多官能
性単量体が挙げられ、勿論、コモノマーは、上述のもの
に限定されるものではない。コモノマーは、塩化ビニル
系樹脂の構成成分中30重量%以下、好ましくは20重
量%以下の範囲である。
の必須樹脂成分である塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニル
又は塩化ビニルとこれに共重合可能なコモノマーとの混
合物を懸濁重合法、塊状重合法、微細懸濁重合法又は乳
化重合法等通常の方法によって製造されたものすべてが
用いられる。コモノマーとしては、例えば、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、ラウリン酸ビニル等のビニル
エステル類、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート等のアクリル酸エステル類、メ
チルメタクリレート、エチルメタクリレート等のメタク
リル酸エステル類、ジブチルマレエート、ジエチルマレ
エート等のマレイン酸エステル類、ジブチルフマレー
ト、ジエチルフマレート等のフマール酸エステル類、ビ
ニルメチルエーテル、ビニルブチルエーテル、ビニルオ
クチルエーテル等のビニルエーテル類、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル類、エチレ
ン、プロピレン、スチレン等のα−オレフィン類、塩化
ビニリデン、臭化ビニル等の塩化ビニル以外のハロゲン
化ビニリデン又はハロゲン化ビニル類、ジアリルフタレ
ート、エチレングリコールジメタクリレート等の多官能
性単量体が挙げられ、勿論、コモノマーは、上述のもの
に限定されるものではない。コモノマーは、塩化ビニル
系樹脂の構成成分中30重量%以下、好ましくは20重
量%以下の範囲である。
【0007】また、塩化ビニル系樹脂の範疇には、上述
のようにして製造された塩化ビニル樹脂を後塩素化した
塩素化塩化ビニル樹脂をも含むものとする。これら塩化
ビニル系樹脂には、塩化ビニル系樹脂と相溶性のある高
分子化合物を添加することが出来る。このような高分子
化合物としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン
−酢酸ビニル−一酸化炭素共重合体、塩素化ポリエチレ
ン等が挙げられ、塩化ビニル系樹脂100重量部当たり
150重量部以下、好ましくは100重量部以下の範囲
で添加される。
のようにして製造された塩化ビニル樹脂を後塩素化した
塩素化塩化ビニル樹脂をも含むものとする。これら塩化
ビニル系樹脂には、塩化ビニル系樹脂と相溶性のある高
分子化合物を添加することが出来る。このような高分子
化合物としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン
−酢酸ビニル−一酸化炭素共重合体、塩素化ポリエチレ
ン等が挙げられ、塩化ビニル系樹脂100重量部当たり
150重量部以下、好ましくは100重量部以下の範囲
で添加される。
【0008】本発明の組成物は、可塑剤を併用すること
により組成物を柔らかくして混練、加工を容易にし、且
つ圧縮永久歪みの改善に役立つ。可塑剤としては、塩化
ビニル系樹脂に通常使用するものなら特に限定されるも
のではなく、例えば、ジブチルフタレート(DBP)、
ジヘキシルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレ
ート(DOP)、ジ−n−オクチルフタレート、ジイソ
デシルフタレート等のフタル酸エステル系可塑剤;ジオ
クチルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジオクチ
ルセバケート等の脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤;ト
リオクチルトリメリテート(TOTM)、トリデシルト
リメリテート等のトリメリット酸エステル系可塑剤;ト
リクレジルホスフェート(TCP)、トリフェニルホス
フェート、トリキシリルホスフェート、トリオクチルホ
スフェート、オクチルジフェニルホスフェート、クレジ
ルジフェニルホスフェート、トリブトキシエチルホスフ
ェート、トリクロロエチルホスフェート、トリス(2−
クロロプロピル)ホスフェート、トリス(2,3−ジク
ロロプロピル)ホスフェート、トリス(2,3−ジブロ
モプロピル)ホスフェート、トリス(ブロモクロロプロ
ピル)ホスフェート、ビス(2,3−ジブロモプロピ
ル)−2,3−ジクロロプロピルホスフェート、ビス
(クロロプロピル)モノオクチルホスフェート、含ハロ
ゲンポリホスフェート等のリン酸エステル系可塑剤;ポ
リエステル系高分子可塑剤、エポキシ化大豆油、エポキ
シ化アマニ油、液状エポキシ樹脂等のエポキシ系可塑
剤;塩素化パラフィン;五塩化ステアリン酸アルキルエ
ステル等の塩素化脂肪酸エステル等を挙げることが出
来、これらの一種又は二種以上を混合して使用する。
により組成物を柔らかくして混練、加工を容易にし、且
つ圧縮永久歪みの改善に役立つ。可塑剤としては、塩化
ビニル系樹脂に通常使用するものなら特に限定されるも
のではなく、例えば、ジブチルフタレート(DBP)、
ジヘキシルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレ
ート(DOP)、ジ−n−オクチルフタレート、ジイソ
デシルフタレート等のフタル酸エステル系可塑剤;ジオ
クチルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジオクチ
ルセバケート等の脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤;ト
リオクチルトリメリテート(TOTM)、トリデシルト
リメリテート等のトリメリット酸エステル系可塑剤;ト
リクレジルホスフェート(TCP)、トリフェニルホス
フェート、トリキシリルホスフェート、トリオクチルホ
スフェート、オクチルジフェニルホスフェート、クレジ
ルジフェニルホスフェート、トリブトキシエチルホスフ
ェート、トリクロロエチルホスフェート、トリス(2−
クロロプロピル)ホスフェート、トリス(2,3−ジク
ロロプロピル)ホスフェート、トリス(2,3−ジブロ
モプロピル)ホスフェート、トリス(ブロモクロロプロ
ピル)ホスフェート、ビス(2,3−ジブロモプロピ
ル)−2,3−ジクロロプロピルホスフェート、ビス
(クロロプロピル)モノオクチルホスフェート、含ハロ
ゲンポリホスフェート等のリン酸エステル系可塑剤;ポ
リエステル系高分子可塑剤、エポキシ化大豆油、エポキ
シ化アマニ油、液状エポキシ樹脂等のエポキシ系可塑
剤;塩素化パラフィン;五塩化ステアリン酸アルキルエ
ステル等の塩素化脂肪酸エステル等を挙げることが出
来、これらの一種又は二種以上を混合して使用する。
【0009】而して、可塑剤の配合量は、塩化ビニル系
樹脂の種類、ゴム物質の種類及び添加量、充填剤の有無
等によって異なるけれども、塩化ビニル系樹脂100重
量部に対して20〜200重量部、好ましくは30〜1
50重量部の範囲から適宜選択される。
樹脂の種類、ゴム物質の種類及び添加量、充填剤の有無
等によって異なるけれども、塩化ビニル系樹脂100重
量部に対して20〜200重量部、好ましくは30〜1
50重量部の範囲から適宜選択される。
【0010】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物に含まれ
るゴム物質は、テトラヒドロフラン(以下THFとい
う)に対する不溶解架橋成分、いわゆるゲル分を含んで
いることが必要であり、ゲル分はゴム物質の20重量%
以上、特に50重量%以上あるのが好ましい。ゴム物質
中のゲル分は、ゴム物質に初めから含有されているのが
好ましいが、塩化ビニル系樹脂組成物調製時に架橋剤を
配合して、ゲル分含有ゴム物質又はゲル分未含有ゴム物
質と架橋剤とを混練中に架橋反応させて、ゲル分を増大
させるか又は生成させても良い。ゲル分が20重量%よ
り少なければ、圧縮永久歪み特性改良の効果を充分に発
揮するのが難しくなる。ゲル分の測定は、ゴム物質のサ
ンプル1gに対し25℃のTHF40mlを撹拌しなが
ら加えた後浸漬靜置し、12時間後に上澄みTHFを除
去する。この操作を数回繰り返し、不溶解残渣を乾燥後
その重量から算出する。
るゴム物質は、テトラヒドロフラン(以下THFとい
う)に対する不溶解架橋成分、いわゆるゲル分を含んで
いることが必要であり、ゲル分はゴム物質の20重量%
以上、特に50重量%以上あるのが好ましい。ゴム物質
中のゲル分は、ゴム物質に初めから含有されているのが
好ましいが、塩化ビニル系樹脂組成物調製時に架橋剤を
配合して、ゲル分含有ゴム物質又はゲル分未含有ゴム物
質と架橋剤とを混練中に架橋反応させて、ゲル分を増大
させるか又は生成させても良い。ゲル分が20重量%よ
り少なければ、圧縮永久歪み特性改良の効果を充分に発
揮するのが難しくなる。ゲル分の測定は、ゴム物質のサ
ンプル1gに対し25℃のTHF40mlを撹拌しなが
ら加えた後浸漬靜置し、12時間後に上澄みTHFを除
去する。この操作を数回繰り返し、不溶解残渣を乾燥後
その重量から算出する。
【0011】ゴム物質は、例えばアクリロニトリル−ブ
タジエンゴム(ニトリルゴム,NBR)、メチルメタク
リレート−ブタジエン−スチレンゴム(MBS)、アク
リルゴム(AR)、スチレン−ブタジエンゴム(SB
R)、クロロプレンゴム(CR)、ウレタンゴム(U
R)、これらのゴム物質にTHF不溶解架橋成分を導入
したゴム物質等の各種ゴムが挙げられる。これらの内で
も、特にゲル分含有、すなわちTHF不溶解架橋成分含
有NBR又はTHF不溶解架橋成分含有ARを使用する
のが望ましい。ゲル分含有ゴム物質は、ゴム物質製造時
に多官能性モノマーを重合系に加えるか、又はゴム製造
後有機過酸化物や硫黄等の架橋剤でもって架橋処理する
などの方法により、架橋構造を導入する。而して、ゴム
物質の組成物中の含有量は、塩化ビニル系樹脂100重
量部に対し10〜250重量部、好ましくは15〜20
0重量部、特に15〜150重量部の範囲であるのが望
ましい。
タジエンゴム(ニトリルゴム,NBR)、メチルメタク
リレート−ブタジエン−スチレンゴム(MBS)、アク
リルゴム(AR)、スチレン−ブタジエンゴム(SB
R)、クロロプレンゴム(CR)、ウレタンゴム(U
R)、これらのゴム物質にTHF不溶解架橋成分を導入
したゴム物質等の各種ゴムが挙げられる。これらの内で
も、特にゲル分含有、すなわちTHF不溶解架橋成分含
有NBR又はTHF不溶解架橋成分含有ARを使用する
のが望ましい。ゲル分含有ゴム物質は、ゴム物質製造時
に多官能性モノマーを重合系に加えるか、又はゴム製造
後有機過酸化物や硫黄等の架橋剤でもって架橋処理する
などの方法により、架橋構造を導入する。而して、ゴム
物質の組成物中の含有量は、塩化ビニル系樹脂100重
量部に対し10〜250重量部、好ましくは15〜20
0重量部、特に15〜150重量部の範囲であるのが望
ましい。
【0012】本発明組成物の必須成分であるアクリル系
樹脂は、メタクリル酸メチル20〜50重量%、好まし
くは25〜45重量%と、残りをアクリル酸エステル、
メタクリル酸メチルを除くメタクリル酸エステル及びス
チレンから選択される少なくとも一種のモノマー80〜
50重量%、好ましくは75〜55重量%を構成組成と
した共重合体であることが必要である。アクリル酸エス
テルとしては、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキ
シル等が、またメタクリル酸エステルとしては、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸−2
−エチルヘキシル等が挙げられる。
樹脂は、メタクリル酸メチル20〜50重量%、好まし
くは25〜45重量%と、残りをアクリル酸エステル、
メタクリル酸メチルを除くメタクリル酸エステル及びス
チレンから選択される少なくとも一種のモノマー80〜
50重量%、好ましくは75〜55重量%を構成組成と
した共重合体であることが必要である。アクリル酸エス
テルとしては、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキ
シル等が、またメタクリル酸エステルとしては、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸−2
−エチルヘキシル等が挙げられる。
【0013】メタクリル酸メチルの重合割合が多くなる
に従って樹脂の溶融性が促進されるが、反面、50重量
%を超えるようになると溶融した樹脂がスクリュウーや
ダイスに粘着し易くなり、また押し出し機内に粘着した
樹脂が滞留し易く、熱劣化が生じ易くなる。一方、メタ
クリル酸メチルの重合割合が20重量%より少なくなる
と溶融性が低下し、均一混練性が劣るようになる。すな
わち、溶融性を損なわず金属との粘着を防ぎ、且つ均一
混練性を保持するためには、メタクリル酸メチルの割合
が20〜50重量%の範囲にあることが重要である。
に従って樹脂の溶融性が促進されるが、反面、50重量
%を超えるようになると溶融した樹脂がスクリュウーや
ダイスに粘着し易くなり、また押し出し機内に粘着した
樹脂が滞留し易く、熱劣化が生じ易くなる。一方、メタ
クリル酸メチルの重合割合が20重量%より少なくなる
と溶融性が低下し、均一混練性が劣るようになる。すな
わち、溶融性を損なわず金属との粘着を防ぎ、且つ均一
混練性を保持するためには、メタクリル酸メチルの割合
が20〜50重量%の範囲にあることが重要である。
【0014】而して、アクリル系樹脂の配合割合は、塩
化ビニル系樹脂100重量部に対して0.5〜30重量
部、好ましくは0.5〜20重量部、特に1〜12重量
部の範囲であるのが望ましい。配合割合が0.5重量部
よりも少なければ樹脂組成物の溶融性が劣り、一方30
重量%を超えると樹脂組成物が硬くなり、押し出し成形
性は良好であるが、成形品の弾性が乏しくなり、実用性
に欠けるようになる。
化ビニル系樹脂100重量部に対して0.5〜30重量
部、好ましくは0.5〜20重量部、特に1〜12重量
部の範囲であるのが望ましい。配合割合が0.5重量部
よりも少なければ樹脂組成物の溶融性が劣り、一方30
重量%を超えると樹脂組成物が硬くなり、押し出し成形
性は良好であるが、成形品の弾性が乏しくなり、実用性
に欠けるようになる。
【0015】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物には、圧
縮永久歪み特性を損なわない範囲で充填剤を添加するの
が望ましい。充填剤は、過剰量の可塑剤を吸収するとと
もに混練、成形を円滑にする作用がある。充填剤として
は、カーボンブラック、炭酸カルシウム、酸化チタン、
タルク、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ハ
イドロタルサイト、クレー、シリカ、ホワイトカーボン
等が挙げられる。充填剤の添加量は、塩化ビニル系樹脂
100重量部に対して150重量部以下、好ましくは1
0〜120重量部の範囲であるのが望ましい。充填剤の
添加量が余り少ないと、混練、成形性を改良する効果が
小さく、150重量部よりも多くなると逆に成形性が悪
くなる傾向にあり、成形性を損なわない範囲で添加する
のが経済性の点からも好ましい。
縮永久歪み特性を損なわない範囲で充填剤を添加するの
が望ましい。充填剤は、過剰量の可塑剤を吸収するとと
もに混練、成形を円滑にする作用がある。充填剤として
は、カーボンブラック、炭酸カルシウム、酸化チタン、
タルク、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ハ
イドロタルサイト、クレー、シリカ、ホワイトカーボン
等が挙げられる。充填剤の添加量は、塩化ビニル系樹脂
100重量部に対して150重量部以下、好ましくは1
0〜120重量部の範囲であるのが望ましい。充填剤の
添加量が余り少ないと、混練、成形性を改良する効果が
小さく、150重量部よりも多くなると逆に成形性が悪
くなる傾向にあり、成形性を損なわない範囲で添加する
のが経済性の点からも好ましい。
【0016】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物には、上
述の配合成分の他に必要に応じて公知の、例えば難燃
剤、安定剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、発泡
剤、着色剤等の各種添加剤を組成物の物性が低下しない
範囲の量を配合することが出来る。難燃剤としては、例
えば、三酸化アンチモン、ほう酸亜鉛、メタほう酸バリ
ウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸
化ジルコニウム、ドーソナイト、アルミン酸カルシウ
ム、赤燐、錫酸亜鉛、ヒドロキシ錫酸亜鉛、モリブデン
酸塩等が挙げられる。
述の配合成分の他に必要に応じて公知の、例えば難燃
剤、安定剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、発泡
剤、着色剤等の各種添加剤を組成物の物性が低下しない
範囲の量を配合することが出来る。難燃剤としては、例
えば、三酸化アンチモン、ほう酸亜鉛、メタほう酸バリ
ウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸
化ジルコニウム、ドーソナイト、アルミン酸カルシウ
ム、赤燐、錫酸亜鉛、ヒドロキシ錫酸亜鉛、モリブデン
酸塩等が挙げられる。
【0017】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、塩化
ビニル系樹脂、可塑剤、ゴム物質又はTHFに不溶なゲ
ル分を含有するゴム物質を、必要により架橋剤と共に、
及びメタクリル酸メチル20〜50重量%を含むアクリ
ル系樹脂並びに必要に応じて上述の各種添加剤を所定量
混合機又は混練機に投入し、塩化ビニル系樹脂が劣化し
ない温度範囲、例えば100〜230℃、好ましくは1
30〜230℃の温度に加熱しながら均一に混合又は混
練することによって調製される。
ビニル系樹脂、可塑剤、ゴム物質又はTHFに不溶なゲ
ル分を含有するゴム物質を、必要により架橋剤と共に、
及びメタクリル酸メチル20〜50重量%を含むアクリ
ル系樹脂並びに必要に応じて上述の各種添加剤を所定量
混合機又は混練機に投入し、塩化ビニル系樹脂が劣化し
ない温度範囲、例えば100〜230℃、好ましくは1
30〜230℃の温度に加熱しながら均一に混合又は混
練することによって調製される。
【0018】上述の配合成分を混合するのに用いる装置
は、実質的に均一に混合できるなら如何なる装置でもよ
く、例えば、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、
プラネタリーミキサー等の混合機等が挙げられ、また、
混合物を混練するには、例えば、押出機、ロール、バン
バリーミキサー、ニーダー等の加熱しながら剪断力下混
練出来る装置が使用される。混練方法として、多段の添
加口のある押出機にて前段で樹脂成分及び各種添加剤を
投入し、後段で可塑剤を注入する方法を採用することも
できる。組成物製造時にゴム物質のゲル分を増加させる
方法においては、バンバリーミキサー、インテンシブミ
キサー、加圧ニダー等の密閉式又は二軸押し出し機を用
いるのが混練効果が大きいので望ましい。
は、実質的に均一に混合できるなら如何なる装置でもよ
く、例えば、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、
プラネタリーミキサー等の混合機等が挙げられ、また、
混合物を混練するには、例えば、押出機、ロール、バン
バリーミキサー、ニーダー等の加熱しながら剪断力下混
練出来る装置が使用される。混練方法として、多段の添
加口のある押出機にて前段で樹脂成分及び各種添加剤を
投入し、後段で可塑剤を注入する方法を採用することも
できる。組成物製造時にゴム物質のゲル分を増加させる
方法においては、バンバリーミキサー、インテンシブミ
キサー、加圧ニダー等の密閉式又は二軸押し出し機を用
いるのが混練効果が大きいので望ましい。
【0019】このようにして得られた本発明の塩化ビニ
ル系樹脂組成物は、押し出し成形法、射出成形法、回転
成形法、プレス成形法、カレンダーロール法等、通常の
成形方法によって各種成形品、例えばガスケット(パッ
キン、シール材を含む)、チューブ、ホース、断熱板、
仕切壁、床材、電線被覆等各種成形品に加工される。そ
して、本発明の組成物は、押し出し成形の際、押し出し
成形機内に滞留することが無く、また成形品のエッジ切
れが無く、特に押し出し成形用の樹脂組成物としての利
用価値が高い。
ル系樹脂組成物は、押し出し成形法、射出成形法、回転
成形法、プレス成形法、カレンダーロール法等、通常の
成形方法によって各種成形品、例えばガスケット(パッ
キン、シール材を含む)、チューブ、ホース、断熱板、
仕切壁、床材、電線被覆等各種成形品に加工される。そ
して、本発明の組成物は、押し出し成形の際、押し出し
成形機内に滞留することが無く、また成形品のエッジ切
れが無く、特に押し出し成形用の樹脂組成物としての利
用価値が高い。
【0020】
【実施例】次に本発明の塩化ビニル系樹脂組成物を実施
例にて詳述するが、本発明はその要旨を逸脱しない限
り、以下の実施例に限定されるものではない。 実施例1〜3、比較例1〜2 塩化ビニル樹脂(平均重合度2350)100重量部、
ジイソノニルフタレート58重量部、エポキシ化大豆油
5重量部、ホスファイト系キレーター1重量部、Ba−
Zn系複合安定剤2重量部、合成ハイドロタルサイト2
重量部、ステアリン酸0.4重量部、炭酸カルシウム3
0重量部、ブラック顔料1重量部及び表−1に示したア
クリル系樹脂の所定重量部を20l容量のヘンシェルミ
キサーにて95℃まで樹脂温度を上げてドライアップし
た後、ゲル分75重量%を含むNBR(PNC38、日
本合成ゴム(株)製)80重量部を投入し30秒撹拌し
た。尚、投入量は全量で約4Kgとなるように調整し
た。次に混合した樹脂組成物3.7Kgを3.6l容量
のバンバリーミキサーにて樹脂温度165℃まで混練
し、9インチミルロールにてシート化を行い、シートカ
ット方式でペレットとし、品質評価に供した。その結果
を表−1に示した。
例にて詳述するが、本発明はその要旨を逸脱しない限
り、以下の実施例に限定されるものではない。 実施例1〜3、比較例1〜2 塩化ビニル樹脂(平均重合度2350)100重量部、
ジイソノニルフタレート58重量部、エポキシ化大豆油
5重量部、ホスファイト系キレーター1重量部、Ba−
Zn系複合安定剤2重量部、合成ハイドロタルサイト2
重量部、ステアリン酸0.4重量部、炭酸カルシウム3
0重量部、ブラック顔料1重量部及び表−1に示したア
クリル系樹脂の所定重量部を20l容量のヘンシェルミ
キサーにて95℃まで樹脂温度を上げてドライアップし
た後、ゲル分75重量%を含むNBR(PNC38、日
本合成ゴム(株)製)80重量部を投入し30秒撹拌し
た。尚、投入量は全量で約4Kgとなるように調整し
た。次に混合した樹脂組成物3.7Kgを3.6l容量
のバンバリーミキサーにて樹脂温度165℃まで混練
し、9インチミルロールにてシート化を行い、シートカ
ット方式でペレットとし、品質評価に供した。その結果
を表−1に示した。
【0021】品質評価 1.押し出しテスト 20mmφの押し出し機を用いて上述のペレットを押し
出し成形を行い、成形品のエッジ切れを評価した。 温度(℃);C1 140、C2 150、C3 16
0、D 160 スクリーン;80メッシュ、1枚 スクリュー;CR=2.4、L/D=22 回 転 数;5rpm ダ イ ス;0.5mm厚、20mm幅 評価; ○ エッジ切れなし × エッジ切れあり 2.静的熱安定性テスト JIS K6723に準拠し、190℃に於けるペレッ
トの分解時間をコンゴーレッドの変色で測定。
出し成形を行い、成形品のエッジ切れを評価した。 温度(℃);C1 140、C2 150、C3 16
0、D 160 スクリーン;80メッシュ、1枚 スクリュー;CR=2.4、L/D=22 回 転 数;5rpm ダ イ ス;0.5mm厚、20mm幅 評価; ○ エッジ切れなし × エッジ切れあり 2.静的熱安定性テスト JIS K6723に準拠し、190℃に於けるペレッ
トの分解時間をコンゴーレッドの変色で測定。
【0022】3.動的熱安定性テスト ラボプラストミル(東洋精機(株)製、混練ミキサー)
60mlセルにペレット60gを投入し、200℃、8
0rpmで撹拌し、定常トルクが急激に変化する時間を
分解時間とした。 4.圧縮永久歪み特性 JIS K6301に基づく。尚、使用したアクリル系
樹脂は、次の通り。 メタブレンP700(三菱レーヨン(株)製) 組成割合 メタクリル酸メチル 30〜45重量% アクリル酸エステル 15〜35重量% スチレン 35〜55重量% メタブレンP551A(三菱レーヨン(株)製) 組成割合 メタクリル酸メチル 70〜90重量% アクリル酸エステル 30〜10重量%
60mlセルにペレット60gを投入し、200℃、8
0rpmで撹拌し、定常トルクが急激に変化する時間を
分解時間とした。 4.圧縮永久歪み特性 JIS K6301に基づく。尚、使用したアクリル系
樹脂は、次の通り。 メタブレンP700(三菱レーヨン(株)製) 組成割合 メタクリル酸メチル 30〜45重量% アクリル酸エステル 15〜35重量% スチレン 35〜55重量% メタブレンP551A(三菱レーヨン(株)製) 組成割合 メタクリル酸メチル 70〜90重量% アクリル酸エステル 30〜10重量%
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明の塩化ビニル樹脂組成物は、メタ
クリル酸メチルの含有量の比較的少ないアクリル系樹脂
を添加しているため、金属との粘着性が少なく、押し出
し機のスクリューやダイスに粘着することが無く、ロン
グラン押し出し成形が可能になった。また、押し出し機
内に樹脂組成物が滞留することが無く、成形品にもエッ
ジ切れ等が生じず、安定した押し出し成形が可能となっ
た。そして該組成物は、動的熱安定性、すなわち混練
時、又は押し出し成形時の熱安定性が良好であり、ま
た、本発明の組成物から得られた成形品は、耐クリープ
性及び圧縮永久歪み特性が優れており、ガスケット等の
用途に特に有用である。
クリル酸メチルの含有量の比較的少ないアクリル系樹脂
を添加しているため、金属との粘着性が少なく、押し出
し機のスクリューやダイスに粘着することが無く、ロン
グラン押し出し成形が可能になった。また、押し出し機
内に樹脂組成物が滞留することが無く、成形品にもエッ
ジ切れ等が生じず、安定した押し出し成形が可能となっ
た。そして該組成物は、動的熱安定性、すなわち混練
時、又は押し出し成形時の熱安定性が良好であり、ま
た、本発明の組成物から得られた成形品は、耐クリープ
性及び圧縮永久歪み特性が優れており、ガスケット等の
用途に特に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // C08J 5/00 CEV C08J 5/00 CEV C09K 3/10 C09K 3/10 Z (C08L 27/06 9:02 33:12 25:14) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 27/06,27/24 C08L 9/02 - 9/04 C08L 33/06 - 33/12 C08L 25/14 C08J 5/00
Claims (5)
- 【請求項1】塩化ビニル系樹脂100重量部、可塑剤2
0〜200重量部、テトラヒドロフランに不溶なゲル分
を20〜95重量%含有するゴム物質10〜250重量
部及びメタクリル酸メチル20〜50重量%とアクリル
酸エステル、メタクリル酸エステル(メチルエステルを
除く)及びスチレンから選択される少なくとも一種のモ
ノマー80〜50重量%とを共重合して得られるアクリ
ル系樹脂0.5〜30重量部を含有してなる塩化ビニル
系樹脂組成物。 - 【請求項2】ゴム物質がアクリロニトリル−ブタジエン
ゴム又はアクリルゴムである請求項1記載の塩化ビニル
系樹脂組成物。 - 【請求項3】充填剤を含有する請求項1又は請求項2記
載の塩化ビニル系樹脂組成物。 - 【請求項4】押し出し成形用樹脂組成物である請求項1
乃至請求項3いずれかの項に記載の塩化ビニル系樹脂組
成物。 - 【請求項5】請求項1乃至請求項4いずれかの項に記載
の塩化ビニル系樹脂組成物を成形してなるガスケット。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7147295A JP3036405B2 (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 塩化ビニル系樹脂組成物 |
EP96109434A EP0748843A3 (en) | 1995-06-14 | 1996-06-12 | Vinyl chloride resin composition |
US08/661,963 US5736605A (en) | 1995-06-14 | 1996-06-12 | Vinyl chloride resin composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7147295A JP3036405B2 (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 塩化ビニル系樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08337699A JPH08337699A (ja) | 1996-12-24 |
JP3036405B2 true JP3036405B2 (ja) | 2000-04-24 |
Family
ID=15426985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7147295A Expired - Fee Related JP3036405B2 (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 塩化ビニル系樹脂組成物 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5736605A (ja) |
EP (1) | EP0748843A3 (ja) |
JP (1) | JP3036405B2 (ja) |
Families Citing this family (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ZA9837B (en) * | 1997-01-08 | 1998-10-08 | Alcan Int Ltd | Fire-resistant polymer formulations |
JP4307568B2 (ja) * | 1997-06-04 | 2009-08-05 | アルキャン・インターナショナル・リミテッド | スズ酸二価金属塩生成物 |
UA72518C2 (uk) * | 1999-06-04 | 2005-03-15 | Лусайт Інтернешнл Юк Лімітед | Полімерний матеріал, стійкий до впливу атмосферних факторів, спосіб його одержання та застосування |
JP2002179868A (ja) * | 2000-12-13 | 2002-06-26 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 遠赤外線素子入り塩化ビニル系樹脂組成物及びこれを被覆した電線 |
KR100448126B1 (ko) * | 2001-12-19 | 2004-09-10 | 현대자동차주식회사 | 자동차용 흡기 매니폴드의 소음저감을 위한 오버몰딩 조성물 |
KR100508906B1 (ko) * | 2002-11-20 | 2005-08-17 | 주식회사 엘지화학 | 열가소성 수지의 가공조제 조성물 및 그의 제조방법 |
JP5185018B2 (ja) * | 2007-10-05 | 2013-04-17 | 住友ゴム工業株式会社 | 熱可塑性エラストマー組成物 |
EP2245089B2 (en) | 2008-02-15 | 2019-03-20 | Union Carbide Chemicals & Plastics Technology LLC | A replacement plasticizer system for phthalate-plasticized formulations |
US8552098B2 (en) * | 2009-09-30 | 2013-10-08 | Dow Global Technologies Llc | Purified acetylated derivatives of castor oil and compositions including same |
CA2775930C (en) | 2009-09-30 | 2017-02-14 | Dow Global Technologies Inc. | Acetylated derivatives of castor oil and their blends with epoxidized fatty acid esters |
WO2011041396A1 (en) | 2009-09-30 | 2011-04-07 | Dow Global Technologies Llc | Heat stabilized polymeric composition with epoxidized fatty acid ester plasticizer |
CN102630243B (zh) | 2009-09-30 | 2015-02-18 | 陶氏环球技术有限责任公司 | 乙酰基化的12-羟基硬脂酸的甘油酯及其与脂肪酸酯的共混物 |
EP2569371B1 (en) * | 2010-05-10 | 2016-09-07 | Dow Global Technologies LLC | Flexible pvc compositions made with plasticizers derived from renewable sources |
TW201209168A (en) | 2010-07-28 | 2012-03-01 | Dow Global Technologies Llc | Plasticizers made from oil extracted from microorganisms and polar polymeric compositions comprising the same |
JP5729143B2 (ja) * | 2011-06-02 | 2015-06-03 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 電線被覆材料、絶縁電線及びワイヤーハーネス |
EP2812389B1 (en) | 2012-02-08 | 2017-10-04 | Dow Global Technologies LLC | Plasticizer compositions and methods for making plasticizer compositions |
BR112014027887B1 (pt) | 2012-06-22 | 2021-01-05 | Dow Global Technologies Llc | composição polimérica e condutor revestido |
WO2014003892A2 (en) | 2012-06-26 | 2014-01-03 | Dow Global Technologies Llc | Plasticizers and plasticized polymeric compositions |
EP2909261B1 (en) | 2012-10-18 | 2019-04-03 | Dow Global Technologies LLC | Epoxidized fatty acid alkyl ester plasticizers and methods for making epoxidized fatty acid alkyl ester plasticizers |
CA2891073C (en) | 2012-11-12 | 2020-04-28 | Dow Global Technologies Llc | Epoxidized fatty acid alkyl ester plasticizers and methods for making epoxidized fatty acid alkyl ester plasticizers |
MX365389B (es) | 2012-11-12 | 2019-05-31 | Dow Global Technologies Llc | Métodos para preparar ésteres de alquilo de ácidos grasos epoxidados. |
WO2018180690A1 (ja) * | 2017-03-27 | 2018-10-04 | 古河電気工業株式会社 | 耐熱性塩素含有架橋樹脂成形体及びその製造方法、シランマスターバッチ及びマスターバッチ混合物、並びに、耐熱性製品 |
CN108003504A (zh) * | 2017-12-21 | 2018-05-08 | 吴江市强塑阀门管件厂 | 一种pvc树脂工程塑料材料的制备工艺及其应用 |
Family Cites Families (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2330353A (en) * | 1940-06-20 | 1943-09-28 | Goodrich Co B F | Mixture of polymerized materials |
US2791600A (en) * | 1954-06-01 | 1957-05-07 | Goodrich Co B F | Rigid thermoplastic compositions comprising vinyl halide polymers with interpolymersof styrene and alkyl methacrylates and process of making |
US2880901A (en) * | 1956-04-27 | 1959-04-07 | White Cap Co | Controlled torque gasket compositions |
DE1261614B (de) * | 1964-11-17 | 1968-02-22 | Glasurit Werke Winkelmann | Dichtungsmassen zum Herstellen von Dichtungsringen oder Dichtungseinlagen |
JPS6254347A (ja) * | 1985-09-03 | 1987-03-10 | Nec Corp | フアイルの障害処理方式 |
JPH01256554A (ja) * | 1988-04-05 | 1989-10-13 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 塩化ビニル系樹脂組成物 |
JP2515155B2 (ja) * | 1988-07-15 | 1996-07-10 | 電気化学工業株式会社 | 熱可塑性エラストマ−組成物 |
JPH0241349A (ja) * | 1988-08-01 | 1990-02-09 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | 塩化ビニル系樹脂組成物 |
JPH0447707A (ja) * | 1990-06-14 | 1992-02-17 | Mitsubishi Electric Corp | 論理回路 |
EP0469521B1 (de) * | 1990-08-03 | 1995-12-06 | Röhm Gmbh | Fliessverbesserung bei der Verarbeitung von schlagzäh zu modifizierenden PVC-Blends |
JPH07119341B2 (ja) * | 1991-05-16 | 1995-12-20 | 三菱化学エムケーブイ株式会社 | 熱可塑性エラストマー組成物 |
US5484844A (en) * | 1992-04-14 | 1996-01-16 | Mitsubishi Chemical Mkv Company | Vinyl chloride resin elastomer composition |
US5362787A (en) * | 1993-11-18 | 1994-11-08 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Rubbery blend having low permanent compression set |
JPH07276579A (ja) * | 1994-01-25 | 1995-10-24 | Mitsubishi Chem Mkv Co | 樹脂複合体 |
EP0675163A1 (en) * | 1994-04-01 | 1995-10-04 | Mitsubishi Chemical Mkv Company | Vinyl chloride resin elastomer composition |
-
1995
- 1995-06-14 JP JP7147295A patent/JP3036405B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1996
- 1996-06-12 EP EP96109434A patent/EP0748843A3/en not_active Withdrawn
- 1996-06-12 US US08/661,963 patent/US5736605A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08337699A (ja) | 1996-12-24 |
US5736605A (en) | 1998-04-07 |
EP0748843A2 (en) | 1996-12-18 |
EP0748843A3 (en) | 1997-02-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3036405B2 (ja) | 塩化ビニル系樹脂組成物 | |
US5380786A (en) | Polyvinyl chloride blends having improved physical properties including low temperature brittleness | |
EP0675163A1 (en) | Vinyl chloride resin elastomer composition | |
EP0761754B1 (en) | Thermoplastic resin composite | |
JPS6344782B2 (ja) | ||
JPWO2005005538A1 (ja) | 塩化ビニル系熱可塑性エラストマー組成物 | |
JPS6092345A (ja) | 塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JP4446319B2 (ja) | 樹脂組成物及び成形品 | |
JPS6236058B2 (ja) | ||
JP5895515B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物およびその成形体 | |
JP2791674B2 (ja) | 塩化ビニル系樹脂組成物 | |
KR910007594B1 (ko) | 염화비닐계 수지조성물 | |
JP3438302B2 (ja) | 塩化ビニル樹脂系エラストマー組成物 | |
JPH11236473A (ja) | 熱可塑性エラストマー | |
JPS61195144A (ja) | 塩化ビニル樹脂系熱可塑性エラストマ−の製法 | |
JPH10195265A (ja) | 塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JPH0881605A (ja) | カレンダー加工用硬質塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JPH08188691A (ja) | 塩化ビニル樹脂組成物 | |
JPH0625495A (ja) | 塩化ビニル樹脂系エラストマー組成物 | |
JPH07276579A (ja) | 樹脂複合体 | |
JPH10219060A (ja) | ドア下モール | |
JPH05148394A (ja) | 塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JPH10101884A (ja) | 樹脂組成物、樹脂組成物を含む塩素系樹脂組成物およびその成形物 | |
JPS6040145A (ja) | 熱可塑性弾性体組成物 | |
JP3508958B2 (ja) | シール材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |