JP3036220B2 - 遠心圧縮機 - Google Patents
遠心圧縮機Info
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- JP3036220B2 JP3036220B2 JP4083618A JP8361892A JP3036220B2 JP 3036220 B2 JP3036220 B2 JP 3036220B2 JP 4083618 A JP4083618 A JP 4083618A JP 8361892 A JP8361892 A JP 8361892A JP 3036220 B2 JP3036220 B2 JP 3036220B2
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- Japan
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- diffuser
- bend
- flow
- centrifugal compressor
- flow path
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
に、性能向上,作動範囲の拡大に好敵な遠心圧縮機に関
する。
実開昭62−160795号公報に示されるように、ディフュー
ザ出口とベンド入口部の流路幅は等しくなっており、デ
ィフューザ出口で流路を急に絞った遠心圧縮機はなかっ
た。また、戻り流路を備えていない遠心圧縮機では、デ
ィフューザ出口付近で流路を急に絞り、絞り部の下流で
流路を急拡大したもの(特開平3−15700号公報)が知ら
れているが、急に絞った部分以降の流路幅を滑らかに変
化させたものはなかった。
が減少すると羽根車出口の流れ角(接線方向から計った
角度)は小さくなる。従って、ディフューザ入口部の流
れ角も小さくなる。流れ角の小さい流体が羽根なしディ
フューザに入ると、壁面付近の流体の速度は摩擦のため
小さくなり、半径方向の圧力勾配に打ち勝てなくなる。
その結果、流れは壁面から剥離し、ディフューザは失速
する。ディフューザが失速すると、損失が急激に増加す
るため、ディフューザ性能ひいては圧縮機性能が低下す
るばかりでなく、圧縮機は旋回失速やサージを起こして
運転できなくなる場合もある。
ーザ出口部を絞った圧縮機も考案されている。ディフュ
ーザ出口部に絞り部を設けることにより、ディフューザ
内の流れは幅方向に一様化され、ディフューザは確かに
失速しにくくなる。その結果、旋回失速やサージは起こ
りにくくなり、圧縮機の作動範囲を拡大することは可能
となる。しかし、ディフューザ出口部では流路が急拡大
しているためディフューザ出口部の運動エネルギの大半
は損失となり、絞らない場合に比べてかえって損失が増
加する場合もある。
遠心圧縮機を提供することにある。
の本発明の特徴は、回転軸と、この回転軸に取付けられ
た複数枚の遠心羽根車とを備えた多段型の遠心圧縮機で
あって、少なくとも1段の遠心羽根車の半径方向外方に
位置する羽根付きまたは羽根無しディフューザと、この
ディフューザに接続しディフューザを出た流れを半径方
向内側に戻す、ベンド部とチャンネル部を有する戻り流
路とを備えた遠心圧縮機において、前記ディフューザの
出口付近と前記ベンド部入口間で流路の幅方向長さを急
激に減少させるとともに、前記ベンド部の流路幅をこの
ベンド部の入口から出口に向けて滑らかに増大させたも
のである。
のベンド部の流路幅を入口から出口に向かって滑らかに
変化するように流路を形成したので、ディフューザ内の
流れは幅方向に一様化され、ディフューザは失速しにく
くなり、絞り部下流のベンド部で流体は流路に沿って流
れるので大きな損失は発生しない。
る。図1は遠心圧縮機の一実施例の縦断面図である。回
転軸1に固定された遠心羽根車2の半径方向の外方に
は、側板側のディフューザ板4,心板側のディフューザ
板5が設けられ、羽根なしディフューザ3を形成してい
る。ディフューザ3の下流にはベンド部6とチャネル部
7より構成される戻り流路10が設けられている。ベン
ド部6はディフューザ板4,5とダイアフラム9により
形成され、その流路は入口側板側で急に絞られ、入口流
路幅はディフューザ3の流路幅より小さくなっている。
そして、ベンド部6の流路幅は入口3aから出口6aに
向かって徐々に拡大されている。ベンド部6の下流に設
けられたチャネル部7は、ディフューザ板5,ダイアフ
ラム9及びそれらの間に円形翼列上に設けられた案内羽
根8により形成される。
2によりエネルギを与えられたあとでディフューザ3に
流入する。流れはディフューザ内で減速された後、ベン
ド部6,チャネル部10を通り次段に導かれる。圧縮機
の流量が少なくなると、羽根車2の出口における流れ角
(接線方向から計った角度)は小さくなるので、ディフ
ューザ流入角も小さくなる。ディフューザ出口流路幅と
ベンド部入口部の流路幅の等しい従来の遠心圧縮機で
は、流入角が小さくなると壁面付近の流体の速度は摩擦
のため小さくなり、流れは半径方向の圧力勾配に打ち勝
てなくる。その結果、流れは壁面から剥離し、ディフュ
ーザは失速する。しかし、本発明による実施例では流入
角が小さくなっても、ディフューザ出口で流路が絞られ
ているので流れは幅方向に一様化される。従って、流れ
は壁面から剥離しにくくなり、失速が起こりにくい。そ
の結果、旋回失速やサージも起こりにくくなるので従来
よりも広い作動範囲が確保できる。さらに、ベンド部6
の入口3aから出口6aまで流路幅は滑らかに変化して
いるので流れは流路に沿って流れ、ベンド部で大きな損
失は発生しない。従って、低流量域でも圧縮機の性能を
高くすることが出来る。
遠心圧縮機の性能を比較したものである。曲線Aは従来
圧縮機の流量−効率曲線を、曲線Bは本発明による圧縮
機の流量−効率曲線を表す。またa点,b点はそれぞれ
従来圧縮機、本発明の圧縮機のサージ点を表す。図2よ
り、本発明による圧縮機の効率は大流量側では従来圧縮
機と同程度であるが、小流量側では本発明による圧縮機
の効率が高く、また作動範囲も広い。
図を示す。遠心羽根車2の半径方向外方には、側板側の
ディフューザ板4,心板側のディフューザ板5と、それ
らの間に円形翼列状に設けられた案内羽根12により形
成される羽根付ディフューザ11が設けられる。ディフ
ューザ11の下流にはベンド部6とチャネル部7より構
成される戻り流路10が設けられる。ベンド部6はディ
フューザ板4,5とダイアフラム9により形成され、そ
の流路は側板側で急に絞られ、入口流路幅はディフュー
ザ11の流路幅より小さくなる。そして、ベンド部6の
流路幅は入口11aから出口6aに向って徐々に拡大さ
れる。ベンド部6の下流に設けられたチャネル部7は、
ディフューザ板5、ダイアフラム9及びそれらの間に円
形翼列上に設けられた案内羽根8により形成される。
り、ディフューザ流入角が小さくなっても、ディフュー
ザの出口11aで流路が絞られているので流れは幅方向
に一様化される。従って、流れは壁面や翼面から剥離し
にくくなり、失速が起こりにくい。その結果、旋回失速
やサージも起こりにくくなるので、従来よりも広い作動
範囲が確保できる。さらに、ベンド部6の入口11aか
ら出口6aまで流路幅は滑らかに変化しているので、流
体は流路に沿って流れ、ベンド部で大きな損失は発生し
ない。従って、低流量域で圧縮機性能を高くすることが
出来る。
である。遠心羽根車2の半径方向外方には、一対のディ
フューザ板4,心板側のディフューザ5が設けられ羽根
なしディフューザ13を形成している。ディフューザ1
3は側板側出口付近で急激にテーパ状に絞られている。
ディフューザの下流には、ベンド部6とチャネル部7よ
り構成される戻り流路10が設けられる。ベンド部6は
ディフューザ板4,5とダイアフラム9により形成さ
れ、ベンド部6の流路幅は入口13aから出口部6aに
向かって徐々に拡大される。ベンド部6の下流に設けら
れたチャネル部7は、ディフューザ板5,ダイアフラム
9及びそれらの間に円形翼列上に設けられた案内羽根8
により形成される。
りディフューザの流入角が小さくなっても、ディフュー
ザ13の出口付近で流路が絞られているので、ディフュ
ーザ内で流れは幅方向に一様化される。従って、流れは
壁面から剥離しにくくなり、失速が起こりにくい。その
結果、旋回失速やサージも起こりにくくなるので、従来
よりも広い作動範囲が確保できる。さらに、ベンド部6
の入口13aから出口6aまで流路幅は滑らかに変化し
ているので、流体は流路に沿って流れ、ベンド部で大き
な損失は発生しない。従って、低流量域では圧縮機性能
を高くすることが出来る。
である。遠心羽根車2の半径方向外方には、側板側のデ
イフューザ板4,心板側のデイフューザ板5が浦けられ
羽根なしディフューザ14を形成している。ディフュー
ザ14の下流には、ベンド部6とチャネル部7より構成
される戻り流路10が設けられる。ベンド部6はディフ
ューザ板4,5とダイアフラム9により形成され、その
流路は入口部心板側で急に絞られ、ベンド部の流路幅は
入口14aから出口6aに向かって徐々に拡大される。
ベンド部6の下流に設けられたチャネル部7は、ディフ
ューザ板5,ダイアフラム9及びそれらの間に円形翼列
上に設けられた案内羽根8により形成される。
りディフューザ流入角が小さくなっても、ディフューザ
14の出口付近で流路が絞られているので、ディフュー
ザ内で流れは幅方向に一様化される。従って、流れは壁
面から剥離しにくくなり、失速が起こりにくい。その結
果、旋回失速やサージも起こりにくくなるので、従来よ
りも広い作動範囲が確保できる。さらに、ベンド部6の
入口14aから出口6aまで流路幅は滑らかに変化して
いるので、流体は流路に沿って流れ、ベンド部で大きな
損失は発生しない。従って、低流量域では圧縮機性能を
高くすることができる。
が幅方向に一様化されに失速が防止され、ベンド部の損
失が減少するので、遠心圧縮機の作動範囲も拡大でき、
性能も向上する。
縮機の断熱効率の比較説明図。
ザ、3a…羽根なしディフューザ出口部、4,5…ディ
フューザ板、6…ベンド部、6a…ベンド部出口、7…
チャネル部、8…戻り流路案内羽根、9…ダイアフラ
ム、10…戻り流路。
Claims (2)
- 【請求項1】回転軸と、この回転軸に取付けられた複数
枚の遠心羽根車とを備えた多段型の遠心圧縮機であっ
て、少なくとも1段の遠心羽根車の半径方向外方に断面
がほぼ平行なリング状の羽根無しディフューザと、この
羽根無しディフューザに接続し羽根無しディフューザを
出た流れを半径方向内側に戻す、ベンド部とチャンネル
部を有する戻り流路とを備えた遠心圧縮機において、 前記羽根無しディフューザの出口付近と前記ベンド部入
口間で流路の幅方向長さを急激に減少させるとともに、
前記ベンド部の流路幅をこのベンド部の入口から出口に
向けて滑らかに増大させた ことを特徴とする遠心圧縮
機。 - 【請求項2】回転軸と、この回転軸に取付けられた複数
枚の遠心羽根車とを備えた多段型の遠心圧縮機であっ
て、少なくとも1段の遠心羽根車の半径方向外方に、周
方向に間隔をおいて配置した複数枚の羽根を有し断面が
ほぼ平行なリング状の羽根付きディフューザと、この羽
根付きディフューザに接続し羽根付きディフューザを出
た流れを半径方向内側に戻す、ベンド部とチャンネル部
を有する戻り流路とを備えた遠心圧縮機において、 前記羽根付きディフューザの出口付近と前記ベンド部入
口間で流路の幅方向長さを急激に減少させるとともに、
前記ベンド部の流路幅をこのベンド部の入口から出口に
向けて滑らかに増大させたことを特徴とする遠心圧縮
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4083618A JP3036220B2 (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | 遠心圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4083618A JP3036220B2 (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | 遠心圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05288188A JPH05288188A (ja) | 1993-11-02 |
JP3036220B2 true JP3036220B2 (ja) | 2000-04-24 |
Family
ID=13807482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4083618A Expired - Lifetime JP3036220B2 (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | 遠心圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3036220B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4273408A1 (en) * | 2022-05-06 | 2023-11-08 | Ingersoll-Rand Industrial U.S., Inc. | Centrifugal acceleration stabilizer |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5233436B2 (ja) * | 2008-06-23 | 2013-07-10 | 株式会社日立プラントテクノロジー | 羽根無しディフューザを備えた遠心圧縮機および羽根無しディフューザ |
-
1992
- 1992-04-06 JP JP4083618A patent/JP3036220B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4273408A1 (en) * | 2022-05-06 | 2023-11-08 | Ingersoll-Rand Industrial U.S., Inc. | Centrifugal acceleration stabilizer |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05288188A (ja) | 1993-11-02 |
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