JP3036054U - マウスホルダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータマウスのバネを保護し、コンピ
ュータマウスの取り出しを容易にするためのマウスホル
ダを提供すること。 【解決手段】 マウスホルダは、不使用時のコンピュー
タマウスを受け入れかつ保持するのに適し、また、使用
者が簡単に取り出せるように側面で見てほぼＳ字状の上
縁部を有する少なくとも２つの向かい合った側壁と前壁
と後壁と底部とによって構成されている上部開放の箱を
含む。前壁には、コンピュータマウスのケーブルを置く
ための切り欠きが形成されている。箱は傾斜した底部を
備え、その底部はマウスのボールの下向きの運動を可能
にするような、適所に配置された穴を有する。マウス
は、マウスのボールによりバネに作用する圧縮によって
生じる疲労から保護されるようにホルダに受け入れられ
る。したがって、マウスが長持ちする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、マウスホルダに関し、特に、不使用時にコンピュータマウスのトラ ックボールの偏倚要素を完全に解放させることを可能にし、コンピュータマウス を長持ちさせるマウスホルダに関する。

【０００２】

【従来の技術】

使用時または卓上に置かれているときのコンピュータマウス（以下「マウス」 という。）のトラックボール（以下「ボール」という。）の位置を示す図１及び 図１に示したマウスのボールを拡大して示す側面図である図２に示すように、マ ウスは、一般的に、ボール２１の回転によって動く回転軸２２を有する。回転軸 ２２とボール２１との強い接触は、カーソルの位置を決める電気回路を作動させ るバネの圧縮を回転軸２２を介するボールによって確実にする。しかし、維持さ れた圧縮状態はやがてバネ２４の疲労の原因となる。通常、不使用時のマウスは 卓上に配置されるかまたは従来のマウスホルダ（図３）に配置されるので、バネ の疲労がマウス２０の感度を次第に低下させ、マウスの寿命を短くする。すなわ ち、マウスの損傷は、通常、マウスの電気回路ではなくバネの損傷に起因する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、マウスのバネを保護するマウスホルダを提供することである 。本考案の他の目的は、使用者が簡単にマウスを取り出せるマウスホルダを提供 することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るマウスホルダは、バネで偏倚されて裏面から部分的に突出してい るボールを有するマウスを受け入れかつ保持するのに適した上部開放の箱を含む 。この箱の底部は、回転軸を介してボールによってバネに作用する圧縮状態によ り生じるバネの疲労からマウスを保護するようにボールの下向きの運動を可能に する穴を有する。この穴はくぼみまたは貫通穴である。また、前記箱は少なくと も２つの向かい合った側壁を含み、各側壁はマウスの取り出しを容易にする側面 で見て実質的にＳ字状の上縁部を有する。さらに、前記箱の底部は傾斜している 。

【０００５】

【考案の作用効果】

本考案によれば、マウスホルダは上部開放の箱からなり、該箱の傾斜した底部 には穴が設けられており、マウスを配置したときに該マウスのボールを前記穴に 受け入れさせて下向きに運動させ、バネの偏倚力から解放させることができる。 このため、バネの疲労を防止することが可能であり、マウスの寿命を長くするこ とができる。また、前記箱の各側壁は側面で見てほぼＳ字状の上縁部を有するの で、マウスの取り出しを容易に行うことができる。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案に係るマウスホルダ１０の斜視図である図４に示すように、マウスホル ダ１０は、使用者が簡単にコンピュータマウス２０を取り出せるように、側面で 見て実質的にＳ字状の人間工学的に設計された上縁部を有する２つの側壁１１と 前壁と後壁と傾斜した底部によって構成された上部開放の箱からなる。前壁には 、マウス２０をホルダ１０に入れたときにマウスのケーブル２３を置くための切 り欠き１２が形成されている。箱は傾斜した底部を有し、該底部にはボール２１ のために形成された穴１３が設けられている。この穴１３は、ボール２１の下向 きの運動を可能にする円形、矩形、楕円形及びその他の幾何学的または非幾何学 的な望ましい形状にすることができる。前記穴１３はくぼみまたは貫通穴とする ことができ、図４（Ａ）は穴１３がくぼみである例を示し、また、図４（Ｂ）は 穴１３が貫通穴である例を示す。マウスホルダ１０は、さらに、該マウスホルダ の下部に４つの脚１４を含む。

【０００７】 図５に、使用時におけるマウスホルダ１０を示している。マウス２０はマウス ホルダ１０に受け入れられ、また、マウスのケーブル２３はノッチ１２に受け入 れられている。マウスホルダ１０の底部の傾きは、ボール２１が穴１３に正しく 配置されるように、マウスホルダ１０に配置したときにマウス２０が下方すなわ ち図６上左方へ滑動するように設定されている。側面で見てほぼＳ字状の両側壁 １１は、使用者が必要なときにマウス２０を簡単に取り出すことを可能にしてい る。

【０００８】 図６に、マウスホルダ１０内にマウス２０を置いたときのボール２１の位置を 示す。図６（Ａ）は穴１３がくぼみである例を示し、図６（Ｂ）は穴１３が貫通 穴である例を示す。マウスホルダ１０の底部の穴１３は、ボール２１に下向きの 運動のための空間を提供している。このため、ボール２１は回転軸２２と接触せ ず、バネ２４は本来の位置にとどまり、バネ２４の疲労が防止される。

【図面の簡単な説明】

【図１】使用時または卓上に置かれているときのマウス
のボールの位置を示すマウスの断面図である。

【図２】図１に示したマウスのボールを拡大して示す側
面図である。

【図３】従来のマウスホルダに配置されたマウスの斜視
図である。

【図４】本考案に係るマウスホルダの斜視図であり、図
４（Ａ）は箱の底部に設けられたくぼみを示し、図４
（Ｂ）は貫通穴を示している。

【図５】本考案に係るマウスホルダの使用時における斜
視図である。

【図６】図５に示したマウスホルダの、マウスのボール
の位置を示す断面図であり、図６（Ａ）は箱の底部に設
けられたくぼみを示し、図６（Ｂ）は貫通穴を示してい
る。

【図７】図６に示したマウスホルダにマウスを配置した
ときのマウスのボールを拡大して示す側面図である。

【符号の説明】

１０ マウスホルダ １１ 側壁 １２ 切り欠き １３ 穴 １４ 脚 ２０ コンピュータマウス ２１ コンピュータマウスのトラックボール ２２ 回転軸 ２３ コンピュータマウスのケーブル ２４ バネ

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バネで偏倚されて裏面から部分的に突出
   しているトラックボールを有するコンピュータマウスを
   受け入れかつ保持するのに適した上部開放の箱を含み、
   該箱は、前記コンピュータマウスの裏面が置かれる底部
   と、前記トラックボールを前記バネの偏倚力から解放す
   るように前記トラックボールを受け入れる、前記底部に
   設けられた穴とを有する、マウスホルダ。
2. 【請求項２】 前記箱は、前記コンピュータマウスのケ
   ーブルを配置するための切り欠きが形成されている前壁
   を含む、請求項１に記載のマウスホルダ。
3. 【請求項３】 前記上部開放の箱は少なくとも２つの向
   かい合った側壁を含み、各側壁は前記コンピュータマウ
   スの取り出しを容易にするための、側面で見てほぼＳ字
   状の上縁部を有する、請求項１に記載のマウスホルダ。
4. 【請求項４】 前記穴はくぼみである、請求項１に記載
   のマウスホルダ。
5. 【請求項５】 前記穴は貫通穴である、請求項１に記載
   のマウスホルダ。
6. 【請求項６】 前記底部は傾斜している、請求項１に記
   載のマウスホルダ。