JP3033424B2 - 平衡−不平衡変換器 - Google Patents
平衡−不平衡変換器Info
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- JP3033424B2 JP3033424B2 JP6029363A JP2936394A JP3033424B2 JP 3033424 B2 JP3033424 B2 JP 3033424B2 JP 6029363 A JP6029363 A JP 6029363A JP 2936394 A JP2936394 A JP 2936394A JP 3033424 B2 JP3033424 B2 JP 3033424B2
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- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 11
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H7/00—Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
- H03H7/42—Networks for transforming balanced signals into unbalanced signals and vice versa, e.g. baluns
Landscapes
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Dc Digital Transmission (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報配線システムにお
いて平衡信号と不平衡信号を変換するために用いられる
平衡−不平衡変換器に関するものである。
いて平衡信号と不平衡信号を変換するために用いられる
平衡−不平衡変換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータや端末間の通信には
同軸ケーブル等の配線が用いられている。これをシール
ド無しツイストペア線(UTP)で置き換えたい場合が
ある。このような場合、同軸ケーブル(不平衡ケーブ
ル)上の不平衡信号とツイストペア線(平衡ケーブル)
上の平衡信号を相互に信号変換するために、平衡−不平
衡変換器(バラン)が用いられている。平衡−不平衡変
換器は、不要電磁波輻射の原因となるコモンモード(同
相)の信号電圧を抑圧する効果があるが、近年のコンピ
ュータ通信の発達によるディジタル信号伝送の高速化に
伴い、伝送帯域が広がったために、広帯域にわたって平
衡度を確保しなければならず、平衡−不平衡変換器の作
製が難しくなっており、より一層のノイズ対策が要求さ
れている。また、一般的には、直流分を含むパルス信号
を平衡ケーブルで伝送するためには、同相信号除去比に
良い特性を有する伝送線路型トランスを用いた平衡−不
平衡変換器が使用される。
同軸ケーブル等の配線が用いられている。これをシール
ド無しツイストペア線(UTP)で置き換えたい場合が
ある。このような場合、同軸ケーブル(不平衡ケーブ
ル)上の不平衡信号とツイストペア線(平衡ケーブル)
上の平衡信号を相互に信号変換するために、平衡−不平
衡変換器(バラン)が用いられている。平衡−不平衡変
換器は、不要電磁波輻射の原因となるコモンモード(同
相)の信号電圧を抑圧する効果があるが、近年のコンピ
ュータ通信の発達によるディジタル信号伝送の高速化に
伴い、伝送帯域が広がったために、広帯域にわたって平
衡度を確保しなければならず、平衡−不平衡変換器の作
製が難しくなっており、より一層のノイズ対策が要求さ
れている。また、一般的には、直流分を含むパルス信号
を平衡ケーブルで伝送するためには、同相信号除去比に
良い特性を有する伝送線路型トランスを用いた平衡−不
平衡変換器が使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方式では、実際の使用条件においては、ケーブルの敷設
状態や伝送機器の施工後は、平衡線路側は前記トランス
の影響により、コモンモードの対地インピーダンス特性
が変化しやすい。このため、平衡−不平衡変換器が実際
の機器に接続されることによって起こる対地インピーダ
ンスやグランド条件等の状態の変化によって不要電磁波
輻射量や誘導妨害等が発生することがあるという問題が
あった。
方式では、実際の使用条件においては、ケーブルの敷設
状態や伝送機器の施工後は、平衡線路側は前記トランス
の影響により、コモンモードの対地インピーダンス特性
が変化しやすい。このため、平衡−不平衡変換器が実際
の機器に接続されることによって起こる対地インピーダ
ンスやグランド条件等の状態の変化によって不要電磁波
輻射量や誘導妨害等が発生することがあるという問題が
あった。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みてなしたもので
あり、その目的とするところは、不要電磁波輻射の量を
低減した平衡−不平衡変換器を提供することにある。
あり、その目的とするところは、不要電磁波輻射の量を
低減した平衡−不平衡変換器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
平衡ケーブル上を伝送される平衡信号と不平衡ケーブル
上を伝送される不平衡信号とを変換する平衡−不平衡変
換器において、平衡側の信号線間にインピーダンス素子
を挿入し、該インピーダンス素子の電気的中点を不平衡
回路側の回路グランドかフレームグランドの少なくとも
いずれか一方に接続するとともに、前記インピーダンス
素子のインピーダンスを、平衡側信号線の特性インピー
ダンスに対して高インピーダンスになるようにしたこと
を特徴とするものである。
平衡ケーブル上を伝送される平衡信号と不平衡ケーブル
上を伝送される不平衡信号とを変換する平衡−不平衡変
換器において、平衡側の信号線間にインピーダンス素子
を挿入し、該インピーダンス素子の電気的中点を不平衡
回路側の回路グランドかフレームグランドの少なくとも
いずれか一方に接続するとともに、前記インピーダンス
素子のインピーダンスを、平衡側信号線の特性インピー
ダンスに対して高インピーダンスになるようにしたこと
を特徴とするものである。
【0006】請求項2記載の発明は、平衡ケーブル上を
伝送される平衡信号と不平衡ケーブル上を伝送される不
平衡信号とを変換する平衡−不平衡変換器において、平
衡側の信号線間にインピーダンス素子を挿入し、該イン
ピーダンス素子の電気的中点を不平衡回路側の回路グラ
ンドかフレームグランドの少なくともいずれか一方に接
続するとともに、前記平衡ケーブルとして多対ケーブル
を用い、該多対ケーブルの未使用の線を不平衡回路側の
回路グランドかフレームグランドの少なくともいずれか
一方に接続したことを特徴とするものである。
伝送される平衡信号と不平衡ケーブル上を伝送される不
平衡信号とを変換する平衡−不平衡変換器において、平
衡側の信号線間にインピーダンス素子を挿入し、該イン
ピーダンス素子の電気的中点を不平衡回路側の回路グラ
ンドかフレームグランドの少なくともいずれか一方に接
続するとともに、前記平衡ケーブルとして多対ケーブル
を用い、該多対ケーブルの未使用の線を不平衡回路側の
回路グランドかフレームグランドの少なくともいずれか
一方に接続したことを特徴とするものである。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記平衡ケーブルとして多対ケーブルを用
い、該多対ケーブルの未使用の線を不平衡回路側の回路
グランドかフレームグランドの少なくともいずれか一方
に接続したことを特徴とするものである。
明において、前記平衡ケーブルとして多対ケーブルを用
い、該多対ケーブルの未使用の線を不平衡回路側の回路
グランドかフレームグランドの少なくともいずれか一方
に接続したことを特徴とするものである。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれかに記載の発明において、前記インピーダ
ンス素子の電気的中点を他のインピーダンス素子を介し
て不平衡回路側の回路グランドかフレームグランドの少
なくともいずれか一方に接続したことを特徴とするもの
である。
項3のいずれかに記載の発明において、前記インピーダ
ンス素子の電気的中点を他のインピーダンス素子を介し
て不平衡回路側の回路グランドかフレームグランドの少
なくともいずれか一方に接続したことを特徴とするもの
である。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明にあっては、平衡ケーブル
上を伝送される平衡信号と不平衡ケーブル上を伝送され
る不平衡信号とを変換する平衡−不平衡変換器におい
て、平衡側の信号線間に接続したインピーダンス素子お
よび該インピーダンス素子の中点を回路グランドやフレ
ームグランドに接地することにより、コモンモードのイ
ンピーダンスを低減しようとするものである。また、前
記インピーダンス素子のインピーダンスを、平衡側信号
線の特性インピーダンスに対して高インピーダンスにな
るようにすることにより、インピーダンス素子を付加す
ることによる、平衡側信号線の特性インピーダンスの変
化に与える影響を小さくすることができるのである。
上を伝送される平衡信号と不平衡ケーブル上を伝送され
る不平衡信号とを変換する平衡−不平衡変換器におい
て、平衡側の信号線間に接続したインピーダンス素子お
よび該インピーダンス素子の中点を回路グランドやフレ
ームグランドに接地することにより、コモンモードのイ
ンピーダンスを低減しようとするものである。また、前
記インピーダンス素子のインピーダンスを、平衡側信号
線の特性インピーダンスに対して高インピーダンスにな
るようにすることにより、インピーダンス素子を付加す
ることによる、平衡側信号線の特性インピーダンスの変
化に与える影響を小さくすることができるのである。
【0010】請求項2記載の発明にあっては、平衡ケー
ブル上を伝送される平衡信号と不平衡ケーブル上を伝送
される不平衡信号とを変換する平衡−不平衡変換器にお
いて、平衡側の信号線間に接続したインピーダンス素子
および該インピーダンス素子の中点を回路グランドやフ
レームグランドに接地することにより、コモンモードの
インピーダンスを低減しようとするものである。そし
て、前記平衡ケーブルとして多対ケーブルを用い、該多
対ケーブルの未使用の線を不平衡回路側の回路グランド
かフレームグランドの少なくともいずれか一方に接続す
ることにより、平衡ケーブルのコモンモードインピーダ
ンスを低減させることができ、平衡−不平衡変換器全体
のコモンモードインピーダンスをさらに低減するのであ
る。
ブル上を伝送される平衡信号と不平衡ケーブル上を伝送
される不平衡信号とを変換する平衡−不平衡変換器にお
いて、平衡側の信号線間に接続したインピーダンス素子
および該インピーダンス素子の中点を回路グランドやフ
レームグランドに接地することにより、コモンモードの
インピーダンスを低減しようとするものである。そし
て、前記平衡ケーブルとして多対ケーブルを用い、該多
対ケーブルの未使用の線を不平衡回路側の回路グランド
かフレームグランドの少なくともいずれか一方に接続す
ることにより、平衡ケーブルのコモンモードインピーダ
ンスを低減させることができ、平衡−不平衡変換器全体
のコモンモードインピーダンスをさらに低減するのであ
る。
【0011】請求項3記載の発明にあっては、請求項1
記載の発明において、前記平衡ケーブルとして多対ケー
ブルを用い、該多対ケーブルの未使用の線を不平衡回路
側の回路グランドかフレームグランドの少なくともいず
れか一方に接続することにより、平衡ケーブルのコモン
モードインピーダンスを低減させることができ、平衡−
不平衡変換器全体のコモンモードインピーダンスをさら
に低減するのである。
記載の発明において、前記平衡ケーブルとして多対ケー
ブルを用い、該多対ケーブルの未使用の線を不平衡回路
側の回路グランドかフレームグランドの少なくともいず
れか一方に接続することにより、平衡ケーブルのコモン
モードインピーダンスを低減させることができ、平衡−
不平衡変換器全体のコモンモードインピーダンスをさら
に低減するのである。
【0012】請求項4記載の発明にあっては、請求項1
乃至請求項3のいずれかに記載の発明において、前記イ
ンピーダンス素子の中点をコンデンサ等の容量素子で接
地することにより、直流成分の信号を伝送する場合に、
直流成分が前記容量素子によりカットされるので、直流
信号がグランドに流れてしまうことがないのである。
乃至請求項3のいずれかに記載の発明において、前記イ
ンピーダンス素子の中点をコンデンサ等の容量素子で接
地することにより、直流成分の信号を伝送する場合に、
直流成分が前記容量素子によりカットされるので、直流
信号がグランドに流れてしまうことがないのである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図1は、本発明の一実施例に係る平衡−不平衡変
換器を示す概略構成図である。T1は伝送線路型トラン
スであり、一次側巻線の一方の端子と2次側巻線の一方
の端子はコネクタCN1を介して同軸ケーブル等の不平
衡ケーブルCA1に接続され、他方の端子はコネクタC
N2を介してツイストペア線等の平衡ケーブルCA2に
接続されている。ここで、トランスT1の平衡側端子間
には、2つの抵抗R1が接続され、この2つの抵抗R1
の中点からコンデンサC1を介してフレームグランド
(対地接地)FGに接続される。なお、本実施例では、
コンデンサC1を介してフレームグランド(対地接地)
FGに接続したが、図2に示すように、信号回路のグラ
ンド(不平衡回路のアース)SGに接続してもよいので
ある。また、本実施例では、コンデンサC1により接地
したが、2つの抵抗R1の中点を直接接地しても、他の
インピーダンス素子により接地してもよいのである。
する。図1は、本発明の一実施例に係る平衡−不平衡変
換器を示す概略構成図である。T1は伝送線路型トラン
スであり、一次側巻線の一方の端子と2次側巻線の一方
の端子はコネクタCN1を介して同軸ケーブル等の不平
衡ケーブルCA1に接続され、他方の端子はコネクタC
N2を介してツイストペア線等の平衡ケーブルCA2に
接続されている。ここで、トランスT1の平衡側端子間
には、2つの抵抗R1が接続され、この2つの抵抗R1
の中点からコンデンサC1を介してフレームグランド
(対地接地)FGに接続される。なお、本実施例では、
コンデンサC1を介してフレームグランド(対地接地)
FGに接続したが、図2に示すように、信号回路のグラ
ンド(不平衡回路のアース)SGに接続してもよいので
ある。また、本実施例では、コンデンサC1により接地
したが、2つの抵抗R1の中点を直接接地しても、他の
インピーダンス素子により接地してもよいのである。
【0014】本実施例では、平衡−不平衡変換器の平衡
側に接続した2つの抵抗R1の中点を接地したので、図
3に示すように、外部条件によらず低く安定したコモン
モードの対地インピーダンスを持たせることができるこ
とになり、ノイズがグランドに流れやすくなり、平衡側
のノイズが減少する。さらに、コンデンサC1により接
地した場合には、直流成分の信号伝送が可能となる。
側に接続した2つの抵抗R1の中点を接地したので、図
3に示すように、外部条件によらず低く安定したコモン
モードの対地インピーダンスを持たせることができるこ
とになり、ノイズがグランドに流れやすくなり、平衡側
のノイズが減少する。さらに、コンデンサC1により接
地した場合には、直流成分の信号伝送が可能となる。
【0015】ここで、コモンモードの対地インピーダン
スは平衡側に接続した2つの抵抗R1の並列抵抗(R1
/2)とその中点に接続したコンデンサC1のインピー
ダンスによって決まる。今、平衡ケーブルCA2として
特性インピーダンスZ0 =100Ωの非シールドのツイ
ストペア線を使用し、抵抗R1のい抵抗値を、特性イン
ピーダンスZ0 より高インピーダンスとなるように例え
ば、特性インピーダンスZ0 の3〜5倍となる470Ω
とすれば、抵抗R1の中点を直接接地した場合、平衡系
インピーダンスは図4(a)に示すように、約90.3
8Ωとなり、コモンモードのインピーダンスは、図4
(b)に示すように、約235Ωとなる。このようにす
れば、平衡系インピーダンスにあまり影響を与えず、コ
モンモードに対するインピーダンスを低減させることが
できるのである。抵抗R1の中点をコンデンサC1で接
地した場合でも、コンデンサC1によるノイズの周波数
に対するコモンモードのインピーダンスの増加はほとん
ど無いのである。
スは平衡側に接続した2つの抵抗R1の並列抵抗(R1
/2)とその中点に接続したコンデンサC1のインピー
ダンスによって決まる。今、平衡ケーブルCA2として
特性インピーダンスZ0 =100Ωの非シールドのツイ
ストペア線を使用し、抵抗R1のい抵抗値を、特性イン
ピーダンスZ0 より高インピーダンスとなるように例え
ば、特性インピーダンスZ0 の3〜5倍となる470Ω
とすれば、抵抗R1の中点を直接接地した場合、平衡系
インピーダンスは図4(a)に示すように、約90.3
8Ωとなり、コモンモードのインピーダンスは、図4
(b)に示すように、約235Ωとなる。このようにす
れば、平衡系インピーダンスにあまり影響を与えず、コ
モンモードに対するインピーダンスを低減させることが
できるのである。抵抗R1の中点をコンデンサC1で接
地した場合でも、コンデンサC1によるノイズの周波数
に対するコモンモードのインピーダンスの増加はほとん
ど無いのである。
【0016】図5は本発明の他の実施例に係る平衡−不
平衡変換器を示す概略構成図である。本実施例は図1で
示したものにおいて、トランスT1の不平衡側に抵抗R
2〜R4からなる抵抗回路を接続したものである。この
抵抗回路R2、R3、R4は平衡線路側から平衡−不平
衡変換器をみたときのインピーダンスと平衡線路の特性
インピーダンスZ0 との整合および、平衡−不平衡変換
器の不平衡側入力のインピーダンスと接続される機器の
インピーダンスとの整合をとるとともに、接続される機
器によるリターンロスの低減のための減衰回路としての
役割を行うのである。なお、本実施例では、コンデンサ
C1を介してフレームグランド(対地接地)FGに接続
しているが、信号回路のグランド(不平衡回路のアー
ス)SGに接続してもよいのはいうまでもない。
平衡変換器を示す概略構成図である。本実施例は図1で
示したものにおいて、トランスT1の不平衡側に抵抗R
2〜R4からなる抵抗回路を接続したものである。この
抵抗回路R2、R3、R4は平衡線路側から平衡−不平
衡変換器をみたときのインピーダンスと平衡線路の特性
インピーダンスZ0 との整合および、平衡−不平衡変換
器の不平衡側入力のインピーダンスと接続される機器の
インピーダンスとの整合をとるとともに、接続される機
器によるリターンロスの低減のための減衰回路としての
役割を行うのである。なお、本実施例では、コンデンサ
C1を介してフレームグランド(対地接地)FGに接続
しているが、信号回路のグランド(不平衡回路のアー
ス)SGに接続してもよいのはいうまでもない。
【0017】図6、図7、図8は本発明の他の実施例に
係る平衡−不平衡変換器を示す概略構成図である。本実
施例は、平衡ケーブルCA2として、多対ケーブルを用
いた場合に、空き線を接地したものである。つまり、上
述の実施例のものにおいて、平衡ケーブルCA2として
4対ケーブルを用い、コネクタCN2を介して、端子
1、2に接続した1対の線は信号線として使用され、端
子3〜6に接続した2対の線はフレームグランド(対地
接地)FGや信号回路のグランド(不平衡回路のアー
ス)SGに接続される。なお、本実施例では、端子3〜
6に接続した2対の線を接地したが、1対の線であって
も、3対の線であってもかまわない。
係る平衡−不平衡変換器を示す概略構成図である。本実
施例は、平衡ケーブルCA2として、多対ケーブルを用
いた場合に、空き線を接地したものである。つまり、上
述の実施例のものにおいて、平衡ケーブルCA2として
4対ケーブルを用い、コネクタCN2を介して、端子
1、2に接続した1対の線は信号線として使用され、端
子3〜6に接続した2対の線はフレームグランド(対地
接地)FGや信号回路のグランド(不平衡回路のアー
ス)SGに接続される。なお、本実施例では、端子3〜
6に接続した2対の線を接地したが、1対の線であって
も、3対の線であってもかまわない。
【0018】本実施例では、多対ケーブルの空線を接地
することにより、図9に示すように、前述の実施例のも
のより、さらに、コモンモードのインピーダンスを低下
させることができ、ノイズの低減効果が増大するという
効果を奏するのである。
することにより、図9に示すように、前述の実施例のも
のより、さらに、コモンモードのインピーダンスを低下
させることができ、ノイズの低減効果が増大するという
効果を奏するのである。
【0019】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明にあ
っては、平衡ケーブル上を伝送される平衡信号と不平衡
ケーブル上を伝送される不平衡信号とを変換する平衡−
不平衡変換器において、平衡側の信号線間に接続したイ
ンピーダンス素子および該インピーダンス素子の中点を
回路グランドやフレームグランドに接地するようにした
ので、不要電磁波輻射の量を低減した平衡−不平衡変換
器が提供でき、更に前記インピーダンス素子のインピー
ダンスを、平衡側信号線の特性インピーダンスに対して
高インピーダンスになるようにしたことにより、インピ
ーダンス素子を付加することによる、平衡側信号線の特
性インピーダンスの変化に与える影響を小さくすること
ができるのである。
っては、平衡ケーブル上を伝送される平衡信号と不平衡
ケーブル上を伝送される不平衡信号とを変換する平衡−
不平衡変換器において、平衡側の信号線間に接続したイ
ンピーダンス素子および該インピーダンス素子の中点を
回路グランドやフレームグランドに接地するようにした
ので、不要電磁波輻射の量を低減した平衡−不平衡変換
器が提供でき、更に前記インピーダンス素子のインピー
ダンスを、平衡側信号線の特性インピーダンスに対して
高インピーダンスになるようにしたことにより、インピ
ーダンス素子を付加することによる、平衡側信号線の特
性インピーダンスの変化に与える影響を小さくすること
ができるのである。
【0020】請求項2記載の発明にあっては、平衡ケー
ブル上を伝送される平衡信号と不平衡ケーブル上を伝送
される不平衡信号とを変換する平衡−不平衡変換器にお
いて、平衡側の信号線間に接続したインピーダンス素子
および該インピーダンス素子の中点を回路グランドやフ
レームグランドに接地するようにしたので、不要電磁波
輻射の量を低減した平衡−不平衡変換器が提供でき、更
に前記平衡ケーブルとして多対ケーブルを用い、該多対
ケーブルの未使用の線を不平衡回路側の回路グランドか
フレームグランドの少なくともいずれか一方に接続する
ようにしたので、平衡ケーブルのコモンモードインピー
ダンスを低減させることができ、平衡−不平衡変換器全
体のコモンモードインピーダンスをさらに低減ことがで
きるのである。
ブル上を伝送される平衡信号と不平衡ケーブル上を伝送
される不平衡信号とを変換する平衡−不平衡変換器にお
いて、平衡側の信号線間に接続したインピーダンス素子
および該インピーダンス素子の中点を回路グランドやフ
レームグランドに接地するようにしたので、不要電磁波
輻射の量を低減した平衡−不平衡変換器が提供でき、更
に前記平衡ケーブルとして多対ケーブルを用い、該多対
ケーブルの未使用の線を不平衡回路側の回路グランドか
フレームグランドの少なくともいずれか一方に接続する
ようにしたので、平衡ケーブルのコモンモードインピー
ダンスを低減させることができ、平衡−不平衡変換器全
体のコモンモードインピーダンスをさらに低減ことがで
きるのである。
【0021】請求項3記載の発明にあっては、請求項1
記載の発明において、前記平衡ケーブルとして多対ケー
ブルを用い、該多対ケーブルの未使用の線を不平衡回路
側の回路グランドかフレームグランドの少なくともいず
れか一方に接続するようにしたので、平衡ケーブルのコ
モンモードインピーダンスを低減させることができ、平
衡−不平衡変換器全体のコモンモードインピーダンスを
さらに低減ことができるのである。
記載の発明において、前記平衡ケーブルとして多対ケー
ブルを用い、該多対ケーブルの未使用の線を不平衡回路
側の回路グランドかフレームグランドの少なくともいず
れか一方に接続するようにしたので、平衡ケーブルのコ
モンモードインピーダンスを低減させることができ、平
衡−不平衡変換器全体のコモンモードインピーダンスを
さらに低減ことができるのである。
【0022】請求項4記載の発明にあっては、請求項1
乃至請求項3のいずれかに記載の発明において、前記イ
ンピーダンス素子の中点をコンデンサ等の容量素子で接
地するようにしたので、直流成分が前記容量素子により
カットされるので、直流信号 がグランドに流れてしまう
ことがなくなり、直流成分の信号を伝送することが可能
となる。
乃至請求項3のいずれかに記載の発明において、前記イ
ンピーダンス素子の中点をコンデンサ等の容量素子で接
地するようにしたので、直流成分が前記容量素子により
カットされるので、直流信号 がグランドに流れてしまう
ことがなくなり、直流成分の信号を伝送することが可能
となる。
【0023】
【図1】本発明の一実施例に係る平衡−不平衡変換器の
概略構成図である。
概略構成図である。
【図2】本発明の他の実施例に係る平衡−不平衡変換器
の概略構成図である。
の概略構成図である。
【図3】上述の実施例に係る動作説明図である。
【図4】上述の実施例に係る動作説明図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る平衡−不平衡変換器
の概略構成図である。
の概略構成図である。
【図6】本発明の他の実施例に係る平衡−不平衡変換器
の概略構成図である。
の概略構成図である。
【図7】本発明の他の実施例に係る平衡−不平衡変換器
の概略構成図である。
の概略構成図である。
【図8】本発明の他の実施例に係る平衡−不平衡変換器
の概略構成図である。
の概略構成図である。
【図9】上述の実施例に係る動作説明図である。
T1 トランス R1〜R4 抵抗 C1 コンデンサ CA1 不平衡ケーブル CA2 平衡ケーブル CN1 コネクタ CN2 コネクタ SG 信号回路のグランド FG フレームグランド Z0 特性インピーダンス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 浩二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 山下 耕司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−276045(JP,A) 実開 平5−39026(JP,U) 実開 平3−94823(JP,U) 実開 昭62−98331(JP,U) 実開 昭55−104818(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 7/42
Claims (4)
- 【請求項1】 平衡ケーブル上を伝送される平衡信号と
不平衡ケーブル上を伝送される不平衡信号とを変換する
平衡−不平衡変換器において、平衡側の信号線間にイン
ピーダンス素子を挿入し、該インピーダンス素子の電気
的中点を不平衡回路側の回路グランドかフレームグラン
ドの少なくともいずれか一方に接続するとともに、前記
インピーダンス素子のインピーダンスを、平衡側信号線
の特性インピーダンスに対して高インピーダンスになる
ようにしたことを特徴とする平衡−不平衡変換器。 - 【請求項2】 平衡ケーブル上を伝送される平衡信号と
不平衡ケーブル上を伝送される不平衡信号とを変換する
平衡−不平衡変換器において、平衡側の信号線間にイン
ピーダンス素子を挿入し、該インピーダンス素子の電気
的中点を不平衡回路側の回路グランドかフレームグラン
ドの少なくともいずれか一方に接続するとともに、前記
平衡ケーブルとして多対ケーブルを用い、該多対ケーブ
ルの未使用の線を不平衡回路側の回路グランドかフレー
ムグランドの少なくともいずれか一方に接続したことを
特徴とする平衡−不平衡変換器。 - 【請求項3】前記平衡ケーブルとして多対ケーブルを用
い、該多対ケーブルの未使用の線を不平衡回路側の回路
グランドかフレームグランドの少なくともいずれか一方
に接続したことを特徴とする請求項1記載の平衡−不平
衡変換器。 - 【請求項4】 前記インピーダンス素子の電気的中点を
容量素子を介して不平衡回路側の回路グランドかフレー
ムグランドの少なくともいずれか一方に接続したことを
特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の平
衡−不平衡変換器。
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- 1995-02-27 US US08/394,966 patent/US5548254A/en not_active Expired - Lifetime
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