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JP3026610B2 - スチルビデオ装置の記録モード判定装置 - Google Patents

スチルビデオ装置の記録モード判定装置

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Publication number
JP3026610B2
JP3026610B2 JP2414128A JP41412890A JP3026610B2 JP 3026610 B2 JP3026610 B2 JP 3026610B2 JP 2414128 A JP2414128 A JP 2414128A JP 41412890 A JP41412890 A JP 41412890A JP 3026610 B2 JP3026610 B2 JP 3026610B2
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recording
track
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JP2414128A
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Inventor
公一 佐藤
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旭光学工業株式会社
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Publication date
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Priority to DE4140719A priority patent/DE4140719C2/de
Priority to GB9126152A priority patent/GB2252861B/en
Priority to FR9115259A priority patent/FR2670347B1/fr
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Priority to US08/046,373 priority patent/US5392128A/en
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスチルビデオ装置に関
し、特に磁気ディスク等の記録媒体への画像信号の記録
モードを判定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スチルビデオ装置において使用される記
録媒体は通常磁気ディスクであり、磁気ディスクに対す
る画像信号の記録モードとして、従来、1画面に対して
1トラックのみを使用するフィールド記録が知られてい
る。このとき、磁気ディスクの表面に例えば磁性粉の塗
布むら等があると、ドロップアウトが生じ、この部分に
対応した画像が乱れることとなる。そこでこれを防止す
るため、画像信号の補間が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような補
間によっても画像を完全には補正することはできず、し
たがってドロップアウト等が生じていると被写体の忠実
な画像を得ることができない。そこで本発明者は、本出
願と同日付けの特許出願において、1つの画像信号を記
録媒体の2つのトラックに記録する2トラックフィール
ドモードを実施する構成を提案し、1つのトラックの画
像信号に欠陥があっても他のトラックを再生することに
より完全な画像信号を得ることを可能にした。しかし記
録媒体には、2トラックフィールドモードのみならず、
1つの画像信号を1つのトラックに記録する1トラック
フィールドモード(従来公知のフィールド記録モード)
と、いわゆるフレーム記録モードとを混在させて画像信
号を記録することが可能であり、このような場合に2ト
ラックフィールドモードによる記録を判別する必要があ
る。本発明は、記録媒体における画像信号の記録モード
が2トラックフィールドモードであることを判別するこ
とができる記録モード判定装置を提供することを目的と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスチルビデ
オ装置の記録モード判定装置は、記録媒体の複数のトラ
ックに記録された信号を再生可能な複数の磁気ヘッド
と、これら複数の磁気ヘッドにより再生された複数の信
号を相互に加算する信号加算手段と、この信号加算手段
により加算された信号に基づいて、記録モードの種類を
判定する手段とを備えたことを特徴としている。
【0005】
【実施例】以下図示実施例により、本発明を説明する。
図1は本発明の一実施例に係るスチルビデオ装置を示
す。このスチルビデオ装置は記録媒体として磁気ディス
クDを使用している。システム制御回路10は本装置全
体の制御を行うマイコンであり、このシステム制御回路
10の制御により、撮影された画像が磁気ディスクDに
記録され、また磁気ディスクD上の画像信号等が再生さ
れる。
【0006】磁気ディスクDはスピンドルモータ11に
よって回転せしめられ、スピンドルモータ11はモータ
駆動回路12により駆動制御される。スピンドルモータ
11からは、磁気ディスクDの1回転毎に1個のPGパ
ルスと所定個数のFGパルスがそれぞれ出力される。シ
ステム制御回路10は、これらのパルス信号に基づいて
スピンドルモータ11の回転を制御し、磁気ディスクD
を所定の速度で回転させる。磁気ディスクDへの画像信
号等の記録および再生のため、2つの磁気ヘッドA、B
が設けられ、これらの磁気ヘッドA、Bはトラッキング
駆動回路13によって磁気ディスクDの所定のトラック
へ位置制御される。トラッキング駆動回路13は、シス
テム制御回路10により制御される。
【0007】システム制御回路10には操作部14が接
続される。操作部14は、切換スイッチ14a、選択ス
イッチ14b、ヘッド送りスイッチ14cおよびレリー
ズスイッチ14dを有する。切換スイッチ14aは、磁
気ディスクDに対する画像信号等の記録と再生の一方を
設定するためのスイッチである。選択スイッチ14b
は、1トラックフィールドモード、2トラックフィール
ドモードおよびフレーム記録モードのいずれかを選択す
るためのスイッチである。ここで、1トラックフィール
ドモードとは磁気ヘッドAまたはBによる記録を行うモ
ードをいい、2トラックフィールドモードとは磁気ヘッ
ドAおよびBにより2つのトラックに同じ画像信号を記
録するモードをいう。ヘッド送りスイッチ14cは、再
生時に磁気ヘッドAまたはBを所定のトラック位置へ移
動させるためのスイッチである。なお、記録時には磁気
ヘッドA、Bは空いているトラックの位置へ自動的に位
置決めされるように構成されている。レリーズスイッチ
14dは、スチルビデオ装置による撮影を行うためのス
イッチである。
【0008】画像信号を磁気ディスクDに記録するため
の構成について説明する。撮像部20は固体撮像素子
(CCD)等を有し、システム制御回路10により制御
され、CCD上に画像を結像するとともにこの画像を輝
度信号と色信号に分離して出力する。この輝度信号と色
信号は、それぞれ輝度信号FM変調回路21と色信号F
M変調回路22によりFM変調される。各FM変調回路
21、22は加算器23に接続されており、したがって
FM変調された輝度信号と色信号は加算器23によって
相互に合成され、これにより1つの静止画に対応した画
像信号が生成される。
【0009】加算器23には加算器24、25が接続さ
れており、これらの加算器24、25には同じ画像信号
が導かれる。加算器24、25にはDPSK変調回路2
6、27がそれぞれ接続される。DPSK変調回路2
6、27は、磁気ディスクDのトラックナンバー、撮影
年月日等から成るIDデータのDPSK信号を生成する
ものであり、キャリア発生回路28から出力されるキャ
リアすなわち搬送波を、システム制御回路10から出力
されるIDデータに基づいてDPSK変調する。キャリ
ア発生回路28はパルス発生回路29から出力されるパ
ルス信号に基づいてキャリアを生成する。
【0010】ここで、図2を参照してIDデータについ
て説明する。なお図2において「H」は水平走査期間を
示す。このIDデータの構成自体は従来公知のスチルビ
デオ装置において用いられるものと同じであるが、本実
施例では2トラックフィールドモードの記録時に、2つ
の画像信号に対応した各IDデータのトラックナンバー
Nが、それぞれのトラックに対応したものとなるように
制御されている。例えばある画像を2トラックフィール
ドモードにより第1トラックと第2トラックに記録する
場合、第1トラックのIDデータには第1トラックを示
すトラックナンバーが、また第2トラックのIDデータ
には第2トラックを示すトラックナンバーが、それぞれ
記録される。すなわちトラックナンバーNは、システム
制御回路10により、対応するトラックのものに定めら
れ、この所定のトラックナンバーNを含むIDデータに
基づいて、キャリア発生回路10から出力されるキャリ
アがDPSK変調回路26、27によってDPSK変調
され、加算器24、25に導かれる。しかして2トラッ
クフィールドモード時、1つの静止画について2つの同
じ画像信号が生成され、各画像信号に、これらが記録さ
れるトラックに対応したIDデータが重合せしめられ
る。
【0011】各加算器24、25には、それぞれ第1お
よび第2記録ゲート31、32がそれぞれ接続される。
第1記録ゲート31は記録アンプ33を介してスイッチ
34の記録側端子Rに接続され、第2記録ゲート32は
記録アンプ35を介してスイッチ36の記録側端子Rに
接続される。第1および第2記録ゲート31、32はゲ
ート制御回路40によって開閉制御され、ハイ信号(後
述する指令信号RGA’、RGB’)によって閉成し、
ロー信号によって開放する。後述するように、2トラッ
クフィールドモードの時、第1および第2記録ゲート3
1、32は共に閉成し、これにより磁気ディスクDの2
つのトラックに同じ画像信号が記録される。スイッチ3
4、36はシステム制御回路10により切換制御され、
画像信号等を磁気ディスクDに記録する時、記録側位置
Rに切り換えられ、磁気ディスクD上の画像信号等を再
生する時、再生側位置Pに切り換えられる。
【0012】ゲート制御回路40は、アンドゲート4
1、42とオアゲート43、44から構成される。これ
らのゲート41、42、43、44には、システム制御
回路10から、磁気ヘッドAにより磁気ディスクDへの
記録を行うための指令信号RGA、磁気ヘッドBにより
磁気ディスクDへの記録を行うための指令信号RGB、
および磁気ヘッドAおよびB(すなわち2トラックフィ
ールドモード)により磁気ディスクDへの記録を行うた
めの指令信号2FDが入力される。すなわち、アンドゲ
ート41の第1の入力端には指令信号RGAが入力さ
れ、第2の入力端には指令信号2FDが入力される。ま
たアンドゲート42の第1の入力端には指令信号RGB
が入力され、第2の入力端には指令信号2FDが入力さ
れる。アンドゲート41の出力端はオアゲート44の第
1の入力端に接続され、オアゲート44の第2の入力端
には、指令信号RGBが入力される。アンドゲート42
の出力端はオアゲート43の第1の入力端に接続され、
オアゲート43の第2の入力端には、指令信号RGAが
入力される。オアゲート43の出力端は第1記録ゲート
31に接続され、オアゲート44の出力端は第2記録ゲ
ート32に接続される。したがって第1および第2記録
ゲート31、32には、それぞれオアゲート43、44
から指令信号RGA’、RGB’が導かれ、第1および
第2記録ゲート31、32はこれらの指令信号RG
A’、RGB’によって開閉制御される。
【0013】磁気ディスクDへの静止画の画像信号等の
記録について、図1および図3を用いて説明する。磁気
ディスクDへの記録時、操作部14の切換スイッチ14
aは記録側位置に切り換えられている。一方、符号Eで
示すように、PGパルスが磁気ディスクDの1回転毎に
周期的に出力される。さて、選択スイッチ14bが1ト
ラックフィールドモードに定められている場合、このモ
ードを示す指令信号Iが出力され、2トラックフィール
ドモードの指令信号Jは出力されない。したがって、ゲ
ート制御回路40のアンドゲート41、42の第2の入
力端にはロー信号が入力され、アンドゲート41、42
はロー信号を出力する。一方オアゲート43、44の第
2の入力端には指令信号RGA、RGBがそれぞれ入力
される。したがってオアゲート43、44はアンドゲー
ト41、42から出力されるロー信号に関係なく、指令
信号RGA、RGBに対応した信号を出力する。すなわ
ち、1トラックフィールドモードの場合、オアゲート4
3からは、ゲート制御回路40に入力される指令信号R
GAに対応した指令信号RGA’が出力され、またオア
ゲート44からは、指令信号RGBに対応した指令信号
RGB’が出力される。1トラックフィールドモードに
おいて使用される磁気ヘッドは予め例えば磁気ヘッドA
に定められている。この場合、システム制御回路10か
らは指令信号RGAが出力され、したがってゲート制御
回路40からは指令信号RGA’が出力される。この指
令信号RGA’は符号Lで示すように、レリーズスイッ
チ14dが押されてレリーズ信号Mが出力された時、P
Gパルスの1周期の間、出力される。この結果、磁気デ
ィスクDが1回転する間、第1記録ゲート31が閉成せ
しめられ、磁気ヘッドAにより磁気ディスクDへの記録
が行われる。
【0014】次に、選択スイッチ14bが2トラックフ
ィールドモードに定められている場合を説明する。この
場合、このモードを示す指令信号Jすなわちハイ信号が
システム制御回路10から出力され、アンドゲート4
1、42の第2の入力端にはこのハイ信号が入力され
る。したがって、指令信号RGAまたはRGBが入力さ
れたアンドゲート41、42の出力端からはハイ信号が
出力される。すなわち、もしゲート制御回路40に指令
信号RGAが入力されたとすると、オアゲート43が指
令信号RGA’を出力するだけでなく、アンドゲート4
1がハイ信号を出力するためオアゲート44が指令信号
RGB’を出力する。また、もしゲート制御回路40に
指令信号RGBが入力されたとすると、アンドゲート4
2がハイ信号を出力するため、この場合もオアゲート4
3、44がそれぞれ指令信号RGA’、RGB’を出力
する。このように2トラックフィールドモードの場合、
ゲート制御回路40は指令信号RGAまたはRGBを入
力された時、オアゲート43、44からそれぞれ指令信
号RGA’、RGB’を出力する。したがって、レリー
ズ信号Mの出力とともに、PGパルスの出力に同期し
て、符号S、Tで示すように指令信号RGA’、RG
B’が同時に出力され、これにより、第1および第2記
録ゲート31、32が閉成せしめられて磁気ヘッドAお
よびBにより磁気ディスクDへの記録が行われる。
【0015】フレーム記録モードにおいては、選択スイ
ッチ14bがこのモード位置に定められることにより、
システム制御回路10からこのモードの指令信号Kが出
力され、2トラックフィールドモードの指令信号Jは出
力されない。したがってゲート制御回路40は、システ
ム制御回路10から指令信号RGA、RGBを入力され
た時、これらの信号に同期してそれぞれ指令信号RG
A’、RGB’を出力する。フレーム記録モードは従来
公知のように、飛越走査を行い、1つの画像を2つのフ
ィールドに分けて記録するモードであり、このモードに
おいてシステム制御回路10は、指令信号RGAを出力
し磁気ディスクDの所定のトラックに対して磁気ヘッド
Aにより記録を行った後、指令信号RGBを出力し次の
トラックに磁気ヘッドBにより記録させる。すなわちゲ
ート制御回路40は、符号U、Vで示すように、磁気デ
ィスクDの1回転の間に指令信号RGA’を出力した
後、磁気ディスクDの次の1回転の間に指令信号RG
B’を出力する。しかして、磁気ディスクDが1回転す
る間、第1記録ゲート31が閉成せしめられて磁気ヘッ
ドAにより磁気ディスクDへの記録が行われ、次いで、
磁気ディスクDが1回転する間、第2記録ゲート32が
閉成せしめられて磁気ヘッドBにより磁気ディスクDへ
の記録が行われる。
【0016】次に磁気ディスクDに記録された画像信号
を再生するための構成について説明する。磁気ディスク
D上の画像信号等を再生する時、スイッチ34、36は
再生側位置Pに切り換えられる。スイッチ34の再生側
端子Pはヘッドアンプ51を介して加算器52に接続さ
れ、スイッチ36の再生側端子Pはヘッドアンプ53と
スイッチ54を介して加算器52に接続される。加算器
52は、例えば図4に示すように2つの抵抗501、5
02を接続することにより構成される。スイッチ54
は、システム制御回路10により出力される2トラック
フィールドモードを示す指令信号2FDにより開閉制御
される。加算器52は自動利得制御(AGC)アンプ5
5を介してスイッチ56に接続され、またヘッドアンプ
53はAGCアンプ57を介してスイッチ56に接続さ
れる。このスイッチ56は、システム制御回路10によ
り出力されるヘッド切換信号によって切り換えられ、こ
のヘッド切換信号は、磁気ディスクD上の信号を再生す
るために用いられる磁気ヘッドA、Bを示す信号であ
る。
【0017】スイッチ56の出力端は、高域フィルタ6
1を介して輝度信号FM復調回路62に接続され、この
FM復調回路62はスキュー補正回路63を介してエン
コーダ71および同期信号分離回路72に接続される。
スキュー補正回路63は、フィールド記録の場合に画面
上の歪みを除去するための補正を行う回路である。同期
信号分離回路72は輝度信号から水平同期信号HSYN
Cおよび垂直同期信号VSYNCを取り出す回路であ
り、これらの水平同期信号HSYNCおよび垂直同期信
号VSYNCは、システム制御回路10に入力され、例
えばIDデータの読込等に使用される。またスイッチ5
6の出力端は、低域フィルタ64を介して色信号FM復
調回路65に接続され、このFM復調回路65はスキュ
ー補正回路66および同時化回路67を介してエンコー
ダ71に接続される。同時化回路67は、色差信号(R
−Y,B−Y)を1水平走査線毎に同時に出力するため
の回路である。したがってエンコーダ71には、所定の
水平走査線に対応した輝度信号と色差信号とが入力さ
れ、これらに基づいてビデオ信号が生成される。さらに
スイッチ56の出力端は、帯域フィルタ68を介してD
PSK復調回路69に接続され、このDPSK復調回路
69はシステム制御回路10に接続される。したがって
システム制御回路10には、DPSK復調回路69を介
してIDデータが入力される。
【0018】加算器52とAGCアンプ55の間には、
エンベロープ検波回路73が接続される。エンベロープ
検波回路73は、再生信号をエンベロープ検波し、エン
ベロープ検波された出力信号はシステム制御回路10に
入力される。システム制御回路10は、このエンベロー
プ検波出力信号の電圧が最大になるように磁気ヘッド
A、Bの位置を微調整し、これにより最適な再生信号が
得られる。またシステム制御回路10は、後述するよう
に、エンベロープ検波出力信号を用いて画像信号の記録
モードの種類を判定することができる。
【0019】磁気ディスクD上の静止画の画像信号等の
再生について、図1および図3を用いて説明する。再生
時、操作部14の切換スイッチ14aは再生側位置に切
り換えられている。これにより、スイッチ34、36は
それぞれ再生側端子Pに切り換えられる。ここで、ヘッ
ド送りスイッチ14cが操作されることにより、磁気ヘ
ッドA、Bが磁気ディスクDの所定のトラック位置に定
められる。
【0020】選択スイッチ14bにより1トラックフィ
ールドモードが選択されている場合、スイッチ54は開
放せしめられ、また図3に示すように、磁気ヘッドAま
たはBのいずれかを作用させるための指令信号Wがシス
テム制御回路10から出力されるため、スイッチ56は
予め定められた磁気ヘッドA、Bに対応する位置(例え
ば磁気ヘッドA側)に切り換えられる。したがってこの
場合、磁気ヘッドAによって読み取られた信号が、スイ
ッチ34、ヘッドアンプ51、加算器52、AGCアン
プ55、スイッチ56を通り、輝度信号FM復調回路6
2、色信号FM復調回路65、DPSK復調回路69に
よってFM復調あるいはDPSK復調される。なお、こ
の時、磁気ヘッドBによって読み取られた信号は、スイ
ッチ54、56が開放されているため、FM復調あるい
DPSK復調されない。このようにして、一方の磁気
ヘッドAまたはBにより読み取られた画像信号がビデオ
信号に変換されてエンコーダ71から出力され、また対
応したIDデータがシステム制御回路10に入力されて
解読される。
【0021】これに対し、選択スイッチ14bにより2
トラックフィールドモードが選択されている場合、スイ
ッチ54は閉成せしめられ、またスイッチ56は指令信
号Xによって磁気ヘッドA側に定められる。したがっ
て、磁気ヘッドAによって読み取られた再生信号は、ス
イッチ34、アンプ51を介して、また磁気ヘッドBに
よって読み取られた再生信号は、スイッチ36、アンプ
53およびスイッチ54を介してそれぞれ加算器52に
供給され、ここで相互に加算される。そして、この加算
された再生信号は、アンプ55およびスイッチ56を通
り、FM復調回路62、65、DPSK復調回路69に
よってFM復調あるいはDPSK復調される。さて、磁
気ヘッドAおよびBにより読み取られた再生信号は、理
想的には同一であるが、実際にはそれぞれノイズを含ん
でいる。これらの再生信号のうち画像等を示す本来必要
な信号成分については、位相がそれぞれ同じであるの
で、抵抗501および502の抵抗値が同じであるとす
ると、加算器52から出力される信号の電圧は、各再生
信号の相加平均となる。一方、各再生信号に含まれるノ
イズは相互に異なる位相を有するため、加算器52から
出力されるノイズの電圧は、2つの再生信号のノイズの
電圧について自乗の和をとり、この和の平方根を2で割
ったものとなる。つまり、再生信号のうち画像等を示す
成分の電圧は加算器52によって変化しないが、ノイズ
は約0.7倍になる。したがって、再生信号のC/N比
(キャリア対ノイズ比)は加算器52の作用により約
1.4倍だけ大きくなる。
【0022】選択スイッチ14bによりフレーム記録モ
ードが選択されている場合、スイッチ54は開放せしめ
られ、また磁気ヘッドBを作用させるための指令信号Y
と磁気ヘッドAを作用させるための指令信号ZがPGパ
ルスに同期して交互に、システム制御回路10から出力
される。したがってスイッチ56は、交互に磁気ヘッド
AおよびB側に定められ、これにより1つの画像に対応
した画像信号が生成され、ビデオ信号としてエンコーダ
71から出力される。
【0023】図5は、磁気ディスクDにおける画像信号
の記録モードを判定するためにシステム制御回路10に
おいて実行されるプログラムを示すフローチャートであ
る。このプログラムは、切換スイッチ14aが再生モー
ドに設定された時、およびヘッド送りスイッチ14cに
より磁気ヘッドA、Bが移動せしめられた時、実行され
る。
【0024】ステップ101では、まず記録モードが1
トラックフィールドモードに設定され、これにより以
下、磁気ヘッドAのみによる再生が行われることとな
る。ステップ102では、磁気ヘッドAによって再生さ
れたトラックのIDデータが解読され、ステップ103
では、このIDデータに基づいて、そのトラックがフレ
ームモードで記録されているか否かが判定される。フレ
ームモードによって磁気ディスクDへの記録が行われて
いる場合、ステップ104が実行される。フレームモー
ドでは、1つの画像に対応した信号が2つのトラックに
記録されており、ステップ104では、今再生されてい
るトラックが2つのトラックのうちの外側のトラックで
あるか否かがIDデータに基づいて判定される。再生ト
ラックが外側のトラックでない場合、つまり磁気ヘッド
Aが内側のトラックを再生している場合、ステップ10
5において磁気ヘッドA、Bが1トラック分だけ外側に
送られ、これにより、2つのトラックに対して磁気ヘッ
ドAが外側、また磁気ヘッドBが内側に位置することと
なる。次いで、ステップ106においてフレーム記録モ
ードが設定され、本プログラムは終了する。一方、ステ
ップ104において再生トラックが外側のトラックであ
ると判定された場合、直ちにステップ106が実行され
フレームモードが設定される。しかして磁気ヘッド
A、Bが所定のトラック位置に制御され、フレームモー
ドによる再生が可能となる。
【0025】ステップ103において、そのトラックが
フレームモードではないと判定された場合、ステップ1
11が実行され、エンベロープ検波回路73による検波
出力すなわち出力電圧値V1 がシステム制御回路10の
メモリに格納される。つまり、1つのトラックに記録さ
れた信号のエンベロープ検波出力がメモリに格納され
る。次いで、ステップ112において記録モードが2ト
ラックフィールドモードに設定され、これによりスイッ
チ54が閉成する。ステップ113では、エンベロープ
検波回路73の出力電圧値V2 がシステム制御回路10
のメモリに格納され、すなわち、2つのトラックに記録
された信号を加算して得られる信号のエンベロープ検波
出力がメモリに格納される。ステップ114では、2ト
ラックフィールドモードによるエンベロープ検波の出力
電圧値V2 と1トラックフィールドモードによるエンベ
ロープ検波の出力電圧値V1 とが比較される。すなわ
ち、出力電圧値V2 が出力電圧値V1 に係数Kを乗じた
ものよりも大きいか否かが判定される。この係数Kは、
加算器52に入力される1つの信号と、2つの信号を加
算器52によって加算して得られる信号との比を示し、
加算される2つの信号が同じ場合には1、異なる場合に
は、再生信号のノイズに関して上述したように約0.7
となる。本実施例において係数Kは例えば0.9に定め
られる。出力電圧値V2 が出力電圧値V1 に0.9を乗
じた値よりも大きい場合、再生された2つのトラックの
信号は実質的に同じであると判定され、すなわちこのト
ラックは2トラックフィールドモードにより記録されて
いると判定される。これに対し、出力電圧値V2 が出力
電圧値V1 に0.9を乗じた値以下の場合、再生された
2つのトラックの信号は異なるものであると判定され、
このトラックは1トラックフィールドモードにより記録
されていると判定される。したがって、ステップ115
において1トラックフィールドモードが設定される。こ
のように、加算器52により加算された再生信号のエン
ベロープ検波出力を、加算される前の再生信号のエンベ
ロープ検波出力と比較することにより、記録モードが1
トラックフィールドモードであるか、あるいは2トラッ
クフィールドモードであるかが判定され、所定のモード
による再生が可能となる。
【0026】以上のように本実施例は、磁気ディスクD
の2つのトラックに同じ画像信号を記録できるように構
成されている。したがって、例えば1トラックフィール
ドモードで再生を行った時に一方のトラックの画像信号
等にドロップアウト等が発生していた場合、磁気ヘッド
Aを他方のトラックに移動させることにより、あるいは
磁気ヘッドBによる再生に切り換えることにより、他方
のトラックの画像信号を再生し、欠陥のない画像を再生
することが可能となる。このような2つのトラックへの
記録は、例えば証拠写真等のように重要な画像について
実施すると特に効果的である。また本実施例によれば、
もし誤って1つのトラックの信号を消去してしまった場
合であっても、もう1つのトラックに同じ信号が格納さ
れているため、上述したのと同様に磁気ヘッドを他方の
トラックに切り換えたり、あるいは磁気ヘッドを切り換
えることにより、所望の画像信号を再生することが可能
である。さらに本実施例は、1つの磁気ディスクDに、
1トラックフィールドモード、2トラックフィールドモ
ードおよびフレームモードによる画像信号が混在してい
ても、これらを判別することができる。したがって、こ
のような場合であっても、記録モードに対応したモード
で信号を再生することができ、所定の画像を得ることが
できる。
【0027】図6および図7は、磁気ディスクDにおけ
る画像信号の記録モードを判定するプログラムの他の例
を示すフローチャートである。このプログラムも図5の
プログラムと同様に、切換スイッチ14aが再生モード
に設定された時、およびヘッド送りスイッチ14cによ
り磁気ヘッドA、Bが移動せしめられた時、実行され
る。
【0028】ステップ201〜206は、それぞれ図5
のステップ101〜106と同じであるので説明を省略
する。ステップ203において、そのトラックがフレー
ムモードではないと判定された場合、次に述べるよう
に、ステップ211〜216が実行され、再生された信
号が画像信号であるか否かが判別される。まずステップ
211においてカウンタNが0に設定される。次いでス
テップ212が一定時間毎に実行され、すなわち一定時
間毎にPGパルスが検出されたか否かが監視される。し
かしてPGパルスが検出されると、ステップ213、2
14により、垂直同期信号VSYNCの個数が計数され
る。ステップ213は垂直同期信号が発生する間隔より
も短い時間間隔で実行されるもので、ステップ213に
おいて垂直同期信号VSYNCが検出される度にステッ
プ214が実行され、カウンタNが1つインクリメント
される。垂直同期信号VSYNCが検出されない場合、
ステップ215においてPGパルスが検出されたか否か
が判定され、PGパルスが検出されない限り、ステップ
213、214が繰り返し実行される。しかして2つの
PGパルスの間に発生する垂直同期信号VSYNCの数
が得られる。再生された信号が画像信号である場合、2
つのPGパルスの間に発生する垂直同期信号VSYNC
の数は、1である。したがって、ステップ216におい
てカウンタNが1でない場合、再生された信号は画像信
号ではなく、例えば音声信号であるため、ステップ21
7に進んで1トラックフィールドモードが設定される。
つまり、スイッチ54を閉成させて2つのトラックの再
生信号を加算させる必要がないので、1つのトラックの
みが再生されることとなる。
【0029】ステップ216においてカウンタNが1で
ある場合、再生信号が画像信号であるため、ステップ2
20〜226が実行されて、記録モードが判別される。
まずステップ220において、2トラックフィールドモ
ードが設定される。これによりスイッチ54が閉成し、
磁気ヘッドA、Bによって再生された信号が相互に加算
されることとなる。そして、ステップ221〜225に
おいて2つのPGパルス間に発生する垂直同期信号VS
YNCの数が計数される。なお、これらのステップ22
1〜225の内容はステップ211〜215と同様であ
るので、その説明は省略する。もし、磁気ヘッドA、B
により再生されたトラックに同じ画像信号が記録されて
いれば、PGパルスと垂直同期信号VSYNCは同じタ
イミングで発生するため、加算された再生信号において
2つのPGパルス間に発生する垂直同期信号VSYNC
の数は、1である。また、磁気ヘッドA、Bにより再生
されたトラックに異なる画像信号が記録されている場
合、垂直同期信号VSYNCは不規則な周期で現れ、加
算された再生信号において2つのPGパルス間に発生す
る垂直同期信号VSYNCの数は、1にはならない。し
たがってステップ226では、カウンタNが1であるか
否かが判定され、1である場合、既に2トラックフィー
ルドモードが設定されているため直ちにこのプログラム
は終了し、1でない場合、ステップ217において1ト
ラックフィールドモードが設定され、このプログラムは
終了する。
【0030】以上のように、図6および図7に示すプロ
グラムによっても磁気ディスクDに記録された信号の記
録モードを判定することができ、図5に示すプログラム
と同様な効果が得られる。
【0031】図8および図9は、磁気ディスクDにおけ
る画像信号の記録モードを判定するプログラムのさらに
他の例を示すフローチャートである。画像信号の記録モ
ードを判定するため、図6および図7のプログラムでは
垂直同期信号VSYNCが用いられていたが、図8およ
び図9のプログラムでは水平同期信号HSYNCが用い
られる。ステップ213’、223’では水平同期信号
HSYNCが検出されたか否かが判定され、検出された
とき、それぞれステップ214、224においてカウン
タNが1つインクリメントされる。ステップ216’で
はカウンタNの値が262であるか否かが判定される。
これは、再生された信号が画像信号である場合、2つの
PGパルスの間に発生する水平同期信号HSYNCの数
が262であるからである。また、ステップ226’で
もカウンタNの値が262であるか否かが判定される。
これは、磁気ヘッドA、Bにより再生されたトラックに
同じ画像信号が記録されている場合、加算された再生信
号において2つのPGパルス間に発生する水平同期信号
HSYNCの数が262であるからである。その他のス
テップの内容は、図6および図7の各ステップと同様で
あり、対応するものは同じ符号によって示されている。
本プログラムによっても、図6および図7に示すプログ
ラムの場合と同様な効果が得られる。
【0032】なお、上記実施例において、磁気ヘッド
A、Bを作用させるために第1および第2記録ゲート3
1、32に対して出力される指令信号RGA’、RG
B’は、ゲート制御回路40によって生成されていた
が、これに代え、システム制御回路10においてソフト
ウェアにより発生させるように構成してもよい。また上
記各実施例において、記録媒体として磁気ディスクDが
用いられていたが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えば磁気テープ等を記録媒体とするスチルビデ
オ装置にも適用可能である。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、記録媒体
における画像信号の記録モードが2トラックフィールド
モードであることを判別することが可能となるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るスチルビデオ装置を示
す回路図である。
【図2】IDデータを示す図である。
【図3】画像信号の記録および再生の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図4】加算器を示す回路図である。
【図5】磁気ディスクにおける記録モードを判定するた
めの第1のプログラムのフローチャートである。
【図6】磁気ディスクにおける記録モードを判定するた
めの第2のプログラムの前半を示すフローチャートであ
る。
【図7】磁気ディスクにおける記録モードを判定するた
めの第2のプログラムの後半を示すフローチャートであ
る。
【図8】磁気ディスクにおける記録モードを判定するた
めの第3のプログラムの前半を示すフローチャートであ
る。
【図9】磁気ディスクにおける記録モードを判定するた
めの第3のプログラムの後半を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
A、B 磁気ヘッド D 磁気ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/781,5/907 H04N 5/91,9/79

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体における記録モードが、1画面
    の静止画像についての同じ画像信号が記録媒体の2つの
    トラックにそれぞれ記録される2トラックフィールドモ
    ードであるか否かを判定する装置であって、上記記録媒
    体の複数のトラックに記録された信号を再生可能な複数
    の磁気ヘッドと、これら複数の磁気ヘッドにより再生さ
    れた複数の信号を相互に加算する信号加算手段と、この
    信号加算手段により加算された信号に基いて、上記記録
    モードの種類を判定する手段とを備えたことを特徴とす
    るスチルビデオ装置の記録モード判定装置。
  2. 【請求項2】 上記判定手段が、上記信号加算手段によ
    り加算された再生信号のエンベロープ検波出力を、加算
    される前の再生信号のエンベロープ検波出力と比較する
    ことにより、上記記録モードの種類を判定することを特
    徴とする請求項1の記録モード判定装置。
  3. 【請求項3】 上記判定手段が、上記信号加算手段によ
    り加算された再生信号の同期信号の数により、上記記録
    モードの種類を判定することを特徴とする請求項1の記
    録モード判定装置。
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