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JP3025523B2 - 高周波焼入れ装置用コイル自動交換装置 - Google Patents

高周波焼入れ装置用コイル自動交換装置

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Publication number
JP3025523B2
JP3025523B2 JP02273264A JP27326490A JP3025523B2 JP 3025523 B2 JP3025523 B2 JP 3025523B2 JP 02273264 A JP02273264 A JP 02273264A JP 27326490 A JP27326490 A JP 27326490A JP 3025523 B2 JP3025523 B2 JP 3025523B2
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JP
Japan
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coil
base
work
power supply
coils
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JP02273264A
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JPH04154908A (ja
Inventor
五十四 荒井
昌知 北村
清 長谷川
Original Assignee
電気興業株式会社
日産自動車株式会社
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Publication date
Application filed by 電気興業株式会社, 日産自動車株式会社 filed Critical 電気興業株式会社
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、凹形状のコイルを用いて軸部を有するワ
ークのその軸部の周囲部分に均一に高周波焼入れを施す
高周波焼入れ装置の、前記コイルをワークの種類に応じ
て自動交換する装置に関するものである。
(従来の技術) 軸部を有するワークのその軸部の周囲部分に均一に高
周波焼入れを施す従来の高周波焼入れ装置としては例え
ば、第6図に示すものがある。
図中1は軸部を有するワークとしての、ドライブシャ
フトを一体的に有する等速ジョイントのアウタレースを
示し、このアウタレース1は、図示しない搬送装置によ
り、その軸線を垂直として図中矢印Aで示すように水平
方向へ所定経路に沿ってタクト搬送される。
そしてここにおける高周波焼入れ装置は、アウタレー
ス1をセンタ軸2により上下方向から挟持して図示の焼
入れ位置に位置決めするとともにそこで図中矢印Bで示
すように回転させる、図示しないワーク位置決め回転機
構を設け、まだガイドロッド3による案内と図示しない
油圧シリンダによる付勢とによって、基台4を前記焼入
れ位置に対し前記搬送経路と直交する図中矢印Cで示す
水平方向へ進退移動可能ならしめ、その基台4上に変成
器5を固設して、その変成器5の出力端子たる給電電極
6に、凹形状のコイル7に固設されてそこから後方へ延
出する受電部材8を、ボルト9を介して固定し、さらに
上記焼入れ位置の両側の、コイル7と干渉しない位置
に、焼入れ水噴霧ノズル10を設けてなる。
かかる高周波焼入れ装置にあっては、基台4が後退し
た状態で、アウタレース1が搬送装置により図示の焼入
れ位置の下方にタクト搬送されてくると、先ずワーク位
置決め回転機構が、センタ軸2によりそのアウタレース
1を挟持し、上記焼入れ位置まで上昇させて、そこに位
置決めするとともに回転させ、次いで基台4が前進移動
して、凹形状のコイル7をそのアウタレース1の軸部に
嵌まり合って寄り添う所定加熱位置に位置させ、さらに
変成器5がそのコイル7に給電電極6および受電部材8
を介し高周波電流を通電することにより、電磁誘導でア
ウタレース1の軸部の周囲部分を均一に発熱させる。
そして上記軸部の周囲部分が所定の温度に達すると、
先ず変成器5がコイル7への通電を停止し、次いで基台
4が後退移動してコイル7をそのアウタレース1から離
間する所定待機位置に位置させ、さらに焼入れ水噴霧ノ
ズル10がその回転しているアウタレース1の軸部の周囲
部分に焼入れ水を噴霧してその軸部を急速冷却させ、こ
れによってアウタレース1の軸部の周囲部分に均一に高
周波焼入れが施され、その後ワーク位置決め回転機構が
そのアウタレース1を上記搬送経路まで下降させて搬送
装置に引き渡す。
(発明が解決しようとする課題) ところで、アウタレース1の軸部を効率良く発熱させ
るためには、アウタレース1の軸部とそれに寄り添うコ
イル7との隙間を一定にする必要があるので、アウタレ
ース1の種類を変更する際には、上記コイル7をそのア
ウタレース1の種類に応じて交換する必要がある。
しかしながら上記従来の高周波焼入れ装置では、その
コイル7の交換を行うコイル段取り作業に際し、先ず上
記搬送装置および高周波焼入れ装置を停止させ、次いで
ボルト9を取り除いてコイル7を手作業で取り外し、そ
して次に使用するコイル7を手作業で取り付けてボルト
9を仮締めし、その後、一定時間で所定温度までアウタ
レース1の軸部が昇温するようコイル7の取り付け位置
を微調整する焼入れ条件出しを行い、さらに、そのコイ
ル7で高周波焼入れしたアウタレース1の軸部の焼入れ
品質を確認してからボルト9を本締めするという手順を
行う必要がある。
これがため上記従来の高周波焼入れ装置にあっては、
コイル段取り作業に60〜120分を費やしてしまうという
問題があり、このことは、一シフト内で数種類のアウタ
レース1の生産を行う必要がある場合に、焼入れ装置の
稼働率を大幅に引き下げ、ひいては焼入れ装置の能力を
大幅に引き下げてることから特に重大であった。
また上記従来の高周波焼入れ装置にあっては、コイル
段取り作業に熟練を要するため、不慣れな作業者がそれ
を行うと段取り作業に要する時間がさらに延長されると
いう問題もあった。
しかして本出願人は、複数のコイルを具え、それらを
自動的に交換して所定位置に配置するコイル自動交換装
置を研究したが、かかる装置では、複数のコイルを配置
し移動させる際に、設置スペースの制約下で、ワークや
搬送装置とそれらのコイルとの干渉、さらにはワーク位
置決め回転機構や焼入れ水噴霧ノズルとそれらのコイル
との干渉を避けるのが困難であるという問題があった。
また、コイルには大きな電流が通電されるので、上記
装置では給電部材と電極との間が溶着してコイルの交換
ができない場合が生じ、交換を確実に行えないという問
題があった。
この発明は、かかる課題を有利に解決したコイル自動
交換装置を提供するものである。
(課題を解決するための手段) この発明の高周波焼入れ装置用コイル自動交換装置
は、軸部を有するワークを保持して所定焼入れ位置に位
置決めするとともにそこで回転させるワーク位置決め回
転手段と、凹形状のコイルを支持する基台を水平に進退
移動させて、前記コイルを、前記焼入れ位置に位置決め
したワークの軸部に嵌まり合って寄り添う所定加熱位置
と、そのワークから離間する所定待機位置との間で進退
移動させる基台移動手段と、前記加熱位置に前進したコ
イルに高周波電流を給電する給電手段と、前記コイルで
発熱させたワークに冷却流体を吹きつける急速冷却手段
と、を具える高周波焼入れ装置において、前記コイルを
複数、前記基台の進退移動方向と直交する水平方向へ並
べた配置で支持するコイル支持台と、前記基台上に設け
られて、その基台の後退状態で前記コイル支持台を水平
移動させ、それらのコイルのうちの任意の一つを、前記
待機位置に相当する前記基台上の使用位置に配置するコ
イル選択手段と、前記コイル支持台と前記複数のコイル
との間にそれぞれ介装されて、それらのコイルを前記コ
イル支持台に対し持ち上げる複数のコイル持ち上げ手段
と、前記複数のコイルにそれぞれ固設されて、それらか
ら後方へ延出する複数の受電部材と、前記使用位置に配
置したコイルから延出する受電部材の下方の位置にて前
記基台上に固設されて、前記給電手段に接続された給電
電極と、前記給電電極の上方の位置にて前記基台上に固
設されて、前記給電電極に対しクランプ部材を進退移動
させる受電部材クランプ手段と、を設けたことを特徴と
するものである。
(作用) かかるコイル自動交換装置を具える高周波焼入れ装置
にあっては、あらかじめ、基台移動手段が基台を後退位
置に移動させるとともに、コイル選択手段がコイル支持
台を移動させて、基台上にそのコイル支持台を介し支持
された複数のコイルのうち所定のものを待機位置に相当
する基台上の使用位置に位置させ、さらに受電部材クラ
ンプ手段がその所定コイルから延出する受電部材を給電
電極とクランプ部材との間で挟持してワークを待機し、
軸部を有するワークが搬送装置により搬送されてくる
と、先ずワーク位置決め回転手段が、そのワークを保持
して所定焼入れ位置に位置決めするとともにそこで回転
させ、次いで基台移動手段が基台を水平に前進移動させ
て、その基台上の使用位置すなわち待機位置に位置した
上記所定のコイルをそこからそのワークの軸部に嵌まり
合って寄り添う加熱位置まで前進移動させ、そして給電
手段がその所定のコイルに給電電極および受電部材を介
し高周波電流を通電することにより、上記ワークの軸部
の周囲部分を均一に発熱させる。
そして上記軸部の周囲部分が所定の温度に達すると、
先ず給電手段がコイルへの通電を停止し、次いで基台移
動手段が基台を水平に後退移動させて、上記所定のコイ
ルをそのワークから離間する上記待機位置に後退移動さ
せ、さらに急速冷却手段がその回転しているワークの軸
部の周囲部分に冷却流体を吹きつけてその軸部を急速冷
却させ、これによってワークの軸部の周囲部分に均一に
高周波焼入れが施され、その後ワーク位置決め回転手段
がそのワークを搬送装置に引き渡す。
しかして上記コイル自動交換装置にあっては、ワーク
の種類を変更する際に、基台移動手段が基台を後退位置
に移動させた状態で、先ず受電部材クランプ手段がクラ
ンプ部材を給電電極に対し後退させて、前記所定コイル
から延出してそのクランプ部材と給電電極との間に位置
する受電部材を開放し、次いでコイル持ち上げ手段がそ
の所定コイルを持ち上げてそのコイルに固設された前記
受電部材を給電電極から引き離し、そしてコイル選択手
段がコイル支持台を移動させて、そのコイル支持台上の
複数のコイルのうち次のワークの種類に対応するものを
待機位置に相当する基台上の使用位置に位置させ、さら
に受電部材クランプ手段がクランプ部材を前進させるこ
とによりそのコイルから延出する受電部材を給電電極と
クランプ部材との間で挟持してそのコイルへの給電を可
能ならしめる。
従って、この発明のコイル自動交換装置によれば、基
台上に設けられ、複数のコイルを基台の進退移動方向と
直交する水平方向へ並べた配置で支持するコイル支持台
を、基台を後退位置に移動させた状態で水平移動させ
て、それらのコイルのうちの任意の一つを使用位置に配
置するので、狭いスペース内で、それら複数のコイル
を、ワークや搬送装置、さらにはワーク位置決め回転手
段や急速冷却手段との干渉を避けて配置し移動させるこ
とができ、また、受電部材と給電電極との間が溶着して
いても、コイル持ち上げ手段がそのコイルを持ち上げて
それに固設された受電部材を給電電極から引き離すの
で、コイルの交換を確実に行うことができる。
そしてこの発明のコイル自動交換装置によれば、複数
のコイルの各々につき上記所定加熱位置に位置させた場
合の焼入れ条件出しおよび焼入れ品質確認をあらかじめ
行っておくことにて、上記効果に基づき、コイルの交換
を自動的に、かつ短時間で確実に行うことができ、しか
も熟練を要せずだれでもそれを行わせることができるの
で、焼入れするワークの種類を変更する際に、上記搬送
装置および高周波焼入れ装置を停止させることなく、次
に使用するコイルを上記使用位置に配置し得るととも
に、そのコイルへの給電を準備することができ、それゆ
え、一シフト内で数種類のワークの生産を行う必要があ
る場合に、焼入れ装置の稼働率を大幅に引き上げ、ひい
ては焼入れ装置の能力を大幅に引き上げることができ
る。
(実施例) 以下に、この発明の実施例を図面に基づき詳細に説明
する。
第1図は、この発明のコイル自動交換装置の一実施例
を高周波焼入れ装置とともに示す斜視図であり、図中従
来例と同様の部分はそれと同一の符号にて示す。
また第2図、第3図および第4図は、上記高周波焼入
れ装置とこの実施例のコイル自動交換装置とを示す平面
図、正面図および側面図である。
ここにおける高周波焼入れ装置は、固定台11上に搬送
装置12を具え、この搬送装置12は、第2図および第4図
に示すように、各々油圧シリンダ13で二つの爪14を互い
に接近および離間させる二台のハンド15を、水平なガイ
ドロッド17の案内下で間隔をあけて一緒に油圧シリンダ
16により往復移動させることにより、軸部を有するワー
クとしての、ドライブシャフトを一体的に有する等速ジ
ョイントのアウタレース1を、その軸線を垂直として第
1図中矢印Aで示すように水平方向へ、第1図の実線お
よび第4図の仮想線でそのアウタレース1を示す所定焼
入れ位置の下方の所定経路に沿って、第2図では左端の
搬入位置から中央の受渡し位置へ、またその中央の受渡
し位置から右端の搬出位置へ、順次にタクト搬送するこ
とができる。
またこの高周波焼入れ装置は、固定台11上にワーク位
置決め回転手段としてのワーク位置決め回転機構18を具
え、このワーク位置決め回転機構18は、ハンド15で挟持
されて搬送装置12で左端の搬入位置から中央の受渡し位
置にタクト搬送されてきたアウタレース1の上方から、
図示しない油圧シリンダにより上側のセンタ軸2を下降
させるとともに、そのアウタレース1の下方から、油圧
シリンダ19により下側のセンタ軸2を上昇させることに
て、それらのセンタ軸2でそのアウタレース1を上下方
向から挟持し、ハンド15がそのアウタレース1を開放し
たら、上記二つの油圧シリンダにより上下のセンタ軸2
を一緒に上昇させて、第4図に示すように、そのアウタ
レース1を上記の焼入れ位置に位置決めするとともに、
上側のセンタ軸2を図示しないモータで回転駆動するこ
とにて、そのアウタレース1をそこで第1図中矢印Bで
示すように回転させることができ、さらにそれと逆の手
順で、上記焼入れ位置にて焼入れしたアウタレース1を
下降させて、搬送装置12のハンド15に引き渡し、右端の
搬出位置にタクト搬送させることができる。
さらにこの高周波焼入れ装置は、固定台11上に基台移
動手段としての基台移動機構20を具え、この基台移動機
構20は、基台4の下面に固定されたボール循環式スライ
ダ21と嵌まり合う、固定台11上に固定されたガイドロッ
ド3による案内と、固定台11上に設けられた図示しない
エアシリンダによる付勢とによって、基台4を上記焼入
れ位置に対し前記搬送経路と直交する第1図中矢印Cで
示す水平方向(第2図では上下方向、第4図では左右方
向)へ、ストッパボルトにより特定される所定前進限位
置まで所定距離進退移動させることができる。
またこの高周波焼入れ装置は、基台4上に給電手段と
しての変成器5を具え、その変成器5の出力端子たる一
対の給電電極6は、変成器5を囲むカバー22を貫通する
一対の通電部材23に取り付けられるとともにそのカバー
22に電気的絶縁状態で支持されて基台4上に固設されて
いる。
加えてこの高周波焼入れ装置は、固定台11上に、上記
搬送装置12と干渉しないよう配置された図示しないブラ
ケットを介し固設された急速冷却手段としての一対の焼
入れ水噴霧ノズル10を具え、この焼入れ水噴霧ノズル10
は、後述する加熱位置に前進したコイル7と干渉しない
よう、アウタレース1の上記搬送方向に並べられ、上記
焼入れ位置を間に挟んで間隔をあけて対向配置されてい
る。
しかしてこの実施例のコイル自動交換装置はコイル支
持台24を具え、このコイル支持台24は、互いに異なる種
類のアウタレース1の軸部に適正に嵌まり合って寄り添
い得る三個の凹形状のコイル7を基台4の進退移動方向
と直交する水平方向、すなわち上記搬送方向と平行な方
向(第2図および第3図では左右方向)へ並べた配置で
かつ第4図に示すようにそれらのコイル7の凹部を持つ
前部を基台4の前進方向へ向けて支持している。
そしてこのコイル自動交換装置は、そのコイル支持台
24を水平移動させる、コイル選択手段としてのコイル選
択機構25を具え、このコイル選択機構25は、基台4上に
固定されて上記三個のコイル7を並べた方向へ水平に延
在するガイドロッド26による案内と基台4上に設けられ
た油圧シリンダ27による付勢とによって、そのガイドロ
ッド26にブッシュを介して嵌まり合いかつその上に上記
コイル支持台24を固定されたスライド部材28を往復移動
させるとともに、そのスライド部材28に両端面にそれぞ
れ当接可能な二本のストッパボルト29によってその往復
移動限位置を調整可能に特定し、さらに油圧シリンダ30
によりクランク腕31を押し引きされて揺動される揺動軸
32に図示しないキーとボルトとで移動可能に固定されて
スライド部材28の一端面に当接可能な水平姿勢と当接し
ない垂直姿勢との間で揺動するストッパ部材33によっ
て、ガイドロッド26の中央部でのスライド部材28の停止
位置を調整可能に特定する。
従って上記コイル選択機構25は、上記三個のコイル7
のうちの任意の一つを基台4上の中央部の所定使用位置
に配置することができ、この使用位置は待機位置に相当
して、そこに配置されたコイル7は、基台4の上記進退
移動により、上記焼入れ位置に位置決めされたアウタレ
ース1の軸部に嵌まり合って寄り添う所定加熱位置とそ
のアウタレース1から離間する上記待機位置との間で進
退移動される。
またこの実施例のコイル自動交換装置は、コイル支持
台24と三個のコイル7との間にそれぞれ介装された、コ
イル持ち上げ手段としての三つのコイルリフタ機構34を
具え、このコイルリフタ機構34は、前記各コイル7の後
部に固設されてそのコイル7から後方へ延出する一対の
受電部材8と嵌まり合ってその昇降を案内するとともに
その受電部材8とコイル支持台24とを電気的に絶縁する
一対のガイド部材35と、ピストンロッド36aの先端部に
電気的絶縁材製のベース板37を介しそれらコイル7およ
び受電部材8を固定された小型油圧シリンダ36とを具え
てなり、そのガイド部材35による案内と油圧シリンダ36
による上昇付勢とによって、コイル7および受電部材8
をコイル支持台24に対し、向きを一定に維持して持ち上
げることができる。
なお、上記一対の給電電極6は、上記使用位置に配置
されたコイル7から後方へ延出する一対の受電部材8の
下方に、それらに整列して位置するように配置されてい
る。
さらにこの実施例のコイル自動交換装置は、その給電
電極6の上方の位置にて上記カバー22を介し基台4上に
固設された、受電部材クランプ手段としての受電部材ク
ランプ機構38を具え、この受電部材クランプ機構38は、
二本の下向きの油圧シリンダ39のピストンロッド39aに
それぞれガイドスリーブ40を取り付け、それらのガイド
スリーブ40により支持ロッド41を昇降可能に案内すると
ともに、ガイドスリーブ40内のスプリング42により支持
ロッド41を下方へ常時付勢し、それらの支持ロッド41の
下端部にそれぞれ電気的絶縁材製のクランプ部材43を取
り付けてなり、それらの油圧シリンダ39の作動に基づき
一対のクランプ部材43を上記一対の給電電極6に対し進
退移動させることができる。
なお、各コイル7および受電部材8に設けられてそれ
らの内部の冷却水通路に連通されたカプラ44には、図示
しない冷却水用ホースが接続されており、その冷却水用
ホースを介し、各コイル7および受電部材8内には冷却
水が通流されている。
また上記各機構の作動は、それらの機構の油圧シリン
ダに作動油圧を供給する油圧回路中の電磁式切替え弁を
図示しないシーケンサがあらかじめ指示された手順に従
って切替え作動させることにより達成される。
上述した高周波焼入れ装置にあっては、あらかじめ、
基台移動機構20が基台4を後退位置に移動させるととも
に、コイル選択機構25がコイル支持台24を移動させて、
基台4上にそのコイル支持台24を介し支持された三個の
コイル7のうち所定のものを基台4上の上記使用位置す
なわち待機位置に位置させ、さらに受電部材クランプ機
構38がその所定コイルから延出する受電部材8を給電電
極6とクランプ部材43との間で挟持してアウタレース1
を待機し、アウタレース1が搬送装置12により上記受渡
し位置に搬送されてくると、先ずワーク位置決め回転機
構18が、そのアウタレース1を保持して上記焼入れ位置
に位置決めするとともにそこで回転させ、次いで基台移
動機構20が基台4を水平に前進移動させて、上記待機位
置に位置した上記所定のコイル7をそこからそのアウタ
レース1の軸部に嵌まり合って寄り添う上記加熱位置ま
で前進移動させ、そして変成器5がその所定のコイル7
に給電電極6および受電部材8を介し高周波電流を通電
することにより、上記アウタレース1の軸部の周囲部分
を均一に発熱させる。
そして所定時間の経過により上記軸部の周囲部分が所
定の温度に達すると、先ず変成器5がコイル7への通電
を停止し、次いで基台移動機構20が基台4を水平に後退
移動させて、上記所定のコイル7をそのアウタレース1
から離間する上記待機位置に後退移動させ、さらに焼入
れ水噴霧ノズル10がその回転しているアウタレース1の
軸部の周囲部分に焼入れ水を噴霧してその軸部を急速冷
却させ、これによってアウタレース1の軸部の周囲部分
に均一に高周波焼入れが施され、その後ワーク位置決め
回転機構20がそのアウタレース1を搬送装置12に引き渡
す。
しかして上述したこの実施例のコイル自動交換装置に
あっては、アウタレース1の種類を変更する際に、基台
移動機構20が基台4を後退位置に移動させた状態で、第
5図に示すように、先ず受電部材クランプ機構38がクラ
ンプ部材43を給電電極6に対し後退(上昇)させて、前
記所定コイル7から延出してそのクランプ部材43と給電
電極6との間に位置している受電部材8を開放し、次い
でコイルリフタ機構34がその所定コイル7を持ち上げて
そのコイル7に固設された受電部材8を給電電極6から
引き離し、これと同時に残る二つのコイルリフタ機構34
も対応するコイル7を持ち上げて受電部材8を給電電極
6よりも高く位置させ、そしてコイル選択機構25がコイ
ル支持台24を移動させて、そのコイル支持台24上の三個
のコイル7のうち次のアウタレース1の種類に対応する
ものを上記使用位置に配置し、さらに受電部材クランプ
機構38がクランプ部材43を前進(下降)させることによ
り、そのコイル7から延出する受電部材8をコイルリフ
タ機構34の油圧シリンダ36の除圧下でコイル7とともに
押し下げて、受電部材8を給電電極6上に押し付けてコ
イル7の高さ方向の位置決めをするとともにその受電部
材8を給電電極6とクランプ部材43との間で挟持してそ
のコイル7への給電を可能ならしめる。
従って、この実施例のコイル自動交換装置によれば、
基台4上に設けられ、三個のコイル7を基台4の進退移
動方向と直交する水平方向すなわちアウタレース1の搬
送方向と平行な方向へ並べた配置で支持するコイル支持
台24を、基台4を後退位置に移動させた状態で、そのコ
イル7を並べた方向へ水平移動させて、それらのコイル
7のうちの任意の一つを使用位置に配置するので、狭い
スペース内で、それら三個のコイル7を、アウタレース
1や搬送装置12、さらにはワーク位置決め回転機構18や
焼入れ水噴霧ノズル10との干渉を避けて配置し移動させ
ることができ、また、受電部材8と給電電極6との間が
溶着していても、コイルリフタ機構34がそのコイル7を
持ち上げてそれに固設された受電部材8を給電電極6か
ら引き離すので、コイル7の交換を確実に行うことがで
きる。
そしてこの実施例のコイル自動交換装置によれば、三
個のコイル7の各々につき上記所定加熱位置に位置させ
た場合の焼入れ条件出しおよび焼入れ品質確認をあらか
じめ行っておくことにて、上記効果に基づき、コイル7
の交換を自動的に、かつ短時間で(一分以内で)確実に
行うことができ、しかも熟練を要せずだれでもそれを行
わせることができるので、焼入れするアウタレース1の
種類を変更する際に、上記搬送装置12および高周波焼入
れ装置を停止させることなく、次に使用するコイル7を
上記使用位置に配置し得るとともに、そのコイル7への
給電を準備することができ、それゆえ、一シフト内で数
種類のアウタレース1の生産を行う必要がある場合に、
高周波焼入れ装置の稼働率を大幅に引き上げ、ひいては
高周波焼入れ装置の能力を大幅に引き上げることができ
る。
以上、図示例に基づき説明したが、この説明は上述の
例に限定されるものでなく、例えば、上記例ではアウタ
レース1の種類変更に伴い作業者が上記シーケンサにコ
イル自動交換装置の作動指令を与えてコイル7の自動交
換を行わせているが、ワークの加工ライン中にそこを出
るワークの種類をその寸法等から検出するセンサを設け
て、その加工ラインの下流の高周波焼入れ装置に設けた
本発明のコイル自動交換装置にそのセンサからの信号を
入力することにより、次に高周波焼入れ装置に供給され
るワークの種類に応じて、作業者が指示することなく自
動的にコイルを交換し得るようにしても良い。
またコイル持ち上げ手段として、上記例の油圧シリン
ダ36に替えてスプリングを用いても良い。
そして上記例のアウタレース1のみでなく、他の、軸
部を有するワークの高周波焼入れ装置にも、本発明のコ
イル自動交換装置を適用し得ることはいうまでもない。
(発明の効果) かくしてこの発明のコイル自動交換装置によれば、狭
いスペース内で、それら複数のコイルを、ワークや搬送
装置、さらにはワーク位置決め回転手段や急速冷却手段
との干渉を避けて配置し移動させることができ、また、
受電部材と給電電極との間が溶着しても、コイルの交換
を確実に行うことができる。
そして本発明の装置によれば、上記効果に基づき、コ
イルの交換を自動的に、かつ短時間で確実に行うことが
でき、しかも熟練を要せずだれでもそれを行わせること
ができるので、焼入れするワークの種類を変更する際
に、上記搬送装置および高周波焼入れ装置を停止させる
ことなく、次に使用するコイルを上記使用位置に配置し
得るとともに、そのコイルへの給電を準備することがで
き、それゆえ、一シフト内で数種類のワークの生産を行
う必要がある場合に、焼入れ装置の稼働率を大幅に引き
上げ、ひいては焼入れ装置の能力を大幅に引き上げるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のコイル自動交換装置の一実施例をそ
れを適用した高周波焼入れ装置とともに示す斜視図、 第2図は、上記高周波焼入れ装置とこの実施例のコイル
自動交換装置とを示す平面図、 第3図は、上記高周波焼入れ装置とこの実施例のコイル
自動交換装置とを示す正面図、 第4図は、上記高周波焼入れ装置とこの実施例のコイル
自動交換装置とを示す側面図、 第5図は上記実施例のコイル自動交換装置の作動状態を
示す説明図、 第6図は従来の高周波焼入れ装置を示す斜視図である。 1……アウタレース、4……基台 5……変成器、6……給電電極 7……コイル、8……受電部材 10……焼入れ水噴霧ノズル 18……ワーク位置決め回転機構 20……基台移動機構、24……コイル支持台 25……コイル選択機構、34……コイルリフタ機構 38……受電部材クランプ機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−83135(JP,A) 実開 平2−126395(JP,U) 特公 昭60−44373(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 1/10,1/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸部を有するワーク(1)を保持して所定
    焼入れ位置に位置決めするとともにそこで回転させるワ
    ーク位置決め回転手段(18)と、 凹形状のコイル(7)を支持する基台(4)を水平に進
    退移動させて、前記コイルを、前記焼入れ位置に位置決
    めしたワークの軸部に嵌まり合って寄り添う所定加熱位
    置と、そのワークから離間する所定待機位置との間で進
    退移動させる基台移動手段(20)と、 前記加熱位置に前進したコイルに高周波電流を給電する
    給電手段(5)と、 前記コイルで発熱させたワークに冷却流体を吹きつける
    急速冷却手段(10)と、を具える高周波焼入れ装置にお
    いて、 前記コイルを複数、前記基台の進退移動方向と直交する
    水平方向へ並べた配置で支持するコイル支持台(24)
    と、 前記基台上に設けられて、その基台の後退状態で前記コ
    イル支持台を水平移動させ、それらのコイルのうちの任
    意の一つを、前記待機位置に相当する前記基台上の使用
    位置に配置するコイル選択手段(25)と、 前記コイル支持台と前記複数のコイルとの間にそれぞれ
    介装されて、それらのコイルを前記コイル支持台に対し
    持ち上げる複数のコイル持ち上げ手段(34)と、 前記複数のコイルにそれぞれ固設されて、それらから後
    方へ延出する複数の受電部材(8)と、 前記使用位置に配置したコイルから延出する受電部材の
    下方の位置にて前記基台上に固設されて、前記給電手段
    に接続された給電電極(6)と、 前記給電電極の上方の位置にて前記基台上に固設され
    て、前記給電電極に対しクランプ部材を進退移動させる
    受電部材クランプ手段(38)と、を設けたことを特徴と
    する、高周波焼入れ装置用コイル自動交換装置。
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