JP3022201U - 健康マット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 柔軟性，保温性，防湿性および消臭性に優
れ、使用者が十分に熟睡できる健康マットを提供する。 【構成】 植物系の笹炭と笹粉とを含む詰め物５を、通
気性，通湿性および撥水性を有する柔軟性シート１で包
む。 【効果】 笹から発散する育成電磁波動により、熟睡感
を得ることができる。また、炭のもつ吸湿機能および脱
臭機能により、湿気や臭いを除去できる。炭は保温機能
があるため、人体を内部から温める。また、柔軟性シー
ト１は自在に曲り、就寝時に違和感がない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ベッドまたは布団などの中や上に載せて使用する健康マットに関す る。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

一般に、ベッドや布団などの寝具は、適度なクッション性があり、保温性，防 湿性および消臭性を備え、耐久性があることなどが必要な条件とされている。し たがって、その基布の中に詰める詰め物としては、綿，絹綿，羊毛，羽毛，ゴム スポンジなどが用いられている。また、ベッドや布団の基布としては、絹，木綿 ，麻，化繊などの織物が使用されている。

【０００３】 ところで、近年は物質的な豊かさに恵まれている反面、自然環境や社会環境の 変化が激しく、これに伴うストレスや疲労が以前よりも蓄積されやすい。したが って、こうしたストレスや疲労を速やかに解消しないと、精神的ばかりでなく肉 体的にも様々な障害が起きる。人間の心身は睡眠によってストレスや疲労を取り 除き、エネルギーを蓄えていることから、いかにして就寝時に熟睡（ノンレム睡 眠）できるかが、健康を維持するうえで重要な要因となっている。

【０００４】 本願出願人は、このような現代社会における睡眠の重要性に着目し、既存のベ ッドや布団などでは得られない、使用者が十分に熟睡できるような健康マットを 鋭意開発した。勿論、この新規な改良された健康マットは寝具類と一体に使用す るものであるため、柔軟性，保温性，防湿性および消臭性に優れたものでなけれ ばならない。

【０００５】 すなわち、本考案の目的は、柔軟性，保温性，防湿性および消臭性に優れ、使 用者が十分に熟睡できる健康マットを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１に記載の本考案の健康マットは、植物系の炭と笹とを含む詰め物を、 通気性および通湿性を有しかつ撥水性を有する柔軟性シートで包んで構成される 。

【０００７】 また、請求項２に記載の本考案の健康マットは、請求項１の構成において、前 記柔軟性シートに複数の波形部を形成し、この波形部内に前記詰め物を収容した ものである。

【０００８】 また、請求項３に記載の本考案の健康マットは、請求項１または２の構成にお いて、前記柔軟性シートが不織布で形成されることを特徴とするものである。

【０００９】 また、請求項４に記載の本考案の健康マットは、請求項１，２または３の構成 において、前記柔軟性シートを包む包布をさらに備えたものである。

【００１０】 また、請求項５に記載の本考案の健康マットは、請求項４の構成において、前 記包布に前記柔軟性シートを出入れする開口部を形成し、この開口部に開閉自在 な止着手段を設けたことを特徴とするものである。

【００１１】 本考案の詰め物として使用される笹とは、イネ科・ササタケ類のなかで、丈が 低く、茎の細いものを総称していうものであり、例えば北海道北部に天然に自生 するモシリ笹などがこれに相当する。また、同じく詰め物として使用される植物 系の炭は、笹，木，竹，草，籾殻，椰子殻などを炭化させたものである。これら の炭および笹は、流動性を有する粒子状のものと、接着剤を混合して板状にした ものと、角を除いて細かくチップ状にしたものがあげられる。また、炭の固化防 止のために、籾殻や蕎麦殻あるいはスポンジ細片を混入するなど、使用形態に応 じて適宜他の部材を柔軟性シートに包むことができる。

【００１２】 本考案の包布としては、洗濯が容易にできる例えばポリエステル６５％，綿３ ５％からなるシートカバーなどがあげられる。また、開閉自在な止着手段とは、 例えば面状ファスナーの他に、ボタン，スナップファスナーあるいはスライドフ ァスナーなどがこれに該当する。

【００１３】 本考案の健康マットは、柔軟性シートを掛け布団，敷き布団または枕の中に入 れたり、あるいは、柔軟性シートに包布を包んだものを、ベッドや敷き布団の上 に載せて使用するものである。さらに、こうした寝具のみならず、家具のクッシ ョン部、例えば椅子の座部，肘掛け、あるいは脇息にも、本考案の健康マットを 利用できる。

【００１４】

【考案の実施形態】

以下、本考案の一実施例を添付図面を参照して説明する。図１乃至図４に基づ いて、本実施例における健康マットの全体構成を説明すると、１は通気性，通湿 性および撥水性を有する素材で形成された柔軟性シートである。柔軟性シート１ は、図３および図４からも明らかなように、波形状の上部シート部材２と、凹凸 のない略平坦な下部シート部材３とを貼り合わせ、この上部シート部材２および 下部シート部材３間に形成される複数の波形部４内に、粒粉状の詰め物５を収容 したものである。また、柔軟性シート１の外周縁部および波形部４間には貼着部 ６が設けてある。

【００１５】 前記柔軟性シート１の波形部４は断面が半円状をなし、その頂部７は人体Ａと 点接触するようになっている。また、本実施例における波形部４の幅Ｌ１は１５ ｍｍ、長さＬ２は４５ｍｍに形成される（図４参照）。このように、波形部４を 柔軟性シート１に複数設けることにより、詰め物５の偏りを防止し、かつ、人体 Ａと柔軟性シート１との接点を極力小さくすることができる。また、人体Ａと柔 軟性シート１間の空間部８を多く確保することで、後述する詰め物５からの育成 電磁波動を発散しやすくし、かつ、体臭を吸着しやすいようにしている。

【００１６】 上部シート部材２および下部シート部材３は、いずれも通気目の細かい不織布 により形成される。これは、特に詰め物５が微粒子状の場合であっても、外部に 漏れ出さないようにするためと、十分な通気性を確保するためにある。また、図 示しないが、人体Ａに接触する上部シート部材２は、その表面全体がエンボス加 工されている。

【００１７】 詰め物５は、北海道北部に天然に自生するモシリ笹の粉体すなわち笹粉と、こ のモシリ笹を炭化させた粉状の笹炭と、海中の硅そう土から抽出した天然イオン 粒とを混合したものであり、その他、ホロン水およびセピオライトを含有する。 これらの詰め物５として使用される笹や炭などの各成分は、本実施例のような流 動性を有する粒子状のみならず、接着剤を混合して板状にしたものや、角を除い て細かくチップ状にしたものであってもよい。

【００１８】 詰め物５に用いられる笹は、古来から生命エネルギーを伝承する作用があるこ とで知られている。特に本実施例で用いたモシリ笹は、人体Ａを快眠に導く９〜 １０ミクロンの育成電磁波動が強力に発散する点で好ましい。また、この笹粉か らの育成電磁波動が効率よく発散されるように、上記の詰め物５の各成分が適宜 割合で混合されている。

【００１９】 一方、詰め物５に用いられる植物系の炭は、木，竹，草，籾殻，椰子殻などを 炭化させて用いてもよい。また、炭の固化防止のために、籾殻や蕎麦殻あるいは スポンジ細片を詰め物５に混入してもよい。

【００２０】 11は、柔軟性シート１を包む包布に相当するシートカバーである。このシート カバー11は、幅が１０００ｍｍ，全長が２０００ｍｍの長方形状をなし、洗濯が 容易にできるように、例えばポリエステル６５％，綿３５％の素材を用いている 。また、柔軟性シート１を収容するために、袋状のシート収容部12が複数形成さ れる。このようにシート収容部12を複数に分割して形成すると、シート収容部12 間の縫着部13で健康マットを容易に折り畳めるようになる。シート収容部12の一 側には柔軟性シート１を出入れする開口部14が形成され、この開口部14の近傍に 止着手段に相当する面状ファスナー15が適宜設けられる。なお、止着手段として は、他にボタン，スナップファスナーあるいはスライドファスナーなどを用いて もよい。

【００２１】 21は、柔軟性シート１とシートカバー11のシート収容部12との間に介在する薄 布である。この薄布21は、柔軟性シート１と同じく通気性および通湿性を有しか つ撥水性を有する不織布により形成される。また、柔軟性シート１を収容できる ように、薄布21は一側に開口部22を有する袋状に形成される。薄布21の形状は、 柔軟性シート１よりも大きく、かつ、シート収容部12よりも小さく形成される。 図１および図２からも明らかなように、本実施例では複数の柔軟性シート１を用 いているが、その全体形状は、幅が９５０ｍｍ，全長が１８００ｍｍの長方形を 有している。

【００２２】 次に、上記構成の健康マットに関し、その作用を説明する。図５に示すように 、柔軟性シート１を収容したシートカバー11をベッドＢなどの上に載せ、シーツ （図示せず）を掛けて使用される。この際、詰め物５には特定の波長の育成電 磁波動を発散する笹粉が含まれているため、この育成電磁波動による笹から発散 するが人体Ａの脳波と一体化し、心身のストレスを解消して人体Ａを快眠に導く 。さらに、熟睡時には人体Ａから微弱電気すなわちΘ（シータ）波信号が出るこ とが知られているが、笹粉から発散する育成電磁波動は、Θ波信号を疎外する外 部からの人工電磁波などから身を守る作用を有するため、熟睡によるΘ波信号に よって疲れを癒すことができる。

【００２３】 一方、詰め物５に含まれる笹炭は、湿気を吸着する吸湿機能、および臭いを吸 着して脱臭する脱臭機能を有するので、人体Ａが就寝時に発する汗やこの汗によ る湿気、並びに雑菌などの不快な臭いは、通気性および通湿性を有する柔軟性シ ート１を通過して詰め物５の笹炭に吸着される。また、笹炭から放射される遠赤 外線は人体Ａを内部から温めるので、心地好い睡眠が得られる。しかも、柔軟性 シート１は撥水性も備えていることから、汗がシーツを通っても柔軟性シート１ ではじかれ、詰め物５に吸収されることはない。特に本実施例では、柔軟性シー ト１を薄布21で包んでいるので、この薄布21により一掃顕著な撥水効果が得られ る。

【００２４】 詰め物５に使用される笹粉，笹炭およびイオン粒は、いずれも天然産であり、 ミネラル成分が多く含まれているので、血液浄化，活性酸素の抑制など、多岐に わたって利用できる。

【００２５】 柔軟性シート１は自在に曲がる素材であるので、ベッドＢや布団のもつクッシ ョン性を損なわず、就寝時に違和感がない。また、この柔軟性シート１に形成し た複数の波形部４により、人体Ａは波形部４の頂部７に点接触する。したがって 、就寝時における細胞ストレスを取り除き、新陳代謝を活発にして、良好な睡眠 を得ることができる。しかも、この波形部４によって、人体Ａと柔軟性シート１ との間に多数の空間部８が形成されるので、詰め物５からの育成電磁波動が効果 的に発散しやすく、体臭も空間部８を通じて吸着しやすい。

【００２６】 本実施例の健康マットを毎日使用する場合には、柔軟性シート１の品質を長期 間保持するために、２か月に１回程度外気に当てて乾燥させることが好ましい。 これは、湿気の多い場所に柔軟性シート１を保管すると、笹炭の吸湿機能が低下 するためである。また、使用時にはシートカバー11で柔軟性シート１を包むと、 洗濯などの清掃ができない柔軟性シート１に汚れなどが付着しにくくなる。本実 施例では、面状ファスナー15によってシートカバー11から柔軟性シート１を簡単 に出入れできることから、柔軟性シート１を取り出せば、汚れたシートカバー11 を簡単に洗濯することができる。

【００２７】 以上のように、本実施例の健康マットは、笹から発散する育成電磁波動によっ て就寝時に熟睡感を得ることができ、心身のストレスおよび疲れを速やかに解消 することができる。また、炭のもつ吸湿機能および脱臭機能によって、汗による 湿気や不快な臭いを取り除くことができ、一層良好な熟睡感を得ることができる とともに、炭による保温機能で人体Ａを内部から温めることで、心地好い睡眠を もたらすことができる。さらに、柔軟性シート１は人体Ａの曲線に合わせて自在 に曲がるので、就寝時に違和感がない。つまり、植物系の炭すなわち笹炭と、笹 粉すなわち笹とを含む詰め物５を、通気性および通湿性を有しかつ撥水性を有す る柔軟性シート１で包むことにより、柔軟性，保温性，防湿性および消臭性に優 れ、使用者が十分に熟睡できる健康マットを提供できる。

【００２８】 また、本実施例の健康マットは、柔軟性シート１に複数の波形部４を形成し、 この波形部４内に詰め物５を収容したものであるから、人体Ａと柔軟性シート１ との接点を極力小さくでき、しかも、詰め物５からの育成電磁波動を効果的に発 散できる。また、同時に消臭性を高めることも可能となる。

【００２９】 さらに、本実施例の健康マットは、柔軟性シート１が不織布で形成されている ので、特に粒粉状の詰め物５であっても、詰め物５が外部に漏れ出さないように することができ、かつ、十分な通気性を確保することができる。

【００３０】 また、本実施例の健康マットは、柔軟性シート１を包むシートカバー11をさら に備えたものであるから、柔軟性シート１への汚れの付着を防止することができ る。

【００３１】 この場合、シートカバー11に柔軟性シート１を出入れする開口部14を形成し、 この開口部14に開閉自在な面状ファスナー15を設けると、この面状ファスナー15 によって柔軟性シート１を取り出せば、シートカバー11単体を簡単に洗濯するこ とができる。

【００３２】 なお本考案は上記実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内に おいて種々の変形実施が可能である。実施例では、ベッドに載せた使用形態を示 したが、詰め物を包んだ柔軟性シートを、掛け布団，敷き布団または枕の中に入 れたり、家具のクッション部に入れたりしてもよい。また、波形部を柔軟性シー トの一側のみならず両側に形成してもよい。

【００３３】

【考案の効果】

請求項１に記載の本考案の健康マットは、植物系の炭と笹とを含む詰め物を、 通気性および通湿性を有しかつ撥水性を有する柔軟性シートで包んで構成したも のであるから、柔軟性，保温性，防湿性および消臭性に優れ、使用者が十分に熟 睡できる健康マットを提供できる。

【００３４】 また、請求項２に記載の本考案の健康マットは、請求項１の構成において、前 記柔軟性シートに複数の波形部を形成し、この波形部内に前記詰め物を収容した ものであるから、人体と柔軟性シートとの接点を極力小さくできるとともに、詰 め物からの育成電磁波動を効果的に発散でき、しかも、消臭性を高めることが可 能となる。

【００３５】 また、請求項３に記載の本考案の健康マットは、請求項１または２の構成にお いて、前記柔軟性シートが不織布で形成されたものであるから、詰め物が外部に 漏れ出さないようにすることができ、かつ、十分な通気性を確保することができ る。

【００３６】 また、請求項４に記載の本考案の健康マットは、請求項１，２または３の構成 において、前記柔軟性シートを包む包布をさらに備えたものであるから、柔軟性 シートへの汚れの付着を防止することができる。

【００３７】 また、請求項５に記載の本考案の健康マットは、請求項４の構成において、前 記包布に前記柔軟性シートを出入れする開口部を形成し、この開口部に開閉自在 な止着手段を設けたものであるから、柔軟性シートを取出して汚れた包布を簡単 に洗濯することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す健康マットの一部切欠
正面図である。

【図２】同上要部の斜視図である。

【図３】同上柔軟性シートの拡大断面図である。

【図４】同上柔軟性シートの拡大正面図である。

【図５】同上使用状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 柔軟性シート ４ 波形部 ５ 詰め物 11 シートカバー（包布） 14 開口部 15 面状ファスナー（止着手段）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ６１Ｌ 9/01 Ｈ Ａ６１Ｎ 5/06 Ａ

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 植物系の炭と笹とを含む詰め物を、通気
   性および通湿性を有しかつ撥水性を有する柔軟性シート
   で包んだことを特徴とする健康マット。
2. 【請求項２】 前記柔軟性シートに複数の波形部を形成
   し、この波形部内に前記詰め物を収容したことを特徴と
   する請求項１記載の健康マット。
3. 【請求項３】 前記柔軟性シートが不織布で形成される
   ことを特徴とする請求項１または２記載の健康マット。
4. 【請求項４】 前記柔軟性シートを包む包布をさらに備
   えたことを特徴とする請求項１，２または３記載の健康
   マット。
5. 【請求項５】 前記包布に前記柔軟性シートを出入れす
   る開口部を形成し、この開口部に開閉自在な止着手段を
   設けたことを特徴とする請求項４記載の健康マット。