JP3021931B2

JP3021931B2 - ディスクドライブ装置におけるカートリッジ自動引込み装置

Info

Publication number: JP3021931B2
Application number: JP4061526A
Authority: JP
Inventors: 禎孝青木
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1992-02-17
Filing date: 1992-02-17
Publication date: 2000-03-15
Anticipated expiration: 2015-03-15
Also published as: US5481423A; JPH05234212A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ディスクカートリッジ
を自動的にカートリッジホルダ内に引込むディスクドラ
イブ装置におけるカートリッジ自動引込み装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、光ディスクや光磁気ディスク等を
一対の上下ハーフからなるカートリッジに回転可能に収
納してなるディスクカートリッジを自動的にカートリッ
ジホルダ内に引込む装置が設けられたディスクドライブ
としては、本願出願人が先に特願平２−２８１８２９号
に提案している。かかるカートリッジ自動引込み装置
は、図３０及び図３１に示すように、ディスクカートリ
ッジ４０１に設けられたカートリッジ引込みピン係合凹
部４０２に係合するカートリッジ引込みピン４０３を備
えたカートリッジ引込み部材４０４と、このカートリッ
ジ引込み部材４０４をその先端側で回動自在に支持する
カートリッジ引込みレバー４０５と、このカートリッジ
引込みレバー４０５をディスクカートリッジ４０１の挿
入方向に進退操作するカートリッジ引込み操作レバー４
０６とを備えている。

【０００３】このカートリッジ引込み部材４０４は、カ
ートリッジ引込みレバー４０５の先端部に支軸４０７を
介して回動可能に取付けられるとともに、捩じりコイル
バネ４０８によってその先端部に植立されるカートリッ
ジ引込みピン４０３を図３１中矢印ａ方向のカートリッ
ジホルダ４０９の外方側へ常時付勢されている。なお、
カートリッジ引込みピン４０３は、図３１で示すイジェ
クト状態では、捩じりコイルバネ４０８の付勢力によっ
てカートリッジホルダ４０９のカートリッジ保持部４１
０の開口部に切り起こし形成されたカートリッジ引込み
ピン位置規制舌片４１１に接触した状態にある。

【０００４】一方、カートリッジ引込みレバー４０５
は、カートリッジホルダ４０９の上板に植立された一対
のガイドピン４１２，４１３に係合してディスクカート
リッジ４０１のカートリッジホルダ４０９に対する挿入
方向に進退操作される。また、カートリッジ引込み操作
レバー４０６は、平面略三日月形状の平板体として形成
され、その略中央部を支持軸４１４を中心としてカート
リッジホルダ４０９の上面部を回動可能に支持されてい
る。そして、このカートリッジ引込み操作レバー４０６
の一端側に植立される進退操作係合ピン４１５がカート
リッジ引込みレバー４０５の係合孔４１６に臨み係合し
ている。したがって、カートリッジ引込み操作レバー４
０６が支持軸４１４を中心として回動操作されると、そ
の一端側に設けられた進退操作係合ピン４１５との係合
により、カートリッジ引込みレバー４０５がディスクカ
ートリッジ４０１の挿入方向に進退操作される。

【０００５】そして、カートリッジ引込みレバー４０５
の進退操作は、カートリッジホルダ４０９とカートリッ
ジ引込み操作レバー４０６とに亘って張架される引っ張
りコイルバネ４１７によって行われる。すなわち、ディ
スクカートリッジ４０１がカートリッジホルダ４０９に
挿入される前の状態では、イジェクト板４１８によって
引っ張りコイルバネ４１７が伸長された状態にあり、カ
ートリッジ引込みレバー４０５をディスク挿脱口側に位
置せしめるとともに、その先端部に回動自在に支持した
カートリッジ引込み部材４０４のカートリッジ引込みピ
ン４０３をカートリッジ引込みピン位置規制舌片４１１
に接触させた状態となす。そして、このカートリッジホ
ルダ４０９に挿入されるディスクカートリッジ４０１に
よりイジェクト板４１８のロック、すなわち、イジェク
ト板保持レバー４１９とイジェクト板保持レバー回動ピ
ン４２０との係合が解除されると、引っ張りコイルバネ
４１７の弾発力によりカートリッジ引込み操作レバー４
０６が回動させられ、カートリッジ引込み部材４０４を
ディスクカートリッジ４０１の挿入方向へと自動的に引
き込んで行く。このとき、カートリッジ引込み部材４０
４に設けられたカートリッジ引込みピン４０３が、ディ
スクカートリッジ４０１のカートリッジ引込みピン係合
凹部４０２に係合するため、ディスクカートリッジ４０
１が自動的にカートリッジホルダ４０９内へと引き込ま
れる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したカ
ートリッジ自動引込み装置においては、イジェクト状態
からローディング状態へと移行する際、ディスクカート
リッジ４０１を引込むカートリッジ引込みピン４０３が
捩じりコイルバネ４０８の付勢力によってカートリッジ
ホルダ４０９に設けられるカートリッジ引込みピン位置
規制舌片４１１に接触した状態から、このカートリッジ
引込みピン位置規制舌片４１１と接触しながらディスク
カートリッジ４０１をカートリッジホルダ４０９の内方
向へと引き込んで行く。

【０００７】このため、カートリッジ引込みピン４０３
とカートリッジ引込みピン位置規制舌片４１１間の摩擦
によって、ディスクカートリッジ４０１の引込み時に必
要以上の引込み力がかかり、カートリッジ引込み操作レ
バー４０６とカートリッジホルダ４０９間に張架される
引っ張りコイルバネ４１７の弾発力を大きなもの（バネ
定数の高いもの）としなければならない。この結果、イ
ジェクト板４１８を引っ張りコイルバネ４１７の弾発力
に抗してイジェクト位置に位置させることが困難とな
る。

【０００８】かかる課題を解決するため、例えばカート
リッジ引込みピン４０３をカートリッジ引込みピン位置
規制舌片４１１側に付勢させる捩じりコイルバネ４０８
のバネ力を小さくすることにより、カートリッジ引込み
ピン４０３と舌片４１１間の摩擦力を小さなものとする
ことが考えられる。この場合には、ディスクカートリッ
ジ４０１の開口部４２１を閉塞するシャッタ部材４２２
の開放操作が困難となることがある。これは、シャッタ
部材４２２を正常に動作させるための全体の力のバラン
スが微妙なことから、経時における負荷変動等の影響を
受けやすいためである。そこで本発明は、かかる従来の
実情に鑑みて提案されたものであって、カートリッジ引
込みピンがカートリッジホルダに接触することなくディ
スクカートリッジをカートリッジホルダ内に小さな引込
み力で引込むことが可能なディスクドライブ装置におけ
るカートリッジ自動引込み装置を提供することを目的と
する。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、ディスクカートリッジが挿入保持される
カートリッジホルダと、ガイド溝とガイド軸を相対係合
させてディスクカートリッジの上記カートリッジホルダ
に対する装脱方向に移動可能に支持されるとともに、上
記ディスクカートリッジの一側面に設けられ係合凹部に
係合する係合ピンが設けられたカートリッジ引込み部材
と、上記カートリッジ引込み部材をディスクカートリッ
ジの上記カートリッジホルダに対する挿入方向に引っ張
りコイルバネの付勢力により移動させ、上記ディスクカ
ートリッジを上記カートリッジホルダ内に引き込むカー
トリッジ引込み操作レバーとを備える。上記ガイド溝
は、ディスクカートリッジの上記カートリッジホルダに
対する挿入方向に対し傾斜する傾斜溝部と、上記ディス
クカートリッジの上記カートリッジホルダに対する挿入
方向に平行な溝部とを有する。そして、カートリッジ引
込み部材は、初期位置にあるときガイド溝の傾斜溝部に
ガイド軸が位置され、カートリッジホルダに設けた切欠
部を介して上記係合ピンをカートリッジホルダの外方に
位置され、カートリッジ引込み操作レバーにより移動さ
れて上記ガイド軸とガイド溝との相対係合位置が上記傾
斜溝部から上記平行な溝部に沿って移動されることによ
り、上記係合ピンが上記カートリッジホルダの内方に移
動され上記カートリッジホルダに挿入されたディスクカ
ートリッジの係合凹部に係合されるとともに上記ディス
クカートリッジを上記カートリッジホルダの内方に引き
込む。

【０００９】

【作用】本発明において、カートリッジ引込み部材は、
初期位置にあるときガイド溝の傾斜溝部にガイド軸が位
置され、カートリッジホルダに設けた切欠部を介して係
合ピンをカートリッジホルダの外方に位置させ、カート
リッジ引込み操作レバーにより移動されてガイド軸とガ
イド溝との相対係合位置が傾斜溝部からディスクカート
リッジの挿入方向に平行な溝部に沿って移動されること
により、係合ピンがカートリッジホルダの内方に移動さ
れカートリッジホルダに挿入されたディスクカートリッ
ジの係合凹部に係合されるとともにディスクカートリッ
ジをカートリッジホルダの内方に引き込むので、係合ピ
ンをカートリッジホルダに接触させることなくディスク
カートリッジのカートリッジホルダ内方への引き込みを
行うことができる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例を図
面を参照しながら詳細に説明する。なお本実施例は、本
発明を光ディスク又は光磁気ディスクに対して記録又は
再生するディスクドライブ装置に適用した例である。

【００１１】先ず、このディスクドライブ装置に装着さ
れる光ディスク又は光磁気ディスクが収納されたディス
クカートリッジについて説明する。〔１−ａ〕ディスクカートリッジの構成（図２８）ディスクカートリッジ２０１は、図２８に示すように、
円盤状の光学式ディスク２０２と、この光学式ディスク
２０２を回転可能に収納するカートリッジ２０３とを有
して構成される。

【００１２】この光学式ディスク２０２は、光ディスク
又は光磁気ディスクであって、主面に信号記録層を有
し、光学的或いは光磁気的な手段によってこの信号記録
層に情報信号の書込み又は信号記録層に記録された情報
信号の読出しが行われる。この光学式ディスク２０２
は、一方の主面が、信号記録面となされている。そし
て、この光学式ディスク２０２の一方の主面の中央部に
は、本実施例のディスクドライブ装置によってチャッキ
ングされるためのチャッキングハブ部２０２ａが設けら
れている。なお、本例の光学式ディスク２０２は、信号
記録層として磁性薄膜を用いた光磁気ディスクであっ
て、直径が３．５インチとなされたものである。

【００１３】カートリッジ２０３は、光学式ディスク２
０２を内部に収納し得るに足る大きさとなされた方形状
をなす上下一対の上ハーフ２０４と下ハーフ２０５とか
らなり、これら上ハーフ２０４と下ハーフ２０５とが突
合わされ結合されて構成されている。そして、このカー
トリッジ２０３内に、光学式ディスク２０２が回転自在
に収納されている。

【００１４】カートリッジ２０３を構成する下ハーフ２
０４には、光学式ディスク２０２の中央部に設けられた
チャッキングハブ部２０２ａと、このカートリッジ２０
３内に収納される光学式ディスク２０２の信号記録面の
一部を内外周に亘って外方に臨ませるための第１の開口
部２０６が開設されている。この第１の開口部２０６
は、カートリッジ２０３の一側面２０７側と他側面２０
８側の左右方向の中央部に、このカートリッジ２０３の
前面部２０９側より中央部に亘る長穴として形成されて
いる。

【００１５】そして、第１の開口部２０６は、ディスク
カートリッジ２０１がディスクドライブ装置に装着され
たときに、チャッキングハブ部２０２ａを光学式ディス
ク２０２を回転操作する回転操作機構のディスクテーブ
ルに臨ませるとともに、光学式ディスク２０２の信号記
録面をこの信号記録面に光ビームを照射する光学ピック
アップ装置に臨ませるようになっている。

【００１６】一方、上ハーフ２０５には、下ハーフ２０
４に設けられた第１の開口部２０６と相対向する位置
に、第２の開口部（図示は省略する。）が開設されてい
る。この第２の開口部は、カートリッジ２０３の前面部
２０９側に寄った位置に設けられ、光学式ディスク２０
２の他方の主面の一部を径方向の内外周に亘って外方に
臨ませるに足る大きさの長方形状として形成されてい
る。そして、この第２の開口部は、ディスクカートリッ
ジ２０１がディスクドライブ装置に装着されたときに、
光学式ディスク２０２の他方の主面を磁気ヘッド装置に
臨ませる。

【００１７】なお、カートリッジ２０３の前面部２０９
側の第１の開口部２０６と第２の開口部に対応する部分
には、後述する磁気ヘッド装置及び光学ピックアップ装
置が光学式ディスク２０２の各主面に近接対向して容易
に進入し得るようになすための切り欠き凹部２０６ａ，
２１０ａがそれぞれ設けられている。すなわち、カート
リッジ２０３の前面部２０９近傍の中央部分の厚みは、
第１の開口部２０６と第２の開口部に対応する部分でそ
れぞれ肉薄となされている。

【００１８】また、カートリッジ２０３には、第１の開
口部２０６及び第２の開口部を開閉するシャッタ部材２
１１がスライド可能に取付けられている。このシャッタ
部材２１１は、下ハーフ２０４の第１の開口部２０６を
閉塞る第１のシャッタ板２１２と、この第１のシャッタ
板２１２に平行に対向配設されて上ハーフ２０５の第２
の開口部を閉塞する第２のシャッタ板２１３と、これら
第１及び第２のシャッタ板２１２，２１３の基端側同士
を連結する連結片２１４とからなる。

【００１９】シャッタ部材２１１を構成する第１のシャ
ッタ板２１２は、下ハーフ２０４の第１の開口部２０６
を閉塞するに足る幅狭で長尺な方形状に形成されてい
る。この第１のシャッタ板２１２の先端側は、下ハーフ
２０４の外側面に取付けられるシャッタ押え板２１５に
よって押圧支持され、第１のシャッタ板２１２の第１の
カートリッジ２０３からの浮き上がりが防止されてい
る。さらに、第１のシャッタ板２１２の連結片２１４へ
の連設部となる基端側には、下ハーフ２０４の外側面に
刻設された第１のスライドガイド溝２１６に係合するた
めの第１の係合爪２１７が、第２のシャッタ板２１３側
に向かって折曲形成されている。一方、第２のシャッタ
板２１３は、少なくとも第２の開口部を閉塞するに足る
大きさの幅広の方形状に形成されている。

【００２０】そして、各シャッタ板２１２，２１３を連
結する連結片２１４は、カートリッジ２０３の厚みと略
等しい幅をもって形成されている。この連結片２１４
は、カートリッジ２０３の前面部２０９に沿って摺接す
ることにより、シャッタ部材２１１を安定して摺動操作
するようになす。この連結片２１４には、シャッタ部材
２１１がスライド操作されて第１の開口部２０６及び第
２の開口部が開放されたとき、これら開口部に対応する
位置に、上ハーフ２０５及び下ハーフ２０４にそれぞれ
形成された切り欠き凹部２０６ａ，２１０ａを前方側に
開放する切り欠き部が形成されている。したがって、こ
れら切り欠き部が形成された部分である連結片２１４の
幅狭部分は、磁気ヘッド装置及び光学ピックアップ装置
の光学式ディスク２０２への近接対向した状態での進入
を容易としている。

【００２１】また、連結片２１４の第１のシャッタ板２
１２に連設される側である一側縁には、第１のシャッタ
板２１２と同一方向に延在して形成されたスライドガイ
ド爪２１９が設けられている。このスライドガイド爪２
１９の先端側は、第２のシャッタ板２１３側に屈曲形成
され、下ハーフ２０４の外側面に第１のスライドガイド
溝２１６と平行に刻設された第２のスライドガイド溝２
２０に係合している。すなわち、シャッタ部材２１１
は、これら第１及び第２の係合爪２１７，２１９を第１
及び第２のスライドガイド溝２１６，２２０に係合させ
ることにより、第１のカートリッジ２０３の前面部２０
９に沿ったスライド方向の規制が図られるとともに、カ
ートリッジ２０３よりの抜け止めが図られている。

【００２２】さらに、連結片２１４には、カートリッジ
２０３内に配設される図示しない捩じりコイルバネの一
端側が係止されるバネ係止片２２２が設けられている。
この捩じりコイルバネは、シャッタ部材２１１を、第１
の開口部２０６及び第２の開口部を閉塞する方向に常時
付勢している。このバネ係止片２２２は、第１及び第２
のシャッタ板２１２，２１３と略平行となるようにカー
トリッジ２０３の内方向に向かって折曲形成され、その
先端部に捩じりコイルバネの一端側が係止される。な
お、捩じりコイルバネの他端側は、カートリッジ２０３
内の前方側部分の隅部に係止されている。

【００２３】このように構成されたシャッタ部材２１１
は、第１の開口部２０６及び第２の開口部を閉塞する位
置と、これら開口部を開放する位置とに亘って、図２８
中矢印Ｃ方向に移動可能となされている。そして、カー
トリッジ２０３の前面部２０９には、ディスクドライブ
装置のシャッタ開放ピン等によりシャッタ部材２１１が
移動操作されたときに、このシャッタ開放ピンが係合し
て第１の開口部２０６及び第２の開口部が開放された状
態に保持するようにするためのシャッタ開放部材係合部
２２４が切り欠き形成されている。このシャッタ開放部
材係合部２２４は、第１の開口部２０６及び第２の開口
部が開放された状態でのシャッタ部材２１１の連結片２
１４の一側縁が臨む位置に切り欠き溝として形成されて
いる。

【００２４】また、下ハーフ２０４には、このディスク
カートリッジ２０１をディスクドライブ装置に装着した
ときに、ディスクカートリッジ２０１の水平方向の装着
位置を位置決めする位置決めピンが係合する一対の位置
決めピン係合孔２２５，２２６が設けられている。さら
に、下ハーフ２０４には、一方の位置決めピン係合孔２
２６の近傍に、光学式ディスク２０２への情報信号の書
込みの可否を選択するための誤消去防止部材２２７が取
付けられている。さらに、カートリッジ２０３の一側面
部２０７の前方寄りには、このディスクカートリッジ２
０１をディスクドライブ装置のローディング機構に設け
られたディスクカートリッジ引込みピンが係合するカー
トリッジ引込みピン係合凹部２２８が形成されている。

【００２５】次に、本来、このディスクドライブ装置に
装着されてはいけない磁気ディスクが収納された磁気デ
ィスクカートリッジについて説明する。〔１−ｂ〕磁気ディスクカートリッジの構成（図２９）かかる磁気ディスクカートリッジ３０１は、図２９に示
すように、いわゆるフロッピィディスクの如き磁気ディ
スク３０２をカートリッジ３０３に収納している。この
磁気ディスク３０２は、可撓性を有する薄い合成樹脂か
らなる直径が３．５インチのディスク基板に磁気記録層
を形成して構成されている。このカートリッジ３０３
は、前述した光学式ディスク２０２が収納されたカート
リッジ２０３と略同一の形状及び大きさに形成されてい
る。このカートリッジ３０３にも、シャッタ部材３１１
がスライド可能に取付けられている。このシャッタ部材
３１１は、開口部３１８が形成されたシャッタ板３１３
を有している。そして、シャッタ部材３１１は移動操作
されることにより、開口部３１８をカートリッジ３０３
に形成された記録再生用開口部３１０に対して対向する
位置とすることにより記録再生用開口部３１０を開放す
るとともに、開口部３１８を記録再生用開口部３１０に
対向しない位置とすることにより記録再生用開口部３１
０を閉塞する。〔２〕ディスクドライブ装置の構成（図１乃至図６）次に、上述した光学式ディスク２０２を収納したディス
クカートリッジ２０１を記録媒体として用いるディスク
ドライブ装置の構成を説明する。

【００２６】このディスクドライブ装置は、ディスクカ
ートリッジ２０１を収納するようにして装着し、光学式
ディスク２０２への情報信号の記録又は再生を行うに足
る機構及び手段を備えている。すなわち、このディスク
ドライブ装置には、ディスクカートリッジ２０１を所定
のカートリッジ装着部１に装着させるとともに光学式デ
ィスク２０２をディスク回転操作機構２のディスクテー
ブル上に装着させるディスクローディング機構３、ディ
スクテーブルに装着されて回転操作される光学式ディス
ク２０２の内外周に亘って径方向に移送操作されて光学
式ディスク２０２に対し情報信号の記録又は再生を行う
光学ピックアップ装置４、光学式ディスク２０２に情報
信号の記録を行う際に外部磁界を印加する磁気ヘッド装
置５等の機構が配設されている。〔２−ａ〕カートリッジ装着部及びディスク回転操作機
構並びに光学ピックアップ装置の構成（図１乃至図３）カートリッジ装着部１は、図１乃至図３に示すように、
ディスク回転操作機構２や光学ピックアップ装置４の移
送機構等の機構部が配設されるシャーシ基板６を備えて
いる。すなわち、このカートリッジ装着部１は、シャー
シ基板６の上面側にディスクカートリッジ２０１が装着
されるように構成される。このカートリッジ装着部１に
は、ディスクカートリッジ２０１に設けた位置決めピン
係合孔２２５，２２６に係合するディスクカートリッジ
位置決めピン７，８が植立されている。ディスクカート
リッジ２０１は、カートリッジ装着部１に装着されたと
き、ディスクカートリッジ位置決めピン７，８が位置決
めピン係合孔２２５，２２６に係合することにより、カ
ートリッジ装着部１に位置決めされて装着される。ま
た、このカートリッジ装着部１には、ディスクカートリ
ッジ２０１をシャーシ基板６に対して所定の高さに支持
するための高さ基準ピン７ａ，８ａが設けられている。

【００２７】カートリッジ装着部１を構成するシャーシ
基板６の略中央部には、カートリッジ装着部１に装着さ
れるディスクカートリッジ２０１の光学式ディスク２０
２を回転操作するディスク回転操作機構２が配設されて
いる。このディスク回転操作機構２は、シャーシ基板６
の下面側に取付けられ、このシャーシ基板６の上面側に
スピンドル軸１０を突出させた駆動モータ９を有してい
る。このスピンドル軸１０の先端側には、光学式ディス
ク２０２が載置されるディスクテーブル１１が一体的に
取付けられている。このディスクテーブル１１には、光
学式ディスク２０２のチャッキングハブ部２０２ａを磁
気吸着力によって保持するマグネット１２が配設されて
いる。

【００２８】また、シャーシ基板６上には、光学ピック
アップ装置４が配設されている。この光学ピックアップ
装置４は、ディスクテーブル１１上に載置された光学式
ディスク２０２の信号記録面に光ビームを集光して照射
する対物レンズ１３を対向させるように配設されてい
る。すなわち、光学ピックアップ装置４は、シャーシ基
板６の略中央部に開設された光学ピックアップ装置用の
開口部１４内に互いに平行に掛け渡された一対の送りガ
イド軸１５，１６によって支持されている。このように
支持された光学ピックアップ装置４は、開口部１４内に
配設される一対の駆動用マグネット１７，１８と駆動コ
イル１９とから構成されたリニアモータによって、送り
ガイド軸１５，１６にガイドされて光学式ディスク２０
２の内外周に亘って移送される。〔２−ｂ〕磁気ヘッド装置及び磁気ヘッド装置上下動機
構の構成（図１乃至図３、及び図７乃至図８）光学ピックアップ装置４には、この光学ピックアップ装
置４と同期して光学式ディスク２０２の内外周に亘って
移送される磁気ヘッド装置５が連結されている。この磁
気ヘッド装置５は、図７に示すように、光学式ディスク
２０２の信号記録層に所定強度の磁界を印加する磁界発
生用のコイルを備えた磁気ヘッド２０を有している。こ
の磁気ヘッド２０は、後述する磁気ヘッド装置上下動機
構の磁気ヘッド昇降部材に対し移送可能に取付けられた
磁気ヘッド移動部材２１に支持されている。

【００２９】この磁気ヘッド移動部材２１には、磁気ヘ
ッド２０と光学式ディスク２０２との距離を常に一定の
距離に保つための図示しない距離センサが設けられてい
る。また、磁気ヘッド移動部材２１には、図３に示すよ
うに、光学ピックアップ装置４側に垂下する一対の連結
部材２１ａ，２１ｂが設けられ、これら連結部材２１
ａ，２１ｂの下端側が光学ピックアップ装置４に連結さ
れている。したがって、磁気ヘッド移動部材２１は、光
学ピックアップ装置４と同期して光学式ディスク２０２
の内外周に亘って移送操作され、常に、磁気ヘッド２０
を光学式ディスク２０２を介して光学ピックアップ装置
４の対物レンズ１３に対向させている。

【００３０】このように構成された磁気ヘッド装置５
は、磁気ヘッド装置上下動機構２２によって光学式ディ
スク２０２の主面に対し略垂直な方向に接離操作され
る。磁気ヘッド装置上下動機構２２は、磁気ヘッド２０
が設けられた磁気ヘッド移動部材２１を支持する磁気ヘ
ッド昇降部材２３と、この磁気ヘッド昇降部材２３を光
学式ディスク２０２の主面に対し略垂直な方向に接離操
作する上下動レバー２４とからなる。

【００３１】そして、磁気ヘッド昇降部材２３は、シャ
ーシ基板６上であってディスクカートリッジ２０１に当
接しない位置に植立された一対の昇降シャフト２５，２
６により、上下方向、すなわち、図７中矢印Ｄで示すシ
ャーシ基板６に対し接離する方向に移動可能に支持され
ている。この磁気ヘッド昇降部材２３の光学ピックアッ
プ装置４に対向する側には、軸方向を光学式ディスク２
０２の主面に平行となし、且つ、軸方向を光学式ディス
ク２０２の径方向に向けて一対の支持シャフト２７，２
８が取付けられている。これら支持シャフト２７，２８
には、磁気ヘッド移動部材２１が、図７中矢印Ｅで示す
各支持シャフト２７，２８の軸方向、すなわち光学式デ
ィスク２０２の径方向に沿って移動可能に取付けられて
いる。また、磁気ヘッド昇降部材２３の一方の昇降シャ
フト２６の近傍位置には、この磁気ヘッド昇降部材２３
を上下動させる上下動レバー２４と係合する昇降用係合
ピン２９が設けられている。この昇降用係合ピン２９
は、磁気ヘッド昇降部材２３の一側面より垂下するよう
に設けられた昇降用係合ピン取付部材３０の先端側に取
付けられている。

【００３２】そして、昇降用係合ピン２９に係合して磁
気ヘッド昇降部材２３を上下動させる磁気ヘッド昇降部
材２３の上下動レバー２４は、この昇降用係合ピン２９
に対応する位置に、支軸３１により、この支軸３１を中
心として、図７中矢印Ｆ方向に回動可能とされてシャー
シ基板６上に支持されている。この上下動レバー２４
は、シャーシ基板６に摺接して移動操作される扇形状の
摺接部３２と、この摺接部３２より立ち上がり形成され
た上下動ガイド部３３とを備える。摺接部３２には、こ
の摺接部３２がシャーシ基板６に対して点接触し、この
摺接部３２のシャーシ基板６に対する摺動を容易となす
ための微小突起３２ａが設けられている。そして、摺接
部３２には、後述するディスクローディング機構３のイ
ジェクト板に設けられる上下動レバー操作部材に係合さ
れるレバー操作ピン３４が植立されている。

【００３３】そして、上下動ガイド部３３は、立ち上が
り壁の上端部が昇降用係合ピン２９と摺接するように、
シャーシ基板６と平行な平行部３３ａと、この平行部３
３ａから摺接部３２側に傾斜する傾斜部３３ｂとからな
っている。すなわち、平行部３３ａに昇降用係合ピン２
９が摺接した状態、すなわちイジェクト状態では、磁気
ヘッド昇降部材２３は、図７に示すように、光学式ディ
スク２０２より離間する位置にあり、少なくともディス
クカートリッジ２０１が挿入されたときに磁気ヘッド２
０をディスクカートリッジ２０１に当接させない位置に
保持されている。これに対し、傾斜部３３ｂの下端側に
昇降用係合ピン２９が摺接した状態であるローディング
状態では、図８に示すように、磁気ヘッド昇降部材２３
は、光学式ディスク２０２に対して近接された位置にあ
り、磁気ヘッド２０を光学式ディスク２０２の信号記録
層に磁界の印加を可能とする高さ位置に保持される。

【００３４】したがって、磁気ヘッド移動部材２１は、
磁気ヘッド昇降部材２３に移送可能に取付けられて光学
式ディスク２０２の内外周に亘って移送操作されるとと
もに、上下動レバー２４の回動操作により磁気ヘッド昇
降部材２３に設けられた昇降用係合ピン２９が平行部３
３ａと傾斜部３３ｂとに亘り移動することによって、光
学式ディスク２０２の信号記録面に対し略垂直方向に接
離操作される。

【００３５】また、磁気ヘッド昇降部材２３の他方の昇
降シャフト２５の近傍位置には、この磁気ヘッド昇降部
材２３が磁気ヘッド移動部材２１を光学式ディスク２０
２に近接した位置に移動させたときに、磁気ヘッド昇降
部材２３を当該高さ位置に保持するための後述する磁気
ヘッド装置保持機構と係合する係合部２３ａが設けられ
ている。この係合部２３ａは、磁気ヘッド移動部材２１
が設けられる側とは反対側にシャーシ基板６側に傾斜し
た傾斜面として形成されている。〔２−ｃ〕ディスクローディング機構の構成（図１乃至
図６、及び、図９乃至図２５並びに図２７）カートリッジ装着部１にディスクカートリッジ２０１を
ローディング操作するディスクローディング機構３は、
図１乃至図６に示すように、このディスクドライブ装置
に装着されるディスクカートリッジ２０１が挿入保持さ
れるカートリッジホルダ３５と、このカートリッジホル
ダ３５を支持するカートリッジホルダ支持板３６と、カ
ートリッジホルダ３５をカートリッジ装着部１に対し上
下動操作させるとともに、カートリッジホルダ３５に挿
入されたディスクカートリッジ２０１の取り出しを可能
とするイジェクト位置に移動操作させるイジェクト板３
７と、このイジェクト板３７をスライド操作させるスラ
イド駆動機構３８とを備えている。

【００３６】カートリッジホルダ３５は、図５、図９及
び図１０に示すように、ディスクカートリッジ２０１が
挿入保持され得るに足る大きさの略平板状に形成され、
相対向する両側にはディスクカートリッジ２０１を保持
する断面略コ字状をなすカートリッジ保持部３９，４０
が形成されている。これらカートリッジ保持部３９，４
０の外側面には、その外側面を構成する一部が外方に張
り出した膨出部に一対ずつ上下動ガイドピン４１，４２
及び４３，４４が突設されている。これら上下動ガイド
ピン４１，４２，４３，４４は、後述するカートリッジ
ホルダ支持板３６及びイジェクト板３７に設けられる上
下動ガイド溝に挿通係合する。

【００３７】そして、カートリッジホルダ３５の上板４
５には、このカートリッジホルダ３５に挿入されるディ
スクカートリッジ２０１のシャッタ部材２１１を開放す
るシャッタ開放ピン４６を有したシャッタ開放部材４７
が設けられている。このシャッタ開放部材４７は、先端
部と後端部がいずれも円弧状となされた平面略長方形状
をなす板状体として形成され、その基端部より略中央部
に亘って長穴形状のスライド溝４８を有している。かか
るスライド溝４８には、カートリッジホルダ３５に軸止
された先端部に円盤を有してなるガイドピン７５が係合
している。したがって、シャッタ開放部材４７は、ガイ
ドピン７５を支点としてスライド溝４８に沿って移動可
能となされている。

【００３８】シャッタ開放部材４７に設けられるシャッ
タ開放ピン４６は、先端部に植立され、カートリッジホ
ルダ３５の上板４５にスリットとして切り欠かれたシャ
ッタ開放ピンガイド溝４９を介して、カートリッジホル
ダ３５内に垂下されている。シャッタ開放ピンガイド溝
４９は、カートリッジホルダ３５内に挿入されてくるデ
ィスクカートリッジ２０１のシャッタ部材２１１をこの
ディスクカートリッジ２０１の挿入動作と連動して開放
するような軌跡を描くように形成されている。すなわ
ち、シャッタ開放ピンガイド溝４９は、ディスクカート
リッジ２０１の挿入方向（図２７中線Ｘで示す）に対し
て斜めに傾斜された始端側に設けられる傾斜部７６と、
ディスクカートリッジ２０１の挿入方向に対して略平行
な終端側に設けられるストレート部７７とからなる。

【００３９】傾斜部７６の傾斜角度θ₁（ディスクカー
トリッジ２０１の挿入方向とのなす角度）は、ディスク
カートリッジ２０１を表裏反対向きにしてカートリッジ
ホルダ３５に挿入したとき及びフロッピィディスクの如
き磁気ディスク３０２が収納された磁気ディスクカート
リッジ３０１をカートリッジホルダ３５に挿入したとき
にこれらを確実に排除する誤挿入を防止するような傾斜
角度となされている。すなわち、傾斜部７６の傾斜角度
θ₁は、ディスクカートリッジ２０１並びに磁気ディス
クカートリッジ３０１の挿入側の一側縁部に設けられる
誤挿入防止用の傾斜面２２９，３０４の傾斜角度θ
₂（ディスクカートリッジ２０１の挿入方向とのなす角
度）と同等若しくはそれ以下とされている。したがっ
て、ディスクカートリッジ２０１を表裏反対向きとして
カートリッジホルダ３５に挿入した場合でも、誤挿入防
止用の傾斜面２２９の傾斜角度θ₂が傾斜部７６の傾斜
角度θ₁よりも浅いために、ディスクカートリッジ２０
１がシャッタ開放ピン４６に当接しそれ以上カートリッ
ジホルダ３５内に挿入されることを規制する。なお、デ
ィスクカートリッジ２０１がシャッタ開放ピン４６に当
接した時点では、後述するイジェクト板保持レバー１０
３が未だ外れた状態にないため、ディスクカートリッジ
２０１の誤挿入を未然に防止できる。同様に、磁気ディ
スクカートリッジ３０１に対しても誤挿入を防止するこ
とができる。

【００４０】シャッタ開放ピン４６の基端側には、図１
０に示すように、シャッタ部材２１１への乗り上げを防
止するシャッタ開放ピン乗上げ防止手段たるシャッタ開
放ピン逃げ防止部材５０が設けられている。このシャッ
タ開放ピン逃げ防止部材５０は、シャッタ開放ピンガイ
ド溝４９に跨がるに足る大きさの円環状のいわゆるワッ
シャとして形成され、シャッタ開放ピン４６に挿通して
設けられるとともに、上板４５の内面４５ｂに接して設
けられている。これにより、シャッタ開放ピン４６は、
このシャッタ開放ピンガイド溝４９に対してシャッタ開
放ピン逃げ防止部材５０により位置規制され、シャッタ
開放ピンガイド溝４９内をカートリッジホルダ３５の外
方側に押出されることなく移動可能とされている。その
ため、シャッタ開放ピン４６は、カートリッジ２０３の
前面部２０９に確実に摺接され、シャッタ部材２１１に
乗り上げることなくこのシャッタ部材２１１を開放操作
する。

【００４１】上述のように構成されたシャッタ開放部材
４７は、第１の引っ張りコイルバネ５１により、シャッ
タ開放ピン４６をディスクカートリッジ２０１の挿脱口
側に移動させる図５中矢印Ｇ方向に回動付勢されてい
る。すなわち、第１の引っ張りコイルバネ５１は、図９
に示すように、一端側をシャッタ開放部材４７の一部を
切り起こして形成した第１のバネ係止片５２に係止さ
れ、他端側を後述するカートリッジ引込み操作レバー５
７の一部を切り起こして形成した第６のバネ係止片７９
に係止されることにより、シャッタ開放ピン４６をシャ
ッタ開放ピンガイド溝４９の始端位置である初期位置に
位置させている。

【００４２】そして、カートリッジホルダ３５の上板４
５には、ディスクカートリッジ２０１がこのカートリッ
ジホルダ３５に挿入操作されたときに、その途中位置か
らこの光ディスクカートリッジ２０１をローディング位
置に強制的に引き込むためのディスクカートリッジ引込
み機構５３が設けられている。このディスクカートリッ
ジ引込み機構５３は、ディスクカートリッジ２０１に設
けられたカートリッジ引込みピン係合凹部２２８に係合
する係合ピンであるカートリッジ引込みピン５４が設け
られたカートリッジ引込み部材５５と、このカートリッ
ジ引込み部材５５を進退操作するカートリッジ引込み操
作レバー５７とから構成される。

【００４３】カートリッジ引込み部材５５は、カートリ
ッジホルダ３５の上板４５の上面部４５ａに植立された
一対のガイド軸６１，６２に係合して、ディスクカート
リッジ２０１のカートリッジホルダ３５に対する挿入方
向に対して進退する図９中矢印Ｉ方向に移動可能となさ
れている。すなわち、カートリッジ引込み部材５５の各
ガイド軸６１，６２に対応した位置には、後端側が屈曲
した長穴状をなすカム溝たる進退操作ガイド溝６３，６
４が設けられ、この進退操作ガイド溝６３，６４にガイ
ド軸６１，６２が挿通係合して、カートリッジ引込み部
材５５が進退操作可能となっている。進退操作ガイド溝
６３，６４は、カートリッジホルダ３５に挿入されるデ
ィスクカートリッジ２０１がロックされたイジェクト板
保持レバー１０３を外す前までの初期状態のときには、
ディスクカートリッジ２０１にカートリッジ引込みピン
５４が接触しないようにカートリッジホルダ３５に切り
欠かれた切欠部８０より外方にカートリッジ引込みピン
５４を位置させるとともに、イジェクト板保持レバー１
０３が外れた直後はカートリッジ引込みピン５４をカー
トリッジ引込みピン係合凹部２２８へとカートリッジホ
ルダ３５等に接触することなく飛び込ませ、その後ディ
スクカートリッジ２０１をカートリッジホルダ３５の後
端側へと引込むような軌跡を描くように形成されてい
る。

【００４４】すなわち、進退操作ガイド溝６３，６４
は、傾斜溝部６３ａ，６４ａが、カートリッジホルダ３
５内にディスクカートリッジ２０１が挿入される前の初
期位置にあるときにはカートリッジ引込みピン５４をカ
ートリッジホルダ３５の外方位置に位置させ、ディスク
カートリッジ２０１がイジェクト板保持レバー１０３を
外した直後にはカートリッジ引込みピン５４をカートリ
ッジ引込みピン係合凹部２２８へと係合させるように形
成されている。一方、進退操作ガイド溝６３，６４のデ
ィスクカートリッジ２０１のカートリッジホルダへの挿
入方向に平行な溝部である垂直溝部６３ｂ，６４ｂは、
カートリッジ引込み部材５５をカートリッジホルダ３５
に接触させないようにディスクカートリッジ２０１をデ
ィスク挿入方向へと引込む役目をなす。

【００４５】また、カートリッジ引込み部材５５のカー
トリッジホルダ３５の前方側となる一端側には、このカ
ートリッジ引込み部材５５を進退操作するためのカート
リッジ引込み操作レバー５７の進退操作係合ピン６９が
係合する係合孔６７が設けられている。この係合孔６７
は、カートリッジ引込み部材５５の一側縁よりディスク
カートリッジ２０１の挿入方向と略直交する方向に、こ
の一側縁部を切り欠ようにしてその中途位置まで長穴状
に切り欠かかれている。一方、カートリッジ引込み部材
５５の他端側には、ディスクカートリッジ２０１の挿脱
口側へと折り返して形成される延在部５６が設けられて
いる。この延在部５６は、その中途部に段差部５９を有
するとともに、その先端側がカートリッジホルダ３５の
カートリッジ保持部４０に形成された切欠部８０より外
方へ臨むように外側面側に向けて屈曲形成されている。
その延在部５６の先端部には、ディスクカートリッジ２
０１をカートリッジホルダ３５に引込むためのカートリ
ッジ引込みピン５４が植立されている。

【００４６】カートリッジ引込みピン５４のセンターか
ら延在部５６の段差部５９の段差面５９ａまでのディス
ク挿入方向における距離ｙは、ディスクカートリッジ２
０１の前面部２０９からカートリッジ引込みピン係合凹
部２２８のセンターまでのディスク挿入方向における距
離ｘに対して、ｙ＝ｘ＋αなる距離となされている。つ
まり、ｙの距離は、ｘの距離に対して若干長い距離とな
されている。この結果、ディスクカートリッジ２０１の
前面部２０９が先に延在部５６の段差面５９ａに接触し
てから、カートリッジ引込みピン５４がカートリッジ引
込みピン係合凹部２２８内に入り込むことになる。した
がって、カートリッジ引込みピン５４の確実な係合がな
され、ディスクカートリッジ２０１を確実にカートリッ
ジホルダ３５の内方向へ引込むことができる。なお、上
記式中αは、カートリッジ引込みピン５４の直径によっ
て変化する。

【００４７】そして、カートリッジ引込み操作レバー５
７は、平面略Ｙ字状をなす平板として形成され、その略
中心部を第３の支軸６８によってカートリッジホルダ３
５の上板４５の上面部４５ａに回動可能に支持されてい
る。このカートリッジ引込み操作レバー５７は、第３の
支軸６８を中心として３方向にそれぞれ延びる長さの異
なる脚部５８，５９，６０を有する三叉形状に形成され
ている。その長さの一番長い脚部５８の先端部には、カ
ートリッジ引込み部材５５の係合孔６７に係合する進退
操作係合ピン６９が植立されている。そして２番目に長
さの長い脚部５９の先端部には、後述するイジェクト板
３７に係合してこのイジェクト板３７によってカートリ
ッジ引込み操作レバー５７を回動操作するための回動操
作係合ピン７２が植立されている。そしてさらに、この
脚部５９には、前記したシャッタ開放部材４７との間に
張架される第１の引っ張りコイルバネ５１の他端部が引
っ掛けられる第６のバネ係止片７９が切り起こし形成さ
れている。そして残りの脚部６０の先端部には、カート
リッジ引込み部材５５をディスクカートリッジ２０１の
挿入方向へスライド操作させるための第２の引っ張りコ
イルバネ７０の一端を係止させる第４のバネ係止片７１
が切り起こし形成されている。

【００４８】この第４のバネ係止片７１に一端が係止さ
れる第２の引っ張りコイルバネ７０は、ディスクカート
リッジ２０１のカートリッジホルダ３５への挿入方向と
略直交する方向に設けられている。すなわち、カートリ
ッジホルダ３５のディスク挿脱口側の一側縁寄りに切り
起こし形成される第５のバネ係止片７３と、カートリッ
ジ引込み操作レバー５７の第４のバネ係止片７１との間
に第２の引っ張りコイルバネ７０が張架されることによ
り、当該第２の引っ張りコイルバネ７０がディスクカー
トリッジ２０１の挿入方向に対して略直交するようにな
されている。したがって、カートリッジ引込み操作レバ
ー５７は、第２の引っ張りコイルバネ７０により、カー
トリッジ引込み部材５５をディスクカートリッジ２０１
の挿入向へ移動させる図５中矢印Ｊ方向に回動付勢され
ている。このように、ディスクカートリッジ２０１を強
制的に引込むための第２の引っ張りコイルバネ７０を当
該ディスクカートリッジ２０１の挿入方向に対して略直
交するような方向に配置すれば、カートリッジホルダ３
５に設けられる磁気ヘッド装置５が臨む第２の切り欠き
部８４の切り欠き形状を大きなものとすることができ、
当該磁気ヘッド装置５に十分なスペースを確保すること
ができる。また、カートリッジ引込み操作レバー５７の
回動支点と第４のバネ係止片７１までの距離が短いた
め、第２の引っ張りコイルバネ７０の変位量を小さくす
ることができる。したがって、常に一定に近い力でディ
スクカートリッジ２０１をカートリッジホルダ３５内に
引込むことができる。

【００４９】なお、第２の引っ張りコイルバネ７０が張
架された初期状態においては、カートリッジ引込み操作
レバー５７に係合したカートリッジ引込み部材５５のカ
ートリッジ引込みピン５４を、所定のローディング位置
に位置させている。また、カートリッジホルダ３５の上
板４５の、回動操作係合ピン７２がカートリッジ引込み
操作レバー５７の回動によって移動する領域には、この
回動操作係合ピン７２が移動中にカートリッジホルダ３
５の内方側に倒れ込まないようになすための倒れ込み防
止部７４が設けられている。この倒れ込み防止部７４
は、上板４５の上面部４５ａが上方側へ張り出すように
して形成されている。

【００５０】また、カートリッジホルダ３５の上板４５
には、後述するイジェクト板３７をイジェクト位置に保
持するイジェクト板保持レバーが臨む第１の切り欠き部
８３と、磁気ヘッド装置５が臨む第２の切り欠き部８４
が形成されている。このカートリッジホルダ３５の上板
４５の内面４５ｂには、図１０に示すように、このカー
トリッジホルダ３５に挿入されるディスクカートリッジ
２０１をディスクテーブル１１側に押し下げることによ
って、シャッタ開放ピン４６に設けられたシャッタ開放
ピン逃げ防止部材５０への乗り上げ防止を図るカートリ
ッジ押し下げ部材８９が突出形成されている。このカー
トリッジ押し下げ部材８９は、初期位置にあるシャッタ
開放ピン４６の近傍となる位置に設けられ、少なくとも
シャッタ開放ピン逃げ防止部材５０の板厚以上の突出量
を有して形成されており、ディスクカートリッジ２０１
のシャッタ開放ピン逃げ防止部材５０への乗り上げを確
実に防止している。

【００５１】また、カートリッジホルダ３５の上板４５
には、このカートリッジホルダ３５に挿入操作されるデ
ィスクカートリッジ２０１がローディング位置よりもさ
らに内方向に挿入されないように位置規制するためのカ
ートリッジ挿入位置規制部材９０，９１が設けられてい
る。このカートリッジ挿入位置規制部材９０，９１は、
上板４５の後端縁に沿って第２の切り欠き部８４の開放
端縁近傍部に、カートリッジホルダ３５の内方向に垂下
するように屈曲形成されて設けられている。また、カー
トリッジホルダ３５の一方のカートリッジ保持部４０の
外側面には、切欠部８０が設けられている。この切欠部
８０は、イジェクト状態にあるときに、カートリッジホ
ルダ３５に挿入されてくるディスクカートリッジ２０１
とカートリッジ引込みピン５４とが接触しないように、
カートリッジ引込みピン５４を外方に逃げた位置とさせ
るためのものである。

【００５２】そして、このカートリッジホルダ３５を支
持するカートリッジホルダ支持板３６は、図４に示すよ
うに、カートリッジホルダ３５を内部に保持するに足る
大きさの筺体状に形成され、相対向する両側にはこのカ
ートリッジホルダ３５を上下動可能に支持するカートリ
ッジホルダ支持壁９３，９４が設けられている。これら
カートリッジホルダ支持壁９３，９４には、カートリッ
ジホルダ３５に設けられた上下動ガイドピン４１，４
２，４３，４４が挿通係合し、あるいは摺動係合する上
下動ガイド溝９５，９７及び９６，９８が設けられてい
る。これら上下動ガイド溝９５，９６，９７，９８のう
ちディスクカートリッジ２０１の挿脱口側に設けられる
上下動ガイド溝９５，９７は、上下動ガイドピン４１，
４３を挿通するに足る幅としてディスク回転駆動機構２
のスピンドル軸１０と平行にスリット溝として切り欠か
れている。これに対して一方の上下動ガイド溝９６，９
８は、幅広の溝として形成され、やはりディスク回転駆
動機構２のスピンドル軸１０と平行に切り欠かれてい
る。なお、この幅広に形成された上下動ガイド溝９６，
９８には、内方側の上下動ガイドピン４２，４４が、こ
の上下動ガイド溝９６，９８の後方側の一側縁９６ａ，
９８ａに摺接して係合するようになっている。すなわ
ち、ディスクカートリッジ２０１の挿脱口側の上下動ガ
イドピン４１，４３が、これに対向する上下動ガイド溝
９５，９７に挿通係合し、内方側の上下動ガイドピン４
２，４４が、他方の上下動ガイド溝９６，９８の一側縁
９６ａ，９８ａに摺接係合するようになっている。そし
て、上下動ガイド溝９５，９６，９７，９８が設けられ
たカートリッジホルダ支持壁９３，９４の下端側の両端
縁には、カートリッジホルダ支持板３６をシャーシ基板
６に固定するための取付け部９９，１００及び１０１，
１０２が内方向に延在するようにして設けられている。
つまり、このカートリッジホルダ支持板３６は、各取付
け部９９，１００，１０１，１０２がシャーシ基板６に
ネジ止めされることによって固定される。

【００５３】また、カートリッジホルダ支持板３６に
は、図４に示すように、引っ張りコイルバネの付勢力に
抗して後述のイジェクト板３７をイジェクト位置に保持
するためのイジェクト板保持レバー１０３が回動可能に
取付けられている。このイジェクト板保持レバー１０３
は、図４に示すように、基端側を第５の支軸１０４に回
動可能に支持されている。そして、イジェクト板保持レ
バー１０３の先端側には、イジェクト板３７に設けられ
るイジェクト板係止部材と係合しこのイジェクト板３７
をイジェクト位置に保持する係合爪１０３ａが設けられ
ている。この係合爪１０３ａが設けられた基端部には、
このイジェクト板保持レバー１０３を回動操作するイジ
ェクト板保持レバー回動ピン１０５が植立されている。
このイジェクト板保持レバー回動ピン１０５は、カート
リッジホルダ３５の一側に開口した切り欠き部８３を介
して、カートリッジホルダ３５内に垂下されている。な
お、このイジェクト板保持レバー回動ピン１０５の先端
部は、少なくともカートリッジホルダ３５に挿入される
ディスクカートリッジ２０１と当接する位置まで垂下さ
れている。

【００５４】そして、イジェクト板保持レバー１０３
は、第２の捩じりコイルバネ１０６によって、イジェク
ト板保持レバー回動ピン１０５をディスクカートリッジ
２０１の挿入方向に抗する図４中矢印Ｌ方向に移動させ
るように回動付勢されている。すなわち、第２の捩じり
コイルバネ１０６は、一端側をイジェクト板保持レバー
回動ピン１０５の基端部に係止され、他端側をカートリ
ッジホルダ支持板３６に切り起こし形成された第８のバ
ネ係止片１０７に係止されている。そして、係止爪１０
３ａとイジェクト板係止部材との係合が解除された状態
では、イジェクト板保持レバー１０３は、このイジェク
ト板保持レバー１０３に切り起こし形成されたレバー回
動防止片１０３ｂがカートリッジホルダ支持板３６に係
止されて回動が規制される。

【００５５】なお、カートリッジホルダ支持板３６に
は、カートリッジ引込み部材５５の一部が臨む第３の切
り欠き部１０８と、磁気ヘッド装置５が臨む第４の切り
欠き部１０９及び後述のイジェクト板３７をディスクカ
ートリッジ２０１の挿脱方向にスライドさせるためのイ
ジェクト板スライド用ピン１１３，１１４，１１６が設
けられている。第４の切り欠き部１０９は、前記第２の
引っ張りコイルバネ７０をディスクカートリッジ２０１
の挿入方向に対し略垂直に配置したことにより、その開
口面積を磁気ヘッド装置５が上下動するに足る十分な大
きさとなされている。

【００５６】このように構成されたカートリッジホルダ
支持板３６に対し、イジェクト板３７がスライド可能に
取付けられている。イジェクト板３７は、図６に示すよ
うに、カートリッジホルダ支持板３６に摺接してスライ
ドする平板状のスライド部１１７と、このスライド部１
１７の相対向する両側にディスク回転駆動機構２側に垂
下して設けられる立ち上がり壁１１８，１１９とを有す
る。このスライド部１１７には、カートリッジホルダ支
持板３６に設けられたイジェクト板スライド用ピン１１
３，１１４，１１６がそれぞれ挿通係合するスライド溝
１２０，１２１，１２３が設けられている。これらスラ
イド溝１２０，１２１，１２３は、イジェクト板スライ
ド用ピン１１３，１１４，１１６とそれぞれ対応した位
置に、ディスクカートリッジ２０１の挿脱方向を長径し
た形状に形成されている。

【００５７】また、スライド部１１７には、カートリッ
ジホルダ支持板３６に設けられたイジェクト板保持レバ
ー１０３と係合するイジェクト板係止部材１２４が設け
られている。このイジェクト板係止部材１２４は、イジ
ェクト板保持レバー１０３の係合爪１０３ａに係止され
得るに足る大きさの円筒体として形成され、この円筒体
の中央部に設けられる穿設孔を通してネジ１２５によっ
てスライド部１１７に回転可能に取付けられている。

【００５８】さらに、スライド部１１７には、図６に示
すように、カートリッジ引込み部材５５の一部が臨む第
５の切り欠き部１２６と、磁気ヘッド装置５が臨む第６
の切り欠き部１２７及びカートリッジホルダ３５に設け
られたカートリッジ引込み操作レバー５７の回動操作係
合ピン７２が臨む第７の切り欠き部１２８が設けられて
いる。これら切り欠き部１２６，１２７，１２８のうち
第６の切り欠き部１２７のディスクカートリッジ２０１
が挿入される内方側の一側縁１２７ａには、この切り欠
き部１２７内に突出するようにして、磁気ヘッド装置５
が光ディスク２０２に近接した記録位置に設けられたと
きに、この磁気ヘッド装置５を光ディスク２０２の信号
記録面に対して所定の高さに保持する磁気ヘッド装置保
持機構１１０が設けられている。磁気ヘッド装置保持機
構１１０は、先端側が略Ｕ字状に折曲形成された弾性変
位可能な板バネ１１１よりなり、この先端側の略Ｕ字状
をなす頂部が磁気ヘッド昇降部材２３に設けられた摺接
面２３ａと摺接し、磁気ヘッド装置５が光ディスク２０
２に近接した記録位置に移動させられたときに、当該磁
気ヘッド昇降部材２３を押圧保持する。なお、板バネ１
１１は、基端部がネジ１１２により止められることによ
り、イジェクト板３７に固定されている。また、第７の
切り欠き部１２８のディスクカートリッジ２０１の挿脱
口側の一側縁１２８ａは、イジェクト板３７がイジェク
ト位置にスライドするときに、この切り欠き部１２８内
に突出する回動操作係合ピン７２と係合してカートリッ
ジ引込み操作レバー５７を回動操作する。

【００５９】そして、第７の切り欠き部１２８のディス
クカートリッジ２０１が挿入される後方側には、イジェ
クト板３７をイジェクト位置にスライド操作するイジェ
クト板スライド駆動機構３８のイジェクト板スライドピ
ン１３０が挿通し当接する操作孔１２９が設けられてい
る。この操作孔１２９は、平面形状が略ｂ字状をなす孔
として設けられ、その開口周縁にイジェクト板スライド
ピン１３０を当接させる。

【００６０】イジェクト板スライド機構３８は、第１図
に示すように、シャーシ基板６の下方に設けられる図示
しないイジェクト用モータと、このモータによって回転
駆動されるイジェクト板スライドピン１３０が設けられ
たイジェクト板操作ギア１３１とを備えている。イジェ
クト用モータとイジェクト板操作ギア１３０とは、大小
からなる複数の連結ギア機構１３２によって連結されて
いる。そして、イジェクト板操作ギア１３１の偏心した
位置には、イジェクト板スライドピン１３０が植立され
ている。このイジェクト板スライド機構３８は、ディス
クカートリッジ２０１をカートリッジ装着部１に装着さ
せた状態にある状態で、図示しないイジェクト操作釦が
操作されてイジェクト用モータが駆動されイジェクト板
操作ギア１３１が回転駆動されると、イジェクト板スラ
イドピン１３０がイジェクト板３７の操作孔１２９の開
口周縁と当接してこのイジェクト板３７をスライド操作
し、カートリッジ引込み操作レバー５７に張設される引
っ張りコイルバネ７０及びイジェクト板３７とシャーシ
基板６とに亘り張設される後述の引っ張りコイルバネの
付勢力に抗してスライド操作させ、当該イジェクト板３
７をイジェクト位置にスライド操作する。なお、イジェ
クト板スライドピン１３０は、イジェクト板３７がイジ
ェクト位置に無い状態のときには、操作孔１２９の開口
周縁に当接しない位置に回動操作されている。また、ス
ライド部１１７のディスクカートリッジ２０１の挿脱口
側の一側縁よりカートリッジ引込み部材５５が設けられ
る部分に対応する位置には、スライド部１１７の一部が
上方に膨出された張り出し部１３４が設けられている。

【００６１】そして、スライド部１１７の相対向する両
側に設けられた立ち上がり壁１１８，１１９には、図６
に示すように、カートリッジホルダ３５をカートリッジ
装着部１に対し上下動操作させるとともにディスクカー
トリッジ２０１をカートリッジホルダ３５から取り出し
操作するイジェクト位置に移動操作させるための上下動
スライド溝１３５，１３６及び１３７，１３８がそれぞ
れ設けられている。これら上下動スライド溝１３５，１
３６及び１３７，１３８は、ディスクカートリッジ２０
１の挿脱方向と平行な水平部１３５ａ，１３６ａ及び１
３７ａ，１３８ａと、この水平部１３５ａ，１３６ａ及
び１３７ａ，１３８ａから後方側に向かってなだらかに
下降して傾斜する第１の傾斜部１３５ｂ，１３６ｂ及び
１３７ｂ，１３８ｂと、さらに後方側に向かって急激に
下方に傾斜する第２の傾斜部１３５ｃ，１３６ｃ及び１
３７ｃ，１３８ｃとから構成されている。このように形
成された上下動スライド溝１３５，１３６及び１３７，
１３８に上下動ガイドピン４１，４２及び４３，４４を
挿通させてシャーシ基板６に支持されたカートリッジホ
ルダ３５は、上下動スライド溝１３５，１３６及び１３
７，１３８に上下動ガイドピン４１，４２及び４３，４
４がガイドされることにより、ディスク回転駆動機構２
のスピンドル軸１０の軸方向であるカートリッジ装着部
１に対し上下動操作されるとともにディスクカートリッ
ジ２０１をカートリッジホルダ３５から取り出し操作す
るイジェクト位置に移動操作される。

【００６２】また、立ち上がり壁１１８，１１９のディ
スクカートリッジ２０１が挿入操作される内方側の上下
動スライド溝１３６，１３８近傍部には、図６に示すよ
うに、イジェクト板３７をディスクカートリッジ２０１
の挿脱口側に常時付勢するための第４の引っ張りコイル
バネ１３９がそれぞれ取付けられている。なお図におい
ては、一方の引っ張りコイルバネは省略してある。これ
ら各引っ張りコイルバネ１３９は、図１に示すように、
一端を立ち上がり壁１１８，１１９に係止し、他端をシ
ャーシ基板６に植立されたバネ係止ピン１４０，１４１
に係止することによって、イジェクト板３７をディスク
カートリッジ２０１の挿脱口側に常時付勢している。

【００６３】さらに、一方の立ち上がり壁１１８のディ
スクカートリッジ２０１が挿入される内方側には、シャ
ーシ基板６に回動可能に係合支持された磁気ヘッド昇降
部材２３の上下動レバー２４のレバー操作ピン３４に係
合し、この上下動レバー２４を回動操作する上下動レバ
ー操作部材１４２が設けられている。この上下動レバー
操作部材１４２は、一方の立ち上がり壁１１８の下端側
の一側縁より他方の立ち上がり壁１１９側に向かってス
ライド部１１７と平行に延在して設けられている。そし
て、この上下動レバー操作部材１４２の先端部近傍に
は、レバー操作ピン３４が嵌入係合するレバー操作ピン
ガイド溝１４２ａが長穴状の溝として形成されている。
このように形成された上下動レバー操作部材１４２のレ
バー操作ピンガイド溝１４２ａにレバー操作ピン３４が
係合し、イジェクト板３７がスライド操作されることに
よって、磁気ヘッド昇降部材上下動レバー２４が回動操
作され、磁気ヘッド昇降部材２３が光ディスク２０２の
信号記録面に対し略直交方向に接離操作される。〔３〕ディスクカートリッジの装着操作の説明（図１１
乃至図２５）上述のように構成されたディスクドライブ装置に前述し
たディスクカートリッジ２０１を装着操作する操作状態
について説明する。〔３−ａ〕ディスクカートリッジの挿入前の状態の説明
（第１１乃至図１４）まず、ディスクカートリッジ２０１を装着操作する前の
状態について説明する。ディスクカートリッジ２０１を
装着するには、図示しないイジェクト釦を操作し、図１
１乃至図１４に示すように、イジェクト板３７をイジェ
クト位置に移動させ、カートリッジホルダ３５と、磁気
ヘッド２０が設けられた磁気ヘッド昇降部材２３とをデ
ィスク回転駆動機構２のディスクテーブル１１から離間
した上昇位置に移動操作させる。

【００６４】すなわち、イジェクト釦を操作することに
より、イジェクト板スライド機構３８が駆動され、この
イジェクト板スライド機構３８のイジェクト板スライド
ピン１３０がイジェクト板３７に設けられる操作孔１２
９の内周面に当接して、イジェクト板３７とシャーシ基
板６とに亘って張設される第４の引っ張りコイルバネ１
３９及びカートリッジ引込み操作レバー５７に張設され
る引っ張りコイルバネ７０の付勢力に抗して、イジェク
ト板３７がディスクカートリッジ２０１の挿入方向側へ
スライド操作される。そして、カートリッジホルダ支持
板３６のイジェクト板保持レバー１０３がイジェクト板
３７に設けられるイジェクト板係止部材１２４と係合
し、イジェクト板３７がイジェクト位置に保持される。

【００６５】また、イジェクト板３７のスライド操作に
伴って、このイジェクト板３７の第７の切り欠き部１２
８内に突出係合するカートリッジ引込み操作レバー５７
の回動操作係合ピン７２がディスクカートリッジ２０１
の挿入側へ引き込まれる。そして、このカートリッジ引
込み操作レバー５７に連結されたカートリッジ引込み部
材５５が反対にディスクカートリッジ２０１の挿脱口側
にスライド操作され、カートリッジ引込み部材５５の先
端に設けられるカートリッジ引込みピン５４を、カート
リッジホルダ３５の切欠部８０よりその外部へと逃げた
位置に保持する。したがって、このイジェクト状態で
は、カートリッジ引込みピン５４は、カートリッジホル
ダ３５に挿入されてくるディスクカートリッジ２０１と
接触しないようになっている。なお、シャッタ開放ピン
４６は、シャッタ開放レバー４７とカートリッジ引込み
操作レバー５７とに亘って張設される第１の引っ張りコ
イルバネ５１によって初期位置に保持されている。

【００６６】さらに、イジェクト板３７のスライド操作
に伴って、このイジェクト板３７に設けられる上下動レ
バー操作部材１４２と磁気ヘッド昇降部材２３の上下動
レバー２４とが係合して該磁気ヘッド昇降部材上下動レ
バー２４が回動操作され、磁気ヘッド昇降部材２３が図
１４に示すディスク回転駆動機構２のディスクテーブル
１１から離間した上昇位置に移動操作される。このと
き、磁気ヘッド昇降部材２３は、ローディング状態では
イジェクト板３７に設けられる板バネ１１１によってこ
の磁気ヘッド昇降部材２３に設けられる係合部２３ａを
押圧付勢することでこの磁気ヘッド昇降部材２３を記録
位置に保持しているが、イジェクト板３７が後方へスラ
イドすることによってこれらの係合が解除され、該磁気
ヘッド昇降部材２３の自重のみに抗して上昇せしめられ
る。したがって、この磁気ヘッド昇降部材２３を上昇さ
せるイジェクト板スライド機構３８のモータにかかる負
荷が少なくて済み、比較的小出力のモータを使用するこ
とができる。

【００６７】そして、この磁気ヘッド昇降部材２３が上
昇した位置、つまりイジェクト位置に上昇されると、磁
気ヘッド昇降部材上下動レバー２４の上下動ガイド部３
３の平行部３３ｂに、磁気ヘッド昇降部材２３に設けら
れる昇降用係合ピン２９が係合し、磁気ヘッド２０を少
なくともディスクカートリッジ２０１が挿入されたとき
に該磁気ヘッド２０がこのディスクカートリッジ２０１
に当たらない位置に保持せしめられる。〔３−ｂ〕ディスクカートリッジの挿入途中状態の説明
（図１５乃至図２０) そして、この状態でディスクカートリッジ２０１を、図
１５に示すような正規の向きとして、カートリッジホル
ダ３５に前方側より挿入操作する。そして、さらにこの
ディスクカートリッジ２０１を内方向へ挿入すると、図
１６に示すように、第１のカートリッジ２０３の前面部
２０９にシャッタ開放ピン４６が当接する。このシャッ
タ開放ピン４６の前面部２０９への当接に際しては、図
１９に示すように、シャッタ開放ピン４６に対向してカ
ートリッジホルダ３５の上板４５に突出形成されるカー
トリッジ押し下げ部材８９によって、ディスクカートリ
ッジ２０１がディスクテーブル１１側へ押し下げられ、
シャッタ開放ピン４６に設けられたシャッタ開放ピン逃
げ防止部材５０への乗り上げが防止された状態で、前面
部２０９に当接する。

【００６８】ここで、ディスクカートリッジ２０１の向
きが図２７に示すように表裏反対向きとしてカートリッ
ジホルダ３５に挿入された場合には、シャッタ開放ピン
ガイド溝４９の傾斜部７６の傾斜角度θ₁がディスクカ
ートリッジ２０１の誤挿入防止用の傾斜面２２９の傾斜
角度θ₂と同等若しくはそれ以下とされているので、デ
ィスクカートリッジ２０１がシャッタ開放ピン４６に当
接しそれ以上の挿入を阻止する。すなわち、ディスクカ
ートリッジ２０１を表裏反対向きに挿入した場合には、
ディスクカートリッジ２０１を自動的にドライブ内へ引
込む前に排除することができる。同様に、フロッピーデ
ィスク等の如き磁気ディスク３０２が収納されてなる磁
気ディスクカートリッジ３０１に対しても誤挿入を防止
できる。

【００６９】この状態からさらにディスクカートリッジ
２０１をカートリッジホルダ３５内に挿入すると、図２
０に示すように、シャッタ開放ピン４６にシャッタ部材
２１１の一端が当接し、シャッタ部材２１１がシャッタ
開放ピン４６によりカートリッジ２０３内に設けられる
捩じりコイルバネの付勢力に抗して、図２０中矢印Ｎで
示すディスクカートリッジ２０１の開口部２０６，２１
０を開放する方向に移動操作される。このとき、シャッ
タ開放ピン４６は、シャッタ開放ピン逃げ防止部材５０
によってシャッタ開放ピンガイド溝４９に対し位置規制
されているため、シャッタ部材２１１に乗り上げること
なく確実に該シャッタ部材２１１を開放する。

【００７０】さらにディスクカートリッジ２０１をカー
トリッジホルダ３５内に挿入すると、カートリッジホル
ダ支持板３６に回動可能に取付けられたイジェクト板保
持レバー１０３のイジェクト板保持レバー回動ピン１０
５とディスクカートリッジ２０１の先端部とが当接し
て、このイジェクト板保持レバー１０３が回動せしめら
れ、イジェクト板保持レバー１０３とイジェクト板３７
に設けられるイジェクト板係止部材１２４との係合が解
除される。この結果、イジェクト板３７のロックが解除
され、イジェクト板３７は、このイジェクト板３７とシ
ャーシ基板６とに亘り張設される第４の引っ張りコイル
バネ１３９によってディスクカートリッジ２０１の挿脱
口側にスライド操作される。

【００７１】これと同時に、イジェクト板３７の切り欠
き部１２８の一側縁１２８ａは、カートリッジ引込み操
作レバー５７の回動操作係合ピン７２に対する当接を解
除する。これにより、カートリッジ引込み操作レバー５
７が第２の引っ張りコイルバネ７０によって引っ張ら
れ、当該カートリッジ引込み操作レバー５７は第３の支
軸６８を中心として回動する。そして、このカートリッ
ジ引込み操作レバー５７の回動操作に伴ってカートリッ
ジ引込み部材５５は、このカートリッジ引込み部材５５
に設けられた進退操作ガイド溝６３，６４の傾斜溝部６
３ａ，６４ａの形状に沿ってスライドされる。すなわ
ち、カートリッジ引込み部材５５は、カートリッジホル
ダ３５のカートリッジ保持部４０の一端縁から斜め前方
へとスライドすることになる。この結果、カートリッジ
引込み部材５５の先端部に設けられたカートリッジ引込
みピン５４は、進退操作ガイド溝６３，６４の傾斜溝部
６３ａ，６４ａの形状に沿った形で、カートリッジホル
ダ３５の外方に位置保持されていた初期状態からその内
方向へと移動せしめられ、ディスクカートリッジ２０１
に設けられるカートリッジ引込みピン係合凹部２２８へ
と係合する。

【００７２】その後、カートリッジ引込み部材５５は、
進退操作ガイド溝６３，６４の垂直溝部６３ｂ，６４ｂ
の形状に沿ってディスクカートリッジ２０１の挿入方向
へとスライド操作されて行く。この結果、カートリッジ
引込み部材５５の先端に設けられるカートリッジ引込み
ピン５４によって、ディスクカートリッジ２０１が図２
１中矢印Ｐで示すディスク挿入方向へと引き込まれる。
そして最終的に、ディスクカートリッジ２０１は、カー
トリッジホルダ３５の内方端側に位置され、このディス
クカートリッジ２０１に設けられる第１及び第２の開口
部２０６，２１０を全開する。〔３−ｃ〕ディスクカートリッジの装着完了状態の説明
（図２１乃至図２５）そして、イジェクト板３７の移動操作に伴って、カート
リッジホルダ３５は、図２１乃至図２５に示すように、
このイジェクト板３７に設けられる上下動スライド溝１
３５，１３６及び１３７，１３８に上下動ガイドピン４
１，４２及び４３，４４がガイドされて、ディスク回転
駆動機構２のスピンドル軸１０の軸方向に下降操作され
る。すなわち、上下動ガイドピン４１，４２及び４３，
４４が上下動スライド溝１３５，１３６及び１３７，１
３８にガイドされて、この上下動スライド溝１３５，１
３６及び１３７，１３８の急激に下方に傾斜した第２の
傾斜部１３５ｃ，１３６ｃ及び１３７ｃ，１３８ｃに係
合した状態で、カートリッジホルダ３５が、カートリッ
ジホルダ支持板３６に設けられる上下動ガイド溝９５，
９６及び９７，９８に沿って下降される。この結果、デ
ィスクカートリッジ２０１がカートリッジ装着部１に対
し位置決め装着される。このとき、ディスクカートリッ
ジ２０１は、シャーシ基板６に設けられる高さ位置決め
ピン７ａ，８ａ及びディスクカートリッジ位置決めピン
７，８によって、位置規制されるとともに所定の高さに
保持される。また、同時にこのディスクカートリッジ２
０１内に収納された光学式ディスク２０２がディスクテ
ーブル１１上に装着される。

【００７３】そして、イジェクト板３７の移動操作に伴
って、このイジェクト板３７に設けられる上下動レバー
操作部材１４２と磁気ヘッド昇降部材２３の上下動レバ
ー２４とが係合してこの上下動レバー２４が回動操作さ
れ、磁気ヘッド昇降部材２３は、図２３及び図２４に示
すように、ディスク回転駆動機構２のスピンドル軸１０
の軸方向に下降操作される。この磁気ヘッド昇降部材２
３が下降した状態においては、図２３に示すように、イ
ジェクト板３７に設けられた板バネ１１１がこの磁気ヘ
ッド昇降部材２３の係合部２３ａに係合し、この磁気ヘ
ッド昇降部材２３を押圧付勢する。この結果、磁気ヘッ
ド昇降部材２３に移動可能に支持される磁気ヘッド２０
がディスクカートリッジ２０１の開口部２１０内に臨
み、ディスクカートリッジ２０１に収納された光学式デ
ィスク２０２の信号記録層に対して所定高さ位置に保持
されるとともに、光学ピックアップ装置４と対向配置さ
れ、情報信号の記録再生が可能な状態となる。

【００７４】なお、上述のように構成されたディスクド
ライブ装置においては、光学式ディスク２０２に対して
情報信号の記録再生を行う場合にのみイジェクト板３７
に設けられた板バネ１１１によって磁気ヘッド昇降部材
２３を押圧付勢するようになされているため、この装置
を、光学式ディスク２０２が水平面に対して水平とされ
た状態のみならず垂直な状態で使用する場合にも、記録
再生時に磁気ヘッド２０を光学式ディスク２０２に対し
て所定高さ位置に保持することができる。つまり、当該
装置を車等に搭載した場合でも、光学式ディスク２０２
に対して良好に情報信号の記録又は再生することができ
る。〔４〕他の実施例（図２６）以上、本発明を適用したディスクドライブ装置における
カートリッジ自動引込み装置の一実施例について説明し
たが、本発明は前述の実施例に限定されることなく種々
の変更が可能である。

【００７５】例えば、カートリッジ引込み操作レバー５
７の回動操作によるカートリッジ引込み部材５５のスラ
イド操作をよりスムーズにさせるため、図２６に示すよ
うに、カートリッジ引込み操作レバー５７に設けられる
進退操作係合ピン６９が係合する係合孔６７の形状をス
トレート形状ではなく、その先端側が屈曲するような形
状とする。これによれば、カートリッジ引込み操作レバ
ー５７の回転トルクが効率良くカートリッジ引込み部材
５５の移動に使用されることになる。

【００７６】

【発明の効果】上述のように、本発明は、カートリッジ
引込み部材が初期位置にあるときガイド溝の傾斜溝部に
ガイド軸が位置され、カートリッジホルダに設けた切欠
部を介して係合ピンをカートリッジホルダの外方に位置
させ、カートリッジ引込み操作レバーにより移動されて
ガイド軸とガイド溝との相対係合位置が傾斜溝部からデ
ィスクカートリッジのカートリッジホルダに対する挿入
方向に平行な溝部に沿って移動されることにより、係合
ピンがカートリッジホルダの内方に移動されカートリッ
ジホルダに挿入されたディスクカートリッジの係合凹部
に係合されるとともにディスクカートリッジをカートリ
ッジホルダの内方に引き込むので、係合ピンをカートリ
ッジホルダに接触させることなくディスクカートリッジ
のカートリッジホルダ内方への引き込みを行うことがで
きる。

【００７７】したがって、小さな引込み力でディスクカ
ートリッジをカートリッジホルダ内に引込むことができ
るとともに、イジェクト板のイジェクト位置への移動が
小さな力で済み、当該イジェクト操作を容易に行うこと
ができる。また、ディスクカートリッジを小さな力でカ
ートリッジホルダ内へ引込むことができることから、経
時変化の材質の特性のばらつきによる引込み時及び開放
時の誤動作の可能性が小さくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明が適用されたディスクドライブ装置の一
例を示す斜視図である。

【図２】上記ディスクドライブ装置の分解斜視図であ
る。

【図３】上記ディスクドライブ装置に設けられるカート
リッジ装着部を示す斜視図である。

【図４】上記ディスクドライブ装置を構成するカートリ
ッジホルダ支持板を示す斜視図である。

【図５】上記ディスクドライブ装置を構成するカートリ
ッジホルダを示す斜視図である。

【図６】上記ディスクドライブ装置を構成するイジェク
ト板を示す斜視図である。

【図７】上記ディスクドライブ装置を構成する磁気ヘッ
ド装置上下動機構のイジェクト時における状態を示す斜
視図である。

【図８】磁気ヘッド装置上下動機構のローディング時に
おける状態を示す斜視図である。

【図９】上記ディスクドライブ装置に設けられるカート
リッジホルダを示す分解斜視図である。

【図１０】上記カートリッジホルダを背面側より見た状
態の斜視図である。

【図１１】上記ディスクドライブ装置がイジェクト状態
にある平面図である。

【図１２】上記ディスクドライブ装置がイジェクト状態
にある右側面図である。

【図１３】上記ディスクドライブ装置がイジェクト状態
にある左側面図である。

【図１４】上記ディスクドライブ装置がイジェクト状態
にある正面図である。

【図１５】ディスクカートリッジのカートリッジホルダ
に対する挿入初期状態を示す平面図である。

【図１６】ディスクカートリッジのカートリッジホルダ
に対する装着状態におけるシャッタ開放ピンとの係合状
態を示す平面図である。

【図１７】ディスクカートリッジに対するシャッタ開放
ピンの係合状態を示す断面図である。

【図１８】ディスクカートリッジに対するシャッタ開放
ピンの係合状態を示す要部断面図である。

【図１９】ディスクカートリッジに対するイジェクト板
保持レバー回動ピンの係合状態を示す断面図である。

【図２０】ディスクカートリッジのシャッタ開放ピンに
よるシャッタ部材の開放途中状態を示す平面図である。

【図２１】ディスクカートリッジのシャッタ開放ピンに
よるシャッタ部材の開放終了状態を示す平面図である。

【図２２】ディスクカートリッジをローディングした状
態を示す平面図である。

【図２３】ディスクカートリッジをローディングした状
態を示す右側面図である。

【図２４】ディスクカートリッジをローディングした状
態を示す左側面図である。

【図２５】ディスクカートリッジをローディングした状
態を示す正面図である。

【図２６】カートリッジ引込み部材の他の例を示す斜視
図である。

【図２７】ディスクカートリッジを表裏反対向きにして
カートリッジホルダに挿入した状態を示す平面図であ
る。

【図２８】本発明に係るディスクドライブ装置に装着さ
れるディスクカートリッジを示す斜視図である。

【図２９】磁気ディスクカートリッジの斜視図である。

【図３０】従来のディスクドライブ装置におけるカート
リッジ自動引込み装置を正面から見た状態の平面図であ
る。

【図３１】従来のディスクドライブ装置におけるカート
リッジ自動引込み装置を背面から見た状態の平面図であ
る。

【符号の説明】

３５カートリッジホルダ、４６シャッタ開放ピ
ン、４７シャッタ開放部材、４９シャッタ開放
ピンガイド溝、５４カートリッジ引込みピン、５
５カートリッジ引込み部材、５７カートリッジ引
込み操作レバー、６３，６４進退操作ガイド溝、６
３ａ，６４ａ傾斜溝部、６３ｂ，６４ｂ垂直溝
部、７０引っ張りコイルバネ、７６傾斜部、
７７ストレート部、２０１ディスクカートリッ
ジ、２２８カートリッジ引込みピン係合凹部、２
２９傾斜面。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】ディスクカートリッジが挿入保持される
カートリッジホルダと、ガイド溝とガイド軸を相対係合させてディスクカートリ
ッジの上記カートリッジホルダに対する装脱方向に移動
可能に支持されるとともに、上記ディスクカートリッジ
の一側面に設けられ係合凹部に係合する係合ピンが設け
られたカートリッジ引込み部材と、上記カートリッジ引込み部材をディスクカートリッジの
上記カートリッジホルダに対する挿入方向に引っ張りコ
イルバネの付勢力により移動させ、上記ディスクカート
リッジを上記カートリッジホルダ内に引き込むカートリ
ッジ引込み操作レバーとを備え、上記ガイド溝は、ディスクカートリッジの上記カートリ
ッジホルダに対する挿入方向に対し傾斜する傾斜溝部
と、上記ディスクカートリッジの上記カートリッジホル
ダに対する挿入方向に平行な溝部とを有し、上記カートリッジ引込み部材は、初期位置にあるとき上
記ガイド溝の傾斜溝部に上記ガイド軸が位置されて上記
カートリッジホルダに設けた切欠部を介して上記係合ピ
ンを上記カートリッジホルダの外方に位置させ、上記カ
ートリッジ引込み操作レバーにより移動され、上記ガイ
ド軸と上記ガイド溝との相対係合位置が上記傾斜溝部か
ら上記平行な溝部に沿って移動されることにより、上記
係合ピンが上記カートリッジホルダの内方に移動され上
記カートリッジホルダに挿入されたディスクカートリッ
ジの係合凹部に係合されるとともに上記ディスクカート
リッジを上記カートリッジホルダの内方に引き込むこと
を特徴とするディスクドライブ装置におけるカートリッ
ジ自動引込み装置。