JP3018713U - 自動車用消音器 - Google Patents
自動車用消音器Info
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- JP3018713U JP3018713U JP1995006150U JP615095U JP3018713U JP 3018713 U JP3018713 U JP 3018713U JP 1995006150 U JP1995006150 U JP 1995006150U JP 615095 U JP615095 U JP 615095U JP 3018713 U JP3018713 U JP 3018713U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】メイン排気管をステンレス金網を素材として形
成することにより、金網の滑らかな表面仕上げにより排
気通路において円滑な排気作用を確保し、排気ガスの発
生する二次騒音の気流音を低減し、吸音材飛散防止の金
網を配設する工程を省き製造コストの低減が図られる。 【構成】網目の細かいステンレス金網を数回重ね巻きし
管状に成形し形成したメイン排気管4の端部を、外筒1
に固定され排気ガスの導入口及び吐出口を形成する排気
導入管2及び吐出管3に嵌合し、エンジンからの排気通
路を形成する。
成することにより、金網の滑らかな表面仕上げにより排
気通路において円滑な排気作用を確保し、排気ガスの発
生する二次騒音の気流音を低減し、吸音材飛散防止の金
網を配設する工程を省き製造コストの低減が図られる。 【構成】網目の細かいステンレス金網を数回重ね巻きし
管状に成形し形成したメイン排気管4の端部を、外筒1
に固定され排気ガスの導入口及び吐出口を形成する排気
導入管2及び吐出管3に嵌合し、エンジンからの排気通
路を形成する。
Description
【0001】
この考案は、網目の細かいステンレス金網を数回重ね巻きしパイプ状に成形し てメイン排気パイプを形成し、排気作用と消音効率及び吸音材の飛散防止効果を 向上させた自動車用消音器に関するものである。
【0002】
従来の技術による自動車用消音器は、例えば実開昭61−134512又はそ の従来例(実開昭58−183925)において示されたように、消音器本体を 構成する外筒と、多数の小孔を周面に穿設し、その外周に吸音材と金網とからな る吸音本体又は金網を巻きつけた排気パイプと、ガラスウ−ル等の吸音材を外筒 と排気パイプの間に充填した消音室とからなっており、エンジン側から排出され た排気ガスは、外筒内において圧縮、膨張を繰り返し、排気パイプ周面に巻つけ られた吸音本体を通過し、又はガラスウ−ルの吸音材を充填した消音室へ出入り して消音されるように考案されている。吸音本体に巻きつけられ、又は排気パイ プ周面に取り付けれた金網は、ガラスウ−ル等の吸音材の飛散防止装置として設 けられている。このような構造の消音器においては、排気パイプ内壁の表面仕上 げすなわち表面摩擦抵抗値が、排気作用や消音効果を向上又は減衰させる一因と なることに異論はない。また、理論的には、吸音材の飛散、吸引を防止するため 吸音材の通過を妨げる小孔を直接排気パイプの周面に多数穿設することが好まし いが、このような小孔を金属製パイプの周面に形成することに技術的制約が伴う ことから、ガラスウ−ル等の吸音材飛散防止装置として金網を排気パイプ周面に 取り付ける製造工程を必要とし、その工程が製品の製造コストを押し上げる。
【0003】
上述したように、消音器の排気作用や消音効果は、排気パイプ内壁の表面仕上 げ、すなわち表面摩擦抵抗値により向上又は減衰する。従来の考案は、金属製パ イプを素材とし、その周面に小孔を穿設して排気パイプを成形する方法を用いて いるが、素材とする金属製パイプの内壁面は、十分な滑らかさを提供するような 表面処理は行っていないという欠点があった。
【0004】 さらに、素材とする金属製パイプの周面に吸音材の通過を防ぐ小さい孔を多数 穿設し吸音材の飛散、吸引を防止しようとしても、ガラスウ−ル等の吸音材の通 過を防ぐに足る小孔の形成には技術的制約を免れず、よって吸音材の飛散、吸引 を防止するためには、金網を吸音本体や排気パイプの周面に巻きつける製造工程 は不可欠であり、製品の製造コストを押し上げる要因となっている。
【0005】 この考案は、滑らかな表面処理されたステンレス金網を積層にして、パイプ状 に成形しメイン排気パイプを形成し、排気作用や消音効果を向上させるとともに 、金網を吸音材飛散防止のために取りつける製造工程を省き製品コストを引き下 げる自動車用消音器を提供することを目的とする。
【0006】
この考案は、網目の細かいステンレス金網を数回重ね巻きし、その重ね合わし たステンレス金網のそれぞれの端部をスポット溶接しパイプ状に成形してメイン 排気パイプを形成する。その排気パイプを、外筒に固定され排気ガスの吸入口と 吐出口をそれぞれ形成する排気導入パイプと吐出パイプとに嵌装し、スポット溶 接により継合して外筒内に主要な排気通路を形成することを特徴としている。
【0007】
この考案の消音器においては、外筒内の排気通路を形成するメイン排気パイプ が、網目の細かいステンレス金網を重ね合わせパイプ状に成形したものによって 形成されており、素材としたステンレス金網の滑らかな表面仕上げにより、排気 パイプ内壁の表面摩擦抵抗値は低減するので、排気ガスは効率よく消音室へ導入 され、かつ、排気ガスが排気通路を通過する際発生する二次騒音の気流音は減衰 して、吸音作用や消音効果は向上する。さらに排気パイプ自体が積層のステンレ ス金網から構成されているので、吸音本体又は排気パイプの周面に金網を巻きつ けるような吸音材飛散防止装置を取りつける製造工程を省くことができるので、 製品の製造コストを引き下げる。
【0008】
添付図面により、この考案による自動車用消音器を詳細に説明する。
【0009】 図1は、この考案の自動車用消音器の一実施例を示す縦断側面図、図2、図3 及び図4は、ステンレス金網を重ね合わせパイプ状に成形する方法を示す外観斜 視図、側面図及び断面図である。
【0010】 各図において、1は消音器の本体部分を構成する外筒、2は外筒1に固定され 、排気ガス吸入口を形成する導入パイプ、3は外筒1に固定され、吐出口を形成 する吐出パイプ、4は網目の細かいステンレス金網を重ね合わせパイプ状に成形 した排気パイプであって、その両端部において、それぞれ導入パイプ2および吐 出パイプ3と継合しエンジンからの排気ガスの排気通路を形成するメイン排気パ イプ、5は消音室、6は吸音材、7は網目の細かいステンレス製の金網、8は重 ね合わせた金網7のそれぞれ端部、9は導入パイプ2又は吐出パイプ3とメイン 排気パイプ4との継合部、10及び11は重ね合わせた金網7の端部8及び導入 パイプ2又は吐出パイプ3とメイン排気パイプ4との継合部9におけるスポット 溶接位置を示す。
【0011】 金網7は、図2において示された矢印の方向に数回重ね巻きし、図3及び図4 に示されたように、重ね合わせたそれぞれの端部8を溶接位置10においてスポ ット溶接してパイプ状に成形して、メイン排気パイプ4を形成する。
【0012】 図1に示されたように、エンジンからの排気ガスの吸入口及び吐出口を形成す る排気導入パイプ2と吐出パイプ3は、それぞれ外筒1に固定されている。メイ ン排気パイプ4は、排気導入パイプ2及び吐出パイプ3に嵌装し、排気導入パイ プ2及び吐出パイプ3に、継合部9のスポット溶接位置11において、それぞれ 溶接、継合され、外筒内における主要な排気通路を形成する。
【0013】 エンジンから排気導入パイプ2に排出された排気ガスは、積層のステンレス金 網によって形成されたメイン排気パイプ4の細かい網目をとおり、消音室5に導 入されて効率よく消音され、メイン排気パイプ4と消音室5の間を循環して吐出 パイプ3より大気中に吐出される。
【0014】 この考案による排気パイプ4の内壁を形成するステンレス金網7の表面仕上げ は、金属製パイプを素材とする従来の排気パイプの内壁より滑らかに処理されて いるので、メイン排気パイプ4の排気通路を通過する排気ガスは、効率よく消音 室へ導入され、かつ、排気ガスによって発生する二次騒音の気流音は低減して、 円滑な排気作用と優れた消音効果が得られる。
【0015】 この考案による排気パイプ4は、網目の細かいステンレス金網7を数回重ね巻 きして、パイプ状に成形し形成された構造になっているので、従来の消音器にお いて、グラスウ−ル等の吸音材6の吸引、飛散の防止効果を高めるため使用して きた吸音材飛散防止装置の金網をあらためて配設する必要がないから、消音器の 製造コストを軽減できる。
【0016】 この考案による消音器の消音効率の向上及び製造コストの低減を図るためにス テンレス金網7の網目は、できるかぎり細かいものを使用することが好ましい。 この場合、メイン排気パイプ4に成形するためステンレス金網7をパイプ状に重 ね合わせる積層の数は、ステンレス金網の網目の細かさと金網の硬度との関係値 の最適値を求めることが好ましい。
【0017】
以上説明した通り、この考案による自動車用消音器においては、消音器本体を 構成する外筒内に配設されるメイン排気パイプを網目の細かいステンレス金網を 数回重ね巻きしパイプ状に成形したものによって形成したため、ステンレス金網 の提供するメイン排気パイプ内壁の滑らかな表面仕上げにより、消音器の排気通 路を通過する排気ガスの排気作用が向上し、かつ排気ガスの発生する二次騒音の 気流音を減衰させる。またメイン排気パイプは、積層のステンレス金網をもって 形成されているので、グラスウ−ル等の吸音材の吸引、飛散の防止効果を高める ため従来の消音器において使用してきた金網を、吸音材飛散防止用としてあらた めて配設する必要がないから、消音器の製造コストを軽減できる。
図1は、この考案を示す縦断側面図、図2、図3及び図
4は、ステンレス金網をパイプ状に成形する方法を示す
外観斜視図、側面図及び断面図、図5及び図6は、従来
の技術を示す縦断側面図である。 各図において、1は外筒、2は導入パイプ、3は吐出パ
イプ、4はメイン排気パイプ、5は消音室、6は吸音
材、7はステンレス金網、8は重ね合わせた金網7の端
部、9は導入パイプ2又は吐出パイプ3とメイン排気パ
イプ1との継合部、10、11は金網7の端部8及び継
合部9におけるスポット溶接位置を示し、図5、図6に
おいて、12は従来の排気パイプ、13は多数の小孔、
14は吸音本体である。
4は、ステンレス金網をパイプ状に成形する方法を示す
外観斜視図、側面図及び断面図、図5及び図6は、従来
の技術を示す縦断側面図である。 各図において、1は外筒、2は導入パイプ、3は吐出パ
イプ、4はメイン排気パイプ、5は消音室、6は吸音
材、7はステンレス金網、8は重ね合わせた金網7の端
部、9は導入パイプ2又は吐出パイプ3とメイン排気パ
イプ1との継合部、10、11は金網7の端部8及び継
合部9におけるスポット溶接位置を示し、図5、図6に
おいて、12は従来の排気パイプ、13は多数の小孔、
14は吸音本体である。
Claims (1)
- 消音器の本体部分を構成する外筒と、その外筒に固定さ
れ、排気ガスの流れに沿って上流側の吸入口および下流
側の吐出口ならびにエンジンからの排気ガスの排気通路
を形成する排気パイプと、その外筒と排気管とによって
仕切られた空洞室全体に吸音材を充填して形成した消音
室とからなる自動車用消音器において、網目の細かいス
テンレス金網を数回重ね巻きし、重ね合わしたステンレ
ス金網のそれぞれの端部をスポット溶接しパイプ状に成
形して形成されるメイン排気パイプを、外筒に固定され
排気ガスの吸入口と吐出口をそれぞれ形成する排気導入
パイプと吐出パイプに嵌装し、スポット溶接し継合し
て、外筒内における主要な排気通路を形成することを特
徴とする自動車用消音器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995006150U JP3018713U (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | 自動車用消音器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995006150U JP3018713U (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | 自動車用消音器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3018713U true JP3018713U (ja) | 1995-11-28 |
Family
ID=43154149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995006150U Expired - Lifetime JP3018713U (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | 自動車用消音器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3018713U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6342819B2 (ja) * | 1981-08-29 | 1988-08-25 | Nippon Telegraph & Telephone |
-
1995
- 1995-05-29 JP JP1995006150U patent/JP3018713U/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6342819B2 (ja) * | 1981-08-29 | 1988-08-25 | Nippon Telegraph & Telephone |
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