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JP3018371U - 駐車装置のパレット移載機構 - Google Patents

駐車装置のパレット移載機構

Info

Publication number
JP3018371U
JP3018371U JP1995004800U JP480095U JP3018371U JP 3018371 U JP3018371 U JP 3018371U JP 1995004800 U JP1995004800 U JP 1995004800U JP 480095 U JP480095 U JP 480095U JP 3018371 U JP3018371 U JP 3018371U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pallet
engaging
parking
engagement
parking space
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1995004800U
Other languages
English (en)
Inventor
英樹 宮本
Original Assignee
永代機械工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 永代機械工業株式会社 filed Critical 永代機械工業株式会社
Priority to JP1995004800U priority Critical patent/JP3018371U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3018371U publication Critical patent/JP3018371U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】パレットが正規の収納位置や引き込み位置から
ズレることがあっても、パレットの一部が干渉し合った
り、搬送台車等の作動装置の動きを妨げることがないよ
うにする。平面式や立体式の駐車装置にも使用すること
ができるようにする。 【構成】パレットPLの下面に係合スリーブ12,13
を突設する。係合スリーブ12,13に下端開口12
a,13aとパレット受け渡し方向に直交する側面開口
12b,13bとを連続して設ける。搬送台車5にパレ
ット横行装置20をパレットPLの受け渡し方向へ移動
可能に設けると共に、パレット横行装置20に回動軸2
4をパレットPLの受け渡し方向へ配設する。回動軸2
4の両端に、係合ピン31,32を周方向へ90度偏位
して突設する。係合ピン31,32を、係合スリーブ1
2,13の下方より回動軸24の回動にて係合スリーブ
12,13と係脱させ、パレット横行装置20を移動し
て、駐車スペース3と搬送台車5との間でパレットPL
の受け渡しを行なう。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、搬送台車と駐車スペースとの間で、車両積載用のパレットを受け渡 しする駐車装置のパレット移載機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の駐車装置として、例えば実公昭61−36482号公報に示されるもの がある。 上述の駐車装置は、駐車装置構体に複数の駐車スペースを上下多段に設け、こ れら駐車スペースの側部に昇降装置を設けたタワー式で、各駐車スペースに収容 される車両積載用のパレットは、パレット移載機構によって昇降装置に受け渡し される。
【0003】 パレット移載機構は、各階層を横移動する横動装置と、該横動装置及び前記パ レットに設けられた一対の連結部とからなっており、一方の連結部は、上下方向 へ貫通するアリ溝を設けた雌型に、また他方の連結部は雌方連結部のアリ溝に上 下方向へ抜き差し可能に遊挿される先端拡大部を設けた雄型に形成すると共に、 横動装置の連結部を、昇降装置によって上下移動するパレットの連結部軌跡上に 位置するよう駐車装置構体の前部よりも突出させて構成することにより、パレッ トの受け渡し時には雄型及び雌型連結部を連結し、またパレットが昇降する際に は雄型連結部が雌型連結部内を挿通できるようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このように、雌雄の連結部を上下方向へ抜き差し可能に遊挿した構成にあって は、パレットを駐車スペースへ収容したり昇降装置へ引き込んだ際に、いずれか のパレットが所定位置から若干でもズレていると、昇降装置を上下動した際に雌 雄の連結部が干渉し合って、昇降装置の作動を阻害するという欠点がある。また 、横動装置の連結部を駐車装置構体の前部よりも突出させているために、適用が 各階層の片側に1つまたは両側に2つの駐車スペースしか持たないタワー式に限 られ、複数の駐車スペースを横並びに設けて、パレットを搬送台車で移動する平 面式や、この平面式を上下に多段に設け、パレットを搬送台車ごと昇降させる立 体式の駐車装置では、横動装置の連結部が駐車スペースに収容されるパレットの 連結部と干渉するために、適用ができなかった。
【0005】 本考案は、このような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは 、パレットが正規の収納位置や引き込み位置からズレることがあっても、パレッ トの一部が干渉し合ったり、搬送台車等の作動装置の動きを妨げることがなく、 しかも平面式や立体式の駐車装置にも使用することのできるパレット移載機構を 提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述の目的を達成するため、駐車スペースに収容される車両積載用の パレットを、駐車スペースの側部へ移動した搬送台車へ受け渡しする駐車装置の パレット移載機構において、前記パレットの下面に係合スリーブを突設し、該係 合スリーブに下端開口とパレット受け渡し方向に直交する側面開口とを連続して 設け、前記搬送台車にパレット横行装置をパレットの受け渡し方向へ移動可能に 設けると共に、該パレット横行装置に回動軸をパレットの受け渡し方向へ配設し 、該回動軸に前記係合スリーブの下方より回動軸の回動にて係合スリーブと係脱 する係合ピンを突設したことを特徴としている。
【0007】 上述の係合スリーブを2本とし、該係合スリーブを前記パレット下面のパレッ ト受け渡し方向前後部に突設することもできる。この場合に、双方の係合スリー ブの側面開口を、互いに逆向きに設けてもよい。また、2本の係合ピンを回動軸 の周方向へ偏位して突設することもできる。
【0008】
【作用】
このような構成から、駐車スペースに位置するパレットを搬送台車へ移載する には、搬送台車上のパレット横行装置を駐車スペース方向へ移動し、係合ピンを パレットの下面へ進入させて行く。パレット横行装置の回動軸に突出する係合ピ ンは、予め回動軸を回動して、全体を係合スリーブの下端面よりも下方向へ向け ておくことにより、パレットや係合スリーブと干渉しなくなる。パレット横行装 置はガイドレールの一端側へ向けて移動し、係合ピンがパレットの係合スリーブ の下方に位置することにより停止する。次に、回動軸を回動して、係合ピンを係 合スリーブの側面開口側より上方へ回動すると、係合ピンが係合スリーブの側面 開口より係合スリーブ内へ入って係合し、回動軸の回動が停止する。
【0009】 次に、搬送台車上のパレット横行装置を駐車スペースと反対方向へ移動すると 、駐車スペース内部のパレットが係合ピンと係合スリーブとの係合によって駐車 スペースから搬送台車の上面へ引き込まれて行く。そして、パレット横行装置が 移動し、ガイドレールの一端側へ到達して停止すると、パレットが搬送台車の所 定の積載位置へ到達して引込みを完了する。
【0010】 パレットを搬送台車へ引き込んだ状態では、係合ピンと係合スリーブとの係合 を一旦解除してもよいが、搬送台車の移動でパレットがズレることのないように しておくことが好ましい。
【0011】 一方、搬送台車上のパレットを駐車スペースへ移載する場合には、予めパレッ トの係合スリーブとパレット横行装置の係合ピンとを係合しておき、パレット横 行装置を駐車スペース方向へ移動することにより、パレットを搬送台車から駐車 スペースへ送り出し、パレット横行装置の停止によりパレットを駐車スペースの 所定位置に設置する。そして、回動軸の回動により、係合ピンを係合スリーブの 側面開口側より下方へ回動すると、係合ピンが水平状態となって係合スリーブと の係合が解除される。係合スリーブとの係合を解除された係合ピンは、上述のよ うに水平状態となるため、走行路に搬送台車をこのまま走行させても、他の駐車 スペースに収容されたパレットや係合スリーブに係合ピンが干渉しない。
【0012】 係合ピンと係合スリーブとを2つづつ設定することにより、パレットの汎用性 が高まり、駐車スペースと搬送台車間の受け渡しも容易に行なえるようになる。 また、2本の係合ピンを回動軸の周方向へ偏位させて突設することにより、一方 の係合ピンを用いてパレットを受け渡しする際に、他方の係合ピンが他のパレッ トや他の係合スリーブと干渉しなくなる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案を図示の一実施例に基づいて説明する。 図中、図1は図7のI−Iで切断した要部拡大断面図、図2は駐車装置の正面 図、図3は駐車装置の平面図、図4は駐車装置の右側面図、図5は搬送台車の平 面図、図6は搬送台車の要部拡大平面図で、パレット横行装置及びその駆動機構 とガイドレールの詳細図、図7は図6の正面図、図8は図7のVIII−VIII断面図 、図9は図1のIX−IX断面図、図10は搬送台車及びパレットと昇降フレームと を示す正面図である。
【0014】 駐車装置1は、駐車装置構体2に、複数の駐車スペース3を画成した地下一階 層及び地下二階層と、地上部分に駐車車両CAを搬入または搬出する入出庫スペ ース4とを設けた立体式で、地下一・二階層には、駐車車両CAを積載するパレ ットPLが駐車スペース3毎に設定されており、駐車車両CAは、パレットPL に積載されたまま、駐車装置構体2内を横移動または昇降して搬送されるように なっている。
【0015】 地下一・二階層にはそれぞれ直線状の走行路6が設けられ、各走行路6に搬送 台車5が配設されると共に、走行路6の両側に上述の駐車スペース3が並設され ている。駐車装置構体2の車両搬入出側には、入出庫スペース4と受け渡しスペ ース7,8とからなる昇降ゾーン9が設定されている。受け渡しスペース7,8 は、地下一・二階層の走行路6,6の端部スペースを利用したもので、昇降ゾー ン9には昇降フレーム10,10が設けられており、地下一・二階層の受け渡し スペース7,8では、搬送台車5と昇降フレーム10,10との間でパレットP Lの受け渡しが行なわれ、また地上の搬入出スペース4では、昇降フレーム10 ,10上に保持されたパレットPLへの駐車車両CAの搬入または搬出が行なわ れる。
【0016】 パレットPLには2種類のものが用いられていて、横行用の4つの車輪11は 2種類に共通して設けられ、またこのパレットPLが、走行路6のいずれの側の 駐車スペース3に用いられるかによって、下面の係合スリーブ12,13が選択 的に突設される。車輪11は、受け渡し方向前後部となる両側部前後の4箇所に 設けられ、パレットPLは、それぞれの駐車スペース3と搬送台車5に設けられ た一対のパレット用レール14,14,15,15に車輪11を転動させて、駐 車スペース3と搬送台車5との間を受け渡しされるようになっている。
【0017】 係合スリーブ12,13には、下端開口12a,13aと側面開口12b,1 3bとが連続して設けられており、一方の係合スリーブ12は、走行路6の一方 の側の駐車スペース3に用いられるパレットPLの受け渡し方向前後部となる走 行路側の下面中央に、側面開口12bをパレット受け渡し方向と直交する一方の 側面へ向けて突設され、また他方の係合スリーブ13は、走行路6の他方の側の 駐車スペース3に用いられるパレットPLの受け渡し方向前後部となる走行路側 の下面中央に、側面開口13bをパレット受け渡し方向と直交する他方の側面へ 向けて突設される。
【0018】 前記搬送台車5には、前後部両側の4箇所にそれぞれ2箇1組の走行輪16, 16が設けられている。前部側の2組の走行輪16,16は駆動モータ17付き の駆動輪で、搬送台車5は、走行路6に敷設された走行レール18上を自走して パレットPLを搬送する。搬送台車5の前後部には、上述のパレット用レール1 5,15が架設され、また搬送台車5の中央部には、各駐車スペース3との間で パレットPLの受け渡しを行なうパレット横行装置20と、その駆動機構21及 びパレット横行装置20を搬送台車5のパレット受け渡し方向へ案内するガイド レール22とが設けられている。
【0019】 パレット横行装置20には、上面に駆動モータ23と該モータ23に駆動され る回動軸24と、一対の近接センサ25,25及びチェーン連結用のブラケット 26とが設けられ、下面に上記ガイドレール22のV字型両側面を挟む4つの走 行輪27が設けられている。回動軸24は、ガイドレール22と同様、搬送台車 5のパレット受け渡し方向に架設されており、中間部にストライカ28とスプロ ケット29とが軸着され、該スプロケット29と上記駆動モータ23のスプロケ ット23aとにチェーン30が巻装されると共に、回動軸24の両端部に、一対 の係合ピン31,32が周方向へ90度偏位して突設されている。
【0020】 一方の係合ピン31は、図3において、下側の駐車スペース3に収容されるパ レットPLの受け渡しに用いられ、また他方の係合ピン32は、同じく図3にお いて、上側の駐車スペース3に収容されるパレットPLの受け渡しに用いられる 。回動軸24は、駆動モータ23にて両方向に回動され、その回動力を近接セン サ25,25とストライカ28とによって90度の範囲に規制されるようなって おり、回動軸24が停止した際には、係合ピン31,32のいずれか一方が直立 し、他方が水平状態となるように設定されている。
【0021】 パレット横行装置20の駆動機構21は、駆動モータ40と、搬送台車5のパ レット受け渡し方向の一方の側部に軸支されるスプロケット41,42と、搬送 台車5のパレット受け渡し方向の他方の側部に軸支されるスプロケット43とを 持っている。駆動モータ40のスプロケット40aとスプロケット41には動力 伝達用のチェーン44が巻装され、搬送台車両側のスプロケット42,43にパ レット横行装置移動用のチェーン45が巻装されると共に、該チェーン45の両 端はパレット横行装置20のブラケット26に連結されており、パレット横行装 置20は、駆動機構21にてガイドレール22の両端に亙って移動する。
【0022】 前記入出庫スペース4には、通路床50,50がパレットPL分の間隔を置い て架設されており、昇降フレーム10,10が入出庫スペース4に停止した際に は、昇降フレーム10,10上のパレットPLが、両側の通路床50,50と、 駐車車両搬入出側の昇降フレーム10上に設けた踏み板51と面一に位置して、 駐車車両CAの搬入出と乗員の乗降が安全且つ容易に行なえるようにしている。 入出庫スペース4の外端側には、外部とを仕切るシャッタ52が開閉可能に設け られ、また入出庫スペース4の内端側には、昇降フレーム10,10の駆動機構 53が設けられており、昇降フレーム10,10は、駆動機構53の巻上げドラ ム54,54に巻回された4本のワイヤロープ55を、それぞれの両側のシーブ 56,56に巻き掛けし、駆動モータ57の回転駆動にて昇降ゾーン9を昇降す る。
【0023】 本実施例は、以上のように構成されており、パレット横行装置20の係合ピン 31,32は、例えば図3の下側の駐車スペース3に収容されるパレットPLを 搬送台車5へ移載する場合に、パレット横行装置20の移動を開始する前に、回 動軸24を回動して、パレット横行装置20の進行側となる係合ピン31を水平 方向に倒しておく。この倒し方向は、図3の下側の駐車スペース3に収容される パレットPLの係合スリーブ12の側面開口12b側である。またこの時、パレ ット横行装置20の進行と反対側の係合ピン32は、直立状態となる。
【0024】 そして、パレット横行装置20を、図3の下側の駐車スペース方向となるガイ ドレール22の一端部側へ移動を開始すると、先端側の係合ピン31が、図3の 下側の駐車スペース3に収容されるパレットPLの下方へ進入して行き、パレッ ト横行装置20がガイドレール22の一端側へ到達して停止することにより、パ レットPLの係合スリーブ12と同一面F上に位置する(図1の実線,図5〜図 8及び図10参照)。次に、回動軸24を回動して、係合ピン31を係合スリー ブ12の側面開口側より上方へ回動することにより、係合ピン31が係合スリー ブ12の側面開口12bより係合スリーブ12の内部へ入って係合し、近接セン サ25,25とストライカ28とによって、回動軸24の回動を停止する。パレ ット横行装置20の進行と反対側の係合ピン32は、係合ピン31の直立に代わ って水平状態となる。
【0025】 次に、パレット横行装置20が搬送台車5上を引き込み方向へ移動すると、駐 車スペース内部のパレットPLが係合ピン31と係合スリーブ12との係合によ って駐車スペース3から引き出され、搬送台車5の上面へ引き込まれて行く。そ して、パレット横行装置20がガイドレール22の一端側へ到達して停止すると 、パレットPLが搬送台車5の所定の積載位置へ到達して引込みを完了する。パ レットPLを搬送台車5へ引き込んだ状態では、係合ピン31と係合スリーブ1 2との係合を一旦解除してもよいが、搬送台車5の横移動でパレットPLがズレ ることのないようにしておくことが好ましい。
【0026】 一方、搬送台車5上のパレットPLを、図3の下側の駐車スペース3へ移載す る場合には、予めパレット横行装置20の係合ピン31とパレットPLの係合ス リーブ12とを係合しておき、パレット横行装置20を、図3の下側の駐車スペ ース方向となるガイドレール22の一端部側へ移動を開始して、パレットPLを 搬送台車5から駐車スペース3へ送り出して行く。そして、パレット横行装置2 0がガイドレール22の一端部側で停止すると、パレットPLが駐車スペース3 の所定位置に設置される。
【0027】 次に、回動軸24を回動して、係合ピン31を係合スリーブ12の側面開口1 2b側より下方へ回動すると、係合ピン31が水平状態となって係合スリーブ1 2との係合が解除される。係合スリーブ12との係合を解除された係合ピン31 は、上述のように水平状態となるため、走行路6に搬送台車5をこのまま走行さ せた場合に、他の駐車スペース3に収容されたパレットPLや係合スリーブ12 にズレがあっても係合ピン31が干渉しない。また、他方の係合ピン32は直立 状態にあるが、パレット横行装置20の移動によって搬送台車5内に位置するた め、同じく他の駐車スペース3に収容されたパレットPLや係合スリーブ12と 干渉しない。 図3の上側に示す駐車スペース3では、係合ピン32と係合スリーブ13を用 い、これらを上述のようにパレット横行装置20等の作動で係脱することにより 、駐車スペース3と搬送台車5との間でパレットPLの受け渡しが行なわれる。
【0028】 パレットPLを載せた搬送台車5は、走行路6を自走して受け渡しスペース7 ,8に移動する。受け渡しスペース7,8では昇降フレーム10,10が待機し ており、搬送台車5の前後端より突出するパレット下面前後のフレームを下方か ら支承し、入出庫スペース4へ上昇し、駐車車両CAの搬入または搬出が行なわ れる。
【0029】 上記実施例に用いる2種類のパレットPLは、駐車スペース3の番地を指定し た専用としてもよいが、走行路6の一側または他側の複数の駐車スペース3に共 用することもできる。 以上のように本実施例は、係合ピン31,32が搬送台車5内にある場合はも とより、係合ピン31,32が搬送台車5のパレット受け渡し方向側部に位置し た場合でも、回動軸24の回動によって側部に位置した係合ピン31,32を水 平状態にできるので、駐車スペース3に収容されたパレットPLや係合スリーブ 12,13にズレがあっても係合ピン31を干渉させないで済む。また、係合ス リーブ12,13を、駐車スペース3に収容されるパレットPLに応じて向きを 変えて突設し、パレット横行装置20の回動軸24には、2つの係合ピン31, 32を回動軸24の周方向へ偏位して突設したことにより、回動軸24の回動量 が少なくて済むから、パレットPLの受け渡し時間を短縮でき、しかも係合ピン 31,32の一方が係合スリーブ12,13の一方と係脱する際に、他方を妨げ たり干渉を招くことがない。
【0030】 また、本実施例の駐車装置は、搬送台車が横移動しかしないために、搬送台車 の作動から見れば平面式と変りないが、パレットを搬送台車ごと昇降させる立体 式の場合にも、パレットの係合スリーブや搬送台車側の係合ピンがパレットの面 積から突出しないので、係合ピンがパレットや係合スリーブと干渉することがな い。
【0031】 更に本考案は、パレットの受け渡し方向両側部に2つの係合スリーブを突設し 、パレット横行装置の回動軸には、上述の実施例同様2つの係合ピンを回動軸の 周方向へ偏位して突設することにより、パレットを走行路のいずれの側の駐車ス ペースに用いることができるようになる。また、パレットの係合スリーブが1つ の場合には、係合ピンも1つで済ませることもできる。
【0032】 ワイヤロープの駆動機構は、入出庫スペース以外の他の場所に設定することも でき、昇降フレームの支持機構として、ワイヤロープ以外にシザースリンク機構 等の他の構造を用いることもできる。更に昇降ゾーンは、駐車装置構体のいずれ の位置にあってもよい。また本発明は、実施例に示した地下二階層のものに限ら ず、入出庫スペースの上部または下部の地下や地上部分に、一階または三階以上 の階層を持つ立体式駐車装置に適用が可能であり、更に平面式の駐車装置として は、駐車スペースが走行路の片側のみの構造にも適用が可能である。
【0033】
【考案の効果】
本考案は以上のように構成されるので、係合ピンが搬送台車内にある場合はも とより、係合ピンが搬送台車のパレット受け渡し方向側部に位置した場合におい ても、回動軸の回動によって側部に位置した係合ピンを水平や横方向にできるの で、駐車スペースに収容されたパレットや係合スリーブにズレがあっても係合ピ ンを干渉させないで済み、複数の駐車スペースを横並びに設けて、パレットを搬 送台車で移動する平面式や、この平面式を上下に多段に設け、パレットを搬送台 車ごと昇降させる立体式の駐車装置にも適用できて好適である。
【0034】 また、2本の係合スリーブを、パレット下面のパレット受け渡し方向前後部に 突設することにより、駐車スペースが走行路の両側に設定されている場合に、パ レットをいずれの側の駐車スペースにも用いることができて、汎用性が高まる。 更に、2本の係合ピンを、回動軸の周方向へ偏位して突設することにより、駐車 スペースが走行路の両側に設定されている場合に、パレットの受け渡しを行なう 際の回動軸の回動量が少なくて済み、しかも係合ピンをそれぞれの側の駐車スペ ースに使用レットの受け渡しに専用の用いることができるので、受け渡し時間を 短縮できて作業性の向上が図れる。そして、上述の係合スリーブと係合ピンが2 本づつの構造を組合わせることにより、これらの相乗効果が図れ、更に双方の係 合スリーブの側面開口を、互いに逆向きに設けて組合わせることにより、より一 層の合理化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図7のI−I断面図
【図2】本考案の一実施例を示す駐車装置の正面図
【図3】本考案の一実施例を示す駐車装置の平面図
【図4】本考案の一実施例を示す駐車装置の右側面図
【図5】本考案の一実施例を示す搬送台車の平面図
【図6】本考案の一実施例を示す搬送台車の要部拡大平
面図
【図7】本考案の一実施例を示す搬送台車の要部拡大正
面図
【図8】図7のVIII−VIII断面図
【図9】図1のIX−IX断面図
【図10】本考案の一実施例を示す搬送台車及びパレッ
トと昇降フレームとを示す正面図
【符号の説明】
1…駐車装置 2…駐車装置構体 3…駐車スペース 4…入出庫スペース 5…搬送台車 6…走行路 7,8…受け渡しスペース 9…昇降ゾーン 10…昇降フレーム 12,13…係合スリーブ 12a,13a…係合スリーブ12,13の下端開口 12b,13b…係合スリーブ12,13の側面開口 14,15…パレット用レール 18…走行レール 20…パレット横行装置 21…駆動機構 22…ガイドレール 23,40…駆動モータ 24…回動軸 25…近接センサ 26…ブラケット 27…走行輪 28…ストライカ 31,32…係合ピン 40…駆動モータ 44,45…チェーン 52…シャッタ 55…ワイヤロープ 56…シーブ CA…駐車車両 PL…パレット F…パレット横行装置20の停止で係合ピン31,32
と係合スリーブ12,13が一致する面

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駐車スペースに収容される車両積載用の
    パレットを、駐車スペースの側部へ移動した搬送台車へ
    受け渡しする駐車装置のパレット移載機構において、前
    記パレットの下面に係合スリーブを突設し、該係合スリ
    ーブに下端開口とパレット受け渡し方向に直交する側面
    開口とを連続して設け、前記搬送台車にパレット横行装
    置をパレットの受け渡し方向へ移動可能に設けると共
    に、該パレット横行装置に回動軸をパレットの受け渡し
    方向へ配設し、該回動軸に前記係合スリーブの下方より
    回動軸の回動にて係合スリーブと係脱する係合ピンを突
    設したことを特徴とする駐車装置のパレット移載機構。
  2. 【請求項2】 前記係合スリーブを2本とし、該係合ス
    リーブを前記パレット下面のパレット受け渡し方向前後
    部に突設したことを特徴とする請求項1に記載の駐車装
    置のパレット移載機構。
  3. 【請求項3】 前記双方の係合スリーブの側面開口を、
    互いに逆向きに設けたことを特徴とする請求項2に記載
    の駐車装置のパレット移載機構。
  4. 【請求項4】 前記係合ピンを2本とし、両係合ピンを
    前記回動軸の周方向へ偏位して突設したことを特徴とす
    る請求項2または3に記載の駐車装置のパレット移載機
    構。
JP1995004800U 1995-05-22 1995-05-22 駐車装置のパレット移載機構 Expired - Lifetime JP3018371U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995004800U JP3018371U (ja) 1995-05-22 1995-05-22 駐車装置のパレット移載機構

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995004800U JP3018371U (ja) 1995-05-22 1995-05-22 駐車装置のパレット移載機構

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JP3018371U true JP3018371U (ja) 1995-11-21

Family

ID=43153821

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JP1995004800U Expired - Lifetime JP3018371U (ja) 1995-05-22 1995-05-22 駐車装置のパレット移載機構

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3448037B2 (ja) 2001-05-17 2003-09-16 日精株式会社 平面往復式駐車装置
JP3447889B2 (ja) 1996-03-29 2003-09-16 日精株式会社 平面往復式駐車装置

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JP3447889B2 (ja) 1996-03-29 2003-09-16 日精株式会社 平面往復式駐車装置
JP3448037B2 (ja) 2001-05-17 2003-09-16 日精株式会社 平面往復式駐車装置

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