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JP3017688B2 - 手術用縫合針装置 - Google Patents

手術用縫合針装置

Info

Publication number
JP3017688B2
JP3017688B2 JP8270155A JP27015596A JP3017688B2 JP 3017688 B2 JP3017688 B2 JP 3017688B2 JP 8270155 A JP8270155 A JP 8270155A JP 27015596 A JP27015596 A JP 27015596A JP 3017688 B2 JP3017688 B2 JP 3017688B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
suture
tip
tissue
main body
Prior art date
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Application number
JP8270155A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10113350A (ja
Inventor
松澤裕一
Original Assignee
松澤 裕一
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 松澤 裕一 filed Critical 松澤 裕一
Priority to JP8270155A priority Critical patent/JP3017688B2/ja
Publication of JPH10113350A publication Critical patent/JPH10113350A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】外科の手術を行う際に、各種臓器
組織を針と糸を用いて縫合する必要があるが、本発明
は、この縫合に用いる手術用縫合針装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】手術時に普通の裁縫用の縫い針を湾曲さ
せた様な形状の、断面が円形の縫合針の尾部に予め縫合
糸を離脱可能に装着したものを用いて縫合操作を行うよ
うにしている。
【0003】この縫合針には、先端に近ずくにつれて径
が細くなる形状の丸針や、先端が鋭利なナイフ状の角針
等何種類かあり、これを対象となる臓器組織の性状や縫
合目的に応じて、使い分けているのが現状である。
【0004】いずれの縫合針も、外科医のわずかな力で
組織を穿通せしめ、かつ組織に必要以上の傷害を与えな
いよう、通常は先端が非常に鋭利な形状に加工してあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の縫合針によれ
ば、先端が非常に鋭利な形状のため手術中に手術者や介
助者が誤ってこの針先に接触し、自身を傷つける針刺し
事做は頻繁に起こっている。
【0006】この様な場合、手術を受ける患者が血液を
介して伝染する細菌やウィルスの保菌者であったりする
と、医師や介助者にそれらの病気が針先に微量に付着し
た血液を介して感染する恐れが大きい。
【0007】したがって、針先に不用意に医療従事者が
接触しないように注意を払いながら手術を進めているの
が現状である。
【0008】しかしながら、縫合針の装着された持針器
を助手から術者に手渡す際に針先が術者の手にぶつかっ
たり、複雑な縫合操作を要するような手術を進めている
際には、深部に術者の手指を浸入させざるを得ないこと
もあり、どうしても針先に直接接触してしまい、前記の
事做を完全に防ぐことができない。
【0009】本発明は斯様な状況に鑑み創案したもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】例えば、先端が直径1m
m前後の金属杆を用意し、これを臓器組織方向に圧迫し
ても、縫合操作時程度の通常の力では組織に突き刺さら
ない。
【0011】次に、金属杆先端の反対側を古くから知ら
れている電気メス装置の先端部分に装着し、高周波電流
を通じながら組織を軽く圧迫すると、この金属棒の先端
部分に接した組織は破壊され、金属杆は容易に組織に突
き刺さる。
【0012】本発明は、既知の電気メス装置の存在を端
緒として創案したもので、針主体の先端部および縫合糸
を接続した尾部以外の表面に電気的に絶縁層を層設し、
前記針主体を前記尾部を挾持した持針器を介して電源に
導通させた構成とする。
【0013】
【実施例】図面は本発明に係る手術用縫合針装置の一実
施例を示し、図1は縫合糸を取付けた縫合針の正面図、
図2は図1の一部拡大断面図、図3は使用状態の略示説
明図、図4は持針器の正面図である。
【0014】Aは縫合針で、縫合針Aは、通常の縫製針
と同様断面円形で、先端側の中間部から先端方向に漸次
径を小さくした先細状にして、全体形円弧状の針主体
(一般には、ステンレス製であるが、その他の金属でも
良く、要は導電性あるものであれば良い)1と該針主体
1に層設した電気的絶縁層2で構成する。
【0015】針主体1は、先端縁3aを手術用ゴム手袋
或いは手先に容易に突き刺さりにくい丸みを持たせてあ
り、尾端4aには縫合糸Sを接続するための陥凹部5を
形成し、該陥凹部5に縫合糸Sを挿入して前記陥凹部5
の外側を押しつぶすようにして縫合糸Sを針主体1より
必要に応じて容易に離脱できるように接続してある。
【0016】針主体1の先端側を先端方向に漸次径を小
さくした断面円形としたのは、先端縁3a(実施例では
丸くしてあるが平面状等突き刺りにくければその形状を
問わない)の臓器組織との接触面積を小さくして通電に
より小さな組織破壊を生じさせ、針主体1が組織を押し
広げて挿通操作をし易くするようにして、組織破壊を必
要最小限にとどめるためである。
【0017】前記電気的絶縁層2はフッ素樹脂をその熱
可塑性を利用して前記針主体1の先端部3および尾部4
を除く全域に層設して構成したものであるが、素材は絶
縁性があり、耐熱性を備えているものであればその他の
樹脂、塗料、ゴム等問わず、また、層設手段は焼付け、
塗装、接着等いずれの手段も問わない。
【0018】なお、先端部3とは、該先端部3を介して
臓器組織に通電操作が行えば良い、針主体1の先端側部
分を意味し、臓器組織の破壊を小さくできるからそれは
通電できる程度に面積が狭ければ狭い程良い。
【0019】また、尾部4とは縫合糸Sを接続した前記
陥凹部5を含んだ部分およびその隣接部(近傍)を意味
するが、縫合作業後、縫合糸Sが容易に離脱しない不便
さを許与するのであれば陥凹部5すなわち縫合糸Sの接
続部のみを尾部として絶縁層のない部分としても良く、
また、前記隣接部のみを絶縁層のない部分として陥凹部
周面に絶縁層を施こしても良い。
【0020】要するに、尾部4は図4で示す持針器6の
挾持片6a、6aの先端で挾持するために、すなわち、
挾持片6aを介して針主体1に通電させるために(先端
部3は臓器に通電させるため)絶縁層を施こしていない
針主体1の尾端4a部ないしその近傍を意味する。
【0021】前記持針器6は、電源(高周波電流発生装
置)11からの電気コードを接続するための端子部7を
装置し、ここから導入した電流は持針器本体を経由して
縫合針1の挾持片6aに至る仕組で、前記端子部7と挾
持片6aの先端面(尾部4との接触部である)を除いて
縫合針1と同様電気的絶縁層を施こしてある。
【0022】手術施行時は、電気メス使用時と同様、電
源からの電気コードの一方は患者例に配置した対極板1
2に、もう一方は、縫合針1の尾部4の非絶縁部を把持
した持針器6の接続端子7に接続してあり、縫合するた
め縫合針1を組織に突き刺す際に、手術術者が装置の通
電用スイッチを足踏みした状態で、通電しながら針1を
押し進めると、縫合針1は組織に容易に穿通され、理想
的な穿孔が行なわれる。
【0023】これ以後は通電用スイッチから足を離して
電流を切り、通常の縫合時の操作を行えば良いわけであ
る。
【0024】なお、従来から有る導電性の有る持針器を
用いて本発明装置を操作する場合は、絶縁性の有る手術
用ゴム手袋を使用すれば良い。
【0025】
【発明の効果】本発明は前記の通りの構成であるから、
臓器組織に接した、針主体の先端部分の狭い範囲でだけ
通電し、先端が接触した組織部分の電気抵抗は大きく、
瞬時に発熱し、爆発的に破壊されつつ、縫合針はごく僅
かな圧迫力で組織中に浸入する。
【0026】この時、先端部分が接触している部分だけ
で組織の破壊が生じるため、針の周囲の組織には広範な
火傷は生ぜず、電流による適度の組織凝固も加わり、穿
通部の止血も同時に行われるため、針穴から出血するよ
うなこともなく、縫合糸が通過するに理想的な穿孔が行
なわれる。
【0027】従って、縫合針先端を突き刺さりにくい形
状にしても縫合針としての機能が損なわれることなく、
通電中だけ縫合針として作用せしめ、そうでない場合
は、誤って他に突き刺さったりすることのない、安全な
手術用縫合針装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】縫合糸を取付けた縫合針の正面図。
【図2】図1の一部拡大断面図。
【図3】使用状態の略示説明図。
【図4】持針器の正面図。
【符号の説明】
1 針主体 2 電気的絶縁層 3 先端部 4 尾部 6 持針器 11 電源

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針主体の先端部および縫合糸を接続した
    尾部以外の表面に電気的絶縁層を層設し、前記針主体を
    前記尾部を挾持した持針器を介して電源に導通させた、
    手術用縫合針装置。
JP8270155A 1996-10-11 1996-10-11 手術用縫合針装置 Expired - Fee Related JP3017688B2 (ja)

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JPH10113350A JPH10113350A (ja) 1998-05-06
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