JP3015981B2 - 薄鋳片の連続鋳造装置 - Google Patents
薄鋳片の連続鋳造装置Info
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Description
どの薄鋳片を連続的に鋳造する装置に関する。
置いて水平に並設された互いに回転方向を異にする2本
の冷却ドラムと、この冷却ドラムの端面に押し当てられ
た2個のサイド堰とによって形成される空間に溶湯を注
ぎ薄鋳片を連続的に鋳造するツインドラム方式の連続鋳
造装置では、タンディッシュ内あるいは前記空間内の溶
湯表面に生成・浮上したスカムが薄鋳片に巻き込まれて
該鋳片に重大な欠陥が発生する。また、薄鋳片に巻き込
まれたスカムによって該鋳片に未凝固部分が生じて、ブ
レークアウトなどの操業トラブルが発生する。
の高純化、溶湯表面での不活性ガスなどによるシール、
および雰囲気圧力の低減などが知られている。しかし、
スカムの生成を完全に且つ安価に防止することは極めて
難しい。従って、溶湯の表面上に生成・浮上したスカム
が薄鋳片に巻き込まれるのを防止する対策が必要であ
る。
て、薄鋳片へのスカム巻き込みを防止する装置に関して
は従来特公平2−24176号公報などが知られている
が、それらは冷却ドラムとサイド堰で形成される湯溜ま
りに没する如くドラム軸方向全長にわたって仕切り板を
配設することを特徴としている。
いた場合、該仕切り板のサイド堰に接する部分にスカム
が付着し、剥離したスカムが薄鋳片に巻き込まれて鋳片
欠陥が生じることが判った。
く、溶湯表面に浮上しているスカムの薄鋳片への巻き込
みを防止し、スカム巻き込みによる薄鋳片の欠陥および
ブレークアウトなどによる操業トラブルを防止すること
ができる薄鋳片の連続鋳造装置を提供することを課題と
する。
片の板厚に相当する間隙を置いて水平に並設され互いに
回転方向を異にする2本の冷却ドラムと、この冷却ドラ
ムの端面に押し当てられた2個のサイド堰とによって形
成される空間に溶湯を注ぎ薄鋳片を連続的に鋳造する装
置において、前記空間に、冷却ドラム軸方向に延びた一
対の障壁を、前記冷却ドラムおよびサイド堰から離間し
て前記溶湯中に浸漬するように配設することによって薄
鋳片へのスカムの巻き込みを防止するものである。
明する。
置の実施例を示す概略斜視図であり、図2は、図1の装
置における冷却ドラム回転軸に垂直方向の概略断面図で
ある。
片3を鋳造するための一対の冷却ドラム1、1′と、溶
鋼などの溶湯4を供給するノズル6と、この冷却ドラム
1、1′の間からの溶湯4の洩れを防止するための一対
のサイド堰2、2′と、溶湯4を溜めるためのタンディ
ッシュ(図示せず)と、耐火物製の障壁5、5′とを主
要構成部材としている。
ぼ水平方向へ向けて設置されており、図示しない駆動装
置により互いに回転方向を異にして矢印方向に駆動され
る。冷却ドラム1、1′は、例えば銅または銅合金ある
いは鋼により形成され、内部に冷却水の通路などの冷却
機構を有するものであり、溶湯4との接触面積を大きく
得るために必要な径を有している。また、冷却ドラム
1、1′の両端面にはサイドをシールするための耐火物
からなる一対のサイド堰2、2′が押し当てられてい
る。一対の冷却ドラム1、1′とサイド堰2、2′とで
形成される空間に、ノズル6によって溶湯4が注湯され
る。また、冷却ドラム1、1′の回転軸に平行な方向に
一対の障壁5がその下部を溶湯4に浸漬させた状態で配
設され、冷却ドラム1、1′の上方に設けられた保持フ
レーム(図示せず)に固定されている。障壁5、5′は
冷却ドラム1、1′およびサイド堰2、2′から離間し
て固定されている。注湯された溶湯4は冷却ドラム1、
1′の表面に接触して冷却されて凝固シェル8、8′と
なり、冷却ドラム1、1′の最接近位置で圧着されて一
体化され薄鋳片3となる。
5、5′に衝突して方向を変え溶湯の流れ7Aが形成さ
れ、溶湯の流れ7Aはサイド堰2、2′に衝突して反転
し、ノズル6に向かう。このとき、障壁5、5′とノズ
ル6の間の溶湯表面に生成・浮上したスカム(図示せ
ず)は、障壁5、5′によって冷却ドラム1、1′への
移動が阻止されて溶湯の流れ7Aに沿って移動するた
め、冷却ドラム1、1′面には巻き込まれない。
障壁5、5′の下方を通って冷却ドラム1に衝突して方
向を変え溶湯の流れ7Bが形成され、溶湯の流れ7Bは
障壁5、5′の両端とサイド堰2の間を通ってノズル6
に向かう。このとき、障壁5、5′と冷却ドラム1、
1′の間の溶湯表面に生成・浮上したスカム(図示せ
ず)は、障壁5、5′と冷却ドラム1、1′間の溶湯の
流れ7Bによって速やかに障壁5、5′とノズル6との
間に排出される。この溶湯の流れ7Bをつくり出すため
には、図2に示すように、ノズル6から吐出される溶湯
4が障壁5と冷却ドラム1の間に流れ込む必要がある。
従って、溶湯4に浸漬した障壁5の下端は、ノズル6か
ら吐出される溶湯の流れ7Cよりも鉛直上方に位置する
必要がある。
成・付着を防止するため、および障壁5、5′と冷却ド
ラム1、1′の間に生成・浮上したスカムを障壁5、
5′とノズル6の間に排出するために、図3に示す障壁
5、5′とサイド堰2、2′との距離Xは5mm以上1
00mm以下が好ましい。また、冷却ドラム1、1′に
よる凝固シェル8、8′の成長を阻害せず、かつ溶湯の
流れ7Bを形成するために、障壁5、5′と冷却ドラム
1、1′との距離Yは5mm以上100mm以下が好ま
しい。
に諸条件は次の通りである。
ラム幅は1200mm、鋳片寸法は3mm厚×1200
mm幅であり、このときドラム回転周速度は約35m/
minである。
m、高さは200mm、冷却ドラム軸方向の長さは11
40mmで、平板状である。この障壁を冷却ドラム表面
から20mmおよびサイド堰表面から30mm離し、溶
湯表面と45°をなす角度で深さ30mmだけ溶湯に浸
漬した。なお、本鋳造装置において、ノズルからの溶湯
吐出流れは溶湯表面より深さ40mmに位置し、水平方
向であった。
る。
の操業トラブルおよびスカム巻き込みのない良好な薄鋳
片を安定して得ることができた。
却ドラムの回転軸に平行な方向に一対の障壁を溶湯に浸
漬するように配設したので、これによって溶湯表面に生
成・浮上したスカムが薄鋳片に巻き込まれることを防止
できる。また、障壁は冷却ドラム表面およびサイド堰表
面から離間して配設され、溶湯に浸漬されるため、障壁
への凝固物の生成・付着による鋳造性の阻害を防止でき
る。従って、薄鋳片の品質向上および安定鋳造が可能に
なる。
図である。
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 鋳造する薄鋳片の板厚に相当する間隙を
置いて水平に並設され互いに回転方向を異にする2本の
冷却ドラムと、この冷却ドラムの端面に押し当てられた
2個のサイド堰とによって形成される空間に溶湯を注ぎ
薄鋳片を連続的に鋳造する装置において、前記空間に、
冷却ドラム軸方向に延びた一対の障壁を、前記冷却ドラ
ムおよびサイド堰から離間して前記溶湯中に浸漬するよ
うに配設したことを特徴とする薄鋳片の連続鋳造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4058815A JP3015981B2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 薄鋳片の連続鋳造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4058815A JP3015981B2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 薄鋳片の連続鋳造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06106304A JPH06106304A (ja) | 1994-04-19 |
JP3015981B2 true JP3015981B2 (ja) | 2000-03-06 |
Family
ID=13095114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4058815A Expired - Fee Related JP3015981B2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 薄鋳片の連続鋳造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3015981B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4610787B2 (ja) * | 2001-05-18 | 2011-01-12 | 三菱重工業株式会社 | 双ドラム式連続鋳造装置 |
-
1992
- 1992-02-13 JP JP4058815A patent/JP3015981B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06106304A (ja) | 1994-04-19 |
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