JP3015898U - 缶用予備蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の目的とするところは、飲み物用缶の
缶蓋を完全に覆うとともに、径の異なる各種の飲み物用
缶の缶蓋にも兼用でき、しかも飲み物用缶の中身をこぼ
すことも防止できる缶用予備蓋を提供するものである。 【構成】 以上の構成からなる「請求項１」記載の本考
案缶用予備蓋によれば、上記径の異なる各種の飲み物用
缶の蓋部全体を覆い、少なくとも大・小２種類の蓋部に
嵌め込み可能な嵌着部を備えているため、常に一方が予
備蓋として用いることができ、飲み物用缶の缶蓋を完全
に覆うとともに、径の異なる各種の飲み物用缶の缶蓋に
も兼用でき、しかも飲み物用缶の中身の衛生を保ち、ま
た、中身をこぼすことも防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、径の異なる各種の飲み物用缶の飲み残しを保存しておく際に使用さ れる缶蓋に係わり、特に径の異なる各種の飲み物用缶に対応できる缶用予備蓋に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、飲み物用缶から飲み物を飲む場合に、量が多すぎて全部が飲めないよう なとき、また、飲んでいるときに用事で飲めなくなったとき、飲み口を開けっ放 しの状態で置いておいたり、あるいはそのまま冷蔵庫に入れたりして保存してい る場合がある。 この場合には、飲み口が外気に直接触れることになるため不衛生であり、かつ 、中身をこぼす心配がある。 したがって、従来においては、缶の径が大・小あり飲み物用缶の飲み口をセロ ファンやナイロンなどで覆うことが行われている。 また、従来においては、一般的に尚、缶の飲み物の場合、缶の径が大・小２種 類の仕様に大別され、清潔な状態で飲みかけの缶を保つためには、例えば、大径 の缶用に合わせた缶蓋と小径の缶用に合わせた缶蓋とを別々に揃えて密閉する必 要がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の場合、飲み物用缶の飲み口をセロファンやナイロンなど で覆う場合には、飲み物用缶の缶蓋への密着度が粗くなる場合やすぐに剥がれて しまうなど不衛生であり、かつ、中身をこぼす心配も残されている。 また、従来においては、一般的に尚、缶の飲み物の場合、缶の径が大・小ある ため、一種類の缶蓋では対応できず、数種類の缶蓋を揃えておく必要があった。

【０００４】 本考案は、上記課題を解決するためになされたもので、本考案の目的とすると ころは、飲み物用缶の缶蓋を完全に覆うとともに、径の異なる各種の飲み物用缶 の缶蓋にも兼用でき、しかも飲み物用缶の中身の衛生を保ち、また、中身をこぼ すことも防止できる缶用予備蓋を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、「請求項１ 」記載の缶用予備蓋は、飲み物用として用いられる径の異なる各種の飲み物用缶 の飲み残しを保存しておく際に使用される缶蓋において、 上記径の異なる各種の飲み物用缶の蓋部全体を覆い、少なくとも大・小２種 類の蓋部に嵌め込み可能な嵌着部を備えたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

以上の構成からなる「請求項１」記載の本考案缶用予備蓋によれば、上記径の 異なる各種の飲み物用缶の蓋部全体を覆い、少なくとも大・小２種類の蓋部に嵌 め込み可能な嵌着部を備えているため、常に一方が予備蓋として用いることがで き、飲み物用缶の缶蓋を完全に覆うとともに、径の異なる各種の飲み物用缶の缶 蓋にも兼用でき、しかも飲み物用缶の中身の衛生を保ち、また、中身をこぼすこ とも防止できる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案に係る缶用予備蓋の一実施例を図面に基づいて説明する。 図１は本考案に係わる缶用予備蓋の斜視図、図２は缶用予備蓋の平面図、図３ は缶用予備蓋の側面断面図、図４は本考案に係わる缶用予備蓋を径の大きい缶に 装着した状態を示す斜視図、図５は本考案に係わる缶用予備蓋を径の小さい缶に 装着した状態を示す斜視図、図６図は本考案に係わる缶用予備蓋を径の大きい缶 に装着した状態を示す縦断面図、図７は本考案に係わる缶用予備蓋を径の小さい 缶に装着した状態を示す縦断面図である。

【０００８】 図１乃至図３で示すように、缶用予備蓋Ｐは、外側予備蓋嵌着部Ａと内側予備 蓋嵌着部Ｂと共通の覆い蓋部Ｃとから概略構成されている。 外側予備蓋嵌着部Ａには、外側予備蓋用輪１が設けられていて、この外側予備 蓋用輪１は、径の大きい缶Ｄ１に取り付けられるように設定されている。 上記外側予備蓋用輪１は、図４に示される径の大きい缶Ｄ１の缶縁４の幅より やや長めになっており、缶用予備蓋Ｐを径の大きい缶Ｄ１から外すとき、便利に なっている。 また、内側予備蓋嵌着部Ｂには、内側予備蓋用輪２が設けられていて、この内 側予備蓋用輪２は、径の小さい缶Ｄ２に取り付けられるように設定されている。 上記内側予備蓋用輪２は、図６に示される径の大きい缶Ｄ１の缶蓋８上面に触 れない幅に設定されている。 さらに、外側・内側予備蓋共用の覆い部Ｃは、天井３にて形成され、その天井 ３は、やや上に湾曲している。この天井３の湾曲部３ａを指で押すと、それによ って外側予備蓋用輪１並びに内側予備蓋用輪２がそれぞれ外側に開くようになっ ているので、缶用予備蓋Ｐを缶縁４から外しやすくなる（図４及び図５参照）。 なお、缶用予備蓋予備用蓋Ｐの材質は、樹脂系であるが比較的柔らかく、缶に 当てたとき、透かして缶が見える程度の透明度があるもので、内側予備蓋用輪２ を径の小さい缶Ｄ２に装着するのに便利なようになっている。

【０００９】 図４は、径の大きい缶Ｄ１に外側予備蓋嵌着部Ａを装着した状態を示す斜視図 である。 図で示すように、径の大きい缶Ｄ１上部の缶縁４は、やや厚手になっている。 ここで、外側予備蓋嵌着部Ａが、径の大きい缶Ｄ１の缶蓋８の中心に来るよう に置く。さらに、外側予備蓋用輪１が缶縁４の外側に当たるようにする。 この状態で、缶用予備蓋Ｐの天井３の縁を指で押すと外側予備蓋嵌着部Ａの外 側予備蓋用輪１は、缶縁４に装着する。この状態では、径の大きい缶Ｄ１内に飲 み物にごみが入らないし、径の大きい缶Ｄ１を倒しても汚す心配はない。なお、 外側予備蓋嵌着部Ａが径の大きい缶Ｄ１に装着されたとき、内側予備蓋嵌着部Ｂ の内側予備蓋用輪２は径の大きい缶Ｄ１の缶蓋８に触れないようになっているの で、邪魔にはならない（図６参照）。

【００１０】 図中７はタブで、タブ７はリベット６によって、缶蓋８に取り付けられており 、タブ７を指で持ち上げることによって、缶蓋８上に飲み口５が切断される。 なお、外側予備蓋嵌着部Ａを缶縁４から外すときは、天井３の湾曲部３ａを指 で下に押すことによって、容易に行える。 図５は、径の小さい缶Ｄ２に内側予備蓋嵌着部Ｂを装着した状態を示す斜視図 である。 径の小さい缶Ｄ２上部の缶縁４はやや厚手になっている。内側予備蓋嵌着部Ｂ が径の小さい缶Ｄ２の缶蓋８の中心に来るように置く。天井３が透明度のある樹 脂部材で形成されているため、いくらか透けて見えるので、これは容易である。 さらに、内側予備蓋用輪２が缶縁４の外側に当たるようにする。この状態で、 缶用予備蓋Ｐの天井３上の内側予備蓋用輪２にあたる部分を指で押すと、内側予 備蓋嵌着部Ｂの内側予備蓋用輪２は缶縁４に装着される。この状態では、飲み物 にごみが入らないし缶を倒しても汚す心配はない。この場合、外側予備蓋用輪１ は、缶の外側に来るので邪魔にならない。 なお、内側予備蓋嵌着部Ｂを缶縁４から外すときは、外側予備蓋用輪１を指で 持ち、上にあげれば容易に行える。

【００１１】 図６は、径の大きい缶Ｄ１に外側予備蓋嵌着部Ａを装着した状態を示す縦断面 図である。 図で示すように、内側予備蓋用輪２が、缶蓋８にあたらないようになっていて 、しかも天井３の湾曲によって、外側予備蓋用輪１が缶縁４に食いつきが良くな っている。

【００１２】 図７は、径の小さい缶Ｄ２に内側予備蓋嵌着部Ｂを装着した状態を示す縦断面 図である。 この場合には、外側予備蓋用輪１は、径の小さい缶Ｃ２の外にあるので邪魔に ならない。また、内側予備蓋嵌着部Ｂを缶縁４から外すときは、外側予備蓋用輪 １を指で持って持ち上げればよい。なお、天井３の湾曲によって、内側予備蓋用 輪２が缶縁４に食いつきが良くなっている。

【００１３】 以上の構成からなるこの本考案缶用予備蓋Ｐによれば、上記径の異なる各種の 飲み物用缶の蓋部全体を覆い、少なくとも大・小２種類の蓋部に嵌め込み可能な 外側予備蓋嵌着部Ａと内側予備蓋嵌着部Ｂを備えているため、常に一方が予備蓋 として用いることができ、飲み物用缶の缶蓋を完全に覆うとともに、径の異なる 大・小の飲み物用缶Ｄ１，Ｄ２の缶蓋にも兼用でき、しかも飲み物用缶の中身の 衛生を保ち、また、中身をこぼすことも防止できる。 このような効果のほかに、本実施例の缶用予備蓋Ｐは、コンパクトなので携帯 用にも優れている。また、携帯時に袋（布・ビニール等）に封入しておけば、缶 用予備蓋Ｐを清潔に保つことが出来る。 さらに、缶用予備蓋Ｐの材質、樹脂に抗菌剤を混入すれば、缶用予備蓋Ｐの汚 染を防ぐことが出来る。また、樹脂に色を混入させ、カラーの缶用予備蓋Ｐとす ることも出来る。

【００１４】

【考案の効果】

以上の構成からなる「請求項１」記載の本考案缶用予備蓋によれば、上記径の 異なる各種の飲み物用缶の蓋部全体を覆い、少なくとも大・小２種類の蓋部に嵌 め込み可能な嵌着部を備えているため、常に一方が予備蓋として用いることがで き、飲み物用缶の缶蓋を完全に覆うとともに、径の異なる各種の飲み物用缶の缶 蓋にも兼用でき、しかも飲み物用缶の衛生を保ち、また、中身をこぼすことも防 止できるなど諸々の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】は、本考案に係わる本考案に係わる缶用予備蓋
の斜視図である。

【図２】は、缶用予備蓋の平面図である。

【図３】は、缶用予備蓋の側面断面図である。

【図４】は、本考案に係わる缶用予備蓋を径の大きい缶
に装着した状態を示す斜視図である。

【図５】は、本考案に係わる缶用予備蓋を径の小さい缶
に装着した状態を示す斜視図である。

【図６】は、本考案に係わる缶用予備蓋を径の大きい缶
に装着した状態を示す縦断面図である。

【図７】は、本考案に係わる缶用予備蓋を径の小さい缶
に装着した状態を示す縦断面図である。

【符号の説明】

Ｐ・・・・・缶用予備蓋 Ａ・・・・・外側予備蓋嵌着部 Ｂ・・・・・内側予備蓋嵌着部 Ｃ・・・・・共通の覆い蓋部 Ｄ１・・・・径の大きい缶 Ｄ２・・・・径の小さい缶 １・・・・・外側予備蓋用輪 ２・・・・・内側予備蓋用輪 ３・・・・・天井 ４・・・・・缶縁 ５・・・・・飲み口 ６・・・・・リベット（ハトメ） ７・・・・・タブ ８・・・・・缶蓋

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】飲み物用として用いられる径の異なる各種
   の飲み物用缶の飲み残しを保存しておく際に使用される
   缶蓋において、 上記径の異なる各種の飲み物用缶の蓋部全体を覆い、少
   なくとも大・小２種類の蓋部に嵌め込み可能な嵌着部を
   備えたことを特徴とする缶用予備蓋。