JP3006264B2 - エンジンのテンショナ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はエンジンのテンショナ
に係り、特にＶ型のエンジンにおいて、Ｖ字状の空間の
有効利用を図るとともに、エンジン全体をコンパクトと
し、しかも、中間軸体の支持剛性を向上させ得るエンジ
ンのテンショナに関する。

【０００２】

【従来の技術】車両のエンジンにあっては、シリンダを
直列に配設したエンジン、シリンダを対向して配設した
エンジン、シリンダをＶ字形状に配設したＶ型のエンジ
ン等がある。

【０００３】このＶ型のエンジンにあっては、図３に示
すものがある。即ち、図３に示す如く、Ｖ型のエンジン
１０２は、Ｖ字形状のシリンダブロック１０４の一次
側、二次側シリンダバンク１０６、１０８に一次側、二
次側シリンダヘッド１１０、１１２が載置して構成され
ている。この一次側シリンダヘッド１１０と二次側シリ
ンダヘッド１１２間には、Ｖ字状の空間Ｓが形成されて
いる。シリンダブロック１０４の下部には、クランク軸
１１４を軸支するベアリングキャップ１１６が取付けら
れる。このベアリングキャップ１１６の下部には、オイ
ルパン（図示せず）が取付けられる。

【０００４】前記クランク軸１１４には、クランクスプ
ロケット１１８が固定して取付けられている。

【０００５】前記一次側シリンダヘッド１１０には、上
部の両端側において離間して位置し、つまり並列に一次
側第１、一次側第２カム軸１２０、１２２が軸支して設
けられている。この一次側第１、一次側第２カム軸１２
０、１２２には、一次側第１、一次側第２カムスプロケ
ット１２４、１２６が固定して取付けられる。

【０００６】前記二次側シリンダヘッド１１２には、上
部の両端部において離間して位置し、つまり並列に二次
側第１、二次側第２カム軸１２８、１３０が軸支して設
けられている。この二次側第１、二次側第２カム軸１２
８、１３０には、二次側第１、二次側第２カムスプロケ
ット１３２、１３４が固定して取付けられている。

【０００７】前記一次側第１、一次側第２カムスプロケ
ット１２４、１２６よりも一次側シリンダバンク１０６
側の一次側シリンダヘッド１１０には、一次側タイミン
グスプロケット１３６と一次側カムチェーンスプロケッ
ト１３８とを一体的で且つ回転可能に支持する中間軸体
である植込支持ボルト１４０が固定して設けられる。

【０００８】前記二次側第１カム軸１２８には、二次側
タイミングスプロケット１４２が固定して取付けられて
いる。

【０００９】前記シリンダブロック１０４には、一次
側、二次側シリンダバンク１０６、１０８間に位置して
アイドラ軸１４４が固定して設けられている。このアイ
ドラ軸１４４には、アイドラスプロケット１４６が回転
可能に取付けられている。

【００１０】前記クランクスプロケット１１８と一次側
タイミングスプロケット１３６とアイドラスプロケット
１４６と二次側タイミングスプロケット１４２とには、
タイミングチェーン１４８が巻掛けて設けられる。

【００１１】前記一次側カムチェーンスプロケット１３
８と一次側第１、一次側第２カムスプロケット１２４、
１２６とには、一次側カムチェーン１５０が巻掛けて設
けられる。

【００１２】また、前記二次側第１カムスプロケット１
３２と二次側第２カムスプロケット１３４とには、二次
側カムチェーン１５２が巻掛けて設けられる。

【００１３】前記一次側シリンダブロック１１０には、
一次側テンショナ１５４が複数のテンショナ取付ボルト
１５６によって固設される。この一次側テンショナ１５
４は、一次側カムチェーン１５０の外方から接すること
により、この一次側カムチェーン１５０に一定の張力を
付与するものである。

【００１４】この一次側テンショナ１５４の取付けに際
しては、一次側タイミングスプロケット１３６、一次側
カムチェーンスプロケット１３８、一次側第１カムスプ
ロケット１２４が近接して存在するために、一次側シリ
ンダヘッド１１０には一次側テンショナ１５４の取付の
ための取付延長部１５８を空間Ｓ内に延設し、この取付
延長部１５８に一次側テンショナ１５４を取付けてい
る。

【００１５】また、前記二次側シリンダヘッド１１２に
は、二次側カムチェーン１５２に一定の張力を付与する
二次側テンショナ１６０が取付具（図示せず）で取付け
られている。この二次側テンショナ１６０は、二次側シ
リンダヘッド１１２の面内で外方に突出することなく取
付けられている。

【００１６】更に、前記シリンダブロック１０４には、
タイミングチェーン１４８に一定の張力を付与するタイ
ミングテンショナ１６２が取付具（図示せず）で取付け
られている。このタイミングテンショナ１６２は、シリ
ンダブロック１０４の面内で、外方に突出することなく
取付けられている。

【００１７】また、このようなＶ型のエンジンの動弁装
置としては、例えば、特開平２−１６９８０８号公報、
特開平２−１６９８０９号公報に開示されている。特開
平２−１６９８０８号公報に記載のものは、シリンダブ
ロックの各バンク上部にアイドラギヤを介してクランク
軸の回転力を伝達させることにより、シリンダブロック
の側壁中央部を補機等の配設に有効利用させ、もって機
関の小型化を図るものである。また、特開平２−１６９
８０９号公報に記載のものは、各シリンダヘッドにアイ
ドラギヤ及びカム軸を駆動するチェーンを配設すること
により、シリンダブロックの各バンクの段差に対応して
アイドラギヤ、チェーン等を配設させると共に、両バン
クのチェーン配列を同様にさせ、機関全長の短縮化、組
付作業製及び生産性の向上を図るものである。

【００１８】

【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、Ｖ型
のエンジンにおいては、図３に示す如く、一次側カムチ
ェーン１５０に一定の張力を付与させるための一次側テ
ンショナ１５４を空間Ｓ内に突設した取付延長部１５８
に取付ける必要があるので、冷却水用パイプや補機類等
の部品を装着するこの空間Ｓが小さくなり、空間Ｓの有
効利用が図れないとともに、この空間Ｓに各部品を装着
したときに、部品が外方に突出したり、エンジン１０２
の軸方向に部品が突出する等で、エンジン１０２の大型
化を招くという不都合があった。

【００１９】また、中間軸体である植込支持ボルト１４
０には一次側タイミングスプロケット１３６と一次側カ
ムチェーンスプロケット１３８とが回転可能に支持され
ているので、植込支持ボルト１４０の支持剛性が低下
し、タイミングチェーン１４８の寿命が短かくなるとと
もに、騒音が大きくなるという不都合があった。

【００２０】

【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、シリンダブロックにシリ
ンダヘッドを載置して設け、前記シリンダブロックにク
ランクスプロケットが取付けられたクランク軸を軸支し
て設け、前記シリンダヘッドに第１、第２カムスプロケ
ットが取付けられた第１、第２カム軸を軸支して設け、
前記第１、第２カムスプロケットと前記クランクスプロ
ケットとの間でタイミングスプロケットとカムチェーン
スプロケットとを一体的で且つ回転可能に支持する中間
軸体を前記シリンダヘッドに固定して設け、前記タイミ
ングスプロケットはタイミングチェーンを介して前記ク
ランク軸により駆動されるように配設され、前記カムチ
ェーンスプロケットは前記第１、第２カムスプロケット
と前記カムチェーンスプロケットとに巻掛けられたカム
チェーンを介して前記第１、第２カム軸を駆動するよう
に配設され、このカムチェーンに一定の張力を付与する
ように配設されるエンジンのテンショナにおいて、前記
テンショナを支持部材の一面に固定して設け、この支持
部材を少なくとも第１〜３部位の３点で前記シリンダヘ
ッドに取り付けるように、前記支持部材の第１部位を前
記中間軸体に保持させ、前記支持部材の第２部位を前記
第１、第２カムスプロケットと前記タイミングスプロケ
ットとの間に取付ボルトによって前記シリンダヘッドに
固定し、前記支持部材の第３部位を前記カムチェーンの
外方で取付ボルトによって前記シリンダヘッドに固定
し、前記テンショナを前記第１部位と前記第２部位と前
記第３部位とで囲まれる部位であって前記タイミングス
プロケットと前記第１カムスプロケットとの間に配設し
たことを特徴とする。

【００２１】

【作用】この発明の構成によれば、テンショナが支持部
材の一面に固定され、この支持部材が少なくとも第１〜
３部位の３点でシリンダヘッドに取り付けられるよう
に、支持部材の第１部位が中間軸体に保持され、支持部
材の第２部位が第１、第２カムスプロケットとタイミン
グスプロケットとの間に取付ボルトによってシリンダヘ
ッドに固定され、支持部材の第３部位がカムチェーンの
外方で取付ボルトによってシリンダヘッドに固定され、
そして、テンショナが第１部位と第２部位と第３部位と
で囲まれる部位であってタイミングスプロケットと第１
カムスプロケットとの間に配設されているので、テンシ
ョナを取付けるために、シリンダヘッドの一部を空間側
に突設する必要がなく、これにより、空間を大きくして
空間の有効利用を図るとともに、冷却水用パイプや補機
類等の部品をこの空間に設置した場合でも、部品を外方
に突出させることがなく、しかも、エンジンの軸方向に
部品が突出するのを回避させ、エンジン全体のコンパク
ト化を図ることができる。また、中間軸体が支持部材で
保持されるので、タイミングチェーンの寿命を長くし、
騒音の発生をも低減させることができる。

【００２２】

【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図１、図２は、この発明の実施
例を示すものである。図１において、２はＶ型のエンジ
ンである。このエンジン２は、Ｖ字形状のシリンダブロ
ック４の一次側、二次側シリンダバンク６、８に一次
側、二次側シリンダヘッド１０、１２を載置して構成さ
れている。この一次側シリンダヘッド１０と二次側シリ
ンダヘッド１２間には、Ｖ字状の空間Ｓが形成されてい
る。

【００２３】前記シリンダブロック４の下部には、ベア
リングキャップ１４が取付けられている。このベアリン
グキャップ１４の下部には、オイルパン（図示せず）が
取付けられる。

【００２４】前記シリンダブロック４とベアリングキャ
ップ１４には、クランク軸１６が軸支して設けられてい
る。このクランク軸１６の正面側の突出端部には、クラ
ンクスプロケット１８が固定して取付けられている。

【００２５】前記一次側シリンダヘッド１０には、上部
の両端側において離間して位置し、つまり並列して一次
側第１、一次側第２カム軸２０、２２が軸支して設けら
れている。一次側第１、一次側第２カム軸２０、２２に
は、一次側第１、一次側第２カムスプロケット２４、２
６が固定して取付けられている。

【００２６】また、前記二次側シリンダヘッド１２に
は、上部の両端側において離間して位置し、つまり並列
して二次側第１、二次側第２カム軸２８、３０が軸支し
て設けられている。二次側第１、二次側第２カム軸２
８、３０には、二次側第１、二次側第２カムスプロケッ
ト３２、３４が固設されている。

【００２７】前記一次側第１、一次側第２カムスプロケ
ット２４、２６よりも一次側シリンダバンク６側の一次
側シリンダヘッド１０には、一体的に構成された一次側
タイミングスプロケット３６と一次側カムチェーンスプ
ロケット３８とを回転可能に支持する中間軸体である植
込支持ボルト４０が固定して設けられる。

【００２８】前記二次側第１カム軸２８には、二次側タ
イミングスプロケット４２が固定して取付けられてい
る。

【００２９】前記シリンダブロック４には、一次側、二
次側シリンダバンク６、８間に位置してアイドラ軸４４
が固定して設けられている。このアイドラ軸４４には、
アイドラスプロケット４６が回転可能に取付けられてい
る。

【００３０】前記クランクスプロケット１８と一次側タ
イミングスプロケット３６とアイドラスプロケット４６
と二次側タイミングスプロケット４２とには、タイミン
グチェーン４８が巻掛けて設けられる。

【００３１】前記一次側カムチェーンスプロケット３８
と一次側第１、一次側第２カムスプロケット２４、２６
とには、一次側カムチェーン５０が巻掛けて設けられ
る。

【００３２】また、前記二次側第１カムスプロケット３
２と二次側第２カムスプロケット３４とには、二次側カ
ムチェーン５２が巻掛けられる。

【００３３】前記一次側シリンダブロック１０には、一
次側カムチェーン５０に一定の張力を付与する一次側テ
ンショナ５４が取付けられる。この一次側テンショナ５
４は、図１に示す如く、三角形で平板状の支持部材であ
るブラケット５６の一面である背面に固着ボルト５８、
５８によって固着されている。

【００３４】この一次側テンショナ５４は、図１、２に
示す如く、一次側タイミングスプロケット３６と一次側
カムスプロケット２４間に配設され、押圧部５４ａが一
次側カムチェーン５０を内方から押圧して該一次側カム
チェーン５０に一定の張力を付与するものである。

【００３５】前記ブラケット５６は、少なくとも第１〜
３部位の３点で一次側シリンダヘッド１０に取り付けら
れるように、三角形の第１部位である第１隅部５６ａが
中間軸体である前記植込支持ボルト４０によって保持さ
れ、また、三角形の第２部位である第２隅部５６ｂが一
次側第１カムスプロケット２４と二次側第２カムスプロ
ケット２６と一次側タイミングスプロケット３６間に一
の取付ボルト６０−１によって一次側シリンダヘッド１
０に固定して取付けられているとともに、三角形の第３
部位である第３隅部５６ｃが一次側カムチェーン５０の
外方で他の取付ボルト６０−２によって一次側シリンダ
ヘッド１０に固定して取付けられている。また、一次側
テンショナ５４は、第１部位５６ａと第２部位５６ｂと
第３部位５６ｃとで囲まれる部位であって一次側タイミ
ングスプロケット３６と一次側第１カムスプロケット２
４との間に配設され、ブラケット５６の背面に固着され
る。

【００３６】また、前記二次側シリンダヘッド１２に
は、二次側カムチェーン５２に一定の張力を付与する二
次側テンショナ６２が取付具（図示せず）で取付けられ
ている。この二次側テンショナ６２は、二次側シリンダ
ヘッド１２の面内で外方に突出することなく取付けられ
ている。

【００３７】更に、前記シリンダブロック４には、タイ
ミングチェーン４８に一定の張力を付与するタイミング
テンショナ６４が取付具（図示せず）で取付けられてい
る。このタイミングテンショナ６４には、シリンダブロ
ック４の面内で、外方に突出することなく取付けられて
いる。

【００３８】これら各スプロケットやチェーン等の内燃
機関２の正面側に取付けられる部品は、図２に示す如
く、タイミングカバー６６によって正面から覆われてい
る。

【００３９】次に、この実施例の作用を説明する。

【００４０】エンジン２が稼動すると、クランク軸１６
と共にクランクスプロケット１８が回転し、これによ
り、タイミングチェーン４８が回転し、一次側タイミン
グスプロケット３６及び一次側カムチェーンスプロケッ
ト３８を回転し、一次側カムチェーン５０の回動によっ
て一次側第１、一次側第２カム軸２０、２２を回転させ
る。また、タイミングチェーン４８の回転によって、二
次側タイミングスプロケット４２が回転し、これによ
り、二次側第１カム軸２８が回転するとともに、二次側
カムチェーン５２を介して二次側第２カム軸３０が回転
する。

【００４１】ところで、この実施例にあっては、一次側
テンショナ５４を支持部材であるブラケット５６の背面
に固着して設け、一次側テンショナ５４を一次側タイミ
ングスプロケット３６と一次側第１カムスプロケット２
４間に配設し、ブラケット５６の第１部位５６ａを中間
軸体である植込支持ボルト４０に保持されるとともにブ
ラケット５４の第２、３部位５６ｂ、５６ｃを取付ボル
ト６０−１、６０−２によって一次側シリンダヘッド１
０に固定して設けているので、一次側テンショナ５４を
取付けるために、一次側シリンダヘッド１０と二次側シ
リンダヘッド１２間の空間Ｓに一次側シリンダヘッド１
０の一部を突設する必要がないので、空間Ｓを拡大さ
せ、この空間Ｓに多くの部品を設置可能として空間Ｓの
有効利用を図るとともに、この空間Ｓに冷却水用パイプ
や補機類の部品を設置した場合でも、これら部品が外方
に大きく突出することがなく、しかも、エンジン２の軸
方向においても、図２に示す如く、一次側テンショナ５
４が軸方向に突出することがなく、よって、エンジン全
体のコンパクト化を図ることができる。

【００４２】また、植込支持ボルト４０がブラケット５
６で支持される形になるので、このブラケット５６によ
って植込支持ボルト４０の支持剛性を向上させ、これに
より、タイミングチェーン４８の寿命を向上させるとと
もに、タイミングチェーン４８による騒音の発生を低減
させることができる。

【００４３】更に、この実施例にあっては、ブラケット
５６と２本の取付ボルト６０を追加するだけでよく、構
成が簡単で、廉価とすることができる。

【００４４】

【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、テンショナを支持部材の一面に固定して
設け、この支持部材を少なくとも第１〜３部位の３点で
シリンダヘッドに取り付けるように、支持部材の第１部
位を中間軸体に保持させ、支持部材の第２部位を第１、
第２カムスプロケットとタイミングスプロケットとの間
に取付ボルトによってシリンダヘッドに固定し、支持部
材の第３部位をカムチェーンの外方で取付ボルトによっ
てシリンダヘッドに固定し、テンショナを第１部位と第
２部位と第３部位とで囲まれる部位であってタイミング
スプロケットと第１カムスプロケットとの間に配設した
ことにより、テンショナを取付けるために、シリンダヘ
ッドの一部を空間側に突設する必要がなく、これによ
り、空間を大きくして空間の有効利用を図り得る。

【００４５】また、冷却水用パイプや補機類の部品をこ
の空間に設置した場合でも、部品を突出させることがな
く、しかも、エンジンの軸方向に部品が突出するのを回
避させ、エンジン全体のコンパクト化を図ることができ
る。

【００４６】更に、中間軸体が支持部材で保持される形
になるので、中間軸体の支持剛性を向上させ、これによ
り、タイミングチェーンの寿命を長くし、タイミングチ
ェーンによる騒音の発生をも低減し得る。

【００４７】更にまた、この発明の構成によれば、一の
支持部材とこの支持部材を取付ける取付ボルトを追加す
るだけであり、構成が簡単で、廉価とし得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】テンショナを備えたＶ型のエンジンの構成図で
ある。

【図２】図１の〓−〓線によるエンジンの一部断面図で
ある。

【図３】従来におけるテンショナを備えたＶ型のエンジ
ンの構成図である。

【符号の説明】

２ エンジン ４ シリンダブロック １０ 一次側シリンダヘッド １２ 二次側シリンダヘッド １６ クランク軸 １８ クランクスプロケット ２０ 一次側第１カム軸 ２２ 一次側第２カム軸 ２８ 二次側第１カム軸 ３０ 二次側第２カム軸 ３６ 一次側タイミングスプロケット ３８ 一次側カムチェーンスプロケット ４０ 植込支持ボルト ４８ タイミングチェーン ５０ 一次側カムチェーン ５２ 二次側カムチェーン ５６ ブラケット ５８ 固着ボルト ６０ 取付ボルト

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シリンダブロックにシリンダヘッドを載
   置して設け、前記シリンダブロックにクランクスプロケ
   ットが取付けられたクランク軸を軸支して設け、前記シ
   リンダヘッドに第１、第２カムスプロケットが取付けら
   れた第１、第２カム軸を軸支して設け、前記第１、第２
   カムスプロケットと前記クランクスプロケットとの間で
   タイミングスプロケットとカムチェーンスプロケットと
   を一体的で且つ回転可能に支持する中間軸体を前記シリ
   ンダヘッドに固定して設け、前記タイミングスプロケッ
   トはタイミングチェーンを介して前記クランク軸により
   駆動されるように配設され、前記カムチェーンスプロケ
   ットは前記第１、第２カムスプロケットと前記カムチェ
   ーンスプロケットとに巻掛けられたカムチェーンを介し
   て前記第１、第２カム軸を駆動するように配設され、こ
   のカムチェーンに一定の張力を付与するように配設され
   るエンジンのテンショナにおいて、前記テンショナを支
   持部材の一面に固定して設け、この支持部材を少なくと
   も第１〜３部位の３点で前記シリンダヘッドに取り付け
   るように、前記支持部材の第１部位を前記中間軸体に保
   持させ、前記支持部材の第２部位を前記第１、第２カム
   スプロケットと前記タイミングスプロケットとの間に取
   付ボルトによって前記シリンダヘッドに固定し、前記支
   持部材の第３部位を前記カムチェーンの外方で取付ボル
   トによって前記シリンダヘッドに固定し、前記テンショ
   ナを前記第１部位と前記第２部位と前記第３部位とで囲
   まれる部位であって前記タイミングスプロケットと前記
   第１カムスプロケットとの間に配設したことを特徴とす
   るエンジンのテンショナ。