JP3003990B2 - 投影露光方法、投影露光装置及び回路製造方法 - Google Patents
投影露光方法、投影露光装置及び回路製造方法Info
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- JP3003990B2 JP3003990B2 JP9000113A JP11397A JP3003990B2 JP 3003990 B2 JP3003990 B2 JP 3003990B2 JP 9000113 A JP9000113 A JP 9000113A JP 11397 A JP11397 A JP 11397A JP 3003990 B2 JP3003990 B2 JP 3003990B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は投影露光方法及び投
影露光装置に関し、特に半導体集積回路製造用の投影露
光方法及び投影露光装置における投影レンズの光軸方向
の位置合わせを行う焦点位置制御に関するものである。
影露光装置に関し、特に半導体集積回路製造用の投影露
光方法及び投影露光装置における投影レンズの光軸方向
の位置合わせを行う焦点位置制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の製造におけるリソグラ
フィー工程において、ステップ・アンド・リピート方式
の縮小投影型露光装置、所謂ステッッパーは中心的役割
を担うようになっている。このステッパーには、一般に
大きな開口数(N.A.)を有する投影レンズが用いら
れているが、最近ではサブ・ミクロンオーダで形成され
る回路パターンの最小線幅に対応して開口数(N.
A.)がさらに増大し、投影レンズの実用焦点深度は非
常に小さくなっている。また、露光が長時間連続して行
われると投影レンズは露光光による照射エネルギーを吸
収して温度が上昇し、この投影レンズの温度変化、即ち
照射エネルギーの投影レンズへの熱蓄積量に応じて、投
影レンズの結像面内で焦点位置が光軸方向に変化するた
めに結像面が変動し得る。このため、マスク或いはレチ
クル(以下、レチクルと呼ぶ)に形成された回路パター
ンの投影像を感光基板(以下、ウエハと呼ぶ)上に正確
に結像しないと、ウエハ上ではボケたパターンが形成さ
れ解像不良という問題が生じる。そこで、例えば本願出
願人が先に出願した特開昭60−168112号公報に
開示されている装置を用いて、投影レンズの結像面とウ
エハ面とを一致させている。この装置ではレチクル上の
第1マークを検出すると共に、ウエハ上の第2マークを
投影レンズを介して検出する、所謂スルー・ザ・レンズ
(TTL)方式の光学系を設け、第1マークに対しては
この光学系を調整して焦点合わせを行い、その後第2マ
ークに対してはウエハと投影レンズとの間隔を光軸方向
に変化させて焦点合わせを行うように構成されている。
これより、レチクルとウエハとは投影レンズに関して共
役に維持され、ウエハ上にはレチクルの回路パターンの
投影像が常に合焦状態(ベストフォーカス)で投影され
る。
フィー工程において、ステップ・アンド・リピート方式
の縮小投影型露光装置、所謂ステッッパーは中心的役割
を担うようになっている。このステッパーには、一般に
大きな開口数(N.A.)を有する投影レンズが用いら
れているが、最近ではサブ・ミクロンオーダで形成され
る回路パターンの最小線幅に対応して開口数(N.
A.)がさらに増大し、投影レンズの実用焦点深度は非
常に小さくなっている。また、露光が長時間連続して行
われると投影レンズは露光光による照射エネルギーを吸
収して温度が上昇し、この投影レンズの温度変化、即ち
照射エネルギーの投影レンズへの熱蓄積量に応じて、投
影レンズの結像面内で焦点位置が光軸方向に変化するた
めに結像面が変動し得る。このため、マスク或いはレチ
クル(以下、レチクルと呼ぶ)に形成された回路パター
ンの投影像を感光基板(以下、ウエハと呼ぶ)上に正確
に結像しないと、ウエハ上ではボケたパターンが形成さ
れ解像不良という問題が生じる。そこで、例えば本願出
願人が先に出願した特開昭60−168112号公報に
開示されている装置を用いて、投影レンズの結像面とウ
エハ面とを一致させている。この装置ではレチクル上の
第1マークを検出すると共に、ウエハ上の第2マークを
投影レンズを介して検出する、所謂スルー・ザ・レンズ
(TTL)方式の光学系を設け、第1マークに対しては
この光学系を調整して焦点合わせを行い、その後第2マ
ークに対してはウエハと投影レンズとの間隔を光軸方向
に変化させて焦点合わせを行うように構成されている。
これより、レチクルとウエハとは投影レンズに関して共
役に維持され、ウエハ上にはレチクルの回路パターンの
投影像が常に合焦状態(ベストフォーカス)で投影され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の装置においてレチクル上の第1マークは、パターン領
域に付随して投影レンズの露光フィールド内の周辺に形
成され、露光フィールドの端部においてのみ焦点位置の
検出が行われることになる。このため、露光フィールド
中央での焦点位置は検出されず、投影レンズの像面湾曲
を計測することができない。従って、像面湾曲を計測す
るためには試し焼き等を行わなければならないという問
題点があった。また、通常レチクル上においてサジタル
方向(以下、S方向と呼ぶ)に伸びて形成される矩形状
マークを用い、そのマーク位置での焦点位置を検出して
いるが、このように検出される焦点位置(以下、S方向
の焦点位置と呼ぶ)と、メリディオナル方向(M方向)
に伸びた矩形状マークから検出される焦点位置(以下、
M方向の焦点位置と呼ぶ)とでは、投影レンズの非点収
差によってオフセットが生じる。この結果、焦点位置の
検出制度が低下すると共に、S方向及びM方向の焦点位
置で論じられる投影レンズの解像限界が低下するという
問題点があった。さらに、照射エネルギーの投影レンズ
への熱蓄積量に応じた結像面の変動に追従して、ウエハ
の表面位置を制御することができず、この焦点ずれ、像
面湾曲或いは像面傾斜等によって露光時の結像性能が劣
化するという問題点もあった。
の装置においてレチクル上の第1マークは、パターン領
域に付随して投影レンズの露光フィールド内の周辺に形
成され、露光フィールドの端部においてのみ焦点位置の
検出が行われることになる。このため、露光フィールド
中央での焦点位置は検出されず、投影レンズの像面湾曲
を計測することができない。従って、像面湾曲を計測す
るためには試し焼き等を行わなければならないという問
題点があった。また、通常レチクル上においてサジタル
方向(以下、S方向と呼ぶ)に伸びて形成される矩形状
マークを用い、そのマーク位置での焦点位置を検出して
いるが、このように検出される焦点位置(以下、S方向
の焦点位置と呼ぶ)と、メリディオナル方向(M方向)
に伸びた矩形状マークから検出される焦点位置(以下、
M方向の焦点位置と呼ぶ)とでは、投影レンズの非点収
差によってオフセットが生じる。この結果、焦点位置の
検出制度が低下すると共に、S方向及びM方向の焦点位
置で論じられる投影レンズの解像限界が低下するという
問題点があった。さらに、照射エネルギーの投影レンズ
への熱蓄積量に応じた結像面の変動に追従して、ウエハ
の表面位置を制御することができず、この焦点ずれ、像
面湾曲或いは像面傾斜等によって露光時の結像性能が劣
化するという問題点もあった。
【0004】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、焦点位置の検出を行うと共に、投影レンズの熱蓄積
量に応じた結像面の変動に追従して、高精度、短時間に
ウエハ面を最適な露光位置にセットし、常に合焦状態
(ベストフォーカス)で露光を行うことができる投影露
光装置を得ることを目的としている。
で、焦点位置の検出を行うと共に、投影レンズの熱蓄積
量に応じた結像面の変動に追従して、高精度、短時間に
ウエハ面を最適な露光位置にセットし、常に合焦状態
(ベストフォーカス)で露光を行うことができる投影露
光装置を得ることを目的としている。
【0005】かかる問題点を解決するため本発明におい
ては、マスクに形成されたパターンを投影光学系を介し
て基板上に投影する方法において、前記投影光学系に入
射するエネルギー線による照射エネルギーによって前記
投影光学系に蓄積される熱蓄積量に応じて生じる前記投
影光学系の結像面内での複数点の前記投影光学系の光軸
方向の変動特性を記憶する工程と、前記マスクを介して
前記投影光学系に入射する照射エネルギーによって前記
投影光学系に蓄積される熱蓄積量を算出する工程と、前
記変動特性と前記熱蓄積量とに基づいて、前記投影光学
系の結像面の状態を算出する工程と、前記算出した結像
面の状態に応じて、前記結像面と前記基板との相対位置
を調整する工程とを有することとした。
ては、マスクに形成されたパターンを投影光学系を介し
て基板上に投影する方法において、前記投影光学系に入
射するエネルギー線による照射エネルギーによって前記
投影光学系に蓄積される熱蓄積量に応じて生じる前記投
影光学系の結像面内での複数点の前記投影光学系の光軸
方向の変動特性を記憶する工程と、前記マスクを介して
前記投影光学系に入射する照射エネルギーによって前記
投影光学系に蓄積される熱蓄積量を算出する工程と、前
記変動特性と前記熱蓄積量とに基づいて、前記投影光学
系の結像面の状態を算出する工程と、前記算出した結像
面の状態に応じて、前記結像面と前記基板との相対位置
を調整する工程とを有することとした。
【0006】また、マスクに形成されたパターンを投影
光学系を介して基板上に投影する装置において、前記投
影光学系に入射するエネルギー線による照射エネルギー
によって前記投影光学系に蓄積される熱蓄積量に応じて
生じる前記投影光学系の結像面内での複数点の前記投影
光学系の光軸方向の変動特性を計測する計測手段と;前
記変動特性を記憶する手段と、前記マスクを介して前記
投影光学系に入射する単位時間当たりの照射エネルギー
を計測する手段と、前記単位時間当たりの照射エネルギ
ーと、前記エネルギー線が前記投影光学系に入射する時
間情報とに基いて、前記投影光学系に蓄積される熱蓄積
量を算出する工程と、前記変動特性と前記熱蓄積量とに
基づいて、前記投影光学系の結像面の状態を算出する算
出手段と、前記算出結果に基づいて、前記結像面と前記
基板との相対位置を調整する調整手段とを備えることと
した。また、マスクに形成されたパターンを投影光学系
を介して基板上に投影する回路製造方法において、前記
投影光学系に入射するエネルギー線による照射エネルギ
ーによって前記投影光学系に蓄積される熱蓄積量に応じ
て生じる前記投影光学系の結像面内での複数点の前記投
影光学系の光軸方向の変動特性を記憶する工程と、前記
マスクを介して前記投影光学系に入射する照射エネルギ
ーによって前記投影光学系に蓄積される熱蓄積量を算出
する工程と、前記変動特性と前記熱蓄積情報とに基づい
て、前記投影光学系の結像面の状態を算出する工程と;
前記算出した結像面の状態に応じて、前記結像面と前記
基板との相対位置を調整する工程とを有することとし
た。
光学系を介して基板上に投影する装置において、前記投
影光学系に入射するエネルギー線による照射エネルギー
によって前記投影光学系に蓄積される熱蓄積量に応じて
生じる前記投影光学系の結像面内での複数点の前記投影
光学系の光軸方向の変動特性を計測する計測手段と;前
記変動特性を記憶する手段と、前記マスクを介して前記
投影光学系に入射する単位時間当たりの照射エネルギー
を計測する手段と、前記単位時間当たりの照射エネルギ
ーと、前記エネルギー線が前記投影光学系に入射する時
間情報とに基いて、前記投影光学系に蓄積される熱蓄積
量を算出する工程と、前記変動特性と前記熱蓄積量とに
基づいて、前記投影光学系の結像面の状態を算出する算
出手段と、前記算出結果に基づいて、前記結像面と前記
基板との相対位置を調整する調整手段とを備えることと
した。また、マスクに形成されたパターンを投影光学系
を介して基板上に投影する回路製造方法において、前記
投影光学系に入射するエネルギー線による照射エネルギ
ーによって前記投影光学系に蓄積される熱蓄積量に応じ
て生じる前記投影光学系の結像面内での複数点の前記投
影光学系の光軸方向の変動特性を記憶する工程と、前記
マスクを介して前記投影光学系に入射する照射エネルギ
ーによって前記投影光学系に蓄積される熱蓄積量を算出
する工程と、前記変動特性と前記熱蓄積情報とに基づい
て、前記投影光学系の結像面の状態を算出する工程と;
前記算出した結像面の状態に応じて、前記結像面と前記
基板との相対位置を調整する工程とを有することとし
た。
【0007】尚、例えばS方向及びM方向にそれぞれ伸び
た矩形状のマークとから成るレチクルマークを備えたテ
ストレチクルを用いた場合には、オフセットが生じるこ
となく焦点位置の検出を行うことができる。そして、露
光フィールド内の複数点でのS方向とM方向の焦点位置を
適当な熱蓄積量毎に検出し、熱蓄積量によって生じるS
方向とM方向の投影光学系の変動を記憶しておく。メモ
リ上の投影光学系の変動特性とに基づいて、投影光学系
の結像面の状態(像面湾曲、像面傾斜等)を算出するよ
うに構成し、この結像面の状態の変動に追従してウエハ
上の露光領域の表面位置を制御し、露光領域表面を最適
な露光位置に維持すれば、焦点ずれや像面湾曲等による
解像不良等の発生を防止でき、常に合焦状態(ベストフ
ォーカス)で露光を行うことができる。
た矩形状のマークとから成るレチクルマークを備えたテ
ストレチクルを用いた場合には、オフセットが生じるこ
となく焦点位置の検出を行うことができる。そして、露
光フィールド内の複数点でのS方向とM方向の焦点位置を
適当な熱蓄積量毎に検出し、熱蓄積量によって生じるS
方向とM方向の投影光学系の変動を記憶しておく。メモ
リ上の投影光学系の変動特性とに基づいて、投影光学系
の結像面の状態(像面湾曲、像面傾斜等)を算出するよ
うに構成し、この結像面の状態の変動に追従してウエハ
上の露光領域の表面位置を制御し、露光領域表面を最適
な露光位置に維持すれば、焦点ずれや像面湾曲等による
解像不良等の発生を防止でき、常に合焦状態(ベストフ
ォーカス)で露光を行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を詳述する。図1は本発明の第1の実施例による合
焦機能を有するステッパーの概略的な構成を示す図であ
る。図1において、不図示の露光用照明光源はg線、i
線等のレジストを感光するような波長(露光波長)の照
明光を発生し、この照明光はフライアイレンズ1及びビ
ームスプリッター2を通った後、ミラー3を介してコン
デンサーレンズ4に至り、レチクルステージ5に保持さ
れるレチクルRのパターン領域Paを均一な照度で照明
する。ここで、図2(a)に示すようにレチクルRには
アライメントマークRMとして、透明窓にクロム層で形
成される十字マークを有するアライメントマークRMb
〜RMeが、パターン領域Paに付随して投影レンズ6
の露光フィールドIF内に設けられている。また、図2
(b)にテストレチクルTRの概略的な構成を示す。同
図において、レチクルマークRb〜ReはレチクルRの
アライメントマークRMb〜RMeと対応するように、
投影レンズ6の露光フィールド1F内に配置され、レチ
クルマークRaはテストレチクルTRの中央に設けられ
ている。このレチクルマークRa〜Re、例えばレチク
ルマークRbは、図3に示すように透明窓にY軸、X軸
方向に伸びてクロム層で形成される矩形状のマークRb
x、Rbyを有している。さて、図1に示すように両側
若しくは片側テレセントリックな投影レンズ6は、レチ
クルRのパターン領域Paに描かれた回路パターンまた
はアライメントマークRMの像をレジストが塗布された
ウエハW上に投影する。但し、アライメントマークRM
は不図示のレチクルブラインドによって実素子露光時に
は遮光されることもある。ウエハWは不図示のウエハホ
ルダー(θテーブル)を介して、ティルティングステー
ジ(以下、レベリングステージと呼ぶ)7上に保持され
る。このレベリングステージ7はウエハステージ9上に
設けられ、駆動部8によって任意方向に傾斜可能となっ
ている。
施例を詳述する。図1は本発明の第1の実施例による合
焦機能を有するステッパーの概略的な構成を示す図であ
る。図1において、不図示の露光用照明光源はg線、i
線等のレジストを感光するような波長(露光波長)の照
明光を発生し、この照明光はフライアイレンズ1及びビ
ームスプリッター2を通った後、ミラー3を介してコン
デンサーレンズ4に至り、レチクルステージ5に保持さ
れるレチクルRのパターン領域Paを均一な照度で照明
する。ここで、図2(a)に示すようにレチクルRには
アライメントマークRMとして、透明窓にクロム層で形
成される十字マークを有するアライメントマークRMb
〜RMeが、パターン領域Paに付随して投影レンズ6
の露光フィールドIF内に設けられている。また、図2
(b)にテストレチクルTRの概略的な構成を示す。同
図において、レチクルマークRb〜ReはレチクルRの
アライメントマークRMb〜RMeと対応するように、
投影レンズ6の露光フィールド1F内に配置され、レチ
クルマークRaはテストレチクルTRの中央に設けられ
ている。このレチクルマークRa〜Re、例えばレチク
ルマークRbは、図3に示すように透明窓にY軸、X軸
方向に伸びてクロム層で形成される矩形状のマークRb
x、Rbyを有している。さて、図1に示すように両側
若しくは片側テレセントリックな投影レンズ6は、レチ
クルRのパターン領域Paに描かれた回路パターンまた
はアライメントマークRMの像をレジストが塗布された
ウエハW上に投影する。但し、アライメントマークRM
は不図示のレチクルブラインドによって実素子露光時に
は遮光されることもある。ウエハWは不図示のウエハホ
ルダー(θテーブル)を介して、ティルティングステー
ジ(以下、レベリングステージと呼ぶ)7上に保持され
る。このレベリングステージ7はウエハステージ9上に
設けられ、駆動部8によって任意方向に傾斜可能となっ
ている。
【0009】さて、ウエハステージ9のX方向の位置は
レーザ干渉計10と、ウエハステージ9上に設けられた
平面鏡10mとによって検出される。ウエハステージ9
上には、投影レンズ6を通過した露光光量を検出する光
電検出器(ディテクター)12が設けられている。この
ディテクター12の受光面の大きさはレチクルRのパタ
ーン領域Paの投影像の大きさと等しいか、それよりも
大きく定められ、レチクルR及び投影レンズ6を通る露
光光の全てを受光する。また、ウエハステージ9上には
焦点合わせ、ベースライン計測等を行う際に用いられる
フィデューシャル・マークFMを備えたガラス基板等の
基準部材20が、ウエハWの表面位置と略一致するよう
に設けられている。この基準部材20には、フィデュー
シャル・マークFMとして、焦点合わせ等に用いられる
Y軸、X軸方向にそれぞれ伸びた光透過性のスリットパ
ターンである矩形状のマークFMx、FMyが形成され
ている。
レーザ干渉計10と、ウエハステージ9上に設けられた
平面鏡10mとによって検出される。ウエハステージ9
上には、投影レンズ6を通過した露光光量を検出する光
電検出器(ディテクター)12が設けられている。この
ディテクター12の受光面の大きさはレチクルRのパタ
ーン領域Paの投影像の大きさと等しいか、それよりも
大きく定められ、レチクルR及び投影レンズ6を通る露
光光の全てを受光する。また、ウエハステージ9上には
焦点合わせ、ベースライン計測等を行う際に用いられる
フィデューシャル・マークFMを備えたガラス基板等の
基準部材20が、ウエハWの表面位置と略一致するよう
に設けられている。この基準部材20には、フィデュー
シャル・マークFMとして、焦点合わせ等に用いられる
Y軸、X軸方向にそれぞれ伸びた光透過性のスリットパ
ターンである矩形状のマークFMx、FMyが形成され
ている。
【0010】フィデューシャル・マークFMは、ファイ
バー21を用いて基準部材20の下へ伝送されたg線、
i線等の照明光(露光光)によって、レンズ22とミラ
ー23を介して下方(ウエハステージ9内部)から照明
される。そして、フィデューシャル・マークFMを透過
した照明光は、投影レンズ6を介してレチクルRのパタ
ーン面に、フィデューシャル・マークFMの投影像を結
像する。さらに、アライメントマークRMに遮られるこ
となくレチクルRを透過した光は、コンデンサーレンズ
4、ビームスプリッター2等を介してハーフミラー24
に入射する。このハーフミラー24において2分割され
た照明光は、それぞれ投影レンズ6の瞳面Epと略共役
な位置Epx、Epyに配置される光分割器25x、2
6yに至る。ここで、図4(a)に示すように光分割器
25xは投影レンズ6の瞳像Ep′をX軸方向に関して
波面分割し、この2分割された照明光Exa、Exbは
それぞれディテクター25a、25bによって受光され
る。この光分割器25x及びディテクター25a、25
bから成る第1焦点位置検出系25は、アライメントマ
ークRM(十字マーク)のY軸方向に伸びた矩形状マー
ク部を用いた焦点位置検出時に使用される。また、同様
に図4(b)に示す光分割器26yは瞳像Ep′をY軸
方向に関して波面分割し、この2分割された照明光Ey
a、Eybはそれぞれディテクター26a、26bによ
って受光される。この光分割器26y及びディテクター
26a、26bから成る第2焦点位置検出系26は、ア
ライメントマークRMのX軸方向に伸びた矩形状マーク
部を用いた焦点位置検出時に使用される。
バー21を用いて基準部材20の下へ伝送されたg線、
i線等の照明光(露光光)によって、レンズ22とミラ
ー23を介して下方(ウエハステージ9内部)から照明
される。そして、フィデューシャル・マークFMを透過
した照明光は、投影レンズ6を介してレチクルRのパタ
ーン面に、フィデューシャル・マークFMの投影像を結
像する。さらに、アライメントマークRMに遮られるこ
となくレチクルRを透過した光は、コンデンサーレンズ
4、ビームスプリッター2等を介してハーフミラー24
に入射する。このハーフミラー24において2分割され
た照明光は、それぞれ投影レンズ6の瞳面Epと略共役
な位置Epx、Epyに配置される光分割器25x、2
6yに至る。ここで、図4(a)に示すように光分割器
25xは投影レンズ6の瞳像Ep′をX軸方向に関して
波面分割し、この2分割された照明光Exa、Exbは
それぞれディテクター25a、25bによって受光され
る。この光分割器25x及びディテクター25a、25
bから成る第1焦点位置検出系25は、アライメントマ
ークRM(十字マーク)のY軸方向に伸びた矩形状マー
ク部を用いた焦点位置検出時に使用される。また、同様
に図4(b)に示す光分割器26yは瞳像Ep′をY軸
方向に関して波面分割し、この2分割された照明光Ey
a、Eybはそれぞれディテクター26a、26bによ
って受光される。この光分割器26y及びディテクター
26a、26bから成る第2焦点位置検出系26は、ア
ライメントマークRMのX軸方向に伸びた矩形状マーク
部を用いた焦点位置検出時に使用される。
【0011】また、図1において投影レンズ6の結像面
に向けてピンホール或いはスリットの像を形成するため
の結像光束を、ビームスプリッター33を介して投影レ
ンズ6の光軸に対して斜め方向より供給する照射光学系
31aと、その結像光束のウエハWの表面での反射光束
をビームスプリッター34を介して受光する受光光学系
31bから成る斜入射光方式の焦点検出系31が設けら
れている。この焦点検出系31の構成等については、例
えば本願出願人が先に出願した特開昭60−16811
2号公報に開示されており、ウエハW表面の基準面に対
する上下方向の位置を検出し、ウエハWと投影レンズ6
の結像面との合焦状態を検出するものである。さらに、
平行光束をビームスプリッター33を介して投影レンズ
6の光軸に対して斜め方向より供給する照射光学系32
aと、その平行光束のウエハWの表面での反射光束をビ
ームスプリッター34を介して受光する受光光学系32
bから成る水平位置検出系32が設けられている。この
水平位置検出系32の構成等については、例えば本願出
願人が先に出願した特開昭58−113706号公報に
開示されており、投影レンズ6の光軸に対するウエハW
表面の垂直位置、即ち水平位置を検出するものである。
主制御装置30は第1焦点位置検出系25或いは第2焦
点位置検出系26の出力信号に基づいて、ウエハステー
ジ9の投影レンズ6の光軸方向(Z軸方向)の位置制御
を行う他に、焦点検出系31、水平位置検出系32等を
含む装置全体の動作を統括制御する。さらに、主制御装
置30での演算値や各種アライメント系で検出された位
置ずれ量等に応じて、レベリングステージ7の駆動部8
やウエハステージ7の駆動部11等に所定の駆動指令を
出力する。
に向けてピンホール或いはスリットの像を形成するため
の結像光束を、ビームスプリッター33を介して投影レ
ンズ6の光軸に対して斜め方向より供給する照射光学系
31aと、その結像光束のウエハWの表面での反射光束
をビームスプリッター34を介して受光する受光光学系
31bから成る斜入射光方式の焦点検出系31が設けら
れている。この焦点検出系31の構成等については、例
えば本願出願人が先に出願した特開昭60−16811
2号公報に開示されており、ウエハW表面の基準面に対
する上下方向の位置を検出し、ウエハWと投影レンズ6
の結像面との合焦状態を検出するものである。さらに、
平行光束をビームスプリッター33を介して投影レンズ
6の光軸に対して斜め方向より供給する照射光学系32
aと、その平行光束のウエハWの表面での反射光束をビ
ームスプリッター34を介して受光する受光光学系32
bから成る水平位置検出系32が設けられている。この
水平位置検出系32の構成等については、例えば本願出
願人が先に出願した特開昭58−113706号公報に
開示されており、投影レンズ6の光軸に対するウエハW
表面の垂直位置、即ち水平位置を検出するものである。
主制御装置30は第1焦点位置検出系25或いは第2焦
点位置検出系26の出力信号に基づいて、ウエハステー
ジ9の投影レンズ6の光軸方向(Z軸方向)の位置制御
を行う他に、焦点検出系31、水平位置検出系32等を
含む装置全体の動作を統括制御する。さらに、主制御装
置30での演算値や各種アライメント系で検出された位
置ずれ量等に応じて、レベリングステージ7の駆動部8
やウエハステージ7の駆動部11等に所定の駆動指令を
出力する。
【0012】尚、ビームスプリッター2は照明光路中に
挿脱可能に設けられた切換えミラーで、不図示の駆動装
置によって光路外へ退避できるようになっている。ま
た、実際にはミラー面に反射率数%のビームスプリッタ
ー部と全反射ミラー部とを設け、本実施例における焦点
位置検出時には全反射ミラーに、ウエハWの反射率検出
時にはビームスプリッターに切換えられるように構成す
ることが望ましい。
挿脱可能に設けられた切換えミラーで、不図示の駆動装
置によって光路外へ退避できるようになっている。ま
た、実際にはミラー面に反射率数%のビームスプリッタ
ー部と全反射ミラー部とを設け、本実施例における焦点
位置検出時には全反射ミラーに、ウエハWの反射率検出
時にはビームスプリッターに切換えられるように構成す
ることが望ましい。
【0013】次に、本実施例のように構成された装置の
動作について説明する。図1において、主制御装置30
は図2(b)に示したテストレチクルTRを用い、適当
な熱蓄積量毎にその熱蓄積量に応じた投影レンズ6の結
像面の所定位置における焦点位置、即ち焦点位置の変動
特性を検出する。まず、図3に示したレチクルマークR
bを用いた焦点位置検出、即ちレチクルマークRb(テ
ストレチクルTR)とフィデューシャル・マークFM
(基準部材20)との投影レンズ6の光軸方向の位置ず
れ量(デフォーカス量)を検出する。この際、露光用照
明光の光路中に設けられ、光路の閉鎖、開放を行うロー
タリーシャッター(不図示)を用い光路を閉鎖して露光
光が投影レンズ6に入射するのを防止しておく。
動作について説明する。図1において、主制御装置30
は図2(b)に示したテストレチクルTRを用い、適当
な熱蓄積量毎にその熱蓄積量に応じた投影レンズ6の結
像面の所定位置における焦点位置、即ち焦点位置の変動
特性を検出する。まず、図3に示したレチクルマークR
bを用いた焦点位置検出、即ちレチクルマークRb(テ
ストレチクルTR)とフィデューシャル・マークFM
(基準部材20)との投影レンズ6の光軸方向の位置ず
れ量(デフォーカス量)を検出する。この際、露光用照
明光の光路中に設けられ、光路の閉鎖、開放を行うロー
タリーシャッター(不図示)を用い光路を閉鎖して露光
光が投影レンズ6に入射するのを防止しておく。
【0014】そこで、主制御装置30は駆動部11を介
してウエハステージ9をZ方向に移動し、焦点検出系3
1を用いて基準部材20を所定の位置(座標値Z1 )に
位置決めする。そして、基準部材20をファイバー21
で伝送された照明光で下方から照明し、投影レンズ6を
介してテストレチクルTRのパターン面にマークFMx
の投影像FMx′を結像させる。つぎに、図5(a)に
示すように投影像FMx′がマークRbxを相対的にX
方向に走査するように、ウエハステージ9をX方向に微
動させる。この際、マークRbxに遮られることなく、
テストレチクルTRを透過した照明光は、コンデンサー
レンズ4、ミラー3及びビームスプリッター2を介して
ハーフミラー24に入射する。そして、ハーフミラー2
4において反射された照明光は第一焦点位置検出系25
に入射し、光分割器25xによってX軸方向に関して2
分割され、それぞれディテクター25a、25bに受光
される。この際、投影像FMx′とマークRbxとが合
致した時にテストレチクルTRを通過する光量が最も少
なくなり、順次そのずれに応じて光量が増加する。次
に、ディテクター25a、25bから出力される光電信
号は波形処理装置27へ出力され、波形処理装置27に
おいて光電信号がレーザ干渉計10によるウエハステー
ジ9の位置信号に同期して処理される。この結果、図5
(b)に示すような波形信号S1 、S2 が検出され、波
形処理装置27はこの波形信号S1 、S 2 を主制御装置
30に出力する。ここで、光分割器25xを用いて投影
レンズ6の瞳面Epと略共役な位置Epxで照明光を2
分割(所謂、瞳分割)するので、この分割された照明光
Exa、Exbの主光線は、それぞれ投影レンズ6の光
軸に対して傾斜(以下、この傾きをテレセン傾きと呼
ぶ)する。従って、基準部材20を所定位置(座標値Z
1 )にセットすると、投影レンズ6のレチクル側結像位
置がレチクルRのパターンにおいてX軸方向にシフトす
る。そこで、主制御装置30は光分割器25xによって
2分割される照明光Exa、Exbによる投影像FM
x′と、マークRbxとがそれぞれ合致する位置、即ち
波形信号S1 、S 2 がボトムとなる位置a、bのX軸方
向の位置を検出し、その値を座標値X1 、X2 として記
憶する。
してウエハステージ9をZ方向に移動し、焦点検出系3
1を用いて基準部材20を所定の位置(座標値Z1 )に
位置決めする。そして、基準部材20をファイバー21
で伝送された照明光で下方から照明し、投影レンズ6を
介してテストレチクルTRのパターン面にマークFMx
の投影像FMx′を結像させる。つぎに、図5(a)に
示すように投影像FMx′がマークRbxを相対的にX
方向に走査するように、ウエハステージ9をX方向に微
動させる。この際、マークRbxに遮られることなく、
テストレチクルTRを透過した照明光は、コンデンサー
レンズ4、ミラー3及びビームスプリッター2を介して
ハーフミラー24に入射する。そして、ハーフミラー2
4において反射された照明光は第一焦点位置検出系25
に入射し、光分割器25xによってX軸方向に関して2
分割され、それぞれディテクター25a、25bに受光
される。この際、投影像FMx′とマークRbxとが合
致した時にテストレチクルTRを通過する光量が最も少
なくなり、順次そのずれに応じて光量が増加する。次
に、ディテクター25a、25bから出力される光電信
号は波形処理装置27へ出力され、波形処理装置27に
おいて光電信号がレーザ干渉計10によるウエハステー
ジ9の位置信号に同期して処理される。この結果、図5
(b)に示すような波形信号S1 、S2 が検出され、波
形処理装置27はこの波形信号S1 、S 2 を主制御装置
30に出力する。ここで、光分割器25xを用いて投影
レンズ6の瞳面Epと略共役な位置Epxで照明光を2
分割(所謂、瞳分割)するので、この分割された照明光
Exa、Exbの主光線は、それぞれ投影レンズ6の光
軸に対して傾斜(以下、この傾きをテレセン傾きと呼
ぶ)する。従って、基準部材20を所定位置(座標値Z
1 )にセットすると、投影レンズ6のレチクル側結像位
置がレチクルRのパターンにおいてX軸方向にシフトす
る。そこで、主制御装置30は光分割器25xによって
2分割される照明光Exa、Exbによる投影像FM
x′と、マークRbxとがそれぞれ合致する位置、即ち
波形信号S1 、S 2 がボトムとなる位置a、bのX軸方
向の位置を検出し、その値を座標値X1 、X2 として記
憶する。
【0015】次に、駆動部11を介してウエハステージ
9をZ方向に移動し、焦点検出系31を用いて基準部材
20を所定の位置(座標値Z2 )に位置決めする。そし
て、上述と同様の動作で座標値Z2 において照明光Ex
a、Exbによる投影像FMx′とマークRbxが合致
する位置を検出し、その値を座標値X1 ′、X2 ′とし
て記憶する。この結果得られた焦点位置と合致位置との
関係を図5(c)に示す。図5(c)において、2本の
直線の交点は投影像FMx′の像シフトが生じない位
置、即ちレチクルRと基準部材20のデフォーカス量が
零となる位置(合焦位置Z0 )を表し、各直線の傾きは
照明光Exa、Exbのテレセン傾きに対応している。
そこで、主制御装置30は投影像FMx′とマークRb
xとが合致する位置と、照明光Exa、Exbのテレセ
ン傾きに基づいて、レチクルRと基準部材20とのデフ
ォーカス量を算出し、その値をΔZbsとして記憶す
る。尚、このデフォーカス量の検出は精度向上の点から
上述の計測を複数回行い、その結果得られた平均的な直
線から算出したデフォーカス量を記憶しておくと良い。
9をZ方向に移動し、焦点検出系31を用いて基準部材
20を所定の位置(座標値Z2 )に位置決めする。そし
て、上述と同様の動作で座標値Z2 において照明光Ex
a、Exbによる投影像FMx′とマークRbxが合致
する位置を検出し、その値を座標値X1 ′、X2 ′とし
て記憶する。この結果得られた焦点位置と合致位置との
関係を図5(c)に示す。図5(c)において、2本の
直線の交点は投影像FMx′の像シフトが生じない位
置、即ちレチクルRと基準部材20のデフォーカス量が
零となる位置(合焦位置Z0 )を表し、各直線の傾きは
照明光Exa、Exbのテレセン傾きに対応している。
そこで、主制御装置30は投影像FMx′とマークRb
xとが合致する位置と、照明光Exa、Exbのテレセ
ン傾きに基づいて、レチクルRと基準部材20とのデフ
ォーカス量を算出し、その値をΔZbsとして記憶す
る。尚、このデフォーカス量の検出は精度向上の点から
上述の計測を複数回行い、その結果得られた平均的な直
線から算出したデフォーカス量を記憶しておくと良い。
【0016】次に、主制御装置30はマークRbyを用
い、上述の動作と同様にテストレチクルTRと基準部材
20とのY方向でのデフォーカス量ΔZbmを第2焦点
位置検出系26を用いて検出する。そして、主制御装置
30はマークRbx、Rbyを用いて検出されたS方向
(例えば、X軸方向)及びM方向(例えば、Y軸方向)
のデフォーカス量ΔZbs、ΔZbmに基づいて、例え
ばその平均値をとってレチクルマークRbの位置でのデ
フォーカス量を決定する。さらに、主制御装置30はレ
チクルマークRa、Rc、Rd、Reを用い、上述の動
作と同様に各レチクルマークでのS方向とM方向のデフ
ォーカス量をそれぞれ検出し、それらの値及びこの各値
からレチクルマークの位置での正確なデフォーカス量Δ
Za、ΔZc、ΔZd、ΔZeを決定する。そして、こ
れらの検出結果を投影レンズ6の熱蓄積量が略零の時の
デフォーカス量として記憶する。
い、上述の動作と同様にテストレチクルTRと基準部材
20とのY方向でのデフォーカス量ΔZbmを第2焦点
位置検出系26を用いて検出する。そして、主制御装置
30はマークRbx、Rbyを用いて検出されたS方向
(例えば、X軸方向)及びM方向(例えば、Y軸方向)
のデフォーカス量ΔZbs、ΔZbmに基づいて、例え
ばその平均値をとってレチクルマークRbの位置でのデ
フォーカス量を決定する。さらに、主制御装置30はレ
チクルマークRa、Rc、Rd、Reを用い、上述の動
作と同様に各レチクルマークでのS方向とM方向のデフ
ォーカス量をそれぞれ検出し、それらの値及びこの各値
からレチクルマークの位置での正確なデフォーカス量Δ
Za、ΔZc、ΔZd、ΔZeを決定する。そして、こ
れらの検出結果を投影レンズ6の熱蓄積量が略零の時の
デフォーカス量として記憶する。
【0017】次に、主制御装置30はロータリーシャッ
ターを駆動して光路を開放し、露光光を投影レンズ6に
入射させる。そして、上述したレチクルマークの位置で
のデフォーカス量の検出をテストレチクルTRのレチク
ルマークRa〜Reの各々について、露光光による投影
レンズ6の照射を行いつつ適当な熱蓄積量毎に行い、各
熱蓄積量に応じたレチクルマークRa〜Reの位置での
デフォーカス量を検出する。尚、主制御装置30は投影
レンズ6の熱蓄積量をディテクター12の出力信号(単
位時間当たりの照射エネルギー量)と、露光光が投影レ
ンズ6に入射している時間(即ち、ロータリーシャッタ
ーの開放時間)に基づいて算出する。その結果、図6に
示すようなレチクルマークRa〜Reの位置での熱蓄積
量とデフォーカス量との関係を表す曲線A(t)、B
(t)、C(t)、D(t)、E(t)が得られる。主
制御装置30は、例えば各曲線を関数で近似できる場合
にはグラフを数式化してメモリ28に記憶させ、近似で
きない場合には各計測点毎に、その関係をメモリ28に
記憶させる。そして、少なくとも1つのレチクルマーク
の位置でのデフォーカス量、例えばマークRbxでのデ
フォーカス量ΔZbsを検出し、このマーク位置での投
影レンズ6の非点収差によるオフセットを考慮したデフ
ォーカス量ΔZbを検出できるようにすると共に、他の
4つのレチクルマークRa、Rc、Rd、Reの位置で
のデフォーカス量ΔZa、ΔZc、ΔZd、ΔZeも同
様に検出できるようにする。
ターを駆動して光路を開放し、露光光を投影レンズ6に
入射させる。そして、上述したレチクルマークの位置で
のデフォーカス量の検出をテストレチクルTRのレチク
ルマークRa〜Reの各々について、露光光による投影
レンズ6の照射を行いつつ適当な熱蓄積量毎に行い、各
熱蓄積量に応じたレチクルマークRa〜Reの位置での
デフォーカス量を検出する。尚、主制御装置30は投影
レンズ6の熱蓄積量をディテクター12の出力信号(単
位時間当たりの照射エネルギー量)と、露光光が投影レ
ンズ6に入射している時間(即ち、ロータリーシャッタ
ーの開放時間)に基づいて算出する。その結果、図6に
示すようなレチクルマークRa〜Reの位置での熱蓄積
量とデフォーカス量との関係を表す曲線A(t)、B
(t)、C(t)、D(t)、E(t)が得られる。主
制御装置30は、例えば各曲線を関数で近似できる場合
にはグラフを数式化してメモリ28に記憶させ、近似で
きない場合には各計測点毎に、その関係をメモリ28に
記憶させる。そして、少なくとも1つのレチクルマーク
の位置でのデフォーカス量、例えばマークRbxでのデ
フォーカス量ΔZbsを検出し、このマーク位置での投
影レンズ6の非点収差によるオフセットを考慮したデフ
ォーカス量ΔZbを検出できるようにすると共に、他の
4つのレチクルマークRa、Rc、Rd、Reの位置で
のデフォーカス量ΔZa、ΔZc、ΔZd、ΔZeも同
様に検出できるようにする。
【0018】以上の動作によりZ軸方向の位置合わせ
(焦点合わせ)に用いるデータ(焦点位置の変動特
性)、即ち図6に示したような熱蓄積量Eに応じた各レ
チクルマークの位置でのデフォーカス量ΔZのメモリ2
8への格納が終了する。尚、パターン領域Paに形成さ
れる回路パターンの形状によって、テストレチクルTR
及び各レチクルR毎に透過率が異なり、この透過率の違
いや露光用照明光源の減衰等のため、投影レンズ6に入
射する露光光の単位時間当たりの照射エネルギー量が変
化し得る。このため、実際の露光時には上述のように検
出した焦点位置の変動特性にオフセットが生じる。そこ
で、テストレチクルTR使用時にディテクター12を用
いて投影レンズ6に入射する露光光の単位時間当たりの
照射エネルギー量を検出し、この値をK1 としてメモリ
28に格納しておく。
(焦点合わせ)に用いるデータ(焦点位置の変動特
性)、即ち図6に示したような熱蓄積量Eに応じた各レ
チクルマークの位置でのデフォーカス量ΔZのメモリ2
8への格納が終了する。尚、パターン領域Paに形成さ
れる回路パターンの形状によって、テストレチクルTR
及び各レチクルR毎に透過率が異なり、この透過率の違
いや露光用照明光源の減衰等のため、投影レンズ6に入
射する露光光の単位時間当たりの照射エネルギー量が変
化し得る。このため、実際の露光時には上述のように検
出した焦点位置の変動特性にオフセットが生じる。そこ
で、テストレチクルTR使用時にディテクター12を用
いて投影レンズ6に入射する露光光の単位時間当たりの
照射エネルギー量を検出し、この値をK1 としてメモリ
28に格納しておく。
【0019】次に、上述したテストレチクルTRの代わ
りに、図2(a)に示したアライメントマークRMa〜
RMeを有するレチクルRを、レチクルステージ5にセ
ットする。ここで、レチクルRをセットした後にディテ
クター12を用いて投影レンズ6に入射する露光光の単
位時間当たりの照射エネルギー量を検出し、この値K 2
とメモリ28に記憶された値K1 との比(K2 /K1 )
を補正定数Kとして算出し、メモリ28に格納してお
く。さらに、この補正定数Kを用いてメモリ28に記憶
された変動特性の変動量を補正、即ち変動量をK倍し、
このK倍した焦点位置の変動特性をメモリ28に格納し
ておく。そして、テストレチクルTRのレチクルマーク
Rbに対応するレチクルRのアライメントマークRMb
を用い、上述と同様の動作でアライメントマークRM
b、即ちY軸方向に伸びた矩形状マーク部でのデフォー
カス量ΔZbsを検出する。そして、このデフォーカス
量ΔZbsとメモリ28のデータ(K倍された焦点位置
の変動特性)に基づいて、アライメントマークRc、R
d、Reの位置でのデフォーカス量ΔZc、ΔZd、Δ
Zeと、レチクルRの中心位置でのデフォーカス量ΔZ
aとを、メモリ28上の値から求める。次に、この各位
置でのデフォーカス量ΔZa〜ΔZeに基づいて、投影
レンズ6の像面湾曲を考慮した最適な焦点位置に対する
デフォーカス量ΔZを以下の式(1)から算出する。
りに、図2(a)に示したアライメントマークRMa〜
RMeを有するレチクルRを、レチクルステージ5にセ
ットする。ここで、レチクルRをセットした後にディテ
クター12を用いて投影レンズ6に入射する露光光の単
位時間当たりの照射エネルギー量を検出し、この値K 2
とメモリ28に記憶された値K1 との比(K2 /K1 )
を補正定数Kとして算出し、メモリ28に格納してお
く。さらに、この補正定数Kを用いてメモリ28に記憶
された変動特性の変動量を補正、即ち変動量をK倍し、
このK倍した焦点位置の変動特性をメモリ28に格納し
ておく。そして、テストレチクルTRのレチクルマーク
Rbに対応するレチクルRのアライメントマークRMb
を用い、上述と同様の動作でアライメントマークRM
b、即ちY軸方向に伸びた矩形状マーク部でのデフォー
カス量ΔZbsを検出する。そして、このデフォーカス
量ΔZbsとメモリ28のデータ(K倍された焦点位置
の変動特性)に基づいて、アライメントマークRc、R
d、Reの位置でのデフォーカス量ΔZc、ΔZd、Δ
Zeと、レチクルRの中心位置でのデフォーカス量ΔZ
aとを、メモリ28上の値から求める。次に、この各位
置でのデフォーカス量ΔZa〜ΔZeに基づいて、投影
レンズ6の像面湾曲を考慮した最適な焦点位置に対する
デフォーカス量ΔZを以下の式(1)から算出する。
【0020】
【数1】
【0021】また、X軸、Y軸方向への像面傾斜量Δθ
x、Δθyを以下の式(2)、(3)から算出する。但
し、レチクルRの中心から各アライメントマークRMb
〜RMeまでの距離をlとする。
x、Δθyを以下の式(2)、(3)から算出する。但
し、レチクルRの中心から各アライメントマークRMb
〜RMeまでの距離をlとする。
【0022】
【数2】
【0023】次に、主制御装置30は焦点検出系31に
よるウエハWの露光領域の所定位置(座標値Z2 )での
検出値がΔZだけ変化するように、駆動部11を介して
ウエハステージ9をZ軸方向にデフォーカス量ΔZだけ
移動させる。さらに、水平位置検出系32によるウエハ
W上の露光領域でのX軸、Y軸方向の検出値がそれぞれ
像面傾斜量Δθx、Δθyと一致するように、駆動部8
を介してレベリングステージ7を傾ける。これより、レ
チクルRとウエハW上の露光領域とが投影レンズ6に関
して共役な位置にセットされると共に、投影レンズ6の
像面湾曲、像面傾斜等による解像不良の発生等が防止さ
れ、Z軸方向の位置合わせ(焦点合わせ)が終了する。
尚、上述の式(1)より算出されるデフォーカス量ΔZ
を、アライメントマークRMa〜RMeでのデフォーカ
ス量ΔZa〜ΔZeから平均化して求め、その値に応じ
てウエハW上の露光領域の位置を調整すれば、より精度
良くZ軸方向の位置合わせを行うことができる。
よるウエハWの露光領域の所定位置(座標値Z2 )での
検出値がΔZだけ変化するように、駆動部11を介して
ウエハステージ9をZ軸方向にデフォーカス量ΔZだけ
移動させる。さらに、水平位置検出系32によるウエハ
W上の露光領域でのX軸、Y軸方向の検出値がそれぞれ
像面傾斜量Δθx、Δθyと一致するように、駆動部8
を介してレベリングステージ7を傾ける。これより、レ
チクルRとウエハW上の露光領域とが投影レンズ6に関
して共役な位置にセットされると共に、投影レンズ6の
像面湾曲、像面傾斜等による解像不良の発生等が防止さ
れ、Z軸方向の位置合わせ(焦点合わせ)が終了する。
尚、上述の式(1)より算出されるデフォーカス量ΔZ
を、アライメントマークRMa〜RMeでのデフォーカ
ス量ΔZa〜ΔZeから平均化して求め、その値に応じ
てウエハW上の露光領域の位置を調整すれば、より精度
良くZ軸方向の位置合わせを行うことができる。
【0024】さて、露光を長時間連続して行うと、熱蓄
積量に応じて投影レンズ6の結像面の状態が変動し、解
像不良等が発生し得る。そこで、長時間連続して露光を
行う場合には、適宜任意のアライメントマーク、例えば
アライメントマークRMbのY軸方向に伸びた矩形状マ
ーク部を用い、上述と同様の動作でデフォーカス量ΔZ
bsを検出する。そして、このデフォーカス量ΔZbs
が所定の許容範囲を越える時には、デフォーカス量ΔZ
bsとメモリ28上のデータから、各アライメントマー
ク位置でのデフォーカス量を求め、この各位置でのデフ
ォーカス量に基づいて、式(1)〜(3)からデフォー
カス量ΔZと像面傾斜量Δθx、Δθyを算出する。次
に、主制御装置30はこの結果に応じて駆動部8、11
に所定の駆動指令を出力し、ウエハW上の露光領域を最
適な露光位置にセットする。この動作を適宜繰り返して
行うことにより、投影レンズ6の熱蓄積量Eに応じた結
像面の状態の変動に追従して、Z軸方向の位置合わせを
行うことができる。
積量に応じて投影レンズ6の結像面の状態が変動し、解
像不良等が発生し得る。そこで、長時間連続して露光を
行う場合には、適宜任意のアライメントマーク、例えば
アライメントマークRMbのY軸方向に伸びた矩形状マ
ーク部を用い、上述と同様の動作でデフォーカス量ΔZ
bsを検出する。そして、このデフォーカス量ΔZbs
が所定の許容範囲を越える時には、デフォーカス量ΔZ
bsとメモリ28上のデータから、各アライメントマー
ク位置でのデフォーカス量を求め、この各位置でのデフ
ォーカス量に基づいて、式(1)〜(3)からデフォー
カス量ΔZと像面傾斜量Δθx、Δθyを算出する。次
に、主制御装置30はこの結果に応じて駆動部8、11
に所定の駆動指令を出力し、ウエハW上の露光領域を最
適な露光位置にセットする。この動作を適宜繰り返して
行うことにより、投影レンズ6の熱蓄積量Eに応じた結
像面の状態の変動に追従して、Z軸方向の位置合わせを
行うことができる。
【0025】また、ウエハWにレジストの厚みムラ等が
生じている場合には、上述の式(1)で算出されるデフ
ォーカス量ΔZだけオフセットが生じる、即ち最適焦点
位置が零点基準となるように、受光光学系31bの内部
に設けられた平行平板ガラス(プレーンパラレル)の角
度を調整し、焦点検出系31のキャリブレーションを行
う。そして、この焦点検出系31を用いて露光領域毎に
ウエハW上の露光領域のZ軸方向の位置を検出し、この
位置と零点基準との差が零となるように、焦点検出系3
1の出力信号に基づいてウエハステージ9をZ軸方向に
移動させることにより、レジストの厚みムラ等による解
像不良等の発生が防止できる。また、焦点検出系31に
よる焦点合わせと並行して、露光領域毎に水平位置検出
系32を用い、この水平位置検出系32の出力信号に基
づいて露光領域面の傾きが像面傾斜量Δθx、Δθyと
一致するようにレベリングステージ7を駆動すれば、同
様に解像不良等の発生が防止され、ウエハW全面で高精
度の露光を行うことができる。
生じている場合には、上述の式(1)で算出されるデフ
ォーカス量ΔZだけオフセットが生じる、即ち最適焦点
位置が零点基準となるように、受光光学系31bの内部
に設けられた平行平板ガラス(プレーンパラレル)の角
度を調整し、焦点検出系31のキャリブレーションを行
う。そして、この焦点検出系31を用いて露光領域毎に
ウエハW上の露光領域のZ軸方向の位置を検出し、この
位置と零点基準との差が零となるように、焦点検出系3
1の出力信号に基づいてウエハステージ9をZ軸方向に
移動させることにより、レジストの厚みムラ等による解
像不良等の発生が防止できる。また、焦点検出系31に
よる焦点合わせと並行して、露光領域毎に水平位置検出
系32を用い、この水平位置検出系32の出力信号に基
づいて露光領域面の傾きが像面傾斜量Δθx、Δθyと
一致するようにレベリングステージ7を駆動すれば、同
様に解像不良等の発生が防止され、ウエハW全面で高精
度の露光を行うことができる。
【0026】尚、本実施例では第1焦点位置検出系25
と第2焦点位置検出系26とを設けて焦点位置検出を行
っていたが、特に2組の焦点位置検出系を用いる必要は
なく、例えば投影レンズ6の瞳像Ep′を座標系XYの
面内で45度傾いた方向に波面分割するように、光分割
器を投影レンズ6の瞳面Epと略共役な位置に設け、こ
の光分割器によって2分割される照明光をそれぞれ受光
するように2つのディテクターを配置すれば、1組の焦
点位置検出系でも同様の効果を得られることは明らかで
ある。
と第2焦点位置検出系26とを設けて焦点位置検出を行
っていたが、特に2組の焦点位置検出系を用いる必要は
なく、例えば投影レンズ6の瞳像Ep′を座標系XYの
面内で45度傾いた方向に波面分割するように、光分割
器を投影レンズ6の瞳面Epと略共役な位置に設け、こ
の光分割器によって2分割される照明光をそれぞれ受光
するように2つのディテクターを配置すれば、1組の焦
点位置検出系でも同様の効果を得られることは明らかで
ある。
【0027】また、本実施例では少なくとも1つのアラ
イメントマーク(例えば、RMb)の位置でのS方向
(或いはM方向)のデフォーカス量ΔZbs(ΔZb
m)を検出し、このデフォーカス量ΔZbsとメモリ2
8のデータとに基づいて、式(1)〜(3)からデフォ
ーカス量ΔZ及び像面湾曲量Δθx、Δθyを算出して
いた。しかし、ディテクター12の出力信号(単位時間
当たりの照射エネルギー量)と、ロータリーシャッター
の閉鎖、開放時間から熱蓄積量Eを算出し、上述のデフ
ォーカス量の代わりに熱蓄積量Eを用い、この熱蓄積量
Eとメモリ28のデータに基づいて、式(1)〜(3)
からデフォーカス量ΔZ及び像面湾曲量Δθx、Δθy
を求めても同様の効果を得ることができる。
イメントマーク(例えば、RMb)の位置でのS方向
(或いはM方向)のデフォーカス量ΔZbs(ΔZb
m)を検出し、このデフォーカス量ΔZbsとメモリ2
8のデータとに基づいて、式(1)〜(3)からデフォ
ーカス量ΔZ及び像面湾曲量Δθx、Δθyを算出して
いた。しかし、ディテクター12の出力信号(単位時間
当たりの照射エネルギー量)と、ロータリーシャッター
の閉鎖、開放時間から熱蓄積量Eを算出し、上述のデフ
ォーカス量の代わりに熱蓄積量Eを用い、この熱蓄積量
Eとメモリ28のデータに基づいて、式(1)〜(3)
からデフォーカス量ΔZ及び像面湾曲量Δθx、Δθy
を求めても同様の効果を得ることができる。
【0028】
【発明の効果】以上にように本発明によれば、露光光に
よる照射エネルギーの投影光学系への熱蓄積量に応じ
て、投影光学系の結像面の状態が変化しても、この結像
面の状態に追従して補正を行うため、投影光学系の実用
焦点深度に対する焦点位置制御の精度を高くすることが
でき、常に合焦状態(ベストフォーカス)で露光を行う
ことができる。
よる照射エネルギーの投影光学系への熱蓄積量に応じ
て、投影光学系の結像面の状態が変化しても、この結像
面の状態に追従して補正を行うため、投影光学系の実用
焦点深度に対する焦点位置制御の精度を高くすることが
でき、常に合焦状態(ベストフォーカス)で露光を行う
ことができる。
【0029】また、S方向及びM方向の焦点位置からそ
の位置での焦点位置を決定するようにすれば、投影レン
ズの非点収差によるオフセットが発生することなく、高
精度に焦点位置を検出することができる。
の位置での焦点位置を決定するようにすれば、投影レン
ズの非点収差によるオフセットが発生することなく、高
精度に焦点位置を検出することができる。
【図1】本発明の第1の実施例による合焦機能を有する
ステッパーの概略的な構成を示す平面図。
ステッパーの概略的な構成を示す平面図。
【図2】(a)デバイス用レチクルの概略的な構成を示
す図。 (b)テストレチクルの概略的な構成を示す図。
す図。 (b)テストレチクルの概略的な構成を示す図。
【図3】焦点位置検出に用いるレチクルマークの概略的
な構成を示す平面図。
な構成を示す平面図。
【図4】(a)Y軸方向に伸びたマークを用いて焦点位
置を検出する際に用いられる光分割器の配置の説明に供
する図。 (b)X軸方向に伸びたマークを用いて焦点位置を検出
する際に用いられる光分割器の配置の説明に供する図。
置を検出する際に用いられる光分割器の配置の説明に供
する図。 (b)X軸方向に伸びたマークを用いて焦点位置を検出
する際に用いられる光分割器の配置の説明に供する図。
【図5】(a)フィデューシャル・マークの投影像がレ
チクルマークを走査する際の説明に供す図。 (b)ウエハステージの位置信号と同期してディテクタ
ーの光量変化を検出する時に得られる波形信号を表す
図。 (c)デフォーカス量の検出の説明に供する図。
チクルマークを走査する際の説明に供す図。 (b)ウエハステージの位置信号と同期してディテクタ
ーの光量変化を検出する時に得られる波形信号を表す
図。 (c)デフォーカス量の検出の説明に供する図。
【図6】投影レンズの温度変化による結像面の変化を示
す図。
す図。
7・・・レベリングステージ、9・・・ウエハステー
ジ、12・・・ディテクター(照射エネルギー量検出
器)、20・・・基準部材、24・・・ハーフミラー、
25x、26y・・・光分割器、25a、25b、26
a、26b・・・ディテクター、27・・・波形処理装
置、28・・・メモリ、30・・・主制御装置、31
a、31b・・・焦点検出系、32a、32b・・・水
平位置検出系、R・・・レチクル、W・・・ウエハ。
ジ、12・・・ディテクター(照射エネルギー量検出
器)、20・・・基準部材、24・・・ハーフミラー、
25x、26y・・・光分割器、25a、25b、26
a、26b・・・ディテクター、27・・・波形処理装
置、28・・・メモリ、30・・・主制御装置、31
a、31b・・・焦点検出系、32a、32b・・・水
平位置検出系、R・・・レチクル、W・・・ウエハ。
Claims (9)
- 【請求項1】マスクに形成されたパターンを投影光学系
を介して基板上に投影する方法において、 前記投影光学系に入射するエネルギー線による照射エネ
ルギーによって前記投影光学系に蓄積される熱蓄積量に
応じて生じる前記投影光学系の結像面内での複数点の前
記投影光学系の光軸方向の変動特性を記憶する工程と;前記マスクを介して前記投影光学系に入射する照射エネ
ルギーによって前記投影光学系に蓄積される熱蓄積量を
算出する工程と; 前記変動特性と前記熱蓄積量とに基づいて、前記投影光
学系の結像面の状態を算出する工程と; 前記算出した結像面の状態に応じて、前記結像面と前記
基板との相対位置を調整する工程とを有することを特徴
とする投影露光方法。 - 【請求項2】前記相対位置を調整する工程は、前記投影
光学系に対する前記基板の位置を調整する工程を含むこ
とを特徴とする請求項1に記載の投影露光方法。 - 【請求項3】前記投影光学系の結像面内の複数点での異
なる2方向に関する前記投影光学系の光軸方向の変動特
性を記憶することを特徴とする請求項1または2に記載
の投影露光方法。 - 【請求項4】前記異なる2方向は、サジタル方向とメリ
ディオナル方向であることを特徴とする請求項3に記載
の投影露光方法。 - 【請求項5】マスクに形成されたパターンを投影光学系
を介して基板上に投影する装置において、 前記投影光学系に入射するエネルギー線による照射エネ
ルギーによって前記投影光学系に蓄積される熱蓄積量に
応じて生じる前記投影光学系の結像面内での複数点の前
記投影光学系の光軸方向の変動特性を計測する計測手段
と;前記変動特性を記憶する手段と;前記マスクを介して前記投影光学系に入射する単位時間
当たりの照射エネルギーを計測する手段と; 前記単位時間当たりの照射エネルギーと、前記エネルギ
ー線が前記投影光学 系に入射する時間情報とに基いて、
前記投影光学系に蓄積される熱蓄積量を算出する工程
と; 前記変動特性と前記熱蓄積量とに基づいて、前記投影光
学系の結像面の状態を算出する算出手段と; 前記算出結果に基づいて、前記結像面と前記基板との相
対位置を調整する調整手段とを有することを特徴とする
投影露光装置。 - 【請求項6】前記調整手段は、前記投影光学系の光軸方
向に関して前記結像面と前記基板との相対位置の調整
と、前記結像面と前記基板との相対的な傾きの調整との
少なくとも一方を行う調整機構を含むことを特徴とする
請求項5に記載の投影露光装置。 - 【請求項7】前記マスクは、複数の計測個所の各々に異
なる2方向に延びた2つの計測マークを有し、前記計測
手段は、該計測マークを用いて前記複数点の前記投影光
学系の光軸方向の変動特性を計測することを特徴とする
請求項5に記載の投影露光装置。 - 【請求項8】前記異なる2方向は、サジタル方向とメリ
ディオナル方向であることを特徴とする請求項7に記載
の投影露光装置。 - 【請求項9】マスクに形成されたパターンを投影光学系
を介して基板上に投影する回路製造方法において、 前記投影光学系に入射するエネルギー線による照射エネ
ルギーによって前記投影光学系に蓄積される熱蓄積量に
応じて生じる前記投影光学系の結像面内での複数点の前
記投影光学系の光軸方向の変動特性を記憶する工程と;前記マスクを介して前記投影光学系に入射する照射エネ
ルギーによって前記投影光学系に蓄積される熱蓄積量を
算出する工程と; 前記変動特性と前記熱蓄積量とに基づいて、前記投影光
学系の結像面の状態を算出する工程と; 前記算出した結像面の状態に応じて、前記結像面と前記
基板との相対位置を調整する工程とを有することを特徴
とする回路製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9000113A JP3003990B2 (ja) | 1988-04-25 | 1988-04-25 | 投影露光方法、投影露光装置及び回路製造方法 |
JP10225690A JPH11145054A (ja) | 1988-04-25 | 1998-08-10 | 投影露光方法及び投影露光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9000113A JP3003990B2 (ja) | 1988-04-25 | 1988-04-25 | 投影露光方法、投影露光装置及び回路製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63101924A Division JPH088204B2 (ja) | 1988-04-14 | 1988-04-25 | 投影露光装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10225690A Division JPH11145054A (ja) | 1988-04-25 | 1998-08-10 | 投影露光方法及び投影露光装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09180996A JPH09180996A (ja) | 1997-07-11 |
JP3003990B2 true JP3003990B2 (ja) | 2000-01-31 |
Family
ID=11465011
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9000113A Expired - Lifetime JP3003990B2 (ja) | 1988-04-25 | 1988-04-25 | 投影露光方法、投影露光装置及び回路製造方法 |
JP10225690A Pending JPH11145054A (ja) | 1988-04-25 | 1998-08-10 | 投影露光方法及び投影露光装置 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10225690A Pending JPH11145054A (ja) | 1988-04-25 | 1998-08-10 | 投影露光方法及び投影露光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP3003990B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100589108B1 (ko) * | 2000-03-10 | 2006-06-13 | 삼성전자주식회사 | 패터닝 에러를 방지할 수 있는 노광장치 |
JP5662717B2 (ja) * | 2010-07-08 | 2015-02-04 | キヤノン株式会社 | 露光装置及びデバイスの製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58179834A (ja) * | 1982-04-14 | 1983-10-21 | Canon Inc | 投影露光装置及び方法 |
-
1988
- 1988-04-25 JP JP9000113A patent/JP3003990B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1998
- 1998-08-10 JP JP10225690A patent/JPH11145054A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09180996A (ja) | 1997-07-11 |
JPH11145054A (ja) | 1999-05-28 |
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