JP3096123U - 端子板組立体 - Google Patents
端子板組立体Info
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 結線作業の効率を向上させることができる端
子板組立体を提供すること。 【解決手段】 並列された複数のUスリット端子からな
るUスリットハウジング42と、前記各Uスリット端子
に電気的に接続され嵌合方向に対して位置をずらして並
設されたコネクタ47と、前記Uスリット端子に電線を
通線する通線口ユニットとを有する端子板を複数用いて
多段に配列し、フロントプレート51を含む枠体により
保持される端子板組立体50において、前記コネクタに
嵌合される外部コネクタの突出部を保護するコネクタシ
ールド46を有することにより、上記課題を解決する。
子板組立体を提供すること。 【解決手段】 並列された複数のUスリット端子からな
るUスリットハウジング42と、前記各Uスリット端子
に電気的に接続され嵌合方向に対して位置をずらして並
設されたコネクタ47と、前記Uスリット端子に電線を
通線する通線口ユニットとを有する端子板を複数用いて
多段に配列し、フロントプレート51を含む枠体により
保持される端子板組立体50において、前記コネクタに
嵌合される外部コネクタの突出部を保護するコネクタシ
ールド46を有することにより、上記課題を解決する。
Description
【0001】
本考案は、端子板組立体に係り、特に、複数の通信回線を収容することができ
る端子板組立体に関する。
【0002】
従来、電話やコンピュータ等、通信機能を有する機器同士の通信回線(電線)
を中継、又は分岐するために端子板が用いられている。特に、電話局等において
は膨大な数の回線や端子を管理する必要があるため、複数の通信回線の整線を行
うことができる端子板を用いて交換機側コネクタと通信回線(電線)におけるジ
ャンパ線とを結線させている。また、従来では、複数の端子板を組み立てること
により構成される端子板組立体が存在し、端子板組立体を用いることで、複数の
端子板と通信回線とを管理することができる(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
なお、電話局に設定されている通信機器用の端子板組立体は、局側にあるMD
F(Main Distribution Frame)への取り付け寸法が決
まっているため、従来の端子板では通信回線の数を増加させることができない。
しかしながら、近年では、ADSL(Asymmetric Digital
Subscriber Line)等の普及により通信回線が増加傾向にあるた
め、端子板に収容できる通信回線を増加させて高密度化することにより対応する
必要がある。そこで、多くの通信回線が接続でき、交換機側コネクタとジャンパ
線との結線作業を容易に行えるように構成された端子板及び端子板組立体が本出
願人により提案されている。
【0004】
ここで、本出願人により提案されている端子板及び端子板組立体について、図
を用いて説明する。
【0005】
図1は、端子板の一例を示す斜視図である。図1の端子板10は、プリント配
線板11と、入回線接続用端子して用いられる1列16個のUスリット端子が図
1において上下に配列されている計32個のUスリット端子を備えたUスリット
ハウジング12と、フレーム13−1,13−2と、通線口ユニット14と、U
スリットハウジング12にあるUスリット端子毎に設けられた半導体保安素子1
5と、交換機側コネクタ16−1,16−2と、交換機側コネクタ16−1,1
6−2に夫々接続されるケーブル付コネクタ17−1,17−2とを有するよう
構成されている。
【0006】
半導体保安素子15は、通信回線から侵入してくる過電圧、過電流が交換機側
の通信機器に流入することを防止するための素子であり、例えば、双方向性pn
pnサージ防護デバイス、アバランシェダイオード、酸化亜鉛バリスタ等にて構
成される。また、端子板10は、16回線分の通信回線に対応させるために2つ
の交換機側コネクタ16−1,16−2を用いており、交換機側コネクタ16−
1,16−2は、ケーブル付コネクタ17−1,17−2の夫々のケーブルが同
一方向に配線された場合においてケーブルが邪魔になり交換機側コネクタ16と
ケーブル付コネクタ17とが嵌合できないことがないよう嵌合方向に対して所定
間隔だけ位置をずらし、嵌合面が階段状になるよう並設されている。
【0007】
また、ケーブル付コネクタ17はコネクタタブ18を有し、コネクタタブ18
は交換機側コネクタ16との着脱時に使用される。ここで、交換機側コネクタ1
6とケーブル付コネクタ17との着脱方法について説明する。まず、交換機側コ
ネクタ16にケーブル付コネクタ17を取り付ける場合、ケーブル付コネクタ1
7と交換機側コネクタ16に有する凹部、凸部を嵌合させ、更に、コネクタタブ
18の先端の突起部をケーブル付コネクタ17本体に係止させコネクタタブ18
を閉じた状態にすることにより、ケーブル付コネクタ17が交換機側コネクタ1
6から取り外せない状態になり取り付けが完了する。また、取り外しを行う場合
は、図1のコネクタ付ケーブル17−2,コネクタタブ18−2に示すように、
コネクタタブ18を開いた状態にしてケーブル付コネクタ17を引き抜くことに
より容易に取り外すことができる。
【0008】
また、プリント配線板11は、図1に示す端子板10において上下2枚有し、
1枚が1列16個のUスリット端子に半田付けされて電気的に接続されている。
通線口ユニット14は、2枚のプリント配線板11の間に挟み込まれた状態で取
り付けられている。
【0009】
端子板10は、上述したプリント基板11、交換機側コネクタ16、Uスリッ
トハウジング12、及び通線口ユニット14がフレーム13−1,13−2によ
り保持され形成されている。
【0010】
ここで、端子板10の通線口ユニット14について図を用いて説明する。
【0011】
図2は、通線口ユニットを説明するための一例の図である。なお、図2(a)
は端子板の上面図を示し、図2(b)は端子板の右側面図を示している。また、
図2(a)におけるUスリットハウジング12は、右半分に上面図を、左半分に
断面図を示しており、更に、中央の黒塗り部分はUスリットハウジング12に配
列されているUスリット端子を示している。
【0012】
図2において、破線21は、線通口22から挿入される電線(ジャンパ線)を
所望するUスリットまで容易に導通させるための区切り壁である。また、線通口
ユニット14のジャンパ線の挿入面には、所定の間隔毎に突起23が形成されて
おり、突起23は、通線口22を識別するためのものである。例えば、この突起
部23を例えば4通線口間隔毎に設けることにより、作業者のジャンパ線の通線
ミスを防止しUスリット端子への結線ミスを防止することができる。
【0013】
また、Uスリットハウジング12に設けられたUスリット端子は、プリント配
線板11に半田付けされており、交換機側コネクタ16は、2枚のプリント配線
板11の間に挟み込まれた状態で保持され、交換機側コネクタ16の端子はプリ
ント配線板11に半田付けされている。これにより、入回線であるジャンパ線を
Uスリット端子に接続することで交換機側コネクタ16と電気的に接続されるこ
とになる。なお、交換機側コネクタ16は、出回線接続用端子として用いられる
。
【0014】
端子板10を用いることにより、通信回線であるジャンパ線と交換機側のケー
ブルとの中継を容易に行うことができ、また、収容回線数における小型化、高密
度化も実現できる。
【0015】
更に、電話局等では、端子板をある区域、建物、又は企業毎に一括して管理す
るため、複数の端子板を多段積みさせた端子板組立体により、より多くの回線を
収容し一括して管理している。
【0016】
また、端子板組立体は、該組立体がどの区域の回線の結線を行っているのかを
作業員に容易に理解させるために、区域、建物、又は企業名等に分類ができるよ
う文字や記号等を記載し識別を可能にするための示名条片台を端子板組立体に取
り付けている。
【0017】
ここで、上述した端子板組立体について図を用いて説明する。
【0018】
図3は、端子板組立体の一例を示す斜視図である。
【0019】
図3に示すように端子板組立体30は、MTG(MOUNTING)31と、
フロントプレート32と、端子板毎に使用するジャンパ線を束にして整線させる
ための整線部33と、示名条片台34と、MDFに取り付けるためのボルトを有
するMDF取付部35とを有するよう構成されている。また、端子板組立体30
には、上述した端子板10を12枚用いて、夫々同一面を向くようにMTG31
及びフロントプレート32からなる枠体により多段に配列されるよう保持させる
ことで192回線が収容可能な端子板組立体が形成される。なお、フロントプレ
ート32はMTG31と一体でもよく、別体であってもよい。
【0020】
また、示名条片台34は、図3に示す多段に配列された端子板10のUスリッ
トハウジング12面側に構成される左右一対のフロントプレート32を挟むよう
コの字型に形成され、更に、示名条片台34の先端部には内側に取付用突起部が
形成されているため、その取付用突起部をフロントプレート32に形成されてい
る示名条片台取付用開口部36に嵌め込むことにより取り付けることができる。
なお、図3において、示名条片台取付用開口部36が多段積みされた端子板の上
段と下段に形成されているのは、端子板組立体30をMDFに取り付ける際、通
線口ユニット面側を上面に、ケーブル付コネクタ接続面を下面になるように取り
付けた場合に、示名条片台34がUスリットハウジング12面側から見て左側に
取り付けることができるようにするためである。
【0021】
図1から図3に示した端子板及び端子板組立体により、多数の通信回線を中継
又は分岐する端子板の小型化、高密度化を可能にし、また、MDFへの取付寸法
を維持したまま、多くの通信回線を収容でき同時に管理することができる。
【0022】
【特許文献1】
実開平3−54328号公報
【0023】
ところで、上述の図1から図3に示す端子板10及び端子板組立体30を用い
て結線作業を行う場合、作業員は、通線口ユニット14からジャンパ線を挿入し
、Uスリットハウジング12側から、各Uスリット端子に結線を行った後、交換
機側コネクタ16とケーブル付コネクタ17との嵌合作業を行うことにより入回
線と出回線の結線作業を行う。ここで、作業員が、Uスリットハウジング12面
側から図3における矢印a方向に手を延ばした場合に、階段状に構成されたケー
ブル付コネクタ17の突出部に作業員の手や洋服の袖等が接触し、コネクタタブ
18が開いてしまうことがある。
【0024】
上述したように、コネクタタブ18が開いた状態では、ケーブル付コネクタ1
7を容易に取り外すことができるため、作業員が気づかずにケーブル付コネクタ
17が外れてしまい、回線の結線不良が生じてしまう。また、交換機側コネクタ
16とケーブル付コネクタ17との嵌合が緩んでしまう場合があり、この場合に
は、端子板自体に負荷がかかり故障の原因にもなる。
【0025】
更に、従来では、示名条片台34を図3に示す位置に設置しているが、設置し
た位置の端子板に対してのUスリット端子とジャンパ線との結線作業を行う場合
、示名条片台34が上段の端子板のUスリットハウジングを覆っているため、一
端フロントプレート32から示名条片台34を取り外して、ジャンパ線をUスリ
ット端子に結線した後、再度取り付ける作業が必要となる。この作業のため、示
名条片台34を紛失してしまう可能性が高く、また、示名条片台34の着脱作業
があるため結線作業の効率の低下に繋がっている。
【0026】
本考案は、上述した問題点に鑑みなされたものであり、作業員の結線作業の効
率を向上させることができる端子板組立体を提供することを目的とする。
【0027】
上記課題を解決するために、本件考案は、以下の特徴を有する課題を解決する
ための手段を採用している。
【0028】
請求項1に記載された考案は、並列された複数のUスリット端子からなるUス
リットハウジングと、前記各Uスリット端子に電気的に接続され嵌合方向に対し
て位置をずらして並設されたコネクタと、前記Uスリット端子に電線を通線する
通線口ユニットとを有する端子板を複数用いて多段に配列し、フロントプレート
を含む枠体により保持され組み立てられる端子板組立体において、前記コネクタ
に嵌合される外部コネクタの突出部を保護するコネクタシールドを有することを
特徴とする。
【0029】
請求項1記載の考案によれば、外部コネクタを接続することにより生じる突出
部に接触することにより外部コネクタが外れることがなく、また、外部コネクタ
との嵌合が緩むことがないため、結線不良を防止することができる。これにより
、作業員は結線作業を容易に行うことができ作業効率を向上させることができる
。
【0030】
請求項2に記載された考案は、前記コネクタシールドは、前記フロントプレー
トから前記突出部に向けて傾斜を設けて形成されることを特徴とする。
【0031】
請求項2記載の考案によれば、コネクタシールドに作業員の服等が引っかかる
ことを防止することができる。これにより、作業員は結線作業を容易に行うこと
ができ作業効率を向上させることができる。
【0032】
請求項3に記載された考案は、並列された複数のUスリット端子からなるUス
リットハウジングと、前記各Uスリット端子に電気的に接続されているコネクタ
と、前記Uスリット端子に電線を通線する通線口ユニットとを有する端子板と、
前記端子板を識別する示名条片台と、前記示名条片台が取り付けられるフロント
プレートとを有し、前記フロントプレートを含む枠体により複数の前記端子板が
多段に配列されて保持される端子板組立体において、前記フロントプレートは、
前記示名条片台を摺動させる摺動部を有することを特徴とする。
【0033】
請求項3記載の考案によれば、示名条片台を端子板組立体から取り外すことな
く電線(ジャンパ線)を端子板のUスリット端子に結線させる作業を行うことが
できる。これにより、結線作業の作業効率を向上させることができる。
【0034】
請求項4に記載された考案は、前記フロントプレートは、前記示名条片台を係
止させる係止部を有することを特徴とする。
【0035】
請求項4記載の考案によれば、係止部により摺動可能な示名条片台を固定し安
定させることができる。これにより、結線作業の作業効率を向上させることがで
きる。
【0036】
請求項5に記載された考案は、前記示名条片台は、前記摺動部により摺動し、
前記係止部により係合させる摺動係止部を有することを特徴とする。
【0037】
請求項5記載の考案によれば、示名条片台を端子板組立体から取り外さずに電
線(ジャンパ線)を端子板のUスリット端子に結線させる作業を行うことができ
る。このため、結線作業の作業効率を向上させることができる。
本考案は、複数の端子板により形成される端子板組立体において、作業員が既
に端子板の交換機側コネクタに嵌合されているケーブル付コネクタのコネクタタ
ブに意図に反して接触することを防止するため、交換機側コネクタ面にケーブル
付コネクタの突出部との接触を防ぐコネクタシールドを設けることで、Uスリッ
トハウジング面側から作業員が作業を行う場合にもケーブル付コネクタを保護す
ることができ、ケーブル付コネクタの抜け等による結線不良が生じることを防止
することができる。これにより、作業員の結線作業を容易にして、作業効率を向
上させることができる。
【0038】
また、端子板組立体における端子板のUスリット端子に電線(ジャンパ線)を
結線する場合に示名条片台を取り外すことなく結線作業が行えるようにするため
、示名条片台の端部がフロントプレートにスライド移動(摺動)が可能になるよ
うにUスリットハウジング面と並行に摺動部を設け、更に、示名条片台が所定の
位置で係止されるように係止部を設けることにより、結線作業時に示名条片台を
取り外すことがなく、更に、係止部により摺動可能な示名条片台を安定させるこ
とができるため、作業員の結線作業の効率を向上させることができる。
【0039】
次に、本考案における実施の形態について図を用いて説明する。図4は、本考
案における端子板組立体の一例の上面図である。
【0040】
図4の端子板組立体40は、MTG41と、Uスリットハウジング42と、通
線口ユニット43と、整線部44と、MDF取付部45と、コネクタシールド4
6とを有するよう構成されている。なお、ケーブル付コネクタ47は端子板の交
換機側コネクタと嵌合されているものとする。また、ケーブル付コネクタ47は
コネクタタブ48を有している。ここで、図4における端子板における構成は、
図1及び図2に示した端子板の構成と同一であるため、ここでの説明は省略する
。
【0041】
図4に示すように、コネクタシールド46を有することにより、例えば、作業
員が、Uスリットハウジング42面側から図4における矢印a方向に対して手や
体を移動させた場合、ケーブル付コネクタ47−1,47−2が突出していない
ため、手や服の袖等が意図に反して接触することがない。このため、特に、コネ
クタタブ48−2を作業員が気がつかずに開いてしまうことがなく、ケーブル付
コネクタ47−2の外れ、又は交換機側コネクタとの嵌合が緩むことにより生じ
る結線不良を防止することができる。また、作業員は手や体等を移動する時にも
ケーブル付コネクタ47の突出部を気にすることなく、効率的に結線作業を行う
ことができる。
【0042】
更に、コネクタシールド46は、図4に示すようにケーブル付コネクタ47の
突出部を保護するように傾斜を設けて形成することで、作業員の手や体の矢印a
方向へのスムーズな移動が可能になる。
【0043】
次に、本考案における端子板組立体について斜視図を用いて説明する。なお、
図4と同一の主要構成部については、名称及び符号を同一のものを用いることと
する。
【0044】
図5は、本考案における端子板組立体の一例の斜視図である。図5の端子板組
立体50は、MTG41と、Uスリットハウジング42と、整線部44と、MD
F取付部45と、コネクタシールド46と、フロントプレート51とを有するよ
う構成されている。端子板組立体50は、図1及び図2で示した端子板がMTG
41、フロントプレート51により12列多段積みされており、192回線収容
の端子板組立体が形成される。更に、各端子板の交換機側コネクタにはケーブル
付コネクタ47(ケーブルは図示せず)が接続されており、ケーブル付コネクタ
47にはコネクタタブ48を備えている。
【0045】
図5に示すように、コネクタシールド46が多段積みして構成されている全て
のケーブル付コネクタ47の突出部を保護するよう一体に形成することにより、
全てのケーブル付コネクタ47のコネクタタブ48を作業員が気がつかずに開い
てしまうことがなく、ケーブル付コネクタ47の外れ、又は交換機側コネクタと
の嵌合が緩むことにより生じる結線不良を防止することができる。
【0046】
なお、コネクタシールド46は、フロントプレート51と一体に形成されてい
てもよく、また、コネクタシールド46をフロントプレート51にネジ等により
取り付けて設置させてもよい。
【0047】
更に、本考案における端子板組立体50には、一対のフロントプレート51の
Uスリットハウジング42面側に示名条片台52を係止させるための係止用突部
53(係止部)と、示名条片台52がUスリットハウジング面と並行にスライド
移動(摺動)ができるように矩形に開口された矩形開口部54(摺動部)とが形
成されている。更に、示名条片台52には、係止用突部53と係合させるための
係止用開口部(摺動係止部)55を有している。これにより、示名条片台52を
フロントプレート51に取り付けたままスライド移動が可能になり、着脱作業を
必要とせず多段接続された全ての端子板のUスリット端子とジャンパ線との結線
作業を容易に行うことができる。
【0048】
ここで、フロントプレート51に形成される係止用突部53及び矩形開口部5
4は、図5における斜視図において多段積みで形成されている端子板の上段と下
段に形成されているが、これは、本考案における端子板組立体50をMDF取付
部45によりMDFに取り付ける際、通線口ユニット面側を上面に、ケーブル付
コネクタ接続面を下面になるように取り付けた場合に、示名条片台52がUスリ
ットハウジング42面側から見て左側に取り付けることができるようにするため
である。
【0049】
なお、フロントプレート51に形成される係止用突部53及び矩形開口部54
の位置は、本考案においてはこの限りではなく、示名条片台52を設置したまま
端子板の幅以上のスライド移動が可能であり、また、係止用突部53により示名
条片台52の係止が可能であればよく、フロントプレート51に係止用突部53
及び矩形開口部54が少なくとも1つ形成されていればよい。なお、示名条片台
52は、フロントプレート51からの取り外すこともできる。
【0050】
ここで、示名条片台52とフロントプレート51との係合の様子を図を用いて
説明する。図6は、本考案における示名条片台と、フロントプレートとの係合の
様子を説明するための図である。ここで、図6(a)は、示名条片台52のスラ
イドの様子を示し、図6(b)は、係止用突部により示名条片台が係止されてい
る様子を示している。
【0051】
図6に示すように、係止用突部53(係止部)が設けられていない部分ではス
ライド移動を行うことができ、これにより、示名条片台52にてUスリットハウ
ジングが覆われていた端子板、特に、係止用突部53に位置付けられている端子
板におけるジャンパ線とUスリット端子との結線作業において、示名条片台52
を図6(a)に示すようにスライド移動(摺動)させることで、示名条片台52
を取り外すことなく結線作業を効率的に行うことができる。また、結線作業が終
了時には、図6(b)に示すように、係止用突部53に示名条片台52の係止用
開口部55により係合するようスライド移動させることにより示名条片台52を
容易に係止することができる。
【0052】
次に、フロントプレート51に設けられる係止用突部53と、示名条片台52
に設けられる係止用開口部55における係止の様子を図を用いて説明する。図7
は、示名条片台の係止部の一例を示す拡大図である。
【0053】
示名条片台52には、フロントプレート51の係止用突部53に係止させるた
めの係止用開口部(摺動係止部)55と、矩形開口部54に挿入しスライドでき
るよう示名条片台52の端部の内側に形成された示名条片台突部(摺動係止部)
71と、示名条片台52のスライド移動と係止用開口部55との係止が確実に行
えるように形成されたスライド溝72とを有している。これにより、示名条片台
52の安定性を向上させることができる。
【0054】
なお、示名条片台52においては、係止用開口部55の代わりに係止用突部5
3の突出の高さに対応させた係止用凹部を設けて係合させても同様の効果を得る
ことができる。また、本考案において、フロントプレート51における係止用突
部53と、示名条片台52の係止用開口部55及びスライド溝72とにおける形
成内容においては、この限りでなく、例えば、上述の形成内容の凹凸を夫々逆に
してもよい。
【0055】
次に、本考案における端子板組立体50のMDFへの取り付けの様子について
図を用いて説明する。図8は、本考案における端子板組立体をMDFに取り付け
る様子を示す一例の図である。なお、図8の端子板組立体50は、図5と同様の
ものであるため、端子板及び端子板組立体の主要構成部の説明は省略する。
【0056】
MDF側には、端子板組立体50を取り付けるための取付フレーム81と、取
付板82が設けられており、これにより、取付フレーム81に複数の端子板組立
体50を縦列に取り付けることができる。ここで、端子板組立体50を取付板8
2に取り付ける場合、端子板組立体50に設けられているMDF取付部45に備
えているボルト83を取付板82の所定の穴に通し、反対側からナット84によ
り締め付けることにより端子板組立体50をMDFに設置することができる。
【0057】
なお、本明細書において、端子板組立体における端子板の段数を12段として
配列し保持された端子板組立体について説明したが、本考案においてはこの限り
ではなく、例えば、端子板を16枚としてMTG及びフロントプレートからなる
枠体により多段積みに配列し保持させることにより、256回線が収容可能な端
子板組立体を形成することができる。
【0058】
上述したように本考案によれば、複数の端子板により形成される端子板組立体
において、作業員が既に端子板の交換機側コネクタに嵌合されているケーブル付
コネクタのコネクタタブに意図に反して接触することを防止するため、交換機側
コネクタ面にケーブル付コネクタの突出部との接触を防ぐコネクタシールドを設
けることで、Uスリットハウジング面側から作業員が作業を行う場合にもケーブ
ル付コネクタを保護することができ、ケーブル付コネクタの抜け等による結線不
良が生じることを防止することができる。これにより、作業員の結線作業の効率
を向上させることができる。
【0059】
また、端子板組立体における端子板のUスリット端子に電線(ジャンパ線)を
結線する場合に、示名条片台を取り外すことなく結線作業が行えるようにするた
め、示名条片台の端部がフロントプレートにスライド移動(摺動)が可能になる
ようにフロントプレートに摺動部を設け、更に、示名条片台が所定の位置で係止
されるように係止部を設けることにより、結線作業時に示名条片台を取り外すこ
とがなく、更に、係止部により摺動可能な示名条片台を安定させることができる
ため、作業員の結線作業の効率を向上させることができる。
【0060】
なお、本考案は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、実用
新案請求した本考案の範囲から逸脱することなく、種々の変形例や実施例が考え
られる。
【0061】
【考案の効果】
上述の如く、本考案によれば、作業員の結線作業の効率を向上させることがで
きる端子板組立体を提供することができる。
【図1】端子板の一例を示す斜視図である。
【図2】通線口ユニットを説明するための図である。
【図3】端子板組立体の一例を示す斜視図である。
【図4】本考案における端子板組立体の一例の上面図で
ある。
ある。
【図5】本考案における端子板組立体の一例の斜視図で
ある。
ある。
【図6】本考案における示名条片台と、フロントプレー
トとの結合の様子を説明するための図である。
トとの結合の様子を説明するための図である。
【図7】示名条片台の係止部の一例を示す拡大図であ
る。
る。
【図8】本考案における端子板組立体をMDFに取り付
ける様子を示す一例の図である。
ける様子を示す一例の図である。
10 端子板
11 プリント配線板
12,42 Uスリットハウジング
13 フレーム
14,43 通線口ユニット
15 半導体保安素子
16 交換機側コネクタ
17,47 ケーブル付コネクタ
18,48 コネクタタブ
21 区切り壁
22 線通口
23 突起
30,40,50 端子板組立体
31,41 MTG
32,51 フロントプレート
33,44 整線部
34,52 示名条片台
35,45 MDF取付部
36 示名条片台取付用開口部
46 コネクタシールド
53 係止用突部(係止部)
54 矩形開口部(摺動部)
55 係止用開口部(摺動係止部)
71 示名条片台突部(摺動係止部)
72 スライド溝
81 取付フレーム
82 取付板
83 ボルト
84 ナット
Claims (5)
- 【請求項1】 並列された複数のUスリット端子からな
るUスリットハウジングと、前記各Uスリット端子に電
気的に接続され嵌合方向に対して位置をずらして並設さ
れたコネクタと、前記Uスリット端子に電線を通線する
通線口ユニットとを有する端子板を複数用いて多段に配
列し、フロントプレートを含む枠体により保持される端
子板組立体において、 前記コネクタに嵌合される外部コネクタの突出部を保護
するコネクタシールドを有することを特徴とする端子板
組立体。 - 【請求項2】 前記コネクタシールドは、 前記フロントプレートから前記突出部に向けて傾斜を設
けて形成されることを特徴とする請求項1に記載の端子
板組立体。 - 【請求項3】 並列された複数のUスリット端子からな
るUスリットハウジングと、前記各Uスリット端子に電
気的に接続されているコネクタと、前記Uスリット端子
に電線を通線する通線口ユニットとを有する端子板と、 前記端子板を識別する示名条片台と、 前記示名条片台が取り付けられるフロントプレートとを
有し、前記フロントプレートを含む枠体により複数の前
記端子板が多段に配列されて保持される端子板組立体に
おいて、 前記フロントプレートは、前記示名条片台を摺動させる
摺動部を有することを特徴とする端子板組立体。 - 【請求項4】 前記フロントプレートは、前記示名条片
台を係止させる係止部を有することを特徴とする請求項
3に記載の端子板組立体。 - 【請求項5】 前記示名条片台は、 前記摺動部により摺動し、前記係止部により係合させる
摺動係止部を有することを特徴とする請求項3又は4に
記載の端子板組立体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003000946U JP3096123U (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 端子板組立体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003000946U JP3096123U (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 端子板組立体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3096123U true JP3096123U (ja) | 2003-09-05 |
Family
ID=43250018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003000946U Expired - Lifetime JP3096123U (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 端子板組立体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3096123U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006223034A (ja) * | 2005-02-09 | 2006-08-24 | Kyowa Exeo Corp | 電線通し工具 |
-
2003
- 2003-02-26 JP JP2003000946U patent/JP3096123U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006223034A (ja) * | 2005-02-09 | 2006-08-24 | Kyowa Exeo Corp | 電線通し工具 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R321801 |
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ABAN | Cancellation of abandonment | ||
R350 | Written notification of registration of transfer |
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