JP3095166B1 - ポリエステルの製造方法 - Google Patents
ポリエステルの製造方法Info
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Abstract
らにはボトルの透明性の良好なポリエステルを提供す
る。 【解決手段】 処理層中でポリエステルチップを水処理
するポリエステルの製造方法において、該処理槽からポ
リエステルチップと共に排出する処理水のナトリウム含
有量を0.001〜10.0ppmに維持しながら水処
理することを特徴とするポリエステルの製造方法。
Description
して、フィルム、シート成形用などに用いられるポリエ
ステルの製造方法に関し、さらに詳しくは、成形時に金
型汚れが発生しにくく、成形品の結晶化コントロール性
に優れたポリエステルの製造方法に関する。
容器の素材としては、充填内容物の種類およびその使用
目的に応じて種々の樹脂が採用されている。
度、耐熱性、透明性およびガスバリヤー性に優れている
ので、特にジュース、清涼飲料、炭酸飲料などの飲料充
填用容器の素材として最適である。
どの成形機に供給して中空成形体用プリフォームを成形
し、このプリフォームを所定形状の金型に挿入し延伸ブ
ロー成形した後ボトルの胴部を熱処理(ヒートセット)
して中空成形容器に成形され、さらには必要に応じてボ
トルの口栓部を熱処理(口栓部結晶化)させるのが一般
的である。
三量体などのオリゴマー類が含まれており、このオリゴ
マー類が金型内面や金型のガスの排気口、排気管に付着
することによる金型汚れが発生しやすかった。
表面肌荒れや白化の原因となる。もしボトルが白化して
しまうと、そのボトルは廃棄しなければならない。この
ため金型汚れを頻繁に除去しなければならず、ボトルの
生産性が低下してしまうという問題点があった。
4441号公報にはポリエステルを水処理する方法が開
示されている。
には、処理用の水として蒸留水を用いるとコストの面か
ら不利であるため、河川からの水や地下水、排水等を簡
易処理した工業用水を用いることが一般的である。しか
しながら、工業用水を用いて水処理をした場合、しばし
ば成型時での結晶化が早過ぎ、透明性の悪いボトルにな
ってしまうという問題があった。また口栓部結晶化によ
る口栓部の収縮が規格内に納まらずにキャッピング不良
となる問題もあった。
の段階において、工業用水に含まれているナトリウムや
マグネシウム、カルシウム、珪素(珪酸)等の金属含有
物質の含有量が一定値より多い場合、これらの金属の酸
化物や水酸化物等の金属含有物質が処理水中に浮遊、沈
殿、さらには処理槽壁や配管壁に付着したりし、これが
ポリエステルチップに付着、浸透して、成形時での結晶
化が促進され、透明性の悪いボトルとなることがわかっ
た。さらには金属含有物質が配管を詰まらせたり、処理
槽や配管の洗浄を困難にさせる等の問題が生じた。特に
ナトリウムの含有はスケールの発生は起こらないもの
の、ナトリウムイオンがチップ表面層に浸透し、このナ
トリウムイオンを核として結晶化が進むため、ボトルを
白化させる大きな要因となっていた。
したり、季節により変動し、しばしば非常に大きな値と
なることもあった。さらには、ナトリウムの含有量は工
業用水の水源をどこに求めるかで大きく異なるものであ
った。
め、本発明は、蒸留以外の方法で処理水を得、この得ら
れた水を用いて処理槽中でポリエステルチップを水処理
するポリエステルの製造方法であって、該処理槽からポ
リエステルチップと共に排出する処理水のナトリウム含
有量を0.001〜1.14ppmに維持しながら水処
理することを特徴とする。
問題点を解決することにあり、成形時での金型汚れを発
生させにくく、またさらにはボトルの透明性の良好なポ
リエステルを提供することを目的としている。
め、本発明は、処理層中でポリエステルチップを水処理
するポリエステルの製造方法において、処理槽からポリ
エステルチップと共に排出する処理水のナトリウム含有
量を0.005〜10.0ppmに維持しながら水処理
することを特徴とする。
処理水の少なくとも一部を処理槽に戻して繰り返し使用
することができる。
を、処理槽に継続的に供給することができる。
を、処理槽に間欠的に供給することができる。
全量を処理層に充填し、水処理終了後ポリエステルチッ
プの全量を抜き出すことができる。
排出と、排出した処理水の処理槽へのもどりが継続的で
あることができる。
排出と、排出した処理水の処理槽への戻りが間欠的であ
ることができる。
い処理水をイオン交換処理した後、処理槽に供給するこ
とができる。
処理水をイオン交換処理した後、処理槽に戻して繰り返
し使用することができる。
極限粘度0.55〜1.30デシリットル/グラムの主
たる繰り返し単位がエチレンテレフタレートから構成さ
れるポリエステルであることができる。
よれば、成形時での金型汚れを発生させにくく、またさ
らには、ボトルの透明性の良好なポリエステルを有利に
製造することができる。
は、好ましくは、主たる繰り返し単位がエチレンテレフ
タレートから構成されるポリエステルであり、さらに好
ましくはエチレンテレフタレート単位を好ましくは85
モル%以上含む線状ポリエステルであり、特に好ましい
のは、エチレンテレフタレート単位を95モル%以上含
む線状ポリエステルである。
るジカルボン酸としては、イソフタル酸、2,6−ナフ
タレンジカルボン酸、ジフェニール−4,4'−ジカル
ボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸等の芳香族ジ
カルボン酸及びその機能的誘導体、p−オキシ安息香
酸、オキシカプロン酸等のオキシ酸及びその機能的誘導
体、アジピン酸、セバシン酸、コハク酸、グルタル酸等
の脂肪族ジカルボン酸及びその機能的誘導体、シクロヘ
キサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸及びその機
能的誘導体などが挙げられる。
るグリコールとしては、ジエチレングリコール、トリメ
チレングリコール、テトラメチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール等の脂肪族グリコール、シクロヘキサ
ンジメタノール等の脂環族グリコール、ビスフェノール
A、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物等
の芳香族グリコールなどが挙げられる。
物からなるその他の共重合成分としては、酸成分とし
て、トリメリット酸、ピロメリット酸等を挙げることが
でき、グリコール成分としてグリセリン、ペンタエリス
リトールを挙げることができる。以上の共重合成分の使
量は、ポリエステル樹脂が実質的に線状を維持する程度
でなければならない。
に、主たる繰り返し単位がエチレンテレフタレートから
構成されるポリエステルの極限粘度は好ましくは0.5
5〜1.30デシリットル/グラム、より好ましくは
0.60〜1.20デシリットル/グラム、さらに好ま
しくは0.65〜0.90デシリットル/グラムの範囲
である。極限粘度が0.55デシリットル/グラム未満
では、得られた成形体等の機械的特性が悪い。また、
1.30デシリットル/グラムを越える場合は、成型機
等による溶融時に樹脂温度が高くなって熱分解が激しく
なり、保香性に影響を及ぼす遊離の低分子量化合物が増
加したり、成形体が黄色に着色する等の問題が起こる。
ー型、角型、または扁平な板状等の何れでもよく、その
大きさは、縦、横、高さがそれぞれ通常1.5〜4mm
の範囲である。例えばシリンダー型の場合は、長さは
1.5〜4mm、径は1.5〜4mm程度であるのが実
用的である。
アセトアルデヒド含量は好ましくは10ppm以下、よ
り好ましくは8ppm以下、更に好ましくは5ppm以
下、ホルムアルデヒド含量は好ましくは7ppm以下、
より好ましくは6ppm以下、更に好ましくは4ppm
以下である。本発明で用いるポリエステルのアセトアル
デヒド含有量を10ppm以下、またホルムアルデヒド
含有量を7ppm以下にする方法は特に限定されるもの
ではないが、例えば低分子量のポリエステルを減圧下ま
たは不活性ガス雰囲気下において170〜230℃の温
度で固相重合する方法を挙げることが出来る。
のジエチレングリコール量はグリコール成分の好ましく
は1.0〜5.0モル%、より好ましくは1.3〜4.
5モル%、更に好ましくは1.5〜4.0モル%であ
る。ジエチレングリコール量が5.0モル%を越える場
合は、熱安定性が悪くなり、成型時に分子量低下が大き
くなったり、またアセトアルデヒド含量やホルムアルデ
ヒド含量の増加量が大となり好ましくない。
環状3量体の含有量は好ましくは0.50重量%以下、
より好ましくは0.45重量%以下、さらに好ましくは
0.40重量%以下である。本発明のポリエステルから
耐熱性の中空成形体等を成形する場合は加熱金型内で熱
処理を行うが、環状3量体の含有量が0.50重量%以
上含有する場合には、加熱金型表面へのオリゴマー付着
が急激に増加し、得られた中空成形体等の透明性が非常
に悪化する。
法によって製造することが出来る。即ち、テレフタール
酸とエチレングリコール及び必要により他の共重合成分
を直接反応させて水を留去しエステル化した後、減圧下
に重縮合を行う直接エステル化法、または、テレフタル
酸ジメチルとエチレングリコール及び必要により他の共
重合成分を反応させてメチルアルコールを留去しエステ
ル交換させた後、減圧下に重縮合を行うエステル交換法
により製造される。更に極限粘度を増大させ、アセトア
ルデヒド含量等を低下させる為に固相重合を行ってもよ
い。
行っても良いしまた連続式反応装置で行っても良い。こ
れらいずれの方式においても、溶融重縮合反応は1段階
で行っても良いし、また多段階に分けて行っても良い。
固相重合反応は、溶融重縮合反応と同様、回分式装置や
連続式装置で行うことが出来る。溶融重縮合と固相重合
は連続で行っても良いし、分割して行ってもよい。
媒としてGe、Sb、Tiの化合物が用いられるが、特
にGe化合物が好都合である。Ge化合物としては、無
定形二酸化ゲルマニウム、結晶性二酸化ゲルマニウム粉
末またはエチレングリコールのスラリー、結晶性二酸化
ゲルマニウムを水に加熱溶解した溶液またはこれにエチ
レングリコールを添加加熱処理した溶液等が使用される
が、特に本発明で用いるポリエステルを得るには二酸化
ゲルマニウムを水に加熱溶解した溶液、またはこれにエ
チレングリコールを添加加熱した溶液を使用するのが好
ましい。これらの重縮合触媒はエステル化工程中に添加
することができる。Ge化合物を使用する場合、その使
用量はポリエステル樹脂中のGe残存量として好ましく
は20〜150ppm、より好ましくは23〜100p
pm、更に好ましくは25〜70ppmである。
リメチルフォスフェート等の燐酸エステル類等を使用す
るのが好ましい。これらの安定剤はテレフタル酸とエチ
レングリコールのスラリー調合槽からエステル化反応工
程中に添加することができる。
めにエステル化工程に塩基性化合物、とえば、トリエチ
ルアミン、トリ−n−ブチルアミン等の第3級アミン、
水酸化テトラエチルアンモニウム等の第4級アンモニウ
ム塩等を加えることが出来る。
三量体などのオリゴマー類が成形時に金型内面や金型の
ガスの排気口、排気管等に付着することによる金型汚れ
等を防止するために、前記の固相重合の後に水との接触
処理を行なう。水との接触処理の方法としては、水中に
浸ける方法が挙げられる。水との接触処理を行う時間と
しては5分〜2日間、好ましくは10分〜1日間、さら
に好ましくは30分〜10時間であり、水の温度として
は20〜180℃、好ましくは40〜150℃、さらに
好ましくは50〜120℃である。
場合、処理に用いる水が大量であることから天然水(工
業用水)や排水を再利用して使用することが多い。通常
この天然水は、河川水、地下水などから採取したもの
で、水(液体)の形状を変えないまま、殺菌、異物除去
等の処理をしたものを言う。また、一般的に工業用に用
いられる天然水にはナトリウムやマグネシウム、カルシ
ウム、珪素等の金属含有物質を多く含有している。天然
水を用いて水処理を行うと、ポリエステルチップに付
着、浸透して結晶核となり、このようなポリエステルチ
ップを用いた中空成形容器の透明性が非常に悪くなる。
するが、これに限定するものではない。また処理方法は
連続方式、バッチ方式のいずれであっても差し支えない
が、工業的に行なうためには連続方式の方が好ましい。
いずれの場合であっても、処理槽から排出した処理水の
すべて、あるいは殆どを工業排水としてしまうと、新し
い水が多量に入用であるばかりでなく、排水量増大によ
る環境への影響が懸念される。即ち、処理槽から排出し
た少なくとも一部の処理水を、水処理槽へ戻して再利用
することにより、必要な水量を低減し、また排水量増大
による環境への影響を低減することが出来、さらには水
処理槽へ返される排水がある程度温度を保持していれ
ば、処理水の加熱量も小さく出来るため、処理層から排
出された処理水は水処理層へ戻して再利用されることが
好ましい。また、水を再利用させることで処理層中の処
理水の流量を上げることができ、結果としてポリエステ
ルチップに付着したファインを洗い流すことができるた
め、ファイン除去効果も生まれる。
る場合は、塔型の処理槽に継続、あるいは断続的にポリ
エステルのチップを上部より受け入れ、並流又は向流で
水を連続供給して水処理させることができる。処理され
たポリエステルチップは処理層の下部から継続、あるい
は断続的に抜き出す。
をする場合は、サイロタイプの処理槽が挙げられる。す
なわち、バッチ方式でポリエステルのチップをサイロへ
受け入れ水処理を行なう。あるいは回転筒型の処理槽に
ポリエステルのチップを受け入れ、回転させながら水処
理を行ない水との接触をさらに効率的にすることもでき
る。
ってもバッチ的の場合であっても、ポリエステルチップ
と共に排出された処理水中のナトリウム含有量は0.0
01〜1.14ppm、好ましくは0.003〜1.1
4ppm、更に好ましくは0.005〜1.0ppm、
特に好ましくは0.01〜0.5ppmである。なお、
ここでいうポリエステルチップと共に排出された処理水
とは、ポリエステルを排出する場合に連続方式の場合は
ポリエステル排出口からポリエステルと共に排出される
水であり、バッチ方式の場合はポリエステルを排出口か
ら水と共に排出した時にはその水でありポリエステルを
引き上げた時や処理水のみを先に排出した時にはポリエ
ステルに最後まで付着した水(水処理終了時の水)のこ
とを意味する。処理水のナトリウム含有量を0.001
〜1.14ppmにすることにより、透明性の高い、高
品質のボトルを得ることができる。
ってもバッチ的の場合であっても、ポリエステルチップ
と共に排出された処理水中のナトリウム含有量は0.0
01〜10.0ppm、好ましくは0.003〜5.0
ppm、更に好ましくは0.005〜1.0ppm、特
に好ましくは0.01〜0.5ppmである。なお、こ
こでいうポリエステルチップと共に排出された処理水と
は、ポリエステルを排出する場合に連続方式の場合はポ
リエステル排出口からポリエステルと共に排出される水
であり、バッチ方式の場合はポリエステルを排出口から
水と共に排出した時にはその水でありポリエステルを引
き上げた時や処理水のみを先に排出した時にはポリエス
テルに最後まで付着した水(水処理終了時の水)のこと
を意味する。処理水のナトリウム含有量を0.001〜
10.0ppmにすることにより、透明性の高い、高品
質のボトルを得ることができる。
と共に排出された処理水中のマグネシウム含有量は、好
ましくは0.001〜0.5ppm、より好ましくは
0.003〜0.3ppm、更に好ましくは0.005
〜0.1ppm、カルシウム含有量を好ましくは0.0
01〜0.5ppm、より好ましくは0.003〜0.
3ppm、更に好ましくは0.005〜0.1ppm、
珪素含有量を好ましくは0.01〜2.0ppm、より
好ましくは0.03〜1.0ppm更に好ましくは0.
05〜0.5ppmとする方が良い。
チ的のいずれの場合であっても、処理水中のナトリウム
含有量を0.001ppm未満にする場合は、蒸留や逆
浸透膜による膜濾過等の処理を行う必要がある。この場
合は設備費が高くなり経済的な水処理が困難となる。
グネシウム、カルシウム、珪素を低減させる方法を例示
するが、本発明は、これに限定するものではない。
ウム、カルシウム、珪素を低減させるために、処理槽に
供給するために工業用水が処理槽に送られるまでの工程
で少なくとも1ヶ所以上にナトリウムやマグネシウム、
カルシウム、珪素を除去する装置を設置する。また、更
に処理槽から排出した処理水が再び処理槽に返されるま
での工程にも少なくとも1ヶ所以上にナトリウムやマグ
ネシウム、カルシウム、珪素を除去する装置を設置して
もよい。ナトリウムやマグネシウム、カルシウム、珪素
を除去する装置としては、イオン交換装置などが挙げら
れる。
水には、処理槽にポリエステルのチップを受け入れる段
階で既にポリエステルのチップに付着しているファイン
や、水処理時にポリエステルのチップ同士あるいは処理
槽壁との摩擦で発生するポリエステルのファインが含ま
れている。そのため処理槽から排出した処理水が再び処
理槽に返されるまでの工程で少なくとも1ヶ所以上にフ
ァインを除去する装置を設置する。ファインを除去する
装置としてはフィルター濾過装置、膜濾過装置、沈殿
槽、遠心分離器、泡沫同伴処理機等が挙げられる。例え
ばフィルター濾過装置であれば、方式としてベルトフィ
ルター方式、バグフィルター方式、カートリッジフィル
ター方式、遠心濾過方式等の濾過装置が挙げられる。中
でも連続的に行うにはベルトフィルター方式、遠心濾過
方式、バグフィルター方式の濾過装置が適している。ま
たベルトフィルター方式の濾過装置であれば濾材として
は、紙、金属、布等が挙げられる。またファインの除去
と処理水の流れを効率良く行なうため、フィルターの目
のサイズは好ましくは5〜100μm、より好ましくは
10〜70μm、さらに好ましくは15〜40μmがよ
い。
機、シモンカーターなどの水切り装置で水切りし、乾燥
工程へ移送する。当然のことながら水切り装置でポリエ
ステルチップと分離された水は前記のファイン除去の装
置へ送られ、再度水処理に用いることができる。
るポリエステルチップの乾燥処理を用いることができ
る。連続的に乾燥する方法としては上部よりポリエステ
ルチップを供給し、下部より乾燥ガスを通気するホッパ
ー型の通気乾燥機が通常使用される。乾燥ガス量を減ら
し、効率的に乾燥する方法としては回転ディスク型加熱
方式の連続乾燥機が選ばれ、少量の乾燥ガスを通気しな
がら、回転ディスクや外部ジャケットに加熱蒸気、加熱
媒体などを供給した粒状ポリエステルチップを間接的に
乾燥することができる。
ルコーン型回転乾燥機が用いられ、真空下であるいは真
空下少量の乾燥ガスを通気しながら乾燥することができ
る。あるいは大気圧下で乾燥ガスを通気しながら乾燥し
てもよい。
いが、ポリエステルの加水分解や熱酸化分解による分子
量低下を防止する点からは乾燥窒素、除湿空気が好まし
い。
が、本発明はこれらの実施例に限定させるものではな
い。なお、本明細書中における主な特性値の測定法を以
下に説明する。
(2:3重量比)混合溶媒中30℃での溶液粘度から求
めた。
℃で測定した。
ム混合液に溶解し、さらにクロロフォルムを加えて希釈
する。これにメタノールを加えてポリマーを沈殿させた
後、濾過する。濾液を蒸発乾固し、ジメチルフォルムア
ミドで定容とし、液体クロマトグラフ法よりエチレンテ
レフタレート単位から構成される環状3量体を定量し
た。
取り、東洋製作所製ヘイズメーターで測定。
pm) 処理槽の処理水の排出口から処理水を採取し、岩城硝子
社製1G1ガラスフィルターで濾過後、濾液を島津製作
所製誘導結合プラズマ発光分析装置で測定した。
口(1)、工業用水(9)のナトリウム除去するイオン
交換装置(10)を通した水の導入口(8)、処理槽の
処理水上限レベルに位置するオーバーフロー排出口
(2)、処理槽下部のポリエステルチップと処理水の混
合物の排出口(3)、オーバーフロー排出口から排出さ
れた処理水と、処理槽下部の排出口から排出されたポリ
エステルチップの水切り装置(4)を経由した処理水
が、濾材が紙製の30μmのベルト式フィルターである
濾過装置(5)を経由して再び水処理槽へ送る配管
(6)、これらのファイン除去済み処理水の導入口
(7)を備えた内容量320リットルの塔型の、図1に
示す処理槽を使用してポリエチレンテレフタレート(以
下、PETと略称)チップを水処理した。
であり、密度が1.400g/cm 3であり、環状3量
体含量が0.33重量%であるPETチップを処理水温
度95℃にコントロールされた水処理槽へ50kg/時
間の速度で処理槽の上部(1)から連続投入し、水処理
時間5時間で処理槽下部の排出口(3)からPETチッ
プとして50kg/時間の速度で処理水共に連続的に抜
きだした。72時間連続運転後に水切り装置(4)から
のPETチップと処理槽下部の排出口(3)から排出さ
れる処理水をサンプリングした。
減圧乾燥し、名機製作所製M−100射出成形機により
ボトルの予備成形体を成形した。射出成形温度は295
℃とした。次にこの予備成形体をCOPOPLAST社
製のLB−01E成形機で縦方法に約2.5倍、周方向
に約5倍の倍率に二軸延伸ブローし、容量が1500c
cの容器を成形した。延伸温度は100℃にコントロー
ルした。
性および処理水中のナトリウムの含有量を比較例ととも
に表1に示す。
よびイオン交換樹脂の種類を変更した以外は実施例1と
同様に水処理を行い、得られたチップを用いて容器を得
た。結果を表1に示す。
の処理水中のナトリウム含有量を0.001〜10.0
ppmにすることで、得られた成形品は優れた透明性を
得ている。
のナトリウムを除去するイオン交換装置を取り除き、そ
の部分を直結配管に変更して、それ以外は実施例1と同
様に行った。表1に示すとおり、処理水のナトリウムの
含有量は多く、その処理で得られた成形品の透明性は悪
かった。
槽に供給し、処理槽から排出した処理水の一部は再度処
理槽にもどして繰り返し使用する方法であって、かつ、
処理水のナトリウム含有量が0.001〜10.0pp
mであるため、成形時での金型汚れを発生させにくく、
またさらにはボトルの透明性が良好となるポリエステル
として有利に使用できる。
の一例の概略図。
Claims (10)
- 【請求項1】 蒸留以外の方法で処理水を得、この得ら
れた水を用いて処理槽中でポリエステルチップを水処理
するポリエステルの製造方法であって、該処理槽からポ
リエステルチップと共に排出する処理水のナトリウム含
有量を0.001〜1.14ppmに維持しながら水処
理することを特徴とするポリエステルの製造方法。 - 【請求項2】 処理槽から排出された処理水の少なくと
も一部を処理槽に戻して繰り返し使用することを特徴と
する請求項1に記載のポリエステルの製造方法。 - 【請求項3】 ポリエステルチップを、処理槽に継続的
に供給することを特徴とする請求項1または2に記載の
ポリエステルの製造方法。 - 【請求項4】 ポリエステルチップを、処理槽に間欠的
に供給することを特徴とする請求項1または2に記載の
ポリエステルの製造方法。 - 【請求項5】 ポリエステルチップの全量を処理層に充
填し、水処理終了後ポリエステルチップの全量を抜き出
すことを特徴とした請求項1または2に記載のポリエス
テルの製造方法 - 【請求項6】 処理槽からの処理水の排出と、排出した
処理水の処理槽への戻りが継続的であることを特徴とす
る請求項1から5のいずれかに記載のポリエステルの製
造方法。 - 【請求項7】 処理槽からの処理水の排出と、排出した
処理水の処理槽への戻りが間欠的であることを特徴とす
る請求項1から5のいずれかに記載のポリエステルの製
造方法。 - 【請求項8】 処理槽に供給する新しい処理水をイオン
交換処理した後、処理槽に供給することを特徴とする請
求項1から7のいずれかに記載のポリエステルの製造方
法。 - 【請求項9】 処理槽から排出された処理水をイオン交
換処理した後、処理槽に戻して繰り返し使用することを
特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のポリエス
テルの製造方法。 - 【請求項10】 ポリエステルが、極限粘度0.55〜
1.30デシリットル/グラムの主たる繰り返し単位が
エチレンテレフタレートから構成されるポリエステルで
あることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載
のポリエステルの製造方法。
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