JP3089296U - ヘアブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 折れにくさを有すると共に静電気の発生を抑
制するヘアブラシを提供する。 【解決手段】 把持部２及び把持部と一体的に形成され
ると共にクシ歯４が形成されたクシ歯形成部を備えるヘ
アブラシ１であって、少なくともクシ歯は、材質が堅い
と共に静電気の発生を抑制する材料で形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ヘアブラシに関する。詳しくは、髪の毛をブラッシングするときに 使用するヘアブラシに係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のヘアブラシは、図３に示す様に柄１０１を有するプラスチック製のブラ シ台１０２の一方の面にプラスチック製のクシ歯１０３が形成されたプラスチッ ク製ブラシや、図４に示す様に柄を有するプラスチック製または木製のブラシ台 の一方の面に毛１０４が植毛された毛ブラシが用いられていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、ヘアブラシを用いてブラッシング等を行う際には、毛髪とヘア ブラシとの摩擦により時として１万ボルト以上の高圧静電気が発生し、発生した 静電気のうち若干は人体を通じて放電されたり中和されたりするものの、多くの 静電気が毛髪に残留するために、ヘアブラシに毛髪が絡みついてブラッシングが 困難になったり、帯電のためブラッシング後のヘアブラシに支障をきたしたりす るという不都合があった。 また、毛髪を傷めて枝毛や切れ毛を発生させる原因ともなり、更には毛髪やヘ アブラシに埃や汚れを付着させる原因ともなって衛生上好ましく無いといった不 都合もあった。

【０００４】 本考案は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、折れにくさを有すると 共に静電気の発生を抑制するヘアブラシを提供することを目的とするものである 。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案に係るヘアブラシは把持部及び該把持部 と一体的に形成されると共にクシ歯が形成されたクシ歯形成部を備えるヘアブラ シであって、少なくとも前記クシ歯は、材質が堅いと共に静電気の発生を抑制す る材料で形成された。

【０００６】 また、本考案に係るヘアブラシは把持部と、該把持部と一体的に形成されると 共にクシ歯孔が形成されたクシ歯取付部と、該クシ歯取付部に形成されたクシ歯 孔と埋め込まれたクシ歯とを備えるヘアブラシであって、少なくとも前記クシ歯 は、材質が堅いと共に静電気の発生を抑制する材料で形成された。

【０００７】 ここで、少なくともクシ歯は、材質が堅いと共に、静電気の発生を抑制する材 料で形成されたことによって、折れにくさを有すると共に静電気の発生を抑制す ることができる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面を参照しながら説明し、本考案の理解に供 する。

【０００９】 図１は本考案を適用したヘアブラシの一例を説明するための斜視図であり、図 ２は本考案を適用したヘアブラシの一例を説明するための分解斜視図である。こ こで示すヘアブラシ１はブラッシングの際にヘアブラシを把持する把持部２と把 持部と一体的に形成されたクシ歯取付部３を有し、クシ歯取付部にはクシ歯４を 埋めこむためのクシ歯孔５が形成されている。なお、ここで示すヘアブラシは、 把持部、クシ歯取付部及びクシ歯のいずれもつげ材で形成されている。

【００１０】 ここで、ヘアブラシは、その使用に際して、破損等が生じ易い部分はクシ歯部 分であり、ブラッシングを行う際に毛髪との摩擦により静電気が生じる部分もク シ歯部分であるために、特にクシ歯部分について材質が堅く、静電気の発生を抑 制することが可能である材料で形成されることが重要である。 即ち、クシ歯部分について材質が堅く、静電気の発生を抑制することが可能で あるつげ材で形成され、把持部及びクシ歯取付部については必ずしもつげ材で形 成されることなく、屋久杉や黒タン、紫タン等で形成されていても構わない。

【００１１】 更に上述した本考案を適用したヘアブラシの一例では、把持部、クシ歯取付部 及びクシ歯のいずれもつげ材で形成されていたが、把持部、クシ歯取付部及びク シ歯を形成する材料は、材質が堅く静電気の発生を抑制することが可能であれば どのような材料であっても良く、必ずしもつげ材である必要性は無い。 なお、つげ材は成長が遅く、材質が堅く強いので折れにくいという特徴を備え ると共に静電気の発生を抑制し、上述した静電気が発生することによるブラッシ ングの際の不都合を解消することが可能である。

【００１２】 また、ヘアブラシはクシ歯取付部にクシ歯が取り付けられ、クシ歯によってブ ラッシングの際に整髪を行うことができれば充分であって、ブラッシングの際に 整髪を行うことができればどのように形成されていても良く、クシ歯取付部とク シ歯とが一体的に形成されていても良いが、ヘアブラシの修理の便宜を考慮して クシ歯取付部にクシ歯孔を形成し、クシ歯孔にクシ歯を埋めこむという構成とさ れた方が好ましい。 即ち、クシ歯がつげ材の様な材質の堅い材料で形成された場合には、クシ歯の うちの一部が破損したとしても、残りのクシ歯は充分に機能するという場合が多 いため、破損したクシ歯のみの修理を容易に行うことができるようにクシ歯取付 部にクシ歯孔を形成し、クシ歯孔にクシ歯を埋めこむという構成とし、破損した クシ歯のみを入れ替えることができる構成とされた方が好ましい。

【００１３】 本考案を適用したヘアブラシでは、天然素材であるつげ材によって形成されて おり、枝毛、抜毛、切れ毛が少なくなると共に、静電気の発生を抑制することが 可能であり、静電気の発生に伴う不都合を解消することが可能である。 また、つげ材で形成されたヘアブラシは、使えば使うほどに髪にもヘアブラシ にも艶が出てくるという効果も有する。

【００１４】

【考案の効果】

以上述べてきた如く、本考案のヘアブラシは、折れにくさを有すると共に静電 気の発生を抑制することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を適用したヘアブラシの一例を説明する
ための斜視図である。

【図２】本考案を適用したヘアブラシの一例を説明する
ための分解斜視図である。

【図３】従来のヘアブラシの一例であるプラスチック製
ブラシを説明するための斜視図である。

【図４】従来のヘアブラシの他の一例である毛ブラシを
説明するための斜視図である。

【符号の説明】

１ ヘアブラシ ２ 把持部 ３ クシ歯取付部 ４ クシ歯 ５ クシ歯孔

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 把持部及び該把持部と一体的に形成され
   ると共にクシ歯が形成されたクシ歯形成部を備えるヘア
   ブラシであって、 少なくとも前記クシ歯は、材質が堅いと共に静電気の発
   生を抑制する材料で形成されたヘアブラシ。
2. 【請求項２】 把持部と、該把持部と一体的に形成され
   ると共にクシ歯孔が形成されたクシ歯取付部と、該クシ
   歯取付部に形成されたクシ歯孔と埋め込まれたクシ歯と
   を備えるヘアブラシであって、 少なくとも前記クシ歯は、材質が堅いと共に静電気の発
   生を抑制する材料で形成されたヘアブラシ。
3. 【請求項３】 前記クシ歯はつげ材で形成された請求項
   １または請求項２に記載のヘアブラシ。