JP3085641B2 - 画像入力装置 - Google Patents
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Description
キャナ、バーコードリーダ、OCR用スキャナ、ファク
シミリ、携帯端末、デジタルコピー機、製版機、ならび
にエリアCCDを用いた放送用テレビカメラ、8mmビ
デオ、電子スチルカメラなどに用いられる光量検出部材
およびこの光量検出部材を搭載した画像入力装置に関す
るものである。
めの各種情報伝達または情報収集のデバイスが開発され
ている。そして、携帯端末用に使用するデバイスであれ
ば、小型化が市場のニーズとなっている。
像情報を検知するためのイメージセンサがあって、CC
D方式とCIS方式(密着型イメージセンサ)の2種類
に区分できる。CCD方式であれば、CIS方式と比べ
て5mm以上の焦点深度(焦点位置からのずれに対する
認識の許容特性)が得られるので、この程度の焦点深度
により携帯端末用デバイスとして使用した場合に実用性
が高まるという特長がある。
により説明すると、図5は原稿からの反射光路をミラ−
により屈折してCCDに検知する画像入力装置(原稿読
み取り装置1)の原理図であり、図6はCCD搭載要部
の概略構成を示す断面図である。
原稿、3は原稿2を搭載する透明基板、4、5はミラ
ー、6は光学レンズ、7はCCDパッケージであって、
ミラー5は透明基板3に対して図の裏面側に並設してい
る。そして、光源(図示せず)が透明基板3を通して原
稿2を照射し、その反射光がふたたび透明基板3を通過
し、さらにミラー4およびミラー5を順次反射し、光学
レンズ6を通してCCDパッケージ7に集光する構成で
ある。
ンズ6を筐体8に固定し、CCDパッケージ7を基板9
に搭載し、この基板9をさらに筐体8に固定した構造で
ある。CCDパッケージ7はパッケージ10のなかにC
CDチップ11を搭載し、CCDチップ11に対してワ
イヤーボンディングし、さらにパッケージ10を封止ガ
ラス12により封止している。
ると、CCDチップ11の画素ピッチは7〜14μm程
度であって、A4サイズの原稿2を読み取る場合であれ
ば、原稿2の幅216mmに対してCCDチップ11の
長尺寸法は約24mmとなる。
が、はじめにCCDパッケージ7の製作方法を記述する
と、CCDチップ11のウエハーはC−MOSプロセス
などのICフォトリソラインにより形成し、そのウエハ
ーをプロービングおよびダイシングし、その後にセラミ
ックやプラスチックなどのパッケージ10に挿入して固
定し、さらにCCDチップ11をリードフレームにワイ
ヤーボンディングする。しかる後にBK7のような光学
グレードの封止ガラス12によって封止し、かくしてC
CDパッケージ7が得られる。
田付けによって固定し、ついで基板9を筐体8にビス止
めして固定し、ほぼ同時に筐体8に対して、透明基板3
と、ミラー4、5と、光学レンズ6とを適当な部位に配
し、基板9と光学レンズ6とミラー4、5と透明基板3
との相互間位置を微調整して、光学設定を完了する(特
開平6−334811号や特開平6−347904号参
照)。
た原稿読み取り装置1によれば、各部材の相互間位置を
微調整するに当たって、実装技術を含めた多大の調整機
構ならびに多数個の調整ネジおよび治具が必要となり、
さらに熟練した技術も要求される。そして、このような
煩雑の作業工程によって製造所要時間が大幅に長くなる
という問題点もある。たとえば、CCDパッケージ7は
基板9に半田付けにより固定しているが、その位置精度
はたいへん困難であり、さらにCCDパッケージ7内の
CCDチップ11の位置精度(ダイマウント)もたいへ
ん困難である。また、セラミックのCCDパッケージ7
の場合には、それを作製する際、焼成によって寸法にバ
ラツキが生じることも問題となる。そして、特に600
DPIという高密度化した原稿読み取り装置1におい
て、このような光学調整が顕著な問題となる。
は、透明基板3やミラー4、5も含めて多大な光学微調
整が必要となっているので、光学レンズやCCDからな
る光量検出部材を一個の部品として製造することができ
ないという問題点もある。
ジ7に示すように、封止ガラス12を光通過する構成で
あるために、光学特性が低下するという問題点もある。
すなわち、図7のCCDパッケージ7によれば、入射光
が封止ガラス12で表面反射したり、乱反射して迷光が
生じて、封止ガラス12での光透過率が著しく下がり、
図8のCCDパッケージ7によれば、CCDチップ11
の端に位置するビットに対して、斜めに光入射するの
で、封止ガラス12によるプリズム効果(波長分散)に
よって色分解特性やMTFが劣化するという問題点もあ
る。
な作業によって光学調整および寸法設定をおこない、し
かも、光学特性を高めた高性能かつ低コストの画像入力
装置を提供することにある。
らなる光量検出部材を市場ルートにのるような一個の部
品となして、しかも、これらの光学調整をあらかじめ完
了した光量検出部材を提供することにある。
に用いる光量検出部材においては、光学レンズと、この
光学レンズを固定するレンズ固定用筐体と、受光部を露
出した状態のCCDと、このCCDを搭載する回路基板
とから成り、上記光学レンズとレンズ固定用筐体と回路
基板とにより密閉空間を形成し、その密閉空間を上記光
学レンズを通して受光部に結像せしめるように寸法設定
したことを特徴とする。
載するための透明基板を配設してなる筐体の外側に光量
検出部材を配し、この光量検出部材は光学レンズと、光
学レンズを固定するレンズ固定用筐体と、受光部を露出
した状態のCCDと、CCDを搭載する回路基板とから
成り、上記光学レンズとレンズ固定用筐体と回路基板と
により密閉空間を形成し、この密閉空間を上記光学レン
ズを通して受光部に結像せしめるように寸法設定して成
り、つぎに前記筐体の内部に設けた光源とミラ−を上記
光量検出部材に適合するように光学調整して、光源によ
り透明基板を通して原稿を光照射し、その反射光をミラ
−によって反射させて上記光量検出部材に入射せしめる
よう構成したことを特徴とする。
ッケージではなく、そのCCD(ベア)チップ、すなわ
ち受光部を露出した状態のCCDを使用し、さらに光学
レンズとレンズ固定用筐体と回路基板とにより密閉空間
を形成し、その密閉空間を光学レンズを通して受光部に
結像せしめるように寸法設定した構成にしているので、
CCDパッケージに設けた従来の封止ガラスを不要と
し、代わって上記のような密閉空間を形成してCCDの
受光部が塵や埃などにより汚染されないようにしてい
る。かくして、このような構成の光量検出部材であれ
ば、CCDの受光部と光学レンズとの間を筐体でもって
光学調整をおこなった一個の部品となり、そのための製
品化もできる。
載するための透明基板を配設した筐体の内部に、光源と
ミラーとを設け、外側に上記光量検出部材を配した構成
であって、すでに光学調整した光量検出部材に対して、
さらに上記筐体を設ける装置となる。したがって、光学
調整の箇所が光量検出部材に限定できるので、まずはそ
れを調整すればよく、さらに光学調整済の光量検出部材
に適合するように光源とミラーを光学調整すればよく、
このように各部材の相互間位置の微調整を区別すること
ができるので、従来のように複雑な調整機構ならびに多
数個の調整ネジおよび治具を必要とするものでなくな
り、さらに熟練した技術も要しなくなり、その結果、簡
単かつ容易な作業によって光学調整をおこなうことがで
き、低コストの画像入力装置が提供できる。
学レンズとCCDとの間に存在していたCCDパッケー
ジ封止用の光学ガラスを使用しなくなるので、光学レン
ズを通過した光がその光学ガラスで表面反射しなくな
り、また、乱反射による迷光も生じなくなり、しかも、
色分解特性やMTFが劣化しなくなり、その結果、光学
特性を高めた高性能かつ高信頼性の光量検出部材および
画像入力装置が提供できる。
とで、その分、寸法や空間が狭くなり、これによって携
帯端末用デバイスなどの市場の小型化ニーズに応じて、
さらに小型化を達成した画像入力装置が提供できる。
図1は本発明の光量検出部材13の断面図であり、図2
は受光部を露出した状態のCCDの平面図である。ま
た、図3と図4はそれぞれ本発明画像入力装置としての
原稿読み取り装置の断面図である。
ガラスフィラー入りのポリーボネートからなるおおむね
円錐形状のレンズ固定用筐体であり、その円筒体内部に
光学レンズ15を固定し、光学レンズ15と対向する部
位に厚み8mmの回路基板16を固定し、これによって
光学レンズ15と筐体14と回路基板16とにより密閉
空間18を形成し、さらに回路基板16の上に受光部を
露出した状態(ベアチップ状)のCCD17を固定し、
その各電極をボンディングワイヤー18でもって回路基
板16へ導通させている。そして、19は回路基板16
に対するアルミニウム板からなる補強板、20は回路基
板16と補強板19とを筐体14に固定するためのネ
ジ、21はコネクタである。
多数個の受光素子(CCDベアチップ)が配列された受
光部、23は各受光素子と金線でもってワイヤボンデイ
ングするためのボンデイングパッド、24は位置決め用
穴、25は位置決め用マーカ、26は10ピンコネク
タ、27はノイズ対策用タンタルである。
方法を述べる。(1)まず回路基板16には一方もしく
は両方の主面に金メッキをしたものを使用し、その基板
厚みが2mm以下の場合には補強板19を使用する。そ
して、防塵対策上、スルーホールはレジストなどでもっ
て密閉する。もし、補強板19を使用した場合には、そ
れにノイズ対策上、アースするのがよい。
決め用マーカ25でもって、あるいは位置決め用穴24
でもって位置を自動認識しながら、CCD17を回路基
板16上に配置する。本発明者等の実験によれば、認識
誤差は±5μm以上、実装誤差は±5μm以下であっ
た。
する。この実装にはIC用の接着材を用いて、それを介
して固定する。本発明者等の実験によれば、CCD17
の位置をさらに微調整して、実装誤差は±2μm以下に
できた。
カーボネート、ザイロン、金属などからなる筐体14に
は、その成形に当たって、光学レンズ15を配設する位
置をすでに決定することができるので、このような筐体
14にプラスチックの光学レンズ15を超音波溶着す
る。ただし、ガラスの光学レンズ15を使用する場合に
は圧入して固定する。
14μmであり、受光素子(画素)が2048個であっ
て、A4サイズの原稿を読み取る場合に(受光部22の
長尺寸法は14μm×2048=28.6mmとな
る)、九州松下電器(株)製のダイマウンタ(商品N
o.D/M−5200)を用いて、上記製作方法にした
がって認識実装したところ、図2のCCD17に示すよ
うな認識部位Zに対する方向X、方向Yおよび角度θの
それぞれの誤差ΔZ、ΔX、ΔY、Δθは下記のとおり
であった。
Δθ=tan-1(ΔY/X)=0.005/28.6=
0.0100°ちなみに、従来の原稿読み取り装置1に
おいては、ΔX=800μm、ΔY=500μm、ΔZ
=500μm、Δθ=tan-1(ΔY/X)=0.5/
28.6=1.00157°であった。
いては、光学レンズ15と筐体14と回路基板16とに
より密閉空間18を形成し、その密閉空間18を光学レ
ンズ15を通して受光部22に集光せしめるように寸法
設定した構成にしているので、受光部22が塵や埃など
により汚染されなくなり、さらに受光部22と光学レン
ズ15との間を筐体14でもって光学調整をおこなった
一個の製品化した部品となる。しかも、CCDパッケー
ジを不要とすることで、その分、寸法や空間が狭くな
り、これによって小型化が達成できる。
読み取り装置の構成を図3と図4に示す。なお、図5と
同一箇所には同一符号を付す。
稿2を搭載する透明基板3を配設してなる筐体29の内
部に、たとえばLEDからなる光源30とミラー4、5
とを設け、外側に光量検出部材13を配して、光源30
により透明基板3を通して原稿2を光照射し、その反射
光路をミラー4、5によって屈折して光量検出部材13
に入射せしめた構成である。
においては、光学調整済の光量検出部材13に適合する
ように光源30とミラー4、5を光学調整および寸法設
定すればよく、その結果、簡単かつ容易な作業によって
光学調整をおこなうことができた。
mmの白黒原稿をスキャンした際のMTFは、読み取り
中心部で最大80%となり、読み取り周辺部で最小50
%となった。さらに焦点深度10mm、読み取り信号の
暗出力のピーク差は3mV、1026階調、0.1ms
ec/lineという優れた特性が得られた。そして、
この原稿読み取り装置28の組立スピードも、従来と比
べて約2/3程度にまで減少することができた。さらに
また、光量検出部材13として、A4タイプの600D
PIフルカラーのスキャナー用のもの、あるいはA3タ
イプの400DPIデジタルコピー機用のものなども、
同様に優れた評価結果が得られた。
ば、筐体32の外側に別種の光量検出部材33を配した
ものであって、この光量検出部材33においては、34
は光学レンズ、35はレンズ固定用筐体、36はCCD
17を搭載した回路基板であって、光学レンズ34とレ
ンズ固定用筐体35と回路基板36とにより密閉空間3
7を形成し、密閉空間37を光学レンズ34を通して受
光部22に集光せしめるように寸法設定している。
配設してなる筐体32の内部に、光源39とミラー4
0、41、42とを設け、光源39により透明基板38
を通して原稿2を光照射し、その反射光路をミラー4
0、41、42によって屈折して光量検出部材33に入
射せしめた構成である。
においても、光学調整済の光量検出部材33に適合する
ように光源39とミラー40、41、42を光学調整す
ればよく、その結果、簡単かつ容易な作業によって光学
調整をおこなうことができた。
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種
々の変更、改良等が可能である。
れば、CCDパッケージの封止用光学ガラスを不要とし
ても、CCDの受光部が塵や埃などにより汚染されない
ようにして、さらにCCDの受光部と光学レンズとの間
を筐体でもって光学調整をおこなう構成にしており、こ
れによって一個の製品化した電子部品となり、その結
果、本発明の汎用性のある光量検出部材に対応して、各
種形状の画像入力装置に使用することができる。
すでに光学調整した光量検出部材を配した構成であっ
て、従来のように複雑な調整機構ならびに多数個の調整
ネジおよび治具を必要とするものでなくなり、さらに熟
練した技術も要しなくなり、その結果、簡単かつ容易な
作業によって光学調整をおこなうことができ、低コスト
の画像入力装置が提供できる。
ッケージ封止用ガラスを使用しなくなるので、光学特性
を高めた高性能かつ高信頼性の光量検出部材および画像
入力装置が提供できる。その上、携帯端末用デバイスな
どの市場の小型化ニーズに応じて、さらに小型化を達成
した画像入力装置が提供できる。
たコンピュータ、カラースキャナ、バーコードリーダ、
OCR用スキャナ、ファクシミリ、携帯端末、デジタル
コピー機、製版機、ならびにエリアCCDを用いた放送
用テレビカメラ、8mmビデオ、電子スチルカメラなど
では、低コスト、小型化および高い信頼性という利点が
得られる。
理を示す断面図である。
部の概略構成を示す断面図である。
ージの要部拡大断面図である。
ージの要部拡大断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】原稿を搭載するための透明基板を配設して
なる筐体の外側に光量検出部材を配し、この光量検出部
材は光学レンズと、該光学レンズを固定するレンズ固定
用筐体と、受光部を露出した状態のCCDと、該CCD
を搭載する回路基板とから成り、上記光学レンズとレン
ズ固定用筐体と回路基板とにより密閉空間を形成し、該
密閉空間を上記光学レンズを通して受光部に結像せしめ
るように寸法設定して成り、つぎに前記筐体の内部に設
けた光源とミラ−を上記光量検出部材に適合するように
光学調整して、光源により透明基板を通して原稿を光照
射し、その反射光をミラ−によって反射させて上記光量
検出部材に入射せしめるよう構成したことを特徴とする
画像入力装置。
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JP07161910A JP3085641B2 (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 画像入力装置 |
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Family Applications (1)
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JP07161910A Expired - Fee Related JP3085641B2 (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 画像入力装置 |
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1995
- 1995-06-28 JP JP07161910A patent/JP3085641B2/ja not_active Expired - Fee Related
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