JP3084076B2 - 感熱孔版原紙の製版方法及び感熱孔版原紙 - Google Patents
感熱孔版原紙の製版方法及び感熱孔版原紙Info
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- B41C1/14—Forme preparation for stencil-printing or silk-screen printing
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- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
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Description
と多孔性支持体とを貼り合わせてなる感熱孔版原紙に穿
孔による製版画像を形成するに適した感熱製版方法、及
び感熱孔版原紙に関し、更に詳しくは、サーマルヘッド
を用いた感熱製版方法に於いて、製版画像の形成のため
に感熱孔版原紙にドット状に穿孔を施すのに適した感熱
製版方法、及び感熱孔版原紙に関する。
原紙は熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを貼り合
わせた構造を有している。この種の感熱孔版原紙に穿孔
を施して孔版原紙を得る感熱製版方法としては、感熱孔
版原紙に原稿を密着させて赤外線を含む光線を照射して
密着複写式に行う方法と、感熱孔版原紙にサーマルヘッ
ド等の発熱素子を接触させてドットマトリックス式に行
う方法とが知られている。
射する密着複写式の感熱製版方法では、原稿画像に吸収
される熱エネルギーによって熱可塑性樹脂フィルムに光
学的像としてアナログ的な穿孔が施され、原稿画像と同
一の製版画像が得られる。しかし、この場合、感熱孔版
原紙の熱可塑性樹脂フィルムに開孔した『孔』が大きい
ことに起因して、印刷時に印刷紙に対するインキ転移量
が過剰になる。これは、印刷紙に於けるインキの乾燥が
迅速に行われなくなる原因になり、特に輪転印刷に於い
ては裏写り現象を発生させるようになり、この裏写り現
象は、特にベタ画像部に於いて顕著なものになる。
は、発熱素子の選択的な発熱によって熱可塑性樹脂フィ
ルムにドットマトリックス式にデジタル的な穿孔が施さ
れ、穿孔ドットの集合による製版画像が得られる。しか
し、この場合、サーマルヘッドの解像度、発熱素子の大
きさ、多孔性支持体の繊維配向性、繊維間空隙の大きさ
等によって、穿孔ドットが拡がったり、隣接の穿孔ドッ
ト同士が互いに繋がったりし、密着複写式の製版方法に
比べると程度は軽いが、この場合も裏写り現象が発生す
る。
熱製版方法では、製版画像に於いては、穿孔ドットの集
合で画像が構成されるが、従来、ベタ画像部等の隣接の
発熱素子同士の互いの発熱の影響から、熱可塑性樹脂フ
ィルムの過剰収縮による穿孔ドット周縁の冷却固化が不
充分となり、穿孔溶融したフィルム塊、或はその一部が
近傍の繊維に絡み付く現象が生じ、これは印刷時にはイ
ンキの通過を妨げることになる。また、印刷画像に於い
ては、熱可塑性樹脂フィルムの穿孔部を通過したインキ
が隣接した穿孔部を通過したインキの印刷紙への転移前
後で接触し、必要以上のインキ転移が印刷紙へ起こり、
この様なことから、従来の感熱製版方法では、特にベタ
画像部に於いて、裏写り現象を免れることは難しい。
ヘッドの発熱体の副走査方向長とインキ硬度とを規定し
た提案がされており、これは特開平2−155739号
公報に示されている。しかし、これによっても感熱孔版
原紙の熱可塑性樹脂フィルムの種類や、環境温度によっ
て、穿孔ドットの大きさやインキ硬度が異なり、穿孔ド
ットに対するインキ転移量が一定せず、裏写りの制御が
不安定であった。
み、鮮明な印刷画像を再現すると共に、印刷濃度が高
く、しかも裏写り現象の防止に好適な感熱孔版原紙及び
感熱孔版原紙の製版方法を提供することにある。
よれば、熱可塑性樹脂フィルムと、多孔性支持体とを貼
り合わせてなる感熱孔版原紙にサーマルヘッドを用いて
穿孔画像を形成する感熱孔版原紙の製版方法に於いて、
発熱素子のドットピッチに対する占有率が、主走査方向
長において30〜80%で、かつ、副走査方向長で60
〜98%のサーマルヘッドを用いて、厚さが0.5〜1
0μmの熱可塑性樹脂フィルムと、前記サーマルヘッド
の主走査ピッチ×副走査ピッチで規定される画素サイズ
以下の繊維間の空隙の合計面積が、全空隙面積の60〜
100%である多孔性支持体とを貼り合わせてなる感熱
孔版原紙に、穿孔画像を形成することを特徴とする感熱
孔版原紙の製版方法によって達成される。
孔部分がドット状に配列されてよい。
性樹脂フィルムと多孔性支持体とを貼り合わせて形成さ
れており、発熱素子のドットピッチに対する占有率が、
主走査方向長で30〜80%で、かつ、副走査方向長で
60〜98%であるサーマルヘッドによりドット状に製
版される感熱孔版原紙であって、前記熱可塑性樹脂フィ
ルムは、その厚さが0.5〜10μmであり、前記多孔
性支持体は、主走査ピッチ×副走査ピッチで規定される
画素サイズ以下の繊維間の空隙の合計面積が、全空隙面
積の60〜100%であることを特徴としている。
膜)、グレーズ層(全面、部分)は特に限定されない。
性樹脂フィルムは、ポリエステル、ポリカーボネート、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニル−塩
化ビニリデン共重合体等であり、その厚さは、10μm
以下、特に0.5〜6.0μmが好ましい。熱可塑性樹
脂フィルムの製膜方法は特に限定されないが、二軸延伸
フィルムが、その熱収縮性、熱応答性(発熱体の印加後
の冷却時のフィルム固化性)の点で、最も好ましい。
支持体は、それぞれの繊度が3デニール以下の、ポリエ
ステル繊維、ビニロン繊維、レーヨン繊維等の合成繊
維、または、マニラ麻、コウゾ、ミツマタ等の天然繊
維、或はこれらを混抄した繊維からなる多孔性薄葉紙で
あり、その坪量は6〜14g/m2 が好ましく、より好
ましくは、8〜13g/m2 である。多孔性支持体の厚
さは、10〜60μmが好ましく、特に15〜55μm
のものが好ましい。
空隙から構成されているが、感熱孔版原紙の製版に於い
て、穿孔のための熱源をサーマルヘッドとした場合に
は、画素サイズ(主走査ピッチ×副走査ピッチ)以下の
空隙について、その合計面積が、全空隙面積の60〜1
00%であることが望ましく、特に80〜100%であ
ることが望ましい。
版印刷に用いられるインキは、スプレッドメーターの1
分値で約30〜40であることが望ましく、特に32〜
38であることが望ましい。
よれば、穿孔部分の周囲に穿孔溶融した熱可塑性樹脂フ
ィルムの塊、隆起ができて、画像穿孔部がその近傍にあ
る他の画像穿孔部と確実に分離され、或は印刷時に於い
て、印刷紙に転移されるインキが隆起部分によって他の
画像部へ拡散することが最小限に抑えられ、文字の潰
れ、太りの少ない鮮明な印刷画像が得られるようにな
る。更に、インキの転移量が穿孔画像部毎、換言すれば
前記隆起部分の内側の穿孔部分毎に制御され易くなり、
インキの印刷紙への過剰な転移が抑えられる。これは裏
写りの減少に大きな効果を示す。
製版方法によれば、サーマルヘッドによって画像記録さ
れる熱可塑性樹脂フィルム上の穿孔ドットの周縁に、穿
孔溶融したフィルムによるフィルム塊、或はその一部に
よって隆起、固化した未製版部分を連続的に設けられる
ので、穿孔ドットを通過するインキが、互いに隣接する
穿孔ドットを通過するインキと確実に分離して転移する
ようになり、このことにより過剰なインキ転移が抑えら
れ、印刷紙へのインキの浸透乾燥時間が短くてすむよう
になり、裏写りが発生しにくくなる。
る。
法の実施に使用される感熱記録装置の一例を示してい
る。同図に示された感熱記録装置に於いては、感熱孔版
原紙1は、対をなす搬送ローラ2に挾持されつつ、矢印
A方向(副走査方向)に搬送されてプラテンローラ3と
サーマルヘッド4との間に挿入される。すると、サーマ
ルヘッド4に設けられた発熱体5が感熱孔版原紙1の熱
可塑性樹脂フィルム側(同図における1a側)に直接接
触した状態となり、この状態にて発熱体5が選択的に発
熱することにより感熱孔版原紙1の熱可塑性樹脂フィル
ムに選択的加熱による記録画像が形成されるようにな
る。
送方向、すなわち相対移動される方向を副走査方向、ま
た、この副走査方向に直交する方向を主走査方向とし
て、直方形状の複数個の発熱体5を主走査方向に所定ピ
ッチにて一列に配列された状態にて有している。発熱体
5の各々の副走査方向の両端には、図示されていない
が、電極が接続され、電極は各発熱体5に電力を個別に
選択的に供給するようになっている。
多孔性支持体とを貼り合わせたものであり、本発明に於
いては、画像を形成するドット状の穿孔部分の周縁に、
穿孔溶融した熱可塑性樹脂フィルムによるフィルム塊、
或はその一部によって隆起、固化した未製版部分を連続
的に設けられるよう製版が行われる。
用されるサーマルヘッド4は、発熱体5のドットピッチ
に対する占有率を、横寸法(主走査方向長)で30〜8
0%、縦寸法(副走査方向長)で60〜98%に設定さ
れている。
塑性樹脂フィルムは、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニル
−塩化ビニリデン共重合体等であり、その厚さは、10
μm以下、特に0.5〜6.0μmに設定され、また感
熱孔版原紙1の多孔性支持体は、それぞれの繊度が3デ
ニール以下の、ポリエステル繊維、ビニロン繊維、レー
ヨン繊維等の合成繊維、または、マニラ麻、コウゾ、ミ
ツマタ等の天然繊維、或はこれらを混抄した繊維からな
る多孔性薄葉紙であり、その坪量は6〜14g/m2 、
特に8〜13g/m2 、厚さは、10〜60μm、特に
15〜55μmに設定されている。
から構成されており、熱可塑性樹脂フィルムの貼り合わ
せた面側から見た平面図に於いて、画素サイズ(主走査
ピッチ×副走査ピッチ)以下の空隙の合計面積が、全空
隙面積の60〜100%、特に80〜100%になるよ
う繊維密度が設定されている。
はそれぞれ独立して均一なドットマトリックスを形成
し、隣接するドット間には主走査方向及び副走査方向の
何れにも未製版の隙間部分が格子状に均一に形成されて
いる。
ィルムを感熱孔版原紙から剥がし、主走査方向につい
て、3次元表面粗さ測定機SE−30K(( 株) 小坂研
究所製)にて穿孔ドット周縁の凹凸状態を確認した。
に於いて、10は未製版の熱可塑性樹脂フィルム面、1
1は穿孔ドット周縁に形成されたフィルム塊、或はその
一部の隆起部分、20は穿孔部分(斜線で示した)を各
々示している。これにより穿孔ドット周縁に、穿孔溶融
した熱可塑性樹脂フィルムに相当するフィルム塊、或は
その一部によって形成された隆起部分が連続的に形成さ
れていることが解る。
融した熱可塑性樹脂フィルムに相当するフィルム塊、或
はその一部によって形成された隆起部分を連続的に設け
た感熱孔版原紙を用いて印刷する際のベタ画像部分のイ
ンキ転移状態を表したモデル図を図3に示す。
1、多孔性支持体33、熱可塑性樹脂フィルム34の穿
孔部分35を図にて降下方向に通過して、印刷用紙30
上にインキ塊32となって転移される。各穿孔ドットの
周縁には、連続的に、穿孔溶融した熱可塑性樹脂フィル
ムに相当するフィルム塊、或はその一部によって形成さ
れる隆起部分36を伴っており、インキの印刷用紙30
への転移の際、各穿孔ドットを通過して供給されるイン
キ塊32は、ベタ画像形成のための必要最小限で、かつ
各ドットとも均一である。これにより均一性に優れた印
刷ベタ画像が得られ、同時に、裏写りの発生が効果的に
抑制されるようになる。
1を用いて多数枚印刷した際には、従来の方法で製版さ
れた感熱孔版原紙を用いて多数枚印刷した場合に比べ
て、同じインキ量で印刷できる枚数が増加した。このこ
とは1枚印刷するのに必要なインキ使用量を少なくでき
るという効果を示している。
よって製版された原紙(ベタ画像穿孔部分)を用いた印
刷に於けるインキ転移状態をモデル図として示してい
る。これに於いては、本発明の製版方法により得られる
如き、穿孔溶融した熱可塑性樹脂フィルムによるフィル
ム塊、或はその一部によってできる隆起部分36は、隣
接ドットの影響が無いベタ画像の両端に形成される程度
で、ベタ画像内部に於いては、各ドットが互いに隣接す
る発熱体の熱的影響を受けて穿孔ドットの拡大や連結を
生じ、前記隆起部分がごく僅かであったり、全く無かっ
たり、近傍の支持体繊維に絡み付いたりした。
量が過剰であったり、不均一であったり、或は支持体繊
維に絡みついたフィルム塊によってインキ通過が妨げら
れたりした。尚、図4に於いては、インキ通過阻害モデ
ルは省略されている。
発熱体の熱的影響を受けて製版された感熱孔版原紙を用
いた印刷では、穿孔ドット拡大、或は連結した箇所が多
く、ベタ画像部分に於いては、特に過剰なインキ塊37
が印刷用紙30に転移され、複数枚印刷時における裏写
り現象が顕著であった。しかも、インキ消費量が多いと
いう問題もあった。
て説明する。実施例及び比較例の各条件を表1に示す。
いずれも400ドット/インチの薄膜型全面グレーズの
もので、孔版式デジタル製版印刷機(商品名、リソグラ
フRC115D(理想科学工業( 株) 製)に搭載した。
また、ドットピッチは主走査方向、副走査方向とも6
3.5μmとした。
ルムと、画素サイズ(主走査ピッチ×副走査ピッチ=4
032.25μm2 )以下の繊維間空隙について、その
合計面積が全空隙面積の85%を占める麻繊維9.0g
/m2 の多孔性支持体とを貼り合わせた感熱孔版原紙を
使用して製版状態、印刷適性を調査した。尚、使用した
サーマルヘッドの発熱体のドットピッチに対す占有率
は、横寸法(主走査方向長)、縦寸法(副走査方向長)
それぞれ、39.4%、94.5%であり、製版印加エ
ネルギーは68.8〜55.0μJ/dot であった。
融した熱可塑性樹脂フィルムによるフィルム塊、或はそ
の一部によってできた隆起部分が各穿孔ドットの周縁に
連続的に観察された。これは、互いに隣接する発熱体の
熱的影響を受けずに各ドットが穿孔した結果であり、好
適な製版状態と云える。
を用いて孔版印刷を行うと、鮮明な文字画像、印刷濃度
の高い均一なベタ画像が得られると共に、裏写りの殆ど
無い印刷物となった。またインキ消費量は少なかった。
紙を使用した。尚、使用したサーマルヘッドの発熱体の
ドットピッチに対する占有率は、横寸法(主走査方向
長)、縦寸法(副走査方向長)それぞれ55.1%、9
4.5%であり、製版印加エネルギーは75.0〜6
0.0μJ/dotであった。この場合も実施例1と同
様、製版状態、印刷適性とも良好であり、好適な印刷物
を得た。
ルムと、画素サイズ以下の繊維間空隙について、その合
計面積が全空隙面積の82%を占める麻/ポリエステル
混抄11.0g/m2 の多孔性支持体とを貼り合わせた
感熱孔版原紙を使用して、製版状態、印刷適性を調査し
た。尚、使用したサーマルヘッドの発熱体のドットピッ
チに対する占有率は、横寸法(主走査方向長)、縦寸法
(副走査方向長)それぞれ、69.3%、94.5%で
あり、製版印加エネルギーは81.3〜65.0μJ/
dot であった。
刷適性とも良好であり、好適な印刷物を得た。
原紙を使用した。尚、使用したサーマルヘッドの発熱体
のドットピッチに対する占有率は、横寸法(主走査方向
長)、縦寸法(副走査方向長)それぞれ、83.5%、
94.5%であり、製版印加エネルギーは87.5〜7
0.0μJ/dot であった。
融した熱可塑性樹脂フィルムによるフィルム塊、或はそ
の一部によってできた隆起部分は、隣接する発熱体の熱
的影響を受けないベタ画像の外周縁にのみ見られる程度
であり、ベタ画像内部に於いては、穿孔ドットの拡大、
連結が多く見られ、ベタ画像を構成するドットマトリッ
クスとしては均一性に乏しいものであった。
て印刷を行うと、文字画像の太りや滲みが生じ、また、
ベタ画像部分に於いては濃度ムラの多いものであった。
更に、複数枚印刷では裏写りの多い印刷物であった。
ルムと画素サイズ以下の繊維間空隙について、その合計
面積が全空隙の55%を占める麻繊維10.0g/m2
の多孔性支持体とを貼り合わせた感熱孔版原紙を使用し
て、製版状態、印刷適性を調査した。尚、使用したサー
マルヘッド、及び製版印加エネルギーは実施例2と同様
とした。
態、印刷適性を満足するものではなかった。
紙を使用した。尚、使用したサーマルヘッドの発熱体の
ドットピッチに対する占有率は、横寸法(主走査方向
長)、縦寸法(副走査方向長)それぞれ、69.3%、
133.9%であり、製版印加エネルギーは100.0
〜80.0μJ/dot であった。
例1、比較例2よりも穿孔ドットの拡大、連結が激し
く、穿孔ドット間の前記隆起部分は殆ど観察されなかっ
た。これは、穿孔溶融した熱可塑性樹脂フィルムによる
フィルム塊が、穿孔ドットの周縁に隆起固化されずに近
傍の支持体繊維に絡みついたり、穿孔したドットを覆っ
たりした結果と云える。したがって、穿孔ドット形状は
ランダムなものとなり、しかも、前記溶融したフィルム
塊によって塞がった穿孔ドットも混在して、サーマルヘ
ッドの解像度(400ドット/インチ)が再現されない
製版状態であった。この様に製版された感熱孔版原紙を
用いて印刷すると、文字画像の滲みや太り、或は掠れや
ボソツキが混在し、また、ベタ画像に於いては、非常に
濃度ムラが多く、ボソツキや和紙目の多い、しかも裏写
りの非常に多い印刷物をもたらした。ボソツキまでみら
れる印刷画像にしてはインキ消費量はかなり多いものと
なった。
「○」、あまり良好でないものは「△」、悪いものは
「×」とした。各評価の判断基準を示すと、 1.製版状態の評価 1)穿孔形状 ○;穿孔ドットの形状が均一。 △;穿孔ドットの形状が不均一で、拡大、連結が混在。 ×;穿孔ドットの拡大、連結が激しい。
ルヘッドの発熱体サイズと感熱孔版原紙の多孔性支持体
繊維の空隙の大きさによって、感熱孔版原紙の製版、印
刷適性が大きく左右されることがわかる。
に、穿孔溶融した熱可塑性樹脂フィルムに相当するフィ
ルム塊、或はその一部によってできる隆起部分を伴って
製版される感熱孔版原紙の製版方法であるので、当該ド
ットに関して他の熱的影響を受けずに穿孔され、ベタ画
像に於いても均一なドットマトリックスを形成して、鮮
明な文字画像が得られるばかりでなく、ベタ画像に於い
てもインキの転移量を必要最小限に抑えて、印刷濃度が
高く、しかも裏写りの殆ど無い印刷物が得られ、これに
伴いインキの消費量も少なくてすみ、経済的な利点をも
伴う。
使用される感熱記録装置の一例を示す概略構成図。
得られたベタ画像部分を含んだ熱可塑性樹脂フィルムを
感熱孔版原紙から剥がし、主走査方向について3次元表
面粗さ測定機にて穿孔ドット周縁の凹凸状態を確認した
確認結果を示すグラフ。
得られた感熱孔版原紙を用いて印刷する際のベタ画像部
分のインキ転移状態を表したモデル図。
れた感熱孔版原紙を用いて印刷する際のベタ画像部分の
インキ転移状態を表したモデル図。
の一部の隆起部分 20 穿孔部分 30 印刷用紙 31 ドラムメッシュ 32 インキ塊 33 多孔性支持体 34 熱可塑性樹脂フィルム 35 穿孔部分 36 隆起部分 37 過剰なインキ塊
Claims (2)
- 【請求項1】 熱可塑性樹脂フィルムと、多孔性支持体
とを貼り合わせてなる感熱孔版原紙にサーマルヘッドを
用いて穿孔画像を形成する感熱孔版原紙の製版方法に於
いて、発熱素子のドットピッチに対する占有率が、主走査方向
長において30〜80%で、かつ、副走査方向長で60
〜98%のサーマルヘッドを用いて、 厚さが0.5〜10μmの熱可塑性樹脂フィルムと、前
記サーマルヘッドの主走査ピッチ×副走査ピッチで規定
される画素サイズ以下の繊維間の空隙の合計面積が、全
空隙面積の60〜100%である多孔性支持体とを貼り
合わせてなる感熱孔版原紙に、穿孔画像を形成する こと
を特徴とする感熱孔版原紙の製版方法。 - 【請求項2】 熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体と
を貼り合わせて形成されており、発熱素子のドットピッ
チに対する占有率が、主走査方向長で30〜80%で、
かつ、副走査方向長で60〜98%であるサーマルヘッ
ドによりドット状に製版される感熱孔版原紙であって、 前記熱可塑性樹脂フィルムは、その厚さが0.5〜10
μmであり、前記多孔性支持体は、主走査ピッチ×副走
査ピッチで規定される画素サイズ以下の繊維間の空隙の
合計面積が、全空隙面積の60〜100%であることを
特徴とする感熱孔版原紙。
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