[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP3081736B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

Info

Publication number
JP3081736B2
JP3081736B2 JP05214185A JP21418593A JP3081736B2 JP 3081736 B2 JP3081736 B2 JP 3081736B2 JP 05214185 A JP05214185 A JP 05214185A JP 21418593 A JP21418593 A JP 21418593A JP 3081736 B2 JP3081736 B2 JP 3081736B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
chamber
fan device
cooking chamber
cooking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05214185A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0763349A (ja
Inventor
重樹 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP05214185A priority Critical patent/JP3081736B2/ja
Publication of JPH0763349A publication Critical patent/JPH0763349A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3081736B2 publication Critical patent/JP3081736B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Ovens (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱調理室内の食品を
加熱するヒータと、機械室内の各種の部品を冷却するフ
ァン装置とを備えて成る加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の加熱調理器である例えばオーブ
ングリルレンジは、加熱調理室内に収容された食品をオ
ーブン加熱するヒータを備えていると共に、食品を高周
波加熱するマグネトロンを備えて構成されている。この
構成の場合、マグネトロンは加熱調理室の一方の側壁部
に隣接して設けられた機械室内に配設されている。ま
た、機械室内には、上記マグネトロンに加えてトランス
や制御装置等の各種の部品が配設されていると共に、上
記マグネトロン等の各種部品を冷却するファン装置が配
設されている。一方、加熱調理室の他方の側壁部に隣接
してセンサ室が設けられており、このセンサ室内には、
食品の高さや形状を判別するためのセンサとして例えば
光センサが配置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成では、マ
グネトロンを駆動して高周波加熱調理する場合には、フ
ァン装置を定格回転運転させて、強風によりマグネトロ
ンやマグネトロンの駆動回路等を冷却するようにしてい
る。一方、ヒータを駆動してオーブン加熱調理する場合
に、ファン装置を定格回転運転させると、強風が加熱調
理室の外周面に当たってしまうことから、加熱調理室の
庫内温度が目標温度まで上昇しなくなることがある。
【0004】このような場合、ファン装置を停止させれ
ば、加熱調理室が冷却されなくなることから、加熱調理
室の庫内温度が目標温度まで十分上昇する。しかし、フ
ァン装置を停止させると、加熱調理室側から熱が機械室
側へ伝わると共に、機械室内には部品が密集配置されて
いて通風性が悪く自然冷却作用が弱いために、機械室内
の部品の温度が上昇する。この場合、上記部品のうちの
例えば光センサ等は、上限温度(耐熱温度)が比較的低
い部品であることから、上限温度を越えてしまうという
問題がある。
【0005】これに対して、ファン装置を低速回転運転
させる構成が考えられる。このようにすれば、ファン装
置により生成された弱風により光センサ等の部品を冷却
することができ、光センサ等の部品が上限温度を越えて
しまうことがなくなる。また、上記弱風が加熱調理室の
外周面に当たるだけであるから、加熱調理室の庫内温度
を目標温度まで十分上昇させることが可能である。
【0006】一方、このような構成のオーブングリルレ
ンジでは、加熱調理室の他方の側壁部に隣接してセンサ
室が設けられており、このセンサ室内部に例えば光セン
サが配置されている。この場合、センサ室の外壁部に
は、センサの上方に位置して開口部が設けられており、
センサ室内における光センサの周囲の暖まった空気が上
記開口部を介して外部へ排出されることにより、光セン
サは自然冷却されてその上限温度を越えることがないよ
うになっている。
【0007】しかしながら、上記構成の場合、上述した
ようにしてファン装置を低速回転運転させると、ファン
装置により生成された弱風は加熱調理室の外周面に当た
って暖められた後、センサ室内へ流入して、光センサを
暖めてしまうことから、光センサの温度が上限温度を越
えるという不具合が発生した。このため、上記不具合を
解消することが強く求められている。
【0008】そこで、本発明の目的は、ヒータによる加
熱調理時に、加熱調理室の庫内温度を十分上昇させるこ
とができると共に、機械室内の部品を十分冷却すること
ができ、しかも、センサ室内のセンサを十分冷却するこ
とができる加熱調理器を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の加熱調理器は、
加熱調理室内の食品を加熱するヒータと、前記加熱調理
室の一方の側壁部に隣接して設けられた機械室内の各種
の部品を冷却するファン装置とを備えて成る加熱調理器
において、前記加熱調理室の他方の側壁部に隣接して設
けられ、内部にセンサが配置されたセンサ室を備え、こ
のセンサ室の外壁部における前記センサの上方に位置し
て設けられた開口部を備え、前記ファン装置を運転した
ときに前記機械室側から送出された送風が前記センサ室
内に入ることを遮断する仕切部材を備え、そして、前記
ヒータによる加熱調理時に前記ファン装置を低速回転運
転させる運転制御手段を備えたところに特徴を有する。
この場合、前記運転制御手段は、前記ファン装置を低速
回転でオンオフ間欠運転させる構成とすることも好まし
い。
【0010】また、本発明の他の態様の加熱調理器は、
加熱調理室内の食品を加熱するヒータと、前記加熱調理
室の一方の側壁部に隣接して設けられた機械室内の各種
の部品を冷却するファン装置と、前記加熱調理室の他方
の側壁部に隣接して設けられ、内部にセンサが配置され
たセンサ室と、このセンサ室の外壁部における前記セン
サの上方に位置して設けられた開口部と、前記ファン装
置をオンオフ間欠運転させる運転制御手段とを備えて成
るものにおいて、前記ファン装置を運転したときに前記
機械室側から送出された送風が前記センサ室内に入るこ
とを遮断する仕切部材を備える構成としたものである。
【0011】また、前記センサを光センサから構成する
ことが考えられる。更に、前記加熱調理室の外底部に重
量センサを設けると共に、前記仕切部材のうちの前記セ
ンサ室の下部に配置された仕切部材の一部分に通気口を
設ける構成とすることも一層好ましい。
【0012】
【作用】上記手段によれば、ヒータによる加熱調理時
に、ファン装置を低速回転運転させる構成であるので、
加熱調理室の庫内温度を十分上昇させることができると
共に、機械室内の部品を十分冷却することができる。そ
して、ファン装置を運転したときに機械室側から送出さ
れた送風がセンサ室内に入ることを遮断する仕切部材を
設ける構成としたので、加熱調理室の外周面に当たって
暖められた温風がセンサ室内に入ることがない。このた
め、センサ室内に配置されたセンサは、自然冷却により
十分冷却されるようになる。そして、この場合、ファン
装置を低速回転でオンオフ間欠運転させるように運転制
御すると、加熱調理室の庫内温度を一層十分に上昇させ
ることができると共に、機械室内の部品を一層十分に冷
却することができ、また、加熱調理器の構造が複雑にな
ることで、仕切部材によってたとえ機械室側からの空気
の流れをセンサ室内側へ入ることを完全に阻止できない
構成であったとしても、ファン装置をオフしている時に
センサ室内のセンサは自然冷却されるので、センサ室内
のセンサを一層十分に冷却することができる。
【0013】一方、ファン装置をオンオフ間欠運転させ
るように運転制御する構成としたので、ファン装置の間
欠運転のオンオフの比を適宜設定することにより、加熱
調理室の庫内温度を十分上昇させることができる。そし
て、ファン装置をオンしているときに生成される送風に
より機械室内の部品を十分冷却することができる。ま
た、ファン装置をオフしているときに、センサ室内のセ
ンサを自然冷却により十分冷却することができる。
【0014】この構成の場合、ファン装置を運転したと
きに機械室側から送出された送風がセンサ室内に入るこ
とを遮断する仕切部材を備える構成とすると、ファン装
置をオンしているときも、加熱調理室の外周面に当たっ
て暖められた温風が実質的にセンサ室内に入ることがな
いから、センサ室内のセンサを自然冷却により一層十分
に冷却することができる。
【0015】また、加熱調理室の外底部に重量センサを
設けると共に、仕切部材のうちのセンサ室の下部に配置
された仕切部材の一部分に通気口を設ける構成とする
と、重量センサの周囲の暖まった空気が、上記通気口を
通ってセンサ室内へ入り、更に、センサ室の外壁部の上
部の開口部を介して外部へ排出されることから、重量セ
ンサを自然冷却により十分に冷却することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明をオーブングリルレンジに適用
した一実施例について図面を参照しながら説明する。ま
ず、オーブングリルレンジの全体構成を示す図1及び図
2において、レンジ本体1は、外箱2の内部に内箱3を
配設して構成されており、内箱3の内部を加熱調理室4
としている。この加熱調理室4の一方の側壁部である右
側壁部4aに隣接して機械室5が設けられていると共
に、加熱調理室4の他方の側壁部である左側壁部4bに
隣接してセンサ室6が設けられている。上記加熱調理室
4の前面開口部は、扉7により開閉される構成となって
いる。また、レンジ本体1の前面右端部(機械室5の前
面側)には、操作パネル8が設けられている。
【0017】また、加熱調理室4の背面部には、ヒータ
である例えば熱風生成装置9が配設されており、この熱
風生成装置9は、ケーシング10と、熱風用ヒータ11
と、熱風用ファン12と、この熱風用ファン12を回転
駆動する熱風用ファンモータ13とから構成されてい
る。上記熱風生成装置9により生成された熱風が加熱調
理室4内へ循環供給されることにより、加熱調理室4内
に収容された食品がオーブン加熱調理される構成となっ
ている。尚、加熱調理室4の背面壁部には、熱風を循環
供給するための多数の通気孔が形成されている。
【0018】更に、加熱調理室4の上面壁部4cの上面
側には、グリル加熱調理用の平面ヒータ14が配設され
ていると共に、図3にも示すように、加熱調理室4内を
照明する庫内灯15が配設されている。また、加熱調理
室4の下面壁部4dの下面側には、ターンテーブルモー
タ16(図10参照)が設けられており、ターンテーブ
ルモータ16によりターンテーブル(図示しない)が回
転駆動される構成となっている。そして、このターンテ
ーブル上に載置された食品の重量を検知する重量センサ
17が、図1に示すように、加熱調理室4の下面壁部4
dの下面側に配設されている。
【0019】一方、前記機械室5内には、図3にも示す
ように、各種の部品が配設されている。具体的には、マ
グネトロン18が加熱調理室4の右側壁部4aの外面側
のほぼ中央部に配設され、高周波トランス19等の電装
部品が底部側に配設され、また、マグネトロン18を含
む種々の部品を冷却するためのファン装置20が後部側
に配設されている。上記マグネトロン18は、高周波
(マイクロ波)を加熱調理室4内へ供給することによ
り、加熱調理室4内の食品を高周波加熱調理するもので
ある。また、上記ファン装置20は、冷却ファン21及
びこの冷却ファン21を回転駆動する冷却ファンモータ
22から構成されている。
【0020】更に、機械室5内には、図3に示すよう
に、加熱調理室4の右側壁部4aの外面側におけるマグ
ネトロン18の後部側の上下部位に第1の光センサ基板
23及び第2の光センサ基板24が配設されていると共
に、マグネトロン18の前部側に送風ダクト25が配設
されている。上記2個の光センサ基板23及び24に
は、図5にも示すように、4個の発光素子26及び3個
の発光素子26がそれぞれ配設されている。そして、こ
れら発光素子26を十分に冷却するために、図3及び図
5に示すように、上記2個の光センサ基板23及び24
の後方に位置して風向板27が配設されている。この場
合、ファン装置20により生成された送風は、風向板2
7により案内されて各光センサ基板23、24の発光素
子26へ効率良く当てられるようになっている。
【0021】また、上記送風ダクト25内には、送風フ
ァン装置が内蔵されている。この送風ファン装置の送風
ファンモータ28(図10参照)は、マグネトロン18
による高周波加熱調理時に通電駆動さることにより、上
記調理時に外気を加熱調理室4内へ送風する構成となっ
ている。
【0022】一方、前記センサ室6内には、図4に示す
ように、加熱調理室4の左側壁部4bの外面側における
前側上部に第3の光センサ基板29が配設され、左側壁
部4bの外面側におけるほぼ中央部に第4の光センサ基
板30が配設され、左側壁部4bの外面側における後側
下部に第5の光センサ基板31が配設されている。上記
第3の光センサ基板29には、4個の受光素子32が配
設されており、これら4個の受光素子32と前記第1の
光センサ基板23の4個の発光素子26とから4対の透
光形光センサが構成されている。また、上記第5の光セ
ンサ基板31には、3個の受光素子32が配設されてお
り、これら3個の受光素子32と前記第2の光センサ基
板23の3個の発光素子26とから3対の透光形光セン
サが構成されている。そして、上記7対の透光形光セン
サから食品の高さを判別する高さセンサ33が構成され
ている。
【0023】また、上記第4の光センサ基板30には、
発光素子34及び受光素子35が配設されており、これ
ら発光素子34及び受光素子35から反射形光センサが
構成されている。この反射形光センサから食品の形状を
判別する形状センサ36が構成されている。尚、センサ
室6内の上部には、排気ダクト37が配設されており、
この排気ダクト37を通して加熱調理室4内の空気が外
箱2の後面側から排出されるように構成されている。上
記排気ダクト37内には、食品から発生する水蒸気等の
気体を検出する気体センサ38、並びに、食品から発生
するアルコールガスを検出するアルコールセンサ39が
配設されている。また、加熱調理室4の左側壁部4bの
内面側前部には、図2に示すように、オーブン加熱調理
時の庫内温度を検知するオーブン温度センサ40、並び
に、グリル加熱調理時の食品の温度を検知するグリル温
度センサ41が配設されている。
【0024】さて、図1、図2、図4及び図6に示すよ
うに、加熱調理室4の上面壁部4cの上面左端部には、
仕切部材として上部仕切板42が外箱2と内箱3との間
の空間部を仕切るように配設されている。そして、加熱
調理室4の下面壁部4dの下面左端部には、仕切部材と
して下部仕切板43が外箱2と内箱3との間の空間部を
仕切るように配設されている。この場合、図6にて矢印
で示すように、上部仕切板42及び下部仕切板43によ
って、ファン装置20を運転したときに機械室5側から
送出された送風がセンサ室6内に入ることが遮断される
構成となっている。
【0025】ここで、センサ室6内の光センサ即ち各素
子を冷却するための構成として、図6に示すように、セ
ンサ室6の左側壁部(外箱2の左側壁部2a)に、開口
部として多数の貫通孔からなる排気口44が形成されて
いると共に、センサ室6の下面壁部(外箱2の下面壁部
2b)に、多数の貫通孔からなる吸気口45が形成され
ている。上記排気口44は、具体的には、外箱2の左側
壁部2aのほぼ全体に図7に示すように形成されてい
る。また、吸気口45は、具体的には、外箱2の下面壁
部2bのうちの左端部分に図8に示すように形成されて
いる。
【0026】尚、外箱2の下面壁部2bのうちの加熱調
理室4に対応する部分並びに機械室5に対応する部分に
も、多数の貫通孔からなる通気口46が形成されてい
る。これら通気口46は、ファン装置20を運転すると
きは排気口となり、ファン装置20を運転しないときは
吸気口となるようになっている。また、外箱2の後面壁
部2cには、図9に示すように、多数の貫通孔が形成さ
れている。これら多数の貫通孔のうちの機械室5に対応
する部分の貫通孔は、ファン装置20を運転するときは
吸気口47となる。また、加熱調理室4に対応する部分
の貫通孔のうちの中央部のものは、熱風生成装置9を冷
却するための外気を導入する吸気口48となり、一方、
残りの周辺部の貫通孔は共通の排気口49となってい
る。
【0027】ところで、下部仕切板43の一部である例
えば後半部には、図4に示すように、通気口43aが設
けられている。この場合、重量センサ17の周囲の暖め
られた空気が上記通気口43aを通ってセンサ室6内へ
入り、更に、センサ室6の左側壁部の排気口44を通っ
て外部へ排出されるように構成されている。
【0028】また、電気的構成を示す図10において、
運転制御手段である制御回路50は、マイクロコンピュ
ータを含んで構成されており、内部のメモリにオーブン
グリルレンジ全体の運転を制御するための制御プログラ
ムを記憶している。上記制御回路50は、操作パネル8
に設けられた各種スイッチ51からの各種スイッチ信
号、重量センサ17、気体センサ38、アルコールセン
サ39、オーブン温度センサ40、グリル温度センサ4
1、レンジ本体1内に設けられ該レンジ本体1が配置さ
れた部屋の室温を測定する室温センサ52からの各検出
信号を受けるように構成されている。そして、制御回路
50は、高さセンサ33及び形状センサ34の各素子を
有してなる光センサ回路53へ各発光素子を駆動するた
めの駆動制御信号を与えると共に、光センサ回路53の
各受光素子から各受光信号を受けるようになっている。
【0029】また、制御回路50は、制御プログラムと
上記各種の信号に基づいて、操作パネル8に設けられた
種々の表示器54、ターンテーブルモータ16、冷却フ
ァンモータ22、マグネトロン18、熱風用ヒータ1
1、熱風用ファンモータ13、平面ヒータ14、庫内灯
15、送風ファンモータ28をそれぞれ駆動回路55を
介して駆動制御するように構成されている。
【0030】次に、上記構成の作用を図11ないし図1
4も参照して説明する。まず、熱風生成装置9によりオ
ーブン加熱調理を行う場合、熱風用ヒータ11及び熱風
用ファン12を通電駆動して、加熱調理室4内へ熱風を
循環供給し、加熱調理室4内の庫内温度を上昇させる。
そして、庫内温度が設定温度まで上昇した後は、熱風用
ヒータ11及び熱風用ファン12を通断電制御すること
により、庫内温度が設定温度にほぼ等しくなるように保
持する構成となっている。そして、上記したオーブン加
熱調理中は、ファン装置20を低速回転運転させるよう
に構成されている。具体的には、図11に示すように、
ファン装置20の冷却ファンモータ22を例えば110
0rpmの回転速度で、オンオフ間欠運転するように制
御される。この場合、オンオフ間欠運転は、時間t0の
間オンし、時間(T−t0)の間オフする間欠運転を繰
り返し行なうものであり、この場合、時間t0を例えば
20秒に設定し、時間Tを例えば30秒に設定してい
る。
【0031】そして、上記したようにファン装置20を
低速回転でオンオフ間欠運転させる構成であるので、オ
ーブン加熱調理時に、加熱調理室4の庫内温度を十分上
昇させることができると共に、機械室5内の部品を十分
冷却することができる。具体的には、図12において曲
線P1で示すように、加熱調理室4の庫内温度が定格温
度280℃まで十分上昇する。また、図14において曲
線Q1で示すように、機械室5内の部品である例えば光
センサ(高さセンサ33)の各発光素子の温度が上限温
度125℃よりも低い温度に保持されるようになり、各
発光素子を十分冷却することができる。
【0032】更に、本実施例の場合、センサ室6の上下
部に上部仕切板42及び下部仕切板43を設け、これら
上部仕切板42及び下部仕切板43によって、機械室5
側から送出された送風がセンサ室6内に入ることを遮断
する構成としたので、加熱調理室4の外周囲に当たって
暖められた温風がセンサ室6内に入ることがない。この
ため、センサ室6内に配置された光センサ(高さセンサ
33や形状センサ34)の各発光素子が、図6に示すよ
うな自然冷却により十分冷却されるようになる。具体的
には、図13において曲線R1で示すように、センサ室
5内の光センサ(高さセンサ33や形状センサ34)の
受光素子及び発光素子の温度が上限温度90℃よりも低
い温度に保持されるようになり、受光素子及び発光素子
を十分冷却することができる。
【0033】また、上記実施例では、加熱調理室4の外
底部に重量センサ17を設けると共に、下部仕切板43
の一部分(後半部)に通気口43aを設ける構成とした
ので、重量センサ17の周囲の暖まった空気が、上記通
気口43aを通ってセンサ室6内へ入り、更に、センサ
室6の外壁部の上部の開口部である排気口44を介して
外部へ排出されるようになる。このため、ファン装置2
0を運転しなくても、重量センサ17を自然冷却により
十分に冷却することができる。
【0034】一方、マグネトロン18により高周波加熱
調理を行なう場合には、ファン装置20を定格回転運転
させるように構成されている。具体的には、図11に示
すように、ファン装置20の冷却ファンモータ22を例
えば2500rpmの定格回転速度で連続運転するよう
に制御される。このようにファン装置20を定格回転運
転させることにより、強風でマグネトロン17等を冷却
することができる。
【0035】ところで、熱風生成装置9によりオーブン
加熱調理を行う場合に、ファン装置20を定格回転運転
させる実験を行なってみた。この実験によると、加熱調
理室4の庫内温度は、図12において曲線P2で示すよ
うに、約250℃程度までしか上昇せず、定格温度28
0℃まで上昇しないことがわかる。尚、図14において
曲線Q2で示すように、機械室5内の光センサ(高さセ
ンサ33)の各発光素子の温度は、上限温度125℃よ
りも低い温度に保持される。また、図13において曲線
R2で示すように、センサ室5内の光センサ(高さセン
サ33や形状センサ34)の受光素子及び発光素子の温
度は、上限温度90℃よりも低い温度に保持される。
【0036】尚、上記実施例では、オーブン加熱調理時
にファン装置20を低速回転でオンオフ間欠運転させる
ように運転制御する構成としたが、これに代えて、ファ
ン装置20を低速回転運転させるだけの構成としても良
い。このように構成することによっても、図12におい
て曲線P3で示すように、加熱調理室4の庫内温度が定
格温度280℃まで十分上昇する。また、図14におい
て曲線Q3で示すように、機械室5内の光センサ(高さ
センサ33)の各発光素子の温度が上限温度125℃よ
りも低い温度に保持されるようになり、各発光素子を十
分冷却することができる。更に、図13において曲線R
3で示すように、センサ室5内の光センサ(高さセンサ
33や形状センサ34)の受光素子及び発光素子の温度
が上限温度90℃よりも低い温度に保持されるようにな
り、受光素子及び発光素子を十分冷却することができる
ことがわかる。尚、この場合の低速回転速度は、上記し
た各温度曲線が得られるように実験により適宜決めるも
のである。
【0037】一方、上記実施例では、センサ室6の上下
部に上部仕切板42及び下部仕切板43を設けたが、こ
れら上部仕切板42及び下部仕切板43を設けずに(即
ち従来構成)、オーブン加熱調理時にファン装置20を
低速回転運転させたとすると、センサ室5内の光センサ
(高さセンサ33や形状センサ34)の受光素子及び発
光素子の温度は、図13において曲線R4で示すよう
に、上限温度90℃よりも高い温度まで上昇するように
なり、受光素子及び発光素子を十分冷却できないことが
わかる。
【0038】また、オーブン加熱調理時にファン装置2
0を停止させる実験を行なった場合には、図12におい
て曲線P4で示すように、加熱調理室4の庫内温度が定
格温度280℃まで十分上昇する。しかし、図14にお
いて曲線Q4で示すように、機械室5内の光センサ(高
さセンサ33)の各発光素子の温度が上限温度125℃
よりも高い温度まで上昇するようになり、自然冷却では
各発光素子を十分冷却できないことがわかる。そして、
図13において曲線R3で示すように、センサ室5内の
光センサ(高さセンサ33や形状センサ34)の受光素
子及び発光素子の温度は上限温度90℃よりも低い温度
に保持されるようになり、自然冷却により受光素子及び
発光素子を十分冷却できることがわかる。
【0039】一方、上記実施例では、オーブン加熱調理
時にファン装置20を低速回転でオンオフ間欠運転させ
るように運転制御する構成としたが、これに代えて、フ
ァン装置20を定格回転でオンオフ間欠運転させる構成
としても良い。このように構成することによっても、加
熱調理室4の庫内温度が定格温度280℃まで十分上昇
する。また、機械室5内の光センサ(高さセンサ33)
の各発光素子の温度を上限温度125℃よりも低い温度
に保持できるようになり、各発光素子を十分冷却するこ
とができる。更に、センサ室5内の光センサ(高さセン
サ33や形状センサ34)の受光素子及び発光素子の温
度を上限温度90℃よりも低い温度に保持できるように
なり、受光素子及び発光素子を十分冷却することができ
る。尚、この場合のオンオフ間欠運転のオン時間とオフ
時間の比は、上記した温度変化が得られるように実験に
より適宜決めるものである。また、この構成の場合、フ
ァン装置20を定格回転でオンオフ間欠運転させる構成
としたが、定格回転よりも低い回転速度でオンオフ間欠
運転させる構成としても良い。
【0040】さて、上記した各実施例では、センサ室6
の上下部に上部仕切板42及び下部仕切板43を設けた
が、これら上部仕切板42及び下部仕切板43を設けず
に、オーブン加熱調理時にファン装置20をオンオフ間
欠運転させるだけの構成としても良い。この構成によれ
ば、ファン装置20の間欠運転のオン時間とオフ時間の
比及びファン装置20の回転速度を適宜設定することに
より、加熱調理室4の庫内温度を十分上昇させることが
できる。そして、ファン装置20をオンしているときに
生成される送風により機械室5内の部品(特には光セン
サ)を十分冷却することができる。また、ファン装置2
0をオフしているときに、センサ室6内の光センサを自
然冷却により十分冷却することができる。
【0041】また、上記した各実施例では、センサ室6
内にセンサとして光センサを配設する構成に適用した
が、これに代えて、食品の高さや形状を判別可能な超音
波センサを配設する構成に適用しても良い。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から明らかなよう
に、加熱調理室の他方の側壁部に隣接してセンサ室を設
け、このセンサ室の外壁部におけるセンサの上方に位置
して開口部を設け、ファン装置を運転したときに機械室
側から送出された送風がセンサ室内に入ることを遮断す
る仕切部材を設け、そして、ヒータによる加熱調理時に
ファン装置を低速回転運転させる構成としたので、ヒー
タによる加熱調理時に、加熱調理室の庫内温度を十分上
昇させることができると共に、機械室内の部品を十分冷
却することができ、しかも、センサ室内のセンサを十分
冷却することができるという優れた効果を奏する。この
構成の場合、ファン装置を低速回転でオンオフ間欠運転
させるように運転制御すると、加熱調理室の庫内温度を
一層十分に上昇させることができると共に、機械室内の
部品を一層十分に冷却することができ、加えて、加熱調
理器の構造が複雑になることで、仕切部材によってたと
え機械室側からの空気の流れをセンサ室内側へ入ること
を完全に阻止できない構成であったとしても、ファン装
置をオフしている時にセンサ室内のセンサは自然冷却さ
れるので、センサ室内のセンサを一層十分に冷却でき
る。
【0043】また、加熱調理室内の食品を加熱するヒー
タを備え、加熱調理室の一方の側壁部に隣接して設けら
れた機械室内の各種の部品を冷却するファン装置を備
え、加熱調理室の他方の側壁部に隣接して設けられ、内
部にセンサが配置されたセンサ室を備え、このセンサ室
の外壁部における前記センサの上方に位置して設けられ
た開口部を備え、前記ファン装置をオンオフ間欠運転さ
せる運転制御手段を備えて成るものにおいて、前記ファ
ン装置を運転したときに前記機械室側から送出された送
風が前記センサ室内に入ることを遮断する仕切部材を備
える構成としたので、ヒータによる加熱調理時に加熱調
理室の庫内温度を十分上昇させることができ、また、機
械室内の部品を十分冷却することができ、更に、センサ
室内のセンサを自然冷却により十分冷却することができ
る。
【0044】一方、加熱調理室の外底部に重量センサを
設けると共に、仕切部材のうちのセンサ室の下部に配置
された仕切部材の一部分に通気口を設ける構成としたの
で、重量センサの周囲の暖まった空気が、上記通気口を
通ってセンサ室内へ入り、更に、センサ室の外壁部の上
部の開口部を介して外部へ排出されることから、重量セ
ンサを自然冷却により十分に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すオーブングリルレンジ
の正面図
【図2】オーブングリルレンジの破断上面図
【図3】オーブングリルレンジの破断右側面図
【図4】オーブングリルレンジの破断左側面図
【図5】光センサ基板及び風向板の斜視図
【図6】センサ室周辺の縦断側面図
【図7】外箱の左側面図
【図8】外箱の下面図
【図9】外箱の後面図
【図10】ブロック図
【図11】冷却ファンモータの回転速度及び通断電制御
を示すタイムチャート
【図12】加熱調理室の庫内温度の変化を示すグラフ
【図13】センサ室内の光センサの温度の変化を示すグ
ラフ
【図14】機械室内の光センサの温度の変化を示すグラ
【符号の説明】
1はレンジ本体、2は外箱、4は加熱調理室、5は機械
室、6はセンサ室、9は熱風生成装置(ヒータ)、11
は熱風用ヒータ、12は熱風用ファン、13は熱風用フ
ァンモータ、14は平面ヒータ、17は重量センサ、1
8はマグネトロン、19は高周波トランス、20はファ
ン装置、21は冷却ファン、22は冷却ファンモータ、
23は第1の光センサ基板、24は第2の光センサ基
板、26は発光素子、27は風向板、29は第3の光セ
ンサ基板、30は第4の光センサ基板、31は第5の光
センサ基板、32は受光素子、33は高さセンサ、34
は発光素子、35は受光素子、36は形状センサ、42
は上部仕切板(仕切部材)、43は下部仕切板(仕切部
材)、44は排気口(開口部)、45は吸気口、46は
通気口、47は吸気口、48は吸気口、49は排気口、
50は制御回路(運転制御手段)を示す。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱調理室内の食品を加熱するヒータ
    と、 前記加熱調理室の一方の側壁部に隣接して設けられた機
    械室内の各種の部品を冷却するファン装置と、 前記加熱調理室の他方の側壁部に隣接して設けられ、内
    部にセンサが配置されたセンサ室と、 このセンサ室の外壁部に前記センサの上方に位置して設
    けられた開口部と、 前記ファン装置を運転したときに前記機械室側から送出
    された送風が前記センサ室内に入ることを遮断する仕切
    部材と、 前記ヒータによる加熱調理時に前記ファン装置を低速回
    転運転させる運転制御手段とを備えたことを特徴とする
    加熱調理器。
  2. 【請求項2】 前記運転制御手段は、前記ファン装置を
    低速回転でオンオフ間欠運転させることを特徴とする請
    求項1記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 加熱調理室内の食品を加熱するヒータ
    と、前記加熱調理室の一方の側壁部に隣接して設けられ
    た機械室内の各種の部品を冷却するファン装置と、前記
    加熱調理室の他方の側壁部に隣接して設けられ、内部に
    センサが配置されたセンサ室と、このセンサ室の外壁部
    における前記センサの上方に位置して設けられた開口部
    と、前記ファン装置をオンオフ間欠運転させる運転制御
    手段とを備えて成る加熱調理器において、 前記ファン装置を運転したときに前記機械室側から送出
    された送風が前記センサ室内に入ることを遮断する仕切
    部材を備えたことを特徴とする加熱調理器。
  4. 【請求項4】 前記センサは、光センサであることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の加熱調理
    器。
  5. 【請求項5】 前記加熱調理室の外底部に設けられた重
    量センサと、 前記仕切部材のうちの前記センサ室の下部に配置された
    仕切部材の一部分に設けられた通気口とを備えたことを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の加熱調
    理器。
JP05214185A 1993-08-30 1993-08-30 加熱調理器 Expired - Fee Related JP3081736B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05214185A JP3081736B2 (ja) 1993-08-30 1993-08-30 加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05214185A JP3081736B2 (ja) 1993-08-30 1993-08-30 加熱調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0763349A JPH0763349A (ja) 1995-03-07
JP3081736B2 true JP3081736B2 (ja) 2000-08-28

Family

ID=16651649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05214185A Expired - Fee Related JP3081736B2 (ja) 1993-08-30 1993-08-30 加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3081736B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0763349A (ja) 1995-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1467154B1 (en) Heating cooker
US6278098B1 (en) Microwave oven with a cooking compartment and a cooling compartment
JPH03140712A (ja) 電子レンジ
US20060137675A1 (en) Heating apparatus and method for cooking
KR100395559B1 (ko) 히터를 가지는 전자렌지
KR100377728B1 (ko) 전자레인지의 댐퍼장치
JP2002243156A (ja) 加熱調理装置
JP3081736B2 (ja) 加熱調理器
KR100633173B1 (ko) 전기오븐의 전장실 구조
JPH03144219A (ja) 電子レンジ
KR100394419B1 (ko) 가열조리기
KR100239246B1 (ko) 전자렌지
TWI686571B (zh) 加熱調理器
KR100270878B1 (ko) 온/냉장 겸용 전자렌지
JP3081753B2 (ja) 電子レンジ
JPH0968316A (ja) 加熱調理器
KR100596247B1 (ko) 전기오븐의 전장실 냉각시스템
KR100643883B1 (ko) 피자 오븐
JPH03144220A (ja) 電子レンジ
KR0113760Y1 (ko) 다기능 전자렌지의 냉각장치
JPH08130087A (ja) 電子レンジ
JPH06347041A (ja) 加熱調理器
JPH08152133A (ja) 加熱調理器
KR100303534B1 (ko) 전자렌지
JP6710888B2 (ja) 加熱調理器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees