JP3072734U - 通信機能付き携帯ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】ＣＤやＤＶＤやメモリースティック等の記憶媒
体を収納する携帯ケース自身が磁気カードとＩＣカード
とワイヤレスカード等の機能を複合的に持ち、携帯ケー
スが管理するユニークなＩＤコードと、携帯ケース内に
収納される記憶媒体が管理するユニークなＩＤコードと
を共有し、各種サービスを行うことができる通信機能付
き携帯ケースの提供。 【解決手段】ＣＤやＤＶＤやメモリースティック等の記
憶媒体３を収納する携帯ケースに、アンテナ回路と、送
信回路または送受信回路と、通信プロトコル等のプログ
ラムやユニークなＩＤコード等の情報を管理するＭＰ
Ｕ、ＲＯＭ、ＲＡＭ等のチップＩＣ等で構成される電子
回路と、バッテリーとを搭載し、有線または無線等の通
信手段により、ユニークなＩＤコード等の情報を利用し
て、携帯ケースを所有する者の識別管理を可能とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、カード等により金銭の決済あるいは本人確認等を行う技術に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より金銭の決済あるいは本人の確認を行うカードとして、紙やプラスチッ クや金属板等の素材に、磁気ストライプや磁気コーティング等の加工がされた磁 気カードや、チップＩＣ等で構成される電子回路を組込んだＩＣカード等があっ た。しかし前記磁気カードや前記ＩＣカードは、専用の読み取り装置に差し込む 必要があり、カードの縦、横、厚みの寸法規定を必要とする欠点があった。もっ とも近年の技術進歩から電波等を利用したワイヤレスカードも利用されはじめて おり、カードの形状と寸法に自由度がでてきているが、遠隔無線通信を考えた時 に電子回路により構成される無線通信装置が大型となり、従来のカードとの併用 は難しいという問題がある。

【０００３】 さらに近年インターネットに代表されるコンピュータネットワークを利用した 電子商取引が注目されているが、利用者がコンピュータの操作設定をしてからで ないとカードを利用しての電子商取引ができないという問題と、高度なセキュリ ティを必要とする場合は操作が複雑となる欠点がある。

【０００４】 また前記磁気カードと前記ＩＣカードと前記ワイヤレスカードが一体となった 複合カードがないため、それぞれ専用の読み取り装置に合わせ、利用者は何枚も のカードを管理しなければならないという問題もある。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする問題点は、磁気カードとＩＣカードとワイヤレスカードが一 体となった複合カードがない点と、電子商取引を行おうとするとき利用者がコン ピュータの操作設定をしなければならない点と、高度なセキュリティを必要とす る場合は操作が複雑となる点である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ＣＤやＤＶＤやメモリースティック等の記憶媒体を収納する携帯ケ ース自身が磁気カードとＩＣカードとワイヤレスカード等の機能を複合的に持ち 、該携帯ケースが管理するユニークなＩＤコードと、該携帯ケース内に収納され る前記記憶媒体が管理するユニークなＩＤコードとを共有し、各種サービスを受 けることを最も主要な特徴とする。

【０００７】

【考案の実施の形態】

携帯ケースはカード形状とし、該携帯ケースの蓋を着脱可能とすると共に、該 携帯ケースの蓋に磁気ストライプまたは磁気コーティングの加工およびチップＩ Ｃ等の電子回路の組込みを行い、磁気カードとＩＣカードとワイヤレスカード等 の機能を複合的に持たせ、さらに前記携帯ケースに収納するＣＤやＤＶＤ等の記 憶媒体は長方形や正方形等の異形のものとし前記携帯ケースに収納しやすくし、 さらにメモリースティックやスマートメディアやコンパクトフラッシュ等の記憶 媒体を収納するスペースを前記携帯ケースに確保することにより実現した。

【０００８】

【実施例】

図１は、 本考案装置の１実施例の斜視図であって、１は通信機能付き携帯ケース、２は 携帯ケース蓋、３は記憶媒体、４は携帯ケース中蓋、５は携帯ケース本体、３１ は異形のＣＤ（ＤＶＤ）、３２はメモリースティック、３３はスマートメディア 、３４はコンパクトフラッシュである。

【０００９】 通信機能付き携帯ケース１は、中に収納する各種の記憶媒体３、例えば４角形 とした異形のＣＤ（ＤＶＤ）３１やメモリースティック３２やスマートメディア ３３やコンパクトフラッシュ３４等の保護をするのみでなく、携帯ケース蓋２に 、磁気ストライプの貼り付けまたは印刷を行ったり、ＩＣチップ等の電子回路の 埋め込みを行うことにより、前記携帯ケース蓋２が、磁気カードや、接触または 非接触のＩＣカード等の機能を持つ。

【００１０】 金銭の決済や本人確認等のカードとして利用する場合は、携帯ケース蓋２を携 帯ケース本体５より取り外して単独で使用すれば良く、これによりカードリーダ ー等の従来からあるカード読み取り装置にも使用可能となる。

【００１１】 なお前記携帯ケース蓋２に組み込むカード機能の組み合わせは自由であり、例 えば磁気カード機能のみとか、非接触ＩＣカード機能のみとか、磁気カードと接 触ＩＣカード機能の組み合わせ等としても良い。

【００１２】 また前記携帯ケース本体５に、パソコンや携帯電話機や携帯端末機等に接続す るための有線または無線の通信機能を持たせても良い。

【００１３】 実施例での記憶媒体３の収納方法は、異形のＣＤ（ＤＶＤ）３１は、該異形の ＣＤ（ＤＶＤ）３１の真中の穴に合わせて、携帯ケース中蓋４に突起を設けて固 定するようにし、メモリースティック３２とスマートメディア３３とコンパクト フラッシュ３４は、それぞれの外形に合わせた溝の中に収納するようにした。

【００１４】 なお通信機能付き携帯ケース１に収納する記憶媒体３の組み合わせは自由であ り、例えば異形のＣＤ（ＤＶＤ）３１のみとしたり、該異形のＣＤ（ＤＶＤ）と メモリースティック３２との組み合わせ等としても良い。

【００１５】 さらに携帯ケース蓋２の片面と携帯ケース本体５の底面等には、全面に印刷等 の加工をしても良い。

【００１６】 図２は、 本考案装置の１実施例の平面図であって、２は図１と同様、２１は磁気ストラ イプ、２２は機械的接点、２３は無線通信装置である。

【００１７】 電波等を利用した非接触のカードであればカードの形状やサイズを自由にして も良いが、磁気カードや接触型のＩＣカード等のように、従来のカード読み取り 装置に差し込み直接機械に接触させて情報を読み取らせるものについては、カー ドの形状とサイズに規格があるため、携帯ケース蓋２を前記カードの形状とサイ ズに合わせることにより使用を可能とした。

【００１８】 なお現在使用されている主要なカードとしては、磁気カードとＩＣカードがあ り、今後使用されるカードとしてワイヤレスカードがある。これらカードについ て下記に簡単に説明する。

【００１９】 磁気カードは、プラスチックカード等に磁気ストライプ２１を貼り付けた例え ばデビットカード等、または紙に磁気コーティングを行った例えばテレフォンカ ード等がある。

【００２０】 ＩＣカードは、プラスチックカード等の中にＭＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ等の電子 回路を内臓し、機械的接点２２を表面に出した接触式と、静電気効果等を利用し て機械的接点２２を持たない非接触式があり、セキュリティを高めたカードとし て、前記磁気カードに変わり使用され始めている。

【００２１】 ワイヤレスカードは、前記ＩＣカードと同様にプラスチックカード等の中に電 子回路を内臓したものであるが、無線通信のための送信回路または送受信回路、 すなわち無線通信装置２３を持ち、電波を利用してデータ通信を行うものである 。

【００２２】 実施例では、磁気カードの機能とＩＣカードの機能とワイヤレスカードの機能 を携帯ケース蓋２に集約し１枚のカードとしたが、ワイヤレスカードは、カード 読み取り装置に直接差し込む必要がないため形状やサイズが自由であり、前記ワ イヤレスカードの機能を前記携帯ケース蓋２以外の場所、例えば携帯ケース本体 ５等に組み込んでもよい。

【００２３】 図３は、 本考案装置を利用した請求項３に対応する１実施例の説明図であって、１から ３と５は図１と同様、６はインターネット、７はｅコマース、８はｉモード、６ １はプロバイダー、６２はカード会社、６３は銀行、６４は電話会社、６５は企 業、６６はパソコン、６７はゲーム機、６８は携帯端末機（携帯電話機）、６９ は利用者、７１はコンビニエンス、７２はキャッシュレス、７３はテーマパーク 、７４は入場券である。

【００２４】 一般利用者がインターネット６に接続する方法としては、プロバイダー６１を 介してパソコン６６を利用して接続することが一般的だが、近年ゲーム機６７や 携帯端末機（携帯電話機）６８を利用して接続することも一般化しつつある。 一方前記プロバイダー６１も電子商取引すなわちｅコマース７の本格的運用を 目指し、カード会社６２や銀行６３や電話会社６４や企業６５との業務提携等を 行っている。さらに電話会社６４は、携帯端末機（携帯電話機）６８の通信ネッ トワークとして独自システムを運用しているが、例えばｉモード８等のサービス によりインターネット６への接続サービスを行っている。

【００２５】 しかしながら金銭決済や本人認証における利用者６９の確認方法は、ｅコマー ス７、ｉモード８、プロバイダー６１、カード会社６２、銀行６３、企業６５等 でそれぞれ異なり、該利用者６９自身が判断して、利用するカードを選択したり パソコン６６や携帯端末機（携帯電話機）６８の操作をしなければならず、該利 用者６９にとって取り扱いが煩雑なものになっている。この問題を解決するため には、全てのシステムで共通に使用できるユニークなＩＤコードと全てのカード 読み取り装置に対応できるカードが必要となるが、本考案装置である通信機能付 き携帯ケース１は、それを提供するものである。

【００２６】 具体的な使用方法を次に説明する。 異形のＣＤ（ＤＶＤ）３１、メモリースティック３２、スマートメディア３３ 、コンパクトフラッシュ３４等の記憶媒体３は、パソコン６６、ゲーム機６７、 携帯端末機（携帯電話機）６８等の装置に利用されるが、該記憶媒体３に例えば インターネット６のプロバイダー６１に接続するための通信プロコトルと本人認 証のためのユニークなＩＤコードとを書き込んでおけば、自動的に前記パソコン ６６、前記ゲーム機６７、前記携帯端末機（携帯電話機）６８等の装置を前記プ ロバイダー６１に接続することができる。一方前記プロバイダー６１が、カード 会社６２、銀行６３、電話会社６４、企業６５等と、ｅコマース７あるいはｉモ ード８との利用契約を結び前記ユニークなＩＤコードの管理を行えば、前記ｅコ マース７または前記ｉモード８を利用する利用者６９は、前記プロバイダー６１ にアクセスするだけで各種商品の購入や各種サービスの予約が可能となる。それ は例えばカード機能を持つ携帯ケース蓋２によりコンビニエンス７１等にてキャ ッシュレス７２での買物等や、テーマーパーク７３等においてワイヤレスカード 等による入場券７４の利用等ができるということである。

【００２７】 また最近は前記携帯端末機（携帯電話機）６８等によるインターネット接続方 法として前記ｉモード８が利用され初めているが、前記インターネット６上の各 種サービスを受けるために必要な認証コードとなる前記ユニークなＩＤコードを 、前記ユニークなＩＤコードを記憶した携帯ケース本体５から有線または無線の 通信処理にて前記携帯端末機（携帯電話機）６８に送信するのが良く、さらに該 無線の通信処理の手段として最近注目されているブルートゥースを利用しても良 い。

【００２８】 実施例では前記ユニークなＩＤコードの管理を前記プロバイダー６１としたが 、前記ユニークなＩＤコードの管理は、前記カード会社６２あるいは前記銀行６ ３等、前記プロバイダー６１以外の会社または組織で行っても良い。

【００２９】 図４は、 本考案装置を利用した請求項４に対応する１実施例の説明図であって、１と３ と３１は図１と同様、７と６８は図３と同様、９は生体センサー、９１は指紋セ ンサー、９２は虹彩センサー、９３は声紋センサーである。

【００３０】 セキュリティ性の高い認証方法として指紋識別、虹彩識別、声紋識別等の生体 識別が今後期待されるが、ネットワーク型のｅコマース７を考えたとき前記生体 識別データの保護が問題となる。ネットワーク上に前記生体識別データが残る以 上不正アクセスの危険も残る。そこで異形のＣＤ等の記憶媒体３に前記生体識別 データを保存するようにし、ネットワーク上に前記生体識別データを残さず、前 記ｅコマース７等においてアクセスが必要な場合は、前記生体識別データが保存 された前記記憶媒体３を携帯端末機（携帯電話機）６８等の通信端末にセットし 、通信機能付き携帯ケース１にセットされた生体センサー９からの生体識別デー タと比較一致したならばアクセス可能とすれば、前記生体識別データをクローズ な世界で取り扱いながらの本人認証となり、非常にセキュリティの高い認証シス テムとなる。言わば前記記憶媒体３が印鑑の役目とすれば、前記生体センサー９ が自筆サインの役目となり、印鑑と自筆サインが一致しなければ認証しないシス テムとなる。

【００３１】 なお実施例では、前記生体センサー９を前記通信機能付き携帯ケース１にセッ トして、該通信機能付き携帯ケース１から有線または無線の通信手段により、前 記生体センサー９から入力される生体識別データを前記携帯端末機（携帯電話機 ）６８等の通信端末に送るようにしたが、必ずしも前記生体センサー９は、前記 通信機能付き携帯ケース１にセットする必要が無く、例えば前記携帯端末機（携 帯電話機）６８等の通信端末にセットしても良い。

【００３２】

【考案の効果】

従来からあるカード決済に加え、最近はインターネット等を利用した電子商取 引すなわちｅコマースが活発化して来ているが、管理システムがそれぞれ異なる ため、利用者からすると複数のＩＤコードを使い分けなければならない煩雑さが ある。さらに将来的にはブルートゥースによる無線通信ネットワークが構築され 、世界中の携帯機器や家電製品等までもがコンピュータネットワークに接続され ることが予想されており、利用者が管理するＩＤコードがさらに増える可能性が ある。利用者からすればＩＤコードは１つにするのが望ましいのであり、それが 世界共通のユニークなＩＤコードとなればさらに便利となる。

【００３２】 しかしコンピュータに使用される記憶媒体は、ＣＤ、ＤＶＤ、ＦＤ、ＭＯ、メ モリースティック、スマートメディア、コンパクトフラッシュ等と多種多様であ り、カードにしても磁気カード、ＩＣカード、ワイヤレスカード等と種類がある 。これらの記憶媒体とカードとを一まとめにし管理できるようにしなければ、Ｉ Ｄコードの共有は難しいものとなるため本考案装置が必要となる。

【００３３】 本考案の通信機能付き携帯ケースは、収納されるＣＤやＤＶＤやメモリーステ ィック等の記憶媒体と、該携帯ケースが必然的に組み合わされることになり、前 記記憶媒体が管理するユニークなＩＤコードと、該携帯ケースが管理するユニー クなＩＤコードとを簡単に共有させることができ、世界共通のユニークなＩＤコ ードを利用して、全世界で各種共通のサービスが受けられるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案装置の１実施例の斜視図である。

【図２】本考案装置の１実施例の平面図である。

【図３】本考案装置を利用した請求項３に対応する１実
施例の説明図である。

【図４】本考案装置を利用した請求項４に対応する１実
施例の説明図である。

【符号の説明】

１ 通信機能付き携帯ケース ２ 携帯ケース蓋 ３ 記憶媒体 ４ 携帯ケース中蓋 ５ 携帯ケース本体 ６ インターネット ７ ｅコマース ８ ｉモード ９ 生体センサー ２１ 磁気ストライプ ２２ 機械的接点 ２３ 無線通信装置 ３１ 異形のＣＤ（ＤＶＤ） ３２ メモリースティック ３３ スマートメディア ３４ コンパクトフラッシュ ６１ プロバイダー ６２ カード会社 ６３ 銀行 ６４ 電話会社 ６５ 企業 ６６ パソコン ６７ ゲーム機 ６８ 携帯端末機（携帯電話機） ６９ 利用者 ７１ コンビニエンス ７２ キャッシュレス ７３ テーマパーク ７４ 入場券 ９１ 指紋センサー ９２ 虹彩センサー ９３ 声紋センサー

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 佐原 文雄 静岡県浜松市白羽町584番地 株式会社電 興社 白羽工場内

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ＣＤやＤＶＤやメモリースティック等の記
   憶媒体を収納する携帯ケースであって、該携帯ケース
   に、アンテナ回路と、送信回路または送受信回路と、通
   信プロトコル等のプログラムやユニークなＩＤコード等
   の情報を管理するＭＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ等のチップＩ
   Ｃ等で構成される電子回路と、電力供給回路とを搭載
   し、有線または無線等の通信手段により、前記ユニーク
   なＩＤコード等の情報を利用して、該携帯ケースを所有
   する者の識別管理を可能とすることを特徴とする通信機
   能付き携帯ケース。
2. 【請求項２】ＣＤやＤＶＤやメモリースティック等の記
   憶媒体を収納する携帯ケースであって、磁気ストライプ
   または磁気コーティングあるいはＩＣカード機能を埋め
   込むことで，金銭の決済あるいは本人確認等を行うこと
   を特徴とする携帯ケース。
3. 【請求項３】ＣＤやＤＶＤやメモリースティック等の記
   憶媒体を管理するユニークなＩＤコードと、該記憶媒体
   を収納する携帯ケースを管理するユニークなＩＤコード
   とを共有し、金銭の決済あるいは本人確認等を行う場合
   に、前記記憶媒体と前記携帯ケースとを互換性を持って
   個々に利用したり、双方を連携して利用したりすること
   を特徴とする携帯ケース。
4. 【請求項４】ＣＤやＤＶＤやメモリースティック等の記
   憶媒体を収納する携帯ケースであって、該携帯ケース
   に、指紋センサー、虹彩センサー、声紋センサー等の生
   体センサーを取付け、さらに該携帯ケース内に収納され
   るＣＤやＤＶＤやメモリースティック等の記憶媒体に
   は、指紋識別、虹彩識別、声紋識別等の生体識別データ
   を他の情報と共にコピープロテクトかけて記憶させ保管
   し、前記生体センサーからの入力と、前記記憶媒体に保
   管された前記生体識別データとが一致することを確認す
   ることを特徴とする携帯ケース。
5. 【請求項５】ＣＤやＤＶＤやメモリースティック等の記
   憶媒体を収納する携帯ケースであって，請求項１から請
   求項４の機能を任意に組み合わせた携帯ケース。