JP3069439B2 - コード用グロメット - Google Patents
コード用グロメットInfo
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- JP3069439B2 JP3069439B2 JP4194054A JP19405492A JP3069439B2 JP 3069439 B2 JP3069439 B2 JP 3069439B2 JP 4194054 A JP4194054 A JP 4194054A JP 19405492 A JP19405492 A JP 19405492A JP 3069439 B2 JP3069439 B2 JP 3069439B2
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- Japan
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- cord
- hole
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- Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
- Insulating Bodies (AREA)
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばリヤーコンビネ
ーションランプ等の車両用灯具と電源とを結ぶコードを
車体(壁)に開設した透孔に水密に通すコード用グロメ
ットに係り、特にテーピングが不要であり、その分組み
付け作業が簡略化され、かつ外観が整然化され、その上
水密性が向上されるコード用グロメットに関するもので
ある。
ーションランプ等の車両用灯具と電源とを結ぶコードを
車体(壁)に開設した透孔に水密に通すコード用グロメ
ットに係り、特にテーピングが不要であり、その分組み
付け作業が簡略化され、かつ外観が整然化され、その上
水密性が向上されるコード用グロメットに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のコード用グロメットを図5
を参照して説明する。図において、1は壁としての車体
である。この車体1に円形の透孔10を開設する。図に
おいて、2はグロメットである。このグロメット2は、
合成ゴム等からなり、中央の管状のコード挿通部20
と、外側のリング状の嵌合部21と、その嵌合部21の
外周の一端側に設けた環状の嵌合溝22と、前記外側の
嵌合部21と前記中央のコード挿通部20とをフレキシ
ブルに連結する連結部23とからなる。図において、3
は例えばリヤーコンビネーションランプ等の車両用灯具
(図示せず)と電源(図示せず)とを結ぶコードであ
る。次に、上述の従来のコード用グロメットの組み付け
作業について説明する。まず、グロメット2のコード挿
通部20中に複数本のコード3を挿通し、そのグロメッ
ト2のコード挿通部20の両端部とコード3とにテープ
30を巻き付ける。かかるグロメット2の嵌合部21の
一端側を車体1の透孔10に圧入して、その車体1の透
孔10の縁にグロメット2の嵌合溝22を嵌合させるこ
とにより、コード3をグロメット2を介して車体1の透
孔10に水密に通すことができる。又は、グロメット2
の嵌合部21の一端側を車体1の透孔10に圧入して、
その車体1の透孔10の縁にグロメット2の嵌合溝22
を嵌合させて、グロメット2を車体1に固定する。それ
から、そのグロメット2のコード挿通部20中にコード
3を挿通し、そのグロメット2のコード挿通部20の両
端部とコード3とにテープ30を巻き付けることによ
り、コード3をグロメット2を介して車体1の透孔10
に水密に通すことができる。
を参照して説明する。図において、1は壁としての車体
である。この車体1に円形の透孔10を開設する。図に
おいて、2はグロメットである。このグロメット2は、
合成ゴム等からなり、中央の管状のコード挿通部20
と、外側のリング状の嵌合部21と、その嵌合部21の
外周の一端側に設けた環状の嵌合溝22と、前記外側の
嵌合部21と前記中央のコード挿通部20とをフレキシ
ブルに連結する連結部23とからなる。図において、3
は例えばリヤーコンビネーションランプ等の車両用灯具
(図示せず)と電源(図示せず)とを結ぶコードであ
る。次に、上述の従来のコード用グロメットの組み付け
作業について説明する。まず、グロメット2のコード挿
通部20中に複数本のコード3を挿通し、そのグロメッ
ト2のコード挿通部20の両端部とコード3とにテープ
30を巻き付ける。かかるグロメット2の嵌合部21の
一端側を車体1の透孔10に圧入して、その車体1の透
孔10の縁にグロメット2の嵌合溝22を嵌合させるこ
とにより、コード3をグロメット2を介して車体1の透
孔10に水密に通すことができる。又は、グロメット2
の嵌合部21の一端側を車体1の透孔10に圧入して、
その車体1の透孔10の縁にグロメット2の嵌合溝22
を嵌合させて、グロメット2を車体1に固定する。それ
から、そのグロメット2のコード挿通部20中にコード
3を挿通し、そのグロメット2のコード挿通部20の両
端部とコード3とにテープ30を巻き付けることによ
り、コード3をグロメット2を介して車体1の透孔10
に水密に通すことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
のコード用グロメットは、ただ単にグロメット2のコー
ド挿通部20中にコード3を挿通するものであるから、
そのグロメット2のコード挿通部20中に挿通したコー
ド3とグロメット2のコード挿通部20の両端部とに防
水のためにテープ30を巻き付ける必要がある。このた
めに、グロメット2の組み付け作業が煩雑であり、かつ
外観上テーピング30が見え、見栄えが悪い等の問題が
ある。
のコード用グロメットは、ただ単にグロメット2のコー
ド挿通部20中にコード3を挿通するものであるから、
そのグロメット2のコード挿通部20中に挿通したコー
ド3とグロメット2のコード挿通部20の両端部とに防
水のためにテープ30を巻き付ける必要がある。このた
めに、グロメット2の組み付け作業が煩雑であり、かつ
外観上テーピング30が見え、見栄えが悪い等の問題が
ある。
【0004】本発明の目的は、組み付け作業が簡単で、
かつ外観上の見栄えが良く、その上水密性が向上される
コード用グロメットを提供することにある。
かつ外観上の見栄えが良く、その上水密性が向上される
コード用グロメットを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題を
解決するために、ゴム製のインナー部と、ゴム製のアウ
ター部と、樹脂製のキャップ部と、樹脂製のリング部を
備え、前記インナー部にコードを通す透孔を設け、一方
前記アウター部の中央に前記キャップ部及びリング部を
嵌合しかつ前記コードを挿通する透孔を設けると共に、
そのアウター部の外周面に前記壁の透孔の縁に嵌合する
嵌合部を設け、前記キャップ部に前記インナー部を締り
ばめの状態で嵌合しかつ前記アウター部の透孔に締りば
めの状態で嵌合する形状をなす筒部を設け、前記リング
部に、前記キャップ部に嵌合する嵌合部と、前記キャッ
プ部に嵌合した際に前記インナー部を押える押え部と
を、設けたことを特徴とする。
解決するために、ゴム製のインナー部と、ゴム製のアウ
ター部と、樹脂製のキャップ部と、樹脂製のリング部を
備え、前記インナー部にコードを通す透孔を設け、一方
前記アウター部の中央に前記キャップ部及びリング部を
嵌合しかつ前記コードを挿通する透孔を設けると共に、
そのアウター部の外周面に前記壁の透孔の縁に嵌合する
嵌合部を設け、前記キャップ部に前記インナー部を締り
ばめの状態で嵌合しかつ前記アウター部の透孔に締りば
めの状態で嵌合する形状をなす筒部を設け、前記リング
部に、前記キャップ部に嵌合する嵌合部と、前記キャッ
プ部に嵌合した際に前記インナー部を押える押え部と
を、設けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明は、上記の構成により、キャップ部の筒
部中にインナー部を締りばめで保持させると共に、その
キャップ部の筒部をアウター部の透孔に締りばめで保持
させると、そのキャップ部の筒部とインナー部との締り
ばめ及びそのキャップ部の筒部とアウター部との締りば
めの反力で、防水のためのテーピングを施さずに、イン
ナー部の透孔とコードとの水密性が確固に保たれ、かつ
アウター部の嵌合部と壁の透孔の縁との水密性も確固に
保たれる。しかも、防水のためのテーピングを施す必要
がないので、その分組み付け作業が簡略化され、かつ外
観が整然化される。
部中にインナー部を締りばめで保持させると共に、その
キャップ部の筒部をアウター部の透孔に締りばめで保持
させると、そのキャップ部の筒部とインナー部との締り
ばめ及びそのキャップ部の筒部とアウター部との締りば
めの反力で、防水のためのテーピングを施さずに、イン
ナー部の透孔とコードとの水密性が確固に保たれ、かつ
アウター部の嵌合部と壁の透孔の縁との水密性も確固に
保たれる。しかも、防水のためのテーピングを施す必要
がないので、その分組み付け作業が簡略化され、かつ外
観が整然化される。
【0007】また、本発明は、キャップ部にリング部を
嵌合することにより、そのリング部でインナー部を押え
るので、少なくともリング部で押えた方向にインナー部
が抜けるのを防ぐことができる。
嵌合することにより、そのリング部でインナー部を押え
るので、少なくともリング部で押えた方向にインナー部
が抜けるのを防ぐことができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係るコード用グロメットの一
実施例を図1乃至図4を参照して説明する。図中、図5
と同符号は同一のものを示す。図において、11は車体
1の透孔10の縁を直角に折り曲げて形成したフランジ
部である。
実施例を図1乃至図4を参照して説明する。図中、図5
と同符号は同一のものを示す。図において、11は車体
1の透孔10の縁を直角に折り曲げて形成したフランジ
部である。
【0009】図において、4はインナー部である。この
インナー部4は、合成ゴム、例えばEPDM(エチレン
・プロピレンゴム)からなり、短い円柱形状をなす。こ
のインナー部4にコード3を通すための複数個の透孔4
0をインナー部4の軸方向に等間隔に設けると共に、イ
ンナー部4の外周面から前記透孔40までの間にコード
3を前記透孔40中にセットするための切れ目41をイ
ンナー部4の径方向に設ける。上述のインナー部4の透
孔40の数は、コード3の通す本数によって、例えば図
3(A)、(B)、(C)に示すように、5個、6個、
8個とする。このとき、インナー部4の外径Aは同一に
しておく。また、上述のインナー部4の透孔40の内径
は、コード3の外径より若干小さいか若しくはほぼ等し
くする。さらに、上述のインナー部4の切れ目41は、
剃刀等の鋭敏な刃でインナー部4を切断して形成したも
のである。
インナー部4は、合成ゴム、例えばEPDM(エチレン
・プロピレンゴム)からなり、短い円柱形状をなす。こ
のインナー部4にコード3を通すための複数個の透孔4
0をインナー部4の軸方向に等間隔に設けると共に、イ
ンナー部4の外周面から前記透孔40までの間にコード
3を前記透孔40中にセットするための切れ目41をイ
ンナー部4の径方向に設ける。上述のインナー部4の透
孔40の数は、コード3の通す本数によって、例えば図
3(A)、(B)、(C)に示すように、5個、6個、
8個とする。このとき、インナー部4の外径Aは同一に
しておく。また、上述のインナー部4の透孔40の内径
は、コード3の外径より若干小さいか若しくはほぼ等し
くする。さらに、上述のインナー部4の切れ目41は、
剃刀等の鋭敏な刃でインナー部4を切断して形成したも
のである。
【0010】図において、5はアウター部である。この
アウター部5は、合成ゴム、例えばEPDM(エチレン
・プロピレンゴム)からなり、一端面が小円形をなし、
かつ他端面が大円形をなすほぼ円錐台形状をなす。この
アウター部5の中央に、後述するキャップ部6及びリン
グ部7を嵌合しかつ前記コード3を挿通するための透孔
50、51、52をアウター部5の軸方向設ける。この
透孔50、51、52のうち、一端部50側の内径Bを
大とし、かつ中間部51側の内径Cを小とし、さらに他
端部52側の内径を大とする。このアウター部5の透孔
の大径部50及び52と小径部51との間に段部53及
び54を環状に設ける。このアウター部5の外周面のう
ち大径の他端部と中径の中間部との間に、前記車体1の
透孔10の縁(フランジ部11)に嵌合する嵌合溝部5
5を環状に設ける。このアウター部5の嵌合溝部55の
大径部の端面に断面三角形状のビード56を環状に一体
に突設する。なお、このアウター部5の一端部から中間
部の嵌合溝部55までの外形は、前記車体1の透孔10
のフランジ部11に嵌合し易いように、湾曲している。
アウター部5は、合成ゴム、例えばEPDM(エチレン
・プロピレンゴム)からなり、一端面が小円形をなし、
かつ他端面が大円形をなすほぼ円錐台形状をなす。この
アウター部5の中央に、後述するキャップ部6及びリン
グ部7を嵌合しかつ前記コード3を挿通するための透孔
50、51、52をアウター部5の軸方向設ける。この
透孔50、51、52のうち、一端部50側の内径Bを
大とし、かつ中間部51側の内径Cを小とし、さらに他
端部52側の内径を大とする。このアウター部5の透孔
の大径部50及び52と小径部51との間に段部53及
び54を環状に設ける。このアウター部5の外周面のう
ち大径の他端部と中径の中間部との間に、前記車体1の
透孔10の縁(フランジ部11)に嵌合する嵌合溝部5
5を環状に設ける。このアウター部5の嵌合溝部55の
大径部の端面に断面三角形状のビード56を環状に一体
に突設する。なお、このアウター部5の一端部から中間
部の嵌合溝部55までの外形は、前記車体1の透孔10
のフランジ部11に嵌合し易いように、湾曲している。
【0011】図において、6はキャップ部である。この
キャップ部6は合成樹脂製からなり、中空状の筒部60
と、その筒部60の一端に一体に設けた蓋部61と、そ
の蓋部61の中央に前記筒部60内と連通するように設
けた透孔62とからなる。このキャップ部6の筒部60
は、その内径Dが前記インナー部4の外径Aより若干小
さいか若しくはほぼ等しく、またその外径Eが前記アウ
ター部5の小径の透孔51の内径Cより若干大きいか若
しくはほぼ等しい。
キャップ部6は合成樹脂製からなり、中空状の筒部60
と、その筒部60の一端に一体に設けた蓋部61と、そ
の蓋部61の中央に前記筒部60内と連通するように設
けた透孔62とからなる。このキャップ部6の筒部60
は、その内径Dが前記インナー部4の外径Aより若干小
さいか若しくはほぼ等しく、またその外径Eが前記アウ
ター部5の小径の透孔51の内径Cより若干大きいか若
しくはほぼ等しい。
【0012】図において、7はリング部である。このリ
ング部7は、合成樹脂製からなり、中央に透孔70を有
し、かつ一端面に前記キャップ部6の筒部60の先端が
嵌合する嵌合溝71を環状に設ける。このリング部7の
外径Fは、前記アウター部5の大径の透孔50の内径B
より若干大きいか若しくはほぼ等しい。このリング部7
の一端面のうち、嵌合溝71より内側の部分が前記イン
ナー部4の他端面を押える押え部を構成する。
ング部7は、合成樹脂製からなり、中央に透孔70を有
し、かつ一端面に前記キャップ部6の筒部60の先端が
嵌合する嵌合溝71を環状に設ける。このリング部7の
外径Fは、前記アウター部5の大径の透孔50の内径B
より若干大きいか若しくはほぼ等しい。このリング部7
の一端面のうち、嵌合溝71より内側の部分が前記イン
ナー部4の他端面を押える押え部を構成する。
【0013】この実施例における本発明のコード用グロ
メットは、以上の如き構成からなり、以下その組み付け
方について説明する。まず、インナー部4の透孔40に
コード3を切れ目41を介して圧入する。このとき、上
述のインナー部4の切れ目41は剃刀等の鋭敏な刃で切
断して形成したものであるから、コード41を透孔40
にセットした後はインナー部4の弾性復帰力でその切れ
目41が密着するので、コード3を透孔40に水密に保
持することができる。次に、このインナー部4をキャッ
プ部6の筒部60中に圧入して締りばめの状態で嵌合す
る。このとき、キャップ部6の筒部60とインナー部4
との締りばめの反力で、防水のためのテーピングを施さ
ずに、インナー部4の透孔40とコード3との水密性が
確固に保たれる。なお、上述のインナー部4の一端面を
前記キャップ部6の蓋部61に当接させておく。
メットは、以上の如き構成からなり、以下その組み付け
方について説明する。まず、インナー部4の透孔40に
コード3を切れ目41を介して圧入する。このとき、上
述のインナー部4の切れ目41は剃刀等の鋭敏な刃で切
断して形成したものであるから、コード41を透孔40
にセットした後はインナー部4の弾性復帰力でその切れ
目41が密着するので、コード3を透孔40に水密に保
持することができる。次に、このインナー部4をキャッ
プ部6の筒部60中に圧入して締りばめの状態で嵌合す
る。このとき、キャップ部6の筒部60とインナー部4
との締りばめの反力で、防水のためのテーピングを施さ
ずに、インナー部4の透孔40とコード3との水密性が
確固に保たれる。なお、上述のインナー部4の一端面を
前記キャップ部6の蓋部61に当接させておく。
【0014】一方、アウター部5の一端部を車体1の透
孔10に圧入して、そのアウター部5の嵌合溝部55を
車体1の透孔10の縁(フランジ部11)に嵌合させて
おく。それから、このアウター部5の透孔51中に上述
のキャップ部6の筒部60を、アウター部5の他端側の
大径の透孔52から圧入して、締りばめの状態で嵌合す
る。このとき、アウター部5の透孔51とキャップ部6
の筒部60との締りばめの反力で、防水のためのテーピ
ングを施さずに、アウター部5の嵌合溝部55を車体1
の透孔10の縁(フランジ部11)に水密に保持するこ
とができる。なお、上述のキャップ部6の鍔部61を前
記アウター部5の他端側の段部54に当接させておく。
孔10に圧入して、そのアウター部5の嵌合溝部55を
車体1の透孔10の縁(フランジ部11)に嵌合させて
おく。それから、このアウター部5の透孔51中に上述
のキャップ部6の筒部60を、アウター部5の他端側の
大径の透孔52から圧入して、締りばめの状態で嵌合す
る。このとき、アウター部5の透孔51とキャップ部6
の筒部60との締りばめの反力で、防水のためのテーピ
ングを施さずに、アウター部5の嵌合溝部55を車体1
の透孔10の縁(フランジ部11)に水密に保持するこ
とができる。なお、上述のキャップ部6の鍔部61を前
記アウター部5の他端側の段部54に当接させておく。
【0015】そして、上述のアウター部5の一端側の大
径の透孔50中にリング部7を圧入して、締りばめの状
態で嵌合すると共に、このリング部7の嵌合溝71に前
記キャップ部6の筒部60の先端部を嵌合する。このと
き、上述のリング部7の一端面のうち、嵌合溝71より
内側の部分が前記インナー部4の他端面を押えるので、
このリング部7がインナー部4を押える方向、すなわち
図1中の矢印イ方向にインナー部4が抜けるの防ぐこと
ができる。このリング部7のしかも、この実施例におい
ては、上述のように、インナー部4の他端面が前記キャ
ップ部6の鍔部61に当接するので、上述の矢印イ方向
と逆方向(矢印ロ)にインナー部4が抜けるのをも防ぐ
ことができる。また、上述のリング部7はアウター5の
透孔50に締りばめの状態で嵌合し、かつ前記キャップ
部6もアウター5の透孔51に締りばめの状態で嵌合す
るので、このリング部7とキャップ部6とは確固に嵌合
することとなる。
径の透孔50中にリング部7を圧入して、締りばめの状
態で嵌合すると共に、このリング部7の嵌合溝71に前
記キャップ部6の筒部60の先端部を嵌合する。このと
き、上述のリング部7の一端面のうち、嵌合溝71より
内側の部分が前記インナー部4の他端面を押えるので、
このリング部7がインナー部4を押える方向、すなわち
図1中の矢印イ方向にインナー部4が抜けるの防ぐこと
ができる。このリング部7のしかも、この実施例におい
ては、上述のように、インナー部4の他端面が前記キャ
ップ部6の鍔部61に当接するので、上述の矢印イ方向
と逆方向(矢印ロ)にインナー部4が抜けるのをも防ぐ
ことができる。また、上述のリング部7はアウター5の
透孔50に締りばめの状態で嵌合し、かつ前記キャップ
部6もアウター5の透孔51に締りばめの状態で嵌合す
るので、このリング部7とキャップ部6とは確固に嵌合
することとなる。
【0016】このように、キャップ部6の筒部60とイ
ンナー部4との締りばめ及びそのキャップ部6の筒部6
0とアウター部5との締りばめの反力で、防水のための
テーピングを施さずに、インナー部4の透孔40とコー
ド3との水密性が確固に保たれ、かつアウター部5の嵌
合部55と車体1の透孔10の縁(フランジ部11)と
の水密性も確固に保たれる。しかも、防水のためのテー
ピングを施す必要がないので、その分組み付け作業が簡
略化され、かつ外観が整然化される。
ンナー部4との締りばめ及びそのキャップ部6の筒部6
0とアウター部5との締りばめの反力で、防水のための
テーピングを施さずに、インナー部4の透孔40とコー
ド3との水密性が確固に保たれ、かつアウター部5の嵌
合部55と車体1の透孔10の縁(フランジ部11)と
の水密性も確固に保たれる。しかも、防水のためのテー
ピングを施す必要がないので、その分組み付け作業が簡
略化され、かつ外観が整然化される。
【0017】さらに、本発明のコード用グロメットは、
インナー部4とアウター部5とキャップ部6よリング部
7との4ピースから構成されるので、図4の(A)、
(B)、(C)に示すように、車体1の透孔10の内径
G1、G2、G3の大きさが異なったりしても、アウタ
ー部5の透孔50及び51の内径B及びCを一定にし、
かつアウター部5の嵌合溝部55の外径H1、H2、H
3の大きさを前記車体1の透孔10の内径G1、G2、
G3の大きさに合せておけば、嵌合溝部55の外径H
1、H2、H3の大きさの異なるアウター部5を何種類
かを揃えておくだけで、同一のインナー部4及びキャッ
プ部6及びリング部7を共用することができ、その分部
品点数が減り、部品管理が容易となる。
インナー部4とアウター部5とキャップ部6よリング部
7との4ピースから構成されるので、図4の(A)、
(B)、(C)に示すように、車体1の透孔10の内径
G1、G2、G3の大きさが異なったりしても、アウタ
ー部5の透孔50及び51の内径B及びCを一定にし、
かつアウター部5の嵌合溝部55の外径H1、H2、H
3の大きさを前記車体1の透孔10の内径G1、G2、
G3の大きさに合せておけば、嵌合溝部55の外径H
1、H2、H3の大きさの異なるアウター部5を何種類
かを揃えておくだけで、同一のインナー部4及びキャッ
プ部6及びリング部7を共用することができ、その分部
品点数が減り、部品管理が容易となる。
【0018】なお、上述の実施例においては、アウター
部5の嵌合溝部55の大径部の端面に断面三角形状のビ
ード56を環状に一体に突設したので、アウター部5の
嵌合溝部55を車体1の透孔10の縁(フランジ部1
1)に嵌合した際に、そのビード56が車体1に密着す
るので、さらに水密性が確保される。
部5の嵌合溝部55の大径部の端面に断面三角形状のビ
ード56を環状に一体に突設したので、アウター部5の
嵌合溝部55を車体1の透孔10の縁(フランジ部1
1)に嵌合した際に、そのビード56が車体1に密着す
るので、さらに水密性が確保される。
【0019】なお、上述の実施例においては、リヤーコ
ンビネーションランプ等の車両用灯具と電源とを結ぶコ
ード3を車体1に開設した透孔10に水密に通す例につ
いて説明したが、その他のコードを壁に設けた透孔に水
密に通すものにも本発明のコード用グロメットを使用す
ることができる。
ンビネーションランプ等の車両用灯具と電源とを結ぶコ
ード3を車体1に開設した透孔10に水密に通す例につ
いて説明したが、その他のコードを壁に設けた透孔に水
密に通すものにも本発明のコード用グロメットを使用す
ることができる。
【0020】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明のコー
ド用グロメットは、組み付け作業が簡単で、かつ外観上
の見栄えが良く、その上水密性が向上される。
ド用グロメットは、組み付け作業が簡単で、かつ外観上
の見栄えが良く、その上水密性が向上される。
【図1】本発明に係るコード用グロメットの一実施例を
示し、組み付け状態の断面図である。
示し、組み付け状態の断面図である。
【図2】アウター部とインナー部とキャップ部とリング
部との分解図である。
部との分解図である。
【図3】(A)はコードを通す透孔が5個のインナー部
の正面図、(B)はコードを通す透孔が6個のインナー
部の正面図、(C)はコードを通す透孔が8個のインナ
ー部の正面図である。
の正面図、(B)はコードを通す透孔が6個のインナー
部の正面図、(C)はコードを通す透孔が8個のインナ
ー部の正面図である。
【図4】(A)は車体の透孔が小の場合の車体とアウタ
ー部との断面図、(B)は車体の透孔が中の場合の車体
とアウター部との断面図、(C)は車体の透孔が大の場
合の車体とアウター部との断面図である。
ー部との断面図、(B)は車体の透孔が中の場合の車体
とアウター部との断面図、(C)は車体の透孔が大の場
合の車体とアウター部との断面図である。
【図5】従来のコード用グロメットを示した断面図であ
る。
る。
1…車体(壁)、10…透孔、11…縁(フランジ
部)、3…コード、4…インナー部、40…透孔、5…
アウター部、50、51、52…透孔、55…嵌合溝
部、6…キャップ部、60…筒部、7…リング部、71
…嵌合溝。
部)、3…コード、4…インナー部、40…透孔、5…
アウター部、50、51、52…透孔、55…嵌合溝
部、6…キャップ部、60…筒部、7…リング部、71
…嵌合溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭55−79619(JP,U) 実開 昭62−195922(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/22 F16L 5/02 H01B 17/58 H05K 7/00
Claims (1)
- 【請求項1】 壁に開設した透孔にコードを水密に通す
コード用グロメットにおいて、 ゴム製のインナー部と、ゴム製のアウター部と、樹脂製
のキャップ部と、樹脂製のリング部を備え、 前記インナー部は、コードを通す透孔を有し、 前記アウター部は、中央に設けた前記キャップ部及びリ
ング部を嵌合し、かつ前記コードを挿通する透孔と、外
周面に設けた前記壁の透孔の縁に嵌合する嵌合部とを有
し、 前記キャップ部は、前記インナー部を締りばめの状態で
嵌合し、かつ前記アウター部の透孔に締りばめの状態で
嵌合する筒部を有し、 前記リング部は、前記キャップ部に嵌合する嵌合部と、
前記キャップ部に嵌合した際に前記インナー部を押える
押え部とを有することを特徴とするコード用グロメッ
ト。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4194054A JP3069439B2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | コード用グロメット |
EP93111613A EP0580130A1 (en) | 1992-07-21 | 1993-07-20 | Lead-wire grommet |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4194054A JP3069439B2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | コード用グロメット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0638340A JPH0638340A (ja) | 1994-02-10 |
JP3069439B2 true JP3069439B2 (ja) | 2000-07-24 |
Family
ID=16318185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4194054A Expired - Lifetime JP3069439B2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | コード用グロメット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3069439B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4912432B2 (ja) * | 2009-06-17 | 2012-04-11 | 日本車輌製造株式会社 | 床下機器箱配線構造 |
JP5365569B2 (ja) * | 2010-04-01 | 2013-12-11 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネス用のグロメット |
JP5619488B2 (ja) * | 2010-06-24 | 2014-11-05 | 矢崎総業株式会社 | グロメット |
JP2021061679A (ja) * | 2019-10-07 | 2021-04-15 | 矢崎総業株式会社 | グロメット、及び、ワイヤハーネス |
-
1992
- 1992-07-21 JP JP4194054A patent/JP3069439B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0638340A (ja) | 1994-02-10 |
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