JP3068181U - 蓄熱式給湯装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 いちいち入浴剤を入れ撹拌するなどの手間を
必要とせず、常に十分な温浴効果が得られ、しかも、浴
槽や、濾材の入念な清掃を必要としない貯湯タンクを備
えた蓄熱式給湯装置を提供すること。 【解決手段】 貯湯タンクの湯中に石英斑岩を置いた
ことを特徴とする蓄熱式給湯装置としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、風呂や台所で使用される貯湯タンクを備えた蓄熱式給湯装置に関 するものである。

【０００２】

【従来技術】

従来、人は入浴に際して温浴効果を高めるために、入浴剤を浴槽に入れたり、 浴槽内の湯を循環させたりしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、入浴剤は、入浴の度に散布、撹拌をし、最後には浴槽の入念な 清掃をしなければならなかった。また、循環させる場合には濾材に湯垢や髪の毛 類が付着し、この清掃あるいは交換をしなければならず大変であった。

【０００４】 そこで、この考案は、いちいち入浴剤を入れ撹拌するなどの手間を必要とせず 、常に十分な温浴効果が得られ、しかも、浴槽や、濾材の入念な清掃を必要とし ない貯湯タンクを備えた蓄熱式給湯装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するため、請求項１に記載の考案は、貯湯タンクの湯中に石英 斑岩を置いたことを特徴とする蓄熱式給湯装置としているので、石英斑岩が水に 作用し、いちいち入浴剤を入れ撹拌するなどの手間を必要とせず、常に十分な温 浴効果が得られ、しかも、浴槽や、濾材の入念な清掃を必要としない。

【０００６】 また、請求項２に記載の考案は、請求項１において、前記石英斑岩は、通水性 を有する入れ物に入れられ、前記貯湯タンクの底部又はその近傍に置かれること を特徴とする蓄熱式給湯装置としているので、水が石英斑岩に常に接触して石英 斑岩の効用を実現する。

【０００７】 また、請求項３に記載の考案は、請求項２において、前記入れ物は、ステンレ スネットで前記貯湯タンクに固定されていることを特徴とする蓄熱式給湯装置と しているので、腐食にも強く長持ちし、水にも影響を与えない。

【０００８】 また、請求項４に記載の考案は、請求項３において、前記ステンレスネットは 、前記貯湯タンクに溶接で固定されていることを特徴とする蓄熱式給湯装置とし ているので、石がバラバラになって移動せず、ヒーターや排水管や給水管にも影 響を与えない。

【０００９】 さらに、請求項５の考案は、請求項１において、前記石英斑岩は、水１リット ル当たり１５グラムの割合であることを特徴とする蓄熱式給湯装置としているの で、目的に応じた貯湯タンクに最適な量の石英斑岩を入れ、最適な効果を上げる ことが出来る。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、この考案を実施の形態を示す図面に基づいて説明する。

【００１１】 図１は、この考案の実施の形態の蓄熱式給湯装置を示す断面図である。

【００１２】 図中、符号１０は鉄鋼、ステンレス等の金属、ポリプロピレン等の樹脂で作ら れる貯湯タンクで、胴部１１と両端部１２，１３とから構成されている。金属で あれば、これらは別部材で互いに溶接して作られるし、樹脂であれば、一体で作 られることもある。

【００１３】 このような貯湯タンク１０は、縦になるように脚１８で安定的に支えられ、底 部に排水管１４，給水管１５が設けられ、上部には、給湯管１６が設けられ、端 末部に蛇口１７が配設されている。また、貯湯タンク１０内の水を温めるための ヒーター１９が貯湯タンク１０内の底部に設けられている。

【００１４】 さらに、貯湯タンク１０の底部又はその近傍に石英斑岩２０が通水性のある袋 、例えばステンレスネット２１に覆われたり、入れられたりして置かれている。 水との接触面積を大きくするため石英斑岩の大きさはある程度の細かさを要求さ れている。この大きさによって、ステンレスネット２１などの袋の目の大きさが 決まる。貯湯タンクの製作時に入れた石英斑岩２０は、廃棄するまで取り替える 必要がないので、それを入れる袋も丈夫な物でなくてはならない。それに、腐食 し難く、水に悪影響を与えないため、ステンレスは最適である。

【００１５】 ところで、天然ミネラル活性石を求めていたところ、石英斑岩を主成分とした 物に水の浄化作用に極めて有用な働きをする効用があることが分かった。採取し た石英斑岩の元素分析をしたところ、表１に示すような結果を得た。

【００１６】 試験目的 石英斑岩の元素分析 試験場所 ナショナルバッテリー・エンジニアリング株式会社 試験報告日 １９９６年１０月１日 試験装置 ＲＩＸ３０００ Ｘ線管：Ｒｈ ５０ＫＶ／５０ｍＡ 試験条件 分析手法 ＳＦＰ１ ダイヤフラム径 ３０ｍｍ 試験成型方法 シリンダー 添加剤 セルロース 成型圧 ２０トン

【００１７】

【表１】 元素分析結果 （単位 ｃｐｓ） Ｎａ ２４，３００ Ｍｇ ４，７００ Ａｌ １０１，０００ Ｓｉ ２７８，０００ Ｐ １，９００ Ｓ Ｔｒ Ｃｌ Ｔｒ Ｋ １２１，０００ Ｃａ ７８，５００ Ｔｉ １，８００ Ｖ Ｔｒ Ｃｒ Ｔｒ Ｍｎ １，４００ Ｆｅ １２０，０００ Ｎｉ ３００ Ｃｕ ２００ Ｚｎ ５５０ Ｇａ ２５０ Ｒｂ ５，３００ Ｓｒ ２１，３００ Ｙ １，８００ Ｚｒ １０，３００ Ｂａ Ｔｒ ₁ Ｈ〜₈Ｏまでの軽元素及び希ガス元素以外で、 上記表示のない元素は検出できなかった。Ｔｒ：＜２００_cps 上述のように、この石英斑岩は、アルカリ長石と石英を主成分としており、ア ルミニューウムＡｌ、シリコンＳｉ、カリウムＫ、鉄Ｆｅを多く含有し、次いで ナトリュウムＮａ、カルシュウムＣａ、ストロンチュウムＳｒを含有している。 そのため、石英斑岩は、ミネラル分を溶出し、水を活性化し、遠赤外作用による 温浴効果を高め、さらに防錆作用も有している。

【００１８】 すなわち、このような元素を持った石英斑岩は、溶液中に含まれる水分子に作 用し、電解質の浸食を防ぎ変成を止め、酸化を遅らせる。水分子は、表面張力が 大きいため、物質に吸収されるとき浸透力を高める。また、水分子に作用し活性 化した水はイオン化傾向が高まり、鉄などにふれると還元作用となり、防錆作用 をもたらす。さらに、溶液中の不純物は電荷を失い、析出して固体微粒子となり 、やがて大きな粒子に凝集又は成長し、結晶となる。粗大化した粒子は、凝集沈 殿濾過によって溶液から取り除きやすくなる。

【００１９】 この蓄熱式給湯装置は、深夜電力を利用した電気温水器に例えば適用され、家 庭用の風呂や流しで使われる。またより小型で、飲用専用に給湯する装置に適用 される。

【００２０】 このような利用において、石英斑岩は、湯量２００リットル当たり３キログラ ム、すなわち１リットル当たり１５グラムの割合で入れられる。このような貯湯 タンク１０を備えた蓄熱式貯湯装置は、深夜電力に限らないが電力の供給を受け てヒーター１９に通電され、貯湯タンク１０内の水を加熱する。

【００２１】 加熱された水は、対流を起こしつつ上昇し、例えば破線で示した位置より上の 部分が所定温度のお湯となり、蛇口１７を開くことにより、給湯管１６を介して 使われる。使用された分は、給水管１５から供給される。排水管１４は、貯湯タ ンク１０内を清掃するときとか、空にしなければならないときに使用される。

【００２２】 貯湯タンク１０内に入れられた水は、通水性のある袋である、例えばステンレ スネット２１に入れられ、貯湯タンク１０に溶接等で固定された袋内の石英斑岩 ２０と対流により新しい部分が接触する。したがって、石英斑岩２０は、先述し たように、ミネラル分を溶出し、水を活性化し、遠赤外作用によって、わざわざ 入浴剤を入れることなく薬効を奏し、温浴効果を高めるし、湯垢などが濾材等に 付着することがなく清掃も楽である。また、防錆作用もあるので、貯湯タンクの 寿命が延びる。さらに天然水のお湯が得られ、料理、お茶、コーヒーが美味しく なる。

【００２３】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、浴槽や、濾材の入念な清掃をせずとも 、十分な温浴効果が得られる貯湯タンクを備えた蓄熱式給湯装置を提供すること ができる。また、防錆作用もあるので、貯湯タンクの寿命が延びる。さらに天然 水のお湯が得られ、料理、お茶、コーヒーが美味しくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この考案の実施の形態に係る蓄熱式給湯装置
の断面図である。

【符号の説明】

１０ 貯湯タンク １１ 胴部 １２，１３ 端部 ２０ 石英斑岩 ２１ ステンレスネット（通気性のある袋）

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】貯湯タンクの湯中に石英斑岩を置いたこと
   を特徴とする蓄熱式給湯装置。
2. 【請求項２】請求項１において、前記石英斑岩は、通水
   性を有する入れ物に入れられ、前記貯湯タンクの底部又
   はその近傍に置かれることを特徴とする蓄熱式給湯装
   置。
3. 【請求項３】請求項２において、前記入れ物は、ステン
   レスネットで前記貯湯タンクに固定されていることを特
   徴とする蓄熱式給湯装置。
4. 【請求項４】請求項３において、前記ステンレスネット
   は、前記貯湯タンクに溶接で固定されていることを特徴
   とする蓄熱式給湯装置。
5. 【請求項５】請求項１において、前記石英斑岩は、水１
   リットル当たり１５グラムの割合であることを特徴とす
   る蓄熱式給湯装置。