JP3064432U - 飲料容器用蓋 - Google Patents
飲料容器用蓋Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ストローを差し込んだ飲料容器が傾いたりし
ても、飲料を漏れにくくすることができる飲料容器用蓋
を提供する。 【解決手段】 飲料容器用蓋5の大部分を占める本体部
7は、飲料容器1の口部3に取外し可能に装着される装
着部8と、その装着部8の装着時に口部3を塞ぐ口塞ぎ
部9とを備えている。装着部8は円筒状をなし、その内
周面には、前記口部3の雄ねじ4に螺合する雌ねじ10
が形成されている。口塞ぎ部9は、略円板状をなし、装
着部8の上端に一体的に設けられている。口塞ぎ部9に
は、一般的なストロー6よりも若干大径の丸孔からなる
ストロー挿通部11が設けられている。
ても、飲料を漏れにくくすることができる飲料容器用蓋
を提供する。 【解決手段】 飲料容器用蓋5の大部分を占める本体部
7は、飲料容器1の口部3に取外し可能に装着される装
着部8と、その装着部8の装着時に口部3を塞ぐ口塞ぎ
部9とを備えている。装着部8は円筒状をなし、その内
周面には、前記口部3の雄ねじ4に螺合する雌ねじ10
が形成されている。口塞ぎ部9は、略円板状をなし、装
着部8の上端に一体的に設けられている。口塞ぎ部9に
は、一般的なストロー6よりも若干大径の丸孔からなる
ストロー挿通部11が設けられている。
Description
【0001】
本考案は、ペットボトル等の飲料容器の口に取外し可能に装着される飲料容器 用蓋に関し、特にストローを用いて飲料を飲む場合に好適な飲料容器用蓋に関す るものである。
【0002】
従来、清涼飲用水等の飲料を入れ、かつ口部を蓋で封止した形態で販売される 飲料容器として、例えばペットボトル、ガラス瓶等がよく知られている。この飲 料容器内の飲料を飲む方法の一つとして、口部から蓋を外し、口部を通じてスト ローを差し込み、そのストローを介して飲料を吸上げて飲む方法がある。この方 法は、飲料を少しずつ飲みたい場合、飲料容器を持たずに飲料を飲みたい場合等 に便利である。口部に口唇を当てて、又は口部を咥えて飲料を飲む場合とは異な り、飲料容器を傾けたり立てたりしなくてすむ利点もある。
【0003】
ところが、飲料容器を持ちながらストローによって飲料を飲む場合には、その 飲料容器を過剰に傾けたり、落としたりすると、飲料がストロー内を通じて飲料 容器の外部へ漏れ出るだけでなく、ストローと口部との間からも多量に漏れ出て しまう問題があった。このような問題は、幼児や児童が前記の方法で飲料を飲む 場合に起こりやすかった。また、飲料用容器をテーブル等に置いた状態で、スト ローによって飲料を飲む際に、意図せず手が触れる等して、飲料容器が大きく傾 いたり倒れたりした場合にも、前記と同様の問題が起こっていた。
【0004】 そこで、本考案は、ストローを差し込んだ飲料容器が傾いたりしても、飲料を 漏れにくくすることができる飲料容器用蓋を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 請求項1に記載の第1の考案にかかる飲料容器用蓋は、飲料容器の口部に取外 し可能に装着される装着部と、その装着時に口部を塞ぐ口塞ぎ部とを有する本体 部と、前記本体部の口塞ぎ部に設けられた孔からなるストロー挿通部とを備えて いる。
【0006】 第1の考案の飲料容器用蓋によると、飲料容器内部の飲料をストローを使用し て飲む場合には、飲料容器の口部に飲料容器用蓋の装着部を取付ける。次に、口 塞ぎ部のストロー挿通部にストローを通し、飲料容器を手で持ちストローの端を 咥えて飲料を吸い上げて飲む。このとき、飲料容器を過剰に傾けても漏れ出る飲 料は僅かである。これは、口部の大部分が口塞ぎ部によって塞がれていることに 加え、飲料が漏れ出ることのできる箇所が、ストローの外周面とストロー挿通部 の壁面との僅かな隙間に限られているからである。また、飲料容器を誤って落と したり、ストロー挿通部にストローを差したまま一旦飲料を飲むのを止め飲料容 器をテーブル等に置き、その飲料容器を誤って倒したりした場合も同様である。 この場合にはストローからも飲料が漏れ出るが、その量は、飲料容器用蓋を使用 しない場合よりははるかに少ない。
【0007】 請求項2に記載の第2の考案にかかる飲料容器用蓋は、第1の考案の構成に加 え、前記口塞ぎ部は、ストロー挿通部に差し込まれたストローを上下動不能に保 持するための保持手段をさらに備えている。
【0008】 第2の考案の飲料容器用蓋によると、ストロー挿通部に通されたストローから 手を放した場合、保持手段がストローを上下動不能に保持する。ストローはその 下端が飲料容器の内底部から離れていても手が放されたときの高さに維持される 。
【0009】 請求項3に記載の第3の考案にかかる飲料容器用蓋は、第2の考案の構成に加 え、前記保持手段は、前記ストロー挿通部に通されたストローの外周面に密着す る密着部を有している。
【0010】 第3の考案の飲料容器用蓋によると、ストロー挿通部にストローを通すと、密 着部がストローの外周面に密着する。この密着にともなうストロー外周面と密着 部との摩擦によりストローが上下動不能に保持される。
【0011】 請求項4に記載の第4の考案にかかる飲料容器用蓋は、第3の考案の構成に加 え、前記密着部は、ストロー挿通部内に取付けられた弾性環状部材からなってい る。
【0012】 第4の考案の飲料容器用蓋によると、ストロー挿通部にストローを通すと、そ のストロー挿通部内の弾性環状部材がストロー外周面の全周にわたって弾性的に 密着する。密着部とストロー外周面との接触面積が広くなり、保持手段による保 持力が高められる。
【0013】 請求項5に記載の第5の考案にかかる飲料容器用蓋は、第1乃至4の考案のい ずれか1つの構成に加え、前記ストロー挿通部内に抜き取り可能に嵌め込まれる 栓をさらに備えている。
【0014】 第5の考案の飲料容器用蓋によると、飲料を飲み残す場合には、ストロー挿通 部からストローを抜き取り、栓をストロー挿通部に嵌め込む。すると、ストロー 挿通部が塞がれ飲料が漏れ得る箇所がなくなる。栓を抜き取ると、ストロー挿通 部が開放され、ここにストローを通すことが可能となる。
【0015】 請求項6に記載の第6の考案にかかる飲料容器用蓋は、第5の考案の構成に加 え、前記栓を前記本体部につなぐ連結部をさらに備えている。
【0016】 第6の考案の飲料容器用蓋によると、栓は、連結部により本体部につながれた 状態で、ストロー挿通部に嵌め込まれたり、抜き取られたりする。
【0017】 請求項7に記載の第7の考案にかかる飲料容器用蓋は、第1乃至6の考案のい ずれか1つの構成に加え、前記装着部は弾性材料によりテーパー状に形成されて いる。
【0018】 第7の考案の飲料容器用蓋によると、飲料容器用蓋を装着する際には、テーパ ー状の装着部を口部内に押し込む。その押し込む過程で装着部は口部の内周面に 密着する。装着部の口部との密着部分は、その口部の径に応じて異なる。多少強 めに押し込めば、装着部は口部の形状に合わせて弾性変形しながら密着するため 、口部から抜けにくくなる。また、この状態では、装着部と口部との隙間はほと んどなくなる。
【0019】
(第1実施形態) 以下、本考案を具体化した第1実施形態について図1及び図2に従って説明す る。まず、本実施形態の飲料容器用蓋が使用される飲料容器1について説明する 。飲料容器1は、清涼飲料水等が入れられた容器本体2と、その容器本体2の口 部3に取外し可能に装着された蓋(図示略)とを備えている。口部3は円筒状を なし、その外周面には、蓋の装着のために雄ねじ4が形成されている。この飲料 容器1としては、例えば、少なくとももとのままリサイクル可能なPET樹脂( ポリエチレンテレフタレート)によって形成された、いわゆるペットボトルがよ く知られている。ペットボトルの場合、その口部3の大きさ、形状等は、容量に かかわらず共通していることが多い。なお、飲料容器1としては、ペットボトル 以外のもの、例えばガラス瓶等であってもよい。
【0020】 次に、飲料容器用蓋5について説明する。この飲料容器用蓋5は、主としてス トロー6を用いて飲料を飲む際に、飲料容器1にもともと装着されていた蓋に代 えて用いるものである。飲料容器用蓋5の大部分を占める本体部7は、前記口部 3に取外し可能に装着される装着部8と、その装着部8の装着時に口部3を塞ぐ 口塞ぎ部9とを備えている。装着部8は円筒状をなし、その内周面には、前記雄 ねじ4に螺合する雌ねじ10が形成されている。口塞ぎ部9は、略円板状をなし 、装着部8の上端に一体的に設けられている。口塞ぎ部9には、一般的なストロ ー6よりも若干大径の丸孔からなるストロー挿通部11が設けられている。口塞 ぎ部9におけるストロー挿通部11の位置は特に限定されないが、ここでは口塞 ぎ部9の中心部分にストロー挿通部11が位置している。
【0021】 飲料容器用蓋5はさらに栓12及び連結部13を備えている。栓12は、スト ロー挿通部11と略同一径の円柱部14と、その円柱部14の一端に形成され、 かつ円柱部14よりも大径のストッパ15とを備えている。連結部13は栓12 を本体部7につなぐためのものであり、可撓性を有している。連結部13は長尺 状をなし、その一端が口塞ぎ部9の外周部分に接続され、他端がストッパ15に 接続されている。連結部13は、前記以外の箇所、例えば装着部8に接続されて もよい。連結部13は、栓12でストロー挿通部11を塞ごうとするとき、円柱 部14がストロー挿通部11に達するのに必要な長さを有している。そして、前 述した本体部7、ストロー挿通部11、栓12及び連結部13によって飲料容器 用蓋5が構成されている。なお、この飲料容器用蓋5の材料としては特に限定さ れないが、成形のしやすさ等の点で合成樹脂が適している。ここでは、飲料容器 用蓋5の全体が単一の合成樹脂材料によって一体形成されている。また、連結部 13を、本体部7や栓12とは異なる材料によって別部品として形成する場合に は、鎖、紐等を連結部として使用してもよい。
【0022】 次に、上記のように構成された本実施形態の作用及び効果について説明する。
【0023】 飲料容器内部の飲料をストロー6を使用して飲む場合には、もともとの蓋を口 部3から外しておく。この口部外周の雄ねじ4に装着部内周の雌ねじ10を螺合 させることにより、飲料容器1に飲料容器用蓋5を取付ける。次に、ストロー挿 通部11にストロー6を通し、そのストロー6の下端が飲料容器1の内底部、又 はその近くに達するまで差し込む。そして、飲料容器1を手で持ち、ストロー6 の上端部を咥え飲料を吸い上げて飲む。このとき、飲料容器1を過剰に傾けても 漏れ出る飲料は僅かである。これは、口部3の大部分が口塞ぎ部9によって塞が れていることに加え、飲料が漏れ出ることのできる箇所が、ストロー6の外周面 とストロー挿通部11の壁面との僅かな隙間に限られているからである。また、 飲料容器1をテーブル等に置いた状態で、ストロー6によって飲料を飲む際に、 意図せず手が触れる等して、飲料容器1が大きく傾いた場合にも、前記と同様に して飲料はほとんど漏れ出ない。
【0024】 また、飲料を飲んでいる最中に誤って飲料容器1を落としても、漏れ出る飲料 は僅かである。この場合には、ストロー6の外周面とストロー挿通部11の壁面 との隙間に加え、ストロー6からも飲料が漏れ出るが、飲料容器用蓋5を使用し ない場合よりははるかに少ない。同様の効果は、ストロー6を差したままの状態 で飲料を飲むのを一旦止めて、飲料容器1をテーブル等の上に置き、その飲料容 器1が倒れた場合にも得られる。このように、本実施形態によれば、口部3に直 接ストロー6を差し込んで飲料を飲む従来技術とは異なり、ストロー6を差し込 んだ飲料容器1が斜めになったり倒れたりしても、飲料容器1から漏れ出る飲料 の量を少なくすることができる。これにともない、漏れ出た飲料の後始末(清掃 )が容易となる。これらの効果は、特に、飲料容器1を倒したり落としたりしや すい幼児や児童の場合に有効である。
【0025】 飲料を飲み残す場合には、ストロー挿通部11からストロー6を抜き取り、連 結部13を撓ませながら、栓12の円柱部14の位置をストロー挿通部11に合 わせる。栓12を下方へ押して、円柱部14をストロー挿通部11に嵌め込む。 ストッパ15が口塞ぎ部9に当たると、円柱部14のそれ以上の挿入が不能とな る。このようにしてストロー挿通部11が栓12によって塞がれ、飲料が漏れ得 る箇所がなくなる。飲料容器1が傾いたり倒れたりしても飲料は漏れ出ない。な お、残っている飲料を再び飲む場合には、ストッパ15を持って引き上げる。す ると、円柱部14がストロー挿通部11から抜け出て、そのストロー挿通部11 が開放される。ストロー挿通部11にストロー6を通すことが可能となる。
【0026】 本実施形態は前述した事項以外にも次の特徴を有する。
【0027】 (a)ストロー挿通部11の近傍に栓12が設けられているので、飲料を残し たい場合には、すぐにストロー挿通部11を塞ぐことができる。また、栓12は 連結部13により本体部7につながれた状態でストロー挿通部11に嵌め込まれ たり抜き取られたりする。つまり、本体部7と常に一緒なので、紛失する心配が ない。
【0028】 (b)飲料容器用蓋5の装着部8は口部3に対し螺合により装着されているの で、使用を終えたら、その飲料容器用蓋5を回して口部3から取外し、別の飲料 容器に装着することができる。このため、飲料容器用蓋5を繰り返し使用するこ とができる。この場合、飲料容器用蓋5を水洗いすれば、常に清潔な状態に保つ ことができる。特に、飲料容器用蓋全体を合成樹脂によって形成した場合には、 水洗いによって錆びることがなく、衛生上好ましい。
【0029】 (c)飲料容器用蓋5は構造が簡単であるため、製造が容易である。特に、合 成樹脂材料を用い、飲料容器用蓋5を型成形により一体形成すれば、量産による 製造コストの低減効果も期待できる。
【0030】 (d)口部3の外周面にもともと形成されている雄ねじ4を利用して、飲料容 器用蓋5を口部3に装着するようにしているので、その装着のために特別な構造 等を採用しなくてもすむ。
【0031】 (第2実施形態) 次に、本考案の第2実施形態を図3に従って説明する。第2実施形態は、口塞 ぎ部9が、ストロー挿通部11に差し込まれたストロー6を上下動不能に保持す るための保持手段を備えている点において、前記第1実施形態と大きく相違して いる。より詳しくは、保持手段は、ストロー挿通部11に通されたストロー6の 外周面に密着する密着部を備えている。ここでは、密着部として、ゴム、エラス トマー等の弾性を有する材料によってリング状に形成された弾性環状部材16が 用いられている。この弾性環状部材16は接着等の手段によってストロー挿通部 11の壁面等に固定されている。なお、第1実施形態と同一部分には同一の番号 を付して説明を省略する。また、図3では、栓12、連結部13が省略されてい るが、これらは第1実施形態と同様に設けられてもよい。
【0032】 従って、第2実施形態によると、第1実施形態と同様の作用及び効果を奏する 。そのほかにも、ストロー挿通部11に通されたストロー6から手を放した場合 、弾性環状部材16及びストロー間の摩擦によりストロー6が上下動不能に保持 される。このため、ストロー6は、その下端が飲料容器1の内底部から上方へ離 れていても、手が放されたときの高さに維持される。このように簡単な構成でス トロー6の高さ調整ができ、所望の高さで飲料を飲むことができる。また、短い ストロー6でもストロー挿通部11から抜け落ち飲料容器1内に入ってしまうの を防止できる。さらに、密着部として弾性環状部材16を用いた第2実施形態で は、その弾性環状部材16がストロー外周面の全周にわたって弾性的に密着する 。密着部がストロー外周面のところどころに接触する場合に比べ、接触面積が広 くなり、保持力を効果的に高めることができる。弾性環状部材16の内周面とス トロー外周面との隙間が非常に小さくなり、ここから漏れ出る飲料の量を極めて 少なくできる。また、前記保持により、ストロー6は上方へも動きにくくなって いる。このため、ストロー6を用いて飲料を飲んでいる幼児や児童が、そのスト ロー6を咥えて引き上げるぐらいの力では、ストロー6は容易にはストロー挿通 部11から抜け出ない。
【0033】 なお、本考案は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
【0034】 (1)図4に示すように、口塞ぎ部9の上面に、ストロー挿通部11を囲んだ 状態で突出する管状の咥え部17を設けてもよい。ストロー6を用いて飲料を飲 む場合には、咥え部17を通じてストロー6をストロー挿通部11に通す。この とき、咥え部17はストロー6の一部を取り囲み、外部からの力がストロー6に 及ばないようにする。また、咥え部17はストロー6を一定の角度(例えば口塞 ぎ部9に対し直角)に保つ機能も発揮する。さらに、咥え部17は、その主たる 機能を、ストロー6を用意していないときに発揮する。すなわち、この咥え部1 7を直接咥えて飲料を飲むことができる。口部3よりは径が小さい(ストロー6 と略同径)ので、口部3を直接咥えて飲料を飲む場合よりは、咥えやすい利点が ある。
【0035】 さらに、同図4に示すように、咥え部17の外側に取外し可能に被せられる補 助蓋18を設けてもよい。このようにすれば、第1実施形態での栓による効果と 同様の効果が得られる。すなわち、補助蓋18を咥え部17に被せれば、その咥 え部17、ひいてはストロー挿通部11が補助蓋18によって塞がれ、飲料が漏 れ得る箇所がなくなる。飲料容器1が傾いたり倒れたりしても飲料が漏れ出なく なる。また、補助蓋18を連結部13によって本体部7につないでもよい。この ようにすれば、第1実施形態での連結部13による効果と同様に、補助蓋18が 紛失しにくく、必要なときにすぐに補助蓋18を咥え部17に被せることができ る。
【0036】 (2)本考案の飲料容器用蓋5は、ガラス瓶を飲料容器とした場合にも適用可 能である。ただし、ガラス瓶の場合、通常、ペットボトルとは異なる口部を有し ている(雄ねじがない)ので、装着部8を口部に装着するための構造を適宜変更 する必要がある。例えば、図5に示すように装着部8を、ゴム等の弾性材料によ り、下側ほど縮径するようなテーパー状に形成してもよい。この飲料容器用蓋5 を口部に装着する際には、装着部8を口部内に押し込む。その押し込む過程で装 着部8は口部の内周面に密着する。装着部8の口部との密着部分は、その口部の 径に応じて異なる。径が大きくなるほど、装着部8は多く口部に入るからである 。多少強めに押し込めば、装着部8は口部の形状に合わせて弾性変形しながら密 着するため、口部から抜けにくくなる。また、この状態では、装着部8と口部と の隙間はほとんどなくなるので、ここから飲料が漏れ出るおそれはない。このよ うに装着部8は、口部の内側に押し込まれることにより装着される。このため、 ガラス瓶だけでなくペットボトルを飲料容器とした場合にも、その飲料容器用蓋 5として用いることができる。また、このタイプの装着部8の場合、口部の径の 異なる複数種類の飲料容器にも対応できるという利点もある。
【0037】 (3)ストロー挿通部11のストロー6との密着性を高めるために、ストロー 挿通部11に複数の可撓片を設けてもよい。例えば、図6に示すように、口塞ぎ 部9に薄く柔軟なシート19を張設するシート19の一部には、のこぎりの歯の ような連続した凸凹部分を内周に有する孔をあけ、これらの凸凹部分を複数の可 撓片とする。また、凸凹部分を有する孔にかえ、前記シート19に放射状(例え ば十字状)の切込を入れてもよい。この場合、隣合う切込によって挟まれた部分 が可撓片に相当する。このようにすれば、ストロー6をストロー挿通部11に通 したときに可撓片が下方へ撓み、ストロー6の外周面に密着する。従って、これ らの場合にも、第2実施形態と同様にストロー6を保持することができる。その 他にも、太さの異なるストローにも対応できる効果がある。
【0038】 (4)第1実施形態では、ストロー挿通部11を塞ぐために、栓12の円柱部 14をそのストロー挿通部11に嵌め込むようにしたが、同様の効果は、ストロ ー挿通部11を間接的に塞ぐことによっても得られる。例えば、図6に示すよう に、口塞ぎ部9と略同一径の補助蓋18を設け、これを口塞ぎ部9の上に重ねる ことによりストロー挿通部11を塞ぐ。この場合、補助蓋18をヒンジ22によ り本体部7、特に口塞ぎ部9の外周部に接続すれば、そのヒンジ部分で補助蓋1 8を折曲げることにより、補助蓋18を口塞ぎ部9の上に重ねてストロー挿通部 11を塞いだり、補助蓋18を傾斜させることによりストロー挿通部11を開放 したりすることができる。さらに、補助蓋18を口塞ぎ部上に重ねたとき、その 補助蓋18が不用意に浮き上がらないようにするために本体部(例えば、装着部 )7に係止凹部20を設け、補助蓋18にはこれが口塞ぎ部9に重ねられたとき に前記係止凹部20に係止する爪部21を設けてもよい。なお、図示はしないが 、爪部を本体部7に設け、係止凹部を補助蓋18に設けてもよい。
【0039】 (5)口塞ぎ部9には、空気抜き用の小さい孔が設けられてもよい。
【0040】 (6)図7に示すように、本考案は、圧入により口部3に取外し可能に装着さ れる装着部8と、装着部8の上端に設けられ、かつ口部3の外径と同一又は若干 小さい外径を有する口塞ぎ部9と、口塞ぎ部9に設けられた孔からなるストロー 挿通部11とを必須とする飲料容器用蓋5に具体化してもよい。この場合でも第 1実施形態と同様の作用及び効果を奏する他、飲料を飲まないときには、飲料容 器用蓋5を口部3に取付けたまま、飲料容器1のもともとの蓋を、その口部3に 取付けることができる。
【0041】
第1の考案の飲料容器用蓋は、ストローを差し込んだ飲料容器が斜めになった り倒れたりしても飲料を漏れにくくすることができる。
【0042】 第2の考案の飲料容器用蓋は、第1の考案の効果に加え、ストローの高さ調節 ができ、所望の高さで飲料を飲むことができる。また、短いストローを使用して も飲料容器内部に落ち込むのを防止できる。
【0043】 第3の考案の飲料容器用蓋は、第2の考案の効果に加え、簡単な構成でストロ ーを所望の高さに保持することができる。
【0044】 第4の考案の飲料容器用蓋は、第3の考案の効果に加え、保持手段によるスト ローに対する保持力を高めることができる。また、ストロー外周面とストロー挿 通部の壁面との隙間を非常に小さくし、この隙間から漏れ出る飲料の量を極めて 少なくできる。
【0045】 第5の考案の飲料容器用蓋は、第1乃至4の考案のいずれか1つの効果に加え 、飲料を飲まないときにストロー挿通部を栓によって塞ぐことができる。飲料容 器が傾いたり倒れたりしても飲料がストロー挿通部から漏れ出るのを確実に防止 できる。
【0046】 第6の考案の飲料容器用蓋は、第5の考案の効果に加え、栓が紛失するのを防 止できる。また、飲料を飲み残したいときに素早くストロー挿通部を栓で塞ぐこ とができる。
【0047】 第7の考案の飲料容器用蓋は、第1乃至6の考案のいずれか1つの効果に加え 、口部の径の異なる複数種類の飲料容器にも対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を具体化した第1実施形態における飲料
容器用蓋の使用状態を示す部分斜視図である。
容器用蓋の使用状態を示す部分斜視図である。
【図2】飲料容器用蓋の拡大断面図である。
【図3】本考案を具体化した第2実施形態における飲料
容器用蓋の斜視図である。
容器用蓋の斜視図である。
【図4】飲料容器用蓋の別の実施形態を示す斜視図であ
る。
る。
【図5】飲料容器用蓋の別の実施形態を示す斜視図であ
る。
る。
【図6】飲料容器用蓋の別の実施形態を示す斜視図であ
る。
る。
【図7】飲料容器用蓋の別の実施形態を示す断面図であ
る。
る。
1 飲料容器 3 口部 5 飲料容器用蓋 6 ストロー 7 本体部 8 装着部 9 口塞ぎ部 11 ストロー挿通部 12 栓 13 連結部 16 弾性環状部材
Claims (7)
- 【請求項1】 飲料容器の口部に取外し可能に装着され
る装着部と、その装着時に口部を塞ぐ口塞ぎ部とを有す
る本体部と、 前記本体部の口塞ぎ部に設けられた孔からなるストロー
挿通部とを備えることを特徴とする飲料容器用蓋。 - 【請求項2】 前記口塞ぎ部は、ストロー挿通部に差し
込まれたストローを上下動不能に保持するための保持手
段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の飲
料容器用蓋。 - 【請求項3】 前記保持手段は、前記ストロー挿通部に
通されたストローの外周面に密着する密着部を有するこ
とを特徴とする請求項2に記載の飲料容器用蓋。 - 【請求項4】 前記密着部は、ストロー挿通部内に取付
けられた弾性環状部材からなることを特徴とする請求項
3に記載の飲料容器用蓋。 - 【請求項5】 前記ストロー挿通部内に抜き取り可能に
嵌め込まれる栓をさらに備えることを特徴とする請求項
1乃至4のいずれか1つに記載の飲料容器用蓋。 - 【請求項6】 前記栓を前記本体部につなぐ連結部をさ
らに備えることを特徴とする請求項5に記載の飲料容器
用蓋。 - 【請求項7】 前記装着部は弾性材料によりテーパー状
に形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のい
ずれか1つに記載の飲料容器用蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999003813U JP3064432U (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | 飲料容器用蓋 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999003813U JP3064432U (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | 飲料容器用蓋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3064432U true JP3064432U (ja) | 2000-01-21 |
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Family Applications (1)
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JP1999003813U Expired - Lifetime JP3064432U (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | 飲料容器用蓋 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3064432U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017204375A1 (ko) * | 2016-05-24 | 2017-11-30 | 김부성 | 음료 용기용 뚜껑 |
-
1999
- 1999-05-31 JP JP1999003813U patent/JP3064432U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017204375A1 (ko) * | 2016-05-24 | 2017-11-30 | 김부성 | 음료 용기용 뚜껑 |
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