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JP3061318B2 - 熱色素転写画像形成方法 - Google Patents

熱色素転写画像形成方法

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Publication number
JP3061318B2
JP3061318B2 JP4078803A JP7880392A JP3061318B2 JP 3061318 B2 JP3061318 B2 JP 3061318B2 JP 4078803 A JP4078803 A JP 4078803A JP 7880392 A JP7880392 A JP 7880392A JP 3061318 B2 JP3061318 B2 JP 3061318B2
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JP
Japan
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dye
group
image
thermal transfer
carbon atoms
Prior art date
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Application number
JP4078803A
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JPH05238174A (ja
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尚 御子柴
徹 鴨崎
朋美 小板
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/385Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by the transferable dyes or pigments
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5218Macromolecular coatings characterised by inorganic additives, e.g. pigments, clays

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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、経時による鮮鋭度の低
下の少い画像を形成することができる熱色素転写画像形
成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報産業の急速な発展に伴い、種
々の情報処理システムが開発され、またそれぞれの情報
処理システムに適した記録方法および装置も開発、採用
されている。このような記録方法の一つとして熱転写記
録方法は、使用する装置が軽量かつコンパクトで騒音が
なく、操作性、保守性にも優れており、カラー化も容易
であり、最近広く使用されている。熱転写記録方法は支
持体上に熱溶融性インク層を担持させた熱転写色素供与
材料をサーマルヘッドにより加熱して該インクを溶融し
受像材料上に転写する方式(溶融転写方式)と、熱移行
性の色素とバインダーとを含有する色素供与層を有する
熱転写色素供与材料をサーマルヘッドにより加熱して色
素のみを受像材料の受像層に熱移行させて記録を行う方
式(熱移行方式。一般に昇華型感熱転写方式とも呼ばれ
ている)とがある。本発明は、この内容の後者の熱移行
方式に用いる熱転写色素供与材料に関するものである。
なお、ここで熱移行性の色素とは、昇華または媒体中で
の拡散により熱転写色素供与材料から熱転写受像材料へ
転写しうる色素をいう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来この方式
に用いられる熱移行性色素には種々の制約があり、必要
とされる性能を不足なく備えた熱移行性色素は極めて少
ない。必要とされる性能としては、例えば色再現上好ま
しい分光特性を有すること、熱移行し易いこと、光や熱
に変色あるいは褪色しないこと、種々の化学薬品による
変質が少ないこと、画像形成後に鮮鋭度が低下しにくい
こと、画像の再転写が起こりにくいこと、熱転写色素供
与材料を作り易いことなどである。この中で、特に経時
による鮮鋭度の低下を起こしにくいことは、画像記録の
うえで特に重要な性能である。しかし、従来用いられて
きた熱移行性の色素はこの性能が充分でなく、わずかの
期間で鮮鋭度が低下してしまい、画像の保存の観点から
改良が望まれていた。この鮮鋭度の低下は、受像紙上へ
転写してきた熱移行性色素を十分強力に固定化できてい
ないためであると考えられている。そもそも、熱移行性
色素とは、加熱されることによって十分大きな拡散する
能力を示す色素であるため、室温の条件でも、かなり拡
散し易いものである。そこで色素の分子量を大にして、
室温での拡散を押さえて、画像の保存性を向上させよう
とすれば、そのために、熱転写時の拡散性も低下して実
用的な濃度の画像を形成できなくなるというジレンマが
あった。このジレンマを解決するためには、熱移行性色
素が受像紙へ転写したときに、何らかの方法によって熱
移行性色素を固定化すればよいと考えられる。この考え
方によった技術がいくつか開示されている。受像紙中
で、キレートを形成することが可能な化合物と多価金属
イオンとからキレート色素を形成させ固定化する技術が
特開昭60−22997号、同60−2398号、同6
3−144084号、同61−219691号、同61
−31289号、同59−48189号、同63−29
254号、同59−171687号、同59−7889
3号、特開平1−105789号、特公平2−4143
1号に開示されている。この技術には、受像紙中に含有
される多価金属イオン化合物の経時安定性が低く受像紙
が経時で着色するという大きな欠点を有していた。ま
た、受像層中で塩基性染料と電子受容物質とを反応さ
せ、塩基性染料に正電荷を帯びさせて固定化する技術が
特開昭60−46296号、同61−154995号、
同58−220788号、同63−173692号に開
示されている。この技術には、形成した画像の光、熱、
大気などに対する堅牢性が低いという大きな欠点を有し
ていた。そもそも、塩基性染料は一般に、通常の昇華転
写方式に利用されている分散染料などと比較して堅牢性
の低いものである。そのため、上記方法の画像の堅牢性
の低さは、基本的な色素の堅牢性に起因しており、大き
な問題であった。そして、受像紙中でロイコ色素と電子
受容物質とを反応させて、色素を形成させて固定化する
技術が特開昭61−14994号、同61−18574
2号、特公昭63−32635号に開示されている。こ
の技術にも、形成した画像の光、熱、大気などに対する
堅牢性が低いという欠点があった。この欠点もロイコ色
素由来の色素の堅牢性の低さに起因しており大きな問題
であった。更に、転写なっ染の分野で反応性染料を用い
被なっ染物質と共有結合を形成し固定化する技術が特公
昭62−14673号に開示されている。この技術をそ
のまま熱転写へ応用すると、反応性染料が不安定である
ため、熱転写色素供与材料の経時安定性に問題があっ
た。そして、受像紙中で化学反応によって色素を生成さ
せ、固定化する技術が特開昭61−31293号、米国
特許5,011,811号に開示されている。この技術
には、生成した色素の吸収特性や堅牢性に問題があっ
た。更に、化学反応により短時間に色素を生成する必要
から、生成する色素の構造が制約されるため、色素に要
求される他の重要な性能を満足することが困難であると
いう欠点もあった。
【0004】そこで本発明者は、画像形成用色素として
優れた吸収を持ち、光、熱、大気、湿気、薬品などに対
する堅牢性が高い色素の分子内に、色素の吸収や、堅牢
性には影響しないように連結基を介して塩基性の原子団
を導入した色素を酸性物質を含有する受像紙上へ転写す
れば、静電相互作用により色素が固定化されると考え鋭
意検討を行った。その結果、上記の方法によれば、色素
が十分強力に固定化され、また、従来公知の固定化方法
と異り、堅牢性の高い色素を選択し使用できるので、形
成した画像の堅牢性が高いことを知見し本発明を完成し
た。
【0005】ここで従来の技術について述べておく。特
開平3−205189号に、色素分子内に連結基を介し
てアミノ基が結合した色素が記載されており、具体的化
合物例も例示されている。(色素ナンバー63,64,
65,70,94,105,106)。又、上記明細書
の実施例10には、酸性物質である置換フェノールを添
加した受像層を用いて、色素を転写する実験について記
載されている。しかし、上記のことが公知であっても、
本発明は、何ら制限されない。なぜならば、上記明細書
の実施例では、分子内に連結基を介してアミノ基が結合
した色素を用いて、置換フェノールを添加した受像層へ
転写することは行っていない。又、明細書中に、アミノ
基を持った色素とフェノール類を含有した受像層との組
み合わせによる、特異な現象(色素が固定される)につ
いて全く記載されていない。つまり、上記明細書の記載
から、本発明の特異な効果を予想することは不可能であ
る。又、特開平3−30993号、同3−262689
号、同3−7386号、同3−88851号にも分子内
に連結基を介してアミノ基が結合した色素が例示されて
いる。しかしこれらについても、酸性物質を含有した受
像材料と組み合わせた実施例の記載はないし、その効果
についても記載がない。
【0006】本発明の目的は、色相、光および熱などに
対する堅牢性、転写性などの熱移行性色素に求められる
性能を損なわずに、経時による画像の鮮鋭度の低下を改
良した、熱色素転写画像形成方法を提供することであ
る。
【0007】本発明は下記の方法により達成された。熱
移行性色素を含む色素供与層を支持体上に有する熱転写
色素供与材料を、画像情報に応じて、又は均一に加熱
し、該熱転写色素供与材料と重ね合わせた熱転写色素受
像材料上に色素画像を形成する熱色素転写画像形成方法
において、該熱転写色素受像材料が酸性物質を含有して
おり、かつ該熱移行性色素が下記一般式(I)で表され
ることを特徴とする画像形成方法。
【化2】A−(L−B)q (I)
【0008】
【0009】式中、Aは可視域および/または赤外領域
に吸収を有する色素残基を表し、Lは2価の連結基を表
し、Bは塩基性を示す原子団を表し、qは1ないし3の
整数を表す。qが2以上のとき、L−Bは同じでも異な
っていてもよい。2つ以上のL−Bは互いに結合しても
良い。ただし、該受像材料に含まれる該酸性物質が下記
一般式(P)で表される酸性基を含む化合物または酸性
基を含む当該化合物の重合体もしくは共重合体である場
合は除く。 一般式(P)
【化3】 (式中、Xは離脱基を表し、Yは−C=N−と共に含窒
素複素環を形成するために必要な原子団を表す。)
【0010】以下に、本発明を更に詳細に説明する。一
般式(I)のAは、可視域および/又は、赤外領域に吸
収を有する色素残基を表わす。本発明の色素残基は、可
視域および/又は、赤外領域に吸収を有していれば原理
的には、いかなる構造であっても使用可能であるが、一
般下記(I)の色素を熱転写させるという本発明の性格
上熱転写性の優れた色素残基の方が好ましい。熱転写性
の優れた色素残基としては、比較的分子量が低くて、高
いモル吸光係数を有するものであり、色素どうしの会合
や結晶が起きにくいものが好ましい。これらは、昇華転
写ハードコピー用として用いられる色素や、昇華なっ染
に用いられる色素の残基が適している。これら昇華転写
ハードコピー用の色素や昇華なっ染用の色素としては、
例えばアゾ色素、アゾメチン色素(インドアニリン色素
も含む)、アントラキノン色素、ナフトキノン色素、ス
チリル系色素、キノフタロン色素、ビスアゾ色素、メロ
シアニン色素、メチン系色素、などの色素残基があげら
れる。その中でも下記一般式(III) 、(IV)、(V)、
(VI)、(VII)、で表わされるものが好ましい。
【0011】
【化4】
【0012】
【化5】
【0013】
【化6】
【0014】
【化7】
【0015】
【化8】
【0016】(III) 式中、R1 、R2 、R3 は(III) 式
で表わされる色素残基が可視および/または赤外に吸収
を持つアゾメチン色素を完成するに必要な原子団を表わ
す。R1 とR2 は結合して環構造を形成してもよい。さ
らに詳しくは、R1 とR2 は、p−フェニレンジアミン
類やp−アミノフェノール類との酸化カップリング反応
によってアゾメチン色素を形成するカプラー化合物から
導かれるものである。カプラー化合物としては、例え
ば、フェノール類、ナフトール類、又は、5−ピラゾロ
ン類、1H−ピラゾロ〔1,5−a〕ベンズイミダゾー
ル類、1H−ピラゾロ〔5,1−c〕−1,2,4−ト
リアゾール類、1H−ピラゾロ〔2,3−b〕−1,
2,4−トリアゾール類、2,4−ジフェニルイミダゾ
ール類などの活性水素を持ったヘテロ環類、更に、アシ
ルアセトニトリル類やアシルアセトアニリド類、ジアシ
ルメタン類、マロンジアニリド類などの活性メチレン化
合物などが挙げられる。R3 は、カプラー化合物との酸
化カップリング反応によってアゾメチン色素を形成する
p−フェニレンジアミン類やp−アミノフェノール類か
ら導かれるものである。R3 は好ましくは、p−位が置
換アミノ基又は−OH基で置換された、置換又は無置換
のアリール基である。置換される場合の置換基の具体例
は後述の(V)式のR10、R11、R12、R13で述べるも
のを挙げることができる。
【0017】(IV)式中、R4 は置換されていてもよい
アリール基又はヘテロアリール基又は、活性メチレン残
基を表わす。R5 は、アリール基又はヘテロアリール基
を表わす。R4 、R5 は(IV)式が可視又は近赤外に吸
収を持つアゾ色素になるように選択される。R4 はp位
が置換アミノ基で置換されたフェニル基(4−ジエチル
アミノフェニル、2−アセチルアミノ−4−ジエチルア
ミノフェニル、N−エチル−N−ベンジル−4−アミノ
フェニル)、ピリドン残基、アミノピラゾール残基、ピ
ラゾロン残基、イミダゾール残基、アミノチオフェン残
基、β−ナフトール残基、フェノール残基、アミノイソ
チアゾール残基、ピラゾロトリアゾール残基、ジメドン
残基、アシルアセトアニリド残基などが例として挙げら
れる。R5 は、カプラーと反応してアゾ色素を生成する
アゾ成分から導かれるものである。R5 は、置換されて
いてもよいフェニル基、(炭素数6〜30。例えば、フ
ェニル、m−クロロフェニル、p−ニトロフェニル、m
−メトキシフェニル)、置換されていてもよい、イソチ
アゾール残基、チアゾール残基、チオフェン残基、トリ
アゾール残基、チアジアゾール残基などが例として挙げ
られる。その具体例を以下に示す。
【0018】
【化9】
【0019】(V)式中、R、Rは各々独立に、−
NR2425又はOHを表わす。R、R
10、R11、R12、R13は、各々独立に水素原
子又は、ベンゼン環に置換可能な置換基を表わす。R
24、R25は各々独立に、水素原子又は置換されてい
てもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基
を表わす。
【0020】R7 、R8 、R10、R11、R12、R13の具
体例としては、アルキル基(好ましくは炭素数1〜2
0、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル)、アル
コキシ基(好ましくは炭素数1〜20、例えばメトキ
シ、エトキシ、メトキシエトキシ、イソプロポキシ)、
ハロゲン原子(例えば臭素、フッ素、塩素)、アシルア
ミノ基〔好ましくは炭素数1〜20のアルキルカルボニ
ルアミノ基(例えばホルミルアミノ、アセチルアミノ、
プロピオニルアミノ、シアノアセチルアミノ)、好まし
くは炭素数7〜20のアリールカルボニルアミノ基(例
えばベンゾイルアミノ、p−トルイルアミノ、ペンタフ
ルオロベンゾイルアミノ、m−メトキシベンゾイルアミ
ノ)〕、アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数2
〜20、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル)、シアノ基、スルホニルアミノ基(好ましくは炭素
数1〜20、メタンスルホニルアミノ、エタンスルホニ
ルアミノ、N−メチルメタンスルホニルアミノ)、カル
バモイル基〔好ましくは炭素数2〜20のアルキルカル
バモイル基(例えばメチルカルバモイル、ジメチルカル
バモイル、ブチルカルバモイル、イソプロピルカルバモ
イル、t−ブチルカルバモイル、シクロペンチルカルバ
モイル、シクロヘキシルカルバモイル、メトキシエチル
カルバモイル、クロロエチルカルバモイル、シアノエチ
ルカルバモイル、エチルシアノエチルカルバモイル、ベ
ンジルカルバモイル、エトキシカルボニルメチルカルバ
モイル、フルフリルカルバモイル、テトラヒドロフルフ
リルカルバモイル、フェノキシメチルカルバモイル、ア
リルカルバモイル、クロチルカルバモイル、プレニルカ
ルバモイル、2,3−ジメチル−2−ブテニルカルバモ
イル、ホモアリルカルバモイル、ホモクロチルカルバモ
イル、ホモプレニルカルバモイル)、好ましくは炭素数
7〜20のアリールカルバモイル基(例えばフェニルカ
ルバモイル、p−トルイルカルバモイル、m−メトキシ
フェニルカルバモイル、4,5−ジクロロフェニルカル
バモイル、p−シアノフェニルカルバモイル、p−アセ
チルアミノフェニルカルバモイル、p−メトキシカルボ
ニルフェニルカルバモイル、m−トリフルオロメチルフ
ェニルカルバモイル、o−フルオロフェニルカルバモイ
ル、1−ナフチルカルバモイル)、好ましくは炭素数4
〜20のヘテリルカルバモイル基(例えば2−ピリジル
カルバモイル、3−ピリジルカルバモイル、4−ピリジ
ルカルバモイル、2−チアゾリルカルバモイル、2−ベ
ンズチアゾリルカルバモイル、2−ベンズイミダゾリル
カルバモイル、2−(4−メチルフェニル)1,3,4
−チアジアゾリルカルバモイル)〕、スルファモイル基
(好ましくは炭素数0〜20、例えばメチルスルファモ
イル、ジメチルスルファモイル)、アミノカルボニルア
ミノ基(好ましくは炭素数1〜20、例えばメチルアミ
ノカルボニルアミノ、ジメチルアミノカルボニルアミ
ノ)、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素
数2〜20、例えばメトキシカルボニルアミノ、エトキ
シカルボニルアミノ)、ヒドロキシ基、アミノ基(好ま
しくは炭素数0〜20、例えばアミノ、メチルアミノ、
ジメチルアミノ、アニリノ)、アリール基(好ましくは
炭素数6〜20、例えばフェニル、m−アセチルフェニ
ル、p−メトキシフェニル)、ヘテロ環基(好ましくは
炭素数3〜20、例えば2−ピリジル、2−フリル、2
−テトラヒドロフリル)、ニトロ基、アリールオキシ基
(好ましくは炭素数6〜20、例えばフェノキシ、p−
メトキシフェノキシ、o−クロロフェノキシ)、スルフ
ァモイルアミノ基(好ましくは炭素数0〜20、例えば
メチルスルファモイルアミノ、ジメチルスルファモイル
アミノ)、アルキルチオ基(好ましくは炭素数1〜2
0、例えばメチルチオ、エチルチオ)、アリールチオ基
(好ましくは炭素数6〜20、例えばフェニルチオ、p
−メトキシフェニルチオ、o−クロロフェニルチオ)、
スルホニル基(好ましくは炭素数1〜20、例えばメタ
ンスルホニル、p−トルエンスルホニル)、アシル基
(好ましくは炭素数1〜20、例えばホルミル、アセチ
ル、ベンゾイル、p−トルイル)、ヘテロ環オキシ基
(好ましくは炭素数3〜20)、アゾ基(好ましくは炭
素数3〜20、例えばp−ニトロフェニルアゾ)、アシ
ルオキシ基(好ましくは炭素数1〜20、例えばアセチ
ルオキシ、ベンゾイルオキシ)、カルバモイルオキシ基
(好ましくは炭素数1〜20、例えばメチルカルバモイ
ルオキシ)、シリルオキシ基(好ましくは炭素数3〜2
0、例えばトリメチルシロキシ)、アリールオキシカル
ボニル基(好ましくは炭素数7〜20、例えばフェノキ
シカルボニル)、イミド基(好ましくは炭素数4〜2
0、例えばフタルイミド)、ヘテロ環チオ基(好ましく
は炭素数3〜20)、スルフィニル基(好ましくは炭素
数1〜20、例えばジエチルアミノスルフィニル)、ホ
スホリル基(好ましくは炭素数0〜20、例えばジアミ
ノホスホリル)、アゾリル基(好ましくは炭素数2〜2
0、例えば2−ピラゾリル)が挙げられる。
【0021】R10、R11、R12、R13は、好ま
しくは、水素原子である。R、Rはアルキル基(炭
素数1〜30)、アルコキシ基(炭素数1〜30)、ア
リールオキシ基(炭素数6〜30)、シアノ基、アシル
オキシ基(炭素数1〜30)、アルコキシカルボニル基
(炭素数1〜30)、アリールオキシカルボニル基(炭
素数6〜30)、アミノカルボニル基(炭素数1〜3
0)が好ましい。Rは−NR2425が好ましい。
24、R25は、各々独立に、アルキル基(炭素数1
〜30)、アリール基(6〜30)が好ましい。R
は、−OH又は−NR2425が好ましい。
24、R25は、各々独立に、水素原子、アルキル基
(炭素数1〜30)、アリール基(6〜30)が好まし
い。
【0022】式(VI)中、R14は、水素原子、置換
されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいア
リール基、シアノ基を表わす。R16、R17は各々独
立に、シアノ基、−COOR26、−CONR26
27、置換されていてもよいアリール基、置換されてい
てもよいアルキル基を表わす。R15は、p−位が−O
26、−NR2829で置換されたアリール基を表
わす。R26、R27、R28、R29は各々独立に、
水素原子、又は、置換されていてもよいアルキル基、置
換されていてもよいアリール基を表わす。R14とR
26および/又はR14とR15は互いに結合して環構
造を形成していてもよい。より好ましくは、R14はシ
アノ基又は水素原子である。R16、R17は各々独立
にシアノ基、−COOR26(炭素数2〜30)、−C
ONR2627(炭素数1〜30)である。Rはp
位が−NR28、R29で置換されたアリール基(炭素
数6〜30)である。R26、R27、R28、R29
は各々独立に、水素原子又は、置換されていてもよいア
ルキル基、置換されていてもよいアリール基を表わす。
【0023】式(VII)中、R18は、水酸基を表わ
す。R19、R20、R21、R22、R23は、各々
独立に、水素原子又は、ベンゼン環に置換可能な置換基
を表わす。ベンゼン環に置換可能な置換基の具体例は、
式(V)のR,R,R10,R11,R12,R
13で述べたものを挙げることができる。
【0024】Aの表わす色素残基の中でも、一般式(II
I) 、(IV)で表わされるものが最も好ましい。
【0025】一般式(I)中、Lは、2価の連結基を表
わす。2価の連結基としては、アリーレン基(炭素数6
〜30)、アルキレン基(炭素数1〜30)、−S−、
−O−、−NR30−、−SO−、−SO2 −、−NR30
CO−、−NR30SO2 −、−NR30COO−、−NR
30CONR31−、−NR30SO2 NR31−を単独で用い
るかあるいは組み合わせたものが好ましい。R30、R31
は各々独立に水素原子、アルキル基、アリール基を表わ
す。ただし、式(I)のBで表わされる塩基性を示す残
基とAで表わされる色素残基がπ電子によって共役しな
いように組み合わされる。そのため、アルキレン基以外
の場合は、色素の平面と連結基の平面および/又は、連
結基の平面とB残基のπ電子を立体的にねじり、実質
上、A部分とB部分π電子系を絶縁しなければないな
い。
【0026】−L−の具体例としては、アルキレン基
(炭素数1〜30、例えば、メチレン、エチレン、n−
ブチレン、−CH(CH3)−CH2 −、n−オクチレ
ン)、アリーレン基(炭素数4〜30、例えばフェニレ
ン、ナフチレン)、−NHCO−、−N(CH3)CO
−、−NHSO2 −、−N(CH3)SO2 −、−NHC
ONH−、−NHSO2 NH−、などが挙げられる。−
L−の中で最も好ましいものはアルキレン基である。
【0027】qは、1〜3の整数を表わす。色素の転写
性が高いことが要求されるときは、色素の分子量を低く
する観点からqは1が好ましい。逆に色素を十分強力に
固定化することが要求されるときは、qは2又は3が好
ましい。
【0028】一般式(I)のBは、塩基性を示す原子団
を表わす。塩基性は、ブレンステッドの定義およびルイ
スの定義によるものである。
【0029】塩基性を示す原子団は、本発明に用いる受
像紙の構成物質、色素供与材料の構成物質、色素残基の
構造との組み合わせ上、より好ましく選択される。この
選択するときの観点としては、例えば塩基性度や求核性
を挙げることができる。例えば求核性や塩基性が高い
と、色素残基に対して、求核反応を行い、色素の保存性
を低下させたり、熱転写色素供与材料を作製するときに
使用するイソシアネート類の硬膜剤と反応してしまうな
どの悪影響が起こる。逆に塩基性か低いと、受像紙中の
酸性物質と十分な相互作用が起こらず、色素が十分固定
化されない。
【0030】塩基性物質の塩基性度を表わす尺度として
広く一般に、塩基性物質の共役酸のpKa値が知られて
いる。本発明の塩基性を示す原子団を持った色素の好ま
しいものは、この共役酸のpKa値が、25℃、水中の
測定値で3.0〜14.0の範囲にあるものである。
【0031】この共役酸のpKa値が3.0〜14.0
の範囲にある化合物としては、アミノ基(置換アミノ
基、置換アニリノ基を含む)、含窒素ヘテロ環基を有し
た有機化合物が挙げられる。共役酸のpKaが3〜1
4.0の範囲にある塩基性有機化合物の例としては、以
下のものが挙げられる。 アニリン誘導体 共役酸のpKa o−トルイジン 4.7 m−トルイジン 5.1 p−トルイジン 5.1 N−メチルアニリン 4.8 アニリン 4.6 アルキルアミン誘導体 メチルアミン 10.7 エチレンジアミン 10.0 n−ブチルアミン 10.8 ベンジルアミン 9.3 含窒素ヘテロ環類 キノリン 4.9 ピペラジン 9.8 モルホリン 8.3 イソキノリン 5.4
【0032】その中でもより好ましくは、共役酸のpK
a値は、6.0〜11.0の範囲にあるものである。
【0033】Bで表わされる塩基性を示す原子団は、共
役酸のpKa値が8.0〜11.0の範囲にある3級ア
ミノ基が最も好ましい。
【0034】アミン残基、含窒素ヘテロ環残基の具体例
を下に示す。
【0035】
【化10】
【0036】
【化11】
【0037】
【化12】
【0038】以下に、本発明に用いる一般式(I)で表
わされる色素の具体例を示す。
【0039】
【化13】
【0040】
【化14】
【0041】
【化15】
【0042】
【化16】
【0043】
【化17】
【0044】
【化18】
【0045】
【化19】
【0046】
【化20】
【0047】
【化21】
【0048】本発明に用いられる熱転写色素受像材料に
含有される酸性物質は、ブレンステッドの定義およびル
イスの定義による酸性物質である。酸性物質の中でも、
カルボン酸基、スルホン酸基、フェノール性水酸基、エ
ノール性水酸基、活性メチレン基、−CO−NH−CO
−、−SO2 −NH−CO−、−SO2 −NH−SO2
−、などの基を少くとも1つ置換基として有している有
機化合物が好ましい。
【0049】上記の酸性物質の中から、本発明に用いる
受像紙の構成物質や、色素との組み合わせにより好まし
い酸性物質を選択して用いることが好ましい。この選択
するときの観点としては、例えば酸性度を挙げることが
できる。酸性度が高いと、酸と塩基の相互作用は強力に
なるが、他方、酸性条件での色素の褪色を加速するなど
の悪影響が起こってくる。逆に、酸性度が低いと、十分
な酸と塩基の相互作用が起こらず、色素が十分固定化さ
れない。
【0050】酸性物質の酸性度を表わす尺度として、広
くpKa値が知られている。本発明の酸性物質の好まし
いものは、このpKa値が25℃、水中の測定値で3.
0〜14.0の範囲にあるものである。その中でも、よ
り好ましくは、pKa値が6.0〜11.0の範囲にあ
るものである。本発明の受像層に含有される酸性物質の
最も好ましいものは、pKa値が9.0〜11.0の範
囲にある置換フェノールである。
【0051】本発明に用いる酸性物質は、部分構造とし
てカルボン酸基、スルホン酸基、フェノール性水酸基、
エノール性水酸基、活性メチレン基、−CO−NH−C
O−、−SO2 −NH−CO−、−SO2 −NH−SO
2 −基などを持つポリマーであってもよい。上述のポリ
マーは、受像層を構築する主成分として用いてもよい
し、主成分のポリマーに添加して用いてもよい。
【0052】受像層に含有される酸性物質は、褪色を抑
制する効果を有する原子団を持つ有機化合物であること
が好ましい。画像の堅牢性が要求されるときには、特に
好ましい。褪色を抑制する効果を有する原子団の例とし
ては、特開平3−205189号に記載されている原子
団を挙げることができる。
【0053】上記原子団の中で好ましいものは、式(V
III)、(IX)、(X)、(XI)である。
【0054】
【化22】
【0055】
【化23】
【0056】
【化24】
【0057】式(VIII)中、Xは−O−あるいは、
−NR46−を表わす。R46は、水素原子又は置換さ
れてもよいアルキル基である。R32は置換されてもよ
いアルキル基を表わす。R33、R34、R35、R
36、R37は、各々独立に、水素原子又は、非金属の
置換基を表わす。ただし、R33とR35の少くとも1
つは、−O−あるいは−NR46−である。R46は水
素原子又は置換されていてもよいアルキル基である。
【0058】より好ましくは、Xは−O−である。R32
は、置換されていてもよいアルキル基(炭素数1〜3
0)である。R33、R34、R36、R37は、水素原子、置
換されていてもよいアルキル基(炭素数1〜30)、置
換されていてもよいアルコキシ基(炭素数1〜30)、
アシルアミノ基(炭素数1〜30)である。R35は−O
−R32である。R32は置換されてもよいアルキル基(炭
素数1〜30)である。
【0059】式(IX)中、R38は、置換されていてもよ
い、アリールカルボニル基、置換されていてもよいヘテ
ロ環基、置換されていてもよいアルキルカルボニル基を
表わす。R39、R40、R41、R42は、水素原子又は、非
金属の置換基を表わす。
【0060】より好ましくは、R38は、置換されていて
もよいアリールカルボニル基(炭素数7〜30)、置換
されていてもよいベンゾトリアゾール環基である。
39、R40、R41、R42は、水素原子、アルキル基(炭
素数1〜30)、アルコキシ基(炭素数1〜30)、ア
シルアミノ基(炭素数1〜30)、アルコキシカルボニ
ル基(炭素数1〜30)である。
【0061】式(X)中、R43、R44、R45は、
水素原子、置換されていてもよいアルキル基、アリール
基を表わす。式(XI)中、R38’,R39’,R
40’,R41’,R42’は、水素原子又は、ベンゼ
ン環に置換可能な置換基を表わす。R38’,R42’
は、アルキル基が好ましい。R39’,R41’は、水
素原子が好ましい。R40’は、水素原子、アルキル
基、アリール基、アシル基、アルコキシカルボニル基、
アミノカルボニル基、アシルオキシ基、アシルアミノ基
が好ましい。より好ましくは、R43、R44、R45
は置換されていてもよいアルキル基(炭素数1〜30)
である。褪色を抑制する効果を有する原子団と酸性物質
とは、R32,R33,R34,R35,R36,R
37,R38,R39,R40,R41,R42,R
43,R44,R45のいずれかを介して結合する。以
下に、その具体例を挙げる。
【0062】
【化25】
【0063】
【化26】
【0064】
【化27】
【0065】
【化28】
【0066】
【化29】
【0067】
【化30】
【0068】これらの原子団の中から使用する色素の褪
色を特に効果的に抑制する原子団を選択し使用すること
が好ましい。又、色素を複数種使用する場合は、その中
で一番堅牢性の低い色素に特に効果のある原子団を選択
して使用することが好ましい。
【0069】褪色を抑制する効果を持つ原子団と一般式
(I)のAで表わされる色素残基の好ましい組み合わせ
の例を挙げる。Aの色素残基が(III) 式で表わされる構
造のときは、褪色を抑制する効果を有する原子団として
は、(VIII)式で表わされるものを選択することが好まし
い。その中でも特に、Aがピラゾロトリアゾールカプラ
ー由来の構造のときは、褪色を抑制する効果が特に大き
く好ましい。上記の組み合わせは、主として色素の光褪
色を抑制する。
【0070】Aの色素残基が(IV)式で表わされる構造
のときは、褪色を抑制する効果を有する原子団としては
(VIII)式および(X)式のものを選択することが好まし
い。これらは、主として色素の光褪色を抑制する。
【0071】褪色を抑制する効果を有する原子団の(I
X)式の構造のものは、色素残基の構造によらず、おお
よそどの色素であっても、その光褪色を抑制する。
【0072】Aの色素残基が、フェノールおよびナフト
ールカプラー由来の構造のときは、褪色を抑制する効果
を有する原子団として(IX)を選択すると、色素の熱褪
色を抑制することができる。
【0073】受像層中の酸性物質の塗布量は、転写画像
の最大濃度領域での単位面積当りの色素のモル数と等し
いか、それ以上のモル数を単位面積当りに含有するよう
に選択されることが好ましい。
【0074】本発明に用いる酸性物質の具体例を以下に
示す。
【0075】
【化31】
【0076】
【化32】
【0077】
【化33】
【0078】
【化34】
【0079】以下にBで表わされる塩基性を示す原子団
と受像紙に含有される酸性物質の好ましい組み合わせに
ついて述べる。Bで表わされる塩基性を示す原子団の共
役酸のpKa値と、受像紙に含有される酸性物質のpK
a値は、ほぼ等しいか、酸性物質のpKa値の方が小さ
いことが好ましい。その具体的組み合わせ例を以下に記
す。
【0080】 塩基性物質 共役酸の 受像層に含有 pKa値 pKa値 される酸性物質 1.アニリン 4.6 2,4−ジニトロフェノール 4.0 2.アニリン 4.6 安息香酸 4.2 3.ピリジン 5.2 HCOCH2 COH 5.0 4.イソキノリン 5.4 CH3 COOH 5.0 5.モルホリン 8.3 p−ニトロフェノール 7.2 6.ベンジルアミン 9.3 フタルイミド 8.3 7.ベンジルアミン 9.3 m−ニトロフェノール 9.3 8.エチレンジアミン 10.0 フェノール 10.0 9.トリエチルアミン 11.0 フェノール 10.0 10.ピロリジン 13.0 CH3 COCH2 COOEt 11.0 ただし、塩基性物質は、色素残基を持たないモデル化合
物を用いて記した。
【0081】これらの組みあわせの中でも、塩基性物質
の共役酸のpKa値および酸性物質のpKa値ともに、
7.0〜11.0の範囲にある組み合わせが最も好まし
い。
【0082】色素残基と、酸性物質の好ましい組み合わ
せは、式(III) 、(IX)で表わされる色素と、置換フェ
ノール(pKa値7.0〜11.0)との組み合わせで
ある。
【0083】熱移行性色素は、支持体上の色素供与層に
含有させられ、熱転写色素供与材料とされ、熱転写方式
の画像形成に用いられる。次に本発明の画像形成法につ
いて、以下に詳しく述べる。通常フルカラーの画像を構
成するためには、イエロー、マゼンタ、シアンの3原色
の色素が必要である。そこで、一般式(I)で表わされ
る色素を3原色の1つとして用い、他の2色を公知の色
素から選択して、フルカラーの画像形成を行うことがで
きる。又、一般式(I)で表わされる色素3原色の2種
の色素を用い、他の一色は公知の色素から選択して使用
してもよい。同一の色について、一般式(I)で表わさ
れる色素と従来公知の色素とを混合して使用してもよ
い。また一般式(I)で表わされる色素の2種以上を同
一の色として混合して使用してもよい。
【0084】本発明の熱移行性色素の使用法について述
べる。熱転写色素供与材料はシート状または連続したロ
ール状もしくはリボン状で使用できる。熱移行性色素
は、通常各々独立な領域を形成するように支持体上に配
置される。例えば、イエロー色素領域、マゼンタ色素領
域、シアン色素領域を面順次もしくは線順次に一つの支
持体上に配置する。また、上記のイエロー色素、マゼン
タ色素、シアン色素を各々別々に支持体上に設けた3種
の熱転写色素供与材料を用意し、これらから順次一つの
熱転写受像材料に色素の熱転写を行うこともできる。本
発明の色素およびそれと組み合わせて用いられる色素
は、各々バインダー樹脂と共に適当な溶剤に溶解または
分散させて支持体上に塗布するか、あるいはグラビア法
などの印刷法により支持体上に印刷することができる。
これらの色素を含有する色素供与層の厚みは乾燥膜厚で
通常約0.2〜5μm、特に0.4〜2μmの範囲に設
定するのが好ましい。色素の塗布量は0.03〜1.0
g/m2が好ましい。その中でも、0.1〜0.6g/m2
が更に好ましい。
【0085】上記の色素と共に用いるバインダー樹脂と
しては、このような目的に従来公知であるバインダー樹
脂のいずれも使用することができ、通常耐熱性が高く、
しかも加熱された場合に色素の移行を妨げないものが選
択される。例えば、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系
樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアク
リル系樹脂(例えばポリメチルメタクリレート、ポリア
クリルアミド、ポリスチレン−2−アクリロニトリ
ル)、ポリビニルピロリドンを始めとするビニル系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂(例えば塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体)、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレ
ン−ポリフェニレンオキサイド、セルロース系樹脂(例
えばメチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、セルロースアセテート水素フタレー
ト、酢酸セルロース、セルロースアセテートプロピオネ
ート、セルロースアセテートブチレート、セルロースト
リアセテート)、ポリビニルアルコール系樹脂(例えば
ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリビ
ニルブチラールなどの部分ケン化ポリビニルアルコー
ル)、石油系樹脂、ロジン誘導体、クマロン−インデン
樹脂、テルペン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン)などが用いられ
る。本発明においてこのようなバインダー樹脂は、例え
ば色素100重量部当たり約20〜600重量部の割合
で使用するのが好ましい。
【0086】本発明において、上記の色素およびバイン
ダー樹脂を溶解または分散するためのインキ溶剤として
は、従来公知のインキ溶剤がいずれも使用できる。熱転
写色素供与材料の支持体としては従来公知のものがいず
れも使用できる。例えばポリエチレンテレフタレート、
ポリアミド、ポリカーボネート、グラシン紙、コンデン
サー紙、セルロースエステル、弗素ポリマー、ポリエー
テル、ポリアセタール、ポリオレフィン、ポリイミド、
ポリフェニレンサルファイド、ポリプロピレン、ポリス
ルフォン、セロファン等が挙げられる。熱転写色素供与
材料の支持体の厚みは、一般に2〜30μmである。
【0087】サーマルヘッドが色素供与材料に粘着する
のを防止するためにスリッピング層を設けてもよい。こ
のスリッピング層はポリマーバインダーを含有したある
いは含有しない潤滑物質、例えば界面活性剤、固体ある
いは液体潤滑剤またはこれらの混合物から構成される。
色素供与材料には背面より印字するときにサーマルヘッ
ドの熱によるスティッキングを防止し、滑りをよくする
意味で、支持体の色素供与層を設けない側にスティッキ
ング防止処理を施すのがよい。
【0088】色素供与材料には色素の支持体方向への拡
散を防止するための親水性バリヤー層を設けることもあ
る。親水性の色素バリヤー層は、意図する目的に有用な
親水性物質を含んでいる。
【0089】色素供与材料には下塗り層を設けてもよ
い。
【0090】本発明においては、熱転写色素供与材料を
熱転写受像材料と重ね合わせ、いずれかの面から、好ま
しくは熱転写色素供与材料の裏面から、例えばサーマル
ヘッド等の加熱手段により画像情報に応じた熱エネルギ
ーを与えることにより、色素供与層の色素を熱転写受像
材料に加熱エネルギーの大小に応じて転写することがで
き、優れた鮮鋭性、解像性の階調のあるカラー画像を得
ることができる。また褪色防止剤も同様にして転写でき
る。加熱手段はサーマルヘッドに限らず、レーザー光
(例えば半導体レーザー)、赤外線フラッシュ、熱ペン
などの公知のものが使用できる。この熱源にレーザーを
用いる方法の場合は、熱転写色素供与材料に、レーザー
光を強く吸収する材料を含有することが好ましい。熱転
写色素供与材料にレーザー光を照射すると、この吸収性
材料が光エネルギーを熱エネルギーに変換し、すぐ近く
の色素にその熱を伝達し、色素が熱転写受像材料に転写
する温度まで加熱される。この吸収性材料は色素の下部
に層を成して存在し、及び/又は色素と混合される。本
プロセスの更に詳しい説明は、英国特許2,083,7
26A号に記載されている。上記のレーザーとしては、
数種のレーザーが使用可能であるが、小型、低コスト、
安定性、信頼性、耐久性及び変調の容易さの点で半導体
レーザーが好ましい。
【0091】本発明において、熱転写色素供与材料は熱
転写受像材料と組合せることにより、熱印字方式の各種
プリンターを用いた印字、ファクシミリ、あるいは磁気
記録方式、光磁気記録方式、光記録方式等による画像の
プリント作成、テレビジョン、CRT画面からのプリン
ト作成等に利用できる。熱転写記録方法の詳細について
は、特開昭60−34895号の記載を参照できる。
【0092】受像紙は、熱移動してきた色素を受容し、
画像を形成する機能を持つ受像層を支持体の片面に形成
した構成が好ましい。
【0093】受像層は、色素とイオンペアを形成し、結
果として色素を固定化する効果を持つ酸性物質を単独
で、または、その他のバインダー物質とともに含んでい
る被膜である。
【0094】受像層の厚みは0.5〜50μmが好まし
い。その中でも3〜30μmが特に好ましい。
【0095】受像層に用いるバインダー物質としては、
下記のようなポリマーが好ましい。
【0096】(イ)エステル結合を有するもの ポリエステル樹脂など。 (ロ)ウレタン結合を有するもの ポリウレタン樹脂など。 (ハ)アミド結合を有するもの ポリアミド樹脂など。 (ニ)尿素結合を有するもの 尿素樹脂など。 (ホ)スルホン結合を有するもの ポリスルホン樹脂など。 (ニ)その他極性の高い結合を有するもの ポリカプロクラトン樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂な
ど。 上記のような合成樹脂に加えて、これらの混合物あるい
は共重合体なども使用できる。
【0097】熱転写受像材料中、特に受像層中には、熱
移行性色素の拡散助剤として高沸点有機溶剤または熱溶
剤を含有させることができる。熱転写受像材料の受像層
は、熱移行性色素を受容しうる物質を水溶性バインダー
に分散して担持する構成としてもよい。この場合に用い
られる水溶性バインダーとしては公知の種々の水溶性ポ
リマーを使用しうるが、硬膜剤により架橋反応しうる基
を有する水溶性のポリマーが好ましい。受像層は2層以
上の層で構成してもよい。その場合、支持体に近い方の
層にはガラス転移点の低い合成樹脂を用いたり、高沸点
有機溶剤や熱溶剤を用いて色素に対する染着性を高めた
構成にし、最外層にはガラス転移点のより高い合成樹脂
を用いたり、高沸点有機溶剤や熱溶剤の使用量を必要最
小限にするかもしくは使用しないで表面のベタツキ、他
の物質との接着、転写後の他の物質への再転写、熱転写
色素供与材料とのブロッキング等の故障を防止する構成
にすることが望ましい。受像層の厚さは全体で0.5〜
50μm、特に3〜30μmの範囲が好ましい。2層構
成の場合最外層は0.1〜2μm、特に0.2〜1μm
の範囲にするのが好ましい。受像層は、所望により、他
の方式の色素固定剤を含有してもよい。色素固定剤とし
ては、特開平3−83685号に記載されている媒染剤
や特開平1−188391号に記載のものがいずれも使
用可能である。
【0098】熱転写受像材料は、支持体と受像層の間に
中間層を有してもよい。中間層は構成する材質により、
クッション層、多孔層、色素の拡散防止層のいずれか又
はこれらの2つ以上の機能を備えた層であり、場合によ
っては接着剤の役目も兼ねている。
【0099】熱転写受像材料に用いる支持体は転写温度
に耐えることができ、平滑性、白色度、滑り性、摩擦
性、帯電防止性、転写後のへこみなどの点で要求を満足
できるものならばどのようなものでも使用できる。
【0100】熱転写受像材料には蛍光増白剤を用いても
よい。蛍光増白剤は褪色防止剤と組み合わせて用いるこ
とができる。
【0101】本発明において、熱転写色素供与材料と熱
転写受像材料との離型性を向上させるために、色素供与
材料及び/又は受像材料を構成する層中、特に好ましく
は両方の材料が接触する面に当たる最外層に離型剤を含
有させるのが好ましい。
【0102】本発明に用いる熱転写色素供与材料および
熱転写受像材料を構成する層は硬膜剤によって硬化され
ていてもよい。
【0103】ビニルスルホン系硬膜剤(N,N′−エチ
レン−ビス(ビニルスルホニルアセタミド)エタンな
ど)、N−メチロール系硬膜剤(ジメチロール尿素な
ど)、あるいは高分子硬膜剤(特開昭62−23415
7号などに記載の化合物)が挙げられる。
【0104】熱転写色素供与材料や熱転写受像材料には
褪色防止剤を用いてもよい。褪色防止剤としては、例え
ば酸化防止剤、紫外線吸収剤、あるいはある種の金属錯
体がある。受像材料に転写された色素の褪色を防止する
ための褪色防止剤は予め受像材料に含有させておいても
よいし、色素供与材料から転写させるなどの方法で外部
から受像材料に供給するようにしてもよい。上記の酸化
防止剤、紫外線吸収剤、金属錯体はこれら同士を組み合
わせて使用してもよい。
【0105】熱転写色素供与材料や熱転写受像材料の構
成層には塗布助剤、剥離性改良、スベリ性改良、帯電防
止、現像促進等の目的で種々の界面活性剤を使用するこ
とができる。
【0106】熱転写色素供与材料や熱転写受像材料の構
成層には、スベリ性改良、帯電防止、剥離性改良等の目
的で有機フルオロ化合物を含ませてもよい。
【0107】熱転写色素供与材料や熱転写受像材料には
マット剤を用いることができる。
【0108】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を更に詳しく説
明するが、発明の主旨を越えない限り、以下の具体例に
限定されるものではない。 実施例1 (熱転写色素供与材料(1−1)の作製)支持体として
裏面に耐熱滑性処理が施された厚さ6μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(帝人製)を使用し、フィル
ムの表面上に下記組成の熱転写色素供与層用塗料組成物
をワイヤーバーコーティングにより乾燥時の厚みが1.
5μmとなるように塗布形成し、熱転写色素供与材料
(1−1)を作成した。 熱転写色素供与層用塗料組成物: 色素1 10ミリモル ポリビニルブチラール樹脂(電気化学製デンカブ チラール5000−A) 3g トルエン 40cc メチルエチルケトン 40cc ポリイソシアネート(武田薬品製タケネートD1 10N) 0.2cc 次に上記色素1を表1に記載の他の色素に変えた以外は
上記と同様にして、本発明の熱転写色素供与材料及び比
較用熱転写色素供与材料(1−2)〜(1−18)をそ
れぞれ作成した。
【0109】(熱転写受像材料の作成)支持体として厚
み150μmの合成紙(王子油化製、YUPO−FPG
−150)を用い、表面に下記組成物の受像層用塗料組
成物をワイヤーバーコーティングにより乾燥時の厚さが
8μmとなるように塗布して熱転写受像材料を作成し
た。乾燥はドライヤーで仮乾燥後、温度100℃のオー
ブン中で30分間行った。 受像層用塗料組成物: 酸性物質 I−12 2.2g ポリエステル樹脂(東洋紡製バイロン−280) 22g ポリイソシアネート(大日本インキ化学製KP−90) 2.0g メチルエチルケトン 85cc トルエン 85cc シクロヘキサノン 15cc
【0110】上記のようにして得られた熱転写色素供与
材料(1−1)〜(1−18)と熱転写受像材料とを、
熱転写色素供与層と受像層とが接するようにして重ね合
わせ、熱転写色素供与材料の支持体側からサーマルヘッ
ドを使用し、サーマルヘッドの出力0.25W/ドッ
ト、パルス巾0.15〜15ミリ秒、ドット密度6ドッ
ト/mmの条件で印字を行い、受像材料の受像層に色素を
像状に染着させたところ、転写むらのない鮮明な画像記
録が得られた。次に、上記のようにして得られた記録済
の各熱転写受像材料を14日間、80℃、ドライの条件
で保存し、色像の安定性(鮮鋭度の低下)を調べた。更
に記録済の受像材料を7日間17,000ルクスの蛍光
灯に照射し、色像の光堅牢性を調べた。照射の前後での
ステータスA反射濃度を測定し、その比で安定性を評価
した。(濃度が1.0の領域で測定した。)結果を表1
に示す。比較のためにNo.19に特開平3−92385
号の実施例1で作製および転写された試料における結果
を示した。(明細書12頁、2表の一段め記載のもの。
感熱記録材料No.1(Dye−2使用)と受像材料Aに
よる組み合わせのもの)。
【0111】 (表1) No. 熱転写色素 色 素 最大濃度 画像堅牢性 備 考 供与材料No. 光堅牢性(%) 鮮鋭度 1 1−1 1 2.0 69 ○ 本発明 2 1−2 2 2.4 89 ○ 〃 3 1−3 4 2.5 91 ○ 〃 4 1−4 9 2.8 89 ○ 〃 5 1−5 12 3.0 71 ○ 〃 6 1−6 13 2.9 69 ○ 〃 7 1−7 17 2.6 72 ○ 〃 8 1−8 19 2.5 65 ○ 〃 9 1−9 22 2.4 82 ○ 〃 10 1−10 26 2.0 85 ○ 〃 11 1−11 33 2.2 91 ○ 〃 12 1−12 35 2.5 90 ○ 〃 13 1−13 37 2.1 91 ○ 〃 14 1−14 46 2.1 90 ○ 〃 15 1−15 50 1.9 72 ○ 〃 16 1−16 52 1.9 85 ○ 〃 17 1−17 56 2.2 86 ○ 〃 18 1−18 a 2.9 36 × 比較例 19 1.0 34 ○ 〃
【0112】
【化35】
【0113】画像の堅牢性は、以下のように評価した。 ○:鮮鋭度の低下が目視で全く認められない。 △: 〃 目視でわずかに認められる。 ×:画像がボケひどく鮮鋭度の低下が目視で容易に認め
られる。 以上のように、本発明の画像形成方法によって形成した
画像は、強制条件下においても、鮮鋭度の低下が起こら
ないことがわかる。一方、色素分子内に連結基を介して
塩基性部分を持たない比較色素aを用いた熱転写色素供
与材料1−19では、著しく画像の鮮鋭度が低下してし
まうことが明らかである。更に公知の固定化方法による
比較サンプルは、鮮鋭度の低下は起こらなかったもの
の、色素の堅牢性が低いため、画像の光堅牢性が極めて
低かった。
【0114】実施例2 実施例1の受像層用塗料組成物の酸性物質I−12に変
えて、表2に示した酸性物質を用いて熱転写色素受像材
料(2−1)〜(2−9)を作製した。実施例1で作製
した熱転写色素供与材料(1−1)〜(1−18)を用
いて転写を行ったところ、転写むらのない鮮やかな画像
が得られた。又、強制試験の結果、光堅牢性が優れてお
り、鮮鋭度も低下しなかった。それに対し、酸性物質を
含有しない(2−10)を用いて熱転写を行ったサンプ
ルでの画像は、熱強製試験においてボケが著しかった。
その結果を表3に示す。 (表2) No. 熱転写色素受像材料 酸性物質 備 考 1 2−1 I−1 本発明 2 2−2 I−2 〃 3 2−3 I−3 〃 4 2−4 I−5 〃 5 2−5 I−11 〃 6 2−6 I−13 〃 7 2−7 I−16 〃 8 2−8 I−17 〃 9 2−9 I−36 〃 10 2−10 な し 比較例 (表3) No. 熱転写色素 色素 熱転写色素 酸性物質 画像堅牢性 備 考 供与材料 受像材料 (鮮鋭度) 1 1−1 1 2−1 I−1 ○ 本発明 2 1−2 2 2−2 I−2 ○ 〃 3 1−3 4 2−3 I−3 ○ 〃 4 1−4 9 2−4 I−5 ○ 〃 5 1−5 12 2−5 I−11 ○ 〃 6 1−6 13 2−6 I−13 ○ 〃 7 1−7 17 2−7 I−16 ○ 〃 8 1−8 19 2−8 I−17 ○ 〃 9 1−9 22 2−9 I−36 ○ 〃 10 1−5 12 2−10 な し × 比較例
【発明の効果】このように本発明の熱転写方法は、濃度
が高く、鮮やかな画像が得られる。しかも、経時での鮮
鋭度が低下しにく、画像の光堅牢性も高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−141092(JP,A) 特開 平4−110193(JP,A) 特開 平5−58060(JP,A) 特開 平5−212976(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱移行性色素を含む色素供与層を支持体
    上に有する熱転写色素供与材料を画像情報に応じて、
    又は均一に加熱し、該熱転写色素供与材料と重ね合わせ
    た熱転写色素受像材料上に色素画像を形成する熱色素転
    写画像形成方法において、熱転写色素受像材料が酸性
    物質を含有しており、かつ該熱移行性色素が下記一般式
    (I)で表されることを特徴とする画像形成方法。 A−(L−B)q (I) 式中、Aは可視域および/または赤外領域に吸収を有す
    る色素残基を表し、Lは2価の連結基を表し、Bは塩基
    性を示す原子団を表し、qは1ないし3の整数を表す。
    qが2以上のとき、L−Bは同じでも異なっていてもよ
    い。2つ以上のL−Bは互いに結合しても良い。ただ
    し、該受像材料に含まれる該酸性物質が下記一般式
    (P)で表される酸性基を含む化合物または酸性基を含
    む当該化合物の重合体もしくは共重合体である場合は除
    く。 一般式(P) 【化1】 (式中、Xは離脱基を表し、Yは−C=N−と共に含窒
    素複素環を形成するために必要な原子団を表す。)
  2. 【請求項2】 該酸性物質がカルボン酸基および/また
    はスルホン酸基および/またはフェノール性水酸基およ
    び/またはエノール性水酸基および/または活性メチレ
    ン基を有する有機化合物であることを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 該一般式(I)において、該塩基性を示
    す原子団Bがアミン残基で表されることを特徴とする請
    求項2に記載の画像形成方法。 A−(L−B)q (I) 式中、Aは可視域および/または赤外領域に吸収を有す
    る色素残基を表し、Lは2価の連結基を表し、Bは塩基
    性を示す原子団を表し、qは1ないし3の整数を表す。
    qが2以上のとき、L−Bは同じでも異なっていてもよ
    い。2つ以上のL−Bは互いに結合しても良い。
  4. 【請求項4】 該酸性物質が色素の褪色を抑制する効果
    を有する原子団を分子内に有していることを特徴とする
    請求項3に記載の画像形成方法。
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