JP3060251B2 - 定流量弁 - Google Patents
定流量弁Info
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- JP3060251B2 JP3060251B2 JP3166516A JP16651691A JP3060251B2 JP 3060251 B2 JP3060251 B2 JP 3060251B2 JP 3166516 A JP3166516 A JP 3166516A JP 16651691 A JP16651691 A JP 16651691A JP 3060251 B2 JP3060251 B2 JP 3060251B2
- Authority
- JP
- Japan
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- flow path
- valve seat
- valve
- seat body
- locking step
- Prior art date
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- Safety Valves (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弁本体の流入孔に作用
する1次側の流体圧力が変動しても常に流出孔より2次
側に向けて一定の流体の流量を供給する定流量弁に関
し、そのうち特に、弁本体の流入孔側の流路内に弁座孔
が穿設された弁座体を移動自在に配置するとともに流出
孔側の流路より弁座体の弁座孔に臨むニードル弁部を備
えた弁体を対応して配置し、更に弁座体をスプリングに
よって流入孔側へ弾性的に押圧付勢した定流量弁に係る
ものである。
する1次側の流体圧力が変動しても常に流出孔より2次
側に向けて一定の流体の流量を供給する定流量弁に関
し、そのうち特に、弁本体の流入孔側の流路内に弁座孔
が穿設された弁座体を移動自在に配置するとともに流出
孔側の流路より弁座体の弁座孔に臨むニードル弁部を備
えた弁体を対応して配置し、更に弁座体をスプリングに
よって流入孔側へ弾性的に押圧付勢した定流量弁に係る
ものである。
【0002】かかる定流量弁は、水呑栓、水洗トイレ等
に良く使用されるもので、1次側の水の圧力が変動した
際においても常に一定の水量を2次側に制御して供給し
得るものである。
に良く使用されるもので、1次側の水の圧力が変動した
際においても常に一定の水量を2次側に制御して供給し
得るものである。
【0003】
【従来の技術】従来の定流量弁は図6に示される。弁本
体2の内部には弁本体2の一端2Aから他端2Bに達す
る流路1が貫通して穿設され、弁本体2の一端2Aに開
口する流路1にはストップリング3が配置されるととも
にこのストップリング3には流路1に連なる流入孔3A
が穿設される。又、弁本体2の他端2Bに開口する流路
1には取付け段部1Aを介して流出孔1Bが穿設され
る。
体2の内部には弁本体2の一端2Aから他端2Bに達す
る流路1が貫通して穿設され、弁本体2の一端2Aに開
口する流路1にはストップリング3が配置されるととも
にこのストップリング3には流路1に連なる流入孔3A
が穿設される。又、弁本体2の他端2Bに開口する流路
1には取付け段部1Aを介して流出孔1Bが穿設され
る。
【0004】流路1の略中間部には係止段部Aが設けら
れ、流路1はこの係止段部Aにて流入孔3A側に向かっ
て開口する上流側流路1Cと、上流側流路1Cの直径よ
り小径であって流出孔1Bに向かって開口する下流側流
路1Dとに区分される。
れ、流路1はこの係止段部Aにて流入孔3A側に向かっ
て開口する上流側流路1Cと、上流側流路1Cの直径よ
り小径であって流出孔1Bに向かって開口する下流側流
路1Dとに区分される。
【0005】4は弁座孔4Aが貫通して穿設された弁座
体である。弁座体4は、その中心部にストップリング3
に設けた流入孔3Aに臨む弁座孔4Aが貫通して穿設さ
れ、弁座体4の外周面4Bは上流側流路1Cの内壁面1
Eに沿うとともに係止段部Aに向かって移動しうるよう
摺動案内される。
体である。弁座体4は、その中心部にストップリング3
に設けた流入孔3Aに臨む弁座孔4Aが貫通して穿設さ
れ、弁座体4の外周面4Bは上流側流路1Cの内壁面1
Eに沿うとともに係止段部Aに向かって移動しうるよう
摺動案内される。
【0006】そして、弁座体4が上流側流路1C内をも
っとも流出孔1B側(図において右側)へ移動した際、
弁座体4の係止段部側端面4Cが係止段部Aに当接す
る。
っとも流出孔1B側(図において右側)へ移動した際、
弁座体4の係止段部側端面4Cが係止段部Aに当接す
る。
【0007】又、弁座体4の外周面4Bと上流側流路1
Cの内壁面1Eとの間には、環状の間隙(S)が形成さ
れる。この間隙(S)は弁座体4を上流側流路1Cの内
壁面1Eに摺動自在に保持する為に必然的に形成され
る。
Cの内壁面1Eとの間には、環状の間隙(S)が形成さ
れる。この間隙(S)は弁座体4を上流側流路1Cの内
壁面1Eに摺動自在に保持する為に必然的に形成され
る。
【0008】5は流路1内に固定的に配置される弁体で
ある。弁体5は他端側(図6において右側)に環状の鍔
部5Aが形成されるとともに鍔部5Aの中心より一端側
(図6において左側)に向けてニードル弁部5Bが突出
して形成される。
ある。弁体5は他端側(図6において右側)に環状の鍔
部5Aが形成されるとともに鍔部5Aの中心より一端側
(図6において左側)に向けてニードル弁部5Bが突出
して形成される。
【0009】鍔部5Aの外周面5Cは下流側流路1Dに
案内保持されるとともに鍔部5Aの他側端面5Dは取付
け段部1A上に配置される。
案内保持されるとともに鍔部5Aの他側端面5Dは取付
け段部1A上に配置される。
【0010】又、鍔部5Aを貫通して連通孔5Eが穿設
され、連通孔5Eの一端は弁体5内に切れ込んで下流側
流路1Dに臨み他端は流出孔1Bに臨む。
され、連通孔5Eの一端は弁体5内に切れ込んで下流側
流路1Dに臨み他端は流出孔1Bに臨む。
【0011】鍔部5Aより突出するニードル弁部5Bは
弁座体4の弁座孔4A内に侵入して配置される。
弁座体4の弁座孔4A内に侵入して配置される。
【0012】6は弁本体2の流路1内に配置されるスプ
リングであって、スプリング6の一端は弁座体4に係止
され、他端は鍔部5Aに係止される。
リングであって、スプリング6の一端は弁座体4に係止
され、他端は鍔部5Aに係止される。
【0013】従って、弁座体4はスプリング6のバネ力
によって流入孔3A側に向けて(弁本体2の一端2Aに
向けて)弾性的に付勢され、弁体5は取付け段部1A上
に固定的に配置される。
によって流入孔3A側に向けて(弁本体2の一端2Aに
向けて)弾性的に付勢され、弁体5は取付け段部1A上
に固定的に配置される。
【0014】ここで、流路1内に係止段部Aを設けたこ
とは、弁座体4の流出孔1B側への移動ストロークを一
定範囲内において規制する為に必要である。
とは、弁座体4の流出孔1B側への移動ストロークを一
定範囲内において規制する為に必要である。
【0015】すなわち、弁座体4の流出孔1B側への移
動ストロークを規制することは、スプリング6の耐久性
を保障する為に必要なことであって、弁座体4の移動ス
トロークを無制限に許容すると、スプリングが大きく圧
縮されて、スプリングの許容応力を超える恐れがあり、
定流量弁としての機能を損なう恐れがあるからである。
動ストロークを規制することは、スプリング6の耐久性
を保障する為に必要なことであって、弁座体4の移動ス
トロークを無制限に許容すると、スプリングが大きく圧
縮されて、スプリングの許容応力を超える恐れがあり、
定流量弁としての機能を損なう恐れがあるからである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の定流量弁
によると、次の問題を有する。弁座体4は流入孔3Aに
臨む弁座体4が受ける1次側圧力(弁座体4の左端面の
受ける圧力)と、上流側流路1Cに臨む弁座体4が受け
る2次側圧力(弁座体4の右端面の受ける圧力)との差
圧(△P)とスプリング6のバネ力とのバランスによっ
て上流側流路1C内における位置が決定される。
によると、次の問題を有する。弁座体4は流入孔3Aに
臨む弁座体4が受ける1次側圧力(弁座体4の左端面の
受ける圧力)と、上流側流路1Cに臨む弁座体4が受け
る2次側圧力(弁座体4の右端面の受ける圧力)との差
圧(△P)とスプリング6のバネ力とのバランスによっ
て上流側流路1C内における位置が決定される。
【0017】すなわち、差圧(△P)が大きくなるにつ
れて、弁座体4は係止段部A側(流出孔1B側)に向け
て移動し、弁座体4の弁座孔4Aとニードル弁部5Bと
によって形成される環状の間隙を縮小し、逆に差圧(△
P)が小となるにつれて弁座体4は流入孔3A側に移動
して前記間隙を大とし、もって差圧の変化に拘らず常に
一定の流量を制御したものである。
れて、弁座体4は係止段部A側(流出孔1B側)に向け
て移動し、弁座体4の弁座孔4Aとニードル弁部5Bと
によって形成される環状の間隙を縮小し、逆に差圧(△
P)が小となるにつれて弁座体4は流入孔3A側に移動
して前記間隙を大とし、もって差圧の変化に拘らず常に
一定の流量を制御したものである。
【0018】ここで、弁座体4による流量の制御は、弁
座体4の弁座孔4Aとニードル弁部5Bとによって形成
される環状の間隙による制御と、弁座体4の外周面4B
と上流側流路1Cの内壁面1Eとによって形成される間
隙(S)による制御との合計流量によって制御される。
座体4の弁座孔4Aとニードル弁部5Bとによって形成
される環状の間隙による制御と、弁座体4の外周面4B
と上流側流路1Cの内壁面1Eとによって形成される間
隙(S)による制御との合計流量によって制御される。
【0019】今、弁座体4に作用する差圧(△P)が設
定された制御差圧の最大領域の差圧(P)に達すると、
弁座体4は流路1内をもっとも流出孔1B側(図6にお
いて右側)へ移動し、弁座体4の係止段部側端面4Cは
係止段部Aに当接し、弁座体4の流出孔4側への移動を
制御する。
定された制御差圧の最大領域の差圧(P)に達すると、
弁座体4は流路1内をもっとも流出孔1B側(図6にお
いて右側)へ移動し、弁座体4の係止段部側端面4Cは
係止段部Aに当接し、弁座体4の流出孔4側への移動を
制御する。
【0020】かかる状態において、弁座体4の係止段部
端面4Cが係止段部Aに当接したことによると、弁座体
4の外周面4Bと、上流側流路1Cの内壁面1Eとによ
って形成される微少間隙(S)によって制御されていた
流体の流れは停止され、流量が1次的に急激に低下す
る。この流量低下は図4の点線に示される。
端面4Cが係止段部Aに当接したことによると、弁座体
4の外周面4Bと、上流側流路1Cの内壁面1Eとによ
って形成される微少間隙(S)によって制御されていた
流体の流れは停止され、流量が1次的に急激に低下す
る。この流量低下は図4の点線に示される。
【0021】このように、急激に流量低下が発生する
と、定流量弁が接続された配管内で圧力変動が生じ配管
に振動を与えたり、配管に取りつけられた機器の作動に
支障をきたす恐れが有り、更には騒音が発生して好まし
いものではない。
と、定流量弁が接続された配管内で圧力変動が生じ配管
に振動を与えたり、配管に取りつけられた機器の作動に
支障をきたす恐れが有り、更には騒音が発生して好まし
いものではない。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、弁座体が係止
段部に当接しても急激な流量低下を生じさせることのな
い定流量弁を提供することにあり、前記目的達成の為
に、弁本体を貫通する流路の一端に流入孔を設けるとと
もに流路の他端に流出孔を設け、流入孔側の流路内に
は、流路内においてその移動が許容されるとともに弁座
孔が穿設された弁座体を配置するとともに弁座体を流入
孔側に向けて弾性的に押圧付勢して配置し、流出孔側の
流路内には、弁座体の弁座孔に対向するニードル弁部を
備えた弁体を固定的に配置した定流量弁において、流入
孔と流出孔とを連絡する弁本体を貫通する流路に係止段
部を設け、該係止段部にて流路を流入孔側に連なる上流
側流路と、上流側流路より小径で流出孔に連なる下流側
流路とに区分するとともに上流側流路内に摺動自在に案
内され、少なくとも係止段部に向けて移動する弁座体の
係止段部側端面が係止段部に当接した際、弁座体の外周
面と上流側流路の内壁面とによって形成される環状の間
隙と下流側流路とをバイパス通路にて連通させたことに
ある。
段部に当接しても急激な流量低下を生じさせることのな
い定流量弁を提供することにあり、前記目的達成の為
に、弁本体を貫通する流路の一端に流入孔を設けるとと
もに流路の他端に流出孔を設け、流入孔側の流路内に
は、流路内においてその移動が許容されるとともに弁座
孔が穿設された弁座体を配置するとともに弁座体を流入
孔側に向けて弾性的に押圧付勢して配置し、流出孔側の
流路内には、弁座体の弁座孔に対向するニードル弁部を
備えた弁体を固定的に配置した定流量弁において、流入
孔と流出孔とを連絡する弁本体を貫通する流路に係止段
部を設け、該係止段部にて流路を流入孔側に連なる上流
側流路と、上流側流路より小径で流出孔に連なる下流側
流路とに区分するとともに上流側流路内に摺動自在に案
内され、少なくとも係止段部に向けて移動する弁座体の
係止段部側端面が係止段部に当接した際、弁座体の外周
面と上流側流路の内壁面とによって形成される環状の間
隙と下流側流路とをバイパス通路にて連通させたことに
ある。
【0023】
【作用】弁座体の係止段部側端面が係止段部に当接した
際、弁座体の外周面と上流側流路の内壁面とによって形
成される微少間隙はバイパス通路にて下流側流路と直接
的に連通されるので流量の低下は抑止される。
際、弁座体の外周面と上流側流路の内壁面とによって形
成される微少間隙はバイパス通路にて下流側流路と直接
的に連通されるので流量の低下は抑止される。
【0024】
【実施例】以下、本発明になる定流量弁の一実施例を説
明する。図1は定流量弁の縦断面図、図2は図1のN−
N線における縦断面図、図3は図1における弁座体が係
止段部に当接した状態における縦断面図、図4は流量と
差圧との関係を示す線図である。尚、従来の定流量弁と
同一構造部分については同一符号を使用し、説明を省略
する。
明する。図1は定流量弁の縦断面図、図2は図1のN−
N線における縦断面図、図3は図1における弁座体が係
止段部に当接した状態における縦断面図、図4は流量と
差圧との関係を示す線図である。尚、従来の定流量弁と
同一構造部分については同一符号を使用し、説明を省略
する。
【0025】10は弁座体4の係止段部側端面4Cが流
路1に設けた係止段部Aに当接した際、弁座体4の外周
面4Bと、上流側流路1Cの内壁面1Eとによって形成
される環状の間隙(S)と、下流側流路1Dとを連通さ
せるパイパス通路である。
路1に設けた係止段部Aに当接した際、弁座体4の外周
面4Bと、上流側流路1Cの内壁面1Eとによって形成
される環状の間隙(S)と、下流側流路1Dとを連通さ
せるパイパス通路である。
【0026】このバイパス通路10を詳述すると、バイ
パス通路10は環状の係止段部Aに溝10Aが複数穿設
されたもので、溝10Aの外周部分10Bの一端(図に
おいて左側)が上流側流路1Cの内壁面1Eに連なって
形成されるとともに外周部分10Bの他端(図において
右側)は下流側流路1Dの内壁面1Fに開口する。
パス通路10は環状の係止段部Aに溝10Aが複数穿設
されたもので、溝10Aの外周部分10Bの一端(図に
おいて左側)が上流側流路1Cの内壁面1Eに連なって
形成されるとともに外周部分10Bの他端(図において
右側)は下流側流路1Dの内壁面1Fに開口する。
【0027】本例にあっては、図2に示されるごとく8
ケ所の溝10Aが穿設された。従って溝10A以外の部
分にはストッパーとしての役目をなす係止段部Aが依然
として形成される。
ケ所の溝10Aが穿設された。従って溝10A以外の部
分にはストッパーとしての役目をなす係止段部Aが依然
として形成される。
【0028】かかる構成をなす本発明の定流量弁による
と、弁座体4に作用する差圧(△P)に応じて弁座体4
はスプリング6のバネ力に抗して図1において右動して
弁座体4の位置決めがなされ、弁座孔4Aとニードル弁
部5Bとによって形成される環状の間隙と弁座体4の外
周面4Bと上流側流路1Cの内壁面1Eとによって形成
される環状の間隙(S)によってその流量が一定に制御
される。
と、弁座体4に作用する差圧(△P)に応じて弁座体4
はスプリング6のバネ力に抗して図1において右動して
弁座体4の位置決めがなされ、弁座孔4Aとニードル弁
部5Bとによって形成される環状の間隙と弁座体4の外
周面4Bと上流側流路1Cの内壁面1Eとによって形成
される環状の間隙(S)によってその流量が一定に制御
される。
【0029】そして、定流量弁の制御差圧の最大領域
(P)に達すると、弁座体4の係止段部端面4Cは係止
段部Aに当接して、それ以上流出孔1B側に向けて弁座
体4が移動することが抑止される。
(P)に達すると、弁座体4の係止段部端面4Cは係止
段部Aに当接して、それ以上流出孔1B側に向けて弁座
体4が移動することが抑止される。
【0030】この状態において弁座体4の外周面4Bと
上流側流路1Cの内壁面1Eとによって形成される環状
の間隙(S)を流れる流体は、バイパス通路10内に流
入して下流側流路1Dの内壁面1Fに達し、下流側流路
1F内に流下する。
上流側流路1Cの内壁面1Eとによって形成される環状
の間隙(S)を流れる流体は、バイパス通路10内に流
入して下流側流路1Dの内壁面1Fに達し、下流側流路
1F内に流下する。
【0031】従って、弁座体4の係止段部側端面4Cが
係止段部Aに当接した状態にあっても、弁座体4の外周
面4Bと上流側流路1Cの内壁面1Eとによって形成さ
れる環状の間隙(S)とは依然として下流側流路1Dと
連通されるので流出孔1Bから流出する流量の低下を抑
止できるものである。
係止段部Aに当接した状態にあっても、弁座体4の外周
面4Bと上流側流路1Cの内壁面1Eとによって形成さ
れる環状の間隙(S)とは依然として下流側流路1Dと
連通されるので流出孔1Bから流出する流量の低下を抑
止できるものである。
【0032】弁座体4の係止段部側端面4Cが係止段部
Aに当接した状態は図3に示される。又、制御差圧の最
大領域(P)において流量低下をきたさないことは図4
の実線に示される。
Aに当接した状態は図3に示される。又、制御差圧の最
大領域(P)において流量低下をきたさないことは図4
の実線に示される。
【0033】図5にはバイパス通路10の他の実施例を
示すもので、弁座体4の外周面4Bから弁座体4の内周
面4Cに向けてバイパス通路10が穿設される。
示すもので、弁座体4の外周面4Bから弁座体4の内周
面4Cに向けてバイパス通路10が穿設される。
【0034】これによると、弁座体4の係止段部側端面
4Cが係止段部Aに当接した状態にあっても、環状の間
隙(S)はバイパス通路10を介して上流側流路1Cに
連通された後に下流側流路1Dに連通されるので流量低
下を抑止できる。
4Cが係止段部Aに当接した状態にあっても、環状の間
隙(S)はバイパス通路10を介して上流側流路1Cに
連通された後に下流側流路1Dに連通されるので流量低
下を抑止できる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、流入孔と流出孔とを連
絡する弁本体を貫通する流路に係止段部を設け、該係止
段部にて流路を流入孔側に連なる上流側流路と、上流側
流路より小径で流出孔に連なる下流側流路とに区分する
とともに上流側流路内に摺動自在に案内され、少なくと
も係止段部に向けて移動する弁座体の係止段部側端面が
係止段部に当接した際、弁座体の外周面と上流側流路の
内壁面とによって形成される環状の間隙と下流側流路と
をバイパス通路にて連絡させたので、定流量弁の制御差
圧の最大領域に達し、弁座体の係止段部側端面が係止段
部に当接した際においても流量低下を抑止できたもので
あり、これによって配管系内に振動を生じさせることが
なくなり、機器に対して悪影響を与えたり騒音を発生し
たりすることを完全に抑止できたものである。
絡する弁本体を貫通する流路に係止段部を設け、該係止
段部にて流路を流入孔側に連なる上流側流路と、上流側
流路より小径で流出孔に連なる下流側流路とに区分する
とともに上流側流路内に摺動自在に案内され、少なくと
も係止段部に向けて移動する弁座体の係止段部側端面が
係止段部に当接した際、弁座体の外周面と上流側流路の
内壁面とによって形成される環状の間隙と下流側流路と
をバイパス通路にて連絡させたので、定流量弁の制御差
圧の最大領域に達し、弁座体の係止段部側端面が係止段
部に当接した際においても流量低下を抑止できたもので
あり、これによって配管系内に振動を生じさせることが
なくなり、機器に対して悪影響を与えたり騒音を発生し
たりすることを完全に抑止できたものである。
【0036】又、バイパス通路を、係止段部を介して一
端が上流側流路に開口し、他端が下流側流路に開口した
ことによると、バイパス通路を弁本体の製作時に同時に
鋳抜き形成することができ、バイパス通路を安価に製作
できる。
端が上流側流路に開口し、他端が下流側流路に開口した
ことによると、バイパス通路を弁本体の製作時に同時に
鋳抜き形成することができ、バイパス通路を安価に製作
できる。
【0037】又、バイパス通路を、弁座体の外周面より
上流側流路に臨む内周面に向けて開口したことによる
と、従来の弁座体に対して単なる孔加工を追加すること
によってバイパス通路を設けられるので、その実施が極
めて容易となるものである。
上流側流路に臨む内周面に向けて開口したことによる
と、従来の弁座体に対して単なる孔加工を追加すること
によってバイパス通路を設けられるので、その実施が極
めて容易となるものである。
【図1】 本発明の定流量弁の一実施例を示す縦断面
図である。
図である。
【図2】 図1のN−N線における縦断面図である。
【図2】 図1のN−N線における縦断面図である。
【図3】 図1の状態にある弁座体か係止段部に当接
した状態を示す縦断面図である。
した状態を示す縦断面図である。
【図4】 弁座体に作用する差圧(ΔP)と流量の関
係を示す線図である。
係を示す線図である。
【図5】 本発明になる定流量弁の他の実施例を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図6】 従来技術を示す断面図である。
1 流路 1B 流出孔 1C 上流側流路 1D 下流側流路 1E 上流側流路の内壁面 1F 上流側流路の内癖面 2 弁本体 3A 流入孔 4 弁座体 4B 外周面 4C 係止段部側端面 S 環状の間隙 A 係止段部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−28069(JP,A) 特開 昭49−16927(JP,A) 実開 昭56−157472(JP,U) 実開 昭57−23466(JP,U) 実開 昭52−115933(JP,U) 実開 昭63−139372(JP,U) 実開 昭49−30934(JP,U) 実開 昭48−1022(JP,U) 特公 平2−15749(JP,B2) 実公 昭48−5293(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 17/00 - 17/34
Claims (3)
- 【請求項1】 弁本体を貫通する流路の一端に流入孔を
設けるとともに流路の他端に流出孔を設け、流入孔側の
流路内には、流路内においてその移動が許容されるとと
もに弁座孔が穿設された弁座体を配置するとともに弁座
体を流入孔側に向けて弾性的に押圧付勢して配置し、流
出孔側の流路内には、弁座体の弁座孔に対向するニード
ル弁部を備えた弁体を固定的に配置した定流量弁におい
て、流入孔3Aと流出孔1Bとを連絡する弁本体2を貫
通する流路1に係止段部Aを設け、該係止段部にて流路
1を流入孔3A側に連なる上流側流路1Cと、上流側流
路1Cより小径で流出孔1Bに連なる下流側流路1Dと
に区分するとともに上流側流路1C内に摺動自在に案内
され、少なくとも係止段部Aに向けて移動する弁座体4
の係止段部側端面4Cが係止段部Aに当接した際、弁座
体4の外周面4Bと上流側流路1Cの内壁面1Eとによ
って形成される環状の間隙Sと下流側流路1Dとをバイ
パス通路10にて連通させてなる定流量弁。 - 【請求項2】 前記バイパス通路を、係止段部Aを介し
て一端が上流側流路1Cの内壁面1Eに開口し、他端が
下流側流路1Dの内壁面1Fに開口したことを特徴とす
る請求項1項記載の定流量弁。 - 【請求項3】 前記バイパス通路を、弁座体4の外周面
4Bより上流側流路1Cに臨む弁座体4の内周面4Cに
向けて開口してなる請求項1項記載の定流量弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3166516A JP3060251B2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 定流量弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3166516A JP3060251B2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 定流量弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0666384A JPH0666384A (ja) | 1994-03-08 |
JP3060251B2 true JP3060251B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=15832771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3166516A Expired - Lifetime JP3060251B2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 定流量弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3060251B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8068453B2 (en) | 1999-10-07 | 2011-11-29 | Qualcomm Incorporated | Method and apparatus for predicting favored supplemental channel transmission slots using transmission power measurements of a fundamental channel |
-
1991
- 1991-06-11 JP JP3166516A patent/JP3060251B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8068453B2 (en) | 1999-10-07 | 2011-11-29 | Qualcomm Incorporated | Method and apparatus for predicting favored supplemental channel transmission slots using transmission power measurements of a fundamental channel |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0666384A (ja) | 1994-03-08 |
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