JP3049774B2 - 投影露光装置及び方法、並びに素子製造方法 - Google Patents
投影露光装置及び方法、並びに素子製造方法Info
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- JP3049774B2 JP3049774B2 JP2408093A JP40809390A JP3049774B2 JP 3049774 B2 JP3049774 B2 JP 3049774B2 JP 2408093 A JP2408093 A JP 2408093A JP 40809390 A JP40809390 A JP 40809390A JP 3049774 B2 JP3049774 B2 JP 3049774B2
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- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70058—Mask illumination systems
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- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70216—Mask projection systems
- G03F7/70325—Resolution enhancement techniques not otherwise provided for, e.g. darkfield imaging, interfering beams, spatial frequency multiplication, nearfield lenses or solid immersion lenses
- G03F7/70333—Focus drilling, i.e. increase in depth of focus for exposure by modulating focus during exposure [FLEX]
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積素子等の回
路パターン又は液晶素子のパターンの転写に使用される
投影型露光装置に関するものである。
路パターン又は液晶素子のパターンの転写に使用される
投影型露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子等の回路パターン形成には、
一般にフォトリソグラフ技術と呼ばれる工程が必要であ
る。この工程には通常、レチクル(マスク)パターンを
半導体ウエハ等の試料基板上に転写する方法が採用され
る。試料基板上には、感光性のフォトレジストが塗布さ
れており、照射光像、すなわちレチクルパターンの透明
部分のパターン形状に応じて、フォトレジストに回路パ
ターンが転写される。投影型露光装置(例えばステッパ
ー)では、レチクル上に描画された転写すべき回路パタ
ーンの像が、投影光学系を介して試料基板(ウエハ)上
に投影、結像される。
一般にフォトリソグラフ技術と呼ばれる工程が必要であ
る。この工程には通常、レチクル(マスク)パターンを
半導体ウエハ等の試料基板上に転写する方法が採用され
る。試料基板上には、感光性のフォトレジストが塗布さ
れており、照射光像、すなわちレチクルパターンの透明
部分のパターン形状に応じて、フォトレジストに回路パ
ターンが転写される。投影型露光装置(例えばステッパ
ー)では、レチクル上に描画された転写すべき回路パタ
ーンの像が、投影光学系を介して試料基板(ウエハ)上
に投影、結像される。
【0003】また、レチクルを照明するための照明光学
系中には、フライアイレンズ、ファイバー等のオプチカ
ルインテグレーターが使用されており、レチクル上に照
射される照明光の強度分布が均一化される。その均一化
を最適に行なうためにフライアイレンズを用いた場合、
レチクル側焦点面とレチクル面(パターン面)とはほぼ
フーリエ変換の関係で結ばれており、さらにレチクル側
焦点面と光源側焦点面ともフーリエ変換の関係で結ばれ
ている。従って、レチクルのパターン面と、フライアイ
レンズの光源側焦点面(正確にはフライアイレンズの個
々のレンズの光源側焦点面)とは、結像関係(共役関
係)で結ばれている。このため、レチクル上では、フラ
イアイレンズの各エレメント(2次光源像)からの照明
光がそれぞれ加算(重畳)されることで平均化され、レ
チクル上の照度均一性を良好とすることが可能となって
いる。
系中には、フライアイレンズ、ファイバー等のオプチカ
ルインテグレーターが使用されており、レチクル上に照
射される照明光の強度分布が均一化される。その均一化
を最適に行なうためにフライアイレンズを用いた場合、
レチクル側焦点面とレチクル面(パターン面)とはほぼ
フーリエ変換の関係で結ばれており、さらにレチクル側
焦点面と光源側焦点面ともフーリエ変換の関係で結ばれ
ている。従って、レチクルのパターン面と、フライアイ
レンズの光源側焦点面(正確にはフライアイレンズの個
々のレンズの光源側焦点面)とは、結像関係(共役関
係)で結ばれている。このため、レチクル上では、フラ
イアイレンズの各エレメント(2次光源像)からの照明
光がそれぞれ加算(重畳)されることで平均化され、レ
チクル上の照度均一性を良好とすることが可能となって
いる。
【0004】従来の投影型露光装置では、上述のフライ
アイレンズ等のオプチカルインテグレーター入射面に入
射する照明光束の光量分布を、照明光学系の光軸を中心
とするほぼ円形内(あるいは矩形内)でほぼ一様になる
ようにしていた。図13は上述の如き従来の投影型露光
装置(ステッパー)の概略的な構成を示しており、照明
光束L130は照明光学系中のフライアイレンズ11、
空間フィルター12、及びコンデンサーレンズ15を介
してレチクル16のパターン17を照射する。ここで、
空間フィルター12はフライアイレンズ11のレチクル
側焦点面11b、すなわちレチクル16に対するフーリ
エ変換面(以後、瞳面と略す)、もしくはその近傍に配
置されており、投影光学系18の光軸AXを中心とした
ほぼ円形領域の開口を有し、瞳面内にできる2次光源
(面光源)像を円形に制限する。こうしてレチクル16
のパターン17を通過した照明光は、投影光学系18を
介してウエハ20のレジスト層に結像される。ここで、
光束を表す実線は1点から出た光の主光線を表してい
る。このとき、照明光学系(11、12、15)の開口
数と投影光学系18のレチクル側開口数との比、いわゆ
るσ値は開口絞り(例えば空間フィルター12の開口
径)により決定され、その値は0.3〜0.6程度が一
般的である。
アイレンズ等のオプチカルインテグレーター入射面に入
射する照明光束の光量分布を、照明光学系の光軸を中心
とするほぼ円形内(あるいは矩形内)でほぼ一様になる
ようにしていた。図13は上述の如き従来の投影型露光
装置(ステッパー)の概略的な構成を示しており、照明
光束L130は照明光学系中のフライアイレンズ11、
空間フィルター12、及びコンデンサーレンズ15を介
してレチクル16のパターン17を照射する。ここで、
空間フィルター12はフライアイレンズ11のレチクル
側焦点面11b、すなわちレチクル16に対するフーリ
エ変換面(以後、瞳面と略す)、もしくはその近傍に配
置されており、投影光学系18の光軸AXを中心とした
ほぼ円形領域の開口を有し、瞳面内にできる2次光源
(面光源)像を円形に制限する。こうしてレチクル16
のパターン17を通過した照明光は、投影光学系18を
介してウエハ20のレジスト層に結像される。ここで、
光束を表す実線は1点から出た光の主光線を表してい
る。このとき、照明光学系(11、12、15)の開口
数と投影光学系18のレチクル側開口数との比、いわゆ
るσ値は開口絞り(例えば空間フィルター12の開口
径)により決定され、その値は0.3〜0.6程度が一
般的である。
【0005】さて、照明光L130はレチクル16にパ
ターニングされたパターン17により回折され、パター
ン17からは0次回折光D0 、+1次回折光DP 、及び
−1次回折光Dm が発生する。それぞれの回折光
(D0 、Dm 、DP )は投影光学系18により集光さ
れ、ウエハ(試料基板)20上に干渉縞を発生させる。
この干渉縞がパターン17の像である。このとき、0次
回折光D0 と±1次回折光DP 、Dm とのなす角θ(レ
チクル側)はsinθ=λ/P(λ:露光波長、P:パ
ターンピッチ)により決まる。
ターニングされたパターン17により回折され、パター
ン17からは0次回折光D0 、+1次回折光DP 、及び
−1次回折光Dm が発生する。それぞれの回折光
(D0 、Dm 、DP )は投影光学系18により集光さ
れ、ウエハ(試料基板)20上に干渉縞を発生させる。
この干渉縞がパターン17の像である。このとき、0次
回折光D0 と±1次回折光DP 、Dm とのなす角θ(レ
チクル側)はsinθ=λ/P(λ:露光波長、P:パ
ターンピッチ)により決まる。
【0006】ところで、パターンピッチが微細化すると
sinθが大きくなり、sinθが投影光学系18のレ
チクル側開口数(NAR ) より大きくなると、±1次回
折光DP 、Dm は投影光学系18を透過できなくなる。
このとき、ウエハ20上には0次回折光D0 のみしか到
達せず干渉縞は生じない。つまり、sinθ>NAR と
なる場合にはパターン17の像は得られず、パターン1
7をウエハ20上に転写することができなくなってしま
う。
sinθが大きくなり、sinθが投影光学系18のレ
チクル側開口数(NAR ) より大きくなると、±1次回
折光DP 、Dm は投影光学系18を透過できなくなる。
このとき、ウエハ20上には0次回折光D0 のみしか到
達せず干渉縞は生じない。つまり、sinθ>NAR と
なる場合にはパターン17の像は得られず、パターン1
7をウエハ20上に転写することができなくなってしま
う。
【0007】以上のことから、今までの投影型露光装置
においては、sinθ=λ/P≒NAR となるピッチP
は次式で与えられていた。 P≒λ/NAR (1) これより、最小パターンサイズはピッチPの半分である
から、最小パターンサイズは0.5・λ/NAR 程度と
なるが、実際のフォトリソグラフィー工程においてはウ
エハの湾曲、プロセスによるウエハの段差等の影響、ま
たはフォトレジスト自体の厚さのために、ある程度の焦
点深度が必要となる。このため、実用的な最小解像パタ
ーンサイズは、k・λ/NAとして表される。ここで、
kはプロセス係数と呼ばれ0.6〜0.8程度となる。
レチクル側開口数NAR とウエハ側開口数NAW との比
は、投影光学系の結像倍率と同じであるので、レチクル
上における最小解像パターンサイズはk・λ/NAR 、
ウエハ上の最小パターンサイズは、k・λ/NAW =k
・λ/B・NAR (但しBは結像倍率(縮小率))とな
る。
においては、sinθ=λ/P≒NAR となるピッチP
は次式で与えられていた。 P≒λ/NAR (1) これより、最小パターンサイズはピッチPの半分である
から、最小パターンサイズは0.5・λ/NAR 程度と
なるが、実際のフォトリソグラフィー工程においてはウ
エハの湾曲、プロセスによるウエハの段差等の影響、ま
たはフォトレジスト自体の厚さのために、ある程度の焦
点深度が必要となる。このため、実用的な最小解像パタ
ーンサイズは、k・λ/NAとして表される。ここで、
kはプロセス係数と呼ばれ0.6〜0.8程度となる。
レチクル側開口数NAR とウエハ側開口数NAW との比
は、投影光学系の結像倍率と同じであるので、レチクル
上における最小解像パターンサイズはk・λ/NAR 、
ウエハ上の最小パターンサイズは、k・λ/NAW =k
・λ/B・NAR (但しBは結像倍率(縮小率))とな
る。
【0008】従って、より微細なパターンを転写するた
めには、より短い波長の露光光源を使用するか、あるい
はより開口数の大きな投影光学系を使用するかを選択す
る必要があった。もちろん、露光波長と開口数の両方を
最適化する努力も考えられる。また、レチクルの回路パ
ターンの透過部分のうち、特定の部分からの透過光の位
相を、他の透過部分からの透過光の位相よりπだけずら
す、いわゆる位相シフトレチクルが、例えば特公昭62
−50811号公報等で提案されている。この位相シフ
トレチクルを使用すると、従来よりも微細なパターンの
転写が可能となる。
めには、より短い波長の露光光源を使用するか、あるい
はより開口数の大きな投影光学系を使用するかを選択す
る必要があった。もちろん、露光波長と開口数の両方を
最適化する努力も考えられる。また、レチクルの回路パ
ターンの透過部分のうち、特定の部分からの透過光の位
相を、他の透過部分からの透過光の位相よりπだけずら
す、いわゆる位相シフトレチクルが、例えば特公昭62
−50811号公報等で提案されている。この位相シフ
トレチクルを使用すると、従来よりも微細なパターンの
転写が可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来の投影型露光装置においては、照明光源を現在
より短波長化(例えば200nm以下)することは、透
過光学部材として使用可能な適当な光学材料が存在しな
い等の理由により現時点では困難である。また、投影光
学系の開口数は、現状でも既に理論的限界に近く、これ
以上の大開口化はほぼ望めない状態である。
如き従来の投影型露光装置においては、照明光源を現在
より短波長化(例えば200nm以下)することは、透
過光学部材として使用可能な適当な光学材料が存在しな
い等の理由により現時点では困難である。また、投影光
学系の開口数は、現状でも既に理論的限界に近く、これ
以上の大開口化はほぼ望めない状態である。
【0010】さらに、もし現状以上の大開口化が可能で
あるとしても、±λ/2NA2 で表わされる焦点深度は
開口数の増加に伴なって急激に減少し、実使用に必要な
焦点深度がますます少なくなるという問題が顕著になっ
てくる。一方、位相シフトレチクルについては、その製
造工程が複雑になる分コストも高く、また検査及び修正
方法も未だ確立されていないなど、多くの問題が残され
ている。
あるとしても、±λ/2NA2 で表わされる焦点深度は
開口数の増加に伴なって急激に減少し、実使用に必要な
焦点深度がますます少なくなるという問題が顕著になっ
てくる。一方、位相シフトレチクルについては、その製
造工程が複雑になる分コストも高く、また検査及び修正
方法も未だ確立されていないなど、多くの問題が残され
ている。
【0011】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、通常のレチクルを使用しても、高解像度かつ大焦点
深度が得られる投影型露光装置の実現を目的とする。
で、通常のレチクルを使用しても、高解像度かつ大焦点
深度が得られる投影型露光装置の実現を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による投影露光装
置は、光源(1)からの照明光(IL)をマスク(1
6)に照射する照明光学系と、照明光を基板(20)上
に投射する投影光学系(18)とを備え、照明光の照射
によってマスクのパターン(17)を基板上に転写する
ものである。そして、第1の投影露光装置では、照明光
学系内のマスク(レチクル16)のパターン(17)に
対するフーリエ変換面(投影光学系の瞳面19と共役な
面)上での照明光の光量分布を異ならせる複数のオプチ
カルインテグレータ(22A〜22D、23A)を備
え、基板上に転写すべきパターンに応じて選択される複
数のオプチカルインテグレータの1つはその一端面(焦
点面)がフーリエ変換面にほぼ一致して配置されること
とした。このため、基板上に転写すべきパターンに応じ
て最適なオプチカルインテグレータを用いることがで
き、特に照明光の光量分布を照明光学系の光軸外の領域
で高めるときに最適なオプチカルインテグレータを用い
て高解像度かつ大焦点深度でパターンを基板上に転写す
ることが可能となる。また、第2の投影露光装置では、
照明光を入射して互いに異なる2次光源をそれぞれ形成
する複数のオプチカルインテグレータ(22A〜22
D、23A)を備え、基板上に転写すべきパターンに応
じて選択される複数のオプチカルインテグレータの1つ
はその一端面(焦点面)が照明光学系内のフーリエ変換
面(投影光学系の瞳面19と共役な面)にほぼ一致して
配置されることとした。このため、基板上に転写すべき
パターンに応じて最適なオプチカルインテグレータを用
いることができ、特に照明光学系の光軸外に2次光源を
形成するときに最適なオプチカルインテグレータを用い
て高解像度かつ大焦点深度でパターンを基板上に転写す
ることが可能となる。なお、第1及び第2の投影露光装
置では、複数のオプチカルインテグレータが、照明光学
系内でその光軸(AX)上に配置される第1オプチカル
インテグレータ(23A)と、照明光学系内でその光軸
(AX)外に配置される第2オプチカルインテグレータ
(11A、11B)とを含むことが望ましい。ここで、
本発明による第1及び第2の投影露光装置は、オプチカ
ルインテグレータとして一端面、即ちレチクル側焦点面
が照明光学系内のフーリエ変換面にほぼ一致して配置さ
れるフライアイレンズを用い、かつそのフーリエ変換面
上での照明光の光量分布を照明光学系の光軸外の領域で
高める、換言すれば照明光学系の光軸外に2次光源を形
成するものとすると、原理的に図12に示すように構成
される。図12において従来と同じ部材には同一の符号
を付してある。図12において、フライアイレンズ(1
1A、11B)は、そのレチクル側焦点面11bが照明
光学系内でレチクル16上の回路パターン(レチクルパ
ターン)17に対してほぼフーリエ変換面の位置(投影
レンズ18の瞳面19と共役な位置)となるように配置
され、かつフライアイレンズ(11A、11B)は、複
数のフライアイレンズ群に分散して配列される。また、
フライアイレンズ(11A、11B)のレチクル側焦点
面11bにおける照明光量分布を、複数のフライアイレ
ンズ群11A、11Bの個々のフライアイレンズ位置以
外ではほぼ零とするために、フライアイレンズ(11
A、11B)の光源側(またはレチクル側、もしくはフ
ライアイレンズと一体)に遮光部材10を設ける。この
ため、フライアイレンズ(11A、11B)のレチクル
側焦点面11bにおける照明光量分布は、各フライアイ
レンズ群11A、11Bの位置でのみ存在し、それ以外
ではほぼ零となる。
置は、光源(1)からの照明光(IL)をマスク(1
6)に照射する照明光学系と、照明光を基板(20)上
に投射する投影光学系(18)とを備え、照明光の照射
によってマスクのパターン(17)を基板上に転写する
ものである。そして、第1の投影露光装置では、照明光
学系内のマスク(レチクル16)のパターン(17)に
対するフーリエ変換面(投影光学系の瞳面19と共役な
面)上での照明光の光量分布を異ならせる複数のオプチ
カルインテグレータ(22A〜22D、23A)を備
え、基板上に転写すべきパターンに応じて選択される複
数のオプチカルインテグレータの1つはその一端面(焦
点面)がフーリエ変換面にほぼ一致して配置されること
とした。このため、基板上に転写すべきパターンに応じ
て最適なオプチカルインテグレータを用いることがで
き、特に照明光の光量分布を照明光学系の光軸外の領域
で高めるときに最適なオプチカルインテグレータを用い
て高解像度かつ大焦点深度でパターンを基板上に転写す
ることが可能となる。また、第2の投影露光装置では、
照明光を入射して互いに異なる2次光源をそれぞれ形成
する複数のオプチカルインテグレータ(22A〜22
D、23A)を備え、基板上に転写すべきパターンに応
じて選択される複数のオプチカルインテグレータの1つ
はその一端面(焦点面)が照明光学系内のフーリエ変換
面(投影光学系の瞳面19と共役な面)にほぼ一致して
配置されることとした。このため、基板上に転写すべき
パターンに応じて最適なオプチカルインテグレータを用
いることができ、特に照明光学系の光軸外に2次光源を
形成するときに最適なオプチカルインテグレータを用い
て高解像度かつ大焦点深度でパターンを基板上に転写す
ることが可能となる。なお、第1及び第2の投影露光装
置では、複数のオプチカルインテグレータが、照明光学
系内でその光軸(AX)上に配置される第1オプチカル
インテグレータ(23A)と、照明光学系内でその光軸
(AX)外に配置される第2オプチカルインテグレータ
(11A、11B)とを含むことが望ましい。ここで、
本発明による第1及び第2の投影露光装置は、オプチカ
ルインテグレータとして一端面、即ちレチクル側焦点面
が照明光学系内のフーリエ変換面にほぼ一致して配置さ
れるフライアイレンズを用い、かつそのフーリエ変換面
上での照明光の光量分布を照明光学系の光軸外の領域で
高める、換言すれば照明光学系の光軸外に2次光源を形
成するものとすると、原理的に図12に示すように構成
される。図12において従来と同じ部材には同一の符号
を付してある。図12において、フライアイレンズ(1
1A、11B)は、そのレチクル側焦点面11bが照明
光学系内でレチクル16上の回路パターン(レチクルパ
ターン)17に対してほぼフーリエ変換面の位置(投影
レンズ18の瞳面19と共役な位置)となるように配置
され、かつフライアイレンズ(11A、11B)は、複
数のフライアイレンズ群に分散して配列される。また、
フライアイレンズ(11A、11B)のレチクル側焦点
面11bにおける照明光量分布を、複数のフライアイレ
ンズ群11A、11Bの個々のフライアイレンズ位置以
外ではほぼ零とするために、フライアイレンズ(11
A、11B)の光源側(またはレチクル側、もしくはフ
ライアイレンズと一体)に遮光部材10を設ける。この
ため、フライアイレンズ(11A、11B)のレチクル
側焦点面11bにおける照明光量分布は、各フライアイ
レンズ群11A、11Bの位置でのみ存在し、それ以外
ではほぼ零となる。
【0013】また、フライアイレンズ群11A、11B
のレチクル側焦点面11bはレチクルパターン17に対
するフーリエ変換面にほぼ等しいので、フライアイレン
ズ群11A、11Bのレチクル側焦点面11bでの光量
分布(光束の位置座標)は、レチクルパターン17に対
する照明光束の入射角度ψに対応することになる。従っ
て、フライアイレンズ群11A、11Bの個々の位置
(光軸AXに垂直な面内での位置、即ち光軸AXとの距
離)に応じて、レチクルパターン17に入射する照明光
束の入射角を調整することができる。ここで、フライア
イレンズ群11A、11Bは光軸AXと対称に配置する
のが望ましく、また各フライアイレンズ群は少なくとも
1つ以上のレンズエレメントで構成される。さらに、レ
チクルパターン17の周期性(ピッチ、配列方向等)の
違いに応じて、フライアイレンズ群11A、11Bの照
明光学系もしくは投影光学系の光軸に対する偏心状態を
互いに異ならせて一体に保持する複数の保持部材の各々
を交換可能に照明光学系の光路中に配置する構成として
もよい。このため、複数の保持部材の各々を照明光学系
の光路中に配置する、具体的には転写すべきレチクルパ
ターンの周期性に基づいて、複数の保持部材の中からレ
チクルパターンに最適な1つを選択し、この選択された
保持部材を光路中に配置することによって、レチクル1
6に入射するそれぞれの照射光束(複数本)の入射角度
を、レチクルパターン17の周期性にあわせて制御する
ことが可能となっている。
のレチクル側焦点面11bはレチクルパターン17に対
するフーリエ変換面にほぼ等しいので、フライアイレン
ズ群11A、11Bのレチクル側焦点面11bでの光量
分布(光束の位置座標)は、レチクルパターン17に対
する照明光束の入射角度ψに対応することになる。従っ
て、フライアイレンズ群11A、11Bの個々の位置
(光軸AXに垂直な面内での位置、即ち光軸AXとの距
離)に応じて、レチクルパターン17に入射する照明光
束の入射角を調整することができる。ここで、フライア
イレンズ群11A、11Bは光軸AXと対称に配置する
のが望ましく、また各フライアイレンズ群は少なくとも
1つ以上のレンズエレメントで構成される。さらに、レ
チクルパターン17の周期性(ピッチ、配列方向等)の
違いに応じて、フライアイレンズ群11A、11Bの照
明光学系もしくは投影光学系の光軸に対する偏心状態を
互いに異ならせて一体に保持する複数の保持部材の各々
を交換可能に照明光学系の光路中に配置する構成として
もよい。このため、複数の保持部材の各々を照明光学系
の光路中に配置する、具体的には転写すべきレチクルパ
ターンの周期性に基づいて、複数の保持部材の中からレ
チクルパターンに最適な1つを選択し、この選択された
保持部材を光路中に配置することによって、レチクル1
6に入射するそれぞれの照射光束(複数本)の入射角度
を、レチクルパターン17の周期性にあわせて制御する
ことが可能となっている。
【0014】本発明による第3の投影露光装置では、照
明光学系内のフーリエ変換面上での照明光(IL)の光
量分布を、パターン(17)の周期性、即ち微細度(ピ
ッチP)に応じた距離だけ照明光学系の光軸(AX)か
ら偏心した複数の領域(例えばフライアイレンズ11
A、11Bの射出面に相当)で高めるために用いられる
第1光学部材(71)と、基板(20)上に転写すべき
パターンに応じてその光量分布を変更するときに、第1
光学部材(71)との交換で照明光学系内に配置される
第2光学部材(72)とを備え、第1及び第2光学部材
は照明光学系内でオプチカルインテグレータ(30A、
30B;31A、31B)よりも光源(1)側に配置さ
れることとした。また、第1光学部材は照明光を遮光す
ることなくその複数の領域にそれぞれ分布させる光学素
子(例えばファイバー、又は回折格子状パターンなど)
であることが望ましい。このため、第1光学部材を用い
るときに高解像度かつ大焦点深度でパターンを基板上に
転写することができる。また、第1光学部材との交換で
第2光学部材を用いることで、例えば光量分布の変更に
よって生じ得る光量損失を低減することができる。な
お、前述した第1〜第3の投影露光装置では、照明光に
よる基板の露光中に、基板と投影光学系の像面とをその
光軸に沿った方向に相対移動する駆動手段を設け、見か
け上の焦点深度を拡大させるようにしてもよい。また、
本発明による第4の投影露光装置では、照明光学系内の
フーリエ変換面上での照明光の光量分布を照明光学系の
光軸(AX)から偏心した複数の領域で高めるととも
に、パターン(17)の周期性、即ち微細度(ピッチ
P)に応じて光軸(AX)との距離を複数の領域でほぼ
等しく規定する光学部材(11)と、照明光による基板
の露光中に、基板と投影光学系の像面とをその光軸に沿
った方向に相対移動する駆動手段(110、112)と
を設けることとした。このため、高解像度かつ大焦点深
度でパターンを基板上に転写することができるととも
に、さらに見かけ上の焦点深度を拡大させることが可能
となる。さらに、本発明による投影露光装置を用いた素
子製造方法では、回路パターン形成のフォトリソグラフ
ィ工程で微細な半導体素子などを製造することができ
る。また、本発明による投影露光方法は、照明光学系を
通して光源(1)からの照明光(IL)をマスク(1
6)に照射するとともに、投影光学系(18)を介して
照明光で基板(20)を露光するものである。そして、
第1の投影露光方法では、基板(20)上に転写すべき
パターンに応じて、照明光学系内のフーリエ変換面上で
の照明光の光量分布を異ならせる複数のオプチカルイン
テグレータ(11A11B;22A〜22D;23A)
の1つを選択し、この選択したオプチカルインテグレー
タをその一端面がそのフーリエ変換面にほぼ一致するよ
うに照明光学系内に配置することとした。このため、基
板上に転写すべきパターンに応じて最適なオプチカルイ
ンテグレータを用いることができ、特に照明光の光量分
布を照明光学系の光軸外の領域で高めるときに最適なオ
プチカルインテグレータを用いて高解像度かつ大焦点深
度でパターンを基板上に転写することが可能となる。ま
た、第2の投影露光方法では、照明光学系内のフーリエ
変換面上での照明光の光量分布を照明光学系の光軸(A
X)から偏心した複数の領域で高めるとともに、基板上
に転写すべきパターンの周期性、即ち微細度(ピッチ
P)に応じて光軸(AX)との距離を複数の領域でほぼ
等しく規定し、照明光による基板の露光中に、基板と投
影光学系の像面とをその光軸に沿った方向に相対移動す
ることとした。このため、高解像度かつ大焦点深度でパ
ターンを基板上に転写することができるとともに、さら
に見かけ上の焦点深度を拡大させることが可能となる。
明光学系内のフーリエ変換面上での照明光(IL)の光
量分布を、パターン(17)の周期性、即ち微細度(ピ
ッチP)に応じた距離だけ照明光学系の光軸(AX)か
ら偏心した複数の領域(例えばフライアイレンズ11
A、11Bの射出面に相当)で高めるために用いられる
第1光学部材(71)と、基板(20)上に転写すべき
パターンに応じてその光量分布を変更するときに、第1
光学部材(71)との交換で照明光学系内に配置される
第2光学部材(72)とを備え、第1及び第2光学部材
は照明光学系内でオプチカルインテグレータ(30A、
30B;31A、31B)よりも光源(1)側に配置さ
れることとした。また、第1光学部材は照明光を遮光す
ることなくその複数の領域にそれぞれ分布させる光学素
子(例えばファイバー、又は回折格子状パターンなど)
であることが望ましい。このため、第1光学部材を用い
るときに高解像度かつ大焦点深度でパターンを基板上に
転写することができる。また、第1光学部材との交換で
第2光学部材を用いることで、例えば光量分布の変更に
よって生じ得る光量損失を低減することができる。な
お、前述した第1〜第3の投影露光装置では、照明光に
よる基板の露光中に、基板と投影光学系の像面とをその
光軸に沿った方向に相対移動する駆動手段を設け、見か
け上の焦点深度を拡大させるようにしてもよい。また、
本発明による第4の投影露光装置では、照明光学系内の
フーリエ変換面上での照明光の光量分布を照明光学系の
光軸(AX)から偏心した複数の領域で高めるととも
に、パターン(17)の周期性、即ち微細度(ピッチ
P)に応じて光軸(AX)との距離を複数の領域でほぼ
等しく規定する光学部材(11)と、照明光による基板
の露光中に、基板と投影光学系の像面とをその光軸に沿
った方向に相対移動する駆動手段(110、112)と
を設けることとした。このため、高解像度かつ大焦点深
度でパターンを基板上に転写することができるととも
に、さらに見かけ上の焦点深度を拡大させることが可能
となる。さらに、本発明による投影露光装置を用いた素
子製造方法では、回路パターン形成のフォトリソグラフ
ィ工程で微細な半導体素子などを製造することができ
る。また、本発明による投影露光方法は、照明光学系を
通して光源(1)からの照明光(IL)をマスク(1
6)に照射するとともに、投影光学系(18)を介して
照明光で基板(20)を露光するものである。そして、
第1の投影露光方法では、基板(20)上に転写すべき
パターンに応じて、照明光学系内のフーリエ変換面上で
の照明光の光量分布を異ならせる複数のオプチカルイン
テグレータ(11A11B;22A〜22D;23A)
の1つを選択し、この選択したオプチカルインテグレー
タをその一端面がそのフーリエ変換面にほぼ一致するよ
うに照明光学系内に配置することとした。このため、基
板上に転写すべきパターンに応じて最適なオプチカルイ
ンテグレータを用いることができ、特に照明光の光量分
布を照明光学系の光軸外の領域で高めるときに最適なオ
プチカルインテグレータを用いて高解像度かつ大焦点深
度でパターンを基板上に転写することが可能となる。ま
た、第2の投影露光方法では、照明光学系内のフーリエ
変換面上での照明光の光量分布を照明光学系の光軸(A
X)から偏心した複数の領域で高めるとともに、基板上
に転写すべきパターンの周期性、即ち微細度(ピッチ
P)に応じて光軸(AX)との距離を複数の領域でほぼ
等しく規定し、照明光による基板の露光中に、基板と投
影光学系の像面とをその光軸に沿った方向に相対移動す
ることとした。このため、高解像度かつ大焦点深度でパ
ターンを基板上に転写することができるとともに、さら
に見かけ上の焦点深度を拡大させることが可能となる。
【0015】
【作用】レチクル(マスク)上に描画された回路パター
ン17は、一般に周期的なパターンを多く含んでいる。
従って、1つのフライアイレンズ群11Aからの照明光
が照射されたレチクルパターン17からは、0次回折光
成分D0 及び±1次回折光成分DP 、Dm 及びより高次
の回折光成分が、パターンの微細度に応じた方向に発生
する。このとき、照明光束(主光線)が、傾いた角度で
レチクル16に入射するので、発生した各次数の回折光
成分も、垂直に照明された場合に比べ、ある傾き(角度
ずれ)をもってレチクルパターン17から発生する。図
12中の照明光L120は、光軸に対してψだけ傾いて
レチクル16に入射する。
ン17は、一般に周期的なパターンを多く含んでいる。
従って、1つのフライアイレンズ群11Aからの照明光
が照射されたレチクルパターン17からは、0次回折光
成分D0 及び±1次回折光成分DP 、Dm 及びより高次
の回折光成分が、パターンの微細度に応じた方向に発生
する。このとき、照明光束(主光線)が、傾いた角度で
レチクル16に入射するので、発生した各次数の回折光
成分も、垂直に照明された場合に比べ、ある傾き(角度
ずれ)をもってレチクルパターン17から発生する。図
12中の照明光L120は、光軸に対してψだけ傾いて
レチクル16に入射する。
【0016】照明光L120はレチクルパターン17に
より回折され、光軸AXに対してψだけ傾いた方向に進
む0次回折光D0 、0次回折光に対してθP だけ傾いて
進む+1次回折光DP 、及び0次回折光D0 に対してθ
m だけ傾いて進む−1次回折光Dm を発生する。ここ
で、照明光L120は両側テレセントリックな投影光学
系18の光軸AXに対して角度ψだけ傾いてレチクルパ
ターンに入射するので、0次回折光D0 もまた投影光学
系の光軸AXに対して角度ψだけ傾いた方向に進行す
る。
より回折され、光軸AXに対してψだけ傾いた方向に進
む0次回折光D0 、0次回折光に対してθP だけ傾いて
進む+1次回折光DP 、及び0次回折光D0 に対してθ
m だけ傾いて進む−1次回折光Dm を発生する。ここ
で、照明光L120は両側テレセントリックな投影光学
系18の光軸AXに対して角度ψだけ傾いてレチクルパ
ターンに入射するので、0次回折光D0 もまた投影光学
系の光軸AXに対して角度ψだけ傾いた方向に進行す
る。
【0017】従って、+1次回折光DP は光軸AXに対
して(θP +ψ)の方向に進行し、−1次回折光Dm は
光軸AXに対して(θm −ψ)の方向に進行する。この
とき、回折角θP 、θm はそれぞれ、 sin(θP +ψ)− sinψ=λ/P (2) sin(θm −ψ)+ sinψ=λ/P (3) である。ここでは、+1次回折光DP 、−1次回折光D
m の両方が投影光学系18の瞳19を透過しているもの
とする。
して(θP +ψ)の方向に進行し、−1次回折光Dm は
光軸AXに対して(θm −ψ)の方向に進行する。この
とき、回折角θP 、θm はそれぞれ、 sin(θP +ψ)− sinψ=λ/P (2) sin(θm −ψ)+ sinψ=λ/P (3) である。ここでは、+1次回折光DP 、−1次回折光D
m の両方が投影光学系18の瞳19を透過しているもの
とする。
【0018】レチクルパターン17の微細化に伴って回
折角が増大すると、まず角度(θP +ψ)の方向に進行
する+1次回折光DP が投影光学系18の瞳19を透過
できなくなる。すなわち、sin(θP +ψ)>NAR
の関係になってくる。しかし、照明光L120が光軸A
Xに対して傾いて入射しているため、このときの回折角
でも−1次回折光Dm は、投影光学系18に入射可能と
なる。すなわち、sin(θm−ψ)<NAR の関係に
なる。
折角が増大すると、まず角度(θP +ψ)の方向に進行
する+1次回折光DP が投影光学系18の瞳19を透過
できなくなる。すなわち、sin(θP +ψ)>NAR
の関係になってくる。しかし、照明光L120が光軸A
Xに対して傾いて入射しているため、このときの回折角
でも−1次回折光Dm は、投影光学系18に入射可能と
なる。すなわち、sin(θm−ψ)<NAR の関係に
なる。
【0019】従って、ウエハ20上には0次回折光D0
と−1次回折光Dm との2光束による干渉縞が生じる。
この干渉縞はレチクルパターン17の像であり、レチク
ルパターン17が1:1のラインアンドスペースのと
き、約90%のコントラストとなってウエハ20上に塗
布されたレジスト層に、レチクルパターン17の像をパ
ターニングすることが可能となる。
と−1次回折光Dm との2光束による干渉縞が生じる。
この干渉縞はレチクルパターン17の像であり、レチク
ルパターン17が1:1のラインアンドスペースのと
き、約90%のコントラストとなってウエハ20上に塗
布されたレジスト層に、レチクルパターン17の像をパ
ターニングすることが可能となる。
【0020】このときの解像限界は、 sin(θm −ψ)=NAR (4) となるときであり、従って、NAR +sinψ=λ/P P=λ/(NAR +sinψ) (5) が転写可能な最小パターンのレチクル側でのピッチであ
る。
る。
【0021】一例として、sinψを0.5×NAR 程
度に定めるとすれば、転写可能なレチクル上のパターン
の最小ピッチは P=λ/(NAR +0.5NAR ) =2λ/3NAR (6) となる。
度に定めるとすれば、転写可能なレチクル上のパターン
の最小ピッチは P=λ/(NAR +0.5NAR ) =2λ/3NAR (6) となる。
【0022】一方、図13に示したように、照明光の瞳
19上での光量分布が投影光学系18の光軸AXを中心
とする円形領域内である従来の投影型露光装置の場合、
解像限界は(1)式に示したようにP≒λ/NAR であ
った。従って、従来の投影型露光装置より高い解像度が
実現できることがわかる。次に、レチクルパターンに対
して特定の入射角で露光光を照射することで、0次回折
光成分と1次回折光成分とを用いてウエハ上に結像パタ
ーンを形成する方法によって、焦点深度も大きくなる理
由について説明する。
19上での光量分布が投影光学系18の光軸AXを中心
とする円形領域内である従来の投影型露光装置の場合、
解像限界は(1)式に示したようにP≒λ/NAR であ
った。従って、従来の投影型露光装置より高い解像度が
実現できることがわかる。次に、レチクルパターンに対
して特定の入射角で露光光を照射することで、0次回折
光成分と1次回折光成分とを用いてウエハ上に結像パタ
ーンを形成する方法によって、焦点深度も大きくなる理
由について説明する。
【0023】図12のように、ウエハ20が投影光学系
18の焦点位置(最良結像面)に一致している場合に
は、レチクルパターン17中の1点を出てウエハ20上
の一点に達する各回折光成分は、投影光学系18のどの
部分を通るものであってもすべて等しい光路長を有す
る。このため、従来のように0次回折光成分が投影光学
系18の瞳面19のほぼ中心(光軸近傍)を通過する場
合でも、0次回折光成分とその他の回折光成分とで光路
長は相等しく、相互の波面収差も零である。しかし、ウ
エハ20が投影光学系18の焦点位置に一致していない
デフォーカス状態の場合、斜めに入射する高次の回折光
成分の光路長は光軸近傍を通る0次回折光成分に対して
焦点前方(投影光学系18から遠ざかる方)では短く、
焦点後方(投影光学系18に近づく方)では長くなり、
その差は入射角の差に応じたものとなる。従って、0
次、±1次、…の各回折光成分は相互に波面収差を形成
して、焦点位置の前後におけるボケを生じることとな
る。
18の焦点位置(最良結像面)に一致している場合に
は、レチクルパターン17中の1点を出てウエハ20上
の一点に達する各回折光成分は、投影光学系18のどの
部分を通るものであってもすべて等しい光路長を有す
る。このため、従来のように0次回折光成分が投影光学
系18の瞳面19のほぼ中心(光軸近傍)を通過する場
合でも、0次回折光成分とその他の回折光成分とで光路
長は相等しく、相互の波面収差も零である。しかし、ウ
エハ20が投影光学系18の焦点位置に一致していない
デフォーカス状態の場合、斜めに入射する高次の回折光
成分の光路長は光軸近傍を通る0次回折光成分に対して
焦点前方(投影光学系18から遠ざかる方)では短く、
焦点後方(投影光学系18に近づく方)では長くなり、
その差は入射角の差に応じたものとなる。従って、0
次、±1次、…の各回折光成分は相互に波面収差を形成
して、焦点位置の前後におけるボケを生じることとな
る。
【0024】前述のデフォーカスによる波面収差は、ウ
エハ20の焦点位置からのずれ量をΔF、各回折光成分
が−(負)側に入射するときの入射角θw の正弦をr
(r=sinθw )とすると、ΔFr2 /2で与えられ
る量である。このとき、rは各回折光成分の瞳面19で
の光軸AXからの距離を表わす。図13に示した従来の
投影型露光装置(ステッパー)では、0次回折光D0 は
光軸AXの近傍を通るのでr(0次)=0となる。一
方、±1次回折光DP 、Dm は、r(1次)=M・λ/
Pとなる(Mは投影光学系の結像倍率)。
エハ20の焦点位置からのずれ量をΔF、各回折光成分
が−(負)側に入射するときの入射角θw の正弦をr
(r=sinθw )とすると、ΔFr2 /2で与えられ
る量である。このとき、rは各回折光成分の瞳面19で
の光軸AXからの距離を表わす。図13に示した従来の
投影型露光装置(ステッパー)では、0次回折光D0 は
光軸AXの近傍を通るのでr(0次)=0となる。一
方、±1次回折光DP 、Dm は、r(1次)=M・λ/
Pとなる(Mは投影光学系の結像倍率)。
【0025】従って、0次回折光D0 と±1次回折光D
P 、Dm とのデフォーカスによる波面収差は、ΔF・M
2(λ/P)2/2となる。一方、本発明における投影型露
光装置では、図12に示すように0次回折光成分D0 は
光軸AXから角度ψだけ傾いた方向に発生するから、瞳
面19における0次回折光成分の光軸AXからの距離
は、r(0次)=M・sinψである。
P 、Dm とのデフォーカスによる波面収差は、ΔF・M
2(λ/P)2/2となる。一方、本発明における投影型露
光装置では、図12に示すように0次回折光成分D0 は
光軸AXから角度ψだけ傾いた方向に発生するから、瞳
面19における0次回折光成分の光軸AXからの距離
は、r(0次)=M・sinψである。
【0026】さらに、−1次回折光成分Dm の瞳面にお
ける光軸からの距離はr(−1次)=M・sin(θm
−ψ)となる。そしてこのとき、sinψ=sin(θ
m −ψ)となれば、0次回折光成分D0 と−1次回折光
成分Dm のデフォーカスによる相対的な波面収差は零と
なり、ウエハ20が焦点位置より光軸方向に若干ずれて
もパターン17の像ボケは従来程大きく生じないことに
なる。すなわち、焦点深度が増大することになる。ま
た、(3)式のように、sin(θm −ψ)+sinψ
=λ/Pであることから、照明光束L120のレチクル
16への入射角ψを、ピッチPのパターンに対して、s
inψ=λ/2Pなる関係に定めれば、焦点深度を極め
て増大させることが可能である。
ける光軸からの距離はr(−1次)=M・sin(θm
−ψ)となる。そしてこのとき、sinψ=sin(θ
m −ψ)となれば、0次回折光成分D0 と−1次回折光
成分Dm のデフォーカスによる相対的な波面収差は零と
なり、ウエハ20が焦点位置より光軸方向に若干ずれて
もパターン17の像ボケは従来程大きく生じないことに
なる。すなわち、焦点深度が増大することになる。ま
た、(3)式のように、sin(θm −ψ)+sinψ
=λ/Pであることから、照明光束L120のレチクル
16への入射角ψを、ピッチPのパターンに対して、s
inψ=λ/2Pなる関係に定めれば、焦点深度を極め
て増大させることが可能である。
【0027】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例による投影型露
光装置の構成を示し、フライアイレンズ群11A、11
Bの夫々の光源側焦点面11aに照明光の光量分布を集
中せしめる光学部材(インプット光学系の一部)とし
て、回折格子状パターン5を設けるようにした。
光装置の構成を示し、フライアイレンズ群11A、11
Bの夫々の光源側焦点面11aに照明光の光量分布を集
中せしめる光学部材(インプット光学系の一部)とし
て、回折格子状パターン5を設けるようにした。
【0028】図1において、水銀ランプ1より発生した
照明光束ILは、楕円鏡2の第2焦点f0 に集光した
後、ミラー3、レンズ系4等のリレー系を介して回折格
子状パターン5に照射される。このときの照明方法は、
ケーラー照明法であってもクリチカル照明であっても良
いが、強い光量を得るためにはクリチカル照明法の方が
望ましい。回折格子状パターン5から発生した回折光I
La、ILbは、リレーレンズ9によりフライアイレン
ズ群11A、11Bの夫々に集中して入射する。このと
き、フライアイレンズ群11A、11Bの光源側焦点面
11aと回折格子状パターン5とは、リレーレンズ9を
介してほぼフーリエ変換の関係となっている。一方、フ
ライアイレンズ群11A、11Bのレチクル側焦点面1
1bは、レチクルパターン17のフーリエ変換面(瞳共
役面)とほぼ一致するように、光軸AXと垂直な面内方
向に配置されている。尚、図1では回折格子状パターン
5への照明光を平行光束として図示したが、実際には発
散光束となっているため、フライアイレンズ群11A、
11Bへの入射光束はある大きさ(太さ)を持ってい
る。
照明光束ILは、楕円鏡2の第2焦点f0 に集光した
後、ミラー3、レンズ系4等のリレー系を介して回折格
子状パターン5に照射される。このときの照明方法は、
ケーラー照明法であってもクリチカル照明であっても良
いが、強い光量を得るためにはクリチカル照明法の方が
望ましい。回折格子状パターン5から発生した回折光I
La、ILbは、リレーレンズ9によりフライアイレン
ズ群11A、11Bの夫々に集中して入射する。このと
き、フライアイレンズ群11A、11Bの光源側焦点面
11aと回折格子状パターン5とは、リレーレンズ9を
介してほぼフーリエ変換の関係となっている。一方、フ
ライアイレンズ群11A、11Bのレチクル側焦点面1
1bは、レチクルパターン17のフーリエ変換面(瞳共
役面)とほぼ一致するように、光軸AXと垂直な面内方
向に配置されている。尚、図1では回折格子状パターン
5への照明光を平行光束として図示したが、実際には発
散光束となっているため、フライアイレンズ群11A、
11Bへの入射光束はある大きさ(太さ)を持ってい
る。
【0029】また保持部材11は、フライアイレンズ群
11A、11Bの各中心(換言すれば、フライアイレン
ズ群11A、11Bの各々における2次光源像が作る各
光量分布の重心)がレチクルパターンの周期性に応じて
決まる量だけ、光軸AXに対して偏心した離散的な位置
に設定されるように、フライアイレンズ群11A、11
Bを一体に保持している。さらに、可動部材24(本発
明の切替部材)には保持部材11とともに、レチクルパ
ターン17の周期性の違いに応じて、複数のフライアイ
レンズ群の光軸AXに対する偏心状態を互いに異ならせ
て保持する複数の保持部材(不図示)が一体に固定され
ており、この可動部材24を駆動することによって、複
数の保持部材の各々を交換可能に照明光学系の光路中に
配置できるようになっているが、その詳細については後
述する。
11A、11Bの各中心(換言すれば、フライアイレン
ズ群11A、11Bの各々における2次光源像が作る各
光量分布の重心)がレチクルパターンの周期性に応じて
決まる量だけ、光軸AXに対して偏心した離散的な位置
に設定されるように、フライアイレンズ群11A、11
Bを一体に保持している。さらに、可動部材24(本発
明の切替部材)には保持部材11とともに、レチクルパ
ターン17の周期性の違いに応じて、複数のフライアイ
レンズ群の光軸AXに対する偏心状態を互いに異ならせ
て保持する複数の保持部材(不図示)が一体に固定され
ており、この可動部材24を駆動することによって、複
数の保持部材の各々を交換可能に照明光学系の光路中に
配置できるようになっているが、その詳細については後
述する。
【0030】ここで、同じ保持部材に固定される複数の
フライアイレンズ群(11A、11B)の各々は、同一
の形状、同一の材質(屈折率)のものであることが望ま
しい。さらに、図1に示した個々のフライアイレンズ群
11A、11Bの各レンズエレメントは、両凸レンズと
し、かつ光源側焦点面11aと入射面、レチクル側焦点
面11bと射出面がそれぞれ一致する場合の例であった
が、フライアイレンズ群のレンズエレメントはこの関係
を厳密に満たさなくても良く、またレンズエレメントは
平凸レンズ、凸平レンズ、あるいは平凹レンズであって
も良い。
フライアイレンズ群(11A、11B)の各々は、同一
の形状、同一の材質(屈折率)のものであることが望ま
しい。さらに、図1に示した個々のフライアイレンズ群
11A、11Bの各レンズエレメントは、両凸レンズと
し、かつ光源側焦点面11aと入射面、レチクル側焦点
面11bと射出面がそれぞれ一致する場合の例であった
が、フライアイレンズ群のレンズエレメントはこの関係
を厳密に満たさなくても良く、またレンズエレメントは
平凸レンズ、凸平レンズ、あるいは平凹レンズであって
も良い。
【0031】尚、フライアイレンズ群の光源側焦点面1
1aと、レチクル側焦点面11bとは、当然ながらフー
リエ変換の関係である。従って、図1の例の場合には、
フライアイレンズ群のレチクル側焦点面11b、すなわ
ちフライアイレンズ群11A、11Bの射出面が、回折
格子状パターン5と結像関係(共役)になっている。さ
て、フライアイレンズ群11A、11Bのレチクル側焦
点面11bより射出される光束は、コンデンサーレンズ
13、15、ミラー14を介して、レチクル16を均一
な照度分布で照明する。本実施例では、フライアイレン
ズ群11A、11Bの射出側に遮光部材12を配置し、
回折格子状パターン5からの0次回折光ILc等をカッ
トする。遮光部材12は、フライアイレンズ群に合わせ
て開口部をくり抜いた金属板、あるいはガラス、石英基
板等に金属等の不透明物質がパターニングされたもので
ある。遮光部材12の開口部は、それぞれフライアイレ
ンズ群11A、11Bの各位置に対応している。このた
め、フライアイレンズ群11A、11Bのレチクル側焦
点面11bの近傍における照明光量分布をそれぞれのフ
ライアイレンズ群11A、11Bの位置以外では零とす
ることができる。従って、レチクルパターン17に照射
される照明光は、フライアイレンズ群11A、11Bよ
り射出される光束(2次光源像からの光束)のみとな
り、レチクルパターン17への入射角も、特定の入射角
を持つ光束(複数)のみに制限される。
1aと、レチクル側焦点面11bとは、当然ながらフー
リエ変換の関係である。従って、図1の例の場合には、
フライアイレンズ群のレチクル側焦点面11b、すなわ
ちフライアイレンズ群11A、11Bの射出面が、回折
格子状パターン5と結像関係(共役)になっている。さ
て、フライアイレンズ群11A、11Bのレチクル側焦
点面11bより射出される光束は、コンデンサーレンズ
13、15、ミラー14を介して、レチクル16を均一
な照度分布で照明する。本実施例では、フライアイレン
ズ群11A、11Bの射出側に遮光部材12を配置し、
回折格子状パターン5からの0次回折光ILc等をカッ
トする。遮光部材12は、フライアイレンズ群に合わせ
て開口部をくり抜いた金属板、あるいはガラス、石英基
板等に金属等の不透明物質がパターニングされたもので
ある。遮光部材12の開口部は、それぞれフライアイレ
ンズ群11A、11Bの各位置に対応している。このた
め、フライアイレンズ群11A、11Bのレチクル側焦
点面11bの近傍における照明光量分布をそれぞれのフ
ライアイレンズ群11A、11Bの位置以外では零とす
ることができる。従って、レチクルパターン17に照射
される照明光は、フライアイレンズ群11A、11Bよ
り射出される光束(2次光源像からの光束)のみとな
り、レチクルパターン17への入射角も、特定の入射角
を持つ光束(複数)のみに制限される。
【0032】ここで、本実施例においては保持部材(フ
ライアイレンズ群11A、11B)が交換可能となって
いるので、遮光部材12の開口部もこれに応じて可変で
あるか、もしくは遮光部材12も交換可能でなければな
らない。例えば、フライアイレンズ群11A、11Bと
ともに遮光部材12を保持部材に固定しておき、これら
を一体に交換可能に構成することが望ましい。尚、フラ
イアイレンズ群11A、11Bの各々へ入射する光束の
大きさ(太さ)を、フライアイレンズ群11A、11B
の光源側焦点面11aの大きさとほぼ同等、もしくはそ
れ以下に定めれば、特に遮光部材12を照明光学系中
(フライアイレンズ群の近傍)に設ける必要がないこと
は言うまでもない。
ライアイレンズ群11A、11B)が交換可能となって
いるので、遮光部材12の開口部もこれに応じて可変で
あるか、もしくは遮光部材12も交換可能でなければな
らない。例えば、フライアイレンズ群11A、11Bと
ともに遮光部材12を保持部材に固定しておき、これら
を一体に交換可能に構成することが望ましい。尚、フラ
イアイレンズ群11A、11Bの各々へ入射する光束の
大きさ(太さ)を、フライアイレンズ群11A、11B
の光源側焦点面11aの大きさとほぼ同等、もしくはそ
れ以下に定めれば、特に遮光部材12を照明光学系中
(フライアイレンズ群の近傍)に設ける必要がないこと
は言うまでもない。
【0033】以上のように、レチクルパターン17に対
して特定の入射角で照明光を照射することで、レチクル
16上のレチクルパターン17から発生した回折光は、
図12で説明したのと同様に、テレセントリックな投影
光学系18により集光、結像され、ウエハ20上にレチ
クルパターン17の像が転写される。前述の回折格子状
パターン5を使って照明光束を回折させ、その回折光を
フライアイレンズ群11A、11Bの光源側焦点面内の
特定の位置(フライアイレンズ群)に集中させる際、そ
の集中位置は、回折格子状パターン5のピッチや方向性
によって変化する。従って、各フライアイレンズ11
A、11Bの位置に照明光を集中させるべく、回折格子
状パターン5のピッチや方向性を決定する。
して特定の入射角で照明光を照射することで、レチクル
16上のレチクルパターン17から発生した回折光は、
図12で説明したのと同様に、テレセントリックな投影
光学系18により集光、結像され、ウエハ20上にレチ
クルパターン17の像が転写される。前述の回折格子状
パターン5を使って照明光束を回折させ、その回折光を
フライアイレンズ群11A、11Bの光源側焦点面内の
特定の位置(フライアイレンズ群)に集中させる際、そ
の集中位置は、回折格子状パターン5のピッチや方向性
によって変化する。従って、各フライアイレンズ11
A、11Bの位置に照明光を集中させるべく、回折格子
状パターン5のピッチや方向性を決定する。
【0034】また、前述の如くフライアイレンズ11の
レチクル側焦点面11bには回折格子状パターン5の像
ができており、かつ、レチクルパターン面17とフライ
アイレンズ群11A、11Bのレチクル側焦点面11b
とは、フーリエ変換の関係となっているので、レチクル
16上での照明強度分布は、回折格子状パターン5の欠
陥やゴミ等により不均一化されることがない。また、回
折格子状パターン5そのものがレチクル16に結像して
照度均一性を劣化させることもない。
レチクル側焦点面11bには回折格子状パターン5の像
ができており、かつ、レチクルパターン面17とフライ
アイレンズ群11A、11Bのレチクル側焦点面11b
とは、フーリエ変換の関係となっているので、レチクル
16上での照明強度分布は、回折格子状パターン5の欠
陥やゴミ等により不均一化されることがない。また、回
折格子状パターン5そのものがレチクル16に結像して
照度均一性を劣化させることもない。
【0035】ここで、回折格子状パターン5は透過性の
基板、例えばガラス基板の表面に、Cr等の遮光膜がパ
ターニングさせたものであっても良いし、SiO2 等の
誘電体膜がパターニングされた、いわゆる位相グレーテ
ィングであって良い。位相グレーティングの場合、0次
回折光の発生を押さえることができる。また、回折格子
状パターン5は透過性のパターンのみでなく、反射性の
パターンであっても良い。例えばガラス等の平面反射鏡
の表面に高反射率膜、すなわちAl等の金属膜や誘電体
多層膜を回折格子状にパターニングしたものでも良く、
さらに反射光に位相差を与えるための段差が回折格子状
にパターニングされた高反射率鏡であっても良い。
基板、例えばガラス基板の表面に、Cr等の遮光膜がパ
ターニングさせたものであっても良いし、SiO2 等の
誘電体膜がパターニングされた、いわゆる位相グレーテ
ィングであって良い。位相グレーティングの場合、0次
回折光の発生を押さえることができる。また、回折格子
状パターン5は透過性のパターンのみでなく、反射性の
パターンであっても良い。例えばガラス等の平面反射鏡
の表面に高反射率膜、すなわちAl等の金属膜や誘電体
多層膜を回折格子状にパターニングしたものでも良く、
さらに反射光に位相差を与えるための段差が回折格子状
にパターニングされた高反射率鏡であっても良い。
【0036】回折格子状パターン5が反射性のものであ
る場合には図2に示すように、反射性回折格子状パター
ン5Aにリレーレンズ系4からの照明光束を照射し、そ
こで反射回折された回折光をリレーレンズ9を介してフ
ライアイレンズ群11A、11B近傍に集中させればよ
い。尚、個々のフライアイレンズ群11A、11Bが移
動した(すなわち保持部材を交換した)場合にも、それ
ぞれのフライアイレンズ群11A、11Bの近傍に照明
光を集中できるように、回折格子状パターン5又は5A
はピッチの異なるものに交換可能であるものとする。
る場合には図2に示すように、反射性回折格子状パター
ン5Aにリレーレンズ系4からの照明光束を照射し、そ
こで反射回折された回折光をリレーレンズ9を介してフ
ライアイレンズ群11A、11B近傍に集中させればよ
い。尚、個々のフライアイレンズ群11A、11Bが移
動した(すなわち保持部材を交換した)場合にも、それ
ぞれのフライアイレンズ群11A、11Bの近傍に照明
光を集中できるように、回折格子状パターン5又は5A
はピッチの異なるものに交換可能であるものとする。
【0037】また、回折格子状パターン5又は5Aは光
軸AXと垂直な面内で任意の方向に回転可能であっても
良い。このようにすると、レチクルパターン17中のラ
インアンドスペースパターンのピッチ方向がX、Y方向
と異なる場合(すなわちピッチ方向に応じてフライアイ
レンズ群11A、11Bが移動(光軸AXを中心として
回転)した場合)にも対応できる。
軸AXと垂直な面内で任意の方向に回転可能であっても
良い。このようにすると、レチクルパターン17中のラ
インアンドスペースパターンのピッチ方向がX、Y方向
と異なる場合(すなわちピッチ方向に応じてフライアイ
レンズ群11A、11Bが移動(光軸AXを中心として
回転)した場合)にも対応できる。
【0038】さらに、リレーレンズ9を複数枚のレンズ
より成るズームレンズ系(アフォーカルズームエキスパ
ンダ等)とし、焦点距離を変えることにより集光位置を
変えることもできる。但し、このときは回折格子状パタ
ーン5又は5Aと、フライアイレンズ群11A、11B
の光源側焦点面11aとがほぼフーリエ変換の関係にな
ることをくずさないようにする。
より成るズームレンズ系(アフォーカルズームエキスパ
ンダ等)とし、焦点距離を変えることにより集光位置を
変えることもできる。但し、このときは回折格子状パタ
ーン5又は5Aと、フライアイレンズ群11A、11B
の光源側焦点面11aとがほぼフーリエ変換の関係にな
ることをくずさないようにする。
【0039】ところで、図1には装置全体を統括制御す
る主制御系50と、レチクル16が投影光学系18の直
上に搬送される途中でレチクルパターン17の脇に形成
された名称を表すバーコードBCを読み取るバーコード
リーダ52と、オペレータからのコマンドやデータを入
力するキーボード54と、複数の保持部材(フライアイ
レンズ群11A、11B及び遮光部材12)が固定され
た可動部材を駆動するための駆動系(モータ、ギャトレ
ン等)56とが設けられている。主制御系50内には、
この投影型露光装置(例えばステッパー)で扱うべき複
数枚のレチクルの名称と、各名称に対応したステッパー
の動作パラメータとが予め登録されている。そして、主
制御系50はバーコードリーダ52がレチクルバーコー
ドBCを読み取ると、その名称に対応した動作パラメー
タの1つとして、予め登録されているフライアイレンズ
群11A、11Bの位置(瞳共役面内の位置)に関する
情報(レチクルパターンの周期性に対応している)に最
も見合った保持部材を、複数の保持部材の中から1つ選
択して、所定の駆動指令を駆動系56に出力する。これ
によって、先に選択された保持部材(フライアイレンズ
群11A、11B)が図12で説明したような位置に設
定されることになる。以上の動作は、キーボード54か
らオペレータがコマンドとデータを主制御系50へ直接
入力することによっても実行できる。
る主制御系50と、レチクル16が投影光学系18の直
上に搬送される途中でレチクルパターン17の脇に形成
された名称を表すバーコードBCを読み取るバーコード
リーダ52と、オペレータからのコマンドやデータを入
力するキーボード54と、複数の保持部材(フライアイ
レンズ群11A、11B及び遮光部材12)が固定され
た可動部材を駆動するための駆動系(モータ、ギャトレ
ン等)56とが設けられている。主制御系50内には、
この投影型露光装置(例えばステッパー)で扱うべき複
数枚のレチクルの名称と、各名称に対応したステッパー
の動作パラメータとが予め登録されている。そして、主
制御系50はバーコードリーダ52がレチクルバーコー
ドBCを読み取ると、その名称に対応した動作パラメー
タの1つとして、予め登録されているフライアイレンズ
群11A、11Bの位置(瞳共役面内の位置)に関する
情報(レチクルパターンの周期性に対応している)に最
も見合った保持部材を、複数の保持部材の中から1つ選
択して、所定の駆動指令を駆動系56に出力する。これ
によって、先に選択された保持部材(フライアイレンズ
群11A、11B)が図12で説明したような位置に設
定されることになる。以上の動作は、キーボード54か
らオペレータがコマンドとデータを主制御系50へ直接
入力することによっても実行できる。
【0040】以上、第1の実施例について説明したが、
フライアイレンズ群の光源側焦点面での光量分布を、個
々のフライアイレンズ位置近傍に集中させる光学部材
は、回折格子状パターン5、又は5Aのみには限定され
ない。前述の図2に示した反射性の回折格子状パターン
5Aの代わりに、可動平面鏡6を図3に示すように配置
し、かつ可動平面鏡6を回転可動ならしめるモータ等の
駆動部材6aを設ける。そして、駆動部材6aによって
平面鏡6を回転または振動させれば、フライアイレンズ
群11A、11Bの光源側焦点面(入射面)11a内で
の光量分布を時間によって変更することができる。露光
動作中に平面鏡6を適当な複数の角度位置に回動させれ
ば、フライアイレンズ群11A、11Bの光源側焦点面
11a内での光量分布を、複数のフライアイレンズ群の
うちいずれか1つのフライアイレンズ群の位置近傍のみ
に集中させることができる。尚、このような可動反射鏡
6を使う場合は、リレーレンズ系9を省略してしまって
も良い。
フライアイレンズ群の光源側焦点面での光量分布を、個
々のフライアイレンズ位置近傍に集中させる光学部材
は、回折格子状パターン5、又は5Aのみには限定され
ない。前述の図2に示した反射性の回折格子状パターン
5Aの代わりに、可動平面鏡6を図3に示すように配置
し、かつ可動平面鏡6を回転可動ならしめるモータ等の
駆動部材6aを設ける。そして、駆動部材6aによって
平面鏡6を回転または振動させれば、フライアイレンズ
群11A、11Bの光源側焦点面(入射面)11a内で
の光量分布を時間によって変更することができる。露光
動作中に平面鏡6を適当な複数の角度位置に回動させれ
ば、フライアイレンズ群11A、11Bの光源側焦点面
11a内での光量分布を、複数のフライアイレンズ群の
うちいずれか1つのフライアイレンズ群の位置近傍のみ
に集中させることができる。尚、このような可動反射鏡
6を使う場合は、リレーレンズ系9を省略してしまって
も良い。
【0041】さらに、個々のフライアイレンズ群11
A、11Bが移動(保持部材11を交換)した場合に
は、前述の平面鏡6の複数の角度位置の角度座標を変更
し、新しい位置のフライアイレンズ群の近傍に反射光束
を集中させれば良い。ところで、図3中に示した遮光部
材12はフライアイレンズ群11A、11Bの入射面側
に設けたが、図1と同様に射出面側に設けても良い。
A、11Bが移動(保持部材11を交換)した場合に
は、前述の平面鏡6の複数の角度位置の角度座標を変更
し、新しい位置のフライアイレンズ群の近傍に反射光束
を集中させれば良い。ところで、図3中に示した遮光部
材12はフライアイレンズ群11A、11Bの入射面側
に設けたが、図1と同様に射出面側に設けても良い。
【0042】図4は、フライアイレンズ群の夫々に、照
明光束を集光させる光学部材として、光ファイバー束7
を用いた場合の略図である。リレーレンズ系4より光源
側、及びフライアイレンズ群11A、11Bよりレチク
ル側は図1と同じ構成であるとする。光源から発生し、
リレーレンズ系4を透過した照明光は、光ファイバー束
7の入射部7aに所定の開口数(NA)に調整されて入
射する。光ファイバー束7は射出部7bに至る間に、フ
ライアイレンズ群の数に対応した複数の束に分割され、
それぞれの射出部7bは、フライアイレンズ群11A、
11Bの光源側焦点面11a近傍に配置される。このと
き、光ファイバー束7の各射出部7bとフライアイレン
ズ群11の間に、それぞれレンズ(例えばフィールドレ
ンズ)を設けても良いし、またそのレンズにより、フラ
イアイレンズ群11の光源側焦点面11aと、光ファイ
バー射出部7bの光射出面とをフーリエ変換の関係とし
ても良い。さらに、各射出部7b(または射出部7bと
フライアイレンズ群11bとの間のレンズ)は、モータ
等の駆動部材により光軸と垂直な面内で一次元、または
二次元に可動とすれば、保持部材の交換に伴ってフライ
アイレンズ群が移動した場合にも、照明光束を移動後の
各フライアイレンズ群の位置近傍に集中させることがで
きる。
明光束を集光させる光学部材として、光ファイバー束7
を用いた場合の略図である。リレーレンズ系4より光源
側、及びフライアイレンズ群11A、11Bよりレチク
ル側は図1と同じ構成であるとする。光源から発生し、
リレーレンズ系4を透過した照明光は、光ファイバー束
7の入射部7aに所定の開口数(NA)に調整されて入
射する。光ファイバー束7は射出部7bに至る間に、フ
ライアイレンズ群の数に対応した複数の束に分割され、
それぞれの射出部7bは、フライアイレンズ群11A、
11Bの光源側焦点面11a近傍に配置される。このと
き、光ファイバー束7の各射出部7bとフライアイレン
ズ群11の間に、それぞれレンズ(例えばフィールドレ
ンズ)を設けても良いし、またそのレンズにより、フラ
イアイレンズ群11の光源側焦点面11aと、光ファイ
バー射出部7bの光射出面とをフーリエ変換の関係とし
ても良い。さらに、各射出部7b(または射出部7bと
フライアイレンズ群11bとの間のレンズ)は、モータ
等の駆動部材により光軸と垂直な面内で一次元、または
二次元に可動とすれば、保持部材の交換に伴ってフライ
アイレンズ群が移動した場合にも、照明光束を移動後の
各フライアイレンズ群の位置近傍に集中させることがで
きる。
【0043】図5は各フライアイレンズ群に照明光束を
集中させる光学部材として、複数の屈折面を有するプリ
ズム8を用いた例である。図5中のプリズム8は光軸A
Xを境界として2つの屈折面に分割されており、光軸A
Xより上方に入射した照明光は上方へ屈折し、光軸AX
より下方に入射した照明光は下方へ屈折させる。従っ
て、フライアイレンズ群11A、11Bの光源側焦点面
11a上で、プリズム8の屈折角に応じて、個々のフラ
イアイレンズ群11A、11B近傍に照明光を集中させ
ることができる。
集中させる光学部材として、複数の屈折面を有するプリ
ズム8を用いた例である。図5中のプリズム8は光軸A
Xを境界として2つの屈折面に分割されており、光軸A
Xより上方に入射した照明光は上方へ屈折し、光軸AX
より下方に入射した照明光は下方へ屈折させる。従っ
て、フライアイレンズ群11A、11Bの光源側焦点面
11a上で、プリズム8の屈折角に応じて、個々のフラ
イアイレンズ群11A、11B近傍に照明光を集中させ
ることができる。
【0044】プリズム8の屈折面の分割数は2面に限っ
たものではなく、フライアイレンズ群の数に応じて何面
に分割されていても良い。また、分割される位置は光軸
AXと対称な位置にはこだわらなくとも良い。さらにプ
リズム8を交換することにより、保持部材の交換に伴っ
てフライアイレンズ群11A、11Bが移動した場合に
も、それぞれのフライアイレンズ群11A、11Bの位
置に照明光束を適確に集中させることができる。
たものではなく、フライアイレンズ群の数に応じて何面
に分割されていても良い。また、分割される位置は光軸
AXと対称な位置にはこだわらなくとも良い。さらにプ
リズム8を交換することにより、保持部材の交換に伴っ
てフライアイレンズ群11A、11Bが移動した場合に
も、それぞれのフライアイレンズ群11A、11Bの位
置に照明光束を適確に集中させることができる。
【0045】また、このときのプリズム8はウォラスト
ンプリズム等の偏光性の光分割器であっても良い。但
し、この場合には分割された光束同志の偏光方向が異な
るため、ウエハ20のレジストの偏光特性を考慮して、
その偏光特性は一方向に揃えた方が良い。また、プリズ
ム8の代わりに複数の角度の異なる反射面を持つ反射鏡
を図3のように配置すれば、駆動部材6aは不用とな
る。装置内に、このプリズム等の交換機能を有している
と良いことは言うまでもない。また、このようなプリズ
ム等を使う場合も、リレーレンズ系9を省略することが
できる。
ンプリズム等の偏光性の光分割器であっても良い。但
し、この場合には分割された光束同志の偏光方向が異な
るため、ウエハ20のレジストの偏光特性を考慮して、
その偏光特性は一方向に揃えた方が良い。また、プリズ
ム8の代わりに複数の角度の異なる反射面を持つ反射鏡
を図3のように配置すれば、駆動部材6aは不用とな
る。装置内に、このプリズム等の交換機能を有している
と良いことは言うまでもない。また、このようなプリズ
ム等を使う場合も、リレーレンズ系9を省略することが
できる。
【0046】図6は各フライアイレンズ群へ照明光束を
集中させる光学部材として、複数のミラー8a、8b、
8c、8dを用いた例である。図6において、リレーレ
ンズ系4を透過した照明光は、1次ミラー8b、8cに
より2方向に分離されるように反射されて、2次ミラー
8a、8dに導かれ、再び反射されてフライアイレンズ
群11A、11Bの光源側焦点面11aに達する。ミラ
ー8a、8b、8c、8dの各々に、位置調整機構及び
光軸AXの回りの回転角度調整機構を設けておけば、保
持部材の交換に伴うフライアイレンズ群11A、11B
の移動後も、照明光束をそれぞれのフライアイレンズ群
11A、11Bの近傍に集中させることができる。ま
た、各ミラー8a、8b、8c、8dは平面ミラーであ
っても、凸面あるいは凹面ミラーであっても良い。
集中させる光学部材として、複数のミラー8a、8b、
8c、8dを用いた例である。図6において、リレーレ
ンズ系4を透過した照明光は、1次ミラー8b、8cに
より2方向に分離されるように反射されて、2次ミラー
8a、8dに導かれ、再び反射されてフライアイレンズ
群11A、11Bの光源側焦点面11aに達する。ミラ
ー8a、8b、8c、8dの各々に、位置調整機構及び
光軸AXの回りの回転角度調整機構を設けておけば、保
持部材の交換に伴うフライアイレンズ群11A、11B
の移動後も、照明光束をそれぞれのフライアイレンズ群
11A、11Bの近傍に集中させることができる。ま
た、各ミラー8a、8b、8c、8dは平面ミラーであ
っても、凸面あるいは凹面ミラーであっても良い。
【0047】また、2次ミラー8a、8dとフライアイ
レンズ群11A、11Bの夫々の間に、レンズを設けて
も良い。図6では1次ミラー8b、8c、2次ミラー8
a、8d共に2個ずつとしたが、数量はこれに限定され
るものではなく、フライアイレンズ群の数によって適宜
ミラーを配置すれば良い。以上の各実施例においては、
フライアイレンズ群をすべて2個としたが、フライアイ
レンズ群の個数は3個以上であってももちろん良い。ま
た、個々のフライアイレンズ群に照明光を集中させる光
学部材についても、主に2ヶ所への光の集中を述べた
が、フライアイレンズ群の数に応じて複数の位置へ照明
光を集中せしめることは言うまでもない。以上の実施例
は、全て任意の位置(フライアイレンズ群の位置に対応
する)への照明光の集中が可能である。また、各フライ
アイレンズ群へ照明光を集中させる光学部材は、実施例
に挙げた型式にはとどまらず、他のいかなるものであっ
ても良い。
レンズ群11A、11Bの夫々の間に、レンズを設けて
も良い。図6では1次ミラー8b、8c、2次ミラー8
a、8d共に2個ずつとしたが、数量はこれに限定され
るものではなく、フライアイレンズ群の数によって適宜
ミラーを配置すれば良い。以上の各実施例においては、
フライアイレンズ群をすべて2個としたが、フライアイ
レンズ群の個数は3個以上であってももちろん良い。ま
た、個々のフライアイレンズ群に照明光を集中させる光
学部材についても、主に2ヶ所への光の集中を述べた
が、フライアイレンズ群の数に応じて複数の位置へ照明
光を集中せしめることは言うまでもない。以上の実施例
は、全て任意の位置(フライアイレンズ群の位置に対応
する)への照明光の集中が可能である。また、各フライ
アイレンズ群へ照明光を集中させる光学部材は、実施例
に挙げた型式にはとどまらず、他のいかなるものであっ
ても良い。
【0048】また、遮光部材12は前述の図12の如
く、フライアイレンズ群の光源側焦点面11a近傍に設
けられた遮光部材10に置換しても良いし、図1から図
6までに示される各実施例と、図12に示した遮光部材
10を組み合わせて使用しても良い。また、遮光部材1
0、12はフライアイレンズ群のレチクル側焦点面11
bや光源側焦点面11aに限らず、任意の位置に配置す
ることができるが、例えば上記2つの焦点面11a、1
1bの間などは好適な場所である。
く、フライアイレンズ群の光源側焦点面11a近傍に設
けられた遮光部材10に置換しても良いし、図1から図
6までに示される各実施例と、図12に示した遮光部材
10を組み合わせて使用しても良い。また、遮光部材1
0、12はフライアイレンズ群のレチクル側焦点面11
bや光源側焦点面11aに限らず、任意の位置に配置す
ることができるが、例えば上記2つの焦点面11a、1
1bの間などは好適な場所である。
【0049】また、個々のフライアイレンズ群11A、
11Bの近傍のみへ照明光を集中させる光学部材(イン
プット光学系)は、レチクル16を照明する照明光量の
損失を防止するためのものであり、本発明の投影型露光
装置の特徴である高解像度及び大焦点深度の効果を得る
ための構成とは直接関連するものではない。従って、上
記光学部材は複数のフライアイレンズ群の夫々に照明光
をフラッドに入射させるだけの大きな径のレンズ系だけ
でもよい。
11Bの近傍のみへ照明光を集中させる光学部材(イン
プット光学系)は、レチクル16を照明する照明光量の
損失を防止するためのものであり、本発明の投影型露光
装置の特徴である高解像度及び大焦点深度の効果を得る
ための構成とは直接関連するものではない。従って、上
記光学部材は複数のフライアイレンズ群の夫々に照明光
をフラッドに入射させるだけの大きな径のレンズ系だけ
でもよい。
【0050】図7は本発明の他の実施例による投影型露
光装置(ステッパー)の構成を示す図であって、ミラー
14、コンデンサーレンズ15、レチクル16、投影光
学系18は図1と同様である。尚、ここではフライアイ
レンズ群11A、11Bを保持する保持部材11及び可
動部材24は省略してある。また、フライアイレンズ群
11A、11Bより光源側は前述の図1〜図6あるいは
図12に示した構成のいずれかとなっている。さらに、
フライアイレンズ群11A、11Bのレチクル側焦点面
11bの近傍に、任意の開口部(透過部)を有する遮光
部材12aが設けられ、フライアイレンズ群11A、1
1Bから射出される照明光束を制限する。
光装置(ステッパー)の構成を示す図であって、ミラー
14、コンデンサーレンズ15、レチクル16、投影光
学系18は図1と同様である。尚、ここではフライアイ
レンズ群11A、11Bを保持する保持部材11及び可
動部材24は省略してある。また、フライアイレンズ群
11A、11Bより光源側は前述の図1〜図6あるいは
図12に示した構成のいずれかとなっている。さらに、
フライアイレンズ群11A、11Bのレチクル側焦点面
11bの近傍に、任意の開口部(透過部)を有する遮光
部材12aが設けられ、フライアイレンズ群11A、1
1Bから射出される照明光束を制限する。
【0051】リレーレンズ13aに対するフライアイレ
ンズ群11A、11Bのレチクル側焦点面11bのフー
リエ変換はレチクルパターン17と共役面となるので、
ここに可変視野絞り(レチクルブラインド)13dを設
ける。そして、再びリレーレンズ13bによりフーリエ
変換され、フライアイレンズ群11A、11Bのレチク
ル側焦点面11bの共役面(フーリエ面)12bに到
る。先の遮光部材12aは、このフーリエ面12bに設
けても良い。
ンズ群11A、11Bのレチクル側焦点面11bのフー
リエ変換はレチクルパターン17と共役面となるので、
ここに可変視野絞り(レチクルブラインド)13dを設
ける。そして、再びリレーレンズ13bによりフーリエ
変換され、フライアイレンズ群11A、11Bのレチク
ル側焦点面11bの共役面(フーリエ面)12bに到
る。先の遮光部材12aは、このフーリエ面12bに設
けても良い。
【0052】各フライアイレンズ群11A、11Bから
の照明光束は、さらにコンデンサーレンズ13C、1
5、及びミラー14によってレチクル16に導かれる。
尚、フライアイレンズ群11A、11Bの各々に入射す
る照明光束が有効に、そこのみに集中できる系であれ
ば、遮光部材を図中の12aまたは12bの位置に設け
なくても全く問題ない。このような場合でも、視野絞り
(レチクルブラインド)13dの使用が可能である。
の照明光束は、さらにコンデンサーレンズ13C、1
5、及びミラー14によってレチクル16に導かれる。
尚、フライアイレンズ群11A、11Bの各々に入射す
る照明光束が有効に、そこのみに集中できる系であれ
ば、遮光部材を図中の12aまたは12bの位置に設け
なくても全く問題ない。このような場合でも、視野絞り
(レチクルブラインド)13dの使用が可能である。
【0053】以上のいずれの実施例においても、遮光部
材10、12、12aの開口部1つ当たりの径(または
フライアイレンズ群の夫々の射出端面積)は、その開口
部を透過する照明光束のレチクル16に対する開口数と
投影光学系18のレチクル側開口数(NAR )との比、
いわゆるσ値が0.1〜0.3程度になるように設定す
ることが望ましい。σ値が0.1より小さいと、転写像
のパターン忠実度が劣化し、0.3より大きいと、解像
度向上や焦点深度増大の効果が弱くなってしまう。ま
た、フライアイレンズ群の1つによって決まるσ値の条
件(0.1<σ<0.3程度)を満たすために、個々の
フライアイレンズ群11A、11Bの射出端面積の大き
さ(光軸と垂直な面内方向の大きさ)を、照明光束(射
出光束)にあわせて決定しても良い。
材10、12、12aの開口部1つ当たりの径(または
フライアイレンズ群の夫々の射出端面積)は、その開口
部を透過する照明光束のレチクル16に対する開口数と
投影光学系18のレチクル側開口数(NAR )との比、
いわゆるσ値が0.1〜0.3程度になるように設定す
ることが望ましい。σ値が0.1より小さいと、転写像
のパターン忠実度が劣化し、0.3より大きいと、解像
度向上や焦点深度増大の効果が弱くなってしまう。ま
た、フライアイレンズ群の1つによって決まるσ値の条
件(0.1<σ<0.3程度)を満たすために、個々の
フライアイレンズ群11A、11Bの射出端面積の大き
さ(光軸と垂直な面内方向の大きさ)を、照明光束(射
出光束)にあわせて決定しても良い。
【0054】また、各フライアイレンズ群11A、11
Bのレチクル側焦点面11b近傍に、それぞれ可変開口
絞り(遮光部材12と同等のもの)を設けて、各フライ
アイレンズ群からの光束の開口数を可変として、σ値を
変えても良い。それとあわせて、投影光学系18内の瞳
(入射瞳もしくは射出瞳)19近傍に可変開口絞り(N
A制限絞り)を設けて、投影系としてのNAも、σ値を
より最適化することもできる。
Bのレチクル側焦点面11b近傍に、それぞれ可変開口
絞り(遮光部材12と同等のもの)を設けて、各フライ
アイレンズ群からの光束の開口数を可変として、σ値を
変えても良い。それとあわせて、投影光学系18内の瞳
(入射瞳もしくは射出瞳)19近傍に可変開口絞り(N
A制限絞り)を設けて、投影系としてのNAも、σ値を
より最適化することもできる。
【0055】また、各フライアイレンズ群に入射する光
束は、各フライアイレンズ群の入射端面よりもある程度
外側まで広く照明されており、かつ、各フライアイレン
ズ群に入射する光量分布が均一であると、レチクルパタ
ーン面での照度均一性を一層高められるので好ましい。
次に、以上の各実施例に好適な保持部材交換用の可動部
材24(本発明の切替部材)の構成を図8、図9を用い
て説明する。
束は、各フライアイレンズ群の入射端面よりもある程度
外側まで広く照明されており、かつ、各フライアイレン
ズ群に入射する光量分布が均一であると、レチクルパタ
ーン面での照度均一性を一層高められるので好ましい。
次に、以上の各実施例に好適な保持部材交換用の可動部
材24(本発明の切替部材)の構成を図8、図9を用い
て説明する。
【0056】図8は可動部材の具体的な構成を示す図で
あって、ここでは4つの保持部材11、21、22、2
3が約90°間隔で、回転軸24aを中心として回転可
能な可動部材(ターレット板)24上に配置されてい
る。図8ではフライアイレンズ群11A、11Bの各々
に照明光束ILa、ILb(点線)が入射しており、保
持部材11が照明光学系中に配置されている様子を示し
ている。このとき、保持部材11はその中心と光軸AX
とがほぼ一致するように照明光学系中に配置される。複
数のフライアイレンズ群11A、11Bは、その各中心
がレチクルパターンの周期性に応じて決まる量だけ、照
明光学系の光軸AXに対して偏心した離散的な位置に設
定されるように一体に保持部材11に保持されており、
ここでは保持部材11の中心(光軸AX)に関してほぼ
対称に配置されている。
あって、ここでは4つの保持部材11、21、22、2
3が約90°間隔で、回転軸24aを中心として回転可
能な可動部材(ターレット板)24上に配置されてい
る。図8ではフライアイレンズ群11A、11Bの各々
に照明光束ILa、ILb(点線)が入射しており、保
持部材11が照明光学系中に配置されている様子を示し
ている。このとき、保持部材11はその中心と光軸AX
とがほぼ一致するように照明光学系中に配置される。複
数のフライアイレンズ群11A、11Bは、その各中心
がレチクルパターンの周期性に応じて決まる量だけ、照
明光学系の光軸AXに対して偏心した離散的な位置に設
定されるように一体に保持部材11に保持されており、
ここでは保持部材11の中心(光軸AX)に関してほぼ
対称に配置されている。
【0057】さて、4つの保持部材11、21、22、
23の各々は、レチクルパターン17の周期性の違いに
応じて複数のフライアイレンズ群を、光軸AX(保持部
材の中心)に対する偏心状態(すなわち光軸AXとほぼ
垂直な面内での位置)を互いに異ならせて保持してい
る。保持部材11、21は共に2つのフライアイレンズ
群(11A、11B)、(21A、21B)を有してお
り、これらフライアイレンズ群は照明光学系中に配置さ
れたときに、その配列方向が互いにほぼ直交するように
固定されている。保持部材22は、4つのフライアイレ
ンズ群22A〜22Dをその中心22c(光軸AX)か
らほぼ等距離に配置、固定する。保持部材23は1つの
フライアイレンズ群23Aがほぼ中心に固定され、従来
方式の露光を行う場合に用いられる。
23の各々は、レチクルパターン17の周期性の違いに
応じて複数のフライアイレンズ群を、光軸AX(保持部
材の中心)に対する偏心状態(すなわち光軸AXとほぼ
垂直な面内での位置)を互いに異ならせて保持してい
る。保持部材11、21は共に2つのフライアイレンズ
群(11A、11B)、(21A、21B)を有してお
り、これらフライアイレンズ群は照明光学系中に配置さ
れたときに、その配列方向が互いにほぼ直交するように
固定されている。保持部材22は、4つのフライアイレ
ンズ群22A〜22Dをその中心22c(光軸AX)か
らほぼ等距離に配置、固定する。保持部材23は1つの
フライアイレンズ群23Aがほぼ中心に固定され、従来
方式の露光を行う場合に用いられる。
【0058】図8から明らかなように、前述の如くレチ
クルバーコードBCの情報に従って、モータ及びギア等
から成る駆動素子25によりターレット板24を回転さ
せることによって、4つの保持部材11、21、22、
23の各々を交換でき、レチクルパターンの周期性(ピ
ッチ、配列方向等)に応じた所望の保持部材を照明光学
系中に配置することが可能となる。
クルバーコードBCの情報に従って、モータ及びギア等
から成る駆動素子25によりターレット板24を回転さ
せることによって、4つの保持部材11、21、22、
23の各々を交換でき、レチクルパターンの周期性(ピ
ッチ、配列方向等)に応じた所望の保持部材を照明光学
系中に配置することが可能となる。
【0059】ここで、4つの保持部材の各々では複数の
フライアイレンズ群が所定の位置関係で固定されている
ため、保持部材の交換に際して複数のフライアイレンズ
群間で位置調整を行う必要はない。従って、保持部材全
体を照明光学系の光軸AXに対して位置合わせすれば良
いので、精密な位置決め機構を必要としないといった利
点がある。このとき、駆動素子25は位置決め用として
も使用されるので、例えばロータリーエンコーダ等の回
転角度計測部材を設けておくことが望ましい。尚、保持
部材を成す複数のフライアイレンズ群の各々は、図8に
示したように16個(フライアイレンズ群23Aのみ3
6個)のレンズエレメントで構成されるが、これに限定
されるものではなく、極端な場合1個のレンズエレメン
トで構成されたフライアイレンズ群としても良い。
フライアイレンズ群が所定の位置関係で固定されている
ため、保持部材の交換に際して複数のフライアイレンズ
群間で位置調整を行う必要はない。従って、保持部材全
体を照明光学系の光軸AXに対して位置合わせすれば良
いので、精密な位置決め機構を必要としないといった利
点がある。このとき、駆動素子25は位置決め用として
も使用されるので、例えばロータリーエンコーダ等の回
転角度計測部材を設けておくことが望ましい。尚、保持
部材を成す複数のフライアイレンズ群の各々は、図8に
示したように16個(フライアイレンズ群23Aのみ3
6個)のレンズエレメントで構成されるが、これに限定
されるものではなく、極端な場合1個のレンズエレメン
トで構成されたフライアイレンズ群としても良い。
【0060】また、図1では保持部材11の後方(レチ
クル側)に遮光部材12を配置していたが、保持部材の
各々においてフライアイレンズ群以外を遮光部とすれ
ば、特に遮光部材12を設ける必要はない。このとき、
ターレット板24は透過部でも遮光部であっても良い。
さらに、ターレット板24に固定すべき保持部材の数、
及び複数のフライアイレンズ群の偏心状態(位置)は図
8に示したものに限られるものでなく、転写すべきレチ
クルパターンの周期性に応じて任意に設定しておけば良
い。また、レチクルパターンへの照明光束の入射角度等
を厳密に設定する必要がある場合には、保持部材におい
て複数のフライアイレンズ群の各々を、光軸AXを中心
としてその半径方向(放射方向)に微動可能に、さらに
光軸AXを中心として保持部材(フライアイレンズ群1
1A、11B)を回転可能に構成しても良い。この際、
複数のフライアイレンズ群の各々の近傍に照明光束を集
中するための光学部材(インプット光学系)として、特
に光ファイバー束7(図4)を用いる場合には、フライ
アイレンズ群の移動に伴ってその射出端7bも移動する
ように構成しておく、例えば射出端7bとフライアイレ
ンズ群とを一体に固定しておけば良い。また、保持部材
の回転に伴って矩形状のフライアイレンズ群も相対的に
傾くが、保持部材を回転させる際には上記傾きを生じさ
せずに、フライアイレンズ群の位置のみが移動するよう
に構成することが望ましい。
クル側)に遮光部材12を配置していたが、保持部材の
各々においてフライアイレンズ群以外を遮光部とすれ
ば、特に遮光部材12を設ける必要はない。このとき、
ターレット板24は透過部でも遮光部であっても良い。
さらに、ターレット板24に固定すべき保持部材の数、
及び複数のフライアイレンズ群の偏心状態(位置)は図
8に示したものに限られるものでなく、転写すべきレチ
クルパターンの周期性に応じて任意に設定しておけば良
い。また、レチクルパターンへの照明光束の入射角度等
を厳密に設定する必要がある場合には、保持部材におい
て複数のフライアイレンズ群の各々を、光軸AXを中心
としてその半径方向(放射方向)に微動可能に、さらに
光軸AXを中心として保持部材(フライアイレンズ群1
1A、11B)を回転可能に構成しても良い。この際、
複数のフライアイレンズ群の各々の近傍に照明光束を集
中するための光学部材(インプット光学系)として、特
に光ファイバー束7(図4)を用いる場合には、フライ
アイレンズ群の移動に伴ってその射出端7bも移動する
ように構成しておく、例えば射出端7bとフライアイレ
ンズ群とを一体に固定しておけば良い。また、保持部材
の回転に伴って矩形状のフライアイレンズ群も相対的に
傾くが、保持部材を回転させる際には上記傾きを生じさ
せずに、フライアイレンズ群の位置のみが移動するよう
に構成することが望ましい。
【0061】また、保持部材を交換する際には上記イン
プット光学系、例えば回折格子状パターン5及びリレー
レンズ9(図1)や光ファイバー束7(図4)等も交換
する必要があるので、保持部材毎にその複数のフライア
イレンズ群の偏心状態に応じたインプット光学系を一体
に構成して、可動部材24に固定しておくことが望まし
い。
プット光学系、例えば回折格子状パターン5及びリレー
レンズ9(図1)や光ファイバー束7(図4)等も交換
する必要があるので、保持部材毎にその複数のフライア
イレンズ群の偏心状態に応じたインプット光学系を一体
に構成して、可動部材24に固定しておくことが望まし
い。
【0062】図9は保持部材交換用の可動部材の変形例
を示す図であって、インプット光学系(光ファイバー束
71、72)と保持部材(32、34)とが一体に可動
部材(支持棒36)に固定されている。ここでは光ファ
イバー束を用いる場合について説明するが、インプット
光学系は図1、図5中などに示した他の光学系であって
も構わない。尚、基本的な構成(インプット光学系とし
て光ファイバー束を用いた例)は図4で説明しているの
で、ここでは簡単に説明する。
を示す図であって、インプット光学系(光ファイバー束
71、72)と保持部材(32、34)とが一体に可動
部材(支持棒36)に固定されている。ここでは光ファ
イバー束を用いる場合について説明するが、インプット
光学系は図1、図5中などに示した他の光学系であって
も構わない。尚、基本的な構成(インプット光学系とし
て光ファイバー束を用いた例)は図4で説明しているの
で、ここでは簡単に説明する。
【0063】図9において、2つのフライアイレンズ群
30A、30Bは保持部材32により一体に保持され、
光ファイバー束71はその入射部71aと射出部71b
とが共に固定具33により保持されるとともに、保持部
材32は固定具33に一体に固定されている。また、保
持部材32の内部はフライアイレンズ群30A、30B
を除いて遮光部(図中の斜線部、例えば図1の遮光部材
12に対応)となっている。一方、交換用のフライアイ
レンズ群31A、31Bは保持部材34により一体に保
持され、光ファイバー束72はその入射部72aと射出
部72bとが共に固定具35により保持されるととも
に、保持部材34は固定具35に一体に固定されてお
り、上記と同様にその内部は遮光部となっている。さら
に、固定具33、35は連結部材37により接続、固定
されている。従って、保持部材の交換に際しては固定具
ごと交換を行えば良い。尚、図9では固定具33(保持
部材32)が照明光学系中に存在し、交換用の固定具3
5は照明光学系から外れた位置に設定されている。ま
た、リレーレンズ系4より光源側、及びコンデンサーレ
ンズ13よりレチクル側は、例えば図1と同じ構成であ
るとする。
30A、30Bは保持部材32により一体に保持され、
光ファイバー束71はその入射部71aと射出部71b
とが共に固定具33により保持されるとともに、保持部
材32は固定具33に一体に固定されている。また、保
持部材32の内部はフライアイレンズ群30A、30B
を除いて遮光部(図中の斜線部、例えば図1の遮光部材
12に対応)となっている。一方、交換用のフライアイ
レンズ群31A、31Bは保持部材34により一体に保
持され、光ファイバー束72はその入射部72aと射出
部72bとが共に固定具35により保持されるととも
に、保持部材34は固定具35に一体に固定されてお
り、上記と同様にその内部は遮光部となっている。さら
に、固定具33、35は連結部材37により接続、固定
されている。従って、保持部材の交換に際しては固定具
ごと交換を行えば良い。尚、図9では固定具33(保持
部材32)が照明光学系中に存在し、交換用の固定具3
5は照明光学系から外れた位置に設定されている。ま
た、リレーレンズ系4より光源側、及びコンデンサーレ
ンズ13よりレチクル側は、例えば図1と同じ構成であ
るとする。
【0064】ところで、保持部材の交換は、駆動素子3
8により支持棒36を押し引きすることによって行われ
る。従って、図9の如く保持部材の交換に際してフライ
アイレンズ群と光ファイバー束とを一体に交換可能に構
成しておけば、上記一体となった部材群(固定具)と照
明光学系全体とを位置合わせするだけで良く、交換毎の
各部材(フライアイレンズ群、光ファイバー束等)間の
位置調整が不要となるといった利点がある。このとき、
駆動素子38は位置決め用としても使用されるので、例
えばリニアリーエンコーダ、ポテンショメータ等の位置
計測部材を設けておくことが望ましい。
8により支持棒36を押し引きすることによって行われ
る。従って、図9の如く保持部材の交換に際してフライ
アイレンズ群と光ファイバー束とを一体に交換可能に構
成しておけば、上記一体となった部材群(固定具)と照
明光学系全体とを位置合わせするだけで良く、交換毎の
各部材(フライアイレンズ群、光ファイバー束等)間の
位置調整が不要となるといった利点がある。このとき、
駆動素子38は位置決め用としても使用されるので、例
えばリニアリーエンコーダ、ポテンショメータ等の位置
計測部材を設けておくことが望ましい。
【0065】尚、図8及び図9中に示した保持部材毎の
フライアイレンズ群、及びフライアイレンズ群を成すレ
ンズエレメントの数は任意で良く、さらにフライアイレ
ンズ群及びレンズエレメントの入射面または射出面の形
状は長方形に限定されるものではない。さて、図8及び
図9に示した複数のフライアイレンズ群の各位置(光軸
と垂直な面内での位置)、換言すれば選択すべき保持部
材は、転写すべきレチクルパターンに応じて決定(変
更)するのが良い。この場合の決定(選択)方法は作用
の項で述べた通り、各フライアイレンズ群からの照明光
束が転写すべきパターンの微細度(ピッチ)に対して最
適な解像度、及び焦点深度の向上効果を得られるように
レチクルパターンに入射する位置(入射角ψ)、もしく
はその近傍にフライアイレンズ群を有する保持部材とす
れば良い。
フライアイレンズ群、及びフライアイレンズ群を成すレ
ンズエレメントの数は任意で良く、さらにフライアイレ
ンズ群及びレンズエレメントの入射面または射出面の形
状は長方形に限定されるものではない。さて、図8及び
図9に示した複数のフライアイレンズ群の各位置(光軸
と垂直な面内での位置)、換言すれば選択すべき保持部
材は、転写すべきレチクルパターンに応じて決定(変
更)するのが良い。この場合の決定(選択)方法は作用
の項で述べた通り、各フライアイレンズ群からの照明光
束が転写すべきパターンの微細度(ピッチ)に対して最
適な解像度、及び焦点深度の向上効果を得られるように
レチクルパターンに入射する位置(入射角ψ)、もしく
はその近傍にフライアイレンズ群を有する保持部材とす
れば良い。
【0066】次に、最適な保持部材を選択するための各
フライアイレンズ群の位置決定の具体例を、図10及び
図11(A)〜(D)を用いて説明する。図10はフラ
イアイレンズ群11A、11Bからレチクルパターン1
7までの部分を模式的に表わす図であり、フライアイレ
ンズ群11のレチクル側焦点面11bが、レチクルパタ
ーン17のフーリエ変換面12cと一致している。ま
た、このとき両者をフーリエ変換の関係とならしめるレ
ンズ、またはレンズ群を、一枚のレンズ15として表わ
してある。さらに、レンズ15のフライアイレンズ側主
点からフライアイレンズ群11のレチクル側焦点面11
bまでの距離と、レンズ15のレチクル側主点からレチ
クルパターン17までの距離は共にfであるとする。
フライアイレンズ群の位置決定の具体例を、図10及び
図11(A)〜(D)を用いて説明する。図10はフラ
イアイレンズ群11A、11Bからレチクルパターン1
7までの部分を模式的に表わす図であり、フライアイレ
ンズ群11のレチクル側焦点面11bが、レチクルパタ
ーン17のフーリエ変換面12cと一致している。ま
た、このとき両者をフーリエ変換の関係とならしめるレ
ンズ、またはレンズ群を、一枚のレンズ15として表わ
してある。さらに、レンズ15のフライアイレンズ側主
点からフライアイレンズ群11のレチクル側焦点面11
bまでの距離と、レンズ15のレチクル側主点からレチ
クルパターン17までの距離は共にfであるとする。
【0067】図11(A)、(C)は共にレチクルパタ
ーン17中に形成される一部分のパターンの例を表わす
図であり、図11(B)は図11(A)のレチクルパタ
ーンの場合に最適なフライアイレンズ群の中心のフーリ
エ変換面(または投影光学系の瞳面)での位置を示し、
図11(D)は図11(C)のレチクルパターンの場合
に最適な各フライアイレンズ群の位置を表わす図であ
る。
ーン17中に形成される一部分のパターンの例を表わす
図であり、図11(B)は図11(A)のレチクルパタ
ーンの場合に最適なフライアイレンズ群の中心のフーリ
エ変換面(または投影光学系の瞳面)での位置を示し、
図11(D)は図11(C)のレチクルパターンの場合
に最適な各フライアイレンズ群の位置を表わす図であ
る。
【0068】図11(A)は、いわゆる1次元ラインア
ンドスペースパターンであって、透過部と遮光部が等し
い幅でY方向に帯状に並び、それらがX方向にピッチP
で規則的に並んでいる。このとき、個々のフライアイレ
ンズ群の最適位置は、図11(B)に示すようにフーリ
エ変換面内に仮定したY方向の線分Lα上、及び線分L
β上の任意の位置となる。図11(B)はレチクルパタ
ーン17に対するフーリエ変換面12c(11b)を光
軸AX方向から見た図であり、かつ、面12c内の座標
系X、Yは、同一方向からレチクルパターン17を見た
図11(A)と同一にしてある。さて、図11(B)に
おいて光軸AXが通る中心Cから、各線分Lα、Lβま
での距離α、βはα=βであり、λを露光波長としたと
き、α=β=f・(1/2)・(λ/P)に等しい。こ
の距離α、βをf・sinψと表わせれば、sinψ=
λ/2Pであり、これは作用の項で述べた数値と一致し
ている。従って、各フライアイレンズの各中心位置が線
分Lα、Lβ上にあれば、図11(A)に示す如きライ
ンアンドスペースパターンに対して、各フライアイレン
ズ群からの照明光により発生する0次回折光と±1次回
折光のうちのどちらか一方との2つの回折光は、投影光
学系瞳面19において光軸AXからほぼ等距離となる位
置を通る。従って、前述の如くラインアンドスペースパ
ターン(図11(A))に対する焦点深度を最大とする
ことができ、かつ高解像度を得ることができる。
ンドスペースパターンであって、透過部と遮光部が等し
い幅でY方向に帯状に並び、それらがX方向にピッチP
で規則的に並んでいる。このとき、個々のフライアイレ
ンズ群の最適位置は、図11(B)に示すようにフーリ
エ変換面内に仮定したY方向の線分Lα上、及び線分L
β上の任意の位置となる。図11(B)はレチクルパタ
ーン17に対するフーリエ変換面12c(11b)を光
軸AX方向から見た図であり、かつ、面12c内の座標
系X、Yは、同一方向からレチクルパターン17を見た
図11(A)と同一にしてある。さて、図11(B)に
おいて光軸AXが通る中心Cから、各線分Lα、Lβま
での距離α、βはα=βであり、λを露光波長としたと
き、α=β=f・(1/2)・(λ/P)に等しい。こ
の距離α、βをf・sinψと表わせれば、sinψ=
λ/2Pであり、これは作用の項で述べた数値と一致し
ている。従って、各フライアイレンズの各中心位置が線
分Lα、Lβ上にあれば、図11(A)に示す如きライ
ンアンドスペースパターンに対して、各フライアイレン
ズ群からの照明光により発生する0次回折光と±1次回
折光のうちのどちらか一方との2つの回折光は、投影光
学系瞳面19において光軸AXからほぼ等距離となる位
置を通る。従って、前述の如くラインアンドスペースパ
ターン(図11(A))に対する焦点深度を最大とする
ことができ、かつ高解像度を得ることができる。
【0069】次に、図11(C)はレチクルパターン
が、いわゆる孤立スペースパターンである場合であり、
かつ、パターンのX方向(横方向)ピッチがPx、Y方
向(縦方向)ピッチがPyとなっている。図11(D)
はこの場合の各フライアイレンズ群の最適位置を表わす
図であって、図11(C)との位置、回転関係は図11
(A)、(B)の関係と同じである。図11(C)の如
き、2次元パターンに照明光が入射すると、パターンの
2次元方向の周期性(X:Px、Y:Py)に応じた2
次元方向に回折光が発生する。図11(C)の如き2次
元パターンにおいても、回折光中の0次回折光と±1次
回折光のうちのいずれか一方とが投影光学系瞳面19に
おいて光軸AXからほぼ等距離となるようにすれば、焦
点深度を最大とすることができる。図11(C)のパタ
ーンではX方向のピッチはPxであるから、図11
(D)に示す如く、α=β=f・(1/2)・(λ/P
x)となる線分Lα、Lβ上に各フライアイレンズ群の
中心があれば、パターンのX方向成分について焦点深度
を最大とすることができる。同様に、γ=ε=f・(1
/2)・(λ/Py)となる線分Lγ、Lε上に各フラ
イアイレンズ群の中心があれば、パターンY方向成分に
ついて焦点深度を最大とすることができる。
が、いわゆる孤立スペースパターンである場合であり、
かつ、パターンのX方向(横方向)ピッチがPx、Y方
向(縦方向)ピッチがPyとなっている。図11(D)
はこの場合の各フライアイレンズ群の最適位置を表わす
図であって、図11(C)との位置、回転関係は図11
(A)、(B)の関係と同じである。図11(C)の如
き、2次元パターンに照明光が入射すると、パターンの
2次元方向の周期性(X:Px、Y:Py)に応じた2
次元方向に回折光が発生する。図11(C)の如き2次
元パターンにおいても、回折光中の0次回折光と±1次
回折光のうちのいずれか一方とが投影光学系瞳面19に
おいて光軸AXからほぼ等距離となるようにすれば、焦
点深度を最大とすることができる。図11(C)のパタ
ーンではX方向のピッチはPxであるから、図11
(D)に示す如く、α=β=f・(1/2)・(λ/P
x)となる線分Lα、Lβ上に各フライアイレンズ群の
中心があれば、パターンのX方向成分について焦点深度
を最大とすることができる。同様に、γ=ε=f・(1
/2)・(λ/Py)となる線分Lγ、Lε上に各フラ
イアイレンズ群の中心があれば、パターンY方向成分に
ついて焦点深度を最大とすることができる。
【0070】以上、図11(B)または(D)に示した
各位置に配置したフライアイレンズ群からの照明光束が
レチクルパターン17に入射すると、0次光回折光成分
D0 と、+1次回折光成分DR または−1次回折光成分
Dm のいずれか一方とが、投影光学系18内の瞳面19
では光軸AXからほぼ等距離となる光路を通る。従っ
て、作用の項で述べた通り、高解像及び大焦点深度の投
影型露光装置が実現できる。
各位置に配置したフライアイレンズ群からの照明光束が
レチクルパターン17に入射すると、0次光回折光成分
D0 と、+1次回折光成分DR または−1次回折光成分
Dm のいずれか一方とが、投影光学系18内の瞳面19
では光軸AXからほぼ等距離となる光路を通る。従っ
て、作用の項で述べた通り、高解像及び大焦点深度の投
影型露光装置が実現できる。
【0071】以上、レチクルパターン17として図11
(A)または(C)に示した2例のみを考えたが、他の
パターンであってもその周期性(微細度)に着目し、そ
のパターンからの+1次回折光成分または−1次回折光
成分のいずれか一方と、0次回折光成分との2光束が、
投影光学系内の瞳面19では光軸AXからほぼ等距離に
なる光路を通るような位置に各フライアイレンズ群の中
心を配置すれば良い。また、図11(A)、(C)のパ
ターン例ではライン部とスペース部の比(デューティ
比)が1:1のパターンであったため、発生する回折光
中では±1次回折光が強くなる。このため、±1次回折
光のうちの一方と0次回折光との位置関係に着目した
が、パターンがデューティ比1:1から異なる場合等で
は他の回折光、例えば±2次回折光のうちの一方と0次
回折光との位置関係が、投影光学系瞳面19において光
軸AXからほぼ等距離となるようにしても良い。
(A)または(C)に示した2例のみを考えたが、他の
パターンであってもその周期性(微細度)に着目し、そ
のパターンからの+1次回折光成分または−1次回折光
成分のいずれか一方と、0次回折光成分との2光束が、
投影光学系内の瞳面19では光軸AXからほぼ等距離に
なる光路を通るような位置に各フライアイレンズ群の中
心を配置すれば良い。また、図11(A)、(C)のパ
ターン例ではライン部とスペース部の比(デューティ
比)が1:1のパターンであったため、発生する回折光
中では±1次回折光が強くなる。このため、±1次回折
光のうちの一方と0次回折光との位置関係に着目した
が、パターンがデューティ比1:1から異なる場合等で
は他の回折光、例えば±2次回折光のうちの一方と0次
回折光との位置関係が、投影光学系瞳面19において光
軸AXからほぼ等距離となるようにしても良い。
【0072】また、レチクルパターン17が図11
(D)に示す如く2次元の周期性パターンを含む場合、
特定の1つの0次回折光成分に着目したとき、投影光学
系の瞳面19上ではその1つの0次回折光成分を中心と
してX方向(第1方向)に分布する1次以上の高次回折
光成分と、Y方向(第2方向)に分布する1次以上の高
次回折光成分とが存在し得る。そこで、特定の1つの0
次回折光成分に対して2次元のパターンの結像を良好に
行うものとすると、第1方向に分布する高次回折光成分
の1つと、第2方向に分布する高次回折光成分の1つ
と、特定の0次回折光成分との3つが、瞳面19上で光
軸AXからほぼ等距離に分布するように、特定の0次回
折光成分(1つのフライアイレンズ群)の位置を調節す
れば良い。例えば、図11(D)中で各フライアイレン
ズ群の中心位置を点Pζ、Pη、Pκ、Pμのいずれか
と一致させると良い。点Pζ、Pη、Pκ、Pμはいず
れも線分LαまたはLβ(X方向の周期性について最適
な位置、すなわち0次回折光とX方向の±1次回折光の
一方とが投影光学系瞳面19上で光軸からほぼ等距離と
なる位置)、及び線分Lγ、Lε(Y方向の周期性につ
いて最適な位置)の交点であるため、X方向、Y方向の
いずれのパターン方向についても最適な光源位置であ
る。
(D)に示す如く2次元の周期性パターンを含む場合、
特定の1つの0次回折光成分に着目したとき、投影光学
系の瞳面19上ではその1つの0次回折光成分を中心と
してX方向(第1方向)に分布する1次以上の高次回折
光成分と、Y方向(第2方向)に分布する1次以上の高
次回折光成分とが存在し得る。そこで、特定の1つの0
次回折光成分に対して2次元のパターンの結像を良好に
行うものとすると、第1方向に分布する高次回折光成分
の1つと、第2方向に分布する高次回折光成分の1つ
と、特定の0次回折光成分との3つが、瞳面19上で光
軸AXからほぼ等距離に分布するように、特定の0次回
折光成分(1つのフライアイレンズ群)の位置を調節す
れば良い。例えば、図11(D)中で各フライアイレン
ズ群の中心位置を点Pζ、Pη、Pκ、Pμのいずれか
と一致させると良い。点Pζ、Pη、Pκ、Pμはいず
れも線分LαまたはLβ(X方向の周期性について最適
な位置、すなわち0次回折光とX方向の±1次回折光の
一方とが投影光学系瞳面19上で光軸からほぼ等距離と
なる位置)、及び線分Lγ、Lε(Y方向の周期性につ
いて最適な位置)の交点であるため、X方向、Y方向の
いずれのパターン方向についても最適な光源位置であ
る。
【0073】尚、以上において2次元パターンとしてレ
チクル上の同一箇所に2次元の方向性を有するパターン
を仮定したが、同一レチクルパターン中の異なる位置に
異なる方向性を有する複数のパターンが存在する場合に
も上記の方法を適用することができる。レチクル上のパ
ターンが複数の方向性又は微細度を有している場合、フ
ライアイレンズ群の最適位置は、上述の様にパターンの
各方向性及び微細度に対応したものとなるが、あるいは
各最適位置の平均位置にフライアイレンズ群を配置して
も良い。また、この平均位置は、パターンの微細度や重
要度に応じた重みを加味した荷重平均としても良い。
チクル上の同一箇所に2次元の方向性を有するパターン
を仮定したが、同一レチクルパターン中の異なる位置に
異なる方向性を有する複数のパターンが存在する場合に
も上記の方法を適用することができる。レチクル上のパ
ターンが複数の方向性又は微細度を有している場合、フ
ライアイレンズ群の最適位置は、上述の様にパターンの
各方向性及び微細度に対応したものとなるが、あるいは
各最適位置の平均位置にフライアイレンズ群を配置して
も良い。また、この平均位置は、パターンの微細度や重
要度に応じた重みを加味した荷重平均としても良い。
【0074】以上、複数のフライアイレンズ群の位置決
定の例を示したが、照明光束は前述の光学部材(回折格
子状パターン、可動ミラー、プリズム或いはファイバー
等)により、保持部材の交換に伴う各フライアイレンズ
群の移動位置に対応して集中させたが、このような集中
化のための光学部材は設けなくても良い。また、各フラ
イアイレンズ群を射出した光束は、それぞれレチクルに
対して傾いて入射する。このとき、これらの傾いた入射
光束(複数)の光量重心の方向がレチクルに対して垂直
でないと、ウエハ20の微小デフォーカス時に、転写像
の位置がウエハ面内方向にシフトするという問題が発生
する。これを防止するために、各フライアイレンズ群か
らの照明光束(複数)の光量重心の方向は、レチクルパ
ターンと垂直、すなわち光軸AXと平行であるようにす
る。つまり、各フライアイレンズ群に光軸(中心線)を
仮定したとき、投影光学系18の光軸AXを基準とした
その光軸(中心線)のフーリエ変換面内での位置ベクト
ルと、各フライアイレンズ群から射出される光量との積
のベクトル和が零になるようにすれば良い。
定の例を示したが、照明光束は前述の光学部材(回折格
子状パターン、可動ミラー、プリズム或いはファイバー
等)により、保持部材の交換に伴う各フライアイレンズ
群の移動位置に対応して集中させたが、このような集中
化のための光学部材は設けなくても良い。また、各フラ
イアイレンズ群を射出した光束は、それぞれレチクルに
対して傾いて入射する。このとき、これらの傾いた入射
光束(複数)の光量重心の方向がレチクルに対して垂直
でないと、ウエハ20の微小デフォーカス時に、転写像
の位置がウエハ面内方向にシフトするという問題が発生
する。これを防止するために、各フライアイレンズ群か
らの照明光束(複数)の光量重心の方向は、レチクルパ
ターンと垂直、すなわち光軸AXと平行であるようにす
る。つまり、各フライアイレンズ群に光軸(中心線)を
仮定したとき、投影光学系18の光軸AXを基準とした
その光軸(中心線)のフーリエ変換面内での位置ベクト
ルと、各フライアイレンズ群から射出される光量との積
のベクトル和が零になるようにすれば良い。
【0075】また、より簡単な方法としては、フライア
イレンズ群を2m個(mは自然数)とし、そのうちのm
個の位置を前述の最適化方法(図12)により決定し、
残るm個は前記m個と光軸AXについて対称となる位置
に配置すれば良い。さらに装置が、例えばn個(nは自
然数)のフライアイレンズ群を有している場合に、必要
なフライアイレンズ群の数がn個より少ないm個である
場合、残る(n−m)個のフライアイレンズ群は使用し
なくて良い。(n−m)個のフライアイレンズ群を使用
しなくするためには、(n−m)個のフライアイレンズ
群の位置に遮光部材10、または12を設けておけば良
い。またこのとき、各フライアイレンズ群の位置に照明
光を集中する光学部材は、この(n−m)個のフライア
イレンズへは集中を行なわないようにしておくと良い。
イレンズ群を2m個(mは自然数)とし、そのうちのm
個の位置を前述の最適化方法(図12)により決定し、
残るm個は前記m個と光軸AXについて対称となる位置
に配置すれば良い。さらに装置が、例えばn個(nは自
然数)のフライアイレンズ群を有している場合に、必要
なフライアイレンズ群の数がn個より少ないm個である
場合、残る(n−m)個のフライアイレンズ群は使用し
なくて良い。(n−m)個のフライアイレンズ群を使用
しなくするためには、(n−m)個のフライアイレンズ
群の位置に遮光部材10、または12を設けておけば良
い。またこのとき、各フライアイレンズ群の位置に照明
光を集中する光学部材は、この(n−m)個のフライア
イレンズへは集中を行なわないようにしておくと良い。
【0076】遮光部材10または12は、保持部材の交
換に伴う各フライアイレンズ群の移動に応じて開口部の
位置が可変であることが望ましい。あるいは、各フライ
アイレンズの位置に応じて遮光部材10、12を交換と
する機構を設け、かつ何種類かの遮光部材を装置内に有
していても良い。以上の各実施例においては、複数の保
持部材(フライアイレンズ群)を交換可能に構成するこ
とが前提となっていたが、本発明では特に保持部材を交
換可能に構成しておく必要がないことは言うまでもな
く、例えば図8中に示した保持部材11のみを単に照明
光学系中に配置しておくだけでも、当然ながら本発明の
効果(高解像度、大焦点深度の投影型露光装置の実現)
を得ることができる。尚、光源からの照明光量の損失が
多少あっても構わないときは、特にフライアイレンズ群
に照明光束を集中させる光学部材(インプット光学系)
を配置する必要はない。
換に伴う各フライアイレンズ群の移動に応じて開口部の
位置が可変であることが望ましい。あるいは、各フライ
アイレンズの位置に応じて遮光部材10、12を交換と
する機構を設け、かつ何種類かの遮光部材を装置内に有
していても良い。以上の各実施例においては、複数の保
持部材(フライアイレンズ群)を交換可能に構成するこ
とが前提となっていたが、本発明では特に保持部材を交
換可能に構成しておく必要がないことは言うまでもな
く、例えば図8中に示した保持部材11のみを単に照明
光学系中に配置しておくだけでも、当然ながら本発明の
効果(高解像度、大焦点深度の投影型露光装置の実現)
を得ることができる。尚、光源からの照明光量の損失が
多少あっても構わないときは、特にフライアイレンズ群
に照明光束を集中させる光学部材(インプット光学系)
を配置する必要はない。
【0077】以上の実施例において、光源は水銀ランプ
1を用いて説明したが、他の輝線ランプやレーザ(エキ
シマレーザ等)、あるいは連続スペクトルの光源であっ
ても良い。また、照明光学系中の光学部材の大部分をレ
ンズとしたが、ミラー(凹面鏡、凸面鏡)であっても良
い。投影光学系としては屈折系であっても、反射系であ
っても、あるいは反射屈折系であっても良い。また、以
上の実施例においては両側テレセントリックな投影光学
系を使用したが、片側テレセントリック系でも、非テレ
セントリック系でも良い。さらに、光源から発生する照
明光のうち、特定の波長の光のみを利用するために、照
明光学系中に干渉フィルター等の単色化手段を設けても
良い。
1を用いて説明したが、他の輝線ランプやレーザ(エキ
シマレーザ等)、あるいは連続スペクトルの光源であっ
ても良い。また、照明光学系中の光学部材の大部分をレ
ンズとしたが、ミラー(凹面鏡、凸面鏡)であっても良
い。投影光学系としては屈折系であっても、反射系であ
っても、あるいは反射屈折系であっても良い。また、以
上の実施例においては両側テレセントリックな投影光学
系を使用したが、片側テレセントリック系でも、非テレ
セントリック系でも良い。さらに、光源から発生する照
明光のうち、特定の波長の光のみを利用するために、照
明光学系中に干渉フィルター等の単色化手段を設けても
良い。
【0078】また、フライアイレンズ群11A、11B
の光源側焦点面11a近傍に、拡散板や光ファイバー束
等の光散乱部材を用いることで、照明光の均一化を行な
っても良い。あるいは、本発明の実施例で使用されたフ
ライアイレンズ群とは別に、さらにフライアイレンズ
(以後、別フライアイレンズ)等のオプチカルインテグ
レータを用いて、照明光の均一化を行なっても良い。こ
のとき別フライアイレンズは、上記フライアイレンズ群
11A、11Bの光源側焦点面11a近傍での照明光量
分布を可変とする光学部材、例えば図1、図2に示した
回折格子状パターン5、または5Aよりも光源(ラン
プ)1側であることが望ましい。さらに、別フライアイ
レンズのレンズエレメントの断面形状は正方形(矩形)
よりも多角形、特に正六角形にするのが望ましい。
の光源側焦点面11a近傍に、拡散板や光ファイバー束
等の光散乱部材を用いることで、照明光の均一化を行な
っても良い。あるいは、本発明の実施例で使用されたフ
ライアイレンズ群とは別に、さらにフライアイレンズ
(以後、別フライアイレンズ)等のオプチカルインテグ
レータを用いて、照明光の均一化を行なっても良い。こ
のとき別フライアイレンズは、上記フライアイレンズ群
11A、11Bの光源側焦点面11a近傍での照明光量
分布を可変とする光学部材、例えば図1、図2に示した
回折格子状パターン5、または5Aよりも光源(ラン
プ)1側であることが望ましい。さらに、別フライアイ
レンズのレンズエレメントの断面形状は正方形(矩形)
よりも多角形、特に正六角形にするのが望ましい。
【0079】図14は本発明の各実施例に適用される投
影型露光装置のウエハステージ周りの構成を示し、投影
光学系18のウエハ20上での投影視野領域内に向けて
斜めにビーム100Aを照射し、その反射ビーム100
Bを受光する斜入射式のオートフォーカスセンサーを設
ける。このフォーカスセンサーは、ウエハ20の表面と
投影光学系18の最良結像面との光軸AX方向のずれを
検出するもので、そのずれが零となるように、ウエハ2
0を載置するZステージ110のモータ112をサーボ
制御する。これによってZステージ110はXYステー
ジ114に対して上下方向(光軸方向)に微動し、常に
ベストフォーカス状態で露光が行なわれる。このような
フォーカス制御が可能な露光装置においては、そのZス
テージ110を露光動作中に光軸方向に制御された速度
特性で移動させることで、さらに見かけ上の焦点深度を
拡大させることができる。この手法は、投影光学系18
の像側(ウエハ側)がテレセントリックであれば、どの
ようなタイプの投影型露光装置(ステッパー)でも実現
可能である。
影型露光装置のウエハステージ周りの構成を示し、投影
光学系18のウエハ20上での投影視野領域内に向けて
斜めにビーム100Aを照射し、その反射ビーム100
Bを受光する斜入射式のオートフォーカスセンサーを設
ける。このフォーカスセンサーは、ウエハ20の表面と
投影光学系18の最良結像面との光軸AX方向のずれを
検出するもので、そのずれが零となるように、ウエハ2
0を載置するZステージ110のモータ112をサーボ
制御する。これによってZステージ110はXYステー
ジ114に対して上下方向(光軸方向)に微動し、常に
ベストフォーカス状態で露光が行なわれる。このような
フォーカス制御が可能な露光装置においては、そのZス
テージ110を露光動作中に光軸方向に制御された速度
特性で移動させることで、さらに見かけ上の焦点深度を
拡大させることができる。この手法は、投影光学系18
の像側(ウエハ側)がテレセントリックであれば、どの
ようなタイプの投影型露光装置(ステッパー)でも実現
可能である。
【0080】図15(A)は、Zステージ110の露光
中の移動に伴ってレジスト層内に得られる光軸方向の光
量(dose)分布あるいは存在確率を表し、図15(B)
は図15(A)のような分布を得るためのZステージ1
10の速度特性を表す。図15(A)、(B)とも縦軸
はZ(光軸)方向のウエハ位置を表し、図15(A)の
横軸は存在確率を表し、図15(B)の横軸はZステー
ジ110の速度Vを表す。また同図中、位置Z0 はベス
トフォーカス位置である。
中の移動に伴ってレジスト層内に得られる光軸方向の光
量(dose)分布あるいは存在確率を表し、図15(B)
は図15(A)のような分布を得るためのZステージ1
10の速度特性を表す。図15(A)、(B)とも縦軸
はZ(光軸)方向のウエハ位置を表し、図15(A)の
横軸は存在確率を表し、図15(B)の横軸はZステー
ジ110の速度Vを表す。また同図中、位置Z0 はベス
トフォーカス位置である。
【0081】ここでは位置Z0 から上下に投影光学系1
8の理論的な焦点深度±ΔD0 fだけ離れた2つの位置
+Z1 、−Z1 で存在確率をほぼ等しい極大値にし、そ
の間の位置+Z3 〜−Z3 の範囲では存在確率を小さな
値に押さえるようにした。そのために、Zステージ11
0は、照明系内部のシャッターの開放開始時の位置−Z
2 で、低い速度V1 で等速に上下へ移動し、シャッター
が全開になった直後に、高い速度V2 まで加速する。速
度V2 でZステージ110が等速に上下移動している
間、存在確率は低い値に押されられ、位置+Z3 に達し
た時点でZステージ110は低い速度V1 に向けて減速
を始め、位置+Z1 で存在確率が極大値になる。このと
きほぼ同時にシャッターの閉成指令が出力され、位置+
Z2 でシャッターが完全に閉じる。
8の理論的な焦点深度±ΔD0 fだけ離れた2つの位置
+Z1 、−Z1 で存在確率をほぼ等しい極大値にし、そ
の間の位置+Z3 〜−Z3 の範囲では存在確率を小さな
値に押さえるようにした。そのために、Zステージ11
0は、照明系内部のシャッターの開放開始時の位置−Z
2 で、低い速度V1 で等速に上下へ移動し、シャッター
が全開になった直後に、高い速度V2 まで加速する。速
度V2 でZステージ110が等速に上下移動している
間、存在確率は低い値に押されられ、位置+Z3 に達し
た時点でZステージ110は低い速度V1 に向けて減速
を始め、位置+Z1 で存在確率が極大値になる。このと
きほぼ同時にシャッターの閉成指令が出力され、位置+
Z2 でシャッターが完全に閉じる。
【0082】このように、ウエハ20のレジスト層に与
えられる露光量の光軸方向に関する光量分布(存在確
率)を焦点深度の幅(2・ΔD0 f)程度だけ離れた2
点で極大値となるように、Zステージ110の速度を制
御すると、レジスト層に形成されるパターンのコントラ
ストは若干低下するものの、光軸方向の広い範囲に渡っ
て一様な解像力が得られる。
えられる露光量の光軸方向に関する光量分布(存在確
率)を焦点深度の幅(2・ΔD0 f)程度だけ離れた2
点で極大値となるように、Zステージ110の速度を制
御すると、レジスト層に形成されるパターンのコントラ
ストは若干低下するものの、光軸方向の広い範囲に渡っ
て一様な解像力が得られる。
【0083】以上の累進焦点露光方法は、本発明の各実
施例に示したような特別な照明方式を採用した投影露光
装置でも全く同じように使用することができ、見かけ上
の焦点深度は、本発明の照明方式によって得られる拡大
分と、累積焦点露光方式によって得られる拡大分とのほ
ぼ積に応じた量だけ拡大される。しかも特別な照明方式
を採用していることから、解像力そのものも高くなる。
例えば、従来の1/5縮小のi線ステッパー(投影レン
ズのNA0.42)に位相シフトレチクルを組み合わせ
て露光できる最小線幅は0.3〜0.35μm程度であ
り、焦点深度の拡大率は最大40%程度である。これに
対して本発明のような特別な照明方式を同じi線ステッ
パーに組み込んで、普通のレチクルで実験したところ、
最小線幅は0.25〜0.3μm程度が得られ、焦点深
度の拡大率も位相シフトレチクルの使用時と同程度に得
られた。
施例に示したような特別な照明方式を採用した投影露光
装置でも全く同じように使用することができ、見かけ上
の焦点深度は、本発明の照明方式によって得られる拡大
分と、累積焦点露光方式によって得られる拡大分とのほ
ぼ積に応じた量だけ拡大される。しかも特別な照明方式
を採用していることから、解像力そのものも高くなる。
例えば、従来の1/5縮小のi線ステッパー(投影レン
ズのNA0.42)に位相シフトレチクルを組み合わせ
て露光できる最小線幅は0.3〜0.35μm程度であ
り、焦点深度の拡大率は最大40%程度である。これに
対して本発明のような特別な照明方式を同じi線ステッ
パーに組み込んで、普通のレチクルで実験したところ、
最小線幅は0.25〜0.3μm程度が得られ、焦点深
度の拡大率も位相シフトレチクルの使用時と同程度に得
られた。
【0084】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、通常のマ
スクを使用しながら、従来よりも高解像度、大焦点深度
の投影型露光装置を実現することが可能である。しかも
本発明によれば、すでに半導体生産現場で稼働中の投影
型露光装置の照明系部分を替えるだけで良く、稼働中の
装置の投影光学系をそのまま利用して、それまで以上の
高解像力化が可能となる。
スクを使用しながら、従来よりも高解像度、大焦点深度
の投影型露光装置を実現することが可能である。しかも
本発明によれば、すでに半導体生産現場で稼働中の投影
型露光装置の照明系部分を替えるだけで良く、稼働中の
装置の投影光学系をそのまま利用して、それまで以上の
高解像力化が可能となる。
【0085】また、本発明の各実施例に示したフライア
イレンズ群への照明光の集中化方式によれば、光源から
の照明光量の損失を最小とすることができるから、露光
装置としてのスループットも極端に低下することがない
といった効果もある。
イレンズ群への照明光の集中化方式によれば、光源から
の照明光量の損失を最小とすることができるから、露光
装置としてのスループットも極端に低下することがない
といった効果もある。
【図1】本発明の第1の実施例による投影型露光装置の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図2】フライアイレンズ群への照明光の集中化の第1
の変形例を示す図である。
の変形例を示す図である。
【図3】フライアイレンズ群への照明光の集中化の第2
の変形例を示す図である。
の変形例を示す図である。
【図4】フライアイレンズ群への照明光の集中化の第3
の変形例を示す図である。
の変形例を示す図である。
【図5】フライアイレンズ群への照明光の集中化の第4
の変形例を示す図である。
の変形例を示す図である。
【図6】フライアイレンズ群への照明光の集中化の第5
の変形例を示す図である。
の変形例を示す図である。
【図7】図1の装置にレチクルブラインドを組み込んだ
ときの照明系を示す図である。
ときの照明系を示す図である。
【図8】複数のフライアイレンズ群から成る4つの保持
部材の交換を行う可動部材(本発明の切替部材)の具体
的な構成を示す図である。
部材の交換を行う可動部材(本発明の切替部材)の具体
的な構成を示す図である。
【図9】複数の保持部材の交換を行う可動部材の変形例
を示す図である。
を示す図である。
【図10】フライアイレンズ群から投影光学系までの光
路を模式的に表した図である。
路を模式的に表した図である。
【図11】(A)、(C)はマスク上に形成されたレチ
クルパターンの一例を示す平面図である。(B)、
(D)は(A)、(C)の夫々に対応した瞳共役面にお
ける各フライアイレンズ群の配置を説明する図である。
クルパターンの一例を示す平面図である。(B)、
(D)は(A)、(C)の夫々に対応した瞳共役面にお
ける各フライアイレンズ群の配置を説明する図である。
【図12】本発明の原理を説明する図である。
【図13】従来の投影型露光装置の構成を示す図であ
る。
る。
【図14】投影型露光装置のウエハステージ回りの構成
を示す図である。
を示す図である。
【図15】ウエハステージのうちのZステージを用いて
累進焦点露光方法を実行する際の露光量の存在確率と、
Zステージの速度特性とを示すグラフである。
累進焦点露光方法を実行する際の露光量の存在確率と、
Zステージの速度特性とを示すグラフである。
5 回折格子状パターン 9 リレーレンズ系 11A、11B フライアイレンズ系 10、12 遮光部材(空間フィルター) 15 コンデンサーレンズ 16 レチクル 17 レチクルパターン 18 投影光学系 19 瞳 20 ウエハ 24、36 可動部材
Claims (30)
- 【請求項1】光源からの照明光をマスクに照射する照明
光学系と、前記照明光を基板上に投射する投影光学系と
を備え、前記照明光の照射によって前記マスクのパター
ンを前記基板上に転写する投影露光装置において、 前記照明光学系内の前記パターンに対するフーリエ変換
面上での前記照明光の光量分布を異ならせる複数のオプ
チカルインテグレータを備え、前記基板上に転写すべき
パターンに応じて選択される前記複数のオプチカルイン
テグレータの1つはその一端面が前記フーリエ変換面に
ほぼ一致して配置されることを特徴とする投影露光装
置。 - 【請求項2】光源からの照明光をマスクに照射する照明
光学系と、前記照明光を基板上に投射する投影光学系と
を備え、前記照明光の照射によって前記マスクのパター
ンを前記基板上に転写する投影露光装置において、 前記照明光を入射して互いに異なる2次光源をそれぞれ
形成する複数のオプチカルインテグレータを備え、前記
基板上に転写すべきパターンに応じて選択される前記複
数のオプチカルインテグレータの1つはその一端面が前
記照明光学系内の前記パターンに対するフーリエ変換面
にほぼ一致して配置されることを特徴とする投影露光装
置。 - 【請求項3】前記複数のオプチカルインテグレータは、
前記照明光学系内でその光軸上に配置される第1オプチ
カルインテグレータと、前記照明光学系内でその光軸外
に配置される第2オプチカルインテグレータとを含むこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の投影露光装置。 - 【請求項4】前記第2オプチカルインテグレータから射
出される光の照射によって前記パターンから発生する次
数が異なる2つの回折光が、前記投影光学系の瞳面上で
その光軸からの距離がほぼ等しい位置を通過するよう
に、前記第2オプチカルインテグレータの位置を決定す
ることを特徴とする請求項3に記載の投影露光装置。 - 【請求項5】前記第2オプチカルインテグレータから射
出される光の前記マスクへの入射角をψ、前記パターン
から発生する同次数の2つの回折光の回折角をθ、前記
投影光学系のマスク側開口数をNARとすると、前記2
つの回折光の一方でsin(θ−ψ)=NARなる関係が
満たされるように、前記第2オプチカルインテグレータ
の位置を決定することを特徴とする請求項3又は4に記
載の投影露光装置。 - 【請求項6】前記一方の回折光は、前記投影光学系の光
軸に関して前記パターンから発生する0次回折光とほぼ
対称になることを特徴とする請求項5に記載の投影露光
装置。 - 【請求項7】前記照明光の波長をλ、前記パターンのピ
ッチをPとし、前記第2オプチカルインテグレータから
射出される光の前記マスクへの入射角ψがsinψ=λ
/2Pなる関係を満たすように、前記第2オプチカルイ
ンテグレータの位置を決定することを特徴とする請求項
3〜6のいずれか一項に記載の投影露光装置。 - 【請求項8】前記パターンが互いに交差する第1及び第
2方向に沿って設けられるとき、前記第2オプチカルイ
ンテグレータから射出される光の照射によって前記パタ
ーンから発生する0次回折光、前記0次回折光を中心と
して前記第1方向に分布する高次回折光の1つ、及び前
記0次回折光を中心として前記第2方向に分布する高次
回折光の1つが、前記投影光学系の瞳面上でその光軸か
らほぼ等距離に分布するように、前記第2オプチカルイ
ンテグレータの位置を決定することを特徴とする請求項
3〜7のいずれか一項に記載の投影露光装置。 - 【請求項9】前記パターンが互いに交差する第1及び第
2方向に沿って設けられるとき、前記フーリエ変換面上
の前記光軸で交差し、かつ前記第1及び第2方向に沿っ
て規定される第1及び第2軸によって区切られる領域内
に前記第2オプチカルインテグレータを配置することを
特徴とする請求項3〜8のいずれか一項に記載の投影露
光装置。 - 【請求項10】前記第2オプチカルインテグレータから
射出される光の開口数と前記投影光学系のマスク側開口
数との比を0.1〜0.3程度に設定することを特徴と
する請求項3〜9のいずれか一項に記載の投影露光装
置。 - 【請求項11】前記第2オプチカルインテグレータは、
前記照明光学系内でその光軸との距離がほぼ等しい複数
の位置にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項3
〜10のいずれか一項に記載の投影露光装置。 - 【請求項12】前記複数のオプチカルインテグレータは
それぞれ射出側焦点面が前記フーリエ変換面にほぼ一致
して配置されるフライアイレンズであることを特徴とす
る請求項1〜11のいずれか一項に記載の投影露光装
置。 - 【請求項13】前記照明光学系内に配置されるオプチカ
ルインテグレータとは別に、前記照明光学系内でその光
軸方向に離れて設けられるオプティカルインテグレータ
を更に備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれ
か一項に記載の投影露光装置。 - 【請求項14】前記光源からの照明光を遮光することな
く前記照明光学系内に配置されるオプチカルインテグレ
ータの入射面に集中して入射させるインプット光学系を
更に備えることを特徴とする請求項1〜13のいずれか
一項に記載の投影露光装置。 - 【請求項15】前記インプット光学系は、前記照明光を
入射して回折光を発生する回折光学素子を含むことを特
徴とする請求項14に記載の投影露光装置。 - 【請求項16】光源からの照明光をマスクに照射する照
明光学系と、前記照明光を基板上に投射する投影光学系
とを備え、前記照明光の照射によって前記マスクのパタ
ーンを前記基板上に転写する投影露光装置において、 前記照明光学系内の前記パターンに対するフーリエ変換
面上での前記照明光の光量分布を、前記パターンの微細
度に応じた距離だけ前記照明光学系の光軸から偏心した
複数の領域で高めるために用いられる第1光学部材と、 前記基板上に転写すべきパターンに応じて前記光量分布
を変更するときに、前記第1光学部材との交換で前記照
明光学系内に配置される第2光学部材とを備え、 前記第1及び第2光学部材は前記照明光学系内でオプチ
カルインテグレータよりも前記光源側に配置されること
を特徴とする投影露光装置。 - 【請求項17】前記第1光学部材は、前記照明光を遮光
することなく前記複数の領域にそれぞれ分布させること
を特徴とする請求項16に記載の投影露光装置。 - 【請求項18】前記照明光による前記基板の露光中に、
前記基板と前記投影光学系の像面とをその光軸に沿った
方向に相対移動する駆動手段を更に備えることを特徴と
する請求項1〜17のいずれか一項に記載の投影露光装
置。 - 【請求項19】光源からの照明光をマスクに照射する照
明光学系と、前記照明光を基板上に投射する投影光学系
とを備え、前記照明光の照射によって前記マスクのパタ
ーンを前記基板上に転写する投影露光装置において、 前記照明光学系内の前記パターンに対するフーリエ変換
面上での前記照明光の光量分布を前記照明光学系の光軸
から偏心した複数の領域で高めるとともに、前記パター
ンの微細度に応じて前記光軸との距離を前記複数の領域
でほぼ等しく規定する光学部材と、 前記照明光による前記基板の露光中に、前記基板と前記
投影光学系の像面とをその光軸に沿った方向に相対移動
する駆動手段とを備えたことを特徴とする投影露光装
置。 - 【請求項20】前記各領域から射出される光の照射によ
って前記パターンから発生する次数が異なる2つの回折
光が、前記投影光学系の瞳面上でその光軸からの距離が
ほぼ等しい位置を通過するように、前記各領域の位置を
決定することを特徴とする請求項16、17、19のい
ずれか一項に記載の投影露光装置。 - 【請求項21】前記各領域から射出される光の前記マス
クへの入射角をψ、前記パターンから発生する同次数の
2つの回折光の回折角をθ、前記投影光学系のマスク側
開口数をNARとすると、前記2つの回折光の一方でs
in(θ−ψ)=NARなる関係が満たされるように、前
記各領域の位置を決定することを特徴とする請求項1
6、17、19、20のいずれか一項に記載の投影露光
装置。 - 【請求項22】前記一方の回折光は、前記投影光学系の
光軸に関して前記パターンから発生する0次回折光とほ
ぼ対称になることを特徴とする請求項21に記載の投影
露光装置。 - 【請求項23】前記照明光の波長をλ、前記パターンの
ピッチをPとし、前記各領域から射出される光の前記マ
スクへの入射角ψがsinψ=λ/2Pなる関係を満た
すように、前記各領域の位置を決定することを特徴とす
る請求項16、17、19〜22のいずれか一項に記載
の投影露光装置。 - 【請求項24】前記パターンが互いに交差する第1及び
第2方向に沿って設けられるとき、前記各領域から射出
される光の照射によって前記パターンから発生する0次
回折光、前記0次回折光を中心として前記第1方向に分
布する高次回折光の1つ、及び前記0次回折光を中心と
して前記第2方向に分布する高次回折光の1つが、前記
投影光学系の瞳面上でその光軸からほぼ等距離に分布す
るように、前記各領域の位置を決定することを特徴とす
る請求項16、17、19〜23のいずれか一項に記載
の投影露光装置。 - 【請求項25】前記パターンが互いに交差する第1及び
第2方向に沿って設けられるとき、前記複数の領域は、
前記フーリエ変換面上の前記光軸で交差し、かつ前記第
1及び第2方向に沿って規定される第1及び第2軸によ
って区切られることを特徴とする請求項16、17、1
9〜24のいずれか一項に記載の投影露光装置。 - 【請求項26】前記各領域から射出される光の開口数と
前記投影光学系のマスク側開口数との比を0.1〜0.
3程度に設定することを特徴とする請求項16、17、
19〜25のいずれか一項に記載の投影露光装置。 - 【請求項27】前記光源と前記照明光学系内のオプチカ
ルインテグレータとの間に配置されるズームレンズ系を
更に備えることを特徴とする請求項1〜26のいずれか
一項に記載の投影露光装置。 - 【請求項28】請求項1〜27のいずれか一項に記載の
投影露光装置を用いた素子製造方法。 - 【請求項29】照明光学系を通して光源からの照明光を
マスクに照射するとともに、投影光学系を介して前記照
明光で基板を露光する投影露光方法において、 前記基板上に転写すべきパターンに応じて、前記照明光
学系内の前記パターンに対するフーリエ変換面上での前
記照明光の光量分布を異ならせる複数のオプチカルイン
テグレータの1つを選択し、前記選択したオプチカルイ
ンテグレータをその一端面が前記フーリエ変換面にほぼ
一致するように前記照明光学系内に配置することを特徴
とする投影露光方法。 - 【請求項30】照明光学系を通して光源からの照明光を
マスクに照射するとともに、投影光学系を介して前記照
明光で基板を露光する投影露光方法において、 前記照明光学系内の前記パターンに対するフーリエ変換
面上での前記照明光の光量分布を前記照明光学系の光軸
から偏心した複数の領域で高めるとともに、前記パター
ンの微細度に応じて前記光軸との距離を前記複数の領域
でほぼ等しく規定し、前記照明光による前記基板の露光
中に、前記基板と前記投影光学系の像面とをその光軸に
沿った方向に相対移動することを特徴とする投影露光方
法。
Priority Applications (15)
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---|---|---|---|
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EP99203179A EP0967524A3 (en) | 1990-11-15 | 1991-11-15 | Projection exposure method and apparatus |
EP91310550A EP0486316B1 (en) | 1990-11-15 | 1991-11-15 | Projection exposure method and apparatus |
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US08/488,409 US6252647B1 (en) | 1990-11-15 | 1995-06-07 | Projection exposure apparatus |
US08/472,930 US6211944B1 (en) | 1990-08-21 | 1995-06-07 | Projection exposure method and apparatus |
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ATE539383T1 (de) | 2004-01-16 | 2012-01-15 | Zeiss Carl Smt Gmbh | Projektionssystem mit einem polarisationsmodulierenden optischen element mit variabler dicke |
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