JP3042814B2 - アイドル回転制御バルブと内燃機関制御装置 - Google Patents
アイドル回転制御バルブと内燃機関制御装置Info
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- JP3042814B2 JP3042814B2 JP5043829A JP4382993A JP3042814B2 JP 3042814 B2 JP3042814 B2 JP 3042814B2 JP 5043829 A JP5043829 A JP 5043829A JP 4382993 A JP4382993 A JP 4382993A JP 3042814 B2 JP3042814 B2 JP 3042814B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関のアイドル回転
数を最適回転数に制御する制御装置に係り、特に、エア
アシスト型燃料噴射弁を有する内燃機関に好適な制御装
置とこれに用いるアイドル回転制御バルブに関する。
数を最適回転数に制御する制御装置に係り、特に、エア
アシスト型燃料噴射弁を有する内燃機関に好適な制御装
置とこれに用いるアイドル回転制御バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のアイドル回転数を内燃機関の
冷却水温や内燃機関の負荷に応じ自動的に制御するアク
チュエータとして、例えば特開昭57−9380号公報
記載の比例制御弁がある。この比例制御弁は、スロット
ル弁が絞られるアイドル時に、スロットル弁上流の空気
をスロットル弁下流にバイパスさせる通路に設けられる
ものである。この従来技術に係る比例制御弁は、連動す
る2つの弁機構を有し、中央通路から取り込んだスロッ
トル弁上流の空気を2つの弁機構で左右の2通路に分
け、その後にこの2通路を合流させてスロットル弁下流
に戻す構造となっている。空気を中央通路から左,右通
路に夫々の弁機構で分割するのは、弁上流側と下流側の
気圧差により弁体が動きが阻害されるのを防止するため
である。この従来の比例制御弁は、2つの弁機構を同時
に開閉させる構造とし、全体として1つの流量特性とな
るようにしている。
冷却水温や内燃機関の負荷に応じ自動的に制御するアク
チュエータとして、例えば特開昭57−9380号公報
記載の比例制御弁がある。この比例制御弁は、スロット
ル弁が絞られるアイドル時に、スロットル弁上流の空気
をスロットル弁下流にバイパスさせる通路に設けられる
ものである。この従来技術に係る比例制御弁は、連動す
る2つの弁機構を有し、中央通路から取り込んだスロッ
トル弁上流の空気を2つの弁機構で左右の2通路に分
け、その後にこの2通路を合流させてスロットル弁下流
に戻す構造となっている。空気を中央通路から左,右通
路に夫々の弁機構で分割するのは、弁上流側と下流側の
気圧差により弁体が動きが阻害されるのを防止するため
である。この従来の比例制御弁は、2つの弁機構を同時
に開閉させる構造とし、全体として1つの流量特性とな
るようにしている。
【0003】近年の内燃機関は、リーン空燃比A/F=
22〜25で運転したり、更に一層の低燃費化や運転性
能の安定化のため、エアアシスト型の燃料噴射弁を備え
る傾向にある。このエアアシスト型の燃料噴射弁とは、
燃料噴射弁に補助空気を供給して噴射燃料の微粒化を図
ったり、急加速時の吸入空気遅れを補助する空気を燃料
噴射弁に供給するものである。
22〜25で運転したり、更に一層の低燃費化や運転性
能の安定化のため、エアアシスト型の燃料噴射弁を備え
る傾向にある。このエアアシスト型の燃料噴射弁とは、
燃料噴射弁に補助空気を供給して噴射燃料の微粒化を図
ったり、急加速時の吸入空気遅れを補助する空気を燃料
噴射弁に供給するものである。
【0004】従来のエアアシストシステムは、“TOYOTA
Technical Review”Vol.41,No.2,DEC.1991の
「エアアシスト型燃料噴射システムの開発」(原田,清
水,栗田,村松,大橋)記載の様に、スロットル弁上流
の空気をスロットル弁下流に迂回させるバイパス通路に
設けたISC(Idle Speed Control)弁に一体に動く2
弁体を設けると共に、各弁体の弁座を工夫して三方弁構
造とし、このISCで分岐させた空気を燃料噴射弁に供
給する構造となっている。この従来技術は、ISC弁を
ステップモータで駆動する方式を採用している。つま
り、弁体をステップモータで回転させることで弁座に対
して進退させ、その流量を制御している。
Technical Review”Vol.41,No.2,DEC.1991の
「エアアシスト型燃料噴射システムの開発」(原田,清
水,栗田,村松,大橋)記載の様に、スロットル弁上流
の空気をスロットル弁下流に迂回させるバイパス通路に
設けたISC(Idle Speed Control)弁に一体に動く2
弁体を設けると共に、各弁体の弁座を工夫して三方弁構
造とし、このISCで分岐させた空気を燃料噴射弁に供
給する構造となっている。この従来技術は、ISC弁を
ステップモータで駆動する方式を採用している。つま
り、弁体をステップモータで回転させることで弁座に対
して進退させ、その流量を制御している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ISC弁でアシストエ
アを分岐する構成にする場合、ISC弁からスロットル
弁下流に戻す空気の流量特性と、燃料噴射弁に供給する
空気の流量特性とは異なるため、弁機構に工夫を凝らす
必要がある。上記従来技術では、ISC弁を制御し先ず
燃料噴射弁へのエアアシスト通路を開き、次にスロット
ル弁下流に戻す通路を開くようにしている。一体に動く
2弁体の一方が開弁するときに他方を閉弁状態にするに
は、閉弁側弁体が弁座の弁孔内を摺動する構造にするし
かないため、必然的に弁体と弁孔との隙間から空気漏れ
が生じる。つまり、従来技術では、スロットル弁下流に
戻す空気に空気漏れを許容する構成となっている。エア
アシストを適用する内燃機関の構造等により、上記従来
技術とは逆に、先にスロットル弁下流にバイパス空気を
戻す通路を開き、それから後にエアアシスト通路を開く
構成にしなければならないものもある。このような場
合、ステップモータ型のISC弁を採用する限り、漏れ
空気がエアアシスト通路に流れ込んでしまう。特に、ア
イドル運転時など機関回転数を低い状態に安定に保つ必
要があるとき、空気漏れが発生する毎にアシストエアが
燃料噴射弁に供給されると、空気漏れが発生する毎にア
イドル回転数が上昇し、アイドル回転数が不安定になる
という問題がある。
アを分岐する構成にする場合、ISC弁からスロットル
弁下流に戻す空気の流量特性と、燃料噴射弁に供給する
空気の流量特性とは異なるため、弁機構に工夫を凝らす
必要がある。上記従来技術では、ISC弁を制御し先ず
燃料噴射弁へのエアアシスト通路を開き、次にスロット
ル弁下流に戻す通路を開くようにしている。一体に動く
2弁体の一方が開弁するときに他方を閉弁状態にするに
は、閉弁側弁体が弁座の弁孔内を摺動する構造にするし
かないため、必然的に弁体と弁孔との隙間から空気漏れ
が生じる。つまり、従来技術では、スロットル弁下流に
戻す空気に空気漏れを許容する構成となっている。エア
アシストを適用する内燃機関の構造等により、上記従来
技術とは逆に、先にスロットル弁下流にバイパス空気を
戻す通路を開き、それから後にエアアシスト通路を開く
構成にしなければならないものもある。このような場
合、ステップモータ型のISC弁を採用する限り、漏れ
空気がエアアシスト通路に流れ込んでしまう。特に、ア
イドル運転時など機関回転数を低い状態に安定に保つ必
要があるとき、空気漏れが発生する毎にアシストエアが
燃料噴射弁に供給されると、空気漏れが発生する毎にア
イドル回転数が上昇し、アイドル回転数が不安定になる
という問題がある。
【0006】そこで、一体に動く2弁体を有するISC
弁の代わりに、上記従来の比例制御弁を採用することが
考えられるが、単にそのまま採用したのでは2つの弁機
構の夫々の流量特性を独立に制御できない。
弁の代わりに、上記従来の比例制御弁を採用することが
考えられるが、単にそのまま採用したのでは2つの弁機
構の夫々の流量特性を独立に制御できない。
【0007】本発明の第1の目的は、エアアシスト側及
びバイパス通路側の両方ともに漏れ空気量が少なくしか
も夫々の流量特性を独立に制御することができるアイド
ル回転制御バルブを提供することにある。
びバイパス通路側の両方ともに漏れ空気量が少なくしか
も夫々の流量特性を独立に制御することができるアイド
ル回転制御バルブを提供することにある。
【0008】本発明の第2の目的は、上記アイドル回転
制御バルブを用いた制御装置を提供することにある。
制御バルブを用いた制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、第1
室と該第1室を中央に挟む第2室及び第3室と、第1室
と第2室との間に設けられた第1弁孔と、第1室と第3
室との間に設けられた第2弁孔と、作動電流に応じ電磁
力を発生させる電磁部と、前記第1弁孔及び第2弁孔を
貫通し前記電磁部の電磁力に応じて往復動するシャフト
と、該シャフトの反電磁部側に設けられ該シャフトを電
磁部側に押圧する第1弾発バネと、前記シャフトに一体
に設けられシャフトの往動量に応じた開弁量で前記第1
弁孔を開く第1弁体と、前記シャフトに設けられたスト
ッパと、前記シャフトに摺動自在に取り付けられ該シャ
フトが所定距離往動するあいだ摺動し所定距離往動して
前記ストッパに当接したあとの該シャフトの往動量に応
じた開弁量で前記第2弁孔を開く第2弁体と、該第2弁
体を前記第2弁孔側に押圧する第2弾発バネとを設ける
ことで、達成される。
室と該第1室を中央に挟む第2室及び第3室と、第1室
と第2室との間に設けられた第1弁孔と、第1室と第3
室との間に設けられた第2弁孔と、作動電流に応じ電磁
力を発生させる電磁部と、前記第1弁孔及び第2弁孔を
貫通し前記電磁部の電磁力に応じて往復動するシャフト
と、該シャフトの反電磁部側に設けられ該シャフトを電
磁部側に押圧する第1弾発バネと、前記シャフトに一体
に設けられシャフトの往動量に応じた開弁量で前記第1
弁孔を開く第1弁体と、前記シャフトに設けられたスト
ッパと、前記シャフトに摺動自在に取り付けられ該シャ
フトが所定距離往動するあいだ摺動し所定距離往動して
前記ストッパに当接したあとの該シャフトの往動量に応
じた開弁量で前記第2弁孔を開く第2弁体と、該第2弁
体を前記第2弁孔側に押圧する第2弾発バネとを設ける
ことで、達成される。
【0010】上記第2の目的は、第1の目的を達成する
アイドル回転制御バルブと、前記第1室をスロットル弁
上流側に連通する通路と、前記第2室または第3室の一
方をスロットル弁下流側に連通する通路と、前記第2室
または第3室の他方を燃料噴射弁に連通する通路と、前
記電磁部の作動電流を内燃機関の運転状態に応じて制御
する制御手段とを設けることで、達成される。
アイドル回転制御バルブと、前記第1室をスロットル弁
上流側に連通する通路と、前記第2室または第3室の一
方をスロットル弁下流側に連通する通路と、前記第2室
または第3室の他方を燃料噴射弁に連通する通路と、前
記電磁部の作動電流を内燃機関の運転状態に応じて制御
する制御手段とを設けることで、達成される。
【0011】
【作用】第2室をスロットル弁下流側吸気管に連通し、
第3室を燃料噴射弁に連通する場合について説明する。
電磁部が作動電流に応じて励磁されると、所定距離移動
するまで該シャフトは第1弾発バネの力に抗して往動
し、第1弁体は第1弁孔を開弁する。これにより、第1
弁体の開弁量に応じた流量の補助空気がスロットル弁を
バイパスする。このとき、第2弁体は第1弁体つまりシ
ャフトの動きとは独立状態にあり、第2弁孔は、第2弾
発バネの力で第2弁体により閉塞されているため、燃料
噴射弁側に漏れる空気量は非常に少ない。
第3室を燃料噴射弁に連通する場合について説明する。
電磁部が作動電流に応じて励磁されると、所定距離移動
するまで該シャフトは第1弾発バネの力に抗して往動
し、第1弁体は第1弁孔を開弁する。これにより、第1
弁体の開弁量に応じた流量の補助空気がスロットル弁を
バイパスする。このとき、第2弁体は第1弁体つまりシ
ャフトの動きとは独立状態にあり、第2弁孔は、第2弾
発バネの力で第2弁体により閉塞されているため、燃料
噴射弁側に漏れる空気量は非常に少ない。
【0012】作動電流が更に増大して励磁力が増すと、
シャフトが第1弾発バネの力と第2弾発バネの力の合力
に抗して移動し、第2弁孔が開弁される。これにより、
アシストエアが燃料噴射弁に供給される。
シャフトが第1弾発バネの力と第2弾発バネの力の合力
に抗して移動し、第2弁孔が開弁される。これにより、
アシストエアが燃料噴射弁に供給される。
【0013】この様に、第1弁体と第2弁体とが所定距
離移動するまでは独立に動作するため、夫々の流量特性
を異ならせることが可能となる。
離移動するまでは独立に動作するため、夫々の流量特性
を異ならせることが可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の一実施例に係るリーンバーン
エンジン(内燃機関)制御装置の構成図である。エンジ
ン1の燃焼室2は、吸気バルブ3を介して吸気管4に連
通し、排気バルブ5を介して排気管6に連通している。
吸気管4の最上流にはエアクリーナ7が取り付けられ、
下流の吸気バルブ3近傍に燃料噴射弁8が取り付けられ
ている。燃料噴射弁8の弁口より少し上流には吸気に回
転流を起こさせるスワール制御弁9が取り付けられ、吸
気管4の略中央部にスロットル弁10が設けられてい
る。そして、吸気管4のスロットル弁10配置部分に
は、スロットル弁10を迂回する補助空気バイパス通路
11と、該通路11を通る補助空気量を制御するアイド
ル回転制御弁19が設けられている。排気管6には、燃
焼室2から排出される排気ガス中に二次空気を供給する
二次空気通路12と、排気ガスを浄化する図示しない三
元触媒が設けられている。エンジン1には点火系13が
取り付けられている。この点火系13は、リーンバーン
空燃比時に燃焼室2内の混合気を安定に燃焼させるた
め、火花が従来より強くかつ長く放電するように改善さ
れたものを使用する。
明する。図1は、本発明の一実施例に係るリーンバーン
エンジン(内燃機関)制御装置の構成図である。エンジ
ン1の燃焼室2は、吸気バルブ3を介して吸気管4に連
通し、排気バルブ5を介して排気管6に連通している。
吸気管4の最上流にはエアクリーナ7が取り付けられ、
下流の吸気バルブ3近傍に燃料噴射弁8が取り付けられ
ている。燃料噴射弁8の弁口より少し上流には吸気に回
転流を起こさせるスワール制御弁9が取り付けられ、吸
気管4の略中央部にスロットル弁10が設けられてい
る。そして、吸気管4のスロットル弁10配置部分に
は、スロットル弁10を迂回する補助空気バイパス通路
11と、該通路11を通る補助空気量を制御するアイド
ル回転制御弁19が設けられている。排気管6には、燃
焼室2から排出される排気ガス中に二次空気を供給する
二次空気通路12と、排気ガスを浄化する図示しない三
元触媒が設けられている。エンジン1には点火系13が
取り付けられている。この点火系13は、リーンバーン
空燃比時に燃焼室2内の混合気を安定に燃焼させるた
め、火花が従来より強くかつ長く放電するように改善さ
れたものを使用する。
【0015】エンジンコントロールユニット(ECU)
14は、吸入空気量を検出するエアフローセンサ15
と、O2(酸素)センサ16と、図示しないその他のス
ロットル弁開度センサ,エンジン水温センサ,エンジン
回転数センサ,吸気温センサ,油温センサ等の検出信号
を取り込んでエンジンの運転状態を判断し、燃料噴射弁
8からの燃料噴射量と、スワール制御弁9と、アイドル
回転制御弁19の作動電流を制御する。
14は、吸入空気量を検出するエアフローセンサ15
と、O2(酸素)センサ16と、図示しないその他のス
ロットル弁開度センサ,エンジン水温センサ,エンジン
回転数センサ,吸気温センサ,油温センサ等の検出信号
を取り込んでエンジンの運転状態を判断し、燃料噴射弁
8からの燃料噴射量と、スワール制御弁9と、アイドル
回転制御弁19の作動電流を制御する。
【0016】図2は、アイドル回転制御弁周りの詳細構
成図である。本実施例に係るアイドル回転制御弁19
は、第1室20と、第2室21と、第3室22を備え、
第1室20がスロットル弁10上流側吸気管4に連通す
るバイパス通路11に接続され、第2室21がスロット
ル弁10下流側吸気管4に通路17で接続され、第3室
22が、エアアシスト通路18で燃料噴射弁8に接続さ
れる構成となっている。
成図である。本実施例に係るアイドル回転制御弁19
は、第1室20と、第2室21と、第3室22を備え、
第1室20がスロットル弁10上流側吸気管4に連通す
るバイパス通路11に接続され、第2室21がスロット
ル弁10下流側吸気管4に通路17で接続され、第3室
22が、エアアシスト通路18で燃料噴射弁8に接続さ
れる構成となっている。
【0017】図3は、アイドル回転制御弁19の詳細構
成図である。本実施例に係るアイドル回転制御弁19
は、電磁機構部31と、流量制御機構部36からなる。
電磁機構部31は、一端が開口する円筒形のケース32
と、このケース32内に円筒形に形成されたコイル33
と、該コイル33の中心部に設けられたコア34及びプ
ランジャ35から構成される。
成図である。本実施例に係るアイドル回転制御弁19
は、電磁機構部31と、流量制御機構部36からなる。
電磁機構部31は、一端が開口する円筒形のケース32
と、このケース32内に円筒形に形成されたコイル33
と、該コイル33の中心部に設けられたコア34及びプ
ランジャ35から構成される。
【0018】流量制御機構部6は、ボディ37を主要素
とし、該ボディ7の内部に、第1室20と第2室21と
を連通する弁孔38と、第1室20と第3室22とを連
通する弁孔39が形成されている。夫々の弁孔38,3
9には、計量部シート40,41が形成されている。各
計量部シート40,41は、夫々計量バルブ(弁体)4
2,43で開閉されるようになっている。
とし、該ボディ7の内部に、第1室20と第2室21と
を連通する弁孔38と、第1室20と第3室22とを連
通する弁孔39が形成されている。夫々の弁孔38,3
9には、計量部シート40,41が形成されている。各
計量部シート40,41は、夫々計量バルブ(弁体)4
2,43で開閉されるようになっている。
【0019】シャフト49は、弁孔38,39を貫通
し、その一端が電磁機構部31内に挿入され、他端には
プレート48が固着され、スプリング44がプレート4
8を押圧してシャフト49を電磁機構部31側に弾発し
ている。電磁機構部31が励磁されるとシャフト49が
スプリング44に弾発力に抗して図3において右動(往
動)し、消磁されたときスプリング44の弾発力で左動
(復動)するようになっている。尚、45は、バルブガ
イド45である。
し、その一端が電磁機構部31内に挿入され、他端には
プレート48が固着され、スプリング44がプレート4
8を押圧してシャフト49を電磁機構部31側に弾発し
ている。電磁機構部31が励磁されるとシャフト49が
スプリング44に弾発力に抗して図3において右動(往
動)し、消磁されたときスプリング44の弾発力で左動
(復動)するようになっている。尚、45は、バルブガ
イド45である。
【0020】計量バルブ42は、シャフト49と一体と
なっており、計量バルブ43は、シャフト49と別体と
なっている。シャフト49のバルブ43側は小径になっ
ており、計量バルブ43はこの小径部分に摺動自在に取
り付けられており、スプリング47の弾発力でシート4
1に押圧され該シート41を閉弁している。電磁機構部
31が消磁されている状態(シャフト49が最左動して
いる状態)で、シャフト49が小径となる段部53と、
バルブ43の段部53側端面との間には所定距離mの遊
びが設けられている。
なっており、計量バルブ43は、シャフト49と別体と
なっている。シャフト49のバルブ43側は小径になっ
ており、計量バルブ43はこの小径部分に摺動自在に取
り付けられており、スプリング47の弾発力でシート4
1に押圧され該シート41を閉弁している。電磁機構部
31が消磁されている状態(シャフト49が最左動して
いる状態)で、シャフト49が小径となる段部53と、
バルブ43の段部53側端面との間には所定距離mの遊
びが設けられている。
【0021】以上の構成において、ECU14からター
ミナル46を介してコイル33に電気入力を与えられる
と、入力つまり作動電流量に応じた電磁力が発生し、プ
ランジャ35を図3において右方向に移動する。プラン
ジャ35と接するシャフト49は、前記電磁力がスプリ
ング44の弾発力に打ち勝った時点つまり図4の時点a
で右動を開始、シャフト49と一体の計量バルブ42が
開弁し始める。電磁力とスプリング14の弾発力がつり
あった位置で計量バルブ42は停止し、弁孔38を介
し、スロットル弁上流側の吸気が第1室20→弁孔38
→第2室21→スロットル弁下流側に流れる。
ミナル46を介してコイル33に電気入力を与えられる
と、入力つまり作動電流量に応じた電磁力が発生し、プ
ランジャ35を図3において右方向に移動する。プラン
ジャ35と接するシャフト49は、前記電磁力がスプリ
ング44の弾発力に打ち勝った時点つまり図4の時点a
で右動を開始、シャフト49と一体の計量バルブ42が
開弁し始める。電磁力とスプリング14の弾発力がつり
あった位置で計量バルブ42は停止し、弁孔38を介
し、スロットル弁上流側の吸気が第1室20→弁孔38
→第2室21→スロットル弁下流側に流れる。
【0022】この時、計量バルブ43は、シャフト49
上をm寸法内ですべるだけであり、スプリング47の弾
発力により、計量部シート41に圧接されている。従っ
て、この計量部シート41とバルブ43とは密着状態に
おり、この部分からの漏れ空気量はほとんどない状態と
なっている。
上をm寸法内ですべるだけであり、スプリング47の弾
発力により、計量部シート41に圧接されている。従っ
て、この計量部シート41とバルブ43とは密着状態に
おり、この部分からの漏れ空気量はほとんどない状態と
なっている。
【0023】さらに電磁力を上げると、計量バルブ42
はさらにストロークし、スロットル弁を迂回する補助空
気流量は増加する。一方、シャフト49のストローク量
がm寸法を越えると、計量バルブ43は、シャフト49
の段差部53に当接する。スプリング44,47の弾発
力の合力に電磁力が打ちかった時点b(図4)で、バル
ブ43は開弁方向に移動しはじめ、電磁力とスプリング
44,47の合力がつりあった位置で、計量バルブ4
2、計量バルブ43ともに停止する。これによの、スロ
ットル弁上流の空気は、第1室20→弁孔39→第3室
22→エアアシスト通路18→燃料噴射弁8へも流れ始
める。
はさらにストロークし、スロットル弁を迂回する補助空
気流量は増加する。一方、シャフト49のストローク量
がm寸法を越えると、計量バルブ43は、シャフト49
の段差部53に当接する。スプリング44,47の弾発
力の合力に電磁力が打ちかった時点b(図4)で、バル
ブ43は開弁方向に移動しはじめ、電磁力とスプリング
44,47の合力がつりあった位置で、計量バルブ4
2、計量バルブ43ともに停止する。これによの、スロ
ットル弁上流の空気は、第1室20→弁孔39→第3室
22→エアアシスト通路18→燃料噴射弁8へも流れ始
める。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、1つのアイドル回転制
御弁で、異なる流量特性を有した複数の空気流路を形成
し、しかも漏れ空気量を非常に少なくすることができる
ので、アイドル回転数を低回転数で安定させることが可
能となる。
御弁で、異なる流量特性を有した複数の空気流路を形成
し、しかも漏れ空気量を非常に少なくすることができる
ので、アイドル回転数を低回転数で安定させることが可
能となる。
【図1】本発明の一実施例に係るリーンバーンエンジン
制御装置の構成図である。
制御装置の構成図である。
【図2】図1に示す本発明の一実施例に係るアイドル回
転制御弁周りの構成図である。
転制御弁周りの構成図である。
【図3】図2に示すアイドル回転制御弁の詳細構成図で
ある。
ある。
【図4】図2に示すアイドル回転制御弁の流量特性図で
ある。
ある。
1…エンジン、4…吸気管、8…燃料噴射弁、10…ス
ロットル弁、11…補助空気バイパス通路、18…エア
アシスト通路、19…アイドル回転制御弁、20…第1
室、21…第2室、22…第3室、31…電磁機構部、
33…コイル、34…コア、35…プランジャ、36…
流量制御機構部、40,41…シート、42…計量バル
ブ(第1弁体)、43…計量バルブ(第2弁体)、4
4,47…スプリング、49…シャフト、53…段差部
(ストッパ)、m…所定距離の遊び。
ロットル弁、11…補助空気バイパス通路、18…エア
アシスト通路、19…アイドル回転制御弁、20…第1
室、21…第2室、22…第3室、31…電磁機構部、
33…コイル、34…コア、35…プランジャ、36…
流量制御機構部、40,41…シート、42…計量バル
ブ(第1弁体)、43…計量バルブ(第2弁体)、4
4,47…スプリング、49…シャフト、53…段差部
(ストッパ)、m…所定距離の遊び。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 渡邊 真 (56)参考文献 特開 昭57−9380(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 33/00
Claims (2)
- 【請求項1】 内燃機関の吸入空気量を制御してアイド
ル回転を制御するアイドル回転制御バルブにおいて、第
1室と該第1室を中央に挟む第2室及び第3室と、第1
室と第2室との間に設けられた第1弁孔と、第1室と第
3室との間に設けられた第2弁孔と、作動電流に応じ電
磁力を発生させる電磁部と、前記第1弁孔及び第2弁孔
を貫通し前記電磁部の電磁力に応じて往復動するシャフ
トと、該シャフトの反電磁部側に設けられ該シャフトを
電磁部側に押圧する第1弾発バネと、前記シャフトに一
体に設けられシャフトの往動量に応じた開弁量で前記第
1弁孔を開く第1弁体と、前記シャフトに設けられたス
トッパと、前記シャフトに摺動自在に取り付けられ該シ
ャフトが所定距離往動するあいだ摺動し所定距離往動し
て前記ストッパに当接したあとの該シャフトの往動量に
応じた開弁量で前記第2弁孔を開く第2弁体と、該第2
弁体を前記第2弁孔側に押圧する第2弾発バネとを設け
たことを特徴とするアイドル回転制御バルブ。 - 【請求項2】 請求項1記載のアイドル回転制御バルブ
と、前記第1室をスロットル弁上流側に連通する通路
と、前記第2室または第3室の一方をスロットル弁下流
側に連通する通路と、前記第2室または第3室の他方を
燃料噴射弁に連通する通路と、前記電磁部の作動電流を
内燃機関の運転状態に応じて制御する制御手段とを備え
ることを特徴とする内燃機関制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5043829A JP3042814B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | アイドル回転制御バルブと内燃機関制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5043829A JP3042814B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | アイドル回転制御バルブと内燃機関制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06257537A JPH06257537A (ja) | 1994-09-13 |
JP3042814B2 true JP3042814B2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=12674649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5043829A Expired - Lifetime JP3042814B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | アイドル回転制御バルブと内燃機関制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3042814B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002368109A (ja) | 2001-06-07 | 2002-12-20 | Umc Japan | 半導体装置及びその製造方法 |
KR101279760B1 (ko) * | 2011-07-19 | 2013-07-04 | 주식회사 현대케피코 | 공기 분사 장치 |
-
1993
- 1993-03-04 JP JP5043829A patent/JP3042814B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06257537A (ja) | 1994-09-13 |
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