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JP3042531B2 - 被熱転写シート - Google Patents

被熱転写シート

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Publication number
JP3042531B2
JP3042531B2 JP63217580A JP21758088A JP3042531B2 JP 3042531 B2 JP3042531 B2 JP 3042531B2 JP 63217580 A JP63217580 A JP 63217580A JP 21758088 A JP21758088 A JP 21758088A JP 3042531 B2 JP3042531 B2 JP 3042531B2
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JP
Japan
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resin
layer
transfer sheet
heat transfer
sheet
Prior art date
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JP63217580A
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健一郎 須藤
和信 井本
信久 西谷
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は被熱転写シートに関する。
〔従来の技術〕
熱転写シートをサーマルヘッドによって加熱して熱転
写シート上の染料等を被熱転写シート上に移行せしめる
ことにより所望の情報の記録を行う感熱記録方式は、種
々の分野における情報記録手段として利用されており、
近年オーバーヘッドプロジェクター(以下OHPと略
す。)等の投影装置に用いる透過型原稿作成にも利用さ
れている。この種の被熱転写シートとして、例えば厚さ
100μ程度のポリエチレンテレフタレートよりなるシー
ト状基材の表面に、熱転写シートから移行してくる染料
等を受容するための受容層を形成してなる構成のものが
用いられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら上記従来の被熱転写シートはサーマルヘ
ッドによる転写の際の熱によって被熱転写シートがカー
ルし易く、カールが生じると転写記録装置内での被熱転
写シートの送りが悪くなり、またOHP用の原稿として用
いる場合、OHPにかけた時の投影画像に歪みを生じ、特
にカラー転写記録のように何回も重ね記録を行う場合に
はカールも激しくなり、投影画像の歪みが激しくなるば
かりか、受容層上に転写記録される画像に色ズレを生じ
る等の問題があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、サーマルヘ
ッドによる画像転写時の熱によってカールを生じること
がなく、画像転写時のシートの送りを良好ならしめるこ
とができるとともに、受容層上に転写される画像に色ズ
レを生じたり、OHPにかけた際にも投影画像に歪みを生
じることのないOHP用原稿を作成できる被熱転写シート
を提供することを目的とする。
即ち本発明は、(1)熱転写シートから移行してくる
染料が受容される受容層と、該受容層が担持される基材
と、受容層と基材との間及び/又は基材の裏面側に設け
られた、JIS−K−6734における100℃、10分の加熱収縮
率が−1.0〜1.5%及び柔軟温度が90℃以上の樹脂よりな
る加熱収縮率の小さい樹脂層とからなり、上記樹脂層が
ポリアクリル、ポリウレタン、ポリカーボネート、塩化
ビニリデン、ポリアミド、ポリエステルから選ばれたも
のであることを特徴とする被熱転写シート、(2)熱転
写シートから移行してくる染料の受容性を有する基材の
裏面側に、JIS−K−6734における100℃、10分の加熱収
縮率が−1.0〜1.5%及び柔軟温度が90℃以上の樹脂より
なる加熱収縮率の小さい樹脂層を設けたものであり、上
記樹脂層がポリアクリル、ポリウレタン、ポリカーボネ
ート、塩化ビニリデン、ポリアミド、ポリエステルから
選ばれたものであることを特徴とする被熱転写シート、
を要旨とするものである。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基き説明する。
第1図は本発明の被熱転写シート1の一実施例を示
し、該被熱転写シート1は基材2の片面に受容層3を設
け、更に基材2の受容層3を設けた側とは反対の面側に
プライマー層4を介して加熱収縮率の小さい樹脂層5を
設けて構成してある。
上記基材2としてはプラスチック、合成紙、セルロー
ス繊維紙等のフィルム、シートが使用される。プラスチ
ックフィルム又はシートとしては例えば、ポリエチレン
テレフタレート、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリカーボネート、
ポリフェニレンサルファン、ポリエーテルスルフォン、
ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポ
リアリレートやポリメチルメタクリレート等のアクリル
系樹脂等からなるフィルム、シートが使用でき、またこ
れらのフィルム、シートに充填剤を加えて製膜した白色
フィルム、シートや微細な発泡を行わせた発泡フィル
ム、シートも使用できるが、OHP用の場合には透明性が
高く、更に耐熱性の高いものが好ましく、通常ポリエチ
レンテレフタレートが用いられる。合成紙としてはポリ
オレフィン樹脂若しくは他の合成樹脂を樹脂成分とし、
これに無機質充填剤等を添加して混合し、フィルム状、
シート状に押出成形して得られるもの、或いはポリスチ
レン、ポリエステル、ポリオレフィン等の樹脂フィル
ム、シートの表面に体質顔料を塗工して製造したもの等
が挙げられる。またセルロース繊維紙としては上質紙、
コート紙、キャストコート紙、合成ゴムラテックス又は
合成樹脂エマルジョン含浸紙等が挙げられる。基材2の
厚さは30〜200μ、特に50〜150μが好ましい。
受容層3を構成する材質は、熱転写シートから移行し
てくる染料、例えば昇華性の分散染料の画像を受容し、
受容により形成された画像を維持することができるもの
を使用するが、従来よりこの種の被熱転写シートの受容
層に使用されているものであれば、どのようなものであ
っても使用可能である。このような材質としては例えば
下記(a)〜(e)の合成樹脂の単独又は2種以上の混
合物が挙げられる。
(a)エステル結合を有するもの。
ポリエステル、ポリアクリル酸エステル、ポリカーボ
ネート、ポリ酢酸ビニル、スチレンアクリレート樹脂、
ビニルトルエンアクリレート樹脂等。
(b)ウレタン結合を有するもの。
ポリウレタン等。
(c)アミド結合を有するもの。
ポリアミド(ナイロン等)。
(d)尿素結合を有するもの。
尿素樹脂等。
(e)その他極性の高い結合を有するもの。
ポリカプロラクトン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリアクリロニトリル等。
また受容層3は飽和ポリエステルと塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体との混合樹脂により構成することもでき
る。この場合、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体は塩化
ビニル成分含有率85〜97重量%で、重合度200〜800程度
のものが好ましい。また塩化ビニルと酢酸ビニルのみの
共重合体である場合に限らず、ビニルアルコール成分、
マレイン酸成分を含むものでもよい。
更に受容層3は前記ポリスチレン以外のスチレン系樹
脂により構成することもできる。このスチレン系樹脂と
しては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエン等のスチレン系モノマーの単独重合体若しくは
共重合体、或いはこれらスチレン系モノマーと他のモノ
マー、例えばアクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のアクリ
ル若しくはメタクリル系モノマーや無水マレイン酸等と
の共重合体が挙げられる。
本発明において上記受容層3中に必要により紫外線吸
収剤を添加することもできる。紫外線吸収剤を添加する
ことにより、熱転写シートより移行して受容層上に染着
した染料の耐候性が向上する。紫外線吸収剤としてはベ
ンゾフェノン系、ヒンダードアミン系、ベンゾトリアゾ
ール系等が挙げられる。またその添加量は受容層3を構
成する樹脂100重量部に対して0.05〜5重量部程度であ
る。
上記受容層3中には必要に応じて熱転写シートとの剥
離性を向上させる目的で離型剤を含有せしめることもで
きる。離型剤としてはポリエチレンワックス、アミドワ
ックス、テフロンパウダー等の固形ワックス類、弗素系
や燐酸エステル系の界面活性剤或いはシリコーンオイル
等が挙げられるが、シリコーンオイルが好ましい。シリ
コーンオイルとしては油状のものも用いられるが、硬化
型のものが好ましい。硬化型のシリコーンオイルとして
は、反応硬化型、光硬化型、触媒硬化型等が挙げられる
が、反応硬化型のシリコーンオイルが特に好ましい。反
応硬化型のシリコーンオイルとしては、アミノ変性シリ
コーンオイルとエポキシ変性シリコーンオイルとを反応
硬化させたものが好ましい。これら硬化型のシリコーン
オイルの添加量は受容層3を構成する樹脂100重量部に
対して0.5〜30重量部が好ましい。離型剤は受容層3中
に添加する場合に限らず、離型剤を適当な溶媒に溶解又
は分散させたものを受容層3の表面に塗布乾燥させて離
型剤層を形成してもよい。離型剤層を構成する離型剤と
しては前記したアミノ変性シリコーンオイルとエポキシ
変性シリコーンオイルとの反応硬化物が特に好ましい。
離型剤層は0.01〜5μ、特に0.05〜2μの厚さに形成す
ることが好ましい。離型剤層は受容層3の表面の一部に
設けても全面に設けてもよいが、離型剤層を受容層3表
面の一部に設けた場合、離型剤層が設けられていない部
分にはドットインパクト記録、感熱溶融転写記録や鉛筆
等による記録を行うことができ、離型剤層の設けられた
部分には昇華転写記録を行い、離型剤層の設けられてい
ない部分には他の記録方式による記録を行う等、昇華転
写記録方式と他の記録方式とを併用することができる。
尚、基材2が例えば塩化ビニル、ポリエステル、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−アクリル重
合体等の樹脂からなる場合、これらの樹脂の表面は染料
受容性及び離型性を有するため、受容層3を別に設けな
くともよい。
基材2の受容層3を設けた側とは反対側の面にプライ
マー層4を介して設けられる加熱収縮率が小さい樹脂層
5はJIS−K−6734(100℃、10分)における加熱収縮率
が−1.0〜1.5%及び柔軟温度が90℃以上である耐熱或い
は半耐熱性樹脂よりなり、ポリアクリル、ポリウレタ
ン、ポリカーボネート、塩化ビニリデン、ポリアミド、
ポリエステルから選ばれた樹脂が用いられる。加熱収縮
率が小さい樹脂層5の厚みは1〜10μ、特に3〜10μが
好ましい。加熱収縮率の小さい樹脂層5は、溶融樹脂や
溶媒に溶解した樹脂を塗布する方法や、これらの樹脂を
フィルム状、シート状に成形して接着する方法等により
形成することができる。プライマー層4は基材2と加熱
収縮率が小さい樹脂層5との接着性を向上させる目的で
設けられるもので、プライマー層4を構成する樹脂とし
ては例えばポリウレタン、ポリアクリル、ポリエステ
ル、エポキシ等が挙げられる。プライマー層4は基材2
と加熱収縮率が小さい樹脂層5との材質によって両者の
接着性が良好な場合は必ずしも設けなくともよい。
本発明の被熱転写シート1は第2図に示すように加熱
収縮率が小さい樹脂層5を基材2と受容層3の間に設け
ることもでき、また特に図示しないが、基材2と受容層
3の間及び基材2の裏面側の両方に設けることもでき
る。
本発明の被熱転写シート1は第3図、第4図に示すよ
うに加熱収縮率が小さい樹脂層5又は基材2の裏面側に
必要に応じて粘着剤層6を介して被熱転写シート1の転
写装置内での通紙性を向上するための支持体シート7を
剥離自在に接着しておくこともできる。支持体シート7
としては透明、不透明のいずれでもよく、その材質とし
ては例えば合成紙、セルロース繊維紙、合成樹脂シート
等が用いられる。合成紙としてはポリオレフィン樹脂に
充填材を入れ押出し延伸したタイプのもの、ポリオレフ
ィン、ポリスチレン、ポリエステルのシートに充填材と
バインダーとからなる混合物を塗布したタイプのもの等
が用いられる。セルロース繊維紙としては上質紙、コー
ト紙、アート紙、キャストコート紙、合成樹脂或いはゴ
ムを含浸・塗工又は内添した加工紙、ポリエチレン等を
押出ラミネートした加工紙等が使用できる。合成樹脂シ
ートとしてはポリエチレンテレフタレート、ポリプロピ
レン、硬質塩化ビニル等の単独の透明フィルム、これら
にクレー、炭酸カルシウム、酸化チタン等の充填材を添
加して押出したシート又は上記樹脂や充填材を含有する
樹脂を上質紙等の上に押出したラミネート紙或いはこれ
らの表面にサンドブラスト法、エンボス法等により微細
凹凸を形成したもの等が用いられる。
支持体シート7の裏面に更に滑性層を設けることによ
り通紙性をより向上させることができる。滑性層はメチ
ルメタクリレート等のメタクリレート樹脂若しくは対応
するアクリレート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体等のビニル系樹脂を塗布して形成することができる。
粘着剤層6はポリアクリル酸エステル、アクリル系共
重合体、天然ゴム、合成ゴム、石油樹脂やSIS、SBR等の
ブロック共重合体等の通常の粘着剤により構成すること
ができるが、支持体シート7の剥離を容易ならしめるた
めに弱粘着性の粘着剤が好ましい。弱粘着剤としては加
熱収縮率が小さい樹脂層5又は基材2に対する粘着性の
弱い物性のものを選択して用いるか、上記の如き通常の
粘着剤に無機粒子を練り込んだり、離型剤を混合して離
型性を付与したもの等を用いる。
本発明の被熱転写シート1の裏面には転写時の転写装
置における位置決め用の検知マークを印刷しておくこと
もできる(検知マークを設ける面は、基材2の裏面の場
合や加熱収縮率が小さい樹脂層の裏面の場合、或いは支
持体シート7の裏面の場合等がある。)。
以下に具体的実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
する。尚、実施例における配合は全て重量部である。
実施例1、比較例1 厚さ75μの透明PET(東レ製:T−75)を基材として用
い、この上に下記受容層形成用インキ組成物を乾燥時の
塗布量が5g/m2となるようにバーコーターにて塗布して
ドライアーにて乾燥させた後、オーブン中で80℃にて10
分間乾燥させて受容層を形成した。
受容層形成用インキ組成物 ・ポリエステル(バイロン600:東洋紡績製) 4.0部 ・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 (#1000A:電気化学工業製) 6.0部 ・アミノ変性シリコーン(X−22−3050C:信越化学工業
製) 0.2部 ・エポキシ変性シリコーン(X−22−3000E:信越化学工
業製) 0.2部 ・溶媒(MEK:トルエン=1:1) 89.6部 次にこの受容層を設けた側と反対側の面に下記組成の
プライマーをバーコーターにて乾燥時の塗布量が1g/m2
となるように塗布してドライアーにて乾燥させた後、更
に下記組成の加熱収縮率の小さい樹脂層形成用インキ組
成物をバーコーターにて乾燥時3g/m2となるように塗布
してドライアーにて乾燥させた後、更にオーブン中で80
℃にて10分間乾燥させ被熱転写シートを得た。
プライマー組成 ・ポリエステルポリオール(アドコートAD335AE:東洋モ
ートン製) 15部 ・溶媒(MEK:ジオキサン=2:1) 85部 加熱収縮率の小さい樹脂層形成用インキ組成物 ・アクリル樹脂(BR−85:三菱レイヨン製) 10部 ・溶媒(MEK) 90部 一方、片面に熱硬化アクリル樹脂からなる耐熱滑性層
を設けた厚さ4.5μのポリエステルフィルム(東レ製:
ルミラー5AF53)を基材とし、この耐熱滑性層を設けた
側と反対側の面に下記組成の熱転写層形成用インキ組成
物を乾燥後の塗布量が1g/m2となるように塗布して熱転
写層を形成し熱転写シートを得た。
熱転写層形成用イエローインキ組成物 ・分散染料 (Macrolex Yellow 6G:バイエル製) (ディスパースイエロー201) 5.5部 ・ポリビニルブチラール(エスレックBX−1:積水化学
製) 4.5部 ・メチルエチルケトン 45部 ・トルエン 45部 上記熱転写シートと前記被熱転写シートを用い、下記
の条件で転写を行いカールの程度を調べた。同様に厚さ
100μの透明PET(T−100:東レ製)、厚さ125μの透明P
ET(T−125:東レ製)を基材として用いて上記と同様の
受容層及び加熱収縮率の小さい樹脂層を設けた被熱転写
シート及び、比較例として上記と同様の3種の透明PET
に上記と同様にして受容層のみを設けた被熱転写シート
を用いて前記と同様の転写を行いカールの程度を調べ
た。結果を第1表にあわせて示す。
転写条件 転写式プリンター:VY−50((株)日立製作所製) 印字エネルギー90mj/mm2 1色高濃度べた印字 実施例2、比較例2 実施例1と同様の被熱転写シート(基材の厚み75μ、
100μ、125μの3種)のそれぞれの加熱収縮率の小さい
樹脂層の裏面側に、粘着剤(SダインAE349:積水化学
製、厚さ3μ)によって更に厚さ38μの白色PET(E−2
0、東レ製)を積層して得た被熱転写シートと、比較例
1と同様の3種の被熱転写シートの基材の裏面に上記と
同様にして白色PETを積層した3種の被熱転写シート
(比較例2)を用いて実施例1と同様の条件で転写を行
いカールの程度を調べた。結果を第2表に示す。
実施例3、比較例3 厚さ150μの2種の塩化ビニルシート(C−3033およ
びC−0436:三菱樹脂製)及び厚さ200μの2種の塩化ビ
ニルシート(C−3033及びC−4020:三菱樹脂製)の裏
面に下記組成の加熱収縮率の小さい樹脂層形成用インキ
組成物をバーコーターにて乾燥時3g/m2となるように塗
布してドライアーにて乾燥させた後、オーブン中で50℃
にて5分間乾燥させて被熱転写シートを得た(基材自体
に染料受容性があるため、受容層は設けていない。)。
得られた4種の被熱転写シートと、比較例として上記各
基材の裏面に加熱収縮率の小さい樹脂層を設けずそのま
ま被熱転写シートとした4種の被熱転写シートとに各々
実施例1と同様の条件で転写を行いカールの程度を調べ
た。結果を第3表に示す。
加熱収縮率の小さい樹脂形成用インキ組成物 ・アクリル樹脂(BR−85:三菱レイヨン製) 10部 ・溶媒(トルエン:酢酸エチル=1:1) 90部 実施例4、比較例4 実施例3、比較例3と同様の各被熱転写シートの加熱
収縮率の小さい樹脂層側に更に粘着剤によって厚さ38μ
の白色PET(E−20:東レ製)を積層して被熱転写シート
とした。これらの各被熱転写シートを用いて実施例1と
同様の条件で転写を行いカールの程度を調べた。結果を
第4表に示す。
実施例5、比較例5 実施例1と同様の基材の片面に下記組成の加熱収縮率
の小さい樹脂層形成用インキ組成物をバーコーターにて
乾燥時5g/m2となるように塗布してドライアーにて乾燥
させた後、この樹脂層面に実施例1と同様の受容層形成
用インキ組成物を乾燥時5g/m2となるように塗布してド
ライアーにて乾燥させた後、更にオーブン中で80℃にて
10分間乾燥させて受容層を形成し被熱転写シートとし
た。これら各被熱転写シートを用いて実施例1と同様の
条件で転写を行いカールの程度を調べた。結果を第5表
に示す。尚、第5表には比較のために比較例1の結果も
併記した。
加熱収縮率の小さい樹脂層形成用インキ組成 ・ポリウレタン(タケラックE−360:武田薬品化学製) 15部 ・溶媒(MEK:トルエン=1:1) 85部 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明の被熱転写シートは基材と
受容層との間及び/又は基材の裏面側にJIS−K−6734
における100℃、10分の加熱収縮率が−1.0〜1.5%及び
柔軟温度が90℃以上の樹脂よりなる加熱収縮率の小さい
樹脂層を設けたから、サーマルヘッドによる転写時の熱
によって被熱転写シートにカールを生じる虞れがなく、
歪みや色ズレ等を生じることがない。この結果、転写装
置内における被熱転写シートの通紙性が良く、スムーズ
に転写を行うことができるとともに、OHP用原稿の作成
に利用した場合、歪のない投影画像の優れたOHP用原稿
を得ることができる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は基材の裏面側
に加熱収縮率の小さい樹脂層を設けた本発明の被熱転写
シートの縦断面図、第2図は基材と受容層との間に加熱
収縮率の小さい樹脂層を設けた本発明の被熱転写シート
の縦断面図、第3図、第4図はそれぞれ本発明被熱転写
シートの異なる実施態様を示す縦断面図である。 1……被熱転写シート、2……基材、3……受容層 5……加熱収縮率の小さい樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−112693(JP,A) 特開 昭61−144394(JP,A) 特開 昭62−198497(JP,A) 特開 平2−3395(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱転写シートから移行してくる染料が受容
    される受容層と、該受容層が担持される基材と、受容層
    と基材との間及び/又は基材の裏面側に設けられた、JI
    S−K−6734における100℃、10分の加熱収縮率が−1.0
    〜1.5%及び柔軟温度が90℃以上の樹脂よりなる加熱収
    縮率の小さい樹脂層とからなり、上記樹脂層がポリアク
    リル、ポリウレタン、ポリカーボネート、塩化ビニリデ
    ン、ポリアミド、ポリエステルから選ばれたものである
    ことを特徴とする被熱転写シート。
  2. 【請求項2】熱転写シートから移行してくる染料の受容
    性を有する基材の裏面側に、JIS−K−6734における100
    ℃、10分の加熱収縮率が−1.0〜1.5%及び柔軟温度が90
    ℃以上の樹脂よりなる加熱収縮率の小さい樹脂層を設け
    たものであり、上記樹脂層がポリアクリル、ポリウレタ
    ン、ポリカーボネート、塩化ビニリデン、ポリアミド、
    ポリエステルから選ばれたものであることを特徴とする
    被熱転写シート。
JP63217580A 1988-08-31 1988-08-31 被熱転写シート Expired - Lifetime JP3042531B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102096095B1 (ko) * 2015-09-28 2020-04-02 택토텍 오와이 다층 구조체 및 관련 전자 제품의 제조 방법

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