JP2939908B2 - 服飾素材の立体柄表現方法 - Google Patents
服飾素材の立体柄表現方法Info
- Publication number
- JP2939908B2 JP2939908B2 JP1222838A JP22283889A JP2939908B2 JP 2939908 B2 JP2939908 B2 JP 2939908B2 JP 1222838 A JP1222838 A JP 1222838A JP 22283889 A JP22283889 A JP 22283889A JP 2939908 B2 JP2939908 B2 JP 2939908B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pattern
- clothing
- design
- raw material
- color
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は服飾の立体形状に適合した図柄を設計し、そ
れを迅速に素材原反上に再現する服飾素材の立体柄表現
方法に関する。
れを迅速に素材原反上に再現する服飾素材の立体柄表現
方法に関する。
(従来技術とその問題点) 服飾のシルエットと調和した服飾素材(以下素材と略
記する)の柄、配色イメージは、デザイン画によって自
由に表現できる。
記する)の柄、配色イメージは、デザイン画によって自
由に表現できる。
しかし、その素材イメージを実現するためには、まず
素材製造技術面の様々な制約をクリアしなければならな
い。
素材製造技術面の様々な制約をクリアしなければならな
い。
例えば多様な図柄表現力のあるプリント素材において
は、色数や柄の繰返し長さと柄送りのジョイントなどの
制約があり、しかもそれらの制約内容が素材メーカーの
設備能力や技術力、素材の材質等によって異なっている
のが普通である。
は、色数や柄の繰返し長さと柄送りのジョイントなどの
制約があり、しかもそれらの制約内容が素材メーカーの
設備能力や技術力、素材の材質等によって異なっている
のが普通である。
従ってこれらの制約を念頭において設計した素材でな
いと実際には製造することができない。
いと実際には製造することができない。
一方服飾製作においては、服飾の優雅なシルエットを
生かし着心地を良くするために切り込みやタック、ダー
ツ、プリーツなどの縫製技法が多用される。
生かし着心地を良くするために切り込みやタック、ダー
ツ、プリーツなどの縫製技法が多用される。
素材の図柄は、平面上で表現しているためこのような
技法を用いて立体形状を構成すると図柄の不連続化や歪
みが発生し、図柄の構成・配置によっては素材のデザイ
ンモチーフが生かされなくなってしまうし、美的にも好
ましくない。
技法を用いて立体形状を構成すると図柄の不連続化や歪
みが発生し、図柄の構成・配置によっては素材のデザイ
ンモチーフが生かされなくなってしまうし、美的にも好
ましくない。
このため柄物素材は用途目的をしぼり込み、どちらか
といえば前述のような縫製技法を多用しない単調なシル
エットの服飾に使われているのが普通である。
といえば前述のような縫製技法を多用しない単調なシル
エットの服飾に使われているのが普通である。
以上のようにデザイナーの新鮮で奔放な感性と創造力
は伝統的な服飾技術面でかなり制約されているし、又こ
れらの制約をクリアしてもオリジナリテイの高い素材を
新規に製造する場合には多大の時間と労力がかかり、ニ
ーズの多様化、高感度化、短サイクル化に対応しうる柔
軟な技術体制とはなっていない。
は伝統的な服飾技術面でかなり制約されているし、又こ
れらの制約をクリアしてもオリジナリテイの高い素材を
新規に製造する場合には多大の時間と労力がかかり、ニ
ーズの多様化、高感度化、短サイクル化に対応しうる柔
軟な技術体制とはなっていない。
このような状況から服飾のトータル設計に基づいて素
材を作るのではなく素材のメーカーの提案素材の中から
企画コンセプトに近い素材を選択しその材料の持ち味を
生かしてデザインすることが行なわれている。これは本
来の手順とはいえないが素材設計調達の困難さに対処す
る一つのやり方といえる。
材を作るのではなく素材のメーカーの提案素材の中から
企画コンセプトに近い素材を選択しその材料の持ち味を
生かしてデザインすることが行なわれている。これは本
来の手順とはいえないが素材設計調達の困難さに対処す
る一つのやり方といえる。
(発明の目的) 本発明の目的は服飾素材の柄・配色を定めるにあたっ
て前述のような制約を一切取除き服飾シルエットと調和
した自由奔放な設計を可能にすることにあり、特にこの
ような服飾設計に素材製造工程を直結・統合化し、裁断
型片形状に色柄等を発現する服飾素材を製造しもってデ
ザインイメージを損うことなく短時間で服飾製品を製作
することを可能とする服飾素材の立体柄表現方法を提供
することにある。
て前述のような制約を一切取除き服飾シルエットと調和
した自由奔放な設計を可能にすることにあり、特にこの
ような服飾設計に素材製造工程を直結・統合化し、裁断
型片形状に色柄等を発現する服飾素材を製造しもってデ
ザインイメージを損うことなく短時間で服飾製品を製作
することを可能とする服飾素材の立体柄表現方法を提供
することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は服飾の立体形状の上に描かれた図柄を型片形
状の平面図柄に変換し、素材原反上に素材原反の要尺が
最小になるように演算し外裁断型片を配置す方法に於い
て、該素材原反に着色剤をインクジェット印写出力し、
該着色剤によって裁断型片形状に縁取られた色柄を発現
するとともに縫製工程制御情報をも発現することを特徴
とする服飾素材の立体柄表現方法である。
状の平面図柄に変換し、素材原反上に素材原反の要尺が
最小になるように演算し外裁断型片を配置す方法に於い
て、該素材原反に着色剤をインクジェット印写出力し、
該着色剤によって裁断型片形状に縁取られた色柄を発現
するとともに縫製工程制御情報をも発現することを特徴
とする服飾素材の立体柄表現方法である。
尚本発明において立体柄とは、前述の説明から明らか
なとおり、柄そのものが凹凸状であるという意味ではな
く、着色した状態等によって表現される服飾の立体形状
図柄をいい、本発明はこれを迅速、適切且つ効果的に素
材上に再現するものである。
なとおり、柄そのものが凹凸状であるという意味ではな
く、着色した状態等によって表現される服飾の立体形状
図柄をいい、本発明はこれを迅速、適切且つ効果的に素
材上に再現するものである。
以下に本発明の図面を参照してより詳しく説明する。
第1図は本発明の方法を示すブロックチャートであ
り、以下その手順に従って説明する。
り、以下その手順に従って説明する。
前工程の特徴となる前述の手順においては、服飾の立
体形状を表現するグラフィックディスプレイ画面に投影
された任意の画面要素と、該服飾を構成する各素材型片
内要素の平面座標における座標値とを1:1に対応づける
ことが必要である。(1,2,3) 面要素の集合体により構成した立体形状データを画面
に投影させるとき、角度、視点を調整して描写しやすい
形状位置を定める。
体形状を表現するグラフィックディスプレイ画面に投影
された任意の画面要素と、該服飾を構成する各素材型片
内要素の平面座標における座標値とを1:1に対応づける
ことが必要である。(1,2,3) 面要素の集合体により構成した立体形状データを画面
に投影させるとき、角度、視点を調整して描写しやすい
形状位置を定める。
このとき任意の部分型片を切り取って描写対象にする
こともできるが、本発明の効果は服飾の全体を描写対象
にして統一的な図柄を表現することにある。(1) 図柄は図柄データベースから任意のものを検索して使
ってもよいし、コンピュータグラフィックの作画機能を
用いて操作してもよいし、さらにそれらを合成してもよ
い。
こともできるが、本発明の効果は服飾の全体を描写対象
にして統一的な図柄を表現することにある。(1) 図柄は図柄データベースから任意のものを検索して使
ってもよいし、コンピュータグラフィックの作画機能を
用いて操作してもよいし、さらにそれらを合成してもよ
い。
目的の図柄は画面に投影された服飾形状の上に、基
点、方向、倍率からなる柄合せ関係を定めて貼り合せ
る。
点、方向、倍率からなる柄合せ関係を定めて貼り合せ
る。
又、例えば、筆圧ペンを用いて素材面に直接モチーフ
を描くとインパクトの強い美観に方向性のある柄表現が
榎られる。
を描くとインパクトの強い美観に方向性のある柄表現が
榎られる。
図柄の配色は登録されているものを使ってもよいし変
えたい部分を1670万色から選んだ任意の色に塗り替えて
もよい。色数には制限がなくナチュラルな階調表現を容
易である。(2) 次に立体形状を投影した画面要素の色値を、対応する
各型片の平面座標位置に写し型片の平面図柄として表示
する。(3) この平面図柄を必要ならば図柄の修正・変形を行った
り主題のモチーフを引きたたせるために全体に分散させ
る従属的な柄模様との合成を行ったりして、モチーフを
生かしつつ多様性と変化を付与することができる。
(2) 型片平面上での図柄修正を再度立体形状に変換表示し
て再度確認し、さらに又必要なら目標イメージが得られ
るまで前述の手順を繰り返すことができる。(1,2,3) 好ましい服飾イメージが得られたらそれを実現するた
めに、素材製造、型片配列、裁断、縫製、仕上各工程に
おける技術情報を検索し、対話方式で製造仕様を設定す
る。
えたい部分を1670万色から選んだ任意の色に塗り替えて
もよい。色数には制限がなくナチュラルな階調表現を容
易である。(2) 次に立体形状を投影した画面要素の色値を、対応する
各型片の平面座標位置に写し型片の平面図柄として表示
する。(3) この平面図柄を必要ならば図柄の修正・変形を行った
り主題のモチーフを引きたたせるために全体に分散させ
る従属的な柄模様との合成を行ったりして、モチーフを
生かしつつ多様性と変化を付与することができる。
(2) 型片平面上での図柄修正を再度立体形状に変換表示し
て再度確認し、さらに又必要なら目標イメージが得られ
るまで前述の手順を繰り返すことができる。(1,2,3) 好ましい服飾イメージが得られたらそれを実現するた
めに、素材製造、型片配列、裁断、縫製、仕上各工程に
おける技術情報を検索し、対話方式で製造仕様を設定す
る。
このとき素材に特別に機能性、例えば防汚性、防菌性
を付与する場合はそれを指定し、見積り価格と納期を確
認して服飾注文手続きとする。(4) 服飾の着用状態と平面展開した素材イメージは製造仕
様情報の一部として光デスクに記憶するが、同時にカラ
ープリンタを用いて紙に出力しておく、8dot/mm以上の
解像度をもつインクジェクトプリンタであるばリアルな
素材の質感が表現できるので、デザイナーやクライエン
トが出来上りの服飾と比べて再現性を評価することがで
きる。(5) 服飾製造仕様情報は正確・迅速に素材製造部門へ伝達
しなければならないが、画像情報を含む大容量のデータ
伝送になるため高速ディジタル回線の使用が有効であ
る。
を付与する場合はそれを指定し、見積り価格と納期を確
認して服飾注文手続きとする。(4) 服飾の着用状態と平面展開した素材イメージは製造仕
様情報の一部として光デスクに記憶するが、同時にカラ
ープリンタを用いて紙に出力しておく、8dot/mm以上の
解像度をもつインクジェクトプリンタであるばリアルな
素材の質感が表現できるので、デザイナーやクライエン
トが出来上りの服飾と比べて再現性を評価することがで
きる。(5) 服飾製造仕様情報は正確・迅速に素材製造部門へ伝達
しなければならないが、画像情報を含む大容量のデータ
伝送になるため高速ディジタル回線の使用が有効であ
る。
尚我国では服飾設計部門と素材製造部門は別企業体に
なっているのが普通であり、このような場合は64kbps以
上の公衆ディジタル回線網(ISDN)を介して伝送するこ
とが望ましい。(6) 素材製造工程では服飾設計部門からの製造仕様情報に
基づき、まず、素材原反上の裁断型片を配置する。
なっているのが普通であり、このような場合は64kbps以
上の公衆ディジタル回線網(ISDN)を介して伝送するこ
とが望ましい。(6) 素材製造工程では服飾設計部門からの製造仕様情報に
基づき、まず、素材原反上の裁断型片を配置する。
このとき素材原反の検査情報に用いて素材原反上に使
用回避すべき部分欠点があれば回避しながら素材の要尺
が最小になるように裁断型片を配置することもできる。
(7) 配置する方法では、対話方式を含むいわゆるコンピュ
ータライズドマーキング技法であり、効果的に実行でき
るものであれば技法の如何を問うものではない。
用回避すべき部分欠点があれば回避しながら素材の要尺
が最小になるように裁断型片を配置することもできる。
(7) 配置する方法では、対話方式を含むいわゆるコンピュ
ータライズドマーキング技法であり、効果的に実行でき
るものであれば技法の如何を問うものではない。
本発明においては素材の地の目と型片の方向さえ合せ
ておけば、素材の任意の位置に任意の着色材と機能性薬
剤を付与しうるのでめんどうな柄合せ作業が全く不要で
ある。(8) 前手順で設定した裁断型片配置情報に基づき、素材原
反の所定の位置に所望の柄・配色、工程制御情報及び機
能性を発現しり着色剤、機能性薬剤売インクジェット方
式により付与するための印写条件を設定する。
ておけば、素材の任意の位置に任意の着色材と機能性薬
剤を付与しうるのでめんどうな柄合せ作業が全く不要で
ある。(8) 前手順で設定した裁断型片配置情報に基づき、素材原
反の所定の位置に所望の柄・配色、工程制御情報及び機
能性を発現しり着色剤、機能性薬剤売インクジェット方
式により付与するための印写条件を設定する。
ここで、縫製工程制御情報は識別記号、基準線情報、
位置ぎめ情報であり、使用後消去すべき一時情報は縫時
情報は縫製仕上の最終工程で容易に除去しうるマーキン
グ材を用いる。(9) インクジェット印写出力は特に方式を指定するもので
はなく電気機械変換式、電気熱変換式、静電吸引式等い
ずれの方式でもよい。
位置ぎめ情報であり、使用後消去すべき一時情報は縫時
情報は縫製仕上の最終工程で容易に除去しうるマーキン
グ材を用いる。(9) インクジェット印写出力は特に方式を指定するもので
はなく電気機械変換式、電気熱変換式、静電吸引式等い
ずれの方式でもよい。
好適な印写品位を得るためにはインク粘度、表面張
力、インク噴射機構、ノズル部の微細構造がバランスし
た条件設定が重要であるが、本発明はその詳細を問うも
のではない。(10) (実施例) 以下本発明の実施例について説明する。
力、インク噴射機構、ノズル部の微細構造がバランスし
た条件設定が重要であるが、本発明はその詳細を問うも
のではない。(10) (実施例) 以下本発明の実施例について説明する。
第2図は本実施例に用いた装置構成である。同図にお
いて、1は中央処理装置、2はデジタイザー、3はイメ
ージスキャナー、4は磁気ディスク、5は光ディスク、
6はグラフィックワークステーション、7はインクジェ
ットカラープリンタ、8は磁器テープ、9は制御用コン
ピュータ、10はインクジェット印写装置である。
いて、1は中央処理装置、2はデジタイザー、3はイメ
ージスキャナー、4は磁気ディスク、5は光ディスク、
6はグラフィックワークステーション、7はインクジェ
ットカラープリンタ、8は磁器テープ、9は制御用コン
ピュータ、10はインクジェット印写装置である。
中央処理装置1は入出力及び演算処理を制御実行し、
デジタイザー2は服飾立体形状とそれを構成する型片形
状データを入力し、イメージスキャナー3は図柄データ
を入力する。磁気ディスク4は素材の物性、機能性、着
用性に関する情報、素材製造、型片配列、裁断、縫製、
仕上の各工程の服飾製造技術に関する情報等を記録し、
光ディスク5は服飾立体形状、型片形状、人体形状、図
柄等の大容量等の画像情報を記憶する。グラフィックワ
ークステーション6な高精細の表示域をもち対話方式に
よる設計作業のインタフェイスとなる。インクジェット
カラープリント7は服飾設計イメージを紙に出力する。
磁気テープ8はインクジェット印写情報の受渡し媒体に
使用し、制御用コンピュータ9はこの印写情報を用いて
インクジェット印写装置10をコントロールし素材原反に
着色剤を付与せしめる。
デジタイザー2は服飾立体形状とそれを構成する型片形
状データを入力し、イメージスキャナー3は図柄データ
を入力する。磁気ディスク4は素材の物性、機能性、着
用性に関する情報、素材製造、型片配列、裁断、縫製、
仕上の各工程の服飾製造技術に関する情報等を記録し、
光ディスク5は服飾立体形状、型片形状、人体形状、図
柄等の大容量等の画像情報を記憶する。グラフィックワ
ークステーション6な高精細の表示域をもち対話方式に
よる設計作業のインタフェイスとなる。インクジェット
カラープリント7は服飾設計イメージを紙に出力する。
磁気テープ8はインクジェット印写情報の受渡し媒体に
使用し、制御用コンピュータ9はこの印写情報を用いて
インクジェット印写装置10をコントロールし素材原反に
着色剤を付与せしめる。
なお、本実施例においては服飾設計と素材製造を同一
企業内で行ったため、服飾製造仕様の送受信を介して装
置構成を機能分離していない。
企業内で行ったため、服飾製造仕様の送受信を介して装
置構成を機能分離していない。
第3図は本実施例のフローチャートであり、以下で説
明する実施例1,2に適用したものである。
明する実施例1,2に適用したものである。
実施例1 本実施例は服飾の立体形状素材面に図柄を直接描写
し、立体形状にマッチした図柄の素材を得ることを目的
にした。
し、立体形状にマッチした図柄の素材を得ることを目的
にした。
マスターデザインは常法に従ってデザインデータベー
スを検索してフレンチスリーブ、ノーカラーの清涼感の
あるブラウスでタックをきかせたものを選び、素材は綿
ボイル地を指定した(S1)ブラウス正面の立体形状を、
視点を中央に定めて画面に投影し、これに第4図のよう
な花柄をディジタイザーを介して描写した。(S5) 次にこれを型片形状の平面図柄に交換したのが第5図
である。
スを検索してフレンチスリーブ、ノーカラーの清涼感の
あるブラウスでタックをきかせたものを選び、素材は綿
ボイル地を指定した(S1)ブラウス正面の立体形状を、
視点を中央に定めて画面に投影し、これに第4図のよう
な花柄をディジタイザーを介して描写した。(S5) 次にこれを型片形状の平面図柄に交換したのが第5図
である。
ポケットとタックによって立体形状面から陰れていた
部分が白残しで表示されている。(S6) これにポケットの型片上の図柄を位置あわせしてその
ままコピーし、さらにタックの部分はそれぞれのタック
端の図柄を連続化する処理を行い地色を淡い、クリーム
色にしたのが第6図であり、これが素材製造の目標とな
るものである。(S8) 第7図は第6図を確認するため立体形状に変換 したものである。(S9−S3) (尚、第4図〜第7図において地色は淡いクリーム色、
花は赤色、葉は緑に着色される。)次に自動設定した縫
い代部分も淡いクリームの地色にあわせてインクジェッ
ト印写出力し後はハンドメードで約1日かけて裁断、縫
製、仕上を行った。
部分が白残しで表示されている。(S6) これにポケットの型片上の図柄を位置あわせしてその
ままコピーし、さらにタックの部分はそれぞれのタック
端の図柄を連続化する処理を行い地色を淡い、クリーム
色にしたのが第6図であり、これが素材製造の目標とな
るものである。(S8) 第7図は第6図を確認するため立体形状に変換 したものである。(S9−S3) (尚、第4図〜第7図において地色は淡いクリーム色、
花は赤色、葉は緑に着色される。)次に自動設定した縫
い代部分も淡いクリームの地色にあわせてインクジェッ
ト印写出力し後はハンドメードで約1日かけて裁断、縫
製、仕上を行った。
形状、柄、配色とも良くイメージを再現した。
しかも従来の服飾製造技法では困難とされていた大柄
でしかも出来上りで柄ぎれのないデザインと素材が一体
化した服飾が得られた。特に動作状態でのタックの部分
の動きが一体感があって美しくパネラーの評価は極めて
高いものであった。
でしかも出来上りで柄ぎれのないデザインと素材が一体
化した服飾が得られた。特に動作状態でのタックの部分
の動きが一体感があって美しくパネラーの評価は極めて
高いものであった。
実施例2 本実施例2は、図柄変形機能を確かめることと、素材
原反の品質管理情報を用いて素材原反上に使用回避すべ
き部分欠点があればこれを回避しながら素材の要尺が最
少になるように裁断型片を配置する機能を確かめること
を目的とした。
原反の品質管理情報を用いて素材原反上に使用回避すべ
き部分欠点があればこれを回避しながら素材の要尺が最
少になるように裁断型片を配置する機能を確かめること
を目的とした。
マスターデザインはドルマン袖にウエストを細めた流
行のシルエットとバイアスのフレアスカートとの組合せ
を選び、素材は麻、綿の楊抑クレープ地を指定した。
(S1) 図柄は評価しやすいように単純な経縞を指定した。素
材の平面上ではきれいに配列している縞柄が、立体形状
ではダーツの縫合線上で柄が不連続化し、袖口では縞柄
が傾斜してしまうため美観上好ましくない。
行のシルエットとバイアスのフレアスカートとの組合せ
を選び、素材は麻、綿の楊抑クレープ地を指定した。
(S1) 図柄は評価しやすいように単純な経縞を指定した。素
材の平面上ではきれいに配列している縞柄が、立体形状
ではダーツの縫合線上で柄が不連続化し、袖口では縞柄
が傾斜してしまうため美観上好ましくない。
これを補正してシルエットラインに縞柄を調和させる
ため縫合線上で柄を揃えることと、肩口から袖口にかけ
ての縞線を自然に袖口で平行にすることの図柄変形を行
った。(S5〜S9) このような補正を行って平面型片上に表示したものを
第8図において裁断型片に示す。(S6) 素材原反は92cm巾のもの6mで数ヶ所にキズ等の欠点が
あり通常は使用に共し得ないいわゆるC反級の現反を用
意した。(S21) 素材原反の品質検査情報は、X軸が巾方向、Y軸が長
さ方向の直交座標における欠点域と欠点コードをもって
いる。
ため縫合線上で柄を揃えることと、肩口から袖口にかけ
ての縞線を自然に袖口で平行にすることの図柄変形を行
った。(S5〜S9) このような補正を行って平面型片上に表示したものを
第8図において裁断型片に示す。(S6) 素材原反は92cm巾のもの6mで数ヶ所にキズ等の欠点が
あり通常は使用に共し得ないいわゆるC反級の現反を用
意した。(S21) 素材原反の品質検査情報は、X軸が巾方向、Y軸が長
さ方向の直交座標における欠点域と欠点コードをもって
いる。
回避すべき欠点域は直交軸に平行な辺をもつ長方形で
表わし、2頂点の座標値は(X1,Y1),(X2,Y2)X1<
X2,Y1<Y2である。各型片の配置における制約は、原反
上の使用可能域内で素材の地の目と型片の方向を合せる
だけであり、柄・配色を意識する必要は全くない。グラ
フィックディスプレイ装置の平面上に表示した欠点域を
回避しながら対話方式で型片配置を行ったものが第8図
である。(S21〜29) 第8図は又、インクジェット印写出力の目標となる裁
断型片形状に縁どられた色柄を発現した素材を示すもの
である。
表わし、2頂点の座標値は(X1,Y1),(X2,Y2)X1<
X2,Y1<Y2である。各型片の配置における制約は、原反
上の使用可能域内で素材の地の目と型片の方向を合せる
だけであり、柄・配色を意識する必要は全くない。グラ
フィックディスプレイ装置の平面上に表示した欠点域を
回避しながら対話方式で型片配置を行ったものが第8図
である。(S21〜29) 第8図は又、インクジェット印写出力の目標となる裁
断型片形状に縁どられた色柄を発現した素材を示すもの
である。
参考のために従来の柄合せを制約にして行う型片配置
において同様な回避すべき欠点域を仮定して配列したも
のが第9図である。
において同様な回避すべき欠点域を仮定して配列したも
のが第9図である。
前者は後者に比較してこの実施例の場合は要尺が6.3
%少なかった。又めんどうな柄合せの制約がないため試
行錯誤の回数が少く配列の所要時間が数分の一と少なか
った。
%少なかった。又めんどうな柄合せの制約がないため試
行錯誤の回数が少く配列の所要時間が数分の一と少なか
った。
(発明の効果) 以上のように本発明は従来の素材製造における柄・配
色設計技術上の制約を全て開放した。
色設計技術上の制約を全て開放した。
又、切り込みやタック、ダーツ、プリーツなどの縫製
技法を使っても図柄の不連続化や歪みの発生しない服飾
デザインを可能にした。
技法を使っても図柄の不連続化や歪みの発生しない服飾
デザインを可能にした。
さらにその服飾デザインイメージを損うことなく製品
化するにあたって、素材原反の有効利用、柄合せ作業の
不要化、裁断・縫製工程の適確のコントロール等により
時間的、物的ロスを削減した。
化するにあたって、素材原反の有効利用、柄合せ作業の
不要化、裁断・縫製工程の適確のコントロール等により
時間的、物的ロスを削減した。
その結果は、ファッション性に富み即応性、柔軟性の
要求が強い婦人用服飾などの多品種・小量・短サイクル
化体制において特に顕著である。
要求が強い婦人用服飾などの多品種・小量・短サイクル
化体制において特に顕著である。
第1図は本発明全体のブロック図、第2図は実施例の装
置構成図、第3図は実施例のフローチャートであり、第
4図、第5図、第6図及び第7図は、実施例1で描いた
図柄を示し、第8図は実施例2での図柄変形と型片配置
を示し、第9図は実施例2との比較のための型片配置を
示す。
置構成図、第3図は実施例のフローチャートであり、第
4図、第5図、第6図及び第7図は、実施例1で描いた
図柄を示し、第8図は実施例2での図柄変形と型片配置
を示し、第9図は実施例2との比較のための型片配置を
示す。
Claims (1)
- 【請求項1】服飾の立体形状の上に描かれた図柄を型片
図柄に変換し、素材原反上に素材原反の要尺が最小にな
るように演算し該裁断型片を配置する方法に於いて、該
素材原反に着色剤をインクジェット印写出力し、該着色
剤によって裁断型片形状に縁取られた色柄を発現すると
ともに縫製工程制御情報をも発現することを特徴とする
服飾素材の立体柄表現方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1222838A JP2939908B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | 服飾素材の立体柄表現方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1222838A JP2939908B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | 服飾素材の立体柄表現方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0390607A JPH0390607A (ja) | 1991-04-16 |
JP2939908B2 true JP2939908B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=16788701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1222838A Expired - Fee Related JP2939908B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | 服飾素材の立体柄表現方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2939908B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004092468A1 (ja) | 2003-04-15 | 2004-10-28 | Shima Seiki Manufacturing, Ltd. | ニットデザイン方法とその装置、及びプログラム |
CN100519870C (zh) * | 2003-04-15 | 2009-07-29 | 株式会社岛精机制作所 | 编织设计方法及其装置 |
WO2013164953A1 (ja) | 2012-05-02 | 2013-11-07 | セーレン株式会社 | 加飾方法、制御装置及び加飾システム |
EP3360930A1 (en) | 2014-07-04 | 2018-08-15 | FUJIFILM Corporation | Novel compound, coloring composition for dyeing or textile, ink jet ink, method of printing on fabric, and dyed or printed fabric |
US10487210B2 (en) | 2014-11-25 | 2019-11-26 | Fujifilm Corporation | Coloring composition for textile printing, textile printing method, ink for ink jet textile printing, and dyed fabric |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0771857B2 (ja) * | 1992-12-04 | 1995-08-02 | 株式会社ユニコム | 柄データ合成装置、柄データ合成方法及びそれを使用したプリント装置 |
CA2113960C (en) | 1993-01-29 | 2001-07-31 | Kazuyoshi Takahashi | Image supply apparatus, image output apparatus, control apparatus therefor, and image forming system having these apparatuses |
US6173211B1 (en) * | 1998-04-15 | 2001-01-09 | Gerber Technology, Inc. | Apparatus and method for fabric printing of nested |
DE10223375A1 (de) | 2002-05-25 | 2004-04-01 | Owayo Gmbh | Verfahren zum Herstellen von bedruckten Bekleidungsstücken aus Stoff |
GB2418131A (en) * | 2004-09-17 | 2006-03-22 | Maria Grachvogel Ltd | Making a printed garment |
US7657341B2 (en) | 2006-01-31 | 2010-02-02 | Dragon & Phoenix Software, Inc. | System, apparatus and method for facilitating pattern-based clothing design activities |
US7657340B2 (en) | 2006-01-31 | 2010-02-02 | Dragon & Phoenix Software, Inc. | System, apparatus and method for facilitating pattern-based clothing design activities |
JP5395891B2 (ja) * | 2009-03-24 | 2014-01-22 | 株式会社島精機製作所 | プリーツ製品のパターンデータ作成装置と作成方法及び作成プログラム |
CN107938405A (zh) * | 2018-01-03 | 2018-04-20 | 韩文博 | 一种模块化可以改变表面颜色和形状的服装 |
-
1989
- 1989-08-31 JP JP1222838A patent/JP2939908B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004092468A1 (ja) | 2003-04-15 | 2004-10-28 | Shima Seiki Manufacturing, Ltd. | ニットデザイン方法とその装置、及びプログラム |
US7203566B2 (en) | 2003-04-15 | 2007-04-10 | Shima Seiki Manufacturing, Ltd. | Knit design method, apparatus therefor and program therefor |
CN100519870C (zh) * | 2003-04-15 | 2009-07-29 | 株式会社岛精机制作所 | 编织设计方法及其装置 |
KR101014192B1 (ko) * | 2003-04-15 | 2011-02-14 | 가부시키가이샤 시마세이키 세이사쿠쇼 | 니트 디자인 방법과 그 장치 및 프로그램 |
WO2013164953A1 (ja) | 2012-05-02 | 2013-11-07 | セーレン株式会社 | 加飾方法、制御装置及び加飾システム |
US9321276B2 (en) | 2012-05-02 | 2016-04-26 | Seiren Co., Ltd. | Decorating method, control apparatus, and decorating system |
EP3360930A1 (en) | 2014-07-04 | 2018-08-15 | FUJIFILM Corporation | Novel compound, coloring composition for dyeing or textile, ink jet ink, method of printing on fabric, and dyed or printed fabric |
US10487210B2 (en) | 2014-11-25 | 2019-11-26 | Fujifilm Corporation | Coloring composition for textile printing, textile printing method, ink for ink jet textile printing, and dyed fabric |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0390607A (ja) | 1991-04-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2939908B2 (ja) | 服飾素材の立体柄表現方法 | |
US5009626A (en) | Human lifelike dolls, mannequins and humanoids and pet animal dolls and methods of individualizing and personalizing same | |
Lu et al. | A new design concept: 3D to 2D textile pattern design for garments | |
US7409259B2 (en) | Computer-assisted method for designing garments | |
US20060212157A1 (en) | System and Method for Custom-Made Clothing | |
JP2000331058A (ja) | 組立構造体の製造支援装置および組立構造体の製造方法 | |
JP3388269B2 (ja) | 衣服の型紙パターンの自動作成方法と衣服の型紙パターンの自動作成システムならびに衣服の型紙パターンの自動作成用サーバ・コンピュータ | |
Istook | Rapid prototyping in the textile and apparel industry: A pilot project | |
CN107160743A (zh) | 一种由纸形成的折叠体及其制作方法 | |
JPH111814A (ja) | 衣料・服飾品の製造方法および衣料・服飾品の製造支援装置 | |
US20070095234A1 (en) | Fabric printing having three-dimensional illusion | |
WO2019178836A1 (zh) | 服装设计平台及应用该平台的服装设计方法 | |
US2477890A (en) | Garment manufacture | |
JP3062622B1 (ja) | 衣服の原型を用いたダーツ処理作図方法 | |
CN107028267A (zh) | 一种私人定制服装的制作方法 | |
JPH04100964A (ja) | 複写品又は転写品に刺繍を施す方法 | |
JPH0772900B2 (ja) | 着物の型染め用の型の作成装置 | |
Moore | A Brief History of Patternmaking | |
KR100473697B1 (ko) | 컴퓨터를이용하여인형의류물품을제작하는방법 | |
CN111383068A (zh) | 一种服装款型风格匹配的方法及其系统 | |
US20060286512A1 (en) | Computerized system for designing a pattern to be applied to a doll or toy | |
Rahman et al. | An exploratory study on modern 3d computerised body scanning system and various types of pattern making software's with their constructive implementation in apparel industry | |
Abling et al. | Integrating draping, drafting and drawing | |
Gulácsi | Digital Restoration of an Icon of the Light Maiden Preserved on a Uygur Manichaean Mortuary Banner from 10th-Century Kocho | |
Ayton | A Love-Hate Relationship with Couture |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |